1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:22:49.749 ID:o9M8JdeM0.net

響「最近、アイドルの仕事を全然もらえないぞ…」

響「収入の殆どはバイトの給料…」

響「もう生活が厳しいさ…」



2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:23:35.141 ID:o9M8JdeM0.net

-765プロ-

響「おはよーございますだぞ!」

小鳥「響ちゃん、おはよう。今日は早いのね」

響「うん!自分、プロデューサーにちょっと話があるんだ」

小鳥「あら…彼なら多分、夜まで事務所には戻れないと思うわよ」

響「え…そうなのか…」

小鳥「今日は現場の娘が多いから、朝から飛び回ってると思うわ。
   律子ちゃんも一緒よ」

響「ふ~ん…」



6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:24:39.453 ID:o9M8JdeM0.net

やよい「おはよーございます!」

響「あ!やよい!おはよーだぞ!」

やよい「ひびきさん!今日はお仕事の日ですか?」

響「え、いや…別に…そうじゃないけど…」

響「ところで、やよいは予定あるのか?」

やよい「はい!今日はTV番組の収録があります!」

響「そ、そっか~…忙しそうだな~…」

やよい「はい~、近頃はお仕事が増えてきちゃって大変です」



8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:26:54.784 ID:o9M8JdeM0.net

響「…そうだやよい、今日は自分が事務所の掃除しておくぞ」

やよい「え!いいんですか!」

響「うん、やよいはもう仕事に出かけてもいいぞ」

やよい「うっうー!ありがとーございまーす!」ガルーン

響「なんくるないさ!いってらっしゃい!」

やよい「いってきまーす!」

響「…」

響「やよいがTV…か…」



10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:29:35.454 ID:o9M8JdeM0.net

貴音「みなさん、おはようございます」

響「貴音!おはようだぞ!」

貴音「響、今日もよしなに…」

響「貴音も仕事か?」

貴音「はい、本日は雑誌のいんたびゅーとの事で」

響「あ~、いま貴音が出てるドラマの…」

貴音「そうです。演技とは、真に、奥が深いもの。
   雑誌を通じて、その想いが少しでも視聴者の方に通じればと…」

響「そうか~。貴音の話なら、きっと良い記事になるさ!」

貴音「ありがとう、響。それでは行ってまいります」

響「がんばるさー!」

響「…みんな忙しいさー」



14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:32:24.716 ID:o9M8JdeM0.net

小鳥「さて、じゃあ私も出かけてくるわね」

響「え?」

小鳥「今日は社長の付添でTV局に挨拶へ行かないといけないのよ」

響「そうなのか~…」

小鳥「響ちゃん、留守番お願いしてもいいかしら?」

響「わかったさ。自分、お留守番してるぞ」

小鳥「ありがとう。夕方には帰ってこれると思うわ」

響「いってらっしゃいだぞ~…」

響「…」

響「さて…掃除するぞ…」



17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:35:20.420 ID:o9M8JdeM0.net



「…ちゃん…響ちゃん、起きて…」

響「う~ん…あっ…」

小鳥「ごめんね、響ちゃん遅くなっちゃって」

響「あ~…自分、いつの間にか寝ちゃってたぞ…」

響「あれ?みんなは…?」

小鳥「うん、寝てる響ちゃんを起こしたら可哀相だからって
   みんなは先に帰ったわ」

響「そっかー…あっ!プロデューサーは!
プロデューサーは帰ってきた!?」

小鳥「それが…春香ちゃんの現場が大分おしちゃってるみたいで…
   今日は帰ってこれないって、さっき連絡があったわ」

響「え~…」



18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:37:03.691 ID:o9M8JdeM0.net

小鳥「今日はもう遅いから、私たちも帰りましょうね」

響「うん、わかったぞ…」

響(しょうがない、またメールをしておくぞ…)

響(プロデューサ…寂しいぞ…仕事ほしいぞ…っと)

響(…あ、自分、何か悪いことしてたら、謝るぞ…よし)

響(もう何通もメールしてるけど、ちゃんと読んでくれてるのかな…)



19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:39:25.784 ID:o9M8JdeM0.net

-ボウリング場-

従業員「お疲れ様でした~」

響「おつかれさまさ~」

ボウリング店長「はい、おつかれさん」

響「…店長、ちょっと相談があるさ…」

店長「ん?」

響「実はその…自分のバイトのシフトを…その…
  増やしてもらいたくて…」

店長「シフトを?…ん~、今は特に忙しいわけじゃないからなあ…」

響「じ、自分、頑張って働くから…」

店長「いや逆にね、実はそろそろ我那覇くんのシフトは
   減らしていかなきゃと思ってたとこなんだよ」

響「え…な、なんで…」



21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:42:31.876 ID:o9M8JdeM0.net

