SS速報VIP:奈緒「晶葉が本とにらめっこしてる」
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:10:52.88 ID:HdwvUzoBo

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:11:47.16 ID:HdwvUzoBo


奈緒「よう晶葉、またなんか宿題でも出たのか?」

晶葉「奈緒さん。いやそういうわけではないんだ、見てるのはうちの名鑑だし」

奈緒「へ? また新しいアイドル入ったんだっけ?」

晶葉「違う違う。というかいくらなんでもあの七人で打ち止めだろう」

奈緒「あー、さすがに事前発表くらいはするか」

晶葉「そういうことだ」

奈緒「ところでどうして名鑑なんて読んでたんだ?」

晶葉「うむ、イタズラ組の今後を考えていてね。いずれ発展していかないとならないだろう」

奈緒「ってことはマジか。メンバー増員するのか」

晶葉「もちろん今すぐにというわけじゃないし、何より相手のあるものだ。そう簡単にはいかないさ」

奈緒「おお、すげえ自主的なんだな」

晶葉「わはは、そうだろうそうだろう」

奈緒「そうだよな、プロデューサーさんにも話通して計画的にやるような案件だもんな」

晶葉「ちょっと待ってくれ奈緒さん、そんな大きな話には思えないのだが」

奈緒「だってイタズラ組って真面目に人気出始めてるじゃんか。ブレイク寸前だって紹介されてるの見たことあるぞ」

晶葉「ん?」

奈緒「へ?」

晶葉「……そういうことか。奈緒さん、そっちじゃない。アイドルのほうのイタズラ組じゃないんだ」

奈緒「アイドルのほうじゃない?」

晶葉「世界征服を目論む悪の組織のほうだ。もともとそういう集団だっただろう」

奈緒「……そういやそういう話だったな。ただの仲良しチームって話だったわ」

晶葉「内実を暴くのはやめてもらえると助かる」

奈緒「それより変じゃないか? 仲良しチームとしての増員の話なんだろ?」

晶葉「増員と言うとやけに重々しいが」

奈緒「いや別に名鑑とか見る必要ないだろって話で」




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:12:40.61 ID:HdwvUzoBo


晶葉「うむ、先日麗奈とほたると話をしていたんだ。秘密基地で」

奈緒「あのダンボールハウスよく崩れないよな」

晶葉「そこで最近のイタズラ成功率が著しく下がっているという話題になったんだ」

奈緒「被害が出なくて何よりだ」

晶葉「たしかに我々三人では計画性の面で不安は残るし傾向も浮かび上がってしまう」

奈緒「真面目に反省しなくていいんだよ、やってることイタズラなんだから」

晶葉「もちろん計画を練ることを諦めてはいけないが、同時に新しい風を入れることも検討するべきだと意見が出てね」

奈緒「誰だそんなこと言い出したの」

晶葉「ほたるだ」

奈緒「ほたるゥ……」

晶葉「ということで我々より経験豊かな年上のメンバーを探すことに決めたのだ」

奈緒「それで名鑑引っ張り出してきたのか……」

晶葉「そういうことになる」

奈緒「イタズラのために?」

晶葉「イタズラのために」

奈緒「はぁ……、誰に声かけるかは決めたのか?」

晶葉「何人かピックアップして、これからもう少し絞ろうかというところだ」

奈緒「ふーむ、あ、先に言っておくけど志希だけはダメな」

晶葉「なぜだろう? 私としてはかなり有力な候補だったのだが」

奈緒「あいつの場合イタズラじゃ済まなくなるからな、ガチの事件になりかねない」

晶葉「あー、まあ薬品類はさすがにマズいか……」

奈緒「それにお前らじゃ止められないだろ」

晶葉「あれ? ひょっとしてこれけっこう大事な問題なのか?」

奈緒「お前ら戦力としては意外と力持ってることを自覚しとけよ?」




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:13:14.97 ID:HdwvUzoBo


奈緒「で、その候補とやらは」

晶葉「参謀役として菜々、泰葉、杏、柚も面白そうだな、あと時子にあい、頼子とか……」

奈緒「一部乗っ取られそうな名前があるけど大丈夫かこれ」

晶葉「それを踏まえて会議で絞るんだ。別の名前も挙がるだろうし」

奈緒「ここからさらに?」

晶葉「麗奈もほたるも独自に考えてくることになっているからね」

奈緒「うん、チーム全員が前向きでいいと思うぞ、あたしは」

晶葉「ふふん、仲間が増えるというのは考えるだけでわくわくしてくるな」

