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SS速報VIP:ぐだ男「アーサー王の死?」マシュ「はい先輩。」



127: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 21:57:12.00 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「それじゃ、またお話を読んでみようか。」


ぐだ子「そうねー。今回はランスロットのところを見てみましょう。」

マシュ「え?」

ぐだ子「不倫関係なのに、このまえのガレスちゃんから尊敬されたり、王様から
    信頼されたりって、不思議じゃない?こう、みんなが納得するような格好いいエピソードとか…」


マシュ「うーん。気が進まないですけど、ランスロット卿とギネヴィア妃の関係はどうでしょうか。」


ぐだ男「了解…えーっと、パラパラ。話は聖杯探索の終わりまで飛んで…と。」


ぐだ男「ランスロット卿は、アーサー王のお妃さま、ギネヴィア王妃が大好きです。
    また、ギネヴィアもランスロットが大好きなので、二人はよく会ったりしていました。」




128: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 21:57:46.47 ID:nxOdqQw70


=====王妃の部屋============


天の衣(?)「いつもありがとね。ランスロット卿。次はいつお会いできるかしら?」

ランスロット「…ギネヴィア様。」

天の衣(ギネヴィア)「どうしたの?そんな顔をして。」

ランスロット「…私は、少しキャメロットを離れようと思っております。」

天の衣(ギネヴィア)「…え?」


ぐだ男「しかしある日ランスロットは、ギネヴィア王妃にキャメロットから距離をおくつもりであると告げます。」






129: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 21:58:20.87 ID:nxOdqQw70

ランスロット「…知っての通り、今円卓は弱体化しつつあります。原因は外敵との戦いだけではありません。
       ラモラック卿が謀殺され、トリスタン卿が王のもとを去り、
       また先の聖杯探索により、我が息子ギャラハッドやパーシヴァル卿をはじめ、
       多くの騎士が離脱しました。」

天の衣(ギネヴィア)「ええ、そうね。だからこそあなたがいてくれないと困るでしょう。」

ランスロット「…しかし最近、アグラヴェインとモルドレットが、私のことをよく監視する
       ようになりました。」

天の衣(ギネヴィア)「ガウェイン卿の弟の?」


ランスロット「…あの二人は、私を失脚させれば自分たちの天下とばかりに、悪い噂を流しています。
       私はこれまでギネヴィア様に、わずかばかりでもお力になれるようお傍に仕え尽力してまいりましたが、
       この行動をも不貞ではないかと中傷してきています。このままでは、王妃の、
       そして我が王の名誉まで傷つけてしまいます。」

ランスロット「…彼らには邪悪な面もありますが我が王の甥であり、円卓の中心にあるべき騎士です。
       円卓の力が弱まりつつある今、彼らと対立するわけにはいきません。
       故に一時この身を引き、ギネヴィア様とも距離を置くつもりでございます。」



130: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 21:58:51.45 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「ランスロット卿は、王妃とこっそり会うことを繰り返していましたが、アグラヴェイン卿やモードレット卿が、
    次第に監視してくるようになったので、一度王妃と距離をおき、潔白を証明しようと考えていたのです。」


ぐだ子「なんだ、ランスロットってばちゃんとしてるじゃない。」

マシュ「違います先輩!それは、先輩の解釈が著しく好意的にされているからにすぎません!」


ダヴィンチちゃん「聖杯探索の後ランスロット卿と王妃は、より頻度をあげて会うようになったといわれている。
         まぁ、つまり…ギャラハッド卿が、天に召されてからタガが外れたように、とも
         いえるかもしれないかな。」


マシュ「そして、アグラヴェイン卿が、ランスロット卿の監視をするようになったというのも、
    二人がよく逢瀬をするようになったからです。」

ぐだ男「うーん。息子がいなくなったとたん、主君の妻とよく会おうとする騎士…。」

マシュ「普通に考えれば本当に、最低です!」




131: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:00:11.62 ID:nxOdqQw70

ぐだ子「まぁ、まちたまえナスビちゃん。(ぐいっ)ランスロット卿も大切な仲間なんだし、
    なるったけこう…いいところもある!って感じに見ていこうじゃない。」

マシュ「ま、まぁ先輩がそういうのなら…」

ぐだ男「んじゃ、続き続き…」


天の衣(ギネヴィア)「…」

ランスロット「ギネヴィア様?」

天の衣(ギネヴィア)「…そう。私のことなんて、どうでもよくなったのね。」

ランスロット「…いえ!そのような…ことは決して!」

天の衣(ギネヴィア)「もうあなたのことなんて、知らない!出ていきなさーい!」


ぐだ男「が、王妃は、ランスロットは自分のことを嫌いになったのだと怒り、
    ランスロットはキャメロットから叩き出したのでした。」




132: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:01:07.63 ID:nxOdqQw70


小次郎(?)「それで叩きだされ申したか。」

ランスロット「違う!…ギネヴィア様は、素晴らしいお方だ。
       少しでも未練をみせたら、私の覚悟が揺らいでしまうとみて、
       あえて強いお言葉で拒絶してくださったのだ。」

小次郎(?)「え~本当でござるか~?」

ランスロット「…。」

ランスロット「うっ、うっ、うっ…ギネヴィア様…」

小次郎(?)「難儀な御人よなぁ。」

ランスロット「ボールス…。私が不在のあいだギネヴィア様の力になってくれ…」

小次郎(ボールス)「心得た…が、無論貴公程とはいかぬ故、ほとぼりが冷めたら
          またお戻りくだされよ。」

ランスロット「ああ…。ぐすん。」





133: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:01:46.23 ID:nxOdqQw70

ぐだ子「結構、気が強いのね。王妃様。」

マシュ「ここは自業自得とはいえ、ちょっとランスロット卿がかわいそうかもしれませんね…。」

ぐだ子「そうそう。そんなかんじよ。」

ぐだ男「さて、それから、ギネヴィア王妃は円卓の騎士達の晩餐会を開くことになりました。」


====キャメロット============


アルトリア「ふー…。」ドサッ

ベディヴィエール「お疲れですか?我が王。少し休まれた方が…」


アルトリア「いえ、いくさや先の聖杯探索で、円卓の騎士達にも大きな被害が出てしまいました。
      その補填、復興ののためにも、今は休んでいられる場合ではありません。」おしごとおしごと