店長「君は良く働いてくれるからね。みんな頼りっきりになっちゃうだろ。
   でも、君だってそろそろ本業の方が忙しくなってくると思うんだ」

響「…」

店長「でもそれじゃあいけないなって。我那覇くんがアイドル活動に専念できるよう
   みんなで協力していこう、って話になったんだ」

響「あ…」

響「そ、そうだぞ。アイドルで忙しくなったら、その…お、お店のみんなに
  恩返しが、出来なくなっちゃうさ。だ、だから…今のうちに働いて…」

店長「そうかっ…!そういうことかっ…!」

響「じゃあ…!」



22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:43:55.110 ID:o9M8JdeM0.net

店長「そんなにうちのボウリング場のことをっ…!
   大丈夫だっ…!こっちの事は心配しなくても大丈夫だっ…!」ポロポロ

響「え…」

店長「応援してるからっ…!従業員っ…!みんなっ…!
   我那覇くんをっ…!だから専念…君はアイドルに専念っ!」

響「あ~…えっと…いや…」

店長「なんくるないっ…!ちょっとくらい、忙しくなったって…!
   だからシフトの事は…僕に任せてっ…!」

響「あ、うん…えと…じゃあ…お先に失礼するぞ…」

響「…」



23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:45:39.282 ID:o9M8JdeM0.net

-765プロ-

響(今日も事務所待機か…)

響(結局あれからシフトを減らされて…)

響(いよいよ生活が困窮してきたぞ…)

響(みんなの餌代だけでいっぱいいっぱいだ…)

響(お腹空いたぞ…)グー

やよい「ただいまもどりましたー!」

響「あ、やよい…おかえりだぞ」グー



25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:47:42.666 ID:o9M8JdeM0.net

響「!!!そうだ、やよい、もうあがりか?」グー

やよい「はい、そうですよー」

響「もしかして今日は…」グー

やよい「えへへ、今日は恒例のもやしまつりです!」

響「!!!」

響「あの…その…美味しかったなー!
  前に伊織と遊びに行った時の、もやし祭り!」

やよい「うっうー!うれしいですー!
    そうだ、よかったら今日うちに食べにきますか?」

響「良いのか!!」

やよい「もちろんです!みんなでたべるご飯はおいしいです!」

響「ありがとうやよい!」



27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:49:41.758 ID:o9M8JdeM0.net

-高槻家-

響「おじゃましますだぞ~」

かすみ「あ!ひびきおねえちゃんだ!」

長介「お、さてはもやし祭りが目当てだな」

響「!」

響「いや…その…」

長介「遠慮しないで、いっぱい食べて行けよ!」

やよい「もー、ちょーすけ。えらそうなこと言わないの!」

響「は、はは…」



31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:52:20.815 ID:o9M8JdeM0.net

やよい「みんなー、準備できたよー」

響「!!」

響「お、おお、お肉が!?もやし祭りに…肉が入っているぞ…!!」

長介「そうさ。最近は肉が入ってるんだぜ。豚コマだっっっ!!!」

かすみ「お姉ちゃん、お仕事がんばってるもんねー」

響「…」

やよい「うー、いらないことは言わなくていいの。
    じゃあみんな、いただきまーす!」

響「い、いただきます…」ムシャリ…ムシャリ…

響(おいしい…おいしすぎるぞ…
  染みこんできやがる…体に…犯罪的だ…)ポロポロ

かすみ「ひびきお姉ちゃん、泣いてるの?」

響「…っ!」



32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:54:48.638 ID:o9M8JdeM0.net

長介「美味すぎて泣けてきたか。ははは」

やよい「こら、ちょーすけ…ひびきさん、おいしくなかったですか?」

響「ち、ちがうぞ、やよい。みんなで食べると、本当に美味しいさー!」

やよい「うっうー!よかったです!
    おかわりもありますから、じゃんじゃん食べちゃってください!」

響(美味しい…美味しいが…なんだこの気持ち…)



響「ふ~、いっぱい食べた。ごちそうさまだぞ」

やよい「じゃあ片づけてきますねー。
    ひびきさん、今日は泊まっていかれますかー?」

響「あ~、ううん。今日は帰るぞ。自分、いぬ美たちにご飯をあげないと」

やよい「そうですか~…そうだ、ちょっとまっててくださいね」

響「?」



34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:56:21.436 ID:o9M8JdeM0.net

やよい「はい。これ、うちで採れた野菜です。
    良かったらおみやげにもってかえってください」

響「良いのか!?」

やよい「もちろんです!」

響「ありがとう…ありがとうだぞ…やよい…」

響「それじゃあ、そろそろ帰るぞ。
  やよい、ごちそうさまだったぞ」

やよい「うっうー!またいつでもきてくださいー!
    来週でもいいですよー!」

響「え!じゃあ!来週も……」

響「…」

響「…いや、ダメ…そう、来週はダメだったぞ…」

やよい「うー、ざんねんですー」



35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 22:58:35.824 ID:o9M8JdeM0.net

