5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 20:34:44.09 ID:aDmnI43F0
向日葵「えっと……花子ちゃん? いきなり何を」
楓「花子お姉ちゃんは楓のお姉ちゃんなの」
向日葵「楓まで何を!?」
花子「ひま子お姉ちゃん……そういうことだし」
向日葵「どういうことですの!?」
櫻子「向日葵……ドンマイ!」
向日葵「なにがですのーー!?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 20:50:20.22 ID:aDmnI43F0
撫子「それは遡ること少し前……」
――大室家――
花子「姉妹シャッフル?」
櫻子「そう! 今日生徒会の議題ででたんだけどー」
撫子「生徒会でなにやってるの……」
櫻子「んー、今日は生徒会じゃない先輩もきててそれでねー」
花子「?」
櫻子「その先輩、いつもいろんな話題をふりまいていくんだよ!」
撫子「……それじゃあいつもはまともってことね」
花子「櫻子お仕事できるの……?」
撫子「で、シャッフルってなに?」
櫻子「いやー、その先輩がさ、うちと向日葵んちが隣同士で」
花子「撫子お姉ちゃんみかんたべる?」
撫子「食べる、あんがと」
櫻子「きけよ! でー、二人とも姉妹がいるんならーって」
撫子「はい花子、あーん」
花子「へっ!? あ、あーん……////」
櫻子「……。 で、1日交換してみたら面白いんじゃって!」
花子「おいしいし!」
撫子「ね」
櫻子「……。 まぁ、順当にいくと私と向日葵だよねー」
撫子「なにいってんの?」
櫻子「え?」
花子「はぁ……櫻子とひま子お姉ちゃんとか、つりあうわけないし」
撫子「まったくもって等価交換にならないよね」
櫻子「べ、べつにシャッフルなんだからそんなの……」
撫子「はぁ……」
花子「はぁ……」
櫻子「な、なんだかむかつく……!!」
櫻子「じゃあ、私と楓ー?」
撫子「さっきから調子乗りすぎ」
櫻子「へ?」
花子「櫻子と楓じゃ、天と地ほどの差があるし」
撫子「櫻子、自分がそこまで出来た子だと自負してたの?」
櫻子「私の扱いひどくない!?」
撫子「妥当」
花子「だし」
櫻子「ひでー……」
撫子「……仮にやるとしたら」
櫻子「ふーんだ……」イジイジ
花子「櫻子すねてるし」
撫子「うーん……花子と」
花子「え?」
撫子「楓、かなぁ……」
花子「あー……」
櫻子「私、花子にも負けてるのか……」ズーン
撫子「あれ、よくわかったじゃん」
櫻子「それぐらいわかるよ!!」
花子「櫻子のランクがあがった!」
撫子「てれってれー」
櫻子「え? やったー!」
花子(チョロい)
花子「で、でも、ほんとにやるの?」
撫子「どうしようね」
櫻子「んー、花子のかわりに楓がうちくんのー?」
撫子「やるとしたらそうだけど……」
櫻子「ふーん……ハッ!」ピキーン
花子「?」
櫻子(花子と、向日葵を交換したら、うちにくるのは向日葵になるのか!!)
撫子「櫻子? どうかした?」
櫻子(ねーちゃんが居るけど、私と楓じゃ無理らしいから仕方ない……!)
