1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/25(金) 16:47:48.32 ID:Tj5UYgRNO
古泉「そうですか…それならよい方法がありますよ」
ハルヒ「何?」
古泉「僕と付き合うんです」
ハルヒ「…は、はぁ!?」
古泉「あ、いえ付き合うフリとでもいいましょうか…そうすれば必ず何かしらの反応があるはずです。
嫉妬するかもしれません」
ハルヒ「し、嫉妬ね…それいいかも!!」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/25(金) 16:51:10.64 ID:Tj5UYgRNO
~翌日~
ハルヒ「皆!ちょっと聞いてほしいことがあるの!」
みくる「は、はいっ」ビクッ
キョン「なんだ急に…またよからぬこと考えたんじゃなかろうな」
ハルヒ「ふふ…実はねっ!あたしと古泉くんが付き合うことになったわ!」
みくる「…え、ぇえ!?」
キョン「…………あぁ?」
ハルヒ「だから!古泉く…あ、一樹と付き合うことになったの!」
みくる「ぇえぇぇ…」アワアワ
キョン「…そうなのか?古泉」
古泉「はい、そうです」
キョン「そうか……」
キョン「…………」
ハルヒ「…な、何よそれだけなの?反応薄いわね」
キョン「ん?あぁ…おめでとさん」
ハルヒ「え?」
キョン「なんだ?お祝いしてやってんだろ」
ハルヒ「そーいうことじゃ……」
みくる「…あっ、そっそうですね…お祝いしなくちゃですよね!おめでとうございます…」
ハルヒ「違…」
古泉「ありがとうございます」
キョン「…いや~まぁでもあのハルヒが大々的に発表するくらいなんだから、男とちゃんと付き合う気が出てきたってことだろ?良かったじゃねぇか」
ハルヒ「……なんで…違うわよこれは…」
長門「……」パタン
キョン「よっし、今日は終わりだなっ」
ハルヒ「ちょっと…」
みくる「…あ、キョンくん一緒に帰ってもいいですか?」
ハルヒ「えっ?」
キョン「えぇ、構いませんよ」
ハルヒ「待っ…」
バタンッ
古泉「三人共帰ってしまいましたね……」
ハルヒ「…やっぱりキョンはあたしのことなんとも思ってなかったのね…それにみくるちゃんの方が好きなんだわ」
古泉「仕方がありませんよ…それに確かめられただけ良かったじゃないですか」
ハルヒ「…………」
古泉「僕がいますよ…」ギュッ
ハルヒ「……」グスッ
みくる「キョンくん…よかったんですか?」
キョン「何がです?」
みくる「涼宮さんのこと…古泉くんと付き合うなんて…信じられません」
キョン「まぁ確かにびっくりですけど…でもあいつはいつでもびっくりなことしますから」
みくる「涼宮さんのこと…好きなのに?」
キョン「……」
みくる「私に言ってたじゃないですか!」
キョン「だからですよ」
みくる「え…?」
キョン「あいつ楽しそうな顔してたでしょう?きっと幸せなんですよ」
みくる「だからって……」
キョン「まぁ古泉は気にくわないですけどね」
みくる「だったら…」
キョン「いいんです、大体なんにもない俺より謎の転校生と付き合った方が楽しいに決まってますから」
みくる「キョンくん……」
~翌日~
ハルヒ「みくるちゃんお茶まだー?」
みくる「は~い!」
長門「……」ペラ…
みくる「お待たせしました」
ハルヒ「ありがと。古泉くんとバカキョン遅いわね」
みくる「…あ、あの」
ハルヒ「ん?」
みくる「どうして古泉くんとお付き合いを…?」
ハルヒ「……それは」
ガチャ
キョン「こんちはーっと」
ハルヒ「あ…」
みくる「…こんにちはキョンくん、今お茶いれますね?」
キョン「ありがとうございます朝比奈さん」
ハルヒ「……」
キョン「なーにそんな暗い顔してんだ?古泉ともう喧嘩でもしたのか?」