響「ああ…でも、また来るさー!」

やよい「はーい!じゃあ、またー!」

響「うん!バイバイさー!」

響(別に来週は…というか来週も…再来週も…自分はヒマだぞ…)

響(でも…ダメ…それをしたら…ダメになる気がするぞ…
  自分の…何かが…ダメに…)

響(お土産の野菜…本当にうれしいぞ…
  けど…なんなんだ…この気持ち…さっきも感じた…)

響(そうだ…これは…嫉妬…悔恨…)

響(順調に仕事が増えるやよいに対する…妬み…嫉み…悔しさ…)

響(自分は…自分はなんて浅ましい人間なんだ…)ポロポロ



36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:00:14.497 ID:o9M8JdeM0.net

-響 自宅-

響「…ただいまだぞ」

動物達「…」

響「遅くなってごめんな。今日はやよいからお土産をもらってきたぞ」

動物達「…」

響「よかったな、ひさしぶりの食事だぞ!すぐ夕飯の支度を…
  ん?みんな黙って、どうしたんだ?」

イヌ美「…」

響「うんうん…」

響「え…ヘビ香が…ハム蔵を…」

響「そ、そんな…」



38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:03:17.157 ID:o9M8JdeM0.net

-動物園-

響「…みんなをよろしく頼むぞ」

動物園園長「ああ、大丈夫。しっかりと預からせてもらうよ」

響「急なお願いで…本当にもうしわけないぞ…」

園長「とんでもない。響ちゃんちの動物たちはみんな大人しいし
    なにより展示動物が増えて、こっちが助かるくらいだよ」

響「そう言ってもらえると…」
       
園長「それより響ちゃん、せっかく来たんだから
    ウチの動物たちに挨拶していってよ。みんな、君が来ると喜ぶんだ」

響「あ、ああ。じゃあ、ペンギン達の所に挨拶してくるさー!」

園長「…」

ピッピッピ… プルルプルル…

園長「…はい、ただいま来られて…ええ、そのように致しました…」



40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:05:24.017 ID:o9M8JdeM0.net

伊織「…そう。前に話した通り、飼育に掛かる費用はこっちが負担するわ…
   うん…じゃあ、よろしくね…」

伊織「…」

伊織「そろそろこうなるんじゃないかと思って、手を打っておいて良かったわ」

伊織「…響…」



響「ただいまだぞ」

イヌ美「バウバウ」

響「うん。みんな無事に引き取ってもらえたぞ」

イヌ美「バウバウ」

響「そうだな。しばらくはイヌ美と自分の二人だけってこと。
  大丈夫、お仕事が増えたら、またみんなで暮らせるさー」

イヌ美「バウ…」

響「そうだな…広くなったさー…この部屋…」



42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:07:10.430 ID:o9M8JdeM0.net

-ダンスレッスン場・シャワー室-

響「ふう、さっぱりしたぞ…」

伊織「あら響じゃない。今日は一緒のレッスンだったかしら」

響「あ…伊織…その、実は家のシャワーが壊れてさ!まいったさ!
  だからちょっと、借りに来ただけ…」

伊織「…響、私には隠さなくても良いわ」

響「え…」

伊織「聞いたわよ。最近、全然仕事を取ってもらえてないそうね」

響「う…」

伊織「ガスか水道…止められちゃったのね」

響「…」



43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:09:41.408 ID:o9M8JdeM0.net

伊織「…ねえ、響、よかったらウチのお屋敷に…」

響「伊織には…伊織には関係ないぞ!」

伊織「!」

響「自分、生活に困ってないんていないぞ!
  ガスだって、ちょっと払い忘れただけさ!」

伊織「な、なによ!あんたの為を思って言ってるのよ!」

響「余計なお世話だぞ!」

伊織「それにこっちに住めば、動物達だって、戻って一緒に暮らせるじゃない!」

響「戻って…?伊織、なんでみんながウチに居ないって知ってるんだ…?」

伊織「あっ…」



44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:11:49.690 ID:o9M8JdeM0.net

響「…そういうことか…道理で…」

伊織「そ、それは…」

響「…いや、それについては感謝するぞ、伊織。
  これ以上、家族に苦しい思いは…させたくないからな」ペコリ

伊織「…良いのよ、良いのよ。それくらい!
   だから頭を上げなさいよ!」

響「…例えそれが…同情…憐み…施し…
  動物たちの為なら…甘んじて受けるさ…頭を垂れて…」ペコー

伊織「え…」

響「だけど…だけどそれ以上はっ…!」ダッ

伊織「あ、待ちなさい!響…!」

伊織「響…」



46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:13:40.146 ID:o9M8JdeM0.net

