1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:38:35.46 ID:U1+CWUSI0

律子「しみじみといってないで……新人アイドル達には負けられませんよ?」

P「わかってるわかってる……うちだって相当個性派だけど……新人にはあんなのとかもいるしなぁ……」

TV[みんなー! ハピハピしてぅー? いっくよー☆]

P「……営業いってくる」

律子「頼りにしてますよ、プロデューサー殿?」

P「いっそうちも新人勧誘してみるのも悪くないかもな?」

律子「……面倒みきれるんですか?」

P「自信はないな」


ってなわけでモバマスSSください!



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:41:45.01 ID:U1+CWUSI0

ttp://iup.2cttph-library.com/i/i0636852-1337146832.jpg
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0636853-1337146832.jpg

P「雫ー?」

雫「はーい、どうしたんですかプロデューサーさーん」

P「いや、そろそろ仕事の時間だからな、出るぞ?」

雫「えーっ、もうそんな時間ですかー」

P「おう、割と準備の時間はあったはずだが……?」

雫「えへへー、ぼーっとしてましたー」

P「……ま、用意はできてるからいいか。出るぞ」

雫「はーいっ」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:44:06.99 ID:U1+CWUSI0

P(及川雫。酪農家の一人娘……地方巡業で出会ったんだが、ティンときてスカウト)

P(穏やかな性格、ゆったりとしたしゃべり方……癒し系アイドルとしての実力をつけてきた)

P(だが、彼女の最大の魅力は……)

雫「? どうしたんですかー、プロデューサーさんー?」ドッタプーン

P(……あの、胸だ。 その胸囲たるや、驚異の105cm!)

P(それで趣味が乳搾りだっていうんだから、もう狙ってるんじゃないかとな……)

P(プロフィール作成でAVのインタビューみたいな雰囲気になるってどういうことだよ……)

P(決していかがわしい気持ちで誘ったわけじゃないぞ!?)



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:47:12.61 ID:U1+CWUSI0

雫「プロデューサーさーん?」ユッサユッサ

P「あぁ、いや……なんでもないんだ」

雫「そうですかー、大丈夫ならいいですー」

P「うん、超元気。いろんな意味で」

雫「そうですかー、元気になーれっておまじないしたかいがありましたー」

P「え? そんなことしてたか?」

雫「もぉーっ、しましたよー……こうやって、元気になーれって」ブルンブルン

P(いかん、別のところが元気になりそうだ)

雫「どうしたんですかー?」

P「ど、どうもしてない!そう、今日の仕事のことなんだけどな!?」

雫「どうしたんですかー?」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:50:33.32 ID:U1+CWUSI0

P「そう、今日の仕事だけどな……なんとテレビだ!」

雫「わぁ、テレビですかーすごいですーっ」

P「あ、テレビになるお仕事じゃないぞ?」

雫「もぉーっ、わかってますよー」

P「ははは、冗談だよ冗談……うまくいけば一気に露出も増やせるかもしれないチャンスだ」

雫「露出ですかー、でも服を脱ぐのは恥ずかしいですー」

P「そっちじゃない! 俺も見たいけど、そっちじゃないからな!?」

雫「そうですかー……でも、実家のお母さんも喜びますー」

P「おう……ただその、今回の企画がな……?」

雫「?」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:52:43.42 ID:U1+CWUSI0

司会「みなさんこんばんはー。よい子はもう寝てくださいねー!」

司会「今宵の『れでぃばとる☆ガールズサイド』は……こちらの方々です!」

司会「バラエティ露出は少ないんですが、参加してくださいました……如月千早さん!」

千早「……よろしくおねがいします」

司会「スレンダーなボディにフィットする、動きやすそうな水着姿ですね……対するは」

雫「よろしくおねがいしますー」ドタップン

司会「でかぁぁい! 説明不要! 最近めきめきと頭角を現し始めています、及川雫さんです!」

千早「……くっ」

司会「ちなみにお二人とも17歳だそうです……お若いですね……」


P(深夜バラエティのアイドル同士の対決番組……だったんだが)

P(水着回、相手が如月千早……チャンスっていうべきなのか、ピンチなのか……)



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 14:56:46.61 ID:U1+CWUSI0

雫「わぁ、千早さんが相手なんですかー、光栄ですー!」

千早「……よろしくね、及川さん」

雫「私、千早さんの歌大好きなんですー。 牧場には青い鳥はいないんですけれどー……」

千早「本当にいるのなら私も見てみたいけれど……さすがにいないんじゃないかしら」

雫「やっぱりそうでしょうかー、残念ですー……」

千早「……今日は負けないわ」

雫「私もがんばりますよー、ふぁいとー!もー!」ユッサユッサ

千早「……くっ」

雫「どうしたんですかー?」

千早「……なんでもないから、気にしないで」

雫「わかりましたー、がんがりましょー」

司会「お互いに握手をして、第一競技の準備に戻ります……さぁ、どうなるでしょうか!」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:00:32.84 ID:U1+CWUSI0

司会「最初の競技は……ビーチフラッグです!」

司会「意気込みのほうはいかがでしょうか?」

雫「走るのは苦手ですけどがんばりますー」

千早「やるからには負けません。せいいっぱい走ります」

司会「だそうです。この種目は千早さんのほうが有利なのか? はたまた雫さんは謙遜しているのか」

司会「勝負はこのあとすぐでーす!」


765P(……たまには新しい面をって思って、勝負事なら熱くなってくれるだろうって仕事とってきたら)

765P(えらい地雷踏んだ気がする……よりによって水着回、よりによって相手が……)

雫「えい、えい、もーっ!」ユッサユッサ

765P(なんだあれ……あずささんよりでかいよな……?)

千早「……どうしたんですか? プロデューサー」

765P「な、なんでもない!」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:04:18.77 ID:U1+CWUSI0

765P「千早、その……な、普段はクイズとかやる番組なんだけど……」

千早「……やるって言ったのは私ですから。 プロデューサーは気にしなくていいです」

765P「うっ……がんばってくれ」

千早「えぇ、負けません……何故だかすごく燃えてきました」

765P(やる気だしてくれたのは嬉しいんだけど……なんか怖い……)


P「まさか如月千早がこんな番組に出るなんてなぁ……だが、これはチャンスだぞ」

雫「はいっ」

P「何かのきまぐれかもしれないが、それでも彼女の貴重なバラエティ姿を見たがるファンも多い」

P「この回は、如月千早ファンも大勢見るはずだ……当然対戦相手の雫だって注目される!」

雫「緊張しますねー」

P「あぁ、かたくなるなよ。いつも通りがんばればいい!」

雫「がんばりますー」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:07:19.11 ID:U1+CWUSI0

司会「ビーチフラッグ対決です。うつぶせになっておでこを地面につけてくださいねー」

雫「あのー、つかないんですけれどー」

司会「うそっ!? あ、えーっと……じゃあ普通に伏せてください……千早さんは大丈夫ですか?」

千早「……問題、ありません……」

司会「……すいません、それでは気をとりなおして……レディ……」

パァン

千早「っふっ……!」タタタタッ

雫「わっ、出遅れちゃったー!」

司会「おーっと! 千早さん速い! 雫さんは出遅れましたが……これは」

雫「はぁぅ、はぁっ」ドタプンタプン

司会「……なんだか背徳的ですね」

千早「ったぁ!」ザザーッ

司会「あっ、千早さんがフラッグをとりました! この勝負千早さんの勝利です!」

雫「あー、負けちゃいましたー」ユッサユッサ

千早「……っく」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:08:38.31 ID:U1+CWUSI0

P「……うん、これは録画しないとな」

765P「……あぁ、千早おこってるよなぁあれ……畜生ついてない……」

P「ん?」

765P「んん?」

P「……えーっと、ひょっとして如月千早さんの」

765P「あ、じゃああなたはあの……及川雫さんの?」

P「……苦労してるみたいですね」

765P「いい子で努力家なんですけれどね……ちょっとひたむきすぎちゃって」

P「うちはもう少しきっちりやれるといいんですけどね……おだやかすぎるのもなかなか」

765P「まぁまぁ、アイドルのために苦労するのもプロデューサーの仕事じゃあありませんか」

P「そうですね、はは、ははは」

765P「あははは……はぁ」

P「……お互い苦労してるみたいですね……」

765P「……そうですね……」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:14:51.55 ID:U1+CWUSI0

765P「……だいぶ競技が進んだが結局、ほぼ圧勝状態だな……」

千早「やるからには負けたくありませんから」

765P「うん、がんばってくれるのは嬉しいんだが……TV的にはおいしくないんじゃないかなぁ……」

千早「わざと負けてくればよかったとでも?」

765P「あっ、違うんだそうじゃなく……バトル的に面白くならなかったら画的に面白くしようとするかも、ってな」

千早「……どういうことですか?」

765P「最終競技が過激な内容になるかも、ってことさ」

千早「どんな内容でも関係ありません」

765P「あぁ……気をつけてくれよな」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:22:22.13 ID:U1+CWUSI0

P「あー……見事にボロ負けだなぁ」

雫「すいませんー……千早さん強いですー……」

P「いやいや、勝負自体じゃなく絵面的にインパクト残せてはいるからオーライかな」

雫「?」

P「……まぁ、でもこのままじゃ番組が面白くないっていうんで何かあるかもしれないけど」

雫「なにかってなんでしょうー」

P「うーん……いや、ラストは300点! とかならいいんだけど」

雫「逆転できちゃうんですかー? がんばりますー!」

P「……どうだろうなぁ……?」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:33:49.56 ID:U1+CWUSI0

司会「いやぁ、あっという間に最終競技です!」

司会「ちなみにここまでのポイントは……」

如月千早:7pt 及川雫:1pt

司会「勝負はついてしまったのか……? いいえ、逆転のチャンス!」

司会「最終競技のポイントは10ptです! ……といっても、千早さんの同意が必要なんですが」

千早「……ここまで来て逆転されるのはさすがにいやなんですが」

司会「……条件を飲んでいただいた場合、ひとつお望みをかなえます!」

千早「望み……?」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:41:58.42 ID:U1+CWUSI0

司会「はい……といっても番組側が叶えるんじゃないですよ?」

千早「どういうことですか?」

司会「対戦相手のかたに、好きなことをしてもいい……ということです」

雫「わ、私ですかー?」

司会「えぇ、もちろん雫さんの同意もあってこそですが……」

雫「ぎゃ、逆転はしたいですー。がんばりますー!」

司会「……そうですか。 同意はいただけました」

司会「千早さん、どうなさいますか? 好きなことをする権利と引き換えにしますか?」

千早「……わかりました。それでいいです」

司会「ありがとうございます! それでは……最終戦のポイントは10点です!」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:52:47.44 ID:U1+CWUSI0

司会「権利は最終戦後に行使できます! いったん気持ちを切り替えてくださいね」

司会「最終戦は……チャンバラです!」

千早「チャンバラ……?」

司会「えぇ、あのバーにまたがって柔らかい素材で打ち合っていただきます。 落ちたら負けですよー!」

千早「わかりました。 ……及川さん、勝負は別問題だから」

雫「はいー、ちゃんとお願いも聞きますー。でも勝負は負けませんよー」

千早「お互い、後腐れの内容にしましょう」スッ

雫「はいっ!」グッ

司会「最後の戦いを前に、改めて握手! さぁ、最終決戦の結果やいかに!」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 15:58:41.18 ID:U1+CWUSI0

765P「……正直不利だな」

千早「……どうしたんですか?」

765P「いや……直接の打ち合いだろ? 不安定な足場はお互い様なんだが……」

千早「バランス感覚は悪くないつもりですが……」

765P「そうじゃない……千早はうちの事務所の中でもやせ形なほうだろう?」

千早「……っく」

765P「た、他意はないぞ!? 背の割に身体が軽い分、上半身を叩かれて倒れそうになることもあるだろうってことだ」

千早「……それでも負けません。条件を飲んだのは私ですから」

765P「……そうか。そこまでの覚悟を決めて、どんなことをしてもらう気なんだ?」

千早「実は……」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:03:18.87 ID:U1+CWUSI0

P「最後だな……正直向こうが条件を飲んでくれるとは思わなかった」

雫「逆転の大チャンスですからがんばりますよー」

P「そうだな、重量の関係でこちらが有利なのもある……が」

雫「どうしたんですかー?」

P「いや、有利な状態を放棄してまで何か望みをかなえようとしてるっていうのがちょっと気がかりでな」

雫「うーん、でもまずはがんばらないとー」

P「あぁ……うーん、いったい何をさせる気なんだろうか……」

P「まさか、『私の妹になれ……』とか!? いやいやそんなまさか、でも芸能界ってそういうのも」

雫「プロデューサーさーん?」

P「ハッ、すまんなんでもない! がんばれよ!」

雫「はいっ! えいっえいっ、もぉーっ!」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:07:46.36 ID:U1+CWUSI0

司会「準備はよろしいですね!? 最終競技……勝ては10pt!」

司会「チャンバラ、開始です!」

千早「悪いけれど……速攻で決めさせてもらうわ!」ヒュン

雫「わぁ、危ないですー……ま、負けませんよー!」ベチッ

司会「ほぼ互角の打ち合い……どちらが勝つんでしょうか!?」

千早「……そこっ、隙あり!」ヒュッ

ボヨヨン

司会「な、なんとぉ!? 落とすために放った一撃が胸にはじかれたぁ!?」

千早「そん、な……!?」

雫「そこですー!」ベシッ

ドサッ

司会「試合終了! なんと、大逆転! 今回の対決は……雫さんの勝利です!」

雫「やりましたー!」

千早「……」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:12:01.83 ID:U1+CWUSI0

司会「勝者の雫さんには、番組のほうから賞品を……千早さん?」

千早「……いい勝負だったわ」

雫「ありがとうございますー、千早さんはやっぱりすごかったですー」

千早「……その、さっきのお願いのことなんだけど」

雫「あぁーっ、そうでしたー……なんですか? 私がんばりますー」

千早「……えて……」

雫「えっと、なんでしょう?」

千早「……どうやったら、胸が大きくなるのか……教えてもらえないかしら……」

雫「胸ですかー? 私は毎日ミルクを飲んでてー」

千早「ど、どこのかも教えてもらっていい?」

雫「うちの牧場のですよー、とってもおいしいんですー……よければお譲りしますよー?」

千早「本当!?」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:15:57.34 ID:U1+CWUSI0

司会「その……千早さん?」

千早「ハッ!? あ、いえ今のは別にそういう意味じゃないんです。ただ健康のために牛乳を飲むのがいいと聞いたことがあって」

司会「……はぁーい! 勝者の雫さんには番組の方から賞品をお送りいたします!」

雫「あれー、さっきもそういって」

千早「い、いい勝負だったわ、雫さん」

雫「あ、そういえば千早さん。牛乳はどこに送れば」

司会「いやー、いい試合でしたね! それではまた来週! さよーならー!」

雫「あれー?」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:22:32.76 ID:U1+CWUSI0

P「……雫……編集点ってのがあってな」

雫「はいー?」

P「……なんでもない。牧場の宣伝にもなってよかったな」

雫「うちの牛乳はとってもおいしいですからー。千早さんもきっと喜んでくれますー」

P「そうだな。 後でまた挨拶にいこうか……」

雫「これでお友達になれたら嬉しいですねー」


765P「……冷静に聞くっていってなかったか?」

千早「なんのことでしょうか。 牛乳を譲ってほしいといったのは春香がクッキーを焼くのにも使うと思って」

765P「あぁ、そうだな……そうだよな。あの子……いい子じゃないか」

千早「そうですね……最後まで正々堂々戦い切りました。たまにはこういうのも、悪くないです」

765P「うん、今度うちの事務所に遊びに来てもらうか? あずささんの反応がちょと見てみたいような」

千早「……」ギロッ

765P「ジョ、ジョークだよ……とにかく、またあとで挨拶にいこう」

千早「さっき、一緒にミルクを絞ってみないかと誘われたんですが……」

765P「へぇ、今度のオフだといつになるかな……」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:23:31.60 ID:U1+CWUSI0

とりあえずこれはここまでで終わり

次いこう次。っていうか誰か書いてもいいのよ? 書いてよ?