花子「? さくら―――
櫻子「花子っ!!」ガシッ
花子「!?」
櫻子「花子、向日葵とシャッフルするといいよ!!」
花子「!!?!?」
…………。
……。
櫻子「と、いうわけだよ!」
向日葵「櫻子……一番格下とか、そこまで残念だとは思いませんでしたわ……」
櫻子「!?」
撫子「えと、楓にはひま子が帰ってくる前に話つけといたからさ」
楓「おもしろそうなの!」
花子「よろしくね楓!」
楓「えへへ~、よろしくなの花子お姉ちゃん!」
向日葵「は、はぁ……」
撫子「花子、なにかあったらすぐ連絡するんだよ?」
花子「だいじょぶだし!」
撫子「……そうだね、櫻子を行かせるよりは安心できるよ」
櫻子「!?」
楓「花子お姉ちゃんのほうが櫻子お姉ちゃんより頼もしいの!」
櫻子「楓まで!?」
向日葵「じゃあ、私がそちらに向かえばいいんですの……?」
撫子「ん、なにもないとこだけど」
櫻子「私が向日葵のお姉ちゃんかな!!」
撫子「……ごめん、うるさい妹がいた」
向日葵「私の方が誕生日早いですわ……」
向日葵「あ、そうだ、晩御飯……」
櫻子「んー? 向日葵つくって!」
向日葵「ちょうど買い物してきましたけれど……ってそうじゃないですわ!」
撫子「うーん、ひま子はうちで晩御飯つくっていってよ」
向日葵「え? でも、花子ちゃんと楓の分を作らないと……」
楓「だいじょぶなの!」
花子「今日は花子が当番だったし!」
向日葵「へ? へ?」
撫子「そうなの、花子と楓は、花子が作ったのを食べるから」
櫻子「うちの今日のご飯当番がいなくなっちゃったんだよ!」
花子「こっちは気にしないでいいし!」
向日葵「花子ちゃん……ふふ、誇らしいですわね」
楓「それじゃあお姉ちゃん、また明日なの!」
向日葵「楓? 花子ちゃんに迷惑かけちゃだめよ?」
花子「花子にまかせとけだし!」
向日葵「花子ちゃん……じゃあ、よろしくね」
花子「ひま子お姉ちゃんも櫻子が大変だろうけど……」チラッ
櫻子「あ、ちょうちょ~」トテトテ
向日葵「はぁ……ほら櫻子、いきますわよ」
櫻子「ごはん!? わぎゅー!?」
向日葵「撫子さんリクエストとかありますか?」
撫子「いや、ひま子に任せるよ」
櫻子「むしかよ!!」
楓「ちょうちょはむしなの!」
花子「楓、目を合わせたらだめだし!!」
櫻子「!?」
――古谷家――
花子「……ふぅ」
楓「花子お姉ちゃん、いらっしゃいなの~」
花子「ん、おじゃまします」
楓「えへへ~、花子お姉ちゃん~」
花子「なぁに?」
楓「呼んでみただけなの!」
花子「なにそれ……ふふっ、か~えでっ」
楓「なにー?」
花子「花子も呼んでみただけだしっ」
楓「ふふふ」
花子・楓「ふふふふふっ!」
花子「じゃあご飯たべよう楓!」
楓「わ~い、花子お姉ちゃんのご飯たのしみ~」
花子「ひま子お姉ちゃんほど上手じゃないけど……」
楓「そんなことないの! 楓、花子お姉ちゃんすきー!」
花子「楓……は、花子も楓のこと、す、すす、すきだし?」
楓「花子お姉ちゃんかわいいの!」
花子「かわ゛っ!? は、はやくご飯たべるし!!」
楓「は~いっ」
楓「ごちそうさま!」
花子「おそまつさまだし……ど、どうだった?」
楓「すっごくおいしかったの!」
花子「ほんと!? よ、よかったぁ……」
楓「楓、花子お姉ちゃんのご飯もだいすき!」
花子「ありがと……えへへ、うれしいなぁ……」
花子「デザートに、プリン持ってきたけど、食べる?」
楓「ぷりん!? やったぁ!」
花子「櫻子のオススメでね……っと、はいどうぞ」
楓「ありがとうなの! ……んぐんぐ、ん、おいしいの!」
花子「どれどれ……んむ、んく……ほんとだ、おいしい」
楓「櫻子お姉ちゃんおもってたよりセンスいいの!」
花子「……櫻子、前に生徒会の先輩から奪ったんだって言ってたし」
楓「……櫻子お姉ちゃんやっぱりセンスないの」
花子「でもプリンおいしい」
楓「ん、櫻子お姉ちゃんよりプリンのほうが―――
…………
……。
