前作
【モバマス】ほたると菜々のふたりぐらし
【モバマス】ほたると菜々のふたりぐらし後編
白菊ほたるのコミュ2に日野茜が乱入してきた話
【モバマス】ほたるのひかりが眩しくて
【モバマス】安部菜々「ほたるちゃんの」日野茜「初仕事です!!」
【モバマス】悪魔とほたる
【モバマス】白菊ほたる「私は、黒猫が苦手です」
【モバマス】ありがちな終末
【モバマス】安部菜々と24人の千川ちひろ
白菊ほたる「黄昏に迷い道」
【モバマス】面接官「ところで白菊さん。貴女、凄くエロいですね」白菊ほたる「え」
岡崎泰葉「ヴォカリーズ」
【モバマス】あの子の知らない物語
【モバマス】ほたると菜々のふたりぐらし
【モバマス】ほたると菜々のふたりぐらし後編
白菊ほたるのコミュ2に日野茜が乱入してきた話
【モバマス】ほたるのひかりが眩しくて
【モバマス】安部菜々「ほたるちゃんの」日野茜「初仕事です!!」
【モバマス】悪魔とほたる
【モバマス】白菊ほたる「私は、黒猫が苦手です」
【モバマス】ありがちな終末
【モバマス】安部菜々と24人の千川ちひろ
白菊ほたる「黄昏に迷い道」
【モバマス】面接官「ところで白菊さん。貴女、凄くエロいですね」白菊ほたる「え」
岡崎泰葉「ヴォカリーズ」
【モバマス】あの子の知らない物語
白菊ほたると不思議体験その2
【モバマス】響子「混ぜる」ほたる「混ざる」
1: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:02:19 ID:td4
白菊ほたる「ぐすっ……ごめんなさい……ごめんなさい……!!」
プロデューサー「泣くんじゃない、ほたる。多分お前が悪いんじゃないということは、よく解っているから」
ほたる「でも……!」
愛海「そうそう。あたしたちは大丈夫だからね? だから、何故こんなことになったのか、落ち着いてはじめから説明してくれる?」
ほたる「ぐすっ……は、はい!」
P「ほたるはいい子だなあ。今すぐ頭を撫でて上げられないのが残念だ」
ほたる(////)
棟方愛海「照れた顔もかわいいよねえ」
P「ほんとになあ」
ほたる「と、とにかくですね」
P「うん」
2: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:03:57 ID:td4
ほたる「この事務所にお世話になって、皆さんによくしてもらって――私、このごろとても幸せで」
愛海「笑顔も増えたよなあ」
ほたる「それで――思い切って、髪を延ばしてみたんです」
P「それでこのごろ伸ばしてたのか。だが、なぜ幸せになったからって髪なんだ?」
ほたる「実は私、以前は髪を伸ばしていたんです。でも、髪のせいで危ないことが続いたから、これはいけないと思って」
愛海「きっと、切るのつらかったよね……」
ほたる「はい……でも、このごろは私の周りで不幸なことも危険なことも起こらなくなってきたし、もしかしたら、って思って」
P「なるほど、それでもういちど伸ばしてみようと考えたわけか」
ほたる「はい。みんなも、愛海ちゃんも薦めてくれて」
愛海「だってほたるちゃん、絶対ロングヘア似合うと思ったから!」
ほたる「ありがとうございます……今の事務所でなら、伸ばしても大丈夫かなって思ったんです」
P「伸ばしてる間、鏡をみるたび嬉しそうにしていたな。見ているこっちも嬉しい気持ちになったよ」
ほたる「でも、やっぱり伸ばしてはいけなかったんです。だって(うねうね)」
P(空中でほたるの髪にギリギリ締め上げられている)
愛海(空中でほたるの髪に逆さ吊りにされている)
ほたる「まさかまた、こんな風に皆さんを危険な目にあわせてしまうなんて(わっと泣き崩れる)」
P「危険ってほたるじゃなく回りが危険だったのか、うーん苦しい」
ほたる「長く伸ばすと何故か時々にゅっと伸びて、周りの人を締め上げるんです……!!」
愛海「たまげたなあ。なんだか頭に血が上ってきちゃったなあ」
ほたる「ごめんなさい……こうなると私の意志では髪をどうにもできなくて」