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:34:56.00 ID:U1+CWUSI0

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南条「はぁ……太陽なんて、黒く染まっちまえばいいんだ……」ユラァ

千佳「あぁ、最高だよぉ……お姉ちゃん……」

南条「最悪は最高なんだよ、千佳……」グッ

千佳「お姉ちゃん……!」グッ


P「……なんであの2人はあんなになってるんだ?」

千川「光ちゃんはお気に入りのTシャツが破れて、千佳ちゃんは進められた魔法少女ものがえらい展開だったらしくて……」

P「……なるほど、千佳は比奈の仕業か……」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:40:31.97 ID:U1+CWUSI0

千川「それにしても、仲がいいですよね?」

P「そりゃあ、まぁうちの最初のユニットですしね」

千川「いきなり『明日からユニット組ませる』とか言い出した時は正気を疑いましたけれどね?」

P「いやいや、ちゃんと深い狙いがあったんだぞ?」

千川「へぇ、じゃあ聞かせてくださいよ」

P「あぁ、それはな――――」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:48:07.44 ID:U1+CWUSI0

P「おーい、光! ユニット組んで見る気はないか?」

南条「何っ!? アタシにパートナーがっ! アタシと一緒に悪と戦ってくれる仲間が、できるのか!」

P「いや、悪ってなんだよ……」

南条「そう、アタシとパートナーはまさに一心同体、二人で一人のスーパーアイドルとして世界を魅せるんだ」ブツブツ

P「光?おーい」

南条「そして世界中の人々に伝えるんだ……『人間はみんなアイドルなんだよ!』ってな!」クワッ

P「落ち着け」ガッ

南条「いたいっ!な、何をするんだプロデューサー!」

P「とりあえず、組ませたい相手なんだが……年下なんだ」

南条「構わないさ、ヒーローに年齢は関係ない!」

P「そうか。じゃあ……お見せしよう」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:54:00.40 ID:U1+CWUSI0

P「……千佳、こいつが南条光。お前と組ませたいっていったアイドルだ」

千佳「はじめまして!よろしくねっ」ロリッ

南条「……年下とは言ったけどさ、プロデューサー? ……キミ、いくつなんだ?」

千佳「千佳は9歳だよ?」

南条「くっ……アイドルの世界に女子供を巻き込むだなんて……見損なったぞプロデューサー!」

P「アイドルは女子供の仕事だバカ」ガッ

南条「いてっ! いや、まぁそうなんだけど……大丈夫なの? 千佳、ちゃん?」

千佳「むっ……千佳はこう見えてもすごいんだから! プリキュアよりももっともっとふりっふりになるの!」

南条「プリキュア……」

千佳「そうだよ! 千佳はアイドルになって、魔法少女みたいな服を着て、ヒロインになるんだから!」

南条「……なるほど、だいたいわかった」

千佳「なにがわかったのさ!」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 16:59:39.48 ID:U1+CWUSI0

南条「千佳、あんたは私の妹になれ……!」

千佳「え? 千佳、お姉ちゃんいないよ?」

南条「いいや、素質は十分……大丈夫だ、選ばれし者ならば!」

千佳「え、えらばれし?」

南条「うん、問題ない!」

千佳「ちょ、ちょっとねぇねぇプロジュ、プロヂュ、もう! Pくん!」

P「ん、どうした?」

千佳「千佳、まだ組むっていってないのにこのお姉ちゃん話聞いてくれないよ!?」

P「大丈夫、ちょっと趣味が合いそうな相手見つけてテンションあがってるだけだから」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:08:08.17 ID:U1+CWUSI0

南条「千佳……そう、アタシと組む前に、聞いてほしいことがある」

千佳「Pくん! だから千佳組むって言ってないよ!?」

P「まぁ待て千佳。話を聞いてやってくれ」

南条「いいか、千佳。アタシはヒーローが大好きだ」

千佳「千佳も、魔法少女の女の子が好きだけど……」

南条「アタシがアイドルになった理由は、ズバリヒーローになるため!」

千佳「……?」

南条「なんの話? って顔してるけど……だってそうだろ? 歌って踊って、主題歌ゲットすればもう共演したようなものじゃないか!」

千佳「あっ……そうかも?」

南条「だろう? だからさ、最初はそれが目的だったんだけど……」

千佳「……どうしたの?」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:15:05.52 ID:U1+CWUSI0

南条「最近……『アイドル』南条光もありかなって思ってるんだ」

南条「ヒーローを見るようなキラキラした目で見てもらってさ……なんだかアタシ、やれる!ってね」

千佳「……千佳も、マギカちゃんみたいになれる?」

南条「あぁ、たぶんな……でもさ、アイドルのアタシも輝いてるんだけどさ……やっぱりヒーローが好きでね」

千佳「おんなじじゃ、ないの?」

南条「他からみたらおんなじかもしれないけど……でも、ヒーローとアイドルは違うんだよ」

南条「それで、まぁ一人でやれるほど、アタシは強くないみたいで……」

南条「……欲しいんだよ、相棒が。ヒーローと、アイドル。両方をわかって教えてくれるパートナーが!」

南条「千佳をみてティンときた! 千佳……アタシとユニットを組んでくれ、そして目指さないか?」

南条「アタシがヒーロー、千佳がヒロイン! 世界中の人が応援するスーパーな英雄を!」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:23:34.13 ID:U1+CWUSI0

南条「……アタシと同じ年だとヒーローになりたいっていうとバカにするやつも多いんだ」

南条「でもそれは間違ってるって思う。素敵なヒーローに、かわいいヒロインに憧れるのが間違いなわけがない!」

南条「千佳も、魔法少女が好きならわかってくれると思うんだ……アタシたちが、憧れられる側になろう?」

千佳「……」

南条「……ダメ、か?」

千佳「……光ちゃん、すごーい!」

南条「へっ?」

千佳「千佳感動しちゃった! 光ちゃんかっこいい!」

南条「お、おぉ? そうか! そう思ってくれるのか!」

千佳「うん、千佳も光ちゃんと一緒にスーパーヒロインになる!」

南条「よし、そうと決まれば特訓だ! まずはこれ、見やすいところから。全51話だけど」

千佳「えっ、運動じゃないの!?」

南条「もちろんそっちもだけど……ヒーローたるものヒーローをしってないとね」

千佳「……じゃあ千佳の好きなアニメも一緒にみよ?」

南条「もちろん! ギブアンドテイクだ……相棒だからな!」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:32:12.33 ID:U1+CWUSI0

P(……思ってたより、いい影響を与えてくれたみたいだな)

P(光はあぁ見えて意外と乙女なところがある。今の自分が正しいかわからなくなってしまいつつあった)

P(千佳は純粋だ。しかし逆に悪くも染まりやすいだろうから相手を選ぶ必要があった)

P(だから、この2人はきっといいユニットになれるはずだ)

P(光は純粋な千佳に自分の自信を取り戻し、千佳は光になりたい自分をみつける)

P「……目指すはトップアイドルだな」

南条「フッ……甘いな、プロデューサー!」

千佳「トップアイドルじゃ足りないよ! 千佳たちはね……」

「「世界一の、スーパーヒーローになるんだから!」」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:38:03.37 ID:U1+CWUSI0

P「――――ということがあって」

千川「わぁ、素敵ですね……でもあれ見てくださいよ」

P「え?」


南条「ふふっ……おい、アタシの妹になれ……!」

杏「はぁ? なにバカなこといってるんだか……やれやれ、今貴重な休憩時間なんだから邪魔しないでよ」フゥ

千佳「お姉ちゃん……やっちゃおうよ」グッ

南条「笑ったなぁ……? もっと笑って貰おうか。笑いのツボ!」ガシッ

杏「ちょ、なにして、あはははは! くすぐ、あはははは! やめろバカぁ!」

南条「どうした、アタシの妹になるか?」

千佳「なるかー?」



P「」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:40:14.85 ID:U1+CWUSI0

南条「さぁ、さっさとゲロっちまいな!」コチョコチョ

千佳「素直になったほうが身のためだよ!」コチョコチョ

杏「ちょ、ま……あはははは! やめ! あははははは! きら、きらりぃ!」

ガシャーン

きらり「きらっと参上☆ きらっと解決☆ 怪傑きらりん☆ さんじょー☆」

南条「出たな、お前も黒く染めてやる……!」

千佳「今の千佳は魔法少女じゃなく魔女だよ……!」

きらり「うきゃ!? よっしー、バッチこーい☆」

ワーワーキャーキャー……ガシャーン


P「……とりあえずソファー代とドア代は給料から天引きしとこう」

おわり



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 17:55:33.11 ID:U1+CWUSI0

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かな子「あれ? 肇ちゃん……?」

肇「……」ブツブツ

かな子「……何かに集中してるのかな? でもなにも持ってないような……」ソッ

肇「!? ……あ、かな子さん……どうしたんですか?」

かな子「あ、ごめんね何か邪魔しちゃった……?」

肇「いえ、少し……イメージトレーニングを」

かな子「イメージ?」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 18:01:09.16 ID:U1+CWUSI0

肇「えぇ、最近土をいじっていませんから……せめて鈍らないようにと」

かな子「イメージ……イメージトレーニングかぁ」

肇「どうしたんですか?」

かな子「いや、陶芸でもやっぱりイメージって大事なんだよね?」

肇「まぁ、そうですね……確固たる完成系を想像して作ったほうがなにも考えないよりずっとうまく焼き上がってくれます」

かな子「そっかぁ、思ってたより陶芸って身近なのかもね?」

肇「……? どうしてですか?」

かな子「だって私、お菓子作りが趣味だけど……おいしーいお菓子を食べたい! って作ったほうがおいしいもん!」

肇「……お菓子ですか」

かな子「あ、今呆れたでしょ?」

肇「いえ、そんなことないです……ただ、かな子さんらしいなと」

かな子「えーっ、それはほめられてるのかなぁ……?」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 18:06:02.63 ID:U1+CWUSI0

肇「いえいえ、かな子さんのことは尊敬してますから」

かな子「うーん、別にいいんだけれど……そうそう」

肇「なんですか?」

かな子「イメージが大事って話だったよね?」

肇「あぁ、そうでしたね……」

かな子「それでさ、お菓子もおいしくなぁれってイメージするとおいしくできるんだ」

肇「……それはイメージじゃなくて、愛情を注ぐとかに近いのでは?」

かな子「あれ? あ、でもほら陶芸だって愛を注ぐでしょ?」フンス

肇「……まぁ、そうでもありますけれど」



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 18:49:39.00 ID:U1+CWUSI0

かな子「それでね? 肇ちゃんはイメージが得意なんだよね?」

肇「……得意ってほどではありませんけれど」

かな子「あ、あれ? 日常的にしてるとかじゃなくて?」

肇「そういうのは日菜子だけで十分ですよ……」

かな子「あー……確かに日菜子ちゃんは趣味が妄想ですーって感じだね」

肇「私は思うだけじゃなく、それを投影して完成させるのが目的ですし……」

かな子「あ、そうだよね……そう、それでね?」

肇「どうしたんですか?」

かな子「肇ちゃんも、お菓子作ってみない?」



100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 18:54:40.56 ID:U1+CWUSI0

肇「……なんでですか?」

かな子「いや、だって完成をイメージして作るーっていうからお菓子も似てるかなって」

肇「さすがにその理屈はおかしいんじゃ……」

かな子「そうかな? だってすごく立派な器とか作れちゃうから一緒にお菓子作ったらおいしそうだなって」

肇「私、そんな器用じゃありませんよ? 器だっておじいちゃんが教えてくれただけで」

かな子「それなら私が教えてあげる! ね? いいでしょ?」

肇「……なんでですか?」

かな子「え、だから完成をイメージして……」

肇「そうじゃなくて!」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 18:59:49.82 ID:U1+CWUSI0

かな子「えー、一緒に作ってみたいって思っただけじゃだめ?」

肇「だって、私は結構頑固ですし……」

かな子「でも、こだわりが持てるってすごいよ? 私、分量間違えちゃって全体の量増やすことになったことあるし!」

肇「……それは、どうなんですか?」

かな子「おいしく食べたよ?」

肇「そうじゃなくてですね……」



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:05:35.90 ID:U1+CWUSI0

かな子「いいじゃん、一緒に作ろうよ?」

肇「……私、結構凝り性だから納得いくまで付き合ってもらいますよ?」

かな子「大丈夫だよ! お菓子は別腹なんだから」フンス

肇「……プロデューサーさんに怒られませんか?」

かな子「あっ……そ、それはその……」

肇「ふふっ、冗談です……私でもおいしく作れますかね?」

かな子「料理は愛情だよ、肇ちゃん! イメージに向けておいしくしてあげるの!」

肇「そうですか……よし、がんばります」

かな子「最初はクッキーとかのほうがいいかな?」

肇「型とかもあるんですよね? 気に入った形のがあるかどうか……」

かな子「えぇっ!? そこにこだわるの!?」



106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:10:03.50 ID:U1+CWUSI0

P「……それで、できたのがこのクッキーか」

かな子「肇ちゃん、すごい集中力だったんですよ……もう、パウダーひと匙までこだわってるみたいに」

P「一応聞いておくが、これができるまでに何枚食べた?」

かな子「えっ? えーっと……2枚、ぐらいですかね……?」

P「なに? 思ったよりも食べてないんだな……別にそれならレッスンはいつも通りで」

肇「……ベースの生地が2枚分ぐらいってことですよ、プロデューサーさん」

P「……おい、かな子?」

かな子「あ、私……家のガスの元栓しめたか心配になってきたので帰りたく……」

P「杏みたいなことをいいだしたな……きらりと一緒のハピハピコースがお好みか?」

かな子「ひぃぃぃ! 勘弁してください!」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:12:25.42 ID:U1+CWUSI0

肇「……ふふっ」

P「あ、そうだ肇……いただくよ」

肇「……はい。自信はないんですけれど」

サクッ

P「……うん、うまい」

肇「本当、ですか?」

P「嘘なんて言わないさ。すごくうまいよ……売ってるのよりもよっぽど」

肇「……よかった」



109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:16:05.79 ID:U1+CWUSI0

P「いやぁ、こんなにうまいと手が止まらなくなりそうで困るなぁ」

肇「……」

P「ん? どうした? 顔になんかついてるかな?」

肇「いえ、なんでもありません……」



肇(―――イメージの通りに、美しい器を創るように)

肇(あなたを笑顔に変えてみたくて、なんて。 少し照れくさいけれど)

肇(でも、あの人の笑顔は私のイメージよりずっと素敵で……明日からも、がんばろうって思えたから)

肇(あの人と一緒に、一番になって帰るからね……おじいちゃん!)


