1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:36:31.48 ID:AYPxcebR0

キョン「…で?競馬場で何をするんだ?」

ハルヒ「アンタ頭悪いの?部費稼ぎに決まってんじゃない」

キョン「何の影響か知らんがそんな不確実な方法で金を増やそうとするな大体高校生は法律上…」

ハルヒ「夢で見たのよ!白馬が勝つのを!有希、古泉くん、みくるちゃん、日曜日は駅に1時集合ね!ここから一番近い競馬場は……」

古泉「阪神競馬場ですね」

キョン「おい、古泉」

古泉「(閉鎖空間の可能性が……)」

キョン「(なんつー便利な言葉だ)あぁ、わかった、持ち物は?」

みくる「ふぇぇ…ホントに行くんですかぁ?」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:39:25.64 ID:1XPTc2Q2O

当日
ハルヒ「お・そ・い!」

キョン「すまん!妹がどうしても連れて行けってうるさくてさ」

ハルヒ「で、妹ちゃんは?」

キョン「連れて来てない。って当たり前だ!」

ハルヒ「ふぅん、まぁいいわ。罰として馬券はあんたが買いなさいよ」

キョン「馬券ってお前まだそんなこと言っ」

長門「大丈夫。あなたならまず止められない。万が一私服警官に止められた時は、身分証は持ってないの一辺倒、満20歳の西暦昭和と干支さえ覚えておけばまず捕まることはない」

キョン「おい長門お前まで」

ハルヒ「さすが有希ね!じゃあ行くわよ!」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:43:55.62 ID:1XPTc2Q2O

ハルヒ「そういえばみんなお昼は食べてきたの?」

みくる「はい、食べてきちゃいました」

古泉「えぇ」

長門「(コク)」

キョン「俺はそれどころじゃなかった」

ハルヒ「そう、じゃあ私とキョンだけね」

古泉「凉宮さんはどうして食べてこなかったんです?」

ハルヒ「せっかくなんだから競馬場の中で食べた方がいいでしょ」

長門「阪神名物宝塚カレー。競馬親父のゲンかつぎに使われる。昼はカツカレーを食べて午後からのレースに臨むのが基本」

ハルヒ「じゃあキョンはそれにしなさい!」

キョン「えぇー……。…えぇー……」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:48:17.09 ID:1XPTc2Q2O

キョン「え、入場料……?」

ハルヒ「早く出しなさいよ」

長門「早く」

キョン「……大人五枚」

はい、1000円です。

キョン「(……安い!意外と安い!)」
--------
古泉「で、あれがパドックです」

ハルヒ「パドック?」

長門「下見所。あそこで出走前の馬の状態を見る」

ハルヒ「そんなので調子がわかるの?」

古泉「我々のような素人ではなんとも」

長門「専門家でもわかってない。パドック見ただけで当てられるのなら苦労はしない。馬の状態なんて見た目ではわからないと騎手も調教師でさえも発言してるのに、解説者はわかったふりばかりしている」

ハルヒ「な、なんか有希饒舌ね。まぁいいわ、先に腹ごしらえよ!」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:51:54.89 ID:1XPTc2Q2O

キョン「意外とカレーうまいな、ってお前はなんでケンタッキーなんだ」

ハルヒ「こんなジャンクなもんそんなに食べる機会もないでしょ。それにゲンを担ぐのは馬券を買うキョンでいいのよ」

みくる「それにしても混んでます~」

ハルヒ「みくるちゃんはぐれないでよ」

みくる「ふぇ、な、なんでこんなに人多いんですか~?」

長門「今日はGI宝塚記念がある」

ハルヒ「じーわん?」

長門「JRAの中で最上級のレース。平たく言えば現役最強を決めるレース」

ハルヒ「最上級!なんか燃えてきた!絶対当てるわよ!次のレースがGI?」

長門「まだ、次は900万下。GIの下の下の下の下の下のクラスのレース」

ハルヒ「何でもいいわ!取り敢えず買いましょう!」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:55:12.61 ID:1XPTc2Q2O

