1: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:47:15.10 ID:YcwpBmUz.net
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(ふぅ…風が少し強いですが、たまにはこうして、1人夕日に染まる海を眺めるのも良いものですわね)
ビュゥゥゥウウ...
ビュゥゥゥウウ...
スタ...スタ...スタ...ス...
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
2: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:48:19.97 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(な、な、なんですの……??何故善子さん……無言なんですの……??何故無言でわたくしの傍らに佇んでいるんですの……???)
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(……やはりわたくしから話しかけた方が良いのでしょうか…?いや、むしろこちらが話しかけることを期待しているからこそ善子さんは沈黙しているのでしょうけど……)
ダイヤ「…」チラッ
善子「…」ソワソワ
ダイヤ(…様子から察するに、おそらく『あら、善子さん。こんなところでどうしたんですの?』などという平々凡々な言葉は待っていないのでしょう)
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(この状況…"茜色に照らされる海を眺め潮風に髪をたなびかせる黒髪の少女と、その傍らで凛とした表情を浮かべ遠くを見つめる少女"というこの幻想的な光景…!)
ダイヤ(今 善子さんが待っている言葉、それは…)
ダイヤ(そう!『イカした台詞』ですわっ!!)
ダイヤ(せっかく後輩が、それも珍しく善子さんがわたくしに個人的に接触してきてくれた…先輩としてその期待に目一杯応えなければ…!)
ダイヤ(さぁ!ご期待通りとばして差し上げましょう、『イカした台詞』をっ!!!)
ダイヤ「今日は…風が騒がしいですわね。」
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(なんでしょう…なんというかその……恥ずかしいとかそういうのではなく…ただ…ただ純粋に……死にたい…)
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…でも少し…この風…泣いています。」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(…)
ダイヤ(……)
ダイヤ(………w )
ダイヤ(wwwでwもw少wしwこwのw風w泣wいwていwまwすwwww )
ダイヤ(何をおっしゃりやがりあがってございますのこのお団子少女はwwww )
ダイヤ(………って人のことは言えませんでしたわね…というかやはり続くんですか… )
ダイヤ(やはり一人ではこの状況から抜け出せない……ということですでに呼ばせていただきました、わたくしも人を頼ることを覚えましたので )
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
スタ...スタ...スタ...ザッ!
果南「…」
善子「…」
ダイヤ(果南さん!早かったですわね )
果南「急ぐよダイヤ、どうやら風が…町に良くないものを運んできちゃったみたいだから、さ。」
ダイヤ(なぁんでこんなときに限ってノリノリなんですのあなた!?!? !?)
果南「……/////」カァァァ///
ダイヤ(いや カァァァ/// ではないんですが!?状況が悪化したんですが!? )
善子「…」ニヤニヤニヤ
ダイヤ(善子さんはすごく喜んでいるようですが… )
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(……いや、そもそも何故このようなことに付き合わねばならないのでしょう…?はぁ…最初から間違っていたのですね、ここは先輩をからかう後輩にビシッと言ってやらなくては )
ダイヤ「…」スクッ...クルリ...
スタ...スタ...スタ...スタ...
ダイヤ「急ぎましょう、風が止む前に。」
スタ...スタ...スタ...
善子「…」
果南「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(… )
ダイヤ(…… )
ダイヤ(………は???何を言っていますのわたくしは…??? )
ダイヤ(どうしてしまったんでしょうか…?というかもういよいよ引き返せなくなっていましましたわね… )
ダイヤ(……もうこうなったらいけるとこまで行ってやりますわ!! )
「待って」
ダイヤ(!?…その声は…! )
ルビィ「…」
ダイヤ(…ルビィまで… )
善子「…」
ダイヤ「…」
果南「…」
ルビィ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ルビィ「ねぇ大変だよ!!そこのコンビニ!!ポテト!!半額だよ!!!ねぇ行こうよ!!!ねぇねぇ!!!!!」
善子「ふんっ!!」ガシッ!!
ルビィ「!?なんで!?!?!?」ギチギチ...
ダイヤ(あの…ルビィ…空気を読…いやある意味読んでいましたが…… )
果南「半額!?!?」
おまけ
善子「…」
ビュゥゥゥウウ...
スタ...スタ...スタ...スタ...ス...
「…あたしはこの風が好きじゃねぇ」
善子「!?」
「風はいつもあたしの大事なもんをみんなかっさらっちまう…あたしがこの風を止めてやる…いつか…必ず…!」
善子「…」スクッ...クルリ...
善子「…」
「……フッ」
クルリ...スタ...スタ...スタ...スタ...スタ...
美渡(……志満姉じゃなかったぁぁぁあ!!は、恥ずかしいぃぃぃいい!!!///// )
志満「美渡~?帰るわよ~?」
美渡「あ!!志満姉どこ行ってたんだよ!?」
志満「え?コンビニ」
終わり
元スレ
ダイヤ(な、な、なんですの……??何故善子さん……無言なんですの……??何故無言でわたくしの傍らに佇んでいるんですの……???)
