1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 02:31:55 ID:mJVb5V5o

魔法使い「うん、この薬を飲めば君は他者の尻を触ってもバレない体質になるんだ」



2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 02:34:11 ID:mJVb5V5o

男「怪しいなぁ」

魔「いらないなら別に…」

男「あぁ分かった分かった、くださいください」

魔「うむ、素直でよろしい」

スッ

男「これが…ではさっそくゴクリ」



3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 02:35:53 ID:mJVb5V5o

男「ぷはっ。これでいいんだな」

魔「うん」

男「…」

サワッ

魔「ひゃあっ!」

男「…」

魔「だ、誰だボクのお尻を触ったのは!?」



4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 02:37:51 ID:mJVb5V5o

男「…」

サワワ
サワワ
サワワ

男(さとうきび畑…)

魔「んきゅうっ!誰だぁ~もぉ~」

男(ほぅ、やはりバレぬか)



5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 10:11:49 ID:mJVb5V5o

男(これはいいものだな)

魔「さぁ、存分に触ってきたまえ」

男「お、おぉ。そうだな、ありがとう」

魔「えっへん」

男「…」

サワワ

魔「ひゃんっ!」

男「…」

モミリ

魔「いたっ…誰だ、誰なんだよぉ~もぉ!」

男(やはりばれない、完璧だな)



6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 10:16:02 ID:mJVb5V5o

男(理由は分からんが、この小娘がくれた薬は本物の魔法薬だな)

サワワ

魔「…んっ」

男(おや、声が)

サワディー

魔「っはっ、んんっ…」

男(この小娘…まさか…)



8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 15:51:31 ID:mJVb5V5o

サワヤカサワデー

魔「いっ…やぁ…んっ」

フルフル

男(ほぅ。ションベン臭ぇガキだと思ったが、これはこれは…なかなかどうして)

サワッ サワッ グイグイ

魔「はぁぁぁっ…くきゅぅん…」

トロォン

男(ハッ、とろけてやがるぜ!)



9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 15:57:55 ID:mJVb5V5o

魔「だ…れ…じらすの…やぁ…」

ウルウル

男(懇願…ハッ、大した魔法使いサマだぜこいつァ!)

サワリリリリリ

魔「あ゛、んあ゛あ゛あ゛!」

男(ハッ、これが破瓜の痛みも知らねェガキの出す声かよ!)



10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:03:40 ID:mJVb5V5o

男(こいつぁたまんねェな…しばらく楽しめそうだ…ぐぅっ!?)

ズキッ

男(ず、頭痛…あ、あた、まが…われ…ぐぁぁぁぁぁ!)

キィィィン
ンチャァ…

男(な、何だ…記憶…蘇っ…あぐっ…これは…しらな…お、れ…は…いったイ…)

グワン グワン

バタリ



11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:06:55 ID:mJVb5V5o

――――――――――

――さん――

――とう――

――とう、さん――

――とうさん――

男(こ、え…誰の…声だ…)

?「父さん…」

男(父さん…?俺をそう呼ぶ声…?)

?「もうっ、父さん!」

バシィッ

男「痛っっってぇぇぇ!」



12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:10:25 ID:mJVb5V5o

?「いつまで寝ぼけてるのよ!」

男「は?え?」

?「確かに適度な休息は必要だけど、ゆっくりもしてらんないって…分かってる?」

男「は…?」

?「…父さん、どうしたの?…まっ、まさかさっきブン殴ったせいで脳が…!」



13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:14:15 ID:mJVb5V5o

キィィィン
キィィィン
ンチャァ…

男(っ、また頭痛か…いや、これは…そうか、意識が…だんだんとはっきりしてきたぞ)

男(俺は男。村長の依頼でモンスター討伐に…娘と共に山奥まで来た…そうだ、そうだった)

男(だがおかしな気分だ…俺はさっきまで…いや、思い出せない…夢…何か不思議な夢を見ていたのか…)