P「ほたるは平気なのか」
ほたる「実はけっこう首がキツいです」
愛海「人間2人持ち上げてキツいで済むのってすごくない?」
ほたる「不幸も減ったし、今ならもうこんな怪現象には悩まされないかもしれないと思っていたのに。やっぱりもう、髪を伸ばしたりするべきではなかったんです……!!」
P「うーん否定しづらい」
愛海「あたしは勿体無いと思うけどなあ。ほたるちゃんの髪綺麗だし。やっぱロングヘア似合うし」
P「それは確かにそうなんだが――ああいや、それより不味いな」
ほたる「まずい?」
P「今事務所に俺たちしか居なかったからいいが、他の子たちが戻って来るとまずいだろう」
愛海「あー」
P「俺や愛海はギャグ方面の出身だから平気なんだが、そうでない子はほたるに悪気が無くても、こうして締め上げられたら怪我してしまうかもしれん」
ほたる「そ、そんなの絶対に嫌です!」
P「ほたる、外回りに出てる子たちに連絡して、今日は事務所に戻らず直帰するように――」
高森藍子「ただいま戻りましたー(ドアガチャー)」
P「タイミング悪い!!」
藍子「えっ、これは一体」
ほたる「藍子さん、逃げてください! 私の髪が……!!」
藍子「きゃあ――って、あれ?」
ほたるヘア(藍子に見向きもせずPと愛海を締め上げている)
P「なんだと」
ほたる「良かった、藍子さんを傷つけなくて――でも、何故?」
藍子「あの、一体これ、何がどうなっているんですか」
愛海「かくかくのしかじかなんだよ」
藍子「なるほどほたるちゃんの髪がそんなことを。納得です」
P「納得が早い」
藍子「ほたるちゃんの髪ってちょっと神秘的な色合いですから、そんなことがあっても不思議でない気がします」
愛海「あ、それちょっと解る。なんとなく紫がかって見えるっていうか」
藍子「それに真っ直ぐでとっても綺麗。私、ちょっと癖があるから羨ましいな」
ほたる「えへへ」
P「そこ、暢気に照れてるんじゃない」
愛海「しかし、無差別に締め上げるわけじゃないんだね。これどうなってるんだろ」
依田芳乃「簡単なことでしてー(ドアガチャー)」
P「やった解決芳乃ちゃんだ!」
愛海「おたすけよしのん登場だ!」
芳乃「人を便利キャラのように扱うとー、ひどいですよー?」
P「具体的にどうひどいの」
芳乃「泣きますー」
愛海「ごめんなさい」
P「ごめんなさい許してくださいでも助けて!」
芳乃「まあ、助けるつもりで来たのも事実なればー。水にながしましょー」
P「ありがとう――しかし、解るのか芳乃。そういえば芳乃にも髪は見向きもしないが」
芳乃「当然でございましょー。ほたるさんの髪は、人を選んでおりましてー」
ほたる「選んでいる……?」
愛海「バストサイズとかで?」
藍子「つねりますよ?」
愛海「ごめんなさい」
芳乃「ぶっちゃけ、ほたるさんによこしまな思いを向けるものを選んで攻撃しているのですー」
ほたる「……確かに、藍子さんはいつも私に優しくしてくださいます。いろんな事を教えてくださいます。私に、よこしまな事なんて考えてないって信じられます」
藍子「ほたるちゃんはかわいい後輩で、私の大事なお友達ですから」
ほたる「えへへ」
P「合間合間に照れるんじゃない」
ほたる「はっ、すみません――でも、それならPさんや愛海ちゃんだって同じことです。二人ともステキな人で私に、その、よこしまなことなんて――」
愛海「すみません考えてました!」
ほたる「まさかの自白!?」
愛海「今日事務所に来たほたるちゃんを一目見た時から『ああ、あの長い髪に顔を埋めながら背後からお山を攻略したいなあ』とか思っていました痛い痛い痛い」
ほたる「髪の毛の締め付けがよりいっそう厳しく!?」
P「気持ちは解る」
愛海「レッスンの時間にお願いしようと思ってました」
P「お願いしたらよけい警戒されるだろう普通」
愛海「それでもあたしはその思いを隠さない! だってそれがあたしだから!」
藍子「むしろここまで堂々としていると、ちょっと立派かも知れないって思っちゃいますね」
芳乃「まさにー。ほたるさんの髪の毛はそう思わぬようですがー」