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(……やはりわたくしから話しかけた方が良いのでしょうか…?いや、むしろこちらが話しかけることを期待しているからこそ善子さんは沈黙しているのでしょうけど……)
ダイヤ「…」チラッ
善子「…」ソワソワ
ダイヤ(…様子から察するに、おそらく『あら、善子さん。こんなところでどうしたんですの?』などという平々凡々な言葉は待っていないのでしょう)
3: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:48:56.49 ID:YcwpBmUz.net
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(この状況…"茜色に照らされる海を眺め潮風に髪をたなびかせる黒髪の少女と、その傍らで凛とした表情を浮かべ遠くを見つめる少女"というこの幻想的な光景…!)
ダイヤ(今 善子さんが待っている言葉、それは…)
ダイヤ(そう!『イカした台詞』ですわっ!!)
4: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:49:43.37 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(せっかく後輩が、それも珍しく善子さんがわたくしに個人的に接触してきてくれた…先輩としてその期待に目一杯応えなければ…!)
ダイヤ(さぁ!ご期待通りとばして差し上げましょう、『イカした台詞』をっ!!!)
ダイヤ「今日は…風が騒がしいですわね。」
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
5: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:50:17.39 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(なんでしょう…なんというかその……恥ずかしいとかそういうのではなく…ただ…ただ純粋に……死にたい…)
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…でも少し…この風…泣いています。」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
善子「…」
ダイヤ「…」
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
8: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:50:55.08 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(…)
ダイヤ(……)
ダイヤ(………w )
ダイヤ(wwwでwもw少wしwこwのw風w泣wいwていwまwすwwww )
ダイヤ(何をおっしゃりやがりあがってございますのこのお団子少女はwwww )
ダイヤ(………って人のことは言えませんでしたわね…というかやはり続くんですか… )
11: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:51:53.17 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(やはり一人ではこの状況から抜け出せない……ということですでに呼ばせていただきました、わたくしも人を頼ることを覚えましたので )
善子「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
スタ...スタ...スタ...ザッ!
果南「…」
善子「…」
ダイヤ(果南さん!早かったですわね )
果南「急ぐよダイヤ、どうやら風が…町に良くないものを運んできちゃったみたいだから、さ。」
ダイヤ(なぁんでこんなときに限ってノリノリなんですのあなた!?!? !?)
果南「……/////」カァァァ///
ダイヤ(いや カァァァ/// ではないんですが!?状況が悪化したんですが!? )
善子「…」ニヤニヤニヤ
ダイヤ(善子さんはすごく喜んでいるようですが… )
ビュゥゥゥウウ...
13: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:52:38.25 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(……いや、そもそも何故このようなことに付き合わねばならないのでしょう…?はぁ…最初から間違っていたのですね、ここは先輩をからかう後輩にビシッと言ってやらなくては )
ダイヤ「…」スクッ...クルリ...
スタ...スタ...スタ...スタ...
ダイヤ「急ぎましょう、風が止む前に。」
スタ...スタ...スタ...
善子「…」
果南「…」
ダイヤ「…」
ビュゥゥゥウウ...
ダイヤ(… )
ダイヤ(…… )
ダイヤ(………は???何を言っていますのわたくしは…??? )
14: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:53:14.77 ID:YcwpBmUz.net
ダイヤ(どうしてしまったんでしょうか…?というかもういよいよ引き返せなくなっていましましたわね… )
ダイヤ(……もうこうなったらいけるとこまで行ってやりますわ!! )
「待って」
ダイヤ(!?…その声は…! )
15: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:53:39.58 ID:YcwpBmUz.net
ルビィ「…」
ダイヤ(…ルビィまで… )
善子「…」
ダイヤ「…」
果南「…」
ルビィ「…」
ビュゥゥゥウウ...
16: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:54:27.24 ID:YcwpBmUz.net
ルビィ「ねぇ大変だよ!!そこのコンビニ!!ポテト!!半額だよ!!!ねぇ行こうよ!!!ねぇねぇ!!!!!」
善子「ふんっ!!」ガシッ!!
ルビィ「!?なんで!?!?!?」ギチギチ...
ダイヤ(あの…ルビィ…空気を読…いやある意味読んでいましたが…… )
果南「半額!?!?」
17: 名無しで叶える物語 2019/05/30(木) 21:55:05.45 ID:YcwpBmUz.net
おまけ
善子「…」
ビュゥゥゥウウ...
スタ...スタ...スタ...スタ...ス...
「…あたしはこの風が好きじゃねぇ」
善子「!?」
「風はいつもあたしの大事なもんをみんなかっさらっちまう…あたしがこの風を止めてやる…いつか…必ず…!」
善子「…」スクッ...クルリ...
善子「…」
「……フッ」
クルリ...スタ...スタ...スタ...スタ...スタ...
美渡(……志満姉じゃなかったぁぁぁあ!!は、恥ずかしいぃぃぃいい!!!///// )
志満「美渡~?帰るわよ~?」
美渡「あ!!志満姉どこ行ってたんだよ!?」
志満「え?コンビニ」
終わり
ダイヤ「今日は...風が騒がしいですわね」