カポーン
花子「……あれ?」
楓「いい湯なの~……楓、おふろすき!」
花子「え? あ、あぁ、花子も好きだし」
楓「わ~い、花子お姉ちゃんといっしょ!」
花子「やったね……って、あれ? なんで一緒に、あれ?」
花子(思い出せ、思い出せ……)
花子(楓に、お風呂沸いたからどうぞと言われ、入って)
花子(一息ついてたら、突如楓が入ってきて)
花子(『花子お姉ちゃん! お背中おながしいたしますなの!』)
楓「花子お姉ちゃん、髪の毛ながくてきれいなの~」
花子(流されるまま、いっしょに、はいることに……)
楓「花子お姉ちゃん……? え~い!」ギュッ
花子「ひぁっ!? か、かかかかかか、かえでっ!?」
花子「」プシュゥゥゥ
楓「は、花子お姉ちゃんのぼせちゃったの……」ワタワタ
撫子「ん、心配しなくても大丈夫だよ」
楓「ほ、ほんとに?」
撫子(私は家に残してきた櫻子とひま子の方が心配……)ボソッ
楓「? 撫子お姉ちゃん?」
撫子「ん、なんでもない。 ……そのうち花子も起きるでしょ」
撫子「楓が適確に処置してくれたからね」
楓「そ、そんなこと……」
撫子「えらいえらい」ナデコナデコ
楓「……うにゅ」テレテレ
花子「……ん……」
楓「!」
撫子「あ、花子……どう? 気持ち悪かったりしない?」
花子「なでしこ……おねえちゃん……?」
楓「花子お姉ちゃん!!」ダキッ
花子「わぷっ……あれ、花子……」
撫子「お風呂でのぼせたんだとさ。 ほら、プカリ」
楓「よかったの……よかったの……!」
花子「か、楓……」
撫子「楓、すっごい心配してたよ」
花子「そっか、ごめんね? 楓……」
楓「いいの! ……えへへ、花子お姉ちゃんだぁ……」ギュ~~ッ
花子「!?」ボンッ
撫子「花子、あんまり興奮するとまた倒れるよ。 ……じゃあ私は戻るから」
楓「撫子お姉ちゃん! ありがとうなの!」
撫子「ん」
花子「あれ、戻っちゃうの?」
撫子「二人の邪魔もできないしね。 ……正直向こうにも居場所ないけど」
花子「……?」
楓「さすがお姉ちゃんなの!」
撫子「ひとりさびしい夜、さ……るるるー」
花子「あ、あはは」
楓「撫子お姉ちゃんもむくわれる日がくるの……」
撫子「じゃ、また明日。おやすみね」
花子「おやすみなさーい」
楓「なの!」
花子「……さて」
楓「花子お姉ちゃん、もうだいじょうぶなの……?」
花子「ん? ……あぁ、もう余裕のよっちゃんだし!」
楓「よっちゃん……? ふふ、よくわかんないの!」
花子「まえーに撫子お姉ちゃんが言ってた……ふふ、花子もよくわかんないし!」
花子「じゃあ、そろそろ」
楓「おやすみなの?」
花子「ん! いい楓? 子どもは早く寝るものだし!」
楓「お姉ちゃんもよく言うの」
花子「いっぱい寝ないと大きくなれないの!」
楓「……。 納得なの」チラッ
花子「!? は、花子のことじゃないし!」
楓「じゃあお布団にいくの~」
花子「…………花子は、おっきくなるもん」
花子「ひま子お姉ちゃん、お邪魔します……」
楓「ごめんなさい、お客さまようのお布団なくて……」
花子「きにしないでいいし! きっと、ひま子お姉ちゃんも花子の使ってるだろうし!」
楓「ありがとなの……あと、もういっこ、お願いが……」
花子「どうしたの? 楓」
楓「えっと、いっしょにおやすみしても、いい?」
花子「」
楓「えへへ~!」ギュッ
花子(無心無心無心無心……)
楓「花子お姉ちゃん、ふわっふわなの……」
花子「か、楓も、やわっこくてきもちいいし……」
楓「ほんと!? えへへ、やったぁ……!」
花子「それに、あったかくて、いいにおいで……」
楓「花子お姉ちゃんもいいにおいなの! ……花子お姉ちゃん?」
花子「かえで……かえ……で……」クークー
楓「花子お姉ちゃん……寝ちゃったの?」
花子「すかー……すかー……」
楓「……今日はおつかれさまなの!」
楓「おやすみ……なさい!」
チュッ
チュンチュン...チュンチュン......
