SS速報VIP:勇者「っしゃあ!神託を受けた気がするぜ!!」



1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:15:36.70 ID:Z/uL2fWe0

謁見の間

勇者「生まれて初めて城に呼ばれたけど、何の用だ!?大臣さん」

大臣「口を慎め、下賎な輩が…陛下、ご説明を」

国王「ワシ、お前、マル齧り」

勇者「そうか!魔王討伐の依頼か!一っ走り行ってくるぜ!」

大臣「待て、貴様一人では不安だ。城の地下格闘場で人材を集めるのだ」

勇者「おう!」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:16:02.64 ID:Z/uL2fWe0

地下格闘場

勇者「てな訳で宜しくな、魔法使い!」

魔法使い「はい!骨身を惜しんで頑張ります!」

勇者「その意気だ!」



3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:16:37.37 ID:Z/uL2fWe0

魔物の砦

勇者「長い旅だったが、ついに辿り着いたぜ!四天王の城!!」

魔法使い「王都を出てから苦節15分…まるで昨日のように思い出されますね」

「おしゃべりはそこまでだ!」

勇者「お前は…!近所の産婆さんに似ている気がする…!!」

魔法使い「貴様…!俺の故郷の隣町の畑を焼き払った、水の四天王だな!?」

水「いかにも!貴様ら、人の城に土足で上がりこんで無事に帰れると思うなよ?」



4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:17:04.88 ID:Z/uL2fWe0

勇者「はっ!スリッパに履き替えりゃいいんだな!?」

魔法使い「勇者さん、ここは俺に任せて下さい…こいつだけは俺の手で倒さないと気が済まないんです」

勇者「意味不明だが分かったぜ!」

魔法使い「ありがとうございます…行くぞ!水の四天王!」

水「来い!」

魔法使い「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、残、念!あ、言い間違え…」ドグチャア

ミートソース「」

勇者「うおおお!魔法使い!!貴様よくも!!」

水「いやどう見ても自滅…」

勇者「問答無用!!」ザン

水「話せば分かる」ドサ

勇者「勝利はいつも虚しい…」



5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:17:34.37 ID:Z/uL2fWe0



勇者「っしゃあ!魔法の杖売って金ができたし、傭兵買うぞ!」

「人の命に価値はあるものだろうか?」

勇者「あってもなくてもどうでもいいぜ!おっさん誰だ?」

「一介の神の下僕だ。罪の浄化とは何かを模索しながら、君と同じ場所に向かう者だ」

勇者「神父か」

「神を信じている訳ではない…求道者というのが適切なところだろう」

勇者「そうか!どうせなら一緒に行こうぜ?」

求道者「それでは、暫くの間だが、ともに良き戦友でいようではないか」



6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:18:02.79 ID:Z/uL2fWe0

魔物の砦

勇者「っしゃあ!辿り着いたぜ風の四天王の城!!」

求道者「世界には多種の宗教が偏在し、どれもが正統とは呼び難い」

風「やあやあ我こそは…!」ドギューン

オブジェ「」

求道者「だが、神の概念は、心の中に厳として存在する」

勇者「名乗る前に敵が勝手に死んだぜ!」

求道者「なれば、その形を見つけようとする意志こそ、真の意味での信仰心ではあるまいか?」



7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:18:43.56 ID:Z/uL2fWe0

魔王城

勇者「他国の勇者が残りの四天王潰してたぜ!」

「魔王陛下の元へは通さぬ!」

求道者「これまでの怪物とは何か違うものを感じるな……」

勇者「まあ魔王城の門番だしな」

門番「そして貴様らの死神でもある」

求道者「ここで私たちが殺せば、この種が生き延びる確率は減少するか」ドギューン

キン



8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:19:38.76 ID:Z/uL2fWe0

門番「その武器の仕組みは見切った!銃口と引き金に注意を絞れば防げぬものではない!」

勇者「武器?どれのことだ?」

求道者「デザートイーグル50AEを初見で見切るか…」

門番「死ね!」ザン

求道者「ぐ…………ふ……くくく」ドギューン ドギューン ドギューン

門番「がは!ぬかったわ…」ドサ

勇者「おい大丈夫か!?」

求道者「千の書をひもとき、万の語を尽くすよりも、刹那の迷いなき判断が世界を正しく導くのだ……」

勇者「傷は深いぞ!とっとと死ね!」

求道者「生きろ……その意志のある限り……屈するな……君なら、真実を、その手に……」ガク

勇者「畜生!魔王め、この身を鬼に食わせてでも鉄槌を下してやる!!」



9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:20:26.33 ID:Z/uL2fWe0

魔王城

執務室

勇者「引き返そうと思った矢先、他国の勇者と合流できたぜ!」

勇者B「仲間を失うとは不運だったね。彼の代わりは俺と女騎士が務めるよ」

勇者「恩に着るぜ!」

女騎士「早くも代行業務が発生したわ。側近かしら」

側近「うん」

勇者B「増援を呼ばれると面倒だ。ここで倒すぞ!」

側近「返り討ちに…」

ドギューン ドギューン カチン カチン カチン

肉塊「「」」

勇者「意外と使いにくいな、求道者の武器。もういらねえ」ポイ



10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:20:59.26 ID:Z/uL2fWe0

勇者「この先に多分魔王がいる。お前はどうする?」

女騎士「ここに残るわ。彼を失って辛いし靴紐も解けたし」

勇者「おう、じゃあ一人で行ってくるぜ!そいつの無念はこの手で晴らしてやるよ」

女騎士「しっかりね」

勇者「お互いにな!」



11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:21:38.00 ID:Z/uL2fWe0

玉座の間

勇者「結局来たのか」

女騎士「20分掛けて靴紐結んでたら割と気が紛れたから」

勇者「後悔するなよ?」

女騎士「今更でしょ?」

勇者「それもそうか!っしゃあ!行くぜ!!」バタン

魔王「開幕早々秘奥義発動!サイクロン・エッジ!!」

勇者「おっと!」グイ

女騎士「ぐぶ!!」ザシュ ザシュ ザシュ ザシュ ザシュ

肉片「」



12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:22:12.51 ID:Z/uL2fWe0

魔王「まさか生き延びるとは!」

勇者「女騎士!くそ!人の命を何だと思ってんだ魔王!!」

魔王「ふん、人間など所詮…」

勇者「うるせえ!!」ザン

魔王「ごふぁ!」ドサ

勇者「人類の勝利の代償はあまりに重かった…それを抱えて俺は生きていくんだ…」



13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:23:00.04 ID:Z/uL2fWe0

謁見の間

勇者「よ!お久しぶり!魔王倒してきたぜ!」

大臣「ご苦労。そしてもう用済みだ」

勇者「どういうことだ!?」

国王「おんあにちまりしえいそわか」

勇者「初めから俺は生贄だっただと!?ふざけんな!」

大臣「安心しろ。魔王戦の傷が悪化して殉職した、悲劇の英雄として祀ってやろう」

勇者「黙れ!魔法使いの、求道者の…そして女騎士の無念!その身に刻め!!」ザン

大臣「アウチ!」ドサ



14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/07(土) 23:23:33.42 ID:Z/uL2fWe0

国王「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」

勇者「討伐の褒美にチロルチョコくれるって!?っしゃあ!さっすが王様!話が分かるぜ!」

国王「南無阿弥陀仏」

勇者「そうと決まれば早速凱旋だ!ありがとよ!!」

おわり


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