ハルヒ「ちっ、違うわよ!古ず…一樹とは相変わらずラブラブなんだから!」
キョン「…そうかい」
ガチャ
古泉「遅れてしまってすみません」
キョン「おう古泉、どうやらハルヒが早く会いたがってたみたいだぜ」
ハルヒ「……」
古泉「そうでしたか…すみませんハルヒさん」
ハルヒ「あ…うん」
キョン「せっかく下の名前で呼んでるのにさん付けかよ」
古泉「これでも僕にしては頑張ってるんですよ、呼び捨ては苦手なもので」
古泉「ハルヒさん今度はどこへ行きましょうか」
ハルヒ「そそそうね…」
みくる「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
長門「……」ペラッ
ハルヒ「…キョン!」
キョン「…あん?」
ハルヒ「今日あたしと一緒に帰りなさい!」
キョン「命令かよ、大体お前は古泉と帰」
ハルヒ「いいから!話があるの!」
古泉「……」
チョンチョン
古泉「…?なんですか朝比奈さん?」
みくる「…私も古泉くんに話があるので部室に残っていて下さい」ボソッ
古泉「……わかりました」
キョン「…んで、なんだよ話ってのは」
ハルヒ「……」
キョン「全く、彼氏がいるのに他の男と二人で帰るとは」
ハルヒ「……っ、あっあのね!」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あたしと古泉くんが付き合ったのは実は」
キョン「わざわざ馴れ初め話しにきたのか?」
ハルヒ「……は…?」
キョン「ハルヒも惚気たりするようになったのかそうか」
ハルヒ「なっ」
ハルヒ「違うわよだから!」
キョン「だけどな、俺に惚気ても面白い反応なんぞ出来ねぇぞ?朝比奈さんに言ったらどうだ?」
ハルヒ「……」
キョン「…じゃ、俺こっちだから」
ハルヒ「バカキョン!!」
キョン「……なんだよ」
ハルヒ「あ、あたし一樹と幸せになるんだから!」
キョン「…あぁ、だから言ってるだろおめでとさんって」
ハルヒ「何よ…キョンなんか大っ嫌い!!!!」
ハルヒ「!」
キョン「なんなんだよ……っ、ああ嫌いで結構だ。
早く古泉の家でも行ってろじゃあな」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「………」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…」
~部室~
古泉「……さて」
みくる「…………」
古泉「…長門さんも帰られましたしお話を」
みくる「……古泉くんと涼宮さん、本当にお付き合いしてるんですか?」
古泉「えぇ」
みくる「私にはそう見えないんです
。なんだか涼宮さんぎこちないし…古泉くんのこと一樹って呼んでたのに私と話した時古泉くんって呼んでたり…」
古泉「まだ慣れてないだけじゃないですかね?」
みくる「何より…」
古泉「…?」
みくる「古泉くんも…知ってたはずですよね?
涼宮さんとキョンくんが両想いなこと……」
古泉「……」
みくる「……」
古泉「…仕方ありませんね…えぇ、ちゃんと知っていましたよ」
みくる「じゃあなんで…」
古泉「このお付き合いはただのフリです」
みくる「…フリ?」
古泉「付き合っているフリです」
みくる「なんでそんなことを?」
古泉「涼宮さんが悩んでいたんです、キョンが興味持ってくれないーって。
だから僕が嫉妬させてみましょうと付き合うフリを提案したんです」
みくる「そっそんな方法おかしいです!」
古泉「そうですかね」
みくる「頭の良い古泉くんならわかるはずじゃないですか…二人の性格上どうなるかくらい…」
古泉「……さぁ、ね」
みくる「それにそれならもうフリをやめてキョンくんに本当のこと言ったらいいんじゃないんですか!?」
古泉「だから今涼宮さんが言ってるんじゃないですか?