花子「ん……ふぁ……」
花子「もう、朝だ……しって、か、かえで!?」
楓「むにゃぁ……」
花子「どど、どうして楓が隣に!? ……あ」
花子(そっか、昨日は……)
楓「んむ……? 花子、お姉ちゃん……?」
花子「あ、ごめん、起こしちゃった?」
楓「んにゅ……おはようなの」
花子「ん、おはようだし」
「花子ー!! 楓ーー!! おきてるかーーー!」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
「ちょっと櫻子! そんなに押さなくても、鍵ならありますわ!」
「なんだと!? だったらはやく出せこのひまっぱい!!」
「きゃぁ!? こんの……、バカ娘ーーーーー!!!」
楓「……」
花子「きたみたい、だね」
楓「そうなの」
ガチャガチャ...
ドタバタ...
ガラッ
櫻子「おはよう諸君!」
花子「朝からうるさいし」
楓「おはようなの、櫻子お姉ちゃん」
櫻子「はっはっは……ってあれ、もしや……」
花子「?」
向日葵「ちょっと櫻子はやいですわ!」
向日葵「ふぅ、おはようふたりとも……あら、結局、私のとこで寝てたんですのね」
櫻子「向日葵の……布団……だと……?」ワナワナ
楓「すっごいよく眠れたの!」
花子「そう……みたい?」
楓「ふふ、花子お姉ちゃん、すぐ寝ちゃったの!」
花子「そ、そうなの……?」
櫻子「向日葵の……向日葵の……布団……!!」
向日葵「櫻子? ……はぁ」
向日葵「ほら、櫻子」チョイチョイ
櫻子「うが―――って、なに向日葵!」
向日葵「昨日は、一緒に寝れたでしょう?」ボソッ
櫻子「」
櫻子「~~~~っ!!!」
撫子「お、みんな起きてるか」
花子「あ、撫子お姉ちゃん、おはようだし」
楓「なのなの!」
撫子「ん、おはよう。 ……こっちの二人は、昨晩うるさかった……」
向日葵「!!? な、ななな、なでし、なな、なにを……!?」
櫻子「……えへへ」
向日葵「櫻子!? なにを照れてますの!?」
撫子「激しいんだよお前ら……若さか」
向日葵「撫子さーーーん!?」
…………。
……。
花子(そんな感じで、急きょ始まったシャッフル企画は、ドタバタのうちに終わった)
花子(いつも櫻子の思いつきはろくでもないことばかりだけど)
花子(今回はほめてあげてもいいかもしれないし……)
花子(……ただのお泊り会みたいになったけど)
花子「でも」
楓「ねぇねぇ、花子お姉ちゃん」
花子「ん……なぁに? 楓」
楓「また……おとまり、きてくれる?」
花子「楓……」
花子「そんなの……」
楓「うん……」
花子「そんなの、当然だし!」
楓「!! うん!」
花子「だって花子は」
花子「楓のお姉ちゃんだし!!」
――完――
楓「お嫁さんじゃ、なくて……?」
はいおしまい! あとは煮るなり焼くなりお好きにどうぞ
元スレ
撫子「それは遡ること少し前……」
――大室家――
花子「姉妹シャッフル?」
櫻子「そう! 今日生徒会の議題ででたんだけどー」
撫子「生徒会でなにやってるの……」
櫻子「んー、今日は生徒会じゃない先輩もきててそれでねー」
花子「?」
櫻子「その先輩、いつもいろんな話題をふりまいていくんだよ!」
撫子「……それじゃあいつもはまともってことね」
花子「櫻子お仕事できるの……?」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 20:54:14.52 ID:aDmnI43F0
撫子「で、シャッフルってなに?」
櫻子「いやー、その先輩がさ、うちと向日葵んちが隣同士で」
花子「撫子お姉ちゃんみかんたべる?」
撫子「食べる、あんがと」
櫻子「きけよ! でー、二人とも姉妹がいるんならーって」
撫子「はい花子、あーん」
花子「へっ!? あ、あーん……////」
櫻子「……。 で、1日交換してみたら面白いんじゃって!」
花子「おいしいし!」
撫子「ね」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 20:57:25.98 ID:aDmnI43F0
櫻子「……。 まぁ、順当にいくと私と向日葵だよねー」
撫子「なにいってんの?」
櫻子「え?」
花子「はぁ……櫻子とひま子お姉ちゃんとか、つりあうわけないし」
