1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 08:42:14.818 ID:qPQNZUYV0.net

千早「あの、高槻さん」

やよい「これもこれも食べられます! 千早さんもいりますかっ!?」

千早「い、いらないけど、それよりその草……」

やよい「こーんなにいっぱいあるなんて、今日はご馳走でーす!」

千早「あの、この道、犬が散歩しているわ」

やよい「?」

千早「だからその、草に……おしっこをしてるんじゃ?」

やよい「??? ……そのくらい、いつも洗って食べますよ?」

千早「! …………高槻さん」



8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 08:45:42.068 ID:qPQNZUYV0.net

やよい「……わぁ、見てください!」

千早「た、高槻さん……」

やよい「このお花は蜜をちゅーって吸うと甘いんですよ!」

千早「……う、ううっ……」

やよい「兄弟に持って帰ってあげなくちゃ! 久しぶりのお菓子ですっ」

千早「ど、どうして……」

やよい「え?」

千早「高槻さん、一応Dランクのアイドルでしょう?」

やよい「そうですけど……?」

千早「多少の稼ぎならあるはずだわ、どうしてそんな」

やよい「稼ぎ?」



11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 08:48:53.122 ID:qPQNZUYV0.net

千早「そうよ、ちゃんとアイドルのお仕事してるのだから」

やよい「私、全然稼ぎがないんです……」

千早「え?」

やよい「先月も、三千円しか振り込まれてなくて」

千早「そんな……まさか」

やよい「きっと私がアイドル下手なのが悪いんです……でも頑張ります!」

やよい「今は三千円でも、頑張ればきっと三万円くらいには!」

千早「……高槻さん……」



13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 08:52:03.416 ID:qPQNZUYV0.net

千早「プロデューサー、今なんて?」

P「三千円なんてとんでもない、と言ったんだ」

千早「で、でも高槻さんは……」

P「……うーん、普通は本人以外には教えないんだが、心配してくれてるようだから特別に教えると」

P「先月は■■万円くらいだったはずだ」

千早「……どういうこと……?」



17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 08:58:07.685 ID:qPQNZUYV0.net

後日

やよい「あ、千早さん!」

千早「またこの原っぱにいたのね……」

やよい「見てください、今日は木の実を拾っちゃいました!」

千早「……高槻さん……」

やよい「きっとみんな喜ぶだろうなぁ……!」

千早「あ、あの……高槻さん?」

やよい「は、はい! なんですか?」

千早「ええと……つかぬことを聞くのだけれど」

千早「最近なにか変わったことはないかしら?」

やよい「え? うーん、あんまり思いつかないですけど」

千早「お家のこととか、ご家族のこととか」

やよい「……あ、そういえば、この前お父さんが袋いっぱいにお菓子を買ってきてくれたことがありました!」

千早「お父様が?」



22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 09:00:52.477 ID:qPQNZUYV0.net

やよい「はい! このところいつも怖い顔だったんですけど、その日はにこにこしてて」

やよい「お母さんは無駄遣いしてって怒ってたんですけど……」

やよい「弟たちは喜んで分けあってたんですよー!」

千早「そう……よかったわね」

やよい「よかったです! ……あ、あの草も食べられます!」

千早「…………」



27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 09:06:02.394 ID:qPQNZUYV0.net

やよい「あ、千早さんもう帰るんですか?」

千早「ええ、もう行かないと。草探し、頑張ってね」

やよい「頑張りまーっす!」

千早「また明日……ああそうだ、高槻さん!」

やよい「なんですか?」

千早「きっと、もうすぐ暮らしがよくなるわ。高槻さん、こんなに頑張ってるんだから」

やよい「千早さん……!」

千早「大丈夫。高槻さんはアイドル下手なんかでは決してない」

千早「きっとすぐに報われる時がくるはずよ」

やよい「あ……ありがとうございます……!」

千早「じゃあ、そろそろ行くわね。また明日」



31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 09:11:54.429 ID:qPQNZUYV0.net

後日

千早「高槻さん、おはよう」

やよい「おはようございまーっす……」

千早「……どうかしたの? 元気がないように見えるわ」

やよい「実は、お父さんが家を出ていったらしくて……」

千早「出ていった? 本当なの?」

やよい「はいー、お母さんが言ってました……」

千早「そう……出ていったの……」

やよい「千早さん?」

千早「いえ、何でもないわ。それで?」

やよい「お母さんが言うには、お父さんは貯金をたくさん残しておいてくれたから、少し楽になるって」

やよい「でも、お父さんがいなくなっちゃったのは寂しいです……」

千早「そう……」



35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 09:18:46.378 ID:qPQNZUYV0.net

千早「でも、これからはやよいのお給料も上がるはずよ」

やよい「え……そうなんですか?」

千早「そのはずよ。プロデューサーが言ってたわ」

やよい「……うっうー」

千早「あまり嬉しそうじゃないわね?」

やよい「だって、お給料が上がっても、お父さんがいないですし……」

千早「高槻さん……そうよね、私が不謹慎だったわ、ごめんなさい」

やよい「うー……」

千早「でも、お父様がいなくなったのは悲しいけれど、保険金が入ったのは不幸中の幸いだわ」

千早「高槻さんには私もついてるから、つらいことがあればいつでも頼っていいのよ」

やよい「千早さん……ありがとうございますー!」



40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/07/25(土) 09:26:08.978 ID:qPQNZUYV0.net

千早「高槻さん……いえ、やよい」

千早「どんなつらい目にあっても、あなたには私がついているわ」

千早「あなたのためなら私はどんなことでもしてあげる」

千早「何かあったら私が全てなんとかしてあげる」

千早「だからいつでも頼っていいのよ、やよい」

やよい「ありがとうございます、千早さん……」

千早「今はお父様が消えて寂しいでしょうから、私がずっとそばにいてあげるわ」

やよい「……はい!」



二人は抱き締めあってハッピーエンド


元スレ
やよい「うっうー! 食べられる草がいっぱい生えてまーっす!」千早「えっ?」