-公園-

響(なんで自分はあんな事を…)トボトボ

響(伊織がそんな人間なわけ、ないじゃないか…)

響(きっと、自分の事を心配してくれて…)

響(なのに…)

雪歩「あ、響ちゃん。ここに居たんだ」

響「雪歩?自分に何か用事か?」

雪歩「うん、ちょっとお願い事があって」

響「お願い事?自分で良ければ、何でも聞くさ」



48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:17:02.928 ID:o9M8JdeM0.net

響「お願い事?自分で良ければ、何でも聞くさー」

雪歩「ありがとう響ちゃん。
    実はね、今、アニメの主題歌を歌ってるんだけど…」

響「ああ、知ってるぞ。CDがいっぱい売れてるって評判になってるさ」

雪歩「そんなことないよ~。私なんてダメダメで…」

響「ダメダメ…じゃないぞ…」

雪歩「あ、それでね。そのアニメの宣伝のお仕事でね
   地方の色んなところに営業に行く事になったの」

響「へ~」

雪歩「それで…良ければ響ちゃんも一緒に来てくれないかなって、思って」

響「自分が一緒に?でも、自分、そのアニメと何の関係もないぞ?
  自分が出てきたら、お客さん、きっと不思議がるさー」



49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:18:24.901 ID:o9M8JdeM0.net

雪歩「あ、響ちゃんは舞台に上がらなくても良いの」

響「へ?」

雪歩「ほら、アニメの宣伝だから…きっと男の人とかいっぱい居ると思うし…
   今回はプロデューサーもいなくて、私一人じゃちょっと心細いの」

響「そうか…」

雪歩「うん、響ちゃんが一緒なら…」

響「確かに、自分にはピッタリの仕事だぞ…
  ヒマで…ヒマで仕方のない自分には…ピッタリの…」

雪歩「え?」

響「雪歩、仕事の話はうれしかったぞ。
  けど、自分は荷物持ちじゃないぞ!」

雪歩「違うの、響ちゃん…」

響「うわーん!」ダッ

雪歩「響ちゃん…」



50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:19:36.716 ID:o9M8JdeM0.net

響(雪歩にまで怒鳴っちゃったぞ…)

響(きっと雪歩は…本当に心細かっただけさ…)

響(…)

響(これじゃあ…今日は事務所に帰れないさ…)

響(もう…夕飯を買って家に帰ろう…)



52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:21:00.064 ID:o9M8JdeM0.net

-食品スーパー-

響(…)

いつの頃からだろう…
高い食材やデザートは
それほど気にならなくなった。

それよりタチが悪いというか
目に痛いのは…これ…

『星井美希プロデュース!おにぎり用海苔!磯臭さアップ!』

『デコぽんジュース新発売!マスコットガールは水瀬伊織!』

『本格生麺・四条貴音のスーパービッグラーメン大盛り15倍』

アイドルタイアップ商品…
自分のアイドル人生が、もし…平均的…
ごくまともに推移していれば…
今頃は…

響(…伊織のジュース、ちょっと高いぞ)

黒井社長「おのぉーれぇ…どの商品も765プロばかりではないか…」



55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:24:02.065 ID:o9M8JdeM0.net

黒井「高木め…」

黒井「おんやぁ?あそこにいるホウキ頭は…たしか…」

黒井「おい765プロの三流アイドル!」

響「!?」

黒井「ちょっとくらいタイアップ商品が出たからと言って
   調子に乗るんじゃあない!三流め!」

響「ぐ…ぐぐっ…」

黒井「…ウィ?」

響「自分だって…調子に乗れるもんなら…
  乗ってみたいさ!いくらでも!乗ってやるさ!」

黒井「な、なにぃ!?」

響「自分の商品はここには無い!いや、どこにも無いさ!
  みんなと違って!ひとつも!ひとつも無いさ!」

黒井「おいおい…ちょっと落ち着け…」

響「うがー!」



56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:25:32.337 ID:o9M8JdeM0.net

黒井「わかった、わかったから…」

響「うう…うぐぐ…」ポロポロ

黒井「今度は泣くのか…なんなんだいったい…」

黒井「あー、なんか知らんが…悪かったよ…」

響「…」ポロポロ

黒井「この私が謝罪をしているのだ…泣きやみたまえ…」

響「…」ポロポロ

黒井「ああ、もう…そうだ、何か話したいことがあるのだろう。
   聞いてやろうじゃないか。な、それで勘弁してくれ…」

響「…」



57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:27:38.644 ID:o9M8JdeM0.net