…言えればですが」
みくる「……好き、なんですか?」
古泉「はい?」
みくる「涼宮さんのこと…好きなんですね?」
古泉「どうしてそう思うんです?」
みくる「好きだから…二人の気持ち知ってて…どうなるかわかってて付き合うフリなんか提案したんじゃないんですか?」
古泉「……」
みくる「……」
古泉「朝比奈さんもさすが女のカンみたいなのは鋭いんですね、お見逸れしました」
みくる「…じゃあやっぱり……」
古泉「はいそうです。全てあなたの言うとおりですよ」
みくる「…酷い」
古泉「そうかもしれません…しかし、好きなんですよ」
みくる「だからって卑怯です!!涼宮さんのこと…本当に好きなら気持ちくらい考えてあげて下さいよ!!」
古泉「朝比奈さん落ち着いて下さい、ですからね……」
バシッ!!
古泉「……っ!」
みくる「…ば、ばかです古泉くんはっ……」
ハタンッ!タタタタ…
古泉「……」
古泉「…力が弱くて助かりましたね……」
長門「閉鎖空間が発生している」
古泉「!…長門さん帰られたのでは……」
長門「ここ数日間断続的に発生していたが、徐々に拡大している」
古泉「…………本当に馬鹿ですね僕は…自分の仕事を増やして…何も解決しないというのに」
~ハルヒ宅~
ハルヒ「キョンのバカあたしのバカあたしのバカ…」
ハルヒ「もう…嫌われちゃったわよね」
ハルヒ「明日からどうしよう……」
prrrr…
ピッ
ハルヒ「…もしもし」
古泉『涼宮さん』
ハルヒ「……古泉くん?どうしたの?」
古泉『少しばかりお話がありまして、いつもの喫茶店へ来てもらってもよろしいでしょうか?』
ハルヒ「……わかったわ」
~キョン宅~
キョン「…ったく、なんなんだあいつは……」
キョン「…………」
キョン「……くそっ」
妹「キョンくーんおともだちー!」
キョン「…?あー?」
みくる「こんばんは…」
キョン「あ、朝比奈さん…どうしたんですかこんな時間に」
みくる「キョンくん…ふぇえぇえ~」
キョン「えっ?えっ?ああ朝比奈さん!?」
キョン「少し落ち着きましたか?」
みくる「ありがとぅござぃま…す」
キョン「それで…どうしたんです?急に泣き出したりして…」
みくる「キョンくんはぁ…ぅ…涼宮さんのこと…ひっく…好きですよね、ね…?」
キョン「えっ…何故急に何を…」
みくる「いぃから答えてくださいよお…」
キョン「……好きですよ、でもこの間言ったとおりあいつは古泉と…」
みくる「…やっぱり聞いてないんですね……」
キョン「何を、ですか?」
みくる「涼宮さんと古泉くんは付き合ってないんです!」
キョン「へ、え?な、なんですかそれは……本人たちが言ってたじゃないですか付き合ってるって…」
みくる「違うんですあれは……」
キョン「?」
~喫茶店~
古泉「もう付き合うフリは終わりにしましょう」
ハルヒ「……えぇ」
古泉「もう必要ありませんしね」
ハルヒ「……そうね」
古泉「…どうかしましたか?」
ハルヒ「…ううん」
古泉「…すみませんでした、僕がこんなこと提案してしまった為に」
ハルヒ「古泉くんのせいじゃないわよ」
古泉「でも」
ハルヒ「キョンの気持ちがわかったからいいの」
古泉「……」
ハルヒ「さ!もう出ましょ!時間も遅いしっ」
古泉「……はい」
カランコロン…
ハルヒ「はー涼しくなったわねーっ」
古泉「…涼宮さん」
ハルヒ「ん?」
ギュウ…
ハルヒ「!?」
ハルヒ「どっ…どうしたの古泉くん離し……」
古泉「…好きです」
ハルヒ「え…?」
古泉「すみませんでした…僕はよくない結果になることをわかっていて付き合うフリを提案したんです」
ハルヒ「……そ、んな」
古泉「僕はずっと涼宮さんが好きでした、だから彼に勝てないのが悔しかったんです」
ハルヒ「…………」
古泉「とても許されることではありません…でも朝比奈さんに色々と言われてしまいましてね…」
ハルヒ「……そう…なの」
古泉「でも好きなんです…それだけは」
ハルヒ「ありがとう、嬉しい。でもね……あたしやっぱり」
ハルヒ「キョンが好きなのよ」ニコッ
~翌日・教室~
ハルヒ「……」
キョン「はよ、ハルヒ」
ハルヒ「…お、おはよ」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「あーそういえば古泉との」
ガタァン!!