おわり



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:29:06.69 ID:U1+CWUSI0

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美優(……今日は、冷えるなぁ……あれ? 事務所にまだ、明かりがついてる……)

ガチャッ

美優「……プロデューサー、さん?」

P「……あ、三船さん? どうしたんですか」

美優「……どうした、って……プロデューサーさんこそ……」

P「いやぁ、思ってたより雑務って大変ですよね? いつもちひろに頼んでるもんだからいないとたまっちゃって」

美優「……こんな、時間までお仕事を?」

P「本当はもっと早く帰れるはずだったんですけどね、手際が良くないもんですから」



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:34:39.41 ID:U1+CWUSI0

美優「……別に、明日でも……」

P「いやいや、病み上がりにたまった仕事を任せるっていうのもなんじゃないですか?」

美優(……すごく、優しいんですね。 人と人を自然と繋げる……私とは、違うんだなぁ……なんて)

P「……三船さん?」

美優「あ、すいません……なんでも……ないです……」

P「何か悩んでるんじゃないですか? あぁ、そういえば寒いの苦手なんじゃ」

美優「……大丈夫、ですから……」

P「いや、どうせならコーヒーでも出しますよ。ちょっとあったまったほうがいいですって」

美優(……やっぱり、優しい。 勘違いしちゃいそうなぐらい……こんなに寒いのに、熱くなってきそうに……)



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:40:00.87 ID:U1+CWUSI0

P「どうせ俺もそろそろ休憩入れるところでしたからね……んーっと、ここかな?」

美優(……こんな私に、アイドルにならないかなんて声をかけてくれた……優しい、人……)

P「あ、砂糖は何個入れます? ミルクは」

美優「……それじゃあ、2個。ミルクも……お願いします……」

P「はいはい、お任せください! ……ま、インスタントなんですけれどね?」

美優「……ありがとう、ございます……」

P「いやぁ、一人でやってると休憩入れるタイミングもつかめなくて集中力落ちてきちゃうんですよね……」

美優(……あったかい。コーヒーも、プロデューサーさんも……でも……)



124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:45:18.77 ID:U1+CWUSI0

P「それで、その時幸子がですね……」

美優(……あぁ、やっぱり……)

P「……三船さん? どうしたんですか」

美優「……すいません……少し、考え事を……」

P「そうですか、悩み事とかなら話してくださいね? 俺で力になれることならなんでもしますから」

美優「……プロデューサーさんは、優しい人なんですね……」

P「え?」

美優「……こんな私を、気にかけてくださって……支えて、くれていますから……」

P「あぁそれぐらい! 俺が見込んだんですから美優さんは本物ですよ! ……あ、俺に実績はないんですけど」

美優「……ふふっ」

P「わ、笑うことないじゃないですか?」

美優「あぁ、すいません……その、本名で呼んでもいいですか……?」



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:50:06.93 ID:U1+CWUSI0

P「へ?」

美優「……Pさん……と……呼んでもいいでしょうか……?」

P「べ、別にそれぐらい問題ないですけれど……どうしたんですか?」

美優「……どうも、してません……」

P「……そう、ですか?」

美優「……はい」

P「……やっぱり、今日は送りますよ。少し待ってもらえますか? 一区切りつけちゃいます」

美優「……ありがとうございます」

P「いえいえ、じゃあ待たせないようにチャッチャとしないとなー」



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 19:55:28.89 ID:U1+CWUSI0

美優(……胸が、熱い……)

美優(……人付き合いが苦手で……人前になんてたてないと思ってた私が)

美優(プロデューサーさんに……Pさんに出会って変わってきた……)

美優(そう、まるで……あの人の熱で、私の心の氷が溶かされたみたいな……)

美優(……恥ずかしいこと、思ってるな……でも、きっとこれは本心だから……)



P「……三船さん? あぁ、眠っちゃってる……」

P「やっぱりこの時期に外での仕事は辛かったのかな……? 起こすのも忍びないし」

P「……仮眠室まで運ばせてもらおうかな……よっ」

P「……アイドルの身体って、軽いよなぁ……いつも、ありがとうございます。おやすみなさい」

バタン


おわり



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:06:06.49 ID:U1+CWUSI0

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菲菲「アイヤー……お仕事失敗しちゃったヨー……」

菲菲「事務所帰るの憂鬱ダヨー……」

菲菲「……ちょっと他のみんなのお仕事でもみにいってみるヨー」

菲菲「別に帰りたくないからじゃないヨー! 後学のためデスヨー!」

菲菲「……本当ダヨー……?」

杏「……それがお前がここに来た理由、帰りたい理由か」

菲菲「別に帰りたいわけじゃないヨー?」

杏「甘いわぁっ!」クワッ

菲菲「アイヤー!?」



140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:10:17.87 ID:U1+CWUSI0

杏「仕事を半端にやろうだなんて思ってるから失敗するんだよ」

菲菲「う、ふぇいふぇいは別にふざけてなんかないヨー?」

杏「だけど、失敗したんだろ? 結果がすべてさ」

菲菲「そ、その通りだヨー……でもふぇいふぇいはトップアイドルになりたいんだヨー……」

杏「失敗したからには責任を取らなきゃいけないよ……菲菲はここにはいられないかも」

菲菲「そ、そんな! 殺生ダヨー!」

杏「安心しろ、菲菲……責任を取るのが先輩の仕事だから」

菲菲「……?」

杏「そう、今回の件の責任は私がとって辞職あいたたたたた!」

きらり「杏ちゃんみぃーつけたぁー☆」ギリギリギリ

杏「ちょ、ちょっと待てきらり! 今私は最高にかっこいいシーンだったんだ!」



144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:14:55.57 ID:U1+CWUSI0

きらり「あのねー、Pちゃんから『杏ちゃんがお仕事のことを話してたら思いっきりギュッ☆としてやれ』っていわれたのー☆」

杏「ギブギブギブ! あー、もう! 離せー! 帰る、仕事もやめるー!」ジタバタ

きらり「お仕事あとちょっとだからがんばるにぃ☆ れっつ! きらりん☆」スタスタ

菲菲「……アイヤー、杏ちゃんいっちゃたヨー」

菲菲「でもさっき言ってたこと最もヨー……メモしとくネ」メモメモ

メモ[トップアイドルには覚悟が必要。中途半端にならないようがんばるべし!]

菲菲「どうせなら他の売れっ子のみんなのところにもいってみるヨー!」



146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:20:34.02 ID:U1+CWUSI0

蘭子「……我が漆黒の帳への干渉の理由はそれだけ?」( それで、私にアドバイスを聞きに来たんですか?)

菲菲「そうヨー、蘭子も売れてるからアドバイス欲しいヨー」

蘭子「我が咎は生まれついての因果……干渉されたりするものではないわ」(でも、精一杯やってきただけで……あまり思いつかないっていうか)

菲菲「なるほどー、時には恥ずかしいキャラを我慢する強さも必要みたいダネー」

蘭子「!?」

菲菲「大丈夫ヨー、そういう人いっぱいいるから恥ずかしくなんかないヨー!」

蘭子「え、ふぇ?」

菲菲「ありがとダヨー! 次の人のところいくヨー!」

メモ[自分を信じて、キャラや役割を疑うべからず!]


蘭子「……別に、恥ずかしくなんてないもん……」



148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:27:11.90 ID:U1+CWUSI0

かな子「うーん、いい感じ! ガトーショコラも結構……あ、菲菲ちゃん!」

菲菲「アイヤー、いいにおいがするヨー! かな子はケーキ作りが上手ダヨー!」

かな子「えへへー、ありがと。一緒に食べる?」

菲菲「じゃあ遠慮なくいただくヨー!」

かな子「じゃあ私も自分の分焼かないとね♪ 先に食べていいよ」

菲菲「えっ?」

かな子「え?」

菲菲「……これワンホールで一人前とは恐れ入ったヨー……」

かな子「え、いや違うの! そういう意味じゃなくて!」

菲菲「これはメモしとくべき事柄ダヨー。 ありがとかな子ー!」

メモ[アイドルたるもの身体が資本。いっぱい食べて元気いっぱい働くべし!]


かな子「……違うのぉ……お家に持って帰って夜食にする分だったの……!」



149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:33:26.42 ID:U1+CWUSI0

みく「それで、売れる方法をみくに聞きにきたのかにゃ?」

菲菲「そうダヨー! 大出世した理由を教えてほしいヨー!」

みく「うーん、みくはみんなにとって親しみのある子だったみたいだにゃあ」

菲菲「それならふぇいふぇいも負けてないヨー!」

みく「あと……そう、みくは猫だっていうのも大事だったのかにゃ?」

菲菲「語尾だったらふぇいふぇいも特徴的ダヨー?」

みく「……ふむ、時々ナターリアちゃんと被ってる時があるのは問題かもしれないにゃあ……」

菲菲「盲点だたヨー!?」ダッ

メモ[被る相手はライバル、容赦せず蹴落とすべし!]


みく「にゃーんて、みくも莉嘉も猫だけど問題なく……あれ? どこいっちゃったのかにゃ?」



153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:41:27.30 ID:U1+CWUSI0

ザザンッ

菲菲「ナターリア! 探したヨー!」

ナターリア「こっちのセリフだヨ! ワタシの妨害をしてるのはしってるネ!」

菲菲「アイヤー! ふぇいふぇいの邪魔をしておいてひどいいい草ダヨー!」

ナターリア「しかたなイ、正々堂々勝負ネ!」

菲菲「望むところダヨー!」

??「同意とみてよろしいですね!?」

菲菲「……なんでここに紗南がいるんダヨー!?」

ナターリア「決闘には審判が必要ネ! だからヨ!」

紗南「報酬は最新ゲーム1本って決まってるんだよね! さぁ、あたしのコレクションから好きなのを選んで戦うがいい!」



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:47:42.19 ID:U1+CWUSI0

P「……で?」

ナターリア「……最近のゲームすごいネ……とても面白くて時間すぎてたヨ」

菲菲「びっくりしたヨー……」

P「ほう、審判は?」

紗南「その……タイムアタックしてたらかなりいい感じになってきて、こりゃゾーン入ったなぁって……」

P「……はぁ、お前らなぁ……なにがきっかけかしらないけど」

菲菲「ふぇいふぇいには大事なことダヨー! トップアイドル目指せないかもしれない言われたんダヨー!?」

ナターリア「ワタシもそうだかラ、アイドルやめるのイヤだヨ!」

P「……お前らに辞めろなんていうわけないだろ?」



157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:51:01.49 ID:U1+CWUSI0

菲菲「えっ、なんで怒ってないんのかわかんないヨー……?」

ナターリア「だってワタシ、このままだと中途半端じゃなかったのカ?」

P「はぁ、なに勘違いしてるんだよ」

P「菲菲は、明るいキャラとしてみんなを盛り上げてくれる。気も聞いて料理だってプロ級だ」

P「ナターリアは、固まった空気を壊してくれる。読めないようで読めている。天真爛漫だ」

P「それぞれいいところがあるのにちょっとの失敗でやめろなんていうわけないだろ?


P「……なぁ杏?」

杏「ぎくっ」



158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 20:55:30.65 ID:U1+CWUSI0

P「お前、余計なこと吹き込んだな?」

杏「ち、違うよ? 私はほら、このままじゃまずい、責任を取ることになったら私が身代りになってあげるって話を」

P「そうか……じゃあ責任とってもらおうか」

杏「う、うん……惜しいけど辞めさせて」

Prrrrr、ピッ

P「もしもし、マスタートレーナーさんですか?えぇ、一番キツいのお願いします。いまから向かわせますから、はい」

杏「う、うわああああああ! いやだ! 離せええええええ!」ズルズル

P「いいか、失敗なんか怖がるなよ……お前たちは、そのままで十分魅力的だからな?」

菲菲「……アイヤー……」

ナターリア「……フフッ、面白いネ。なぁフェイフェイ、一緒にゲームしないカ?」

菲菲「望むところヨー!」


おわり



172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:13:28.86 ID:U1+CWUSI0

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P「川島さーん!」

瑞樹「はいはーい、どうしたのプロデューサー」

P「いえ、呼んだだけです」

瑞樹「まったく、プロデューサーってばおちゃめね」

P「そうですかー?」

瑞樹「そうよ、まったく……私がいないとダメね?」



173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:19:37.07 ID:U1+CWUSI0

P「でも川島さんを見つけて、プロデュースしてますよ!」

川島「……そうね。確かに君のおかげでみんなに私の魅力が分かってもらえたわね」

P「そうでしょうそうでしょう。偉いでしょう?」

川島「えぇ、偉い偉い」

P「ふふ、川島さんにほめてもらえてうれしいです」

川島「私も、魅力を引き出してくれる人にであえてよかったと思ってるよ?」

P「そうですか? やっぱりその衣装も魅力的ですよね!」

川島「この格好は結構恥ずかしいんだけど……君がそう言ってくれるなら。別にいいかな」

P「そうですか……嬉しいです」



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:25:35.68 ID:U1+CWUSI0

川島「うん、君の頼みなら私はなんだってしちゃいそうだよ」

P「な、なんだってですか?」

川島「うん……若い子にも負けないって、情熱的に口説いてくれたあの日から私……」

P「か、川島さん……ダメですよ、俺はプロデューサーであなたはアイドルだから」

川島「それなら、私がアイドルをやめてしまえばいいでしょう? 大丈夫よ……」

P「か、川島さん……そんなふうにされたら俺は……!」



川島「んふふー、大丈夫よプロデューサー……私が教えてあげるからぁ……だめです川島さぁん……」

柊「……はぁ、瑞樹ちゃんはすーぐ酔っちゃうのよねぇ」

楓「あははは! 瑞樹さんてば面白ーい!」

柊「うんうん、私も楓ちゃんが酔ってるのはとっても面白いと思うわよ?」


おわり



194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 21:58:07.72 ID:U1+CWUSI0

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輿水「……急な呼び出しでしたけど、ボクに何か用ですか?」

P「いや、幸子とユニットを組ませてみたい相手がみつかってな……?」

輿水「ユニット……?」

P「あぁ、そろそろ一人は辛いんじゃないのか?」

輿水「な、なんで! だってあのニートとか、巨人とかはソロでも活動してるじゃないですか!」

P「……あいつらにはそれだけのポテンシャルがある」

輿水「ボクのほうがかわいいです! ボクが一番かわいいんです! なのに、なんで」

P「幸子、お前は確かにかわいい」

輿水「えっ……ふ、ふん! 当然です! ようやくわかったんですか? これだからプロデューサーさんは」

P「だが今のお前は正直プロデュースを続ける意味を感じない」



198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:01:35.87 ID:U1+CWUSI0

輿水「……え?」

P「確かにかわいい、だがそれだけなんだ。かわいいアイドルなんて他にもいる」

輿水「う、でも……ボクが、一番かわいくて……」

P「幸子自身も俺にプロデュースされていて不満みたいだしな」

輿水「そ、それは……そういう意味じゃなくて……」

P「だから、もうやめる」

輿水「そんな! ボクを見捨てるんですか!?」

P「いいや。見捨てない……遠慮するのをやめる」

輿水「……どういう、意味ですか」



199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:05:15.00 ID:U1+CWUSI0

P「まずは売りこむのが大切だ……だから、さっき言ったようにユニットを組む」

輿水「な、なんで……だってボクが一番……」

P「甘い!」バァン

輿水「ひっ」

P「お前は自覚がある通りかわいい。だが一人では足りないんだよ。今のままじゃ足りない!」

輿水「で、でもボクだって……」

P「実は影で努力しているのも知ってる! それでもダメなんだよ……壁が厚すぎる」

輿水「努力? そんなダサいことなんてしてないです! まだまだ本気を出してないだけです!」

P「意地を張るな! 一人じゃできないこともあるんだ」

輿水「……もう、知りません! プロデューサーさんのバカ! 変態! とーへんぼく!」

P「あっ……おい! まて!」



200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:09:55.63 ID:U1+CWUSI0

輿水(……ボクは、間違ってない)

輿水(だって、ボクが一番カワイイに決まってるんだから。他の人なんていなくたっていいのに)

輿水(ボクがカワイイって、証明してくれるって言ったのに……)

ドンッ

輿水「あっ、すみません」

チンピラA「あー?すみませんじゃすみませんぞコラ」

輿水(ガラもアタマも悪そう……やれやれ、さっさと離れないと)

輿水「ごめんなさい、すこしぼーっとしてたんです。……どいてもらえますか?」

チンピラB「まぁまぁ、誰にだって間違いはあるさ……なぁ、お嬢ちゃん?」ガシッ

輿水「……離してください。大声だしますよ」



202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:15:51.01 ID:U1+CWUSI0

チンピラC「おいおい、震えてるじゃねーかやめてやれよ」

チンピラA「でもよぉ、礼儀ってもんはあるよなぁ?」ググッ

輿水「や、やめて……やめろ、やめろよ! ボクにさわるな!」バッ

チンピラB「『ボク』だってよ! おいおい本当は男なんじゃねーの?」

チンピラA「だから礼儀もなってねぇってか! 確かめてやるか?」グイッ

輿水「や、やだ! 離せよ! やめろってば!」

チンピラA「うっせーんだよ少しだまってろよ!」ドッ

輿水「うっ……うぇっ……」

チンピラC「おいおい鬼畜すぎんだろぉーよぉー、な? お嬢ちゃんもおとなしくしろよ……こっちだ」グイッ

輿水(やだ、やだ……なんでこんな……プロデューサーさんのいうこと聞かなかったから?)