愛海「まあだけどそういうの嫌がられるのは解るし、そこはゴメン。事務所に来たばっかりのときは、思い切り不意打ちしちゃったしなあ」
ほたる「ううん、いいんです」
愛海「あれっ、いいの? 涙目だったじゃない」
ほたる「あの時はびっくりしたけど、解ったんです。私がすぐ謝っちゃうのを、周りに壁を作ろうとするのを、止めてくれたんだって、解ったから」
愛海「そ、そんな事考えてたっけ(////)」
P「珍しい、愛海が照れてる」
芳乃「正面突派に弱いタイプなのでしょーかー」
ほたる「その後だって、いつも私の心を軽くしようと気遣ってくれていて……愛海ちゃんは、私の大事なお友達です」
愛海「へへへ、うん。もう不意打ちとかはしないから――あれっ、髪の毛が緩んだ」
藍子「ちゃんと白状して和解すれば解放してくれる感じなんでしょうか」
ほたる「よかった……でも、ということは、いまだ締め上げられているPさんも何かよこしまな事を……?」
P「まさか。俺は今まで、誠実にほたるをプロデュースしてきたつもりだ」
ほたる「はい。Pさんがいなかったら、私今頃どうなっていたか」
P「そうだろうそうだろう。俺がほたるに悪意なんて持ってるわけがないじゃないか」
芳乃「果たしてそうでしょうかー」
P「ぎくっ。なんだ芳乃その疑いの目は」
藍子「時々ほたるちゃんの衣装、露出度が凄いですよね」
P「そうだったかな?」
愛海「エレガンクリザンテームは背中がガバッと開いててセクシーだったなあ」
藍子「聖騎士の衣装、かわいかったけど肩も背中も胸元もきわどくて」
芳乃「ガーリーホープなんてもうあれただの水着でしてー」
ほたる「皆とおそろいの衣装で嬉しかったけど、やっぱり露出度の高い衣装は恥ずかしかったですね」
P(目をそらして口笛)
芳乃「認めないといつまでもそのままですよー?」
ほたる(じっとPを見る)
愛海(じっとPを見る)
藍子(じっとPを見る)
芳乃(じっとPを見る)
P「――仕方ないじゃないか、ほたるエ●いんだもん!!」
愛海「エ●いて」
ほたる「 」
P「肌綺麗でセクシーなのにさー!! 水着とかNGでさー! 絶対数字取れるのに勿体無いんだもん!」
芳乃「ひどい本音が出ましたー」
P「今の成長途上の体のラインとか、今しか出せない魅力が一杯あるのに全部隠したままなんて勿体無い! それは損失なんだよう!」
ほたる「Pさんが、そんな事を――」
藍子「たしかにほたるちゃんの体って綺麗ですもんねえ」
ほたる「藍子さんまで!?」
愛海「お山がステキなのは言うまでもないし」
ほたる「ああっ愛海さんがまた髪の毛に締め上げられた!?」
P「それで悩んでたんだけどある日『オッそうだ衣装なら水着じゃないんだからオッケーだな』と気付いて痛い痛い痛い!!」
芳乃「おー。間接がなんだか見たことのない方向を向いておりますー」
藍子「Pさんがギャグ方面の出身じゃなかったら、命が危ないころでしたね」
ほたる「Pさんが、そんな事を考えていらしたなんて……」
P「ほたるの魅力を全部出し切るのが俺の仕事だからな痛い。だまし討ちみたいなのは悪かったし謝るけどやったことは後悔していない痛い」
ほたる「それは解りますし、今までのことには感謝しています――でも、衣装のことは少し前の話なのに、髪の毛さんはどうしてPさんを」
P「白状したんだから解放してほしい」
藍子「あれっ、Pさんのデスクにあるこの紙は?(ペラッ)」
P「あっ、それは今度のほたるのコスチューム企画書!」
ほたる「えっそうなんですか――うわあ」
愛海「これはもう完全に水着だね」
芳乃「それもえげつない水着でしてー」
ほたる「Pさん……!!」
――そして事務所にPの悲鳴が響き渡った。
髪の毛はPが『もうだまし討ちでセクシー衣装着せたりしません許してェ!!』と反省するまで、決してPを解放せず締め上げたのだ。
だが一旦Pが反省したからといって、髪の毛の脅威が去ったわけではない。
白菊ほたるが成長し、どんどんエ●くなっていけば、第2第3のセクシー衣装事件が起きるに違いないのだ。