ハルヒ「あの馬がいいわね!」

キョン「ケンタッキーレディ……」

みくる「まさにうってつけの馬ですね」

長門「ユニーク……」

古泉「僕はこのレースはケンします」

キョン「ケンってなんだ?」

古泉「見(ケン)、見るだけってことです、ちょっと難しすぎます」

みくる「それじゃあ私もケンで……」

キョン「なるほど、俺は1番人気を」

ハルヒ「ちょっと古泉くん!これマークシート?どうすんのよ!単勝?複勝?」

古泉「単勝は1着当てです。複勝は選んだ馬が3着までに来れば的中、ですが倍率は低くなります」

ハルヒ「ケンタッキーレディは私なんだから1着に決まってるじゃない!単勝!単勝7番!キョン!買ってきて!」

キョン「はいはい、……長門はどうする?」

長門「いらない」

キョン「ん、じゃあ、行ってきます」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 15:57:37.13 ID:1XPTc2Q2O

“さあケンタッキーレディに乗りますは武豊。ゲートに向かいます。”

ハルヒ「武豊?ってあの武豊?たまたま買ったのが武豊なら勝ったも同然ね!」

“スタートしました。
 各馬―――”

ハルヒ「ちょっと全然ダメじゃない!」

古泉「慌てないでください。追い込み馬です。最後に突っ込んできますよ。今は溜めてる途中です」

キョン「よし、いいぞ。先頭逃げ切れ!」

ハルヒ「ちょっとキョン!私の馬を応援しなさいよ!」

長門「ブツブツブツブツ」

“さあ直線に向かいます”

ハルヒ「来たわ!ケンタッキーレディ!」

キョン「来るな!来るな!逃げろ!残れ!粘れ!粘れ!逃げ■§☆$¥!!!!!1111」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:01:04.61 ID:1XPTc2Q2O

“外からケンタッキーレディは3着まで――”

ハルヒ「―――ちょっと古泉くん!溜めてたんじゃなかったの!」

古泉「溜め切れなかったようですね」

長門「むしろ溜めすぎたものと思われる」

キョン「溜め殺し……恐ろしや」

ハルヒ「そういうアンタはどうだったのよ」

キョン「全然全く1着どころか箸にも棒にも2着にも3着にも」

ハルヒ「ま、そんなもんよね!当たる方がどうか…して………る……」

キョン「」

古泉「」

みくる「」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:02:20.20 ID:1XPTc2Q2O

長門「当たった。1500円×22.2倍=33300円」

キョン「(いいのか!そんな私利私欲の為に使っても。俺はてっきりハルヒの馬を勝たせ)」

長門「たまたま」

キョン「(いやお前レース中になにかブツブツと)」

長門「たまたま」

キョン「……」

ハルヒ「凄いじゃない有希!でも次のレースはそうはいかないの。ビギナーズラックはそんなに続かないわよ」

長門「わかってる」

ハルヒ「さ、パドックに行くわよ」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:04:17.30 ID:1XPTc2Q2O

7、8、9レース終了
長門 +121000
みくる+740
古泉 -380
キョン-1200
ハルヒ-1500

ハルヒ「ま、まあこんなものよね」

キョン「で、次が宝塚記念か」

ハルヒ「あ、わかったわ、アレがないのよ!」

みくる「一体なんですか~?」

ハルヒ「周りをみなさいよ、みんな持ってるじゃない。なんで気付かなかったのかしら!新聞よ新聞!」

キョン「そんな単純なことではないような」

ハルヒ「黙りなさい!買いに行くわよ!」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:05:54.75 ID:1XPTc2Q2O

キョン「えっと、すいません、新聞下さい」

「どの新聞になさいますか?」

ハルヒ「たくさんあるわね、一番ポピュラーなヤツをちょうだい!」

「競馬ブックですね、400円になります」

キョン「よ……400円?高くないか?」

長門「専門誌は高いが情報量が多い。スポーツ誌にも十分競馬欄はあるが、より詳しいのはやはり専門誌」

ハルヒ「ふぅん、じゃあそれでいいわ!はい、400円」

長門「待って、私が払う」

ハルヒ「え、別にいいわよ」

長門「馬券で勝ってる者の常識」

キョン「勝ってるっていってもお前の情報操s」

長門「たまたま」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:08:25.20 ID:1XPTc2Q2O