輿水(ボクが間違ってたのかな……ごめんなさい、プロデューサーさん……)



204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:21:24.38 ID:U1+CWUSI0

チョンチョン

チンピラA「ん?なんかよぅグッ!?」ガッ

拓海「そこらへんにしとけよ変態ども」

チンピラC「て、てめー!なにしやがんだ!」

拓海「あァ?テメェらこそなにしてんだよ」

チンピラB「タノしーことだけど? 混ぜてほしいのかよ?」

拓海「ハッ、ごめんだね! アタシは天上天下、喧嘩上等!特攻隊長の向井拓海だ」

拓海「聞いたことねぇか? 今なら歯の2,3本ぐらいで許してやるよ」

チンピラC「はぁ?しらねぇよバーカ!」

拓海「そうかよ……じゃあ、どうなってもしらねー、から……なッ!」

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206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:27:42.55 ID:U1+CWUSI0

拓海「ハッ、口ほどにもねぇやつらだったぜ!」

拓海「……ってやべぇ。もうケンカすんなってアイツに言われたの忘れてた」

拓海「どうすっかな……おい、アンタ? さっさとずらかるぞ」

輿水「えっ……あっ、はい」

輿水(……不良、なのに……バカな人種の人なのに……)

輿水「かっこ、よかった……」

拓海「はァ!?」

輿水「あ、いや違うんです! からかったとかじゃなくて」

拓海「ッチ、男だからって調子に乗ってるのが気に食わねぇからぶん殴っただけだからな」

輿水「そう、ですか……」クスクス

拓海「……んだよ」

輿水「いや、なんでもありませんよ?」



208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:33:47.10 ID:U1+CWUSI0

輿水「ほんと、向井さんって面白い人ですね」クスクス

拓海「からかうんじゃねぇよ!アタシはなぁ……だいたい、向井さんだなんて気持ちわりぃ」

拓海「拓海、だ。名前で呼べよ」

輿水「そうですか、じゃあ遠慮なく呼ばせてもらいますね、拓海さん?」

輿水「ボクの名前は輿水幸子……さっちゃんって呼んでもいいですよ?」

拓海「童謡かよ……った、く!?」

ガッ

チンピラA「へっへ……よくもやってくれたよなぁ」



211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:45:56.90 ID:U1+CWUSI0

輿水「……女相手に武器持って帰ってきたんですか? ダサいですね。最低ですよ?」

チンピラA「あぁ? ナメたことしやがってよぉ、もうセンパイ呼んだしお前らパコって売ってやっから」

輿水(ボク一人で逃げれば……拓海さんにこいつがかまってる間に人を呼べば……)

輿水(助かるかもしれない。少なくともボクだけなら……でも……)


輿水「……ふーん、頭の悪い奴はやっぱりチンピラみたいな女のほうが好きなんですか?」

チンピラA「あ?」

輿水「ずいぶんそっちの人のほうをチラチラみてますから……ねぇ?」

チンピラA「ナメた口聞いてるんじゃねぇぞ? テメェからやられたいのか!?」

輿水「やれるもんならやってみせてくださいよ……口だけのおバカさんじゃないんですよね?」

チンピラA「ンだコルァ!?」


輿水(引きつけて……逃げる……!)



212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:52:03.59 ID:U1+CWUSI0

チンピラA「オラァッ、待てよ!」

輿水「ほらほら、鬼さんこちら……どうしたんですか? 疲れてるみたいですけど……体力すらないんですか?」

チンピラA「ッチ、んの!」

輿水「ほらこっ、ち……!?」グラッ

チンピラA「しめた、こけやがったな!? オラァッ!」ブンッ

輿水(あっ……これダメかも……)

ガンッ



213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 22:58:01.76 ID:U1+CWUSI0

輿水(……? あれ、痛くない? なんで?)ソォ

P「……いったたた……マジでいたい。背中頑丈って聞いたけどマジいたい」

チンピラA「あぁ?んだてめぇコラ!」

輿水「プロ、デューサー……?」

P「よっ、幸子……いやね、すごいよね直観。俺セブンセンシズに目覚めたかもしれない」

輿水「バカなこといってないで、後ろ!」

P「ん? あぁ……なぁチンピラくん」

チンピラA「んだよ」

P「……今ならギリギリ許してやる。帰れ……本気で怒るぞ?」ギッ

チンピラA「んなっ……っち、面白くもねぇ……!」



214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:02:24.92 ID:U1+CWUSI0

輿水「……にらんだだけで帰らせるとか、漫画ですか?」

P「いや、魔法使いかな……そう、シンデレラにガラスの靴とかぼちゃの馬車をあげる役だ」

輿水「……正直ダサいですよ、それ」

P「なんだと……?」

輿水「あっ、そんなことよりあっちにボクを助けてくれた人が!」

P「なに!? 女性か?」

輿水「そういう問題じゃないでしょう、誰でも構わずデビューさせるのやめてください」

P「いやいや、原石が埋もれるのはもったいないじゃないか……なぁ幸子?」

輿水「……なんです?」

P「お前のかわいさを証明するって、約束したよな?」

輿水「……覚えてたんですか」



216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:07:10.39 ID:U1+CWUSI0

P「だからこそ、今は名を売って経験を積むのが大事なんだよ……ユニットを組んでくれないか?」

輿水「……考えてあげてもいいですけれど、相手はどんな人なんですか?」

P「うーんそうだな……髪型は黒髪のロングで」

輿水「へぇ、かわいい系じゃなく綺麗系ってことですか?」

P「うーん、かわいい系でもいいと思うんだけどなぁ……そうそう、さらしをへそまでまいていて」

輿水「……?」

P「で、時代遅れな特攻服をよく着てるな」

輿水「……ひょっとしてあんな感じですか?」

拓海「っつ……いってぇ……あ?」

P「そうそう、あんな……あっ」

「「あああああああ!?」」



219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:18:01.37 ID:U1+CWUSI0

拓海「……で?」

P「うん、こっちがお前にデビューして一緒にユニットを組んでほしいっていった幸子」

輿水「……」

P「で、こっちが俺が一緒にユニットを組んでほしいっていった拓海だ」

輿水「知ってます」

P「いやぁ、人の縁って不思議だなぁ……?」

拓海「てめぇ、自分のアイドルの面倒ぐらいちゃんと見ときやがれ!」

P「うん、正直それはすまん……幸子も、怖い思いしただろ?」

輿水「えぇ、当然しましたね……トラウマにでもなったらどう責任取る気ですか?」



223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:28:04.32 ID:U1+CWUSI0

P「本当に、いいわけもできないよ……すまない」

輿水「やれやれ……まったく、ありえないと思いませんか? 拓海さん」

拓海「あー、正直ないわ……こんなきっかけのユニットとかなぁ?」

P「……本当にすまなかった。なんて言ったらいいか」

輿水「えぇ、トップアイドルになるユニットがこんなきっかけとかありえません」

P「え?」

拓海「ユニット組んだ日に怪我してるとかどうよ? センザイだっけ? とるんだろ?」

P「……組んでくれるのか?」

輿水「……まぁ、ボクのかわいさを証明するって話。嘘じゃないんでしょう?」

拓海「あんだけかっこつけて抜けて、やっぱりやめたとかダセーだろうが……やってやるって言ったろ?」

P「……すまん、ありがとう! それじゃあお前達のユニット名なんだが……」

P「『こしたく』ってどうかな!?」

「「ダサッ!?」」


おわり



235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:53:32.10 ID:U1+CWUSI0

>>129


珠美「きゅうじゅうはちっ! きゅうじゅうきゅうっ! ひゃくっ! ……ふぅ」

珠美「……やはり早く来すぎてしまいましたかね。でもやはり礼を欠かすわけにはいきませんし……」

珠美「入っていいと言われたとはいえ……知らない場所で一人ただたたずんでいるのも暇ですし……」

ガチャッ

南条「おはよーございます! ん、今日は誰か先にいるのか?」

珠美「あ、おはようございます。 ……はじめまして? その、ですね珠美は」

南条「……なんだ……? 汗まみれ、手には竹刀……まさか」

珠美「わっ、ち、違います!珠美は不審なものではなくてですね」

南条「……特訓してたのか……!? なぁ、アンタ名前は!?」

珠美「へっ? わ、脇山珠美と申します……」

南条「珠美……珠美か! ヒーローに興味はあるか!?」

珠美「えっ、え?」



236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 23:59:58.74 ID:U1+CWUSI0

南条「珠美、ひょっとしてプロデューサーが話してた『新しいアイドル候補の子』っていうのがキミのことじゃないのか?」

珠美「た、たぶんそうですけれど、でもその珠美は」

南条「あぁ、わかってるみなまでいうな! ヒーローは努力する姿を見せないもんだよな……」

珠美「そ、そうじゃなくて!珠美は剣士です!」

南条「……?」

珠美「なんですかそのよくわからないものを見る目は」

南条「あぁ、剣士タイプか! かっこいいよなタイタンフォーム」

珠美「そういうのじゃなくて! 珠美は強く可憐な女子になるためにですね」

南条「あぁ、やっぱりヒーローに」

珠美「違うっていってるでしょっ! もうっ!」



237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:06:49.19 ID:U1+CWUSI0

南条「……じゃあ、いったいなんで?」

珠美「ですから、珠美は強く可憐な女子として剣とアイドル両方の道を極めようとしているのです!」

南条「なるほど、アタシとだいたい一緒か」

珠美「なんですって?」

南条「アタシの名前は南条光……ヒーローとアイドル、両方の道を極めんとしている女だ!」ドヤッ

珠美「……なんだか解せません」

南条「まぁまぁ、アタシとたぶんそんなに年も変わらないだろ? いいんだよ夢を求めるってさ!」

珠美「珠美は16歳ですっ! あなたこそ小学生にしても生意気すぎますよっ!」

南条「小学……っアタシは一応14歳なんだけど…… いや、年上だったんだ……ごめん。いや、ごめんなさい!」

珠美「わかってくれればいいんです。こちらこそムキになってました……まぁ確かに珠美はちっちゃいかもしれないですけどっ!」



238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:12:15.24 ID:4UWzZX020

南条「身長はあとから伸びるものじゃないもんなぁ……アタシもそうだから……」

珠美「光ちゃんはまだ伸びしろがあるかもしれないけれど……珠美は……」ストーン

南条「……どうしたんだ?」

珠美「……いや、なんでもないですよ? 剣の道に生きるものには不要なことです……」

南条「やっぱり珠美、さん? アタシの妹に……」

珠美「なんで珠美の方が年上なのに妹なんですか……」

南条「妹や弟っていうのは年齢じゃない、心意気なんだよ……」

珠美「まったくもって理解できないですね……」



241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:19:06.05 ID:4UWzZX020

南条「まぁとりあえず……うちの事務所の新しいアイドルっていうのはアンタのことでいいんだよね?」

珠美「そうですね、待つようなら好きに入れって鍵の場所まで教えてもらって……」

南条「まぁ、うちに盗られて困るようなものはないし……それに、そのあとどうなることやら」

珠美「……? 番犬なんかは見当たりませんでしたが」

南条「犬よりよっぽど怖いさ……ん、来たな」

珠美「へっ? な、地面が揺れて……」

ガッターン

きらり「おはよー☆ 今日は杏ちゃん連れてきちゃったにぃ! ほら杏ちゃーん!」ユッサユッサ

杏「……帰りたい……あの河さえ渡れば一生働かなくても、いいのかな……?」

珠美「!?」



242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:25:39.05 ID:4UWzZX020

珠美「な、なんですかあの巨神兵は……!」

南条「諸星きらり。モロボシっていってもセブンのほうじゃないから注意が必要だね……あれでも先輩アイドルだよ?」

珠美「その、お隣の半死半生の子は?」

南条「双葉杏。アタシより背が小さくて一部のジェットコースターには乗れないんだって……ちなみに、きらりと同い年だよ」

珠美「えぇっ!? い、いくつなんですかあの2人」

南条「17歳……何もかもが対称な二人。それぞれがソロでの活動で輝いてるがそろった時にはまた別の光をみせる」

南条「人呼んで、『二人はあんきら☆スプラッシュスター』さ」

珠美「すぷらっしゅ……すたー……?」

南条「ごめん、途中から嘘なんだ」

珠美「まじめに驚いた珠美がバカみたいじゃないですか! なんですかそのしょーもない嘘は!」



244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:31:27.84 ID:4UWzZX020

きらり「……あれあれ? そういえば知らない子がいるー! 光ちゃん以外の人がいるなんてめずらしいかも☆」

珠美「あ、はじめまして……脇山珠美と申します。 本日からこの事務所で」

きらり「うきゃー! またかわいい子だー! ハピハピー☆」グアッ

南条「危ない、よけろ!」ドンッ

珠美「えっ、きゃっ!?」

きらり「あれれ? 光ちゃんがぎゅー☆ させてくれるなんてひさしぶりだにぃ☆」

南条「ふふふ……鍛えて、るからね……!」

きらり「うきゃー! 杏ちゃんとはまた違ってかわいいー☆」

珠美「あ、あぁぁぁ……」



247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:36:42.08 ID:4UWzZX020

南条「……アタシは、大丈夫だ。 とりあえずきらりとお話してやってくれるか?」

珠美「その、身体のほとんどがおおわれてるけど……大丈夫なんですか?」

南条「あぁ……なんていったってアタシは、ヒーローだからな……!」グッ

珠美「……かっこいいじゃないですか、光ちゃん」

きらり「光ちゃんやわらかーい☆」

珠美「ねぇ、きらりさん?」

きらり「うきゃ?」

珠美「今度は珠美をぎゅーっとしてみませんか? もし成功したら……ご褒美あげますよ」

南条「おい、よせ……! もしまともに食らえば命が」

珠美「大丈夫です。 珠美だって……誰かを守れる、かっこいい女剣士目指してますから」

きらり「珠美ちゃんっていうんだー、かわいー☆」ギュォッ



249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:39:58.72 ID:4UWzZX020

珠美「ッフッ!」スッ

南条「す、すごい……ステップじゃない。すり足で動いてるのか! 重心がぶれない分ギリギリまで避けられる……」

きらり「わぁ、すごいすごーい! じゃあきらりもがんばるにぃ☆」グアッ

珠美「っく、っふ……ダメだ、よけきれない……!?」

杏「はいストーップ」

きらり「うきゃ?」

珠美「……?」



251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:45:51.88 ID:4UWzZX020

杏「本当は帰りたいけど、帰れないのはわかってる」

きらり「杏ちゃんかえうー?」

杏「帰らないから安心して。 ……まぁ、だからせめてそこのソファでごろごろしようと思ったんだ」

南条「……ソファ、えらく動いたなぁ」

杏「うん、ジェットコースター気分を味わえたよどうもありがとう……まったく、お説教するのも面倒なんだから」

杏「杏の邪魔をしないでよ! 私はゴロゴロするときが一番幸せなの!」

きらり「杏ちゃんごめんにぃ……きらり、はんせー★……」

杏「うん、わかればいい……そこの新人」

珠美「は、はい?」

杏「……次からはきらりにからまれないよう気をつけなよ」

南条「杏は『危ないから挑発なんてするなよ、止めるのにも限界がある』だってさ」

杏「そんなこと言ってない! まったく!」



253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 00:49:51.25 ID:4UWzZX020

珠美「あっ……ありがとうございました!」

杏「うん、それじゃあ杏は眠るから……おやすみー……」

きらり「あっ、杏ちゃん! きらりも一緒におやすみすぅー☆」

杏「ちょ、抱き枕みたいにするのやめてよ! 寝相が悪かったから死んだとかしゃれにならないじゃんか!」


南条「……まぁ、うちの事務所は個性派そろいだから」

珠美「……今のお二人だけで十分インパクトをもらいましたけど」

南条「他にもいろいろいるよ? 顔合わせってプロデューサーが言ってた?」

珠美「え、えぇ……でもなかなか人が来なくて」

南条「あぁ……たぶん全員一度は事務所に来るんじゃないかな。アタシ今日オフなのに朝来いって呼ばれたし」

珠美「え、えぇぇ!?」

南条「なんだったら一人ずつ解説しようか? その変わりアタシの妹に」

珠美「こ、こんなのってありですか!?」


おわり



270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:36:24.03 ID:CY7PHxDc0

凛「…」

裕美「…」

凛「ねぇ、なにしてるの?」

裕美「アクセ作り」

凛「ふーん」

かな子(か、会話が…)



271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:39:07.72 ID:CY7PHxDc0

裕美「アクセ作ってみる?」

凛「…いいの?」

裕美「いいよ、一緒に作った方が楽しいし」

凛「じゃあお言葉に甘えて」

かな子(だ、大丈夫かなぁ…)



272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:42:02.03 ID:CY7PHxDc0

裕美「私ね、目つきが悪いからみんなによく怒ってると勘違いされるんだ…」

凛「ふーん」

裕美「…」

凛「…私も無愛想だからそう思われること多いよ」

裕美「そうなの?」



274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:44:21.28 ID:CY7PHxDc0

凛「うん」

裕美「でも凛は可愛いから…」

凛「…」

裕美「CDデビューもして人気もあるし」

裕美「私なんか上手く笑えないし可愛くないから、アイドル辞めようかなとか…」



276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:46:33.49 ID:CY7PHxDc0

凛「なに言ってんの?」

かな子(あ、喧嘩しちゃう…)