イリア(?)「それでも、今日くらいは羽を伸ばされてもいいのではないですか?」


アルトリア「なぜです。コンスタンチン?」

ベディヴィエール「ギネヴィア様が功のあった円卓の騎士達を招き、晩餐会を催されて
         おります。」




134: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:02:36.35 ID:nxOdqQw70


アルトリア「ああ、今日でしたね。ギネヴィアにも本当に力になってもらっています。彼女や騎士達が
      安心してくつろげるためにも、もうひと頑張りしないといけませんね。」

イリア(コンスタンチン)「…ランスロット卿がキャメロットを離れられて…ギネヴィア様は
              アーサー様にこそいらしてほしいのに…」ボソッ


=====晩餐会会場==========


マリー(ガレス)「今日もランスロット卿はおいでになられていないようね。」

アグラヴェイン「ふん。殊勝なことではないか。ようやくあの男も己を立場をわきまえるように
        なったのだからな。」

モードレット「そーそー。これでキャメロットに俺たちに対抗できるやつは
       いなくなったじゃねえか。」


ガウェイン「いずれ戻ってくるにせよ、ランスロットに頼りきるわけにもいきません。
      我々だけでもキャメロットを支えていけるくらい、頑張っていきますよ。」

アグラヴェイン「うむ。」

茨城童子(?)「…ギリッ」

ぐだ男「しかし、その晩餐会に参加した騎士に、邪なことを考える騎士がいました。」





135: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:03:17.86 ID:nxOdqQw70


茨城童子(?)(忌まわしきガウェインめ、今日こそ吾が従兄ラモラックの仇をとってやる!)

茨城童子(?)(本来ならば、吾が手で血祭にあげてやるところではあるが…)

茨城童子(?)(誇り高きラモラックは我が王の甥を手にかけることをよろしくとせず、
        死ぬその時まで彼奴らへの怒りを己の中に抑え込んだ男…)

茨城童子(?)(だのに、吾が直接手にかけては、面目たたぬ。)シュン

茨城童子(?)(…。)

茨城童子(?)(故に…暗殺をする。)キリッ


ぐだ男「ピネル卿は、敬愛する従兄ラモラック卿がガウェイン卿とその兄弟達に嬲り殺しにされたため、
    この晩餐会で復讐をしようと企んでいたのです。」

茨城童子(ピネル)「ふっふっふ」(リンゴを取り出す。)



136: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:03:48.26 ID:nxOdqQw70

ぐだ男「さて、ガウェイン卿は、林檎や梨が大好物。そのため、ギネヴィア王妃も彼のために
    果実をたくさん山盛りにして準備しておりました。」

ぐだ子「果物?じゃがいもじゃなくって?」

マシュ「果物がごちそうで、ジャガイモが主食だったんでしょうね。」



茨城童子(ピネル)(この果実の山に、この毒林檎を混ぜてやる。ククク己の強欲さを悔い、地獄に落ちるがよい!」(ひょい。)

ぐだ男「ガウェイン卿のために、用意された果実の山に、ピネルは毒林檎をまぜてしまいました。しかし…」


アタランテ(?)「おお…たわわな果実が山積みに!」

アタランテ(?)「一つくらいいただいてもよいだろう。いっただっきま~す。」ぱくっ

ぐだ男「晩餐会に参加したアイルランドの勇士パトリス卿が、毒林檎を食べてしまいました。」






137: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:04:14.18 ID:nxOdqQw70

アタランテ(パトリス)「…!ぐ、ぐはぁっ!」

茨城童子(ピネル)(な、なにっ!)

アキレウス(?)「お、おいどうしたパトリス!!しっかりしてくれ!」

アグラヴェイン「何だ?何があった?」

アタランテ(パトリス)「ぐっ、り、りんごが…ぐふっ」

エミヤオルタ(パロミデス)「林檎…これは、毒入りか?」

サンソン(ガヘリス)「晩餐会の馳走は、すべてギネヴィア王妃が用意されたものだが…」

茨城童子(ピネル)「そ、そしてこの果物の山は、ガウェイン卿のために特別に用意されたものであろう!!」

アキレウス(?)「ってことは…王妃がガウェイン卿の暗殺をたくらんだんだな!それでパトリスが犠牲に…
         許せねぇ!」




138: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:04:52.26 ID:nxOdqQw70

天の衣(ギネヴィア)「え、ええ?」

アキレウス(マドール)「このマドール卿が、ギネヴィア王妃!あんたを暗殺の罪で告発するぜ!!」

天の衣(ギネヴィア)「そ、そんな!」


ぐだ男「毒林檎によりパトリス卿は死んでしまいました。
    晩餐会を準備したギネヴィア王妃が暗殺をしくんだとして、マドール卿が王妃を告発します。」

ぐだ子「山とつまれた果物をガウェインは一人で全部食べるつもりだったのかしら?」

ダヴィンチちゃん「まさか。ゴリラじゃあるまいし。」


ぐだ男「アーサー王は暗殺事件を聞きつけ、すぐに駆け付けました。そして事情を聞き、
    王妃の弁護をしてくれるよう期待し、円卓の騎士達に問いかけます。」

==========

アルトリア「残念なことが起きてしまった。何者かが暗殺を企み、パトリス卿が犠牲になりました。
      そして卿らは、晩餐会を開いたギネヴィアが犯人だと考えているようだが、私は
      ギネヴィアは無実と考えています。どうか我が妃の無実を訴えてくれる騎士は名乗りをあげてくれまいか?」





139: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:05:25.68 ID:nxOdqQw70


イアソン(ケイ)「…」

サンソン(ガヘリス)「…」

マリー(ガレス)(ねぇ、パーサント卿、アイアンサイド卿…王妃様がお兄様の命を狙う理由があるかしら?)