でも仕方ないよねほたるエ●いんだもん――
ほたる「エ●いエ●い言わないでください……!!!」
(おしまい)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます(ほたるの髪に締め上げられながら)
元スレ
ほたる「この事務所にお世話になって、皆さんによくしてもらって――私、このごろとても幸せで」
愛海「笑顔も増えたよなあ」
ほたる「それで――思い切って、髪を延ばしてみたんです」
P「それでこのごろ伸ばしてたのか。だが、なぜ幸せになったからって髪なんだ?」
ほたる「実は私、以前は髪を伸ばしていたんです。でも、髪のせいで危ないことが続いたから、これはいけないと思って」
愛海「きっと、切るのつらかったよね……」
ほたる「はい……でも、このごろは私の周りで不幸なことも危険なことも起こらなくなってきたし、もしかしたら、って思って」
P「なるほど、それでもういちど伸ばしてみようと考えたわけか」
ほたる「はい。みんなも、愛海ちゃんも薦めてくれて」
愛海「だってほたるちゃん、絶対ロングヘア似合うと思ったから!」
ほたる「ありがとうございます……今の事務所でなら、伸ばしても大丈夫かなって思ったんです」
P「伸ばしてる間、鏡をみるたび嬉しそうにしていたな。見ているこっちも嬉しい気持ちになったよ」
ほたる「でも、やっぱり伸ばしてはいけなかったんです。だって(うねうね)」
3: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:04:23 ID:td4
P(空中でほたるの髪にギリギリ締め上げられている)
愛海(空中でほたるの髪に逆さ吊りにされている)
ほたる「まさかまた、こんな風に皆さんを危険な目にあわせてしまうなんて(わっと泣き崩れる)」
P「危険ってほたるじゃなく回りが危険だったのか、うーん苦しい」
ほたる「長く伸ばすと何故か時々にゅっと伸びて、周りの人を締め上げるんです……!!」
愛海「たまげたなあ。なんだか頭に血が上ってきちゃったなあ」
ほたる「ごめんなさい……こうなると私の意志では髪をどうにもできなくて」
P「ほたるは平気なのか」
ほたる「実はけっこう首がキツいです」
愛海「人間2人持ち上げてキツいで済むのってすごくない?」
4: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:04:47 ID:td4
ほたる「不幸も減ったし、今ならもうこんな怪現象には悩まされないかもしれないと思っていたのに。やっぱりもう、髪を伸ばしたりするべきではなかったんです……!!」
P「うーん否定しづらい」
愛海「あたしは勿体無いと思うけどなあ。ほたるちゃんの髪綺麗だし。やっぱロングヘア似合うし」
P「それは確かにそうなんだが――ああいや、それより不味いな」
ほたる「まずい?」
P「今事務所に俺たちしか居なかったからいいが、他の子たちが戻って来るとまずいだろう」
愛海「あー」
P「俺や愛海はギャグ方面の出身だから平気なんだが、そうでない子はほたるに悪気が無くても、こうして締め上げられたら怪我してしまうかもしれん」
ほたる「そ、そんなの絶対に嫌です!」
P「ほたる、外回りに出てる子たちに連絡して、今日は事務所に戻らず直帰するように――」
高森藍子「ただいま戻りましたー(ドアガチャー)」
P「タイミング悪い!!」
5: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:05:09 ID:td4
藍子「えっ、これは一体」
ほたる「藍子さん、逃げてください! 私の髪が……!!」
藍子「きゃあ――って、あれ?」
ほたるヘア(藍子に見向きもせずPと愛海を締め上げている)
P「なんだと」
ほたる「良かった、藍子さんを傷つけなくて――でも、何故?」
藍子「あの、一体これ、何がどうなっているんですか」
愛海「かくかくのしかじかなんだよ」
藍子「なるほどほたるちゃんの髪がそんなことを。納得です」