14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:22:55 ID:mJVb5V5o

娘「日が暮れるとアンデットたちが出るわ、それまでに目的のゴブリンを捕獲しないと…」

男「ん、あぁ、そうだな。村長直々の依頼だ、しくじるわけにゃいかねェ」

娘「分かってるなら…ほら、先を急ぐわよ」

――――――――――

男「霧が濃くなってきたな…気をつけろよ」

娘「父さんこそ」

男「ハッ、親にきく口かよ」

テクテク
ザワッ

男「っ、どうやらおでましのようだな」



15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:30:29 ID:mJVb5V5o

ゴブリン「ゴブゥ…」

男「よう、野菜泥棒。村の状態も少々良くなくてな…あンまり盗まれちゃあ困ンのよ」

娘「命までは取らない、『中央都市』で少し反省はしてもらうけどね」

男「そういうこった。ユーコピー?」



16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:35:53 ID:mJVb5V5o

ゴブ「いまイマしいニンゲン…まるデ自ぶんが神にデもなった気でいル…」

娘「ゴブリンが…喋った!?」

男「ほぅ、なかなか高度な言語術式がかかってンな…」

娘「わ、分かるの?」

男「ちょいと魔法の匂いがする。それにこいつァ…いや、まぁいい」

ゴブ「もの好きナニンゲンがいてナ…小さな魔法つカいのガキだっタ」



17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:44:12 ID:mJVb5V5o

男(やっぱそうか…アイツ…モンスター側に…)

ゴブ「われワレは…ニンゲンに支はいサレはしナイぞ…『王』がふっ活する…その日まデ…」

男「ハッ、気長だねェ。てめェらの崇める王は死んだ、俺が殺した!」

ゴブ「知ってイル…小さナ村の、平凡ナ村人が…われらの王をほろぼシタ…男…前がナァァァ!」



18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:50:53 ID:mJVb5V5o

男「降りかかる火の粉をはらっただけさ」

ゴブ「下等なニンゲンのぶんざイで…」

娘「はいはーい、お喋りはそこまで。過去の話なんて興味なーし。ちゃっちゃとお仕事お仕事、でしょ、父さん」

男「ハッ、さすが俺の子、よく分かってらァ」

スッ

娘「ふつーの竹刀だけど、全身打撲くらいは覚悟してもらうから」



19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 16:54:54 ID:mJVb5V5o

男「こえーこえー。おいゴブ公、気を付けな。こいつァ女だが、優しかねェぞ、おっかねェぞ」

ゴブ「そうヤッてすぐ武力で解ケツする…やはりニンゲン、ねだやシにするしかナイようダ!」

娘「してみなさいよッ!」

ダッ
ブゥン

娘「面ッ!」



20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:03:09 ID:mJVb5V5o

ゴブ「ヌゥン!」

カチーン
キィン

娘「なっ、硬質化した!?」

ゴブ「しょほテキな魔法ならつかえルんでな…こぉんナものもナ!」

ボウッ

娘「っ、熱ぅ!」

男「ハッ、火球か…確かに初歩的な魔法だな」

娘「冷静に分析してんじゃないわよ!」



21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:06:04 ID:mJVb5V5o

ダッ

男「おっ、退いたか」

娘「魔法を使うなら、攻め方を変える必要があるわ」

男「ハッ、冷静で結構」

娘「私を誰だと思っているのよ?」

男「さすが俺の娘だ。なら口先だけじゃねェって証明できるな?」

娘「もちろん…よっ!」



22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:14:04 ID:mJVb5V5o

ゴウッ

娘「精霊よ、集え!」

キラキラ

娘「フェラソード!」

ゴブ「…」

男「…」

娘「…」



23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:16:18 ID:mJVb5V5o

娘「フェアリーソード!」

ゴブ(言いなおした)

男(言いなおした)

娘「精霊の力をちょこっと借りたわ…フェアリーソードは魔法を無効化する力を持つ!」

シャキーン



24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:20:20 ID:mJVb5V5o

ゴブ「竹刀に精霊をまとわセタか…なるほド。だがそれハ…しってイル…」

男「ほぅ…例の魔法使いから聞いていたか?」

ゴブ「あぁ…おまエは…おまエら親子の事は、特にナ」

男(ハッ、随分嫌われたなぁ俺も…しかしアイツ…どういうつもりだ?)