オルタニキ(赤騎士)(理由か。あるといえば…あるだろう。)

マリー(ガレス)(やっぱり、ランスロット卿関係かしら?)

フェルグス(藍色の騎士)(もしガウェイン卿がいなくなれば、さすがにランスロット卿を
             キャメロットに呼びもどさざるをえなくなるだろうな。)

オルタニキ(赤騎士)(あるいは、ランスロット卿不在のうちに、彼の政敵となりうるガウェイン卿を
           排除したかったか。)

マリー(ガレス)(…王妃様。本当にそこまでランスロット卿を?)





140: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:05:54.53 ID:nxOdqQw70


アグラヴェイン(…ありえなくは、ない。)

モードレット(とはいえ、口にはできない。王の御前で王妃とランスロットの関係に言及すれば
       父上の名誉をも傷つける。)
       
モードレット(いっそ擁護するか?王妃は対ランスロットのカードになるぞ?)


アグラヴェイン(…いや。どういった形であれ、ランスロットと王妃の繋がりが立たれるのであれば、
        いっそのこと…。)

モードレット(たとえ真実でなくてもこの場で処刑されてくれりゃ、それが一番父上の顔が立つ、か?)

アルトリア「だ、誰も擁護する気はないということですか?」

エミヤオルタ(パロミデス)「…」

ぐだ男「円卓の騎士達は、お互いを庇いあい、一様に口をつぐみました。王妃が無実であると主張するものは
    誰一人としておりませんでした。」

アルトリア「ああ…、もしここにランスロットがいれば、誰よりも早く妃の名誉のため名乗りをあげてくれたのに。」

アグラヴェイン(またあの男を頼りに…)


ぐだ子「うーん。王妃様って嫌われていたの?」

マシュ「そういうわけではなかったと思いますが、同胞に暗殺者がいるという事実を、円卓の騎士達
    は認めたくなかったようですね。」





141: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:06:23.40 ID:nxOdqQw70

===================


天の衣(ギネヴィア)「お願いボールス、力を貸して!」

小次郎(ボールス)「拙者が、でござるか?」

ぐだ男「ギネヴィアはランスロットの甥、ボールスの力を借りることにしました。」

小次郎(ボールス)「…ランスロット殿より、王妃殿に力を貸すように申し付けられております故。」

小次郎(ボールス)「真に王妃殿の潔白をはらさんという騎士が現れぬ限りは、お力になりましょうぞ。」

天の衣(ギネヴィア)「ありがとう。でも…私の力になってくれる騎士なんていないわよ。誰も私を擁護してくれないし…」

小次郎(ボールス)「…かつては、ござったはずでありますなぁ」

天の衣(ギネヴィア)「ううう…わかってるわよ。意地悪ね。」

ワイワイ

アルトリア「…」コソッ




142: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:07:06.41 ID:nxOdqQw70


アルトリア「…ボールスが引き受けてくれるか。ならばひとまずは安心ですね。」

イリヤ(コンスタンチン)「本当にいいの?アーサー様。ギネヴィア様のため…
             アーサー様が直接擁護すればいいじゃないですか!」

アルトリア「前にもいったはずです。王は訴えに対し裁きを与える立場。妻といえども、
      個人の擁護に回ることはできません。」


イリヤ(コンスタンチン)「だからってギネヴィア様のこと、ずっとランスロット卿に任せっきりで…
             ランスロット卿がいなくなってもほったらかしで、それでこんなことが起きて!
             いいんですか!こんなの!!」

アルトリア「コンスタンチン!あなたもいずれ王となる立場です。
      王たるものが私情に任せて判断をあやまってはなりません。」


ぐだ男「王様はボールスが、ギネヴィアの力になってくれると安心し、裁判を開くことにするのでした。」





143: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:07:36.10 ID:nxOdqQw70


====裁判会場================


アキレウス(マドール)「さぁ、ボールス、決着をつけようぜ!」

小次郎(ボールス)「あいや、またれい。」

アキレウス(マドール)「何だと。臆したか?」

小次郎(ボールス)「貴殿の望みは、暗殺犯の処刑であろう、決闘するにせよそれを整えてからでも遅くはないであろう。」

アキレウス(マドール)「…それもそうか、よし」テキパキテキパキ

ぐだ子「決闘?裁判ではなくって?」

ダヴィンチちゃん「決闘裁判といって、被告と原告が決闘をすることで判決を決めていたのさ。
         王妃は決闘できないから、その役目をボールスに頼んだということだね。」