撫子「まったくもって等価交換にならないよね」
櫻子「べ、べつにシャッフルなんだからそんなの……」
撫子「はぁ……」
花子「はぁ……」
櫻子「な、なんだかむかつく……!!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 20:59:28.32 ID:aDmnI43F0
櫻子「じゃあ、私と楓ー?」
撫子「さっきから調子乗りすぎ」
櫻子「へ?」
花子「櫻子と楓じゃ、天と地ほどの差があるし」
撫子「櫻子、自分がそこまで出来た子だと自負してたの?」
櫻子「私の扱いひどくない!?」
撫子「妥当」
花子「だし」
櫻子「ひでー……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:03:44.09 ID:aDmnI43F0
撫子「……仮にやるとしたら」
櫻子「ふーんだ……」イジイジ
花子「櫻子すねてるし」
撫子「うーん……花子と」
花子「え?」
撫子「楓、かなぁ……」
花子「あー……」
櫻子「私、花子にも負けてるのか……」ズーン
撫子「あれ、よくわかったじゃん」
櫻子「それぐらいわかるよ!!」
花子「櫻子のランクがあがった!」
撫子「てれってれー」
櫻子「え? やったー!」
花子(チョロい)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:15:57.41 ID:aDmnI43F0
花子「で、でも、ほんとにやるの?」
撫子「どうしようね」
櫻子「んー、花子のかわりに楓がうちくんのー?」
撫子「やるとしたらそうだけど……」
櫻子「ふーん……ハッ!」ピキーン
花子「?」
櫻子(花子と、向日葵を交換したら、うちにくるのは向日葵になるのか!!)
撫子「櫻子? どうかした?」
櫻子(ねーちゃんが居るけど、私と楓じゃ無理らしいから仕方ない……!)
花子「? さくら―――
櫻子「花子っ!!」ガシッ
花子「!?」
櫻子「花子、向日葵とシャッフルするといいよ!!」
花子「!!?!?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:19:29.49 ID:aDmnI43F0
…………。
……。
櫻子「と、いうわけだよ!」
向日葵「櫻子……一番格下とか、そこまで残念だとは思いませんでしたわ……」
櫻子「!?」
撫子「えと、楓にはひま子が帰ってくる前に話つけといたからさ」
楓「おもしろそうなの!」
花子「よろしくね楓!」
楓「えへへ~、よろしくなの花子お姉ちゃん!」
向日葵「は、はぁ……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:24:54.29 ID:aDmnI43F0
撫子「花子、なにかあったらすぐ連絡するんだよ?」
花子「だいじょぶだし!」
撫子「……そうだね、櫻子を行かせるよりは安心できるよ」
櫻子「!?」
楓「花子お姉ちゃんのほうが櫻子お姉ちゃんより頼もしいの!」
櫻子「楓まで!?」
向日葵「じゃあ、私がそちらに向かえばいいんですの……?」
撫子「ん、なにもないとこだけど」
櫻子「私が向日葵のお姉ちゃんかな!!」
撫子「……ごめん、うるさい妹がいた」
向日葵「私の方が誕生日早いですわ……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:39:41.97 ID:aDmnI43F0
向日葵「あ、そうだ、晩御飯……」
櫻子「んー? 向日葵つくって!」
向日葵「ちょうど買い物してきましたけれど……ってそうじゃないですわ!」
撫子「うーん、ひま子はうちで晩御飯つくっていってよ」
向日葵「え? でも、花子ちゃんと楓の分を作らないと……」
楓「だいじょぶなの!」
花子「今日は花子が当番だったし!」
向日葵「へ? へ?」
撫子「そうなの、花子と楓は、花子が作ったのを食べるから」
櫻子「うちの今日のご飯当番がいなくなっちゃったんだよ!」
花子「こっちは気にしないでいいし!」
向日葵「花子ちゃん……ふふ、誇らしいですわね」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:45:34.60 ID:aDmnI43F0