25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:25:43 ID:mJVb5V5o

ゴブ「ま法がなくテモ、オレはつよい…みせテやろう、私の本気ヲ」

コォォォ
ビキッ ビキッ ビッキーズ

ゴブ「ほとばしる筋肉、そして汗、汁…これが究極にして至高、地上最強の武器なのだ!」

男「喋り方!普通になってンぞ!」

ゴブ「あ、しまっタ、間違エタ」



26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:29:19 ID:mJVb5V5o

ビキッ ビキッ ボッキーズ

男「てか、下半身えらいことになってンぞ」

ヒラケ ボッキッキーズ

娘「り、リアルポンキッキーズ…///」

ゴブ「あ、こりャしつ礼」



27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:33:34 ID:mJVb5V5o

娘「たくましかァ…///」

ジュルリ

ゴブ「あ、あんまみんな///」

男「ハッ、恥ずかしがり屋かよ!」



28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:39:40 ID:mJVb5V5o

男「なんか白けちまったなァ…めんどくせーから話し合いで解決すっ…がぁっ!」

ズキッ ズキッ

男「ず、頭痛…あたまが、割れそうだ…ぁぁぁ!」

娘「と、父さん!?」

男「がぁっ…ぐぅぅぅ、くそっ、くそっ、くそっ…収まれ、収まりやがれェちくしょゥゥゥ!」

キィィィン
ンチャァ…

男「意識、が…ゆら、ぐ…」

グラァ



29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 17:40:52 ID:mJVb5V5o

男「お、れは…おれ…」

グワン グワン
バタリ



31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 21:45:54 ID:mJVb5V5o

――――――――――

男(っ、頭痛が、まだ…っ!)

キィィィン
ンチャァ…

男(ここは俺の部屋…そうだ、俺は学校帰りに、変なガキに声をかけられて…怪しげな薬を…)

男(それから…どうなった…どうやってこの部屋まで来た…記憶が、はっきりしない…)

キィィィン
キィィィン
ンチャァ…

男(それに、さっきまで変な夢をみていたような…駄目だ、思い出せない)



32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 21:48:48 ID:mJVb5V5o

男(気分が悪ぃ…一体なんなんだ…俺は…)

ドンドンッ

?「男ー、いるー?」

男「ん、あぁ」

ガチャリ

?「おーっす」

男(こいつは…)

キィィィン
ンチャァ…

男(こいつは、同級生の女…だったな)



33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 21:51:31 ID:mJVb5V5o

女「男、いまヒマ?」

男「ん、まぁ特にやる事はないな」

女「なら練習に付き合ってよ、竹刀とか防具なら道場の使っていいから」

男(練習…あぁ、確かこいつの家は剣道の道場だったな…まだ頭がぼんやりして、当たり前の事もいちいち思い出してる)



34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 21:55:48 ID:mJVb5V5o

女「なーんか色々あってさ、ムシャクシャしてんのよね」

男「俺でストレス解消か…ハッ、ひでー女」

女「あんた、素質はあるんだから。やればいいのに、剣道」

男「めんどくさい」

女「むー、一緒にできたら楽しいと思うんだけどなぁ…」

男「ん、何か言ったか?」

女「何でもない!ほら、早く行くわよ!」

男「はいはい」



35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 21:59:05 ID:mJVb5V5o

~道場~

男「他人が使った防具ってのは、あんまりなぁ…」

女「慣れれば問題なし!」

男「慣れたのか?」

女「ノー」

男「ハッ、だと思ったよ」

女「いいから早く早く。ささっと一勝負やっちゃうわよ」

男「はいよ」



36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 22:03:29 ID:mJVb5V5o

・ ・ ・ ・ ・

男「ぜっ…はぁーっ!」

ゼェゼェ

女「あー疲れた。なかなかやるじゃん」

男「そっ…その割に息あがっ、がっ、あがってないじゃねェか…」

ゼェゼェ

女「そりゃ普段から鍛えてますから。基礎体力が違うのよ」

男「そんなもんかね…はぁー疲れた」

女「いいもんでしょ、たまには」

男「ん…まァな」



37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 22:07:27 ID:mJVb5V5o

女「汗かいたでしょ、うちのシャワー使ってきなよ」

男「ん、おぉ。先にお前使えよ」

女「私は後でいいわ。先に使って、残り香クンクンされたら嫌だから、ねっ」

男「ハッ、んなこたァするかよ」

女「本当に~?」

男「…先使うぞ」

女「ほーい」



38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/25(水) 22:10:13 ID:mJVb5V5o