凛「裕美だって可愛いよ」

凛「私だってはじめはアイドルになんてなれるなんて思ってなかったし」

凛「でもプロデューサーを信じてやってきたから」

裕美「…」



278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:50:01.36 ID:CY7PHxDc0

凛「それに」

裕美「それに?」

凛「最近の裕美はよく笑ってるよ」

裕美「え?」

裕美「それは笑顔の練習をしてるところを見ただけじゃ…」

凛「違うよ」



280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:53:09.24 ID:CY7PHxDc0

凛「さっきもアクセ作ってるとき楽しそうにしてた」

凛「笑顔で作ってたよ」

凛「だから私も混ざりたいと思って話しかけたんだよ」

裕美「…そう、なの?」

かな子「そうだよぉ」



281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 03:55:27.72 ID:CY7PHxDc0

かな子「すっごい楽しそうだった!」

かな子(二人とも目は怖かったけど…)

裕美「…ありがとう」

裕美「ちょっと自信出てきた」

裕美「今度二人の為にアクセ作ってあげるね」ニコッ


おわり



298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 12:29:53.26 ID:nP8mU0btO

川島瑞樹『あ、もしもしプロデューサー?』

瑞樹『休みのところ申し訳ないんだけど……あの、緊急事態があって』

瑞樹『至急、今から言う場所に来て欲しいなーって思うんだけど』

瑞樹『無理にとは言えないけど……こんなことお願い出来るの、プロデューサーだけだから…』


P「そんなことを言われて来てみれば……」



301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 12:43:13.75 ID:nP8mU0btO

高垣楓「うーん……」グテー

瑞樹「あははー…」

P「……つまりは、酷く酔い潰れた楓さんを送っていって欲しい、と」

楓「んー……」zzz…

瑞樹「ちょっと言い方はアレだったけど……ウソはついてないわよ」

瑞樹「私、ちょっとこれから急用が入っちゃって……こんな状態の楓ちゃんを置いていく訳にもいかないし」

楓「……えへへー」zzz



302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 12:52:04.68 ID:nP8mU0btO

P「まぁ……いいですよ。今日は暇でしたし」

瑞樹「ごめんなさいね」

P「いえ、お気になさらず。これもプロデューサーの仕事ですから」

瑞樹「そう言ってくれると思ってたわ……今度、どこかで埋め合わせするわね」

楓「うーん……zzz…」グテー



306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 13:00:54.22 ID:nP8mU0btO

P(そして、楓さんの家の近くまでタクシーで送っていくことになった)

P(幸いにも、以前に仕事で送り迎えをしたことがあるので彼女の住所は知っていたが…)

楓「スー……スー……」コロ…

P(無防備にもたれかかってくる楓さん)

楓「んっ……」ギュッ

P(酒臭くなかったら、危なかったかもしれない)



310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 13:10:15.98 ID:nP8mU0btO

瑞樹『あんまり可愛いくて無防備だからって襲っちゃダメよ?』

P『有り得ませんよ。プロデューサーですから』


P(川島さんにはそう言ったが)

楓「…ん~…zzz…」コロ…

楓「……いい、匂い…」スリスリ

P(これは、危ない)

P(控え目に引き離そうともしたが…)ググ

楓「……ダメ」ギュッ

P(楓さんマジ天使)



311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 13:20:05.10 ID:nP8mU0btO

運転手「お客さん、着きましたよ」

P「あ、はい。どうもありがとうございました」

P「楓さん、起きれます?」ユサユサ

楓「……ん…zzz…」コロ

P(起きないか……仕方ない、おぶって行こう)

楓「……zzz…」



313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 13:35:00.72 ID:nP8mU0btO

P「確かこのマンションの…上の階で……」

P「あれ、エレベーター壊れてるのか……階段で行くしかないか」チラッ

楓「……zzz…」ギュッ…

P「揺らさないようにしないと、な」

楓「んっ……」zz…

楓(……)z…

楓(………?)



314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 13:43:20.82 ID:nP8mU0btO

楓(あれ……私…?)

楓(ここは……)

楓(確か……飲んでて……)

楓(この背中……プロデューサー…?)

P「よっこいしょっと」

楓(……)

楓(まぁ……何でもいいかな…)

楓(もう少し、このままで……)ギュッ


P(ちょっとだけ力が強くなった?)


楓(……♪)



317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:03:58.21 ID:nP8mU0btO

P(楓さん、軽いなぁ……)

楓(この背中……いいなぁ……)

P(ちゃんと食べてるのかな?)

楓(やっぱり……頼もしい……)

P(そして柔らかい……)

楓(……あ、襟に小さなシミ…)

P(……いかんいかん)

楓(洗濯しなきゃ……)

楓(……洗濯で洗剤の選択……)

楓(……)フルフル



320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:14:41.44 ID:nP8mU0btO

楓(それにしても……)ボー…

P「よっこらせっと」

楓(プロデューサーの耳……)ボー…

P「結構遠いな……」

楓(……美味しそう…)ボー…

楓(……)ゴクッ

P「あともう一息――」

楓「……はむ」パクッ

P「!!?」ゾゾクッ



322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:25:11.77 ID:nP8mU0btO

P「えちょ、楓さん!?」

楓「ぱくっ」ハミハミ

P「ちょ、やめっ」ゾゾッ

楓「んっ」ペロペロ

P「いや、そ――」ゾゾッ

楓「んー…」カミカミ

P「ちょ、あぶな――あっ」ツルッ

楓「あっ」ガクンッ



323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:31:18.31 ID:nP8mU0btO

P「……危ないところだった………」ハァ…ハァ…

楓「……」

P「楓さん? 起きたなら行ってくれれば」

楓「……」

P「……楓さん?」ユサユサ

楓「あんまり……揺らされると――」ボソボソ

P「え?」

楓「――うぷっ」

P「えちょま」



326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:35:04.66 ID:nP8mU0btO

杏「見せられないよ!」



328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:46:58.04 ID:nP8mU0btO

P「……エライ目にあった…」ゴシゴシ

楓「……ごめんなさい…」

P「アイドルなんですから、お酒も程々にしておいて下さいね」

楓「はい……」

P「ふぅ」

楓「……シャワー、あっちなので……使って下さい」

P「はい……ありがとうございます」

楓「……あの」

P「はい?」

楓「……いえ、何でもないです」



329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 14:56:42.15 ID:nP8mU0btO

P「ふぅ……」ガチャ

楓「さっぱり、しました?」

P「ええ、どうにか」

楓「……すみません」

P「まぁ、今度から気をつけてくれればそれで」

楓「……幻滅、しましたか?」

P「え?」

楓「こんなこと、しちゃって」



335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 15:14:48.87 ID:nP8mU0btO

P「そう何度もやられると、困っちゃいますけど」

楓「……」

P「酔ってたのなら仕方ないですよ、きっと」

P「大学の時にも似たような経験ありましたし」

楓「……」

P「……まぁ、10年後辺りに赤裸々エピソードの一つとして語り継いでくれれば」

楓「もう……バカ…」クスッ


P(冷静に考えればご褒美だったわ)



338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 15:28:27.58 ID:nP8mU0btO

P「とにかく、幻滅なんてしませんよ」

楓「え?」

P「むしろ親近感がわいたというか」

楓「……流石ですね、プロデューサー…」

P「はは……それにシャワーを浴びてさっぱりした後で、そんな楓さんの顔を見てたら、怒る気も無くなっちゃいますって」

楓「え……?」

P「可愛すぎるんですよ、楓さん」

楓「……バカ」



341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 15:39:36.30 ID:nP8mU0btO

P「あはは……それじゃ、夜も遅いので俺はこの辺で」

楓「…今日は、本当にありがとうございました」

P「いえいえ……今度は、川島さんも合わせて三人で飲みに行きましょうか」

楓「それなら、今度は私に奢らせてくださいね……今日の、お詫びと言ってはなんですが…」

P「期待してますよ。では、また仕事で」

楓「はい……おやすみなさい」



342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 15:49:26.75 ID:nP8mU0btO

後日


瑞樹「プロデューサー、この前はごめんなさいね」

P「気にしないで下さいって。色んな意味で楽しかったですよ」

瑞樹「へぇ……もしかして、襲っちゃった?」

P「いや、むしろ襲われたというか……」

瑞樹「へ?」


楓「――おはようございます」



345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 16:14:10.23 ID:nP8mU0btO

楓「あ、プロデューサー。コレを」スッ

瑞樹「え?」

P「ああ、ハイ。わざわざありがとうございます」

楓「いえ……流石にあそこで持って帰るわけには行かなかったですし」

瑞樹「え? え?」

P「まぁ、確かに」

瑞樹「ちょっと、その紙袋は何?」

P「何って」

楓「――Yシャツですよ。プロデューサーの」



346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 16:24:36.33 ID:nP8mU0btO

瑞樹「え?」

瑞樹「楓ちゃんの家でプロデューサーがYシャツを?」

瑞樹「え?」

瑞樹「襲われたってもしかしてそういう?」

瑞樹「え?」

瑞樹「ええー!?」


おしまい



361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 17:45:41.18 ID:Yo8zUcT50

安斎都「――プロデューサーさんの謎を解明します!」バンッ

P「……いきなり、どうした」

都「私…気付いちゃったんです。プロデューサーさんのこと、全然知りません!!」

P「いや、結構長いこと一緒に仕事してると思うんだけど」

都「そうじゃないんです! 趣味とか! オフの日とか! 一押しの子とか! 好きな食べ物とか!!
  ……そういうの、私全然知りません」

P「なんだ……そんなことか」

都「いえいえ、一大事ですよ。助手のことを把握できてない探偵なんて論外です!」

P「はぁ……」



363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 17:56:48.58 ID:Yo8zUcT50

都「ホームズと言えばワトソン。杉下右京と言えば薫ちゃんや神戸尊。古畑任三郎と言えば今泉!」

都「お互いのコト、キッチリ把握してなきゃ名コンビなんて夢のまた夢!」

P(最後は微妙に違うような)

都「というわけで、取り調べを開始します」 コホンッ

P「この後仕事だからお手柔らかにな」

都「それはプロデューサーさん次第ですが……ではまず、好きな食べ物から!」



都ちゃん
http://idolmaster-cinderellagirl.net/%B0%C2%BA%D8%C5%D4.html



364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:02:17.08 ID:Yo8zUcT50

P「好物なー……特に、苦手な食べ物とかは無いんだけど」

都「ふんふん」メモメモ

P「ぱっと思いつく物と言えば……あ、アレだ」

都「?」

P「かな子が最近、手作りの料理を持ってきてくれるんだよ。作りすぎて余ったとか言って
 それが中々美味しくてさぁ」

都「……詳しく、お願いします」

P「一番最近の話で言えば――」



367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:06:46.07 ID:Yo8zUcT50

ピンポーン ガチャ

P「はーい……ってなんだ、かな子か。オフの日にどうした?」

かな子「エヘヘ……ちょっとお菓子とか作り過ぎちゃって。
   私が全部食べてもいいんですけど、折角だしいつものお礼も出来たらなあって思って」

P「おお、ありがとな。折角だし上がっていくか?」

かな子「ハイ! お邪魔しちゃいます!」



370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:16:36.53 ID:Yo8zUcT50

都「……ちょっと、待って」

P「ん?」

都「危うく、聞き逃すところだったけど」

都「――どうして三村さんがナチュラルにプロデューサーさんのご自宅にお邪魔してるんですか! 私も行ったこと無いのに!」

P「いやさ、実はかな子とご近所さんなんだよね。親御さんとも交流があったりして
 おかげでかな子がアイドルデビューする時もすんなりと許してもらえたんだ」

都「はぁぁ……」

P「頭抱えてどうした?」

都「何でもないです……難事件が以外なところに潜んでいたとは」

P「どういう意味?」

都「……今度のオフの日には私もお邪魔しちゃいますからね!!
 プライベートの実態を暴いちゃいます!」

P「え、ええ……?」

都「コホン、話を続けてください」

P「お、おう…」



373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:23:41.33 ID:Yo8zUcT50

かな子「昨日の肉じゃがの余りと、五目ご飯と、ババロアと、クッキーと、チーズケーキと、キャラメルと、シュークリームと……」

P「いやちょっと待て」

かな子「はい?」

P「肉じゃがはまだいいが……その、これからホームパーティーでも始められそうなお菓子の量は一体……?」

かな子「作ってる間にちょくちょくつまみ食いしてたらテンション上がっちゃって……」エヘヘ

P(恐ろしや……)

かな子「男の人だから、これぐらい食べるかなーって張り切っちゃいました」

P「ああ……ありがとう……。頑張って食べるよ……」

かな子「ハイ!」



375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:38:59.88 ID:Yo8zUcT50

かな子「いっぱい食べて、元気になってくださいね! 最近仕事大変みたいだし
   この前もソファで寝てたじゃないですか」

P「みんな頑張ってるからなぁ。疲れてるけど、嬉しい悲鳴ってやつかな」

P「かな子も、いつもありがとうな」ナデナデ

かな子「Pさん……」

かな「……わかりました」

P「ん?」

かな子「私ももっともっと、料理の腕をあげて来ますね!」

P「え?」

かな子「いつかは満漢全席だって作っちゃいますから!」

P「え?」

かな子「疲れる暇がないくらいお腹いっぱいにしちゃいますから! 楽しみにしててくださいねっ!」

P「え? えっ? えええ?」



376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:40:30.39 ID:Yo8zUcT50

P「……ということがあってなぁ」

都「ああ……さっきくれたクッキーはそういう事情があったんですね」

P「ああ…流石に食べきれなかった。あの善意MAXの笑顔で言われたら断り切れない」

都(というか、最初からプロデューサーさんにあげる為に作ってるよね? 
 プロデューサーさんが「料理上手な子がいいよなー」って言ったからだよね?)

都(……まぁ、なんというか余り効果はないようだけど)

都「ま、まぁ話はわかりました。プロデューサーさんは特に嫌いな物はなく、美味しければなんでもパクパクいただいちゃうんですね?」

P「そうなるのかなぁ……」

都(……料理の練習、もっと頑張らなきゃ)



380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 18:48:50.23 ID:Yo8zUcT50

都「それでは、次の質問に入ります」

P「そろそろ時間が押してるんだが……」

都「それよりも今はこの問題を解決せねば!!!!」バンッ

P「ええー……」

都「コホン、次はオフの日の過ごし方や趣味について聞かせてもらいますよ」

P「趣味って言ってもなぁ…。休日はアイドルのライブのDVDとか見たり、ファッション雑誌とか見たりで」

都「仕事と趣味が結構被ってる感じです?」

P「ああ、ちょうど都みたいな――」

都「探偵は遊びじゃありません!」バンッ

P「あ、はい」



387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 19:15:46.18 ID:Yo8zUcT50

P「あ、オフの日と言えば」

都「?」

P「また最近の話になるんだけど、よく蘭子が遊びに来るんだよなぁ」

都「――え?」

P「蘭子の趣味が絵を描くことなのは知ってるだろ? 画材を買う為によくうちの近くの店に来るんだけど」

都「……詳しく、お願いします」



391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 19:26:45.11 ID:Yo8zUcT50

神崎蘭子「ここが、パンデモニウム……(お邪魔しまーす♪)」

P「我が家を勝手に魔境にするでない……とりあえず、お菓子とか持ってくるから。その辺の漫画とか読んでていいぞ」

蘭子「常に万全の布陣という訳ね(急に来ちゃったのに、ごめんなさい)」

P「いやちょうど暇してたし……ココアいれるけど、甘めでいいか?」

蘭子「ええ、よしなに……(それでお願いします)」



394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 19:42:49.27 ID:Yo8zUcT50

P「……ん? この絵は………」

蘭子「友との絆を描き記した…(えへへ……こっちが私で、こっちがプロデューサーだよ?)」

P(なんか仰々しいマントを羽織ってる筋骨隆々な俺がいる……)

蘭子「いつかは、このように共に並び立ちたいものよ(こんな感じで、プロデューサーも衣装を作ってもらえないかな?)」

P「いや、無理だと思う……流石に」

蘭子「むう……(そっか……)」

P「それにちょっと、俺というにはいささか美化されてるというかなんというか……」

蘭子「否、これぞ我が目で見た真実!(そんなことない! プロデューサーはこれぐらい格好いいもん!)」

P「は、はは……」ポリポリ



395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 19:53:22.65 ID:Yo8zUcT50