-喫茶店-



黒井「ほっほぉ~う。あの三流プロデューサーが
   三流プロダクションらしく、三流の仕事を全くよこさんと」

響「プロデューサーは三流じゃあないぞ…
  でも、なんでもいいから仕事が欲しいぞ…」

黒井「ふぅ~ん。そうか、そうであったか…」

黒井(こいつ、使えるぞ…)

黒井「あ~、響ちゃん、と言ったかな」

響「きもちわるっ。ちゃん付けとは馴れ馴れしいぞ。961プロのくせに」

黒井「いいか、お前に仕事くれてやろう。それもアイドルの仕事だ」

響「え?」



58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:30:36.666 ID:o9M8JdeM0.net

黒井「我が961プロに招待してやろうというのだ。
   三流プロダクションと違って、我が社は給料も一流だぞー!」

響「でも…765のみんなを裏切る訳には…」

黒井「なぁにを言うか!あの無能高木の下では
   一生かかってもトップアイドルになぞなれん!それでいいのか~?」
   
響(…なりたい…有名になって…対等な立場に…
  765のみんなと…同じ目線…同じステージに…!)

響「…わかったぞ。自分、765をやめ…」

黒井「ウィ!そおーこなくちゃなぁー!」

響「…」



60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:32:33.020 ID:o9M8JdeM0.net

黒井「早速だが、明日から…いや今すぐ我が961プロに来い!
   一流の職場というものを見せて御覧に入れよう!」

響「え…でも、一応、社長とかに挨拶して…」

黒井「ええい!高木はもうお前の社長ではない!」

響「!」
   
黒井「社長はこの!私だ!私の指示にだけ従えばいいのだ!」

響「…」

響(せめてプロデューサーにはメールを…)

響(いや…ダメだ!)

響(どうせ自分のメールなんて…読んでくれないんだぞ…!)



61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:35:45.182 ID:o9M8JdeM0.net

-961プロ-

黒井「くっくっく…ようこそ…我が961プロへ…」

響「…」

冬馬「なあ、おっさん。急に呼び出したかと思えば…」

北斗「チャオ☆天使ちゃん。でもどうして君がここにいるのかな」

翔太「クロちゃん、どういうことか説明してよ」

黒井「説明か…よろしい」

黒井「ついさっき、この私の凄腕スカウティングによってえ!
   765からこの、響ちゃんをぶっこ抜いたのだ!
   本日をもって、彼女は961プロの所属となるのであーる!」

冬馬「は?」

響「…」



62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:36:59.575 ID:o9M8JdeM0.net

黒井「諸君らは今まで通り、我が手駒となって存分に働けばよろしい」

冬馬「意味わかんねえ!きちんと説明しやがれ!」

翔太「まあまあ、冬馬くん、熱くならないで…」

黒井「さしあたってまず、明朝すぐに記者会見を行うとしよう」

響「明日!?」

冬馬「朝!?」

黒井「くっふっふ、高木の焦る顔が目に浮かぶ…」

冬馬「ちっ…汚ねえマネだけはすんなよ」

響(汚い…か…)



64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:38:19.090 ID:o9M8JdeM0.net

-翌朝・765プロ-

ザワ…ザワ…

P「おはよーございまー…」

高木社長「おお、丁度いいところに。君も一緒にTVを観たまえへ」

響『え~、私、我那覇響は~、今日から~、ジュピターの妹ユニットとして~
  ファンの~、え~みなさまには~、なんくるないと言う気持ちが~その~…』

パシャッパシャッ

冬馬「961プロは~、え~、新しい仲間を迎え~…あ~…ええと~
   ジュピターは~新しいステージへ~ファンのみんなと~、その~…』

パシャッパシャッ

レポーター『765プロ所属のアイドル、驚きの電撃移籍ということで
      会場は動揺を隠しきれません…!」

コメンテータ『幸いといいますか、知名度の低いアイドルですので…
       765プロのダメージはそこまで深刻かというと…しかし…』





66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:39:39.163 ID:o9M8JdeM0.net

高木「うぅ~ん…」

小鳥「響ちゃん…」

律子「響…」

あずさ「あら~…」

美希「たた、たいへんなの…」

真「ボク、会場に行って連れ戻してくる!」

貴音「おやめなさい、真。事はもう、単純ではないのです」

千早「四条さんの言うとおりよ。ここまでされたらもう…」

P「…」

高木「君、ちょっと社長室へ」



67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:40:35.236 ID:o9M8JdeM0.net

高木「これはどういうことかね…」

P「責任の一切は、プロデューサである私にあります」

高木「ふむ。それで、いったいどうするつもりだ」

P「…私に考えがあります」

高木「ほう…まるで、こうなることを知っていたような…」

P「…」

高木「よろしい…君に任せよう」

P「はっ…」



68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:42:25.442 ID:o9M8JdeM0.net