キョン「!?!?」
全クラスメート『!?!?』
ハルヒ「あたし古泉くんとは付き合ってないの!!あたしはキョンが好きなのよ!!!!」
キョン「ぶっ!ばっ!?おまっ何」
全クラスメート ポカーン
ハルヒ「だからあたしはねあんたがす」
グイィッ
ハルヒ「ちょっと痛いわね!離しなさいよ!」
キョン「何でけぇ声出してんだちょっと来いっ!!」
全クラスメート ざわ…ざわ…
ハルヒ「もう何よ!授業始まっちゃうじゃない!!」
キョン「何よじゃねぇ、何をでかい声で騒いでくれてんだお前は!」
ハルヒ「だ…っ!だってキョンがまた古泉くんの話…」
キョン「話は最後まで聞け」
ハルヒ「それはこっちの台詞よ!」
キョン「古泉とお前付き合ってないんだろ?」
ハルヒ「えっ…し、知ってたの?」
キョン「付き合ってるフリしてるって朝比奈さんに昨日聞いたんだよ」
ハルヒ「…あ、ま、まぁそう…だけど…」
キョン「ったく、なんでそんなことするんだ」
ハルヒ「べ…別に…ひっ暇だったからよ」
キョン「大体するなら言え」
ハルヒ「言える訳ないじゃないそんなの」
キョン「はぁ……まぁいい。
で、俺のことがなんだって?」
ハルヒ「はっ!?」
キョン「さっきでっけぇ声で言っただろうが俺のことがす」
ハルヒ「わああー!授業始まるわよキョン!!大変早く教室に戻らなきゃ!」
キョン「わかりやすい動揺の仕方だなおい……」
ハルヒ「えーと1時間目はなんだっけ~」
キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「え?」
キョン「今週の日曜どこ行くか決めとけ、ただし宇宙人探し以外でな」
ハルヒ「っ……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…ふんっ、超能力者探しに決まってるでしょ!」ニカッ
長門「現在閉鎖空間は確認されていない」
みくる「よかったですね…」
古泉「……」
みくる「…涼宮さん、嬉しそうだったじゃないですか」
古泉「そう…ですね」
みくる「あ、でも…ぶっちゃったりしてごめんなさい……」
古泉「いいんですよ、僕が悪いことをしてしまったんですから当然です」
みくる「でも涼宮さんもきっと……古泉くんの気持ち嫌だなんて思ってないですよ」
古泉「ええ…あの方はとても常識的ですから」
みくる「……私たちの考えは違います。
けど…涼宮さんに笑顔でいてほしいことには変わらないはずですよ、ね?」
古泉「……」
古泉「…ふふ、そうですね」
~おわり~
以上です、読んでいただいた皆さんありがとうございました!