P「納得が早い」
藍子「ほたるちゃんの髪ってちょっと神秘的な色合いですから、そんなことがあっても不思議でない気がします」
愛海「あ、それちょっと解る。なんとなく紫がかって見えるっていうか」
藍子「それに真っ直ぐでとっても綺麗。私、ちょっと癖があるから羨ましいな」
ほたる「えへへ」
P「そこ、暢気に照れてるんじゃない」
6: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:05:27 ID:td4
愛海「しかし、無差別に締め上げるわけじゃないんだね。これどうなってるんだろ」
依田芳乃「簡単なことでしてー(ドアガチャー)」
P「やった解決芳乃ちゃんだ!」
愛海「おたすけよしのん登場だ!」
芳乃「人を便利キャラのように扱うとー、ひどいですよー?」
P「具体的にどうひどいの」
芳乃「泣きますー」
愛海「ごめんなさい」
P「ごめんなさい許してくださいでも助けて!」
7: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:06:03 ID:td4
芳乃「まあ、助けるつもりで来たのも事実なればー。水にながしましょー」
P「ありがとう――しかし、解るのか芳乃。そういえば芳乃にも髪は見向きもしないが」
芳乃「当然でございましょー。ほたるさんの髪は、人を選んでおりましてー」
ほたる「選んでいる……?」
愛海「バストサイズとかで?」
藍子「つねりますよ?」
愛海「ごめんなさい」
芳乃「ぶっちゃけ、ほたるさんによこしまな思いを向けるものを選んで攻撃しているのですー」
ほたる「……確かに、藍子さんはいつも私に優しくしてくださいます。いろんな事を教えてくださいます。私に、よこしまな事なんて考えてないって信じられます」
藍子「ほたるちゃんはかわいい後輩で、私の大事なお友達ですから」
ほたる「えへへ」
P「合間合間に照れるんじゃない」
ほたる「はっ、すみません――でも、それならPさんや愛海ちゃんだって同じことです。二人ともステキな人で私に、その、よこしまなことなんて――」
愛海「すみません考えてました!」
ほたる「まさかの自白!?」
8: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:06:35 ID:td4
愛海「今日事務所に来たほたるちゃんを一目見た時から『ああ、あの長い髪に顔を埋めながら背後からお山を攻略したいなあ』とか思っていました痛い痛い痛い」
ほたる「髪の毛の締め付けがよりいっそう厳しく!?」
P「気持ちは解る」
愛海「レッスンの時間にお願いしようと思ってました」
P「お願いしたらよけい警戒されるだろう普通」
愛海「それでもあたしはその思いを隠さない! だってそれがあたしだから!」
藍子「むしろここまで堂々としていると、ちょっと立派かも知れないって思っちゃいますね」
芳乃「まさにー。ほたるさんの髪の毛はそう思わぬようですがー」
愛海「まあだけどそういうの嫌がられるのは解るし、そこはゴメン。事務所に来たばっかりのときは、思い切り不意打ちしちゃったしなあ」
ほたる「ううん、いいんです」
愛海「あれっ、いいの? 涙目だったじゃない」
ほたる「あの時はびっくりしたけど、解ったんです。私がすぐ謝っちゃうのを、周りに壁を作ろうとするのを、止めてくれたんだって、解ったから」
愛海「そ、そんな事考えてたっけ(////)」
P「珍しい、愛海が照れてる」
芳乃「正面突派に弱いタイプなのでしょーかー」
ほたる「その後だって、いつも私の心を軽くしようと気遣ってくれていて……愛海ちゃんは、私の大事なお友達です」
愛海「へへへ、うん。もう不意打ちとかはしないから――あれっ、髪の毛が緩んだ」
藍子「ちゃんと白状して和解すれば解放してくれる感じなんでしょうか」
9: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:08:12 ID:td4