楓「それじゃあお姉ちゃん、また明日なの!」
向日葵「楓? 花子ちゃんに迷惑かけちゃだめよ?」
花子「花子にまかせとけだし!」
向日葵「花子ちゃん……じゃあ、よろしくね」
花子「ひま子お姉ちゃんも櫻子が大変だろうけど……」チラッ
櫻子「あ、ちょうちょ~」トテトテ
向日葵「はぁ……ほら櫻子、いきますわよ」
櫻子「ごはん!? わぎゅー!?」
向日葵「撫子さんリクエストとかありますか?」
撫子「いや、ひま子に任せるよ」
櫻子「むしかよ!!」
楓「ちょうちょはむしなの!」
花子「楓、目を合わせたらだめだし!!」
櫻子「!?」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:50:18.23 ID:aDmnI43F0
――古谷家――
花子「……ふぅ」
楓「花子お姉ちゃん、いらっしゃいなの~」
花子「ん、おじゃまします」
楓「えへへ~、花子お姉ちゃん~」
花子「なぁに?」
楓「呼んでみただけなの!」
花子「なにそれ……ふふっ、か~えでっ」
楓「なにー?」
花子「花子も呼んでみただけだしっ」
楓「ふふふ」
花子・楓「ふふふふふっ!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 21:53:05.92 ID:aDmnI43F0
花子「じゃあご飯たべよう楓!」
楓「わ~い、花子お姉ちゃんのご飯たのしみ~」
花子「ひま子お姉ちゃんほど上手じゃないけど……」
楓「そんなことないの! 楓、花子お姉ちゃんすきー!」
花子「楓……は、花子も楓のこと、す、すす、すきだし?」
楓「花子お姉ちゃんかわいいの!」
花子「かわ゛っ!? は、はやくご飯たべるし!!」
楓「は~いっ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:00:06.37 ID:aDmnI43F0
楓「ごちそうさま!」
花子「おそまつさまだし……ど、どうだった?」
楓「すっごくおいしかったの!」
花子「ほんと!? よ、よかったぁ……」
楓「楓、花子お姉ちゃんのご飯もだいすき!」
花子「ありがと……えへへ、うれしいなぁ……」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:07:29.66 ID:aDmnI43F0
花子「デザートに、プリン持ってきたけど、食べる?」
楓「ぷりん!? やったぁ!」
花子「櫻子のオススメでね……っと、はいどうぞ」
楓「ありがとうなの! ……んぐんぐ、ん、おいしいの!」
花子「どれどれ……んむ、んく……ほんとだ、おいしい」
楓「櫻子お姉ちゃんおもってたよりセンスいいの!」
花子「……櫻子、前に生徒会の先輩から奪ったんだって言ってたし」
楓「……櫻子お姉ちゃんやっぱりセンスないの」
花子「でもプリンおいしい」
楓「ん、櫻子お姉ちゃんよりプリンのほうが―――
…………
……。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:12:50.07 ID:aDmnI43F0
カポーン
花子「……あれ?」
楓「いい湯なの~……楓、おふろすき!」
花子「え? あ、あぁ、花子も好きだし」
楓「わ~い、花子お姉ちゃんといっしょ!」
花子「やったね……って、あれ? なんで一緒に、あれ?」
花子(思い出せ、思い出せ……)
花子(楓に、お風呂沸いたからどうぞと言われ、入って)
花子(一息ついてたら、突如楓が入ってきて)
花子(『花子お姉ちゃん! お背中おながしいたしますなの!』)
楓「花子お姉ちゃん、髪の毛ながくてきれいなの~」
花子(流されるまま、いっしょに、はいることに……)
楓「花子お姉ちゃん……? え~い!」ギュッ
花子「ひぁっ!? か、かかかかかか、かえでっ!?」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:18:31.84 ID:aDmnI43F0
花子「」プシュゥゥゥ
楓「は、花子お姉ちゃんのぼせちゃったの……」ワタワタ