P「みんな、聞いてくれ。この件については全て、俺の判断で対処する」

律子「しかし…」

P「みんなはこれまで通り、仕事をこなしてくれればいい。
  大丈夫だ。響は俺に任せろ」

あずさ「プロデューサーが…そこまで言うのでしたら…」

真美「兄ちゃん、ひびきんは戻ってくるよね…?」

P「ああ、心配するな」

亜美「たのむよ~兄ちゃ~ん…」

律子「…」





70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:44:59.587 ID:o9M8JdeM0.net





『ジュピター&響・全国ツアー始動…』

『新番組!司会はあのジュピター…』

『「なんくるないさー」が流行語大賞候補に!我那覇響の人気に…』


黒井「ふっふっふ…はぁーっはっはっは!
   思い知ったかあー!高木!三流プロダクションがー!」

翔太「クロちゃん、ご機嫌だ~」

北斗「響ちゃんがウチに来てから、俺たちも忙しくなったね」

冬馬「ああ、これは俺たちの勝利だ。なあ、響」

響「みんな…自分、頑張った甲斐があったぞ!」

冬馬「思えば、あの記者会見の日…」



72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:45:49.301 ID:o9M8JdeM0.net

~記者会見当日~

冬馬「認めねえ!なんで765の奴が俺達の仲間に…!」

響「…」

翔太「やめなよ冬馬くん…」

北斗「ねえ、天使ちゃん。事情を話してもらえるかな?
   なんとなく961に来た、って訳じゃないだろう」

響「…」

冬馬「ちっ…」

響「わかった…自分、全部を話すぞ。
  記者会見が終わったら、みんなでウチに来てくれ」

冬馬「ああ、そうしよう。もし下らない理由なら
   おっさんもお前も、許さねえからな」

翔太「冬馬くん!」

響「…」



73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:46:36.851 ID:o9M8JdeM0.net

~響 自宅~

冬馬「うお、でけえ犬」

イヌ美「バウ!」

響「イヌ美、自分たちはこれから大事な話があるぞ。
  ちょっと向こうに行っててくれ」

イヌ美「…」

北斗「おじゃま♪」

翔太「へ~、広い部屋に住んでるんだね」

冬馬「おい、遊びに来たわけじゃないんだぞ」

響「ちょっと待って。今サンピン茶を淹れるさ」

冬馬「ふん、話を聞いたらすぐ帰るからな」



74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:48:09.519 ID:o9M8JdeM0.net



響「…と、言うわけさ」

冬馬「くそ…そんな事が…」

翔太「僕らも、今は殆ど仕事がないからね…わかるよ…」

北斗「…」

響「自分、嘘はついてないぞ。全部正直に話したさ。
  だから…」

冬馬「…ゆるせねえ!765プロ!」

翔太「お、落ち着いて…」

冬馬「所属のアイドルをなんだと思ってやがる!
   今すぐ俺が文句言いに行ってやる!」

翔太「冬馬くん、彼女はもう765プロじゃないから…」

冬馬「ああ、そうか…」

北斗「…」



76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:49:32.588 ID:o9M8JdeM0.net

北斗「なあ、二人とも。これは俺たちにとってもチャンスじゃないか」

冬馬「ん…?」

翔太「そうだよ!僕らだって、これをきかっけに仕事が増えれば…!」

冬馬「…ああ!そうだ!これはチャンスだ!
   よし、765プロを倒し、俺たちがトップアイドルになるぞ!」

翔太「おお!」

響「チャンスか…うん。3人とも、よかったね…」

冬馬「おい、何言ってやがる。俺達と言っただろう!
   俺達4人でトップアイドルになるんだ!響!」

響「!」

翔太「よろしくね、響ちゃん」

北斗「響ちゃんみたいな可愛い天使ちゃんは大歓迎さ☆」

響「…ああ!ああ!よろしくだぞ!みんな!」





77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:51:27.533 ID:o9M8JdeM0.net

冬馬「あの日の決意、無駄にはならなかったな」

響「みんなのおかげだぞ」

黒井「なぁにをゴチャゴチャと話をしている」

黒井「全く…いいかね、諸君らにはまだまだ手駒としてだな…」

冬馬「おっさんには関係ねーよ」
   
翔太「あれー?冬馬くん、クロちゃんにも感謝してるって言ってなかったけ」

冬馬「よ、余計なこと言うなよ」



78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:52:33.402 ID:o9M8JdeM0.net