・ ・ ・ ・ ・

シャワー

男「…」

キィン…

男「くっ、またか」

キィン…

男「うぜェ…」

キィン

キィィィン
キィィィン
ンチャァ…

男「ぐっ、あぅっ、うぜェうぜェうぜェェェェェ!」

グワン グワン
バタリ



40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:16:17 ID:uF5VbD/s

――――――――――

男「っ…」

ボヤー

男(ここは…)

?「目覚めはどうだい?」

男(こいつは…)

?「気分が悪いから寝るって…人ん家に来て、それはないよなぁ…まぁ君らしいが」

男(こいつは…魔族)

魔族「夕食の用意をするよ、食べていくだろ?」



41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:21:10 ID:uF5VbD/s

男(こいつは、ひょんなことから知り合った魔族の男…いつの間にか親しい友人となった…)

魔族「今回のは自信があるんだ。スライムのスープに、毒虫ソテー黒コショウを効かせて…あとはドラゴンゾンビの炊き込みご飯だよ」

男「ハッ、相変わらずゲテモノだな。まぁ味はいいんだよな、これが」

魔族「魔界の生き物は見た目が悪いほど美味いものなのさ」



42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:24:51 ID:uF5VbD/s

・ ・ ・ ・ ・

魔族「あらゆる命に感謝を…いただきます」

男「うまいうまい」

魔族「こらこら、食材に感謝をしてから食べる」

男「あーあざっすあざっす。うまいうまい」

ガツガツ

魔族「まったく君は…」



43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:30:14 ID:uF5VbD/s

魔族「ところで、どうだい最近の情勢は」

男「ん?…そうだな、変化なしだな」

魔族「そうか。悪くならないならそれもいい、か」

男「ウチの村長はそれなりに発言力あるんだが…今の国王は馬鹿だからな」

魔族「私達のトップもそうさ。何かにつけて人間滅ぼす人間滅ぼす、だもの」

男「こんな田舎じゃ、まだまだそんな考え方の奴ばっかりさ」



44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:36:10 ID:uF5VbD/s

男「お前も魔界じゃ貴族階級なんだろ、何とかいい方向に話を持っていけねェのか?」

魔族「過激派は私の言う事なんかに耳を貸さないよ」

男「お互いに、か…まぁ今すぐどうこうなる訳じゃないしな」

魔族「うん。でも、どうにかしなくては、と思わなくはないんだけどね」

男「頼むぜ…っと、ドラゴンゾンビの炊き込みご飯おかわり」

魔族「はいはい、まだまだ沢山あるからね」



45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:41:48 ID:uF5VbD/s

・ ・ ・ ・ ・

男「じゃあな、今日も美味かったぜ」

魔族「またいつでも来てくれ」

男「あぁ、あンがとよ」

キィッ
バタン

男「…」

男(この国じゃ、未だに人間と魔物は対立している)

男(世界的には、とっくに共存の道が選ばれているのに、だ)

男「ハッ、くだらねーよなぁ、俺ンとこの王サマはよォ…」

テクテク



46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:44:57 ID:uF5VbD/s

テクテク

男「…」

ガササッ

男「ん…何だ…」

タッタッタ

?「はぁっ…はぁっ…」

タッタッタ
バタリ

?「ひゃんっ…!」

男「…大丈夫か?」

?「あ…う…」

ブルブル

男(随分怯えている…何かから逃げてンのか?)