奈緒「そういえば何人増やす予定なんだ?」

晶葉「決めているわけではないが、おそらく一人か二人といったところだろう」

奈緒「なんだ、てっきり増やせるだけ増やすとか言い出すもんだと思ってたよ」

晶葉「そうなると御しきれなくなるだろうからな。あくまでトップは麗奈でないとダメなんだ」

奈緒「その徹底された組織観は不思議だよな、ただの仲良しチームなのに」

晶葉「目的性の有無によって役割の意味が価値を持つかどうかという話だよ」

奈緒「お前ら本当に中学生か」

晶葉「言い方の問題ではないかな?」




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:13:49.92 ID:HdwvUzoBo



~数日後~


晶葉「あ、奈緒さん奈緒さん!」

奈緒「おう、どうした晶葉」

晶葉「聞いてくれ! やっと話がまとまったんだ!」

奈緒「なんだなんだどの話だ、テンション上がり過ぎてよくわかんないぞ」

晶葉「あ、う、……うむ。あれだ、新規組員の件だ」

奈緒「組員ときたか」

晶葉「イタズラ組だからな、そうおかしくもないだろう」

奈緒「まあいいよ、にしても相変わらず動きが早いのな」

晶葉「単純に口頭で承諾を得るだけの話だ、そう時間がかかるものでもあるまい」

奈緒「たしかにそうだけどさ、さらに躊躇がないというか、うん」

晶葉「その方面で動くのは麗奈だからね」

奈緒「いやホントあいつは人の上に立つ器あると思うよ」

晶葉「ぜひそれは本人に言ってあげてほしい」

奈緒「それで、誰が新しくチーム入りしたんだ?」

晶葉「うむ、あいと亜希だ」

奈緒「えっ」

晶葉「む、どうしたんだ? 奈緒さん」

奈緒「」

晶葉「おーい」

奈緒「そこなの!?」

晶葉「わっ、なんだ急に」

奈緒「そこ一番予想してなかったところだよ! なんで受けちゃったんだよあいさん!」

晶葉「あ、頭を抱えなくてもいいだろう、な?」

奈緒「そこは菜々さんか泰葉で穏当に行くか時子さんでオチるところだろ!」

晶葉「前二人には普通にたしなめられたし、時子に至ってはアタックかけてないからな」

奈緒「全員の判断力がまとも!」

晶葉「あまり聞かないツッコミだなあ」




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:14:21.44 ID:HdwvUzoBo


奈緒「……亜希さんはなんで?」

晶葉「麗奈からの提案だ。バズーカ関連で頼りたいと言っていた」

奈緒「そういえばそんな繋がりあったなそこ」

晶葉「私からしてもアドバイスがもらえて非常に助かる」

奈緒「いやいや火器は控えろよ?」

晶葉「あくまでイタズラだよ、実害は絶対に出さないさ」

奈緒「イタズラをしないっていう選択肢は」

晶葉「ないな」

奈緒「それで、どうやってあいさんを口説いたんだ?」

晶葉「一発で落ちたと聞いているが」

奈緒「嘘だろ……」

晶葉「ちょっと童心に帰ってみようか、なんて言って承諾したと聞いているぞ」

奈緒「うわあああ、たしかに端々にいたずらっぽいところ見せてるような感じはしてたけど」

晶葉「あいももしかしたら子供の頃はやんちゃだったのかもしれないな」

奈緒「想像できなくもないのが恐ろしい」

晶葉「とはいえこれで我々は優秀なブレーンと火器担当を仲間にすることができた」

奈緒「一気にクオリティが上がって大丈夫なのか、いやブレーキは利くだろうけど」

晶葉「いちおうルールとしては発案は中学生組ということに決めてあるから問題ないだろう」

奈緒「あのくだらないイタズラにあいさんと亜希さんの知恵が加わるのか……」

晶葉「どんな改善案が出るのか実に楽しみだ」

奈緒「なんていうか、この報告はよかったなと思う一方であんまり嬉しくねえな……」

晶葉「ははは、そんなことではいけないぞ奈緒さん。黒幕はでんと構えてないと」

奈緒「裏で操ってるわけでもなんでもないんだけどなあ、あたし」

晶葉「いっそ奈緒さんも表立ってイタズラ組に参加するかい?」

奈緒「遠慮しとくわ」




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/04/16(火) 09:15:19.93 ID:HdwvUzoBo

おしまい。

イタズラ組完成。

読んでくださった方、ありがとうございました。
また何か思いついたら書くと思います。


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