ぐだ子「物騒ね…。」






144: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:08:09.04 ID:nxOdqQw70


サンソン(ガヘリス)「火刑の準備はできたぞ。」

アキレウス(マドール)「さあ、ボールス、これでいいな!いくぜ!!」

小次郎(ボールス)「折角だし、決着と同時に、すぐ執行できるようにもしておくべきでござろう。」

アキレウス(マドール)「それもそうか?…じゃあ王妃、こっちへ!」

天の衣(ギネヴィア)「えー…」

サンソン(ガヘリス)「恐ろしいですか?」

天の衣(ギネヴィア)「死を恐れはしないわ。恐れるのは真実が闇に葬られてしまうことよ。」

ガウェイン「流石は、王妃。ご立派な覚悟です。
      あ、猿轡をどうぞ。」

天の衣(ギネヴィア)「…」ぎゅー



145: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:08:47.04 ID:nxOdqQw70


アキレウス(マドール)「よし、これでいつでも執行できるな。さぁ…」

小次郎(ボールス)「待たれよ。腹が減っては決闘ができぬゆえ。今弁当を食っておる」もぐもぐ

アキレウス(マドール)「お前さん、いい加減に…」

小次郎(ボールス)「貴殿の分もあるぞ?」もぐもぐ

アキレウス(マドール)「お、おう…」ムシャムシャ



アキレウス(マドール)「…さぁ、これもうやり残したことはないな!」


小次郎(ボールス)「うむ。潮時よな。では…拙者は身を引くとしよう。」

アキレウス(マドール)「!」

アルトリア「なっ…!」

天の衣(ギネヴィア)「むー!むー!(ちょ、ちょっとどういうことボールス!)」



146: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:09:41.83 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「決闘するにあたり、ボールスはマドールを待たせておいて、辞退することを宣言します。」

小次郎(ボールス)「王妃殿、最初に申したはず。真に王妃殿の潔白をはらさんという騎士が現れば拙者は身を引くと!」

天の衣(ギネヴィア)「むむー!(な、なんですって!)」

ぐだ男「そう、自分が王妃のために戦うと謎の騎士が裁判の場に乱入したのです。」


??(謎の騎士)「Arrrrrrrrr!」

アキレウス(マドール)「ほう、お前が王妃の代わりに戦うということか、相手をしてやろう!」

??(謎の騎士)「oooooa!」ダダダダダダダダ


アルトリア「そこまで!!」

アキレウス(マドール)「ま、負けた、この俺が!!」

??(謎の騎士)「Arr…」

天の衣(ギネヴィア)「ぷはぁっ…あ、あなたは…一体誰?。まさか…」

ぐだ男「敗北により、マドールは王妃の無罪を認めます。それに喜んだアーサー王と、ギネヴィアは
    謎の騎士に何者か問うと騎士はおもむろに兜を外しました。」




147: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:10:12.14 ID:nxOdqQw70


アルトリア「ランスロット!!」

ランスロット「肝心な時にお傍にいることかなわず、申し訳ございませぬ。」

天の衣(ギネヴィア)「そんなこと!むしろ私は、あの時ひどいことを言ってしまったのに!」

ぐだ男「そう、騎士の正体は、一度キャメロットを叩きだされたランスロットだったのです!」

アキレウス(マドール)「しかし、王妃が犯人でないとすると、パトリスは一体誰に…」

スカサハ(?)「知りたいのならこの場を見渡してみるがいい。」

アルトリア「ニュミエ?」

スカサハ(ニュミエ)「都合が悪いのか、決着と同時に逃げたものがいるようだ。」

モードレット「(きょろきょろ)そういえば、ピネルがいないぞ。」



148: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:11:05.78 ID:nxOdqQw70

アキレウス(マドール)「あの野郎!逃げやがったか!よくも!!」ピュー

ガウェイン「お見事です。ランスロット卿。私達は無実の王妃を処刑してしまうところでした。」

マリー(ガレス)「流石ランスロット卿だわ!」

ランスロット「いや、君らは先にギネヴィア様に詫びをいれなさい。」

アルトリア「いえ、私からも礼いいます。ランスロット卿。」

ランスロット「我が王!」

アルトリア「今後も、どうか我妻の支えになってくれないか。」

ランスロット「そ、それはその…もちろん。」

天の衣(ギネヴィア)「本当にありがとう!ランスロット!」

アグラヴェイン(…どうしてこうなった!)

ぐだ男「そして、真相が判明し犯人のピネルは逃げ出しました。ギネヴィアは窮地に陥ったなか、円卓の騎士達が
    誰も味方になってくれない状況でランスロットだけが、ひどい仕打ちを受けたのにも関わらず駆け付けてくれた
    ことに深い後悔と感謝の念ををもち、二人の絆はより一層強化されたのでした。めでたしめでたし?。」



149: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:11:54.82 ID:nxOdqQw70

ぐだ子「文字通り、実に古典的なヒーローね。ちなみにギネヴィア王妃の扱いが悪かったけど、
    日常的に味方はいなかったのかしら?」

マシュ「日常的にどうだったかはともかく、アーサー王は、マーリンの反対を押しのけてまで、
    ギネヴィア王妃を妻として迎えたといわれていますから大事に思っていたのは間違いないはずです。」

ダヴィンチちゃん「もちろん結婚する際に、マーリンからいずれランスロットと不倫することも予言されているよ。」

ぐだ子「そこまでいわれても、アーサー王はギネヴィアを王妃に迎えたのね。」

ダヴィンチちゃん「そしてギネヴィアは王に信頼されたよ。例えば、アーサー王がローマに遠征する際には、
         ブリテンのことは王妃ギネヴィアに託された。ギネヴィアをアーサー王の後継である
         コンスタンチンと、老臣ボードウィンが補佐する体制になっていたようだからね。」


ぐだ子「プライベートはともかく、公的な面では頼りにされていたのね。どっちかというとキャリアウーマン?」

マシュ「アーサー王がギネヴィア王妃と結婚する際に、誰よりも立派な女性と評価していますので、能力のある方だったんでしょう。
    しかし、そのプライベートにおけるランスロット卿とのことで、円卓は崩壊に向かっていきます。」