47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:49:16 ID:uF5VbD/s

ザザッ

?「い、いたぞ!」

?「こっちだ、こっち!」

ザザッ
ザザッ

男(鎧を着た人間が二人…こいつらから逃げてたのか)

兵士A「見つけたぞ」

兵士B「大人しく帰るんだ、魔法使いの少女よ」

魔法使い「う…あ…」

男(厄介事は勘弁だが…はぁ…)

スッ

兵士A「な、なんだ貴様は」

兵士B「な、なんだ貴様は」



48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:52:47 ID:uF5VbD/s

男「通りすがりのイケメンさ」

兵士A「なっ、ブサメンの俺達への当てつけか!」

兵士B「俺達ってなんだよ、俺はフツメンだぞ」

兵士A「黙れよイボイノシシ!」

イボイノシシ「誰がイボイノシシやねん。お前こそ顔面性器やろが!」

顔面性器「ひ、ひでぇ!」



49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:55:47 ID:uF5VbD/s

男「イボイノシシに顔面性器…ハッ、確かにそうだな!」

顔面性器「てめぇ!」

イボイノシシ「ぶっころ!」

男「‘す’は!?」

チャキン

イボイノシシ「人間は斬りたくないが、仕方ない」

チャキン

顔面性器「俺達を怒らせたのが悪いんだぜ?」



50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 22:59:23 ID:uF5VbD/s

魔法使い「う…あ…」

ガクブル

男「あーあーいい大人が剣なんか出しちゃってまぁ…子供が怯えてるでしょうが!」

ポンポン

魔「!」

ビクンッ

男「怖がンな怖がンな、とりあえずはお前さんの味方だよ」

魔「うあ…」

男「ちょっと待ってな、悪い大人はすぐ懲らしめてやンよ」



51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:05:51 ID:uF5VbD/s

イボ「なめた口を!」

性器「切り刻んでやるァ!」

男「…風よ、シンフォニーを奏でろ!」

ブワッ
ゴウゴウ

イボ「なっ…突風が!」

性器「前に進めな…」

シュンシュン
ズバッ ズバッ

イボ「ぎいやぁぁぁぁぁ!」

性器「足が!腕が!」

男「次は首だ。血管をズバッといくぜ?」

イボ「ひぃっ」

性器「おたすけ」



52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:09:43 ID:uF5VbD/s

タッタカター
ニッゲロー

男「ハッ、逃げたか」

魔「…」

男「ほらよ、とりあえず悪い大人は追い払ってやったぜ」

魔「…」

ギュッ

魔「あ…あ…あり…あとぅ…」

男「どういたしまして」

男(さて、どうするかね…厄介事の匂いがプンプンするぜ…)