撫子「ん、心配しなくても大丈夫だよ」
楓「ほ、ほんとに?」
撫子(私は家に残してきた櫻子とひま子の方が心配……)ボソッ
楓「? 撫子お姉ちゃん?」
撫子「ん、なんでもない。 ……そのうち花子も起きるでしょ」
撫子「楓が適確に処置してくれたからね」
楓「そ、そんなこと……」
撫子「えらいえらい」ナデコナデコ
楓「……うにゅ」テレテレ
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:22:49.75 ID:aDmnI43F0
花子「……ん……」
楓「!」
撫子「あ、花子……どう? 気持ち悪かったりしない?」
花子「なでしこ……おねえちゃん……?」
楓「花子お姉ちゃん!!」ダキッ
花子「わぷっ……あれ、花子……」
撫子「お風呂でのぼせたんだとさ。 ほら、プカリ」
楓「よかったの……よかったの……!」
花子「か、楓……」
撫子「楓、すっごい心配してたよ」
花子「そっか、ごめんね? 楓……」
楓「いいの! ……えへへ、花子お姉ちゃんだぁ……」ギュ~~ッ
花子「!?」ボンッ
撫子「花子、あんまり興奮するとまた倒れるよ。 ……じゃあ私は戻るから」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:31:35.15 ID:aDmnI43F0
楓「撫子お姉ちゃん! ありがとうなの!」
撫子「ん」
花子「あれ、戻っちゃうの?」
撫子「二人の邪魔もできないしね。 ……正直向こうにも居場所ないけど」
花子「……?」
楓「さすがお姉ちゃんなの!」
撫子「ひとりさびしい夜、さ……るるるー」
花子「あ、あはは」
楓「撫子お姉ちゃんもむくわれる日がくるの……」
撫子「じゃ、また明日。おやすみね」
花子「おやすみなさーい」
楓「なの!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:38:20.91 ID:aDmnI43F0
花子「……さて」
楓「花子お姉ちゃん、もうだいじょうぶなの……?」
花子「ん? ……あぁ、もう余裕のよっちゃんだし!」
楓「よっちゃん……? ふふ、よくわかんないの!」
花子「まえーに撫子お姉ちゃんが言ってた……ふふ、花子もよくわかんないし!」
花子「じゃあ、そろそろ」
楓「おやすみなの?」
花子「ん! いい楓? 子どもは早く寝るものだし!」
楓「お姉ちゃんもよく言うの」
花子「いっぱい寝ないと大きくなれないの!」
楓「……。 納得なの」チラッ
花子「!? は、花子のことじゃないし!」
楓「じゃあお布団にいくの~」
花子「…………花子は、おっきくなるもん」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:41:13.24 ID:aDmnI43F0
花子「ひま子お姉ちゃん、お邪魔します……」
楓「ごめんなさい、お客さまようのお布団なくて……」
花子「きにしないでいいし! きっと、ひま子お姉ちゃんも花子の使ってるだろうし!」
楓「ありがとなの……あと、もういっこ、お願いが……」
花子「どうしたの? 楓」
楓「えっと、いっしょにおやすみしても、いい?」
花子「」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:47:49.54 ID:aDmnI43F0
楓「えへへ~!」ギュッ
花子(無心無心無心無心……)
楓「花子お姉ちゃん、ふわっふわなの……」
花子「か、楓も、やわっこくてきもちいいし……」
楓「ほんと!? えへへ、やったぁ……!」
花子「それに、あったかくて、いいにおいで……」
楓「花子お姉ちゃんもいいにおいなの! ……花子お姉ちゃん?」
花子「かえで……かえ……で……」クークー
楓「花子お姉ちゃん……寝ちゃったの?」
花子「すかー……すかー……」
楓「……今日はおつかれさまなの!」
楓「おやすみ……なさい!」
チュッ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 22:53:08.73 ID:aDmnI43F0
チュンチュン...チュンチュン......