ぐだ男「モーさんが何かするんだっけ。えーっと(ペラペラ)ある日、アーサー王のお部屋で
    ガウェイン卿が、兄弟達とおしゃべりしていました。」



150: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:12:30.62 ID:nxOdqQw70


===アーサー王のお部屋=========----


アグラヴェイン「卿らはランスロットとギネヴィア王妃は不倫をしていることと、それを我が王が
        黙認されていることをどう考えている。」

マリー(ガレス)「我が王が黙認されておられるのなら、そこまでの関係ということでしょう。
         王妃が、王が最も信頼する騎士から奉公を受けることも、
         騎士が、敬愛する王の妻から祝福を受けることを至上の喜びとすることも、
         それにとどまることなのであればなにも恥じることはないわ。」


アグラヴェイン「…」


サンソン(ガヘリス)「まぁ、実際どうなのかは本人達しか預かり知らぬことだ。」

モードレット「知ろうとした者もいるだろうに誰も知らないということなら、それは
       そういうことだろうがよ。」


ガウェイン「その話題をするということはアグラヴェイン卿。あなたは王の名誉を守りたいのですか?
      それとも醜聞を理由にランスロット卿を排斥したいということですか。」





151: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:13:15.48 ID:nxOdqQw70


アグラヴェイン「先のガウェインの暗殺未遂事件。そしてメリアガーントによる誘拐事件。
        二人の関係がガレスの言以上になるという懸念は十分にある。故に
        奴を失脚させる必要がある。」

サンソン(ガヘリス)「馬鹿を言うな。ランスロットは国を保つ上で、重要な男だ。
           それがわからぬお前ではあるまい。」

マリー(ガレス)「そうよ。なんて乱暴なことをおっしゃるの!アグラヴェインお兄様は
         ランスロット卿を信用できないの?」

アグラヴェイン「王の妻と密通するような男を、なぜ信用できる!」

ガウェイン「…面白いものですね。」

モードレット「あん?」

ガウェイン「アグラヴェイン卿。ランスロットは逆にあなたを信用していなさそうですからね。」

アグラヴェイン「…何?」



152: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:14:27.11 ID:nxOdqQw70

ガウェイン「私の見る限り、ランスロット卿とアグラヴェイン卿は、同じくらい王に忠誠を誓っています。
      しかし二人の王に対する思いが100であっても、ランスロット卿は周囲の人間…いや、
      見知らぬ民草相手であっても80くらいはある騎士。一方でアグラヴェイン卿は、
      よほど仲良くなければ限りなく0に近い…といったところですね。」

アグラヴェイン「…」

ガウェイン「だから、ランスロット卿は、周囲や目下の人間にすら愛をもって接することのできない
      アグラヴェイン卿が、どうして主君である王を敬愛することができるかと疑っています。」

アグラヴェイン「だが、奴は…!

ガウェイン「ランスロットのように周囲に分け隔てなく接するような男であれば、敬愛の対象もいつか王から
      別の誰かにうつるかもしれない、と怖がっているのでしょう。」

アグラヴェイン「…ああ、そうだ。だから奴は危険すぎる。」


ガウェイン「はぁ。いいですか?あっくん。考え方からして水と油のあなた達に、今更わかりあえとは
      言いません。あなたとて、ランスロットの必要性は理解できているでしょう。それを劇薬と
      とらえるかもしれませんが。」


アグラヴェイン「…いや、しかしだな。」



153: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:15:20.39 ID:nxOdqQw70

モードレット「…ばかばかしい。ランスロットの何が危険だだって?問題はそこじゃないだろう。」

マリー(ガレス)「どういうこと?」

モードレット「ランスロットの王に対する忠誠は本物かもしれない。
       だが、それはブリテンに対しての忠誠ではない。決してな」

アグラヴェイン「…そうだ。そのとおりだ。」

モードレット「それこそ、お優しいランスロットがブリテンの在り方そのものに対して
       異議を唱えたら、父上は果たしてどうされるかね。」

ガウェイン「…」


ガウェイン「アグラヴェイン卿、モードレット卿。分をわきまえるのであるのならば、
      ランスロットがあなた達をどれほど非難しようとも私はあなた達を守ります。
      しかし、彼を排斥しようとするのならば、その報いを受けることになるでしょうね。」


サンソン(ガヘリス)「そもそもお前ら如きがランスロットをどうこうできるとでも思っているのか?」



154: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:16:12.80 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「すると、そこにアーサー王が戻ってきました。」

アルトリア「おや、卿達はここで一体何を話し合っているのです。」

ガウェイン「いえ、話は終わりました。失礼します。」

サンソン(ガヘリス)「…ふん。あいつらが馬鹿をしたら、円卓も終わりだな。」


ぐだ男「ガウェイン達は退室し、残ったアグラヴェインに対しアーサー王は尋ねます。」


アルトリア「ランスロット卿と、ギネヴィアの件について、ですか。」

アグラヴェイン「はい。二人は不貞の関係にあり、我が王が黙認されていらっしゃいます。
        私はこれを由々しき自体だと考えております。」


アルトリア「面と向かって妻を侮辱されると私も穏やかではいられぬが。」

アグラヴェイン「故に私も死を覚悟して申し上げます。」



155: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:17:02.10 ID:nxOdqQw70

アルトリア「当然、今の円卓においてランスロットが失脚した場合大きな混乱…下手をすれば
      崩壊につながりかねないということも理解していますか?」

アグラヴェイン「逆に言えば、瑕疵を正すには今しかないと考えております。」

アグラヴェイン「不義を黙認することは、我が王の理想とかけ離れていると理解しております。
        黎明期では、確かにそのようなことも必要だったでしょう。しかし、ブリテンが形作られつつある今
        永遠にそれを内包することがあってはなりません。」      


アグラヴェイン「円卓を再建しなければならない状況です。
        今黙認されてきた過ちを排除することができれば、より我が王の
        理想にそった形で再び築き上げることができるでしょう。」