ほたる「よかった……でも、ということは、いまだ締め上げられているPさんも何かよこしまな事を……?」
P「まさか。俺は今まで、誠実にほたるをプロデュースしてきたつもりだ」
ほたる「はい。Pさんがいなかったら、私今頃どうなっていたか」
P「そうだろうそうだろう。俺がほたるに悪意なんて持ってるわけがないじゃないか」
芳乃「果たしてそうでしょうかー」
P「ぎくっ。なんだ芳乃その疑いの目は」
藍子「時々ほたるちゃんの衣装、露出度が凄いですよね」
P「そうだったかな?」
愛海「エレガンクリザンテームは背中がガバッと開いててセクシーだったなあ」
藍子「聖騎士の衣装、かわいかったけど肩も背中も胸元もきわどくて」
芳乃「ガーリーホープなんてもうあれただの水着でしてー」
ほたる「皆とおそろいの衣装で嬉しかったけど、やっぱり露出度の高い衣装は恥ずかしかったですね」
P(目をそらして口笛)
芳乃「認めないといつまでもそのままですよー?」
ほたる(じっとPを見る)
愛海(じっとPを見る)
藍子(じっとPを見る)
芳乃(じっとPを見る)
10: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:08:36 ID:td4
P「――仕方ないじゃないか、ほたるエ●いんだもん!!」
愛海「エ●いて」
ほたる「 」
P「肌綺麗でセクシーなのにさー!! 水着とかNGでさー! 絶対数字取れるのに勿体無いんだもん!」
芳乃「ひどい本音が出ましたー」
P「今の成長途上の体のラインとか、今しか出せない魅力が一杯あるのに全部隠したままなんて勿体無い! それは損失なんだよう!」
ほたる「Pさんが、そんな事を――」
藍子「たしかにほたるちゃんの体って綺麗ですもんねえ」
ほたる「藍子さんまで!?」
愛海「お山がステキなのは言うまでもないし」
ほたる「ああっ愛海さんがまた髪の毛に締め上げられた!?」
P「それで悩んでたんだけどある日『オッそうだ衣装なら水着じゃないんだからオッケーだな』と気付いて痛い痛い痛い!!」
芳乃「おー。間接がなんだか見たことのない方向を向いておりますー」
藍子「Pさんがギャグ方面の出身じゃなかったら、命が危ないころでしたね」
11: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:08:56 ID:td4
ほたる「Pさんが、そんな事を考えていらしたなんて……」
P「ほたるの魅力を全部出し切るのが俺の仕事だからな痛い。だまし討ちみたいなのは悪かったし謝るけどやったことは後悔していない痛い」
ほたる「それは解りますし、今までのことには感謝しています――でも、衣装のことは少し前の話なのに、髪の毛さんはどうしてPさんを」
P「白状したんだから解放してほしい」
藍子「あれっ、Pさんのデスクにあるこの紙は?(ペラッ)」
P「あっ、それは今度のほたるのコスチューム企画書!」
ほたる「えっそうなんですか――うわあ」
愛海「これはもう完全に水着だね」
芳乃「それもえげつない水着でしてー」
ほたる「Pさん……!!」
12: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:09:23 ID:td4
――そして事務所にPの悲鳴が響き渡った。
髪の毛はPが『もうだまし討ちでセクシー衣装着せたりしません許してェ!!』と反省するまで、決してPを解放せず締め上げたのだ。
だが一旦Pが反省したからといって、髪の毛の脅威が去ったわけではない。
白菊ほたるが成長し、どんどんエ●くなっていけば、第2第3のセクシー衣装事件が起きるに違いないのだ。
でも仕方ないよねほたるエ●いんだもん――
ほたる「エ●いエ●い言わないでください……!!!」
(おしまい)
13: ◆cgcCmk1QIM 平成31年 04/11(木)01:10:50 ID:td4
最後まで読んでいただき、ありがとうございます(ほたるの髪に締め上げられながら)
【モバマス】ほたる・デラックス