元スレ
~翌日~
ハルヒ「皆!ちょっと聞いてほしいことがあるの!」
みくる「は、はいっ」ビクッ
キョン「なんだ急に…またよからぬこと考えたんじゃなかろうな」
ハルヒ「ふふ…実はねっ!あたしと古泉くんが付き合うことになったわ!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/25(金) 16:53:04.72 ID:Tj5UYgRNO
みくる「…え、ぇえ!?」
キョン「…………あぁ?」
ハルヒ「だから!古泉く…あ、一樹と付き合うことになったの!」
みくる「ぇえぇぇ…」アワアワ
キョン「…そうなのか?古泉」
古泉「はい、そうです」
キョン「そうか……」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/25(金) 16:55:03.95 ID:Tj5UYgRNO
キョン「…………」
ハルヒ「…な、何よそれだけなの?反応薄いわね」
キョン「ん?あぁ…おめでとさん」
ハルヒ「え?」
キョン「なんだ?お祝いしてやってんだろ」
ハルヒ「そーいうことじゃ……」
みくる「…あっ、そっそうですね…お祝いしなくちゃですよね!おめでとうございます…」
ハルヒ「違…」
古泉「ありがとうございます」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/25(金) 16:57:15.87 ID:Tj5UYgRNO
キョン「…いや~まぁでもあのハルヒが大々的に発表するくらいなんだから、男とちゃんと付き合う気が出てきたってことだろ?良かったじゃねぇか」
ハルヒ「……なんで…違うわよこれは…」
長門「……」パタン
キョン「よっし、今日は終わりだなっ」
ハルヒ「ちょっと…」
みくる「…あ、キョンくん一緒に帰ってもいいですか?」
ハルヒ「えっ?」
キョン「えぇ、構いませんよ」
ハルヒ「待っ…」
バタンッ
15: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:00:14.27 ID:Tj5UYgRNO
古泉「三人共帰ってしまいましたね……」
ハルヒ「…やっぱりキョンはあたしのことなんとも思ってなかったのね…それにみくるちゃんの方が好きなんだわ」
古泉「仕方がありませんよ…それに確かめられただけ良かったじゃないですか」
ハルヒ「…………」
古泉「僕がいますよ…」ギュッ
ハルヒ「……」グスッ
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/25(金) 17:03:53.51 ID:Tj5UYgRNO
みくる「キョンくん…よかったんですか?」
キョン「何がです?」
みくる「涼宮さんのこと…古泉くんと付き合うなんて…信じられません」
キョン「まぁ確かにびっくりですけど…でもあいつはいつでもびっくりなことしますから」
みくる「涼宮さんのこと…好きなのに?」
キョン「……」
20: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:06:30.94 ID:Tj5UYgRNO
みくる「私に言ってたじゃないですか!」
キョン「だからですよ」
みくる「え…?」
キョン「あいつ楽しそうな顔してたでしょう?きっと幸せなんですよ」
みくる「だからって……」
キョン「まぁ古泉は気にくわないですけどね」
みくる「だったら…」
キョン「いいんです、大体なんにもない俺より謎の転校生と付き合った方が楽しいに決まってますから」
みくる「キョンくん……」
23: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:08:55.50 ID:Tj5UYgRNO
~翌日~
ハルヒ「みくるちゃんお茶まだー?」
みくる「は~い!」
長門「……」ペラ…
みくる「お待たせしました」
ハルヒ「ありがと。古泉くんとバカキョン遅いわね」
みくる「…あ、あの」
ハルヒ「ん?」
みくる「どうして古泉くんとお付き合いを…?」
ハルヒ「……それは」
25: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:11:41.97 ID:Tj5UYgRNO
ガチャ
キョン「こんちはーっと」
ハルヒ「あ…」
みくる「…こんにちはキョンくん、今お茶いれますね?」
キョン「ありがとうございます朝比奈さん」
ハルヒ「……」
キョン「なーにそんな暗い顔してんだ?古泉ともう喧嘩でもしたのか?」
ハルヒ「ちっ、違うわよ!古ず…一樹とは相変わらずラブラブなんだから!」
キョン「…そうかい」
27: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:13:54.15 ID:Tj5UYgRNO
ガチャ
古泉「遅れてしまってすみません」
キョン「おう古泉、どうやらハルヒが早く会いたがってたみたいだぜ」
ハルヒ「……」
古泉「そうでしたか…すみませんハルヒさん」
ハルヒ「あ…うん」
キョン「せっかく下の名前で呼んでるのにさん付けかよ」
古泉「これでも僕にしては頑張ってるんですよ、呼び捨ては苦手なもので」
31: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:17:22.72 ID:Tj5UYgRNO
古泉「ハルヒさん今度はどこへ行きましょうか」
ハルヒ「そそそうね…」
みくる「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