アグラヴェイン「王よ、お願いがございます。一度だけで構いません。どうか私に機会をお与えください。」


アルトリア「そこまでの覚悟があるなら、いいでしょう。今度狩猟でその日は帰らないと
      ギネヴィアに伝えましょう。」

アグラヴェイン「…感謝いたします。」



156: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:17:55.03 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「アグラヴェインは、アーサーにランスロットとギネヴィアの不貞について、
    訴えます。そしてアーサーは訴えを認めアグラヴェインにチャンスを与えるのでした。」

ぐだ子「…アグラヴェインは嫌な奴だったけど、ガウェイン達と相談しているし、ちゃんと
    王様に訴えているし、独断専行はしていないのね。」

マシュ「暗殺事件の時のように、決闘裁判を申し付けることもできたはずですが、
    この伝説では、アーサー王も現場をおさえるよう協力しているようですね。」

ぐだ子「決闘裁判だと、相手が間違いなくランスロットになるものね…。」


ぐだ男「チャンスを得たアグラヴェインは、モードレットとともに浮気現場を取り押さえる準備をします。」


モードレット「父上はどうだった?」

アグラヴェイン「訴えは認めていただけた。今度、我が王に狩猟に出かけた晩、浮気現場を抑えるぞ。」

モードレット「上々。こっちも協力してくれそうなやつを募っといたぜ。」




157: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:18:55.45 ID:nxOdqQw70


メカエリチャンⅠ(?)「いよいよです。外様の不倫男を排除して、正しき円卓を取り戻します。」
メカエリチャンⅡ(?)「まったくです。そもそも王の親族がよそ者の機嫌を伺うようなことあってはなりません。」

アグラヴェイン「ラヴェルにフローレンス!ガウェインは承知しているのか?」

メカエリⅠ(ラヴェル)  「お父様は反対しましたが、この機を逃すことはできません。」
メカエリⅡ(フローレンス)「お父様は甘いところがありますので、私たちでなしとげます。」


ぐだ男「アグラヴェイン達は、ガウェインの息子等、10名程の仲間とともに、武装して王妃の
    部屋まで向かいました。」


====王妃の部屋======


天の衣(ギネヴィア)「ランスロット…」
ランスロット「王妃様…」



158: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:20:01.35 ID:nxOdqQw70

天の衣(ギネヴィア)「先の暗殺事件の時、あなただけが私を信じてくれた。
           このまえ誘拐されたときも、貴方が私を助けてくれた。
           …もう私にはあなたしかいないのかもしれない…」

ランスロット「ギネヴィア様…」


モードレット 「様子はどうかな…と」じー
アグラヴェイン「どうやら話をしているようだ。」じろり

モードレット 「言い逃れのできない状況で、確保するってことでいいな。」
アグラヴェイン「うむ。まだ決定的ではない。」

モードレット 「…」
アグラヴェイン「…」

モードレット 「…」
アグラヴェイン「…」

モードレット 「…!!」
アグラヴェイン「…!!!」


モードレット 「…そこまでだ!!」
アグラヴェイン「…そこまでだ!!!」





159: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:21:24.73 ID:nxOdqQw70



ぐだ男「とうとうランスロットとギネヴィアは、現場をおさえられてしまいました。」


アグラヴェイン「ランスロット…そして、王妃!!やはり我が王を裏切っていたな!
        この、不埒物が!!」


天の衣(ギネヴィア)「わ、私は…」

ランスロット「…裏切り…?不埒物…だと?」ブチッ

ランスロット「王妃が今までどれだけ王に尽くし、また心を痛めてきたかも知らずに侮辱する気か!」

ランスロット「ほざくなアグラヴェイン!」


ぐだ男「ランスロットは、現場を取り押さえた騎士達と戦い、やっつけました。
    しかし、モードレットだけは重傷をおいつつも逃げることに成功し、このことを王に報告しました。」

ぐだ子「えーっと。MINAGOROSHI?ガウェインのお子さんも?」

マシュ「はい。」




160: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:22:11.29 ID:nxOdqQw70


アグラヴェイン「む、無念」ガクッ

ランスロット「…ギネヴィア様。お怪我はありませんか?」

天の衣(ギネヴィア)「平気よ。…でも、これからどうするの?」

ランスロット「王の騎士を殺めた以上、私は王に裁かれなくてはなりません。
       …ギネヴィア様、いそぎボールスをお頼りください。彼ならあなたを
       フランスまで逃がしてくれるでしょう。」


天の衣(ギネヴィア)「いえ、アーサーに裁かれなければならないのは私の方よ。
           王妃として、私はこれ以上あの人を裏切れないわ!
           だから、ランスロットあなたは逃げて。」