P「俺でこれなら、天ヶ瀬冬馬とかはどうなっちゃうんだ?」

蘭子「……否(それは、違うよ)」

P「え?」

蘭子「我が眼が選びしもの……共に立ち向かうものは……(わ、私が一番だと思う人………こんな格好でとなりに立ってて欲しい人)」

蘭子「…この世で唯一の存在、後にも先にもただ一人(プ、プロデューサー、だけだもん)」

P「は、はぁ……よくわからないけど、ありがとな」


蘭子「……鈍感」




397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 19:59:10.56 ID:Yo8zUcT50

P「……みたいなことがあってなぁ」

都「……」ズーン

P「ん? どうした?」

都「いえ……どうやら私は盛大に出遅れてたみたいで…」

P「はぁ……?」

都「もういいです……それじゃ、仕事行きましょう?」

P「お、そうだな。そんな時間だ」



399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 20:03:57.37 ID:Yo8zUcT50

都「あ、そうだ。もう一つだけ」

P「?」

都「プロデューサーさんの一押しのアイドル、教えてくださいよ」

P「ウチの子の中でか?」

都「どこでもいいです。プロデューサーさんの一番可愛いって思う子をお願いします」

P「んー……それは…」

都「……」ゴクリ



401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 20:13:54.35 ID:Yo8zUcT50

P「勿論、都かな」

都「え?」ポロッ

P「今こうやって真剣にメモ取りながら話してる姿も凄く可愛いし」

都「えっ? ええ?」

P「ステージで集中して調べ物してる姿も凄く可愛い。助手としても鼻が高いな」

都「え? ええ? えええ?」

P「学生時代にこんな彼女がいたらなーって思うよ」

都「ええええええええええええええええええええええええ?」

P「それぐらい可愛いんだ。今すぐ抱きしめたい。自信持っていいぞ」

都「 」

P「――さて、それじゃ仕事にいくか。しっかり頼むぞ」テクテク

都「 」

P「おーい、置いてくぞ-?」

都「――ハッ!? 待って下さいよ-!! 探偵を置いてく助手なんて論外ですよー!?」


おしまい



416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 21:02:46.87 ID:4UWzZX020

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ガチャッ

仁奈「おはよーございますですよ!」

仁奈「……あれ? 誰もいやがらねーですよ?」

仁奈「おーい、誰もいやがらねーのですか?」

仁奈「おーい、おーい……」

仁奈「……杏じゃねーんですから帰りはしねーですよ。別にさびしくなんかねーですよ……」

ガチャン

鈴帆「おはよーございますっ! ……あり? 仁奈しゃんだけかね?」

仁奈「……なんだ、鈴帆ですか……」

鈴帆「なんだとはなんね!?」



419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 21:13:04.57 ID:4UWzZX020

仁奈「だって他の誰もいやがらねーんですよ? 退屈でどうにかなっちまいそーですよ」

鈴帆「ん、やっぱりみんなおらんと? おかしかね……どげんしたんやろか」

仁奈「なんで今日は誰もいやがらねーんですか、まったく非常識ですよ」プンプン

鈴帆「うーん、しかたなか! ウチとおしゃべりばせんと?」

仁奈「えー……別にいいですが、なに話す気なんですか」

鈴帆「そうやね……あ、仁奈しゃんはきぐるみようきとっとね?」

仁奈「まぁ、仁奈はいろんなキグルミを着れるって言われたからやってやってるですよ」

鈴帆「ふっふっふ……ウチの衣装、見せたこつなかったね?」

仁奈「あー、一緒のお仕事になったことはなかった気がしやがりますけれど。どうしやがりましたか?」

鈴帆「特別にみしたるよ! これがウチん衣装!」バサッ

仁奈「……キ、キグルミじゃねーですか!」



420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 21:19:12.71 ID:4UWzZX020

鈴帆「ふっふっふーん、これはウチのお手製っちゃね!」

仁奈「すげー! すげーですよ鈴帆! 仁奈も作りてーです!」

鈴帆「おしえてあげてもよかよ?」

仁奈「ホントですか! 嘘ついたりしたら承知しねーですよ!?」

鈴帆「大丈夫、ウチ嘘はつかんよ」

仁奈「やったー! じゃあ教えやがれです!」

鈴帆「ただし……条件があるけんね!」

仁奈「な、なんですか! 聞かせやがれです!」

鈴帆「それは……」



422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 21:29:27.02 ID:4UWzZX020

P「……お前ら、なにやってるんだ?」

仁奈「……うーん、あんまりおもしろくねーですよ」

鈴帆「これもダメね? 次は階段での……ん? あぁ、プロデューサーしゃん! 今仁奈にネタば見てもらっとっとね!」

仁奈「仁奈のキグルミがかかってやがりますから、まじめに見てやってるんですよ?」

P「……おう、そうか。今日宣材撮るから服装整えて10時集合って言ったよな?」

仁奈「だからこのお気に入りのウサギの気持ちになってるですよ?」

鈴帆「ウチはこの新作持ってきたとね!」ズルゥ

仁奈「うおー! かっけーです! 仁奈のキグルミも作ってくださりやがれです!」

鈴帆「もちろん、任せとき! ウチも張り切ってやっちゃるばい!」

P「……お前ら、宣材が何か知ってるか?」

仁奈「一番いいのを着てきやがれって聞いたですよ?」

鈴帆「一番いいのを持ってきたとよ?」

P「……うん、俺が間違ってた」



425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 21:41:56.56 ID:4UWzZX020

P「まぁ、業者の人との連絡の齟齬があってな。ちょっと遅れたが……出れるか?」

鈴帆「問題なか!」

仁奈「大丈夫ですよ。ねっ、鈴帆?」

P「……ちょっと見ない間にだいぶ懐いたな、仁奈?」

仁奈「鈴帆はおもしれーやつですよ、気に入りました!」

鈴帆「ありがと! 仁奈も面白かね? それに、仁奈のきぐるみもふかふかできもちよかね……」ギュッ

仁奈「ちょ、ちょっと! 離しやがれです! 抱きついていいなんていってねーですよ!」

鈴帆「うししし、照れんてもよかよー?」

仁奈「照れてねーです! 仁奈の気持ちにもなりやがれですよ!」

P「……ほう、ありだな。鈴帆がとっくりみたいな格好してること以外は」



431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 21:53:30.10 ID:4UWzZX020

P「一応、私服とは別で衣装候補服も持ってきてある……着てみるか?」

仁奈「おー、かっけーです! ……でもこれキグルミとは違う気がしやがりますよ……?」

鈴帆「……うーん、普通の格好っちゃね……確かにフリフリでかわいいけど、もっと皆が笑うのがよか……」

P「……やっぱりか……」

仁奈「あ、カッコイイのといえば仁奈はドラゴンにもなりやがれるんですよ!」

鈴帆「ほんとね? 仁奈はすごかー! ウチはあと富士山と、鏡餅と……」

P「……このままのほうが魅力的なんじゃないか? これで宣材撮ってみるか!」



ちひろ「……で、これですか」

P「……なんかいい感じにいくと思ったんだけどな。仁奈はともかく鈴帆はウケなかったよ……」

ちひろ「あたりまえです! まったくもう……」



434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 22:00:59.94 ID:4UWzZX020

P「でも、ほらあれ」


鈴帆「おーい、輿水しゃん! この間のノートのことなんやけんど」ドッドッド

輿水「……まったく、その格好で急に話しかけるのやめてくださいよ。ボクまで変な人だと思われるでしょう?」

鈴帆「あちゃー、これもダメね? 結構いけちょるって思っちけんど……」

輿水「ギャグから離れる気はないんですか? まったくもう……」



きらり「うきゃー! 仁奈ちゃんふかふかー☆」ギュッ

仁奈「は、はなしやがれです! 仁奈はぬいぐるみじゃねーですよ!」ジタバタ

かな子「今日は寒いからねー、仁奈ちゃんがあったかくて……ケーキあげるから許してね?」ギュゥ

仁奈「まったく、しょうがねーやつらですね! ジュースもよこしやがれですよ!」


P「……いきいきしてるじゃないですか。宣材写真のままに」

ちひろ「……いい話としてもっていこうとしてません?」

P「ぎくっ」

おわり



445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 22:28:32.32 ID:4UWzZX020

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和久井「……ふぅ。今日の仕事はこれで終わりかしら?」

P「そうですね。お疲れさまでした……素敵でしたよ?」

和久井「……プロデューサー君はお世辞がうまいわね」

P「いやいやそんな」

和久井「いいのよ、これでも元秘書……相手の機嫌を取ることの大事さならわかっているから」

P「いや、本心ですってば!」

和久井「……ありがとう。 とりあえず今日は帰らせてもらうわね」

P「あ、送りますよ?」

和久井「結構。 大丈夫だから心配しないでいいわ」



448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 22:35:10.87 ID:4UWzZX020

和久井「……はぁ、なに一人で意地張ってるのかしら」

和久井(仕事が趣味で、仕事だけにうちこんできて……ちょっとのミスで切られて)

和久井(今のプロデューサー君に感謝することこそあれ、嫌うだなんてとんでもないのに)

和久井(……未練かしらね? あの一流プロダクションの秘書だったなんて経験のせい?」)

和久井(ばかばかしいわ……自分は『プロならプロの仕事をしろ』なんて言ってるくせに)

和久井(プロとしての仕事はしているけれど……それ以上はしていないじゃない)

和久井(私はこのままじゃ、プロではあってもアイドルにはなれないわね……)


和久井「はぁ……そもそも私がアイドル、ね……そこがおかしいわ」



452: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 22:42:33.55 ID:4UWzZX020

和久井「……趣味は仕事。恋愛なんて興味はない」

和久井「すべては、プロダクションのため、事務所のため……」

和久井「……アイドルでだってそうふるまうつもりなのに、なんでこんなに素直になれないのかしら」

和久井「無駄に年をとったせい? なんて……ふっ、独り言が多いのも年のせいよね」

和久井「……もっと普通のOLでもしていたら、素直になれたのかしら?」

和久井「なんて、ね……仕事をするのが私のすべてだったはずなのに。昔の私を否定してる?」

和久井「……ありえないわ。 私が私を否定するなんて、ね」



455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 22:51:26.38 ID:4UWzZX020

P「……はぁ、和久井さん怒らせちゃったかなぁ……」

P「そもそもデビューの時からずっとこんな感じだし……俺って間が悪いのかなぁ」

P「仕事が趣味ってぐらい打ち込んでのにクビになった人にその日のうちに『アイドルにならないか?』とか」

P「空気が読めないっていうことなのかなぁ……あぁ、憂鬱になってきた……」

P「でもやっぱり和久井さんすごいよなぁ、仕事は完璧にこなしてくれるし。フォローも絶妙だし」

P「元秘書って言ってたけど、やっぱり仕事のできる女性って感じだもんな」

P「ただ、本心からいってるのにお世辞だって思われてまともに受け取ってもらえないのは辛いなぁ……」

P「……あぁ、あの時。アイドルとして声かけてなかったら……女性として声をかけてたらよかったのか……」

P「アイドルとしてじゃなく、和久井さんを独占できたのかもしれないのに……なんて。プロデューサー失格だな」



459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 22:57:32.67 ID:4UWzZX020

和久井「おはよう、プロデューサー君」

P「あぁ、おはようございます和久井さん」

和久井「そういえば来週の仕事のことだけど……昨日チェックしなおしたらここ、大丈夫なのかしら?」

P「え? あっ……ダブルブッキング!? すいません雑誌のインタビューのお仕事の時間ずらしてもらいます!」

和久井「やれやれ……お願いだから、自分の仕事に専念させてくださいね?」

P「めんぼくない……本当に和久井さんは頼りになりますね。素敵です」

和久井「誰にだって軽口叩くのはいただけないわよ? ほら、出ましょう」

P「……本心、なんですけれどね」ボソッ

和久井「……勘違い、しちゃうじゃない」ボソッ

P「……今なにか?」

和久井「いいえ。君こそ何か言わなかった?」

P「……いえ、なにも。いきましょうか」



464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:07:00.80 ID:4UWzZX020

和久井「……はぁ」

P「……珍しいですね、和久井さんがあんな単純なミスをするなんて」

和久井「体調管理はしっかりしているつもりだったのだけどね……若くない、ってことかしら?」

P「そんなことないです! 和久井さんは魅力的な女性ですよ」

和久井「……どうだか。今だって若い子達が次々デビューしているわ。世間も若いほうがいいってことでしょう?」

P「それでも、俺にとっての一番は和久井さんです!」

和久井「……はぁ、アイドルを励ますプロデューサーの言葉じゃないわよ? もう少しマシな文句を」

P「違います。これは本心です!」

和久井「……なにを言ってるの?」



465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:12:42.08 ID:4UWzZX020

P「俺、もう限界です。あなたをアイドルとしてトップにしてみせるっていいましたけど!」

和久井「……契約破棄ってことかしら? 私はキチンと仕事をこなしてみせたはずだけど?」

P「違います、そうじゃなくて……いえ、そういうことなのかもしれませんけれど」

和久井「そう……この年でまた失業っていうのは勘弁してほしいのだけど……秘書ぐらいにはしてもらえないかしら?」

P「いえ。和久井さんが辞める必要はないんです。これから話す俺の言葉を聞いてさえくれれば」

和久井「……私に口を出されすぎて自信でもなくしたの? それならなおさら辞める必要なんて」


P「好きなんです」

和久井「……え?」

P「和久井さんのことが……どうしようもないぐらい、女性として。好きになってしまったんです」



467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:19:26.49 ID:4UWzZX020

和久井「……正気?」

P「えぇ、正気ですよ。ずっとお世辞だと思われてたみたいですけれど……あれは本心です」

和久井「私は仕事だけに生きてきた、面白くもかわいくもない女よ?」

P「そんなことありません。仕事に対して真摯でありながら細かなことにまで気づいてくれました」

和久井「仕事だけなら、慣れているからね。 私の唯一のとりえよ」

P「いいえ、アイドルの仕事の中でふと見せる自然な表情は……本当に魅力的だったんです」

和久井「……プロデューサーの立場からアイドルへの恋愛なんて許されないことよ?」

P「えぇ、ですから和久井さんが辞める必要はないです。 これは一方的な感情をぶつけているだけで」

P「明日から離れてくださってかまいません。ヒいてもらってかまいません。ただ、抑えられなかったんです」



468: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:25:50.78 ID:4UWzZX020

和久井「……本当に、君は変なプロデューサーだよね」

P「すいません、気持ち悪かったですよね……辞めろというのなら代わりを探す間だけでもどうか」

和久井「変なアイドルには変なプロデューサーがつくってことかな? 変なのが私だけじゃないとは思わなかったよ」

P「……え?」

和久井「要領を得ないなぁ。私も君のことが好きだよっていってるのよ?」

P「え、えぇぇぇ!?」

和久井「……もう少し、素直に接したかったのだけれど。私は仕事以外知らない女だから」



470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:31:57.77 ID:4UWzZX020

和久井「私。元秘書っていうのは話したわよね?」

P「えぇ、最初に聞かせてもらいました……その、仕事が恋人であり趣味でもあったと」

和久井「……私はね、元961プロ社長秘書よ」

P「ええぇぇぇぇ!?」

和久井「驚いた? だから、アイドルのプロデュースのことだって多少なら分かっているつもりよ?」

P「た、確かに頼りになりましたけど……それで?」

和久井「まぁ、つまらないミスからクビになってしまったのだけれど……そこであったのがあなた」

P「……空気の読めない男でしたね」

和久井「そうね、その通りだとは思うわ……でも、感謝もしてるのよ?」

P「え?」

和久井「趣味と恋人を同時に奪われて……先が見えなくてね。ヘタしたらあのまま死のうとしてたかもしれないもの」



472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:40:22.37 ID:4UWzZX020

P「でも……その、俺が誘った時はそんなふうには見えなかったんですけれど」

和久井「まぁ、元一流プロダクションの社長秘書が聞いたこともない事務所にその日のうちにスカウトよ?」

和久井「ヤケにもなるわよ。 それでスケジュール管理を確認してみればグチャグチャ」

和久井「仕事があるって思ったら燃えてきてね。習慣って怖いわね?」

P「……今ではおかげさまでマシになりましたけれど。でもそれがなんで」

和久井「最初はただのヤケ。次はヒマつぶし……いつからかしら。あなたのことを信頼してたのは」

P「俺はなにもできてなんて……」

和久井「そうね。今日だって担当アイドルにスケジュールをチェックされる始末ですもの」

P「……すいません」

和久井「……なぜかしら、私の知っているプロデューサーと違うあなたのことを特別に思うようになってしまったのは」



474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:48:45.30 ID:4UWzZX020

P「俺なんてただ無能なだけで……」

和久井「そうね。あなたは私の知っているプロデューサーって職業からははるかに離れてた」

P「……そう、ですよね?」

和久井「でも……それでも。君のような人にもっと早く出会えていたら……なんてね」

P「お、俺なんかが出会ってたとしてもなにも変えられなんてしませんよ……」

和久井「……なによ。思ったことを口にしただけなのに、そんなに変?」

P「変じゃないですけれど。でも俺なんかができることなんて」

和久井「……あなたが私を変えるじゃない。私自身が変われるかもしれないと思ったのよ」

P「……え?」

和久井「仕事だけを見ている、私じゃなくてもっと別の私になれたんじゃないかなってね?」



477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/17(木) 23:57:14.21 ID:4UWzZX020