長門「……」ペラッ
ハルヒ「…キョン!」
キョン「…あん?」
ハルヒ「今日あたしと一緒に帰りなさい!」
キョン「命令かよ、大体お前は古泉と帰」
ハルヒ「いいから!話があるの!」
古泉「……」
33: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:19:38.19 ID:Tj5UYgRNO
チョンチョン
古泉「…?なんですか朝比奈さん?」
みくる「…私も古泉くんに話があるので部室に残っていて下さい」ボソッ
古泉「……わかりました」
36: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:22:37.66 ID:Tj5UYgRNO
キョン「…んで、なんだよ話ってのは」
ハルヒ「……」
キョン「全く、彼氏がいるのに他の男と二人で帰るとは」
ハルヒ「……っ、あっあのね!」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あたしと古泉くんが付き合ったのは実は」
キョン「わざわざ馴れ初め話しにきたのか?」
ハルヒ「……は…?」
キョン「ハルヒも惚気たりするようになったのかそうか」
ハルヒ「なっ」
37: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:26:33.16 ID:Tj5UYgRNO
ハルヒ「違うわよだから!」
キョン「だけどな、俺に惚気ても面白い反応なんぞ出来ねぇぞ?朝比奈さんに言ったらどうだ?」
ハルヒ「……」
キョン「…じゃ、俺こっちだから」
ハルヒ「バカキョン!!」
キョン「……なんだよ」
ハルヒ「あ、あたし一樹と幸せになるんだから!」
キョン「…あぁ、だから言ってるだろおめでとさんって」
ハルヒ「何よ…キョンなんか大っ嫌い!!!!」
ハルヒ「!」
40: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:30:03.81 ID:Tj5UYgRNO
キョン「なんなんだよ……っ、ああ嫌いで結構だ。
早く古泉の家でも行ってろじゃあな」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「………」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…」
43: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:32:40.64 ID:Tj5UYgRNO
~部室~
古泉「……さて」
みくる「…………」
古泉「…長門さんも帰られましたしお話を」
みくる「……古泉くんと涼宮さん、本当にお付き合いしてるんですか?」
古泉「えぇ」
みくる「私にはそう見えないんです
。なんだか涼宮さんぎこちないし…古泉くんのこと一樹って呼んでたのに私と話した時古泉くんって呼んでたり…」
古泉「まだ慣れてないだけじゃないですかね?」
みくる「何より…」
古泉「…?」
みくる「古泉くんも…知ってたはずですよね?
涼宮さんとキョンくんが両想いなこと……」
44: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:36:11.43 ID:Tj5UYgRNO
古泉「……」
みくる「……」
古泉「…仕方ありませんね…えぇ、ちゃんと知っていましたよ」
みくる「じゃあなんで…」
古泉「このお付き合いはただのフリです」
みくる「…フリ?」
古泉「付き合っているフリです」
みくる「なんでそんなことを?」
古泉「涼宮さんが悩んでいたんです、キョンが興味持ってくれないーって。
だから僕が嫉妬させてみましょうと付き合うフリを提案したんです」
みくる「そっそんな方法おかしいです!」
48: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:39:02.55 ID:Tj5UYgRNO
古泉「そうですかね」
みくる「頭の良い古泉くんならわかるはずじゃないですか…二人の性格上どうなるかくらい…」
古泉「……さぁ、ね」
みくる「それにそれならもうフリをやめてキョンくんに本当のこと言ったらいいんじゃないんですか!?」
古泉「だから今涼宮さんが言ってるんじゃないですか?
…言えればですが」
みくる「……好き、なんですか?」
古泉「はい?」
みくる「涼宮さんのこと…好きなんですね?」
50: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:41:31.78 ID:Tj5UYgRNO
古泉「どうしてそう思うんです?」
みくる「好きだから…二人の気持ち知ってて…どうなるかわかってて付き合うフリなんか提案したんじゃないんですか?」
古泉「……」
みくる「……」
古泉「朝比奈さんもさすが女のカンみたいなのは鋭いんですね、お見逸れしました」
みくる「…じゃあやっぱり……」
古泉「はいそうです。全てあなたの言うとおりですよ」
52: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:46:25.25 ID:Tj5UYgRNO
みくる「…酷い」
古泉「そうかもしれません…しかし、好きなんですよ」
みくる「だからって卑怯です!!涼宮さんのこと…本当に好きなら気持ちくらい考えてあげて下さいよ!!」
古泉「朝比奈さん落ち着いて下さい、ですからね……」
バシッ!!