ランスロット「…申し訳ございません!」


ぐだ男「ランスロットは逃げようと提案しましたが、王妃はアーサー王の裁きを受けなければ
    ならないといい、ランスロットは一人で逃げました。」




161: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:22:48.90 ID:nxOdqQw70


ランスロット「いずれアグラヴェインとは、こうなるかもしれない予見があったが、
       ガウェイン卿の息子まで手にかけてしまうとは…」トボトボ

ぐだ男「そして、ランスロットは甥のボールスと再会を果たします。」


小次郎(ボールス)「やぁランスロット殿。此度の件。おどろかしてくださいますな。」

ランスロット「ボールス…!すまぬ。」

メディア(?)「全く、滅茶苦茶するんだから。」

ランスロット「不甲斐なき叔父を許してくれ、ライオネル」

エミヤオルタ(パロミデス)「ふっ、それにしてもうまくやったものだな。」

ランスロット「…パロミデス。卿も一緒か。どうか皮肉を言ってくれるな。」

メドゥーサ(?)「兄様…本当に大変な騒ぎになっていますよ。」

ランスロット「そうだろうな。エクター。」




162: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:25:03.81 ID:nxOdqQw70


ランスロット「このような大罪を犯し、許されぬ身だ。
       身内や友に捕縛されるのならば、それも運命かもしれんな。」

メディア(ライオネル)「…はい?」

小次郎(ボールス)「…この御人はなにを言っておられるのだ?」

ランスロット「卿らは、王の騎士を殺めた私を捕縛にきたのだろう。」

メドゥーサ(エクター)「えーっと…いや、その…
            すみませんこれ、どういうことなんです?」

エミヤオルタ(パロミデス)「貴様自分がおかれている状況をわかっていないようだな。」

ランスロット「…なぜだ。話がかみ合わぬ。」




163: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:25:33.69 ID:nxOdqQw70


メディア(ライオネル)「…いや、ランスロット卿。あなた、王に取り巻く奸臣を
            成敗したんじゃないの?」

ランスロット「…何を言っている!私はギネヴィア様との…その逢瀬を…抑えられ」

メドゥーサ(エクター)「義兄様、だから、今はもうそんなこと言っている場合じゃないんです!」


エミヤオルタ(パロミデス)「…こういうことだ。ランスロット。」

ランスロット「?」


===楽しいブリテン一家====

アナタスシア(領民)「ああ、ひもじい。貧しいわカドック。どうして
           こんなに生活が苦しいのかしら。」シクシク

カドック(領民)「それは、あのアーサー陛下の甥たちが、偉大なる王を欺いて好き勝手にしている
         からに決まっているさ。」




164: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:25:59.71 ID:nxOdqQw70

アナタスシア(領民)「ガウェイン卿とその兄弟達ね。でも彼らは立派な騎士達でないの?」シナ

カドック(領民)「とんでもない。奴らは、王の甥の立場を利用して、邪魔になる立派な騎士を
         ころしたりしているんだぞ。」

アナタスシア(領民)「まぁ、信じられないわ。」スリスリ


カドック(領民)「それだけじゃない。陰謀ばっかり企んで、騎士として研鑽を怠り、
         王の御前で、サラセン人相手に兄弟まとめて敗北してしまったりしたじゃないか。」

アナタスシア(領民)「あれは本当にひどかったわ。混迷する暗黒の時代に、守るべき教えを
           くれたアーサー王の甥が、それを汚すなんてあってはならないわ。」ギュー

カドック(領民)「それに、このまえ聖杯探索で円卓の騎士達が大勢なくなったけど、
         あれもガウェイン卿が真っ先に手を挙げたらしいんだ。」

アナタスシア(領民)「まぁ!王の甥が手をあげるのであれば、ほかの騎士達は、それがどんな危険な任務で
           あっても甥にならって手をあげざるをえないじゃない!」チュ

カドック(領民)「アーサー陛下もそれに苦言を呈したらしいからね。よっぽどさ。」



165: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:26:26.45 ID:nxOdqQw70


ベリル(領民)「おい、大変だカドックどん!」ガラッ

カドック(領民)「何があったベリルどん!」

ベリル(領民)「あのガウェイン卿の弟、アグラヴェイン卿とモードレット卿が、ランスロット卿を
        失脚させようと謀略をしかけたそうだ!」

カドック(領民)「なんてことだ、円卓一素晴らしいといわれているあのランスロット卿をか!」


ベリル(領民)「おう。しかもそれなんだが、ランスロット卿ってギネヴィア王妃と不倫しているって噂があるじゃないか。
        奴ら、それを告発しようとしたらしいぜ!」

アナタスシア(領民)「信じられないわ。そんなゴシップを?王妃様や、王様の名誉を著しく傷つけるような
           謀略を企てるなんて、本当にあの立派な王の甥だというの?」





166: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:27:15.78 ID:nxOdqQw70


ベリル(領民)「ああ、だが、そこは流石のランスロット卿だ。見事アグラヴェイン達を返り討ちにしてやっつけたらしい!」

カドック(領民)「流石あのランスロット卿だ!…だがベリルどん、ランスロット卿が王の甥を倒したってことは…」

ベリル(領民)「そうだ、ついにあのランスロット卿が、これからは俺たちのために立ち上がってくれるんだよ!」

ベリル(領民)「ランスロット卿は立派な騎士だったが、それゆえ、今までは悪い奴らでも王の甥たちを
        ないがしろにはせず、ずっと我慢して顔を立ててきた…」

カドック(領民)「だが、とうとう堪忍袋の緒が切れて誅殺したんだ!これからランスロット卿は、
         王をとりまく悪い奴らをやっつけてくれるに違いない!」

ベリル(領民)「ああ、俺たちも応援しなきゃな!」

アナタスシア(領民)「ラーン―スー!ラーンースー!」





167: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:28:00.41 ID:nxOdqQw70


ランスロット「…」

エミヤオルタ(パロミデス)「…」

ランスロット「…あの、これは。」

メドゥーサ(エクター)「はい兄様。残念ながら民衆はこんなかんじです。」

小次郎(ボールス)「ほれランスロット卿。あちらをご覧くだされ。」

粛清騎士の群れ ザッザッザッ 

粛清騎士「ウェールズから来ました。」

兵士「コーンウォールから来ました。」

エミヤオルタ(パロミデス)「はっきり言う。国中の反ガウェイン派の連中がお前を旗頭にと集まってきている。」

ランスロット「…。」




168: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:29:07.45 ID:nxOdqQw70

メディア(ライオネル)「…何を呆けているの。チャンスでしょう。王妃様がどうなるかもわからないのよ?」

ランスロット「そ、そうだ。ギネヴィア様は、我が王の裁きを待つ身…。」

エミヤオルタ(パロミデス)「そして、万が一の際王妃を救うにあたり、平身低頭で許しを請うのと、
              ある程度の対抗勢力を率いて交渉するのと、どちらが有効か」