ハルヒ「う………」

キョン「どうした?」

ハルヒ「なによこれ!数字の羅列!全然初心者に優しくないわね!見てみなさいよ!」

キョン「ぬぉっ、なんだこれは」

ハルヒ「みくるちゃん!この新聞上げるわ。やっぱり馬を見て決めるのが基本よね!」

みくる「ぇぇ、こんなの貰ってもわかりませんよ~」
古泉「ちょっと見せて下さい」

キョン「古泉お前わかるのか?」

古泉「えぇ、ちょっとくらいなら」

ハルヒ「いたわ!白馬よ!夢でみたわ!白馬は強いのよ!」

古泉「白馬……ではなく芦毛ですね」

ハルヒ「う、確かに白よりは灰色よね。でも汚い白馬でも並の馬には負けないわよ!」

キョン「なんて馬だ、メジロ……へんな名前だな。お、でも武豊か」

古泉「メジロマックイーン現役最強馬ですよ、1.4倍。バリバリの一番人気」

ハルヒ「武豊は信用できないけど、白馬は信用できるわ!5000円掛けたら負けが取り返せるのね!」

キョン「その考え方はギャンブルには…」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:10:08.99 ID:1XPTc2Q2O

キョン「(おい長門、わかってるんだろうなメジロだぞ)」

長門「(大丈夫、メジロを勝たせる)」

ハルヒ「キョン!早く買ってきなさい!」

キョン「朝比奈さんはどうします?」

みくる「私もメジロにしてください~」

キョン「古泉は?」

古泉「んっふ。名前がいいですね。往年の名俳優スティーブ・マックイーンですか。じゃあ僕もそれで」

キョン「全員一致でメジロか。長門は……」

長門「いい」

キョン「よし、じゃあ買ってくる」

ハルヒ「ちゃんと買いなさいよ、私の夢がかかってんのよ」

みくる「すいませんキョンくん、もう一つ買い目足していいですか~?」

キョン「いいですよ。ん、なんだこれ、バンブーメモリー?まさか大穴ですか?」

みくる「はい、私の夢はバンブーです」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:11:25.15 ID:1XPTc2Q2O

ハルヒ「いよいよスタートね、ドキドキするわ」

キョン「白いからわかりやすいな、あれが先頭で駆け抜ければ」

古泉「一攫千金、、ほどではありませんが少なくとも負けはなくなります」

ハルヒ「ぜっっったい勝つのよ!負けるわけがないわ。夢で見たもの。5馬身離して圧勝よ!」

長門「メジロ……」

---------
“さあ、各馬ゲートイン、スタートしました!―――”

ハルヒ「いい位置!よね?」

古泉「ええ、絶好です」

みくる「バンブー…バンブー…どこですかぁ?」

キョン「頼むぞ、長門」

長門「ブツブツブツブツ」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:13:16.21 ID:1XPTc2Q2O

“メジロマックイーンは三番手から二番手”

ハルヒ「先頭が速い!大丈夫!?間に合うの!?」

古泉「意外と…」

キョン「差せ!差せ!長門!」

長門「ブツブツ」

“―――先頭はメジロライアン!”

キョン「メジロ……?」

“ライアンだライアンだ!横山典弘!メジロライアン!マックイーンは2着!”

ハルヒ「メジロ……」

古泉「メジロ……ライアン?」

みくる「バンブーはどこですかぁ?」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:15:01.23 ID:1XPTc2Q2O

キョン「メジロ……ライアン……メジロ……長門……」

長門「あなたはメジロを勝たせろと言った」
プルルルル……
古泉「もしもし、はい…ふぅ、凉宮さんすいません、ちょっとアルバイトへ、では、はぁー」

長門「私にミスはなかった」

ハルヒ「ライアン……」

みくる「バンブー……」

キョン「おい、長門、お前の馬券」

長門「」

キョン「単勝1番」

長門「たまたま」

キョン「……」

長門「メジロを勝たせろと言った」

キョン「俺が言ったのはな」



キョン「メジロはメジロでもマックイーンの方だ!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/10/13(火) 16:16:06.44 ID:1XPTc2Q2O

終わり


元スレ
ハルヒ「競馬場に行くわよ!」