古泉「……っ!」
みくる「…ば、ばかです古泉くんはっ……」
ハタンッ!タタタタ…
55: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:49:29.25 ID:Tj5UYgRNO
古泉「……」
古泉「…力が弱くて助かりましたね……」
長門「閉鎖空間が発生している」
古泉「!…長門さん帰られたのでは……」
長門「ここ数日間断続的に発生していたが、徐々に拡大している」
古泉「…………本当に馬鹿ですね僕は…自分の仕事を増やして…何も解決しないというのに」
57: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:52:31.87 ID:Tj5UYgRNO
~ハルヒ宅~
ハルヒ「キョンのバカあたしのバカあたしのバカ…」
ハルヒ「もう…嫌われちゃったわよね」
ハルヒ「明日からどうしよう……」
prrrr…
ピッ
ハルヒ「…もしもし」
古泉『涼宮さん』
ハルヒ「……古泉くん?どうしたの?」
古泉『少しばかりお話がありまして、いつもの喫茶店へ来てもらってもよろしいでしょうか?』
ハルヒ「……わかったわ」
60: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 17:56:19.54 ID:Tj5UYgRNO
~キョン宅~
キョン「…ったく、なんなんだあいつは……」
キョン「…………」
キョン「……くそっ」
妹「キョンくーんおともだちー!」
キョン「…?あー?」
みくる「こんばんは…」
キョン「あ、朝比奈さん…どうしたんですかこんな時間に」
みくる「キョンくん…ふぇえぇえ~」
キョン「えっ?えっ?ああ朝比奈さん!?」
66: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:00:06.32 ID:Tj5UYgRNO
キョン「少し落ち着きましたか?」
みくる「ありがとぅござぃま…す」
キョン「それで…どうしたんです?急に泣き出したりして…」
みくる「キョンくんはぁ…ぅ…涼宮さんのこと…ひっく…好きですよね、ね…?」
キョン「えっ…何故急に何を…」
みくる「いぃから答えてくださいよお…」
キョン「……好きですよ、でもこの間言ったとおりあいつは古泉と…」
69: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:04:03.81 ID:Tj5UYgRNO
みくる「…やっぱり聞いてないんですね……」
キョン「何を、ですか?」
みくる「涼宮さんと古泉くんは付き合ってないんです!」
キョン「へ、え?な、なんですかそれは……本人たちが言ってたじゃないですか付き合ってるって…」
みくる「違うんですあれは……」
キョン「?」
70: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:08:14.97 ID:Tj5UYgRNO
~喫茶店~
古泉「もう付き合うフリは終わりにしましょう」
ハルヒ「……えぇ」
古泉「もう必要ありませんしね」
ハルヒ「……そうね」
古泉「…どうかしましたか?」
ハルヒ「…ううん」
古泉「…すみませんでした、僕がこんなこと提案してしまった為に」
ハルヒ「古泉くんのせいじゃないわよ」
古泉「でも」
ハルヒ「キョンの気持ちがわかったからいいの」
74: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:14:11.62 ID:Tj5UYgRNO
古泉「……」
ハルヒ「さ!もう出ましょ!時間も遅いしっ」
古泉「……はい」
カランコロン…
ハルヒ「はー涼しくなったわねーっ」
古泉「…涼宮さん」
ハルヒ「ん?」
ギュウ…
ハルヒ「!?」
77: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:18:54.83 ID:Tj5UYgRNO
ハルヒ「どっ…どうしたの古泉くん離し……」
古泉「…好きです」
ハルヒ「え…?」
古泉「すみませんでした…僕はよくない結果になることをわかっていて付き合うフリを提案したんです」
ハルヒ「……そ、んな」
古泉「僕はずっと涼宮さんが好きでした、だから彼に勝てないのが悔しかったんです」
ハルヒ「…………」
84: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:26:16.24 ID:Tj5UYgRNO
古泉「とても許されることではありません…でも朝比奈さんに色々と言われてしまいましてね…」
ハルヒ「……そう…なの」
古泉「でも好きなんです…それだけは」
ハルヒ「ありがとう、嬉しい。でもね……あたしやっぱり」
ハルヒ「キョンが好きなのよ」ニコッ
87: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:30:57.33 ID:Tj5UYgRNO
~翌日・教室~
ハルヒ「……」
キョン「はよ、ハルヒ」
ハルヒ「…お、おはよ」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「あーそういえば古泉との」
ガタァン!!