和久井「少なくとも、今だってこれまでの私とは違う私になってると思う」

P「……そう、ですか?」

和久井「えぇ。仕事よりも大切かもしれないって思うものがあるなんて初めてだもの」

P「何故、俺なんです?」

和久井「私に声をかけてくれたから……なのかしら。わからないのよ」

P「……俺でいいんですか?」

和久井「あなたでいいんじゃない、あなたがいいのよ」

P「でも俺じゃあ和久井さんの魅力を引き出しきれるかなんて、んむっ!?」チュッ

和久井「……アイドルのキスでも、仕事のキスでもない。私の、和久井留美のキス」

和久井「はじめてよ。私が優先させたいんじゃなく、私を優先させたいって思うことがあるだなんて。生まれ変わったみたい」

和久井「……あなたのせいで私の第二の人生が始まったのよ。……いいの。後悔してるわけじゃないわ。一緒に歩んでくれるんでしょ?」

P「……俺、がんばります。和久井さんを後悔させたりなんかしません」

和久井「……頼りにしてるわ。P君?」



おわり



481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 00:02:55.27 ID:ONz6odTQO

東郷あい「君もスミに置けない男のようだねえ」

P「はい?」

あい「おや、まさか何のことかわからない、何て言わないだろうねえ」

あい「ほら――その襟にベットリ付いてる口紅の痕」

あい「一体、誰に付けて貰ったのかな――私という女がいながら」

あい「ねえ……教えて、欲しいのだけれど」

莉嘉(初めて口紅塗ったからイタズラしてみたらスゴイことになっちゃった……)


みたいな話ありませんか



496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 01:03:02.15 ID:ONz6odTQO

P「え?……あ、本当だ」

あい「おや、まさかシラを切るつもり? 男らしくないな」

P「いや、本当に心当たりが無いんですって」

あい「ふうん……」ジィー…

P「うう……」タラー

あい「つまり君は、誰かが君の知らない間に、こっそり内緒でシャツにキスマークを残していったと……そう言うわけだね?」

P「はい……本当に心当たりないです」


あい「ふむ……」ジィー…

P「……」ダラダラ


莉嘉(どうしよう、スゴく出づらい雰囲気……)



501: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 01:17:21.11 ID:ONz6odTQO

あい「……ウソじゃないみたいだね、その様子だと」

P「はい…本当に違うんです」

あい「じゃあ、今回はこれぐらいにしておいてあげる……」

あい「もしウソだったとしても……浮気は男の甲斐性、とも言うしね」

P「有り得ないですよ、そんなの」

あい「そうだといいけど……でも、ちょっと不安になっちゃったな」

P「え?」

あい「君の言うことが本当なら……私への気持ちに飾りが無いなら」

あい「証明して欲しいんだ。今、ココで」

あい「大丈夫、他の子は今日はみんなオフだろう? 誰も来やしないさ」


莉嘉(え、ウソ、もしかして――)



504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 01:28:35.21 ID:ONz6odTQO

あい「こんな気分だからね 今日は大分激しいよ?」

あい「さぁ……見せてくれ、君の本気を――」


……

………

…………

………………

……………………

あい「ふぅ……実に、良かったよ」テカテカ

P「ス、スタドリ……」ヨロ…


莉嘉(うわー……うわー……)ポケー…

莉嘉(…………スゴイモノ、見ちゃった…)



507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 01:45:06.78 ID:ONz6odTQO

莉嘉(っていうか、プロデューサーくんとあいさんってそういう関係だったんだ……)

莉嘉(……暫く、プロデューサーくんとあいさんの様子を観察してみることにしよ……)


あい「プロデューサーくん、口元に海苔が付いてるよ。ホラそこ」

P「え、本当ですか?……取れました?」

あい「いや全然。仕方ないな、とってあげよう」

P「いや、大丈夫で」
あい「遠慮しないで――ホラ」ペロ

P「………え」

あい「……おや、どうやら反対側にも付いてるみたい」ペロ

P「――」

あい「ふむ、よく見ればアチコチ海苔だらけだ――仕方ないなぁ」



508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 01:52:48.74 ID:ONz6odTQO

あい「うん? ホワイトココアを飲んでるのか?」

P「甘いものが欲しい気分だったので」

あい「私も一口いいかな?」

P「ええ、どうぞ」

あい「それじゃ、遠慮なく――」ガシッ

P「あいさん? 何故顔を抑え」


あい「――いただくよ」



510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 02:06:40.79 ID:ONz6odTQO

あい「うーむ……」

P「どうかしました?」

あい「試しに君の背広を着てみたんだが……流石に大きいな」

P「男性用ですからね。そりゃあ、まあ」

あい「だけど、これはこれで結構いいな」

P「へ?」

あい「君の体温がまだ残っていて……まるで、君に包まれているような気分になれる」

あい「中々悪くないが――こうしてみると、本物も味わってみたくなるな」

P「あ、あいさ」

あい「おっと、皆まで言わせないでくれ」

あい「他には誰もいない……後は、わかるだろう?」



莉嘉(いや、いるんだけどね?)



513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 02:17:15.34 ID:ONz6odTQO

あい「プロデューサーくん、ちょっと早いけど誕生日プレゼントだよ」

P「お、ありがとうございます!……これは、ネクタイですね」

あい「ああ……中々高級な代物だよ。それに私と同じ柄のやつさ」

P「おお……ペアルックですか」

あい「本当はもっとハッキリしたものが良かったんだが」

あい「流石にまだ私たちの関係を大っぴらに明かすわけにはいかないし」

あい「君の給料3ヶ月分がどのような形になるのか、興味があるからね」

P「あいさん……俺、頑張ります!」

あい「フフッ……期待しているよ」



514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 02:27:18.09 ID:ONz6odTQO

莉嘉(……何で、今まで気付かなかったんだろう?)

莉嘉(事務所の中でもかなり噂が広がってるし……)

莉嘉(すぐに二人だけの世界に突入するから周りの目に気付かないし)

莉嘉(マスコミだけはかなり警戒してやってるケド……)

莉嘉(今も……)


あい「はい、あーん」

P「もぐ……あいさん、料理も上手なんですね」

あい「私も女だからね。花嫁に憧れたりもするさ……その憧れも、もう直ぐ叶ってしまいそうだが」

P「あいさん……」

あい「ところで、私はそっちの唐揚げを食べたいな――」


莉嘉(ごちそうさまでした☆)



515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 02:34:01.44 ID:ONz6odTQO

莉嘉(はぁ……)

莉嘉(これ以上ここにいたら胸やけしちゃいそう)

莉嘉(あーあ……アタシにもあんな相手、出来るのかなー)ポロッ

カツン

あい「……ん?」

あい「城ヶ崎くん、今何か落とし物が――」

莉嘉「う?」

あい「……」

あい「この、口紅の色は確か……」

莉嘉(あ、ヤバ……)

あい「……ふむ」



517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 02:43:11.14 ID:ONz6odTQO

あい「成る程……プロデューサーくんと親しい女性にこんな色の口紅を使っている人はいなかったから、妙だと思っていたが」

あい「これは思わぬ所に伏兵がいたな」

莉嘉「いや、あの、その、」

あい「わかっている……君は悪くない」

あい「……が、私はプロデューサーくんと少し話をしなくてはな」

莉嘉「だから、そうじゃなくて」

あい「少しの間、外で待っててくれ」グイグイ

莉嘉「え、あ」


バタンッ



518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 02:51:47.98 ID:ONz6odTQO

あい「さて……釈明があるなら、聞こうじゃないか」

あい「言っておくが、下手な言い逃れはしない方がいい」

あい「さぁ、君の本気の誠意とやらを見せてくれ――」


……

…………

………………

……………………

…………………………



莉嘉(中で何やってるんだろ…)



521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 03:04:10.74 ID:ONz6odTQO

数日後

莉嘉(プロデューサーくんと、あいさん)

莉嘉(イヤな雰囲気ではないケド……)

P「今日はレッスンですね。トレーナーの方があちらで待ってますから」

あい「ああ、わかった」

莉嘉(前みたいな甘々でもなくて)

莉嘉(どことなく、距離があるような……?)



523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 03:16:07.21 ID:ONz6odTQO

さらに2ヶ月後

莉嘉(最近、あいさんが仕事を休むことが多くなってきた)

莉嘉(プロデューサーくんも時々フラっとどこかへ行っちゃう)

莉嘉(詳しいコト知ってそうな社長に話を聞いても)

社長『ん? え? P君と東郷君? し、知らないなー。二人揃ってどこへ行ってるんだろうなー、ハハハ』

莉嘉(明らか怪しいけど答えてくんないし)


莉嘉「ムムム……」

あい「どうしたんだい? なにか悩み事?」

莉嘉「――え?」

あい「おお……鳩が豆鉄砲を食らったような顔、とはこのような表情なのか」

莉嘉「あ、あいさん!?」



525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 03:26:13.80 ID:ONz6odTQO

あい「ん? 私の顔に何かついてる?」

莉嘉「え、いや、だって、最近休みがちだったし」

あい「うん、それについてだが」

P「……実は俺たち、結婚することになったんだ」

莉嘉「はぁ!?」




526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 03:39:37.64 ID:ONz6odTQO

あい「驚くのも無理はない。あの状況を見たのなら」

あい「結局、直ぐに誤解だったってことはわかったんだけど」

莉嘉「じゃあ、二人の態度がそっけなかったのは……?」


あい「プロデューサーくんと少し話をしてね。ケジメを付けて、少なくとも事務所にいる間は恋人としての触れ合いは控えるようにしたのさ」

P「二人の関係について、改めて話あったんだ。事務所の皆にはバレてたみたいだけど、やっぱりプロデューサーとアイドルがそういう関係だって広まったらマズいから」


莉嘉「はー……」



528: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 03:56:34.73 ID:ONz6odTQO

莉嘉「でも結婚ってなに?」

P「……それが、な」

あい「あの後のことが元になって……妊娠したみたいなんだ」

莉嘉「はい?」

あい「彼、今までで一番、情熱的でな……」ポッ

P「はは……」

あい「新しい命が私のお腹に宿って……責任を、取ってくれると…」

莉嘉「へー…」

莉嘉(じゃあ、あの時、あのドアの向こうでは)

莉嘉(この前のよりもずっと、情熱的なアレがやられてたってこと?)

莉嘉(アハハ……)

莉嘉(なんだ、つまりこの人たちって結局)

莉嘉(どんなシチュでもイチャイチャ出来ちゃうんだ)

莉嘉(……ハァ)



530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 04:09:20.79 ID:ONz6odTQO

あい「式を挙げるのはまだ先のことになるが……」

P「報告だけはしておきたかったんだ。大事なことだし」

あい「私たちのこれまでが、目に見える形で結ばれるわけだからな……」

莉嘉「そ、そうなんだ……」

莉嘉(とりあえず、おめでたい……のカナ?)

莉嘉(でも、絶対に言えることは)

あい「プロデューサーくん……」ダキッ

P「あいさん……」ギュッ


莉嘉「――暫く、砂糖はいらないや☆」


おしまい



559: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 12:49:56.48 ID:ONz6odTQO

ガチャ

小梅「ふぁ…おはよ………」

P「おはよう……もう12時だけどな」

小梅「ん……」グシグシ

小梅「まだ…眠い……」

P「どうせ深夜の再放送でも見てたんだろ? 早く顔洗って来なよ」

小梅「ん……」フラー…

P「おい、ちょっと大丈夫か?」

小梅「うん……」フラフラ

P「いや、ちゃんと目開けないと危な」

小梅「……あいたっ」ゴツン

P「はぁ……言わんこっちゃない」


こんな感じで小梅ちゃんと同棲したい



562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 13:03:39.90 ID:oBp5MQZj0

P「はぁ…」


『あ!おじさん久しぶり!』

『ねえ今日はいつまでいてくれるの?』

P「あの頃はあんなに可愛かったのに…」

『え…もう帰っちゃうの?』

『早く……また来てね!』

『絶対だよ!』

P「どうしてグレちゃったんだよう……」

拓海「う、うるせーし!」


みたいな話ありませんか



567: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 13:34:50.60 ID:oBp5MQZj0

P「あれは、拓海が小学生に上がり立ての頃だったかなぁ…」


『へへっ 見てよ叔父さん! ランドセル!! 名札も貰ったんだ!』

『たく見って自分の名前を漢字で書けるようになったし!』

『あたしもめーしとか作っちゃおうかな!』


P「可愛かったなぁ……拓海の字を間違えてるところとか」

拓海「あーあー! 聞こえねえ! 何も聞こえねえからな!!」



570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 13:47:44.86 ID:oBp5MQZj0

P「あーこうやって拓海と一緒に飯食ってると、色々思い出すなー」

拓海「ああ!?」

P「幼稚園の頃とか小学校の家庭科とか」


『見て見て! さんだんアイス!!』

P『おお、泥で器用に作るなあ』

『あたし、しょーらいコックさんとかになっちゃうかな!』

P『その時は是非ともごちそうしてくれよな』

『うん! おみせとか開いちゃう! 叔父さんがさいしょのおきゃくさん!』

P『それは楽しみだー』


P「あー拓海の手料理とか食べたいなー」

拓海「わ、忘れろそんな昔のこと!」



571: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:01:20.85 ID:oBp5MQZj0

『ネエ叔父さん、家庭科の時間でチョコのケーキとか作ってみたんだけど……』

『そ、そのちょうどバレンタインだし……もらってほしいなって……』

『あっ……ぜ、ぜんぜんそんなんじゃないから!! ちょっと余っちゃっただけだし!!』


P「今じゃバレンタインとか一番遠いところにいるよなー」

拓海「たりめーだ! 今じゃそんなナヨっちいことできるかよ!」

P「でもあの時のケーキうまかったなー。また食べたいなー」チラッチラッ

拓海「うるせー!」



574: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:21:51.32 ID:oBp5MQZj0

P「そうかーナヨっちいかー」ジー

拓海「な、なんだよ……」

P「いや、こんなこともあったなーって……」


『ねね、どうかなコレ!どうかなどうかな!!』

P『ん?……おお、リボンか。誰に貰ったんだ?』

『となりんちのちーちゃん! へへっおひめさまみたいでしょー!』

P『ああ、よく似合ってるな…でも、ちょっと危ないかもな』

『え?』

P『あんまり可愛いから、さらわれちゃうかもしれないぞ?』

『え、ええー!?』

P『ほら、すぐそこに拓海を狙ってるオジサンが……』

『ひえっ!?』ビクゥッ

P『はは、ジョーダンだよジョーダン』

『わ、わかってたし! ビビってなんかないし!!』



575: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:26:29.74 ID:oBp5MQZj0

P『拓海は可愛いなぁ』

『うう……』

P『ホントにさらわれちゃうかもなー』

『もし……もしそうなったら……』

P『ん?』

『オジサン…あたしのこと助けてくれる?』

P『ああ、勿論。全力で助けにいくさ』

『!!』パアァッ


P「みたいなこともあったよなー」

拓海「~~~~ッ!!!」ガンガンガン



577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:30:52.89 ID:oBp5MQZj0

拓海「ガキん頃のアタシのバカヤロ-!!!」バンバン!