花子「ん……ふぁ……」
花子「もう、朝だ……しって、か、かえで!?」
楓「むにゃぁ……」
花子「どど、どうして楓が隣に!? ……あ」
花子(そっか、昨日は……)
楓「んむ……? 花子、お姉ちゃん……?」
花子「あ、ごめん、起こしちゃった?」
楓「んにゅ……おはようなの」
花子「ん、おはようだし」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 23:00:30.09 ID:aDmnI43F0
「花子ー!! 楓ーー!! おきてるかーーー!」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
「ちょっと櫻子! そんなに押さなくても、鍵ならありますわ!」
「なんだと!? だったらはやく出せこのひまっぱい!!」
「きゃぁ!? こんの……、バカ娘ーーーーー!!!」
楓「……」
花子「きたみたい、だね」
楓「そうなの」
ガチャガチャ...
ドタバタ...
ガラッ
櫻子「おはよう諸君!」
花子「朝からうるさいし」
楓「おはようなの、櫻子お姉ちゃん」
櫻子「はっはっは……ってあれ、もしや……」
花子「?」
向日葵「ちょっと櫻子はやいですわ!」
向日葵「ふぅ、おはようふたりとも……あら、結局、私のとこで寝てたんですのね」
櫻子「向日葵の……布団……だと……?」ワナワナ
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 23:04:10.85 ID:aDmnI43F0
楓「すっごいよく眠れたの!」
花子「そう……みたい?」
楓「ふふ、花子お姉ちゃん、すぐ寝ちゃったの!」
花子「そ、そうなの……?」
櫻子「向日葵の……向日葵の……布団……!!」
向日葵「櫻子? ……はぁ」
向日葵「ほら、櫻子」チョイチョイ
櫻子「うが―――って、なに向日葵!」
向日葵「昨日は、一緒に寝れたでしょう?」ボソッ
櫻子「」
櫻子「~~~~っ!!!」
撫子「お、みんな起きてるか」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 23:07:25.93 ID:aDmnI43F0
花子「あ、撫子お姉ちゃん、おはようだし」
楓「なのなの!」
撫子「ん、おはよう。 ……こっちの二人は、昨晩うるさかった……」
向日葵「!!? な、ななな、なでし、なな、なにを……!?」
櫻子「……えへへ」
向日葵「櫻子!? なにを照れてますの!?」
撫子「激しいんだよお前ら……若さか」
向日葵「撫子さーーーん!?」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 23:11:08.07 ID:aDmnI43F0
…………。
……。
花子(そんな感じで、急きょ始まったシャッフル企画は、ドタバタのうちに終わった)
花子(いつも櫻子の思いつきはろくでもないことばかりだけど)
花子(今回はほめてあげてもいいかもしれないし……)
花子(……ただのお泊り会みたいになったけど)
花子「でも」
楓「ねぇねぇ、花子お姉ちゃん」
花子「ん……なぁに? 楓」
楓「また……おとまり、きてくれる?」
花子「楓……」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 23:12:31.69 ID:aDmnI43F0
花子「そんなの……」
楓「うん……」
花子「そんなの、当然だし!」
楓「!! うん!」
花子「だって花子は」
花子「楓のお姉ちゃんだし!!」
――完――
楓「お嫁さんじゃ、なくて……?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 23:12:52.22 ID:aDmnI43F0
はいおしまい! あとは煮るなり焼くなりお好きにどうぞ
花子「私は楓のお姉さんだから」