北斗「響ちゃん、うちに来て良かったね」

冬馬「ああ。765なんて辞めて正解だったと思うぜ」

響「いや、自分は今でも765プロにも、元プロデューサにも感謝してるぞ」

冬馬「なんだと?」

響「もちろん、ジュピターの3人にも黒井社長にも。みんなに感謝さ!」

冬馬「…そうか。そうだな」

響(765のみんな…自分、ついにここまで来たぞ…)



79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:55:20.429 ID:o9M8JdeM0.net

-765プロ-

P「…」

高木「君…あれからというもの、我が765プロの成績は
   徐々に、だが確実に、961プロの脅威を受けているぞ」

P「ええ…」

高木「どうするのかね」

P「…手を打ちましょう」

高木「むむむ…」

P「どうかご心配なく…」

高木「わかった…君を信用しようじゃないか…」

P「…」



81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:56:41.095 ID:o9M8JdeM0.net

-961プロ-

黒井「さあ~てえ~!次の仕事の話だが!
   諸君、心して…」

961社員「しゃ、社長!大変です!」

黒井「ええい、なんだと言うのだ。
   この私自らがミーティングを行っているのだぞ!」

社員「そんな場合じゃありません!この週刊誌!この記事を!」

冬馬「週刊誌?」

響「?」

黒井「全く…これを読めばいいのだろう…ふむ…
   むむむ…こ、これは…」

『ジュピター、深夜の密会!場所は響の自宅!?
 人気アイドルグループ、隠された夜の素顔!』

黒井「なあああんなのだあああ!これはあああ!」



83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:57:42.882 ID:o9M8JdeM0.net

翔太「と、盗撮!?これ、響ちゃんの部屋だよ!」

北斗「これは…あの日の…」

冬馬「なんだってんだ!俺たちはやましいことは何もしてねえぞ!」

響「あ…ああ…」

冬馬「仕掛けられてたってことか…カメラを…」

響「カメラ…そ、そういえば、以前元プロデューサーに
  ペット監視用のカメラをセットしてもらって…」

黒井「なあにい!?」

北斗「その人なら、カメラを使って盗撮できるという訳だね…」

響「じ、自分は知らなかったぞ!ほんとだぞ!」

黒井「ぐおおおお…」



86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/15(水) 23:59:29.658 ID:o9M8JdeM0.net

響「みんな…自分のせいで…」

翔太「クロちゃん、どうにかならないの!?」

黒井「もう遅いわ!この私に…全く事前情報が流れてこないとは…
   先に知っておればこの程度、いくらでも揉み消せたものを…」

翔太「そんな…」

黒井「高木めぇ…相当以前から準備をしておったな…」

響「信じてくれ…自分は…」

黒井「…ふん。おバカな響ちゃんに、この様な周到な罠…
   これまで隠し続けられるはずがなかろう…」

冬馬「ちっ…当たり前だ。響がこんな小細工をするわきゃねえ…」

響「うう…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ

黒井「しかしこうなっては…」

冬馬「まさか、おっさん…」



87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:01:38.628 ID:8tIH7MNn0.net

黒井「響ちゃんを…ジュピター関係から一切外す…
   ソロ活動も停止…しばらくは謹慎だ」

翔太「うぅ…」

北斗「なんてこった…」

冬馬「このまま引き下がれってのかよ!」

黒井「黙れ黙れ!ここで火消しをせねば…
   このままではジュピター諸共、解散!消滅!」

冬馬「ぐっ…」

黒井「私とてこのような結末は…認めん…だが…」

響「…みんな、自分、謹慎するぞ」

翔太「響ちゃん…」

響「きっと、誤解が解ける日が来るさ!なんくるないさー!」



88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:03:28.912 ID:8tIH7MNn0.net

黒井「…響ちゃんはひとまず会社の休憩室で待機だ。
   自宅周辺には記者連中がウヨウヨ張っているだろうからな。
   ジュピターの3人はここに残れ」

響「わかったさ…」



冬馬「おっさん、響は…いつ復帰できるんだよ」

黒井「ふん、そんなもの、いつになっても不可能だ」

冬馬「なんだと!」

北斗「…」

黒井「響はそもそも普通のアイドルではない」

冬馬「くっ…」

黒井「諸君らの妹分としてデビューさせたのだ。
   その肩書きがなくなっては、もはやソロ活動とて適わぬ」

翔太「そんな…」



89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:05:14.381 ID:8tIH7MNn0.net

黒井「もう少し…せめて次の主演ドラマ仕事の後であれば…
   彼女の知名度も上がり、ソロデビューも果たせたものを…」

翔太「発表前のドラマだからね…まず間違いなくキャスト変更になる…」

北斗「狙われていたんだ。このタイミングを…」

冬馬「くそ…」

響(自分、もう、961にはいられないぞ…)

響(なんでこんなことに…)

プルルル

響(誰だろう…え?プロデューサ?)