P「いやあでも、今の拓海を見てると、いじめられてたのがウソみたいだよ」

拓海「……あん?」

P「ほら、あの時の……」

拓海「ああ……」



579: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:36:35.68 ID:oBp5MQZj0

『うう……』グスッグスッ

P『どうした泣いたりして!?』

『あたしの名前……へん、だって』

P『うん?』

『たくみなんて男みたいな名前してるくせにスカートとかはいてんじゃねーって……』

P『……』

『おじさん……あたし、変なのかな……』

P『そんなことはない!』ガシ

『え……?』



580: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:45:29.13 ID:oBp5MQZj0

P『拓海っての拓って字にはさ、道を新しく切り開いていくっていう意味があるんだ』

『ふぇ……?』

P『海みたいな広い世界、未来を自分の手で切り開いてく……』

P『自分の理想を実現する為に、強い女性になって欲しい』

P『そんな気持ちが込められてるんだって、君のお母さんが言ってたよ』ナデナデ

『あ……』

P『だから、全然変な名前じゃない。今度なにか言われたら、ぶっ飛ばすくらいの勢いで言い返してやれ』

『……うん!』



581: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:49:36.14 ID:oBp5MQZj0

P「いやぁ、そしたらこんなに強い女性になるとは思わなかったけどな?」

拓海「あー……その、さ…」

P「ん?」

拓海「アンタは、今のアタシよりも昔のアタシの方が良いって思ってるのか?」

P「いやーどうだろうなー」



583: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 14:56:22.87 ID:oBp5MQZj0

P「昨日、アルバム整理してたら懐かしい写真が出てきてつい色々言っちゃったけど」

P「昔は昔の。今は今の良さがあるからな」

拓海「ああ……そうかい」ポリポリ

P「ああ、でも……」

拓海「ん?」

P「やっぱりあのケーキ、また食べたいなーって思うんだけど」

拓海「うるせーやい!!」


終わり



638: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:37:23.14 ID:oBp5MQZj0

P「……」

イヴ・サンタクロース「……」

P「家に着いたら、変な子が我が家の前で新聞紙にくるまって寝てるんだけど……」

イヴ「えへへー……」

P「……とりあえず、通報、と」

イヴ「そ、それだけは勘弁をー!!」


ttp://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper1395.jpg



641: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:46:06.43 ID:oBp5MQZj0

イヴ「もう寒くて動けないんですぅー……せめて一晩だけでもここにぃ……」

P「イヤイヤだって、明らかに怪しい外人さんだし……」

イヴ「そ、そんなことないですよぉ……」

P「しかしその変なトナカイとかどう見ても……」

イヴ「ブ、ブリッツェンは大事な仕事仲間なんですう!」

ブモォー

P「いやなんですかその鳴き声……」



642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:53:17.56 ID:oBp5MQZj0

P「じゃあ、パスポートとか見せて下さいよ。身分証明くらいは」

イヴ「う、ううう……それがぁ…」グスッグスッ

P「それが?」

イヴ「盗まれちゃったんですぅー!! プレゼントと一緒にぃーっ!!!」

P「は、はぁ……?」

イヴ「気付いたらこんな格好だし、雪が降ってきて寒くなるし、変なお兄さんたちには追いかけられるしで……」

P「はぁ………」



643: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:58:15.89 ID:oBp5MQZj0

イヴ「もう足が限界なんですぅ……ブリッツェンも疲れちゃってぇ……」

モォー……

イヴ「どうか、お情けを……部屋に入るのが無理ならそこの物置にでもいいですからぁ……」

P「……まぁ、じゃあ、そういうことなら」

イヴ「!」

P「入国管理局あたりに、連絡してみましょうか」

イヴ「」



644: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:05:28.00 ID:oBp5MQZj0

P「うちに来るよりも、きっと丁寧に対応してくれますよ」

イヴ「……ううっ…」グスッ

P「パスポート紛失も……多分、なんとかなるでしょ」

イヴ「うううううっ……」グスッグスッ

P「あ、でも連絡してすぐに来ることも難しいだろうからそれまでウチに――」

イヴ「うわあああぁああああああん!!!!!!!」

P「!?」



646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:16:56.05 ID:oBp5MQZj0

イヴ「あんまりですぅ~! ここまで来てヘトヘトなのにぃ~!!」

イヴ「もうすぐクリスマスなのにプレゼント全部盗られちゃうしぃ~!」

イヴ「日本の人は冷たすぎますぅ~!! 鬼畜ですぅ~!!!」

イヴ「これ以上ハダカの私にどうしろって言うんですかぁ~っ!!!」


ザワ…ザワ……

P(ま、まずい……)

P(彼女の泣き声を聞いてご近所さんがぞろぞろと……)

P(このままではあらぬ誤解をかけられてしまう……!)



648: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:27:15.09 ID:oBp5MQZj0

………
……


イヴ「はぁ…あったかいですぅ……極楽ですぅ…」

P(結局、彼女の勢いに押されて家にあげることになった)

イヴ「それにココアまでいただいて……」

P(ブリッツェンとやらは流石に我が家にいれるわけにはいかないので物置に押し込めたが)

イヴ「私が誤解してましたぁ……やっぱり日本の人は優しいですっ」

P(新聞紙とダンボールを除けばほぼ裸同然の彼女の彼女を置き去りにする、ということは最初からするつもりはなかったのだが)



650: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:35:25.94 ID:oBp5MQZj0

P(そして、信じがたいことに)

イヴ「でも…これからどうしよう……」

イヴ「プレゼントは無いし、服も無いし、お金も無いし……」

イヴ「携帯も無いから連絡も取れないし……」

P(どうやら彼女は、サンタのような活動をする為に日本へやってきたらしい)

イヴ「うううっ………」



653: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:44:42.66 ID:oBp5MQZj0

イヴ「Pさぁん……何か良い方法ありませんかぁ~………」

P「連絡なら、うちの電話を使えばいいでしょ」

イヴ「え? いいんですかぁ?」

P「ま、どうせですし。中途半端にするのも悪いですからね」

イヴ「あ、ありがとうございますぅ~!! やっぱり日本に来て良かったぁ~!!」

P(国際電話って確か結構高かった気がするけど……まぁボーナス入るし、問題ないだろう)



655: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:50:59.02 ID:oBp5MQZj0

………
……


P(聞き覚えの無い訛りの言葉だったので、会話の内容はわからなかったが……)

イヴ「うぅ……」ガチャッ

P(彼女の様子を見るに、あまり良い話ではなかったようだ)

イヴ「私…どうしよう……ホントに…」

P「どうでした?」

イヴ「そ、それがぁ~……」



658: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 21:01:01.29 ID:oBp5MQZj0

P「ふむ……無くしたプレゼントの代金が、全部合わせるとかなり高額で」

イヴ「このままじゃ私……クビになっちゃいますぅ…」

イヴ「自分へのプレゼントが仕事の解雇だなんて、あんまり過ぎますぅ………」

P(試しに日本円に換算してみると、とても気軽には払えない金額になった)

イヴ「ど、どうにかして資金を稼がなきゃ……」

イヴ「でも、私が働けそうなところって……」

P(しかし…彼女………)



659: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 21:05:22.71 ID:oBp5MQZj0

P(この、四条貴音とはまた違った、日本では見られなさそうな髪の色……)ジィー…

P(北欧の整った顔立ち……)ジィー…

P(何気に、結構いいスタイル)ジィー…

イヴ「ふぇ?」

P「……ゴクリ」ジィー

イヴ「あ、あんまり見られると照れちゃいますよぉ……」ポリポリ



664: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 21:18:06.23 ID:oBp5MQZj0

P「……イヴさん」ガシッ

イヴ「は、はいぃ?」ビク

P「――デビュー、してみませんか?」

イヴ「ふぇ?」

P「アイドルになりましょう! トップアイドルになれば!」

イヴ「ええ?」

P「プレゼント代だってあっという間ですよ!!」

イヴ「ええー!? 本当ですかぁ!?」

P「ええ、俺がトップアイドルにしてあげますよ!」

イヴ「や、やりますぅ! 是非ともやらせてください~っ!!」


――こうして、前代未聞の、サンタクロース系アイドルが誕生したのであった


イヴ「……でも、アイドルってなんですかぁ?」

P「えっ」


終わり?



675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 22:10:57.67 ID:ZnqewsU80

響子「おはようございますっ! ってあれ? プロデューサー居ないんですかー?」

響子「おかしいなー。今日は朝から居るはずだったのに」

響子「まっ、いいや。プロデューサーのデスクのお掃除しちゃおっ」

響子「あれ? これってプロデューサーの携帯だ」

響子「……」

響子「み、見ちゃっても大丈夫だよね……?」

響子「……。何で待ちうけが凛ちゃんなのかな」

響子「私こんなにアプローチしてるのに……」





678: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 22:15:30.33 ID:ZnqewsU80

P「ふー、すっきりしたー。あれ? 響子来てたのか」

響子「あ! おはようございますっ! プロデューサー」

響子「今日も元気良くお仕事しましょっ!」

P「おー。今日も元気だなー」なでなで

響子「えへへ。あ、でもその前に」

P「?」

響子「ねぇプロデューサー、一緒に写真撮りましょうよっ!思い出の一枚にするんです♪」

響子「もちろん、ちゃんとプロデューサーにも後で転送してあげますからねっ!」

響子「それで、その、携帯の待ちうけにしてくれたら嬉しいなって……」


お し ま い



698: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:05:09.20 ID:uSJnMg7A0

比奈「おはようございまース・・・」

P「おはよう・・・あれ?比奈ってっ今日はオフじゃなかったけ?ほら」つスケジュール

比奈「え・・・。いやぁ・・・聞いてないスよー・・・」

P「あれ・・・連絡ミスか。すまないな」

比奈「聞いてなかっただけかもしんないでスし・・大丈夫っス」

P「悪いな。そうだ、お詫びに昼飯でも奢るよ」

比奈「あ、いや、そんな気使わなくても大丈夫っス」

P「遠慮するな。午前の仕事終わったら行くから、適当に時間つぶしててくれ」

比奈「はぁ・・・」



699: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:10:23.12 ID:uSJnMg7A0

比奈(漫画でも描いてようかな・・・)

小鳥「あ」

比奈「?」

小鳥「あら、比奈ちゃん?」

比奈「あ、おはようございまス・・・」

小鳥「もしかして、今暇?」

比奈「はぁ・・・暇、でスけど・・・」

小鳥「やった!やっとお話しできそう!
   比奈ちゃん漫画描くのが趣味なのよね?
   そっちのほうの話できる人あまりいなかったからお話したかったの!」

比奈「はぁ・・・」



701: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:15:02.97 ID:uSJnMg7A0

比奈(そっちのほう・・・?)

小鳥「比奈ちゃん的には、社長とPさん、どっちがいいと思う?」

比奈「・・・好みの話っスか?」

小鳥「いやいや、どっちが攻めかって事!」

比奈「・・・は?」

小鳥「やっぱり社長×Pさんかしら!反抗できない部下を上司が責め立てる
   シチュエーションっていいと思わない!?」



703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:22:20.16 ID:uSJnMg7A0

比奈「・・・いやぁ、その・・・アタシは・・・」

小鳥「あら?ありきたりすぎるかしら?
   でもPさん×社長もありかもしれないわね!
   でもPさん押しに弱そうだし・・・攻めを強要されるシチュ!?やるわね・・・」

比奈「いや、だからアタシは・・・その、そっちのほうは・・・ちょっと・・・」

小鳥「え・・・。あ、あら、そうなの・・・。
   ごめんね、一人で盛り上がっちゃって・・・」

比奈「あ、いえ・・・」

小鳥「と、なると・・・この事務所なら誰と誰?」

比奈「・・・は?」





705: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:32:14.92 ID:uSJnMg7A0

小鳥「やっぱり王道は、はるちは、やよいおり、ゆきまこ、よね!あれはいくら見てもニヤニヤできるわ!
   やよいちゃんの元気に押され気味に千早ちゃんもすごくいいわよ!
   ひびたかもよく見るわね!対照的に見えるけど相性がいいのしら?」

比奈「あ、あの・・・」

小鳥「新人の子だと・・・やっぱり趣味が同じだと想像しやすいわよね。
   春香ちゃんとかな子ちゃんはお菓子作りっていう共通の趣味があるし、
   絡ませやすいんじゃないかしら!?
   千早ちゃんと涼ちゃんのすごいクールだけど方向性が対照的な二人なんかもいけるかもね!」

比奈「いやぁ・・・そのぉ・・・」

小鳥「それからそれから~・・・」

比奈(プロデューサー・・・助けてほしいっス・・・)



706: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:37:45.95 ID:uSJnMg7A0

P「ふぅ~・・・キリもいいし、昼飯でも食べに行こうかな
  お~い、比奈~」

ガチャ

P「おっ・・・って、小鳥さん。どうしたんですか?ずいぶんとご機嫌ですけど・・・」

小鳥「いえ~、何でもありませんよ♪
   あ、比奈ちゃんならこの部屋にいますよ?」テカテカ

P「あ、はい・・・比奈ぁ~?」

比奈「」グッタリ

P「って、おい!比奈!どうしたんだ!生気が抜けてるぞ!」

比奈「プロデューサー・・・アタシには、やっぱりこの世界は無理みたいっス・・・」


終われ



711: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:44:27.93 ID:0GlYHOsb0

夏樹「宇宙キター!!」

P「なにやってんだ、夏樹」

夏樹「おぅ、プロデューサーさん! どうだ、クールだろ?」

P「いや、何がクールかいまいち分からないんだが……」

夏樹「しんねーの? ほら、アタシと同じ髪形してるやつがいるじゃんか。それの真似だよ」

P「ああ、宇宙ライダーね……」

夏樹「最高にクールだぜ! ああいう青春に憧れちゃうよな」

P「はたから見ると結構楽しんでそうだけどな」

夏樹「そう見える? でもさ、うちのガッコじゃ話が合うやつ少ないんだよな」



712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:50:31.98 ID:0GlYHOsb0

P「お前の趣味はツーリングだっけか」

夏樹「それとロック! どうもガッコのみんなは着いてこれねーんだよな。だから拓海がいてくれて助かるぜ」

P「あぁ、想像に容易いな」

夏樹「今度のオフに拓海とツーリング行く予定なんだけどよ、プロデューサーさん、あんたも来るかい?」

P「俺単車持ってないんだけどな」

夏樹「じゃあアタシの後ろに乗ればいいさ。風になるのって最高に気持ちいぜ!」

P「ははっ、考えておくよ」

夏樹「気が向いたら単車も買おうぜ! アタシが選定してやっからよ!」

P「そ、そこまでは良いかな……」



713: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 23:56:30.57 ID:L8MGZXCJ0

李衣菜「なつきちー、借りてたCD返しに来たよ」

夏樹「おぅだりー、わざわざ悪ぃな」

P「お前らって仲良いよな。やっぱロック繋がりか?」

夏樹「おうよ! 聞く人間を最高に興奮させるロック!」

李衣菜「そんなアイドルになりたい!」

P「は、はは……」

P(ダリーナはかわいい系の服が似合うと思うんだけどな……)

P「そうだ、折角同じ事務所に、ロックアイドル志望が2人もいるんだ、組んでみないか?」

夏樹「だりーとってこと?」

李衣菜「なつきちと組む?」



715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/19(土) 00:01:58.32 ID:Q41W8+S10

P「ああ、歳も近いし、同じ武器を持っているんだ」

李衣菜「それはロックですね」

夏樹「良いね良いね! 熱くなるね!」

P(ロックの基準がいまいち分からん……)

P「で、方向性だけど……」

夏樹「あー、それなんだがよ……」

李衣菜「私たち、音楽の方向性が違うというか……」

P「へ? そうなの? ロックでひとくくりにしてたけど……」

夏樹「分かってねーなぁ。ロックって一口に言っても色々あんの。アタシはUKロックが好きだけどさ、」

李衣菜「あんまり知らなかったり……」

P「UKロックって言ったら、ビートルズか?」

夏樹「まー有名だな。できればストーンズもあげて欲しかったけどね」



717: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/19(土) 00:05:45.98 ID:Q41W8+S10

夏樹「そもそもUKロックてのはだな、ビートルズが~」

P「な、夏樹?」

夏樹「サイケデリックロックがよぉ~」

P(つ、着いていけない……)

李衣菜「え? え? ええ?」

夏樹「2人とも聞いてるかー? で、オアシスが~」

P(ダリーナも同じみたいだな、この2人で組ますの、やめた方がいいのかな……)

終わり


元スレ
P「新人アイドルたちも増えてきたよなぁ……」