キョン「!?!?」
全クラスメート『!?!?』
ハルヒ「あたし古泉くんとは付き合ってないの!!あたしはキョンが好きなのよ!!!!」
89: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:35:00.59 ID:Tj5UYgRNO
キョン「ぶっ!ばっ!?おまっ何」
全クラスメート ポカーン
ハルヒ「だからあたしはねあんたがす」
グイィッ
ハルヒ「ちょっと痛いわね!離しなさいよ!」
キョン「何でけぇ声出してんだちょっと来いっ!!」
全クラスメート ざわ…ざわ…
93: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:40:25.02 ID:Tj5UYgRNO
ハルヒ「もう何よ!授業始まっちゃうじゃない!!」
キョン「何よじゃねぇ、何をでかい声で騒いでくれてんだお前は!」
ハルヒ「だ…っ!だってキョンがまた古泉くんの話…」
キョン「話は最後まで聞け」
ハルヒ「それはこっちの台詞よ!」
キョン「古泉とお前付き合ってないんだろ?」
ハルヒ「えっ…し、知ってたの?」
キョン「付き合ってるフリしてるって朝比奈さんに昨日聞いたんだよ」
ハルヒ「…あ、ま、まぁそう…だけど…」
98: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:43:37.75 ID:Tj5UYgRNO
キョン「ったく、なんでそんなことするんだ」
ハルヒ「べ…別に…ひっ暇だったからよ」
キョン「大体するなら言え」
ハルヒ「言える訳ないじゃないそんなの」
キョン「はぁ……まぁいい。
で、俺のことがなんだって?」
ハルヒ「はっ!?」
100: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:47:46.66 ID:Tj5UYgRNO
キョン「さっきでっけぇ声で言っただろうが俺のことがす」
ハルヒ「わああー!授業始まるわよキョン!!大変早く教室に戻らなきゃ!」
キョン「わかりやすい動揺の仕方だなおい……」
ハルヒ「えーと1時間目はなんだっけ~」
キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「え?」
キョン「今週の日曜どこ行くか決めとけ、ただし宇宙人探し以外でな」
ハルヒ「っ……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…ふんっ、超能力者探しに決まってるでしょ!」ニカッ
102: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:50:16.85 ID:Tj5UYgRNO
長門「現在閉鎖空間は確認されていない」
みくる「よかったですね…」
古泉「……」
みくる「…涼宮さん、嬉しそうだったじゃないですか」
古泉「そう…ですね」
みくる「あ、でも…ぶっちゃったりしてごめんなさい……」
古泉「いいんですよ、僕が悪いことをしてしまったんですから当然です」
105: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:52:45.24 ID:Tj5UYgRNO
みくる「でも涼宮さんもきっと……古泉くんの気持ち嫌だなんて思ってないですよ」
古泉「ええ…あの方はとても常識的ですから」
みくる「……私たちの考えは違います。
けど…涼宮さんに笑顔でいてほしいことには変わらないはずですよ、ね?」
古泉「……」
古泉「…ふふ、そうですね」
~おわり~
108: 1 ◆dGqEtGAov2 2009/09/25(金) 18:57:04.20 ID:Tj5UYgRNO
以上です、読んでいただいた皆さんありがとうございました!
ハルヒ「キョンってばあたしのこと全然興味ないみたいなのよね……」