91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:06:39.704 ID:8tIH7MNn0.net

響「…響だぞ」

P『もしもし、響か。俺だ』

響「いったい、何なんだ…どうしてこんなことになるんだ!」

P『落ち着け、響。これには理由がある」

響「理由…?」

P『これまでに響にしてきたことも、全てだ。理由があるんだ。
  会って話をしよう。今から事務所に来れないか?』

響「えっと…」

P『今は丁度事務所に誰もいない。二人っきりで話そう。
  じゃあ待ってるぞ』

響「あ、ちょっと…」

響「…」



92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:07:30.223 ID:8tIH7MNn0.net

-765プロ-

コンコン

響「…プロデューサー?響だぞ」

P「ああ!入ってくれ」

響「隠れながら移動するのは大変だったぞ…」

P「すまん、どうしても話がしたくて」

響「こっちも話があるぞ。これまでの事、それから盗撮のこと!」

P「まあ聞いてくれ響。これは全部計画通りなんだ」

響「計画?」



93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:09:32.389 ID:8tIH7MNn0.net

P「そうだ。961プロは我が765プロにとって脅威…」

響「…」

P「俺たち765プロがトップアイドルになるためには、徹底的に潰しておく必要があった」

響「そんな理由で…こんなことを…」

響「でも、でもなんで…なんで自分が961プロに入るって分かったんだ!
  わかりっこないぞ!だって、あれは偶然が…」

P「それはな…」



94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:12:03.240 ID:8tIH7MNn0.net

『お世話になっております。そちらのボウリング場で働いている
 弊社の我那覇響の件で…』
『なるほど、そういうことでしたら協力いたします。シフトを変えて…』

『やよい、もやしばかりじゃ栄養が足りないぞ。
 お給料上げるから、お肉も食べなさい」
『はーい、わかりましたー』

『伊織、響が動物のことで困ってるみたいだ。
 いざという時は力になってやってくれないか』
『しょうがないわね。わかったわ』

『雪歩、今度の番宣ツアーだが、俺は他の仕事で行けないんだ。
 代わりに響に付いていってもらいなさい』
『はい~、わかりましたぁ』

『961さん?オタクのアイドルぱっとしないねえ~。
 最近は765プロのアイドルばかり見かけますよぉ~』ボイスチェンジャー
『なんだ貴様あ!余計なお世話だ愚か者ぉ!』



96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:13:13.495 ID:8tIH7MNn0.net

響「そ、そんな…」

P「他にも、春香や千早、亜美真美にも協力してもらった。
 もっとも、彼女たちに響を騙したという自覚はないだろう。」

響「…」

P「わかってくれ響。この計画は響に気が付かれちゃ失敗だったんだ。
 響は隠し事が出来ないだろ」

響「うう…」

P「だけどもう大丈夫だ。961プロはもう立ち直れないだろう。
 俺たちの勝利だ」

響「けど…自分、これからどうすれば…」

P「もちろん、765に戻って来い。また一緒に…
 みんなで一緒に仕事をしよう!みんな響を待ってるぞ!」

響「うう…プロデューサー!」タタッ

P「響っ!」ギュッ



97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:14:15.800 ID:8tIH7MNn0.net

グサッ

P「うっ…?」

P「ぐ…痛…これはっ…!」

響「ハァハァ…」

P「血がっ…血が止まらな…い…だれ…か…」

律子「あの~、プロデューサー。ちょっとお話が。
    今回の件、ちょっと話が出来過ぎて…ひ、響!」

響「律子っ…!」

律子「どうしたのあんた!なんでここに…
   それに包丁なんて持って…え、そこで倒れてるのは、まさか!」

貴音「いかがしましたか律子嬢…こ、これは!」

伊織「ちょっと、なんなのいったい…キャー!」

響「近寄るんじゃないぞー!自分は…自分はっ…!」



99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:15:34.712 ID:8tIH7MNn0.net

律子「誰か!!救急……」

響「!!!……」

律子「!!…」

貴音「!…」

P(目がかすむ…耳も聞こえない…くそ…
  まさか刺されるとはな…)

P(だが、これで計画の全ては完了したっ…!)



100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/04/16(木) 00:17:26.926 ID:8tIH7MNn0.net

P(961所属のアイドルの不祥事…765プロでの殺傷事件…)

P(これで…どちらも終わりだ…くっくっく…)

P(必然的に…次のアイドル業界の覇者は…876プロっ…!)

P(あとは頼みましたよ…石川社長…)

P(しかし…俺が計画したこととはいえ…)


P(響は…不憫、だなあ…)


不敵な笑みを浮かべながら、彼は息を引き取った。
自分に覆い被さる様に倒れる、もう一人の重みを感じながら…


おわり


元スレ
響「自分、不憫なのかなあ…」