53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:17:47 ID:uF5VbD/s

・ ・ ・ ・ ・

男「…と、いう訳だ」

魔族「ふむ」

魔「…」

オズオズ

魔族「話は分かった。で、何故私の所へ?」

男「こいつ泊めてやってくんねーかな」

魔族「なぜ私が」

男「いやーウチの奥さんが勘違いするといけねェからさー」

魔族「普段から勘違いさせるような行いをしている君が悪い」

男「いやーまだ娘が小さくてさー手がかかるしさー」

魔族「言い訳を…はぁ…」



54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:21:14 ID:uF5VbD/s

魔「…」

フルフル

男「…頼むよ。厄介事な感じはバリバリしてンだけどよ」

魔族「お人好しだな、本当に…」

魔「…」

フルフル

魔族「あぁ、安心したまえ。私はこの男の友達だ。君がこいつを信用しているなら私も信用してくれていい」

魔「…」

コクリ

魔族「ふふっ、物分かりのいい子だ」



55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:26:20 ID:uF5VbD/s

魔族「分かった、しばらく預かろう」

男「…サンキュ、な」

魔族「君の事だ、何かしら思う所があるんだろう」

男「ん…まァな。こいつを追ってた兵士共、ちょいと心当たりがあってよ」

魔族「厄介事だな…まぁそちらは任せた。たが近いうちに顔は出すんだぞ」

男「あぁ」



56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:27:50 ID:uF5VbD/s

男「つー訳だ。この魔族のとこで少しの間、いい子にしてな」

ポンポン

魔「…ん!」

男「よし」



57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:31:07 ID:uF5VbD/s

男「じゃーな」

ガチャリ
バタン

魔族「…」

魔「…」

魔族「さて、と。お腹、減ってるかい?」

魔「…」

コクリ

魔族「夕食の残りで悪いが、食べるといい。味には自信があるんでね」

魔「…ん!」



58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:34:50 ID:uF5VbD/s

・ ・ ・ ・ ・

ガチャリ

男「ただいまー」

妻「おかえり」

娘「パパ、おかえり!」

男「おー」

妻「…ん?」

男「ん?」

妻「…精霊の気配が残ってるわ…貴方まさか」

男「…ちょっとだけだよ」



59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:37:16 ID:uF5VbD/s

妻「はぁ…後で理由、教えて」

男「あァ…ちょいと厄介事になりそうだからな」

妻「また…貴方って人は毎度毎度…」

娘「ママ、怒ってるの?」

ウルウル

妻「…大丈夫、怒ってないわ」



60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:39:08 ID:uF5VbD/s

男「ほっ…怒ってないんだな」
妻「…」

キッ

男「すいませんすいません」

妻「ほら、パパも帰ってきたし、おやすみの挨拶して寝なさい」

娘「はーい、パパおやすみなさーい!」

タッタカター



61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:46:15 ID:uF5VbD/s

・ ・ ・ ・ ・

妻「…へぇ」

男「あの兵士の鎧は青銅製だった…今時珍しい、な」

妻「青銅の鎧…国営研究所だと?」

男「恐らくな。あんな時代遅れの装備、研究所の奴らくらいしか使わねェよ」

妻「だとしたら、本当に厄介ね…」

男「あれは国のガンだ…何か企んでンなら潰すさ。村長にもそう言われている」



62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:49:02 ID:uF5VbD/s

妻「…無茶はしないでよ。貴方には私も娘もいるんだから」

男「ハッ、心配すんな。できる範囲でやるさ、できる範囲で、な」

妻「…お願い、よ」

ギュッ

男「…分かってるよ」



63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:51:17 ID:uF5VbD/s

男「まぁなんだ、魔族の奴にも手伝わせるし、無茶はしねェよ、絶対に」

妻「魔族さんがいるなら、ねぇ…」

男「信頼感は奴の方が上なのかよ…」

妻「ま、普段の行いの差ね」

男「わりとショック」



64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/26(木) 23:56:11 ID:uF5VbD/s

・ ・ ・ ・ ・

男「…」

男(国営研究所…奴ら、いや、国王の奴、何を企んで…)

キィィ…

男(っ!?)

キィィィン
キィィィン
ンチャァ…

男(また頭痛…ぐっ…痛い、頭が割れそうだ…)

男(…また、だと?)

男(俺は、また、と言ったのか?)

男(俺は何度こんな風に頭痛を…意識を…)

ボヤー

男(お…れは…いった…い…)

グワン グワン
バタリ



65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/27(金) 22:09:25 ID:QUXexRMU

――――――――――

男「ぐぁ…んっ…」

女「ちょっと男、大丈夫!?」
男「あ…?」

女「返事がないから、勝手に入ったけど、あんたお風呂で倒れてたのよ?」

男「風呂で…そうだったンか」

女「なんか最近のあんた、変だよ…突然ふらついたり、学校じゃ寝てばっかりだし…」

男(意識が断片的になってるのは、そういう事だったのか…)



67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/27(金) 22:26:37 ID:QUXexRMU

女「ねぇ、病院で診てもらお?どう考えても変だよ…ねぇ、男…」

ポロポロ

男「お前…泣いてンのか…?」

女「私…泣いて…?…分かんない…でも、よく分かんないけど、すごく不安で…分かんない、分かんない…怖い…うわぁぁぁぁぁ!」

アタマ ブンブン

女「あ゛あ゛い゛い゛い゛!」



68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/03/27(金) 22:31:07 ID:QUXexRMU

ヘドバン!

ヘドバン!

へどばん!

猟奇的日常系アニメーション
へどばん!

日曜 夜六時半から放送開始!

男「ハッ、絶対見ろよな!」



おしまい


元スレ
SS深夜VIP:男「尻触り放題?」