ランスロット「むむ…やむを得んか。」

エミヤオルタ(パロミデス)「先手を打って示威行動に出てもよいと思うが。…どうだ?」

ランスロット「それはできん!我が王に弓引く真似は決して行わない!」

ぐだ男「ランスロットはボールスと会い、味方を探しました。すると、円卓騎士のパロミデスなど、
    多くの騎士が仲間になりました。」

ぐだ子「…この場面で、アグラヴェインって別に悪いことはしてないわよね。」

マシュ「はい。」

ぐだ子「言い逃れのしようもない状況だけど、ランスロットのもとにも仲間が集うのは…ちょっと意外ね。
    日頃の行いかしら?こっちの方のアグラヴェインとモーさんって少なくとも
    人の理解を得ようするタイプじゃなかったけど、嫌われていたのかもしれないわね。」

ダヴィンチちゃん「あるいは、ランスロット卿を見殺しにできなかったのか。じゃ、王様の方を見てみようか。」






169: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:29:37.54 ID:nxOdqQw70


=====キャメロット======


アルトリア「…」


イアソン(ケイ)「身内であるボールス、ライオネル、マリスあたりは
         あっち側か。他に情報はあるか、グリフレッド。」

子ギル(グリフレッド)「パロミデス卿と…弟のサフィアもランスロット卿についたようですね。
            それと今は亡きトリスタンとラモラックの旧臣もランスロット卿のもとに集っているそうです。」


アーラシュ(?)「ランスロットが王を裏切っただの、ランスロットが王のために立ち上がっただの
         民衆には混乱が広がっている。諸侯も混乱を抑えるのに手いっぱいだな。」

子ギル(グリフレッド)「ですが少なくとも、我が王を中傷し、これに弓を引こうというような
            愚かな反乱は誘発しておりません。」

イアソン(ケイ)「対処を誤らなければ、穏便に抑えられるだろう。」




170: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:30:26.95 ID:nxOdqQw70


ベデヴィエール「…それとギネヴィア様の件ですが」

アルトリア「結果として、アグラヴェインをはじめ、多くの騎士が犠牲なりました。
      また、不貞が白日のもととなった今、ギネヴィアの死刑は免れないでしょう。」

イアソン(ケイ)「おい、本気か?」

子ギル(グリフレッド)「ギネヴィア様を処刑すれば、ランスロット卿との和解は絶望的になるでしょう。
            王は、今回の騒動をすべて、力によってのみ解決を図るおつもりですか?」

ガウェイン「…我が王。私もギネヴィア王妃の処刑には反対します。」

アルトリア「…なぜです。アグラウェインが死に、モードレットも重症を負い、あなたの子供たちも
      ランスロットに殺されました。引き金になったギネヴィアを許すというのですか?」

ガウェイン「いえ、なぜならば今回の騒動の原因は我が兄弟にあるからです。ご存知のとおり我々が謀略をもって
      同胞排除を試みたのは、今回が初めてではありません。」




171: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:30:52.68 ID:nxOdqQw70


アルトリア「…。」

子ギル(グリフレッド)「あぁ、そうでした。あの悲しみの子が、あなた達を恐れてキャメロットに近寄らなく
            なったのもその頃でしたね。」


ガウェイン「私達兄弟は、我が王とブリテンのために全力を尽くしてまいりました。しかし、その過程で、
      騎士道に反する行いもありました。時に我が王の甥という立場を利用し、不満を押さえつけました。」

ガウェイン「王の威光と成果により、悪しき行いを覆い隠しておりました。」

ガウェイン「今回、ここまでブリテン全土に渡る混乱に発展したのは、今までの我ら兄弟が関わったブリテンの統治が、
      ランスロット卿の働きにより完璧でなかったことが暴かれたからにすぎません。」

ガウェイン「我が兄弟のやり方に、皆が不満を持っていた。今回の件でそれがはじけた。我々兄弟の不徳のなすところで
      ある故に過ちを認め、彼らに寛大に接しなければなりません。」


ガウェイン「だからランスロット卿との和解は可能です。いえ、和解しなければなりません。
      そのためにどうか、王妃の処刑だけはご再考ください。」


イアソン(ケイ)「ふん。わかってたのかよ。」ボソッ

アルトリア「…ガウェイン卿。そなたの考えはわかりました。
      しかし、王妃の件は、また不義の件。この騒動とは別に、ケリをつけねばなりません。」



172: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:31:29.64 ID:nxOdqQw70

ベデヴィエール「そんな!」

イリヤ(コンスタンチン)「この非常時に、まだこだわるんですか!」

アルトリア「…グリフレッド。執行に関しては任せます。近日中に。
      ガウェイン卿も立ち合いを。」

子ギル(グリフレッド)「…はい。」

ガウェイン「…我が王よ。」

マリー(ガレス)「いえ、立ち合いは私のやらせて。」

ガウェイン「ガレス…?」

マリー(ガレス)「王妃様が処刑されるとなれば、必ずランスロット卿は助けにくるわ。
         その時、ランスロット卿を私が、説得します。」

サンソン(ガヘリス)「…まて、ガレス。僕も行く。」

マリー(ガレス)「…兄様。」

サンソン(ガヘリス)「今回の件、多少なりとも、僕も責任は感じている。」

ぐだ男「王様は、王妃様を処刑することにしました。ガウェイン卿は反対しましたが、
    王は考えを改めず、逆にガウェインに立ち会いを命じました。でもガウェインは、
    嫌だったので、ガヘリス・ガレスの兄弟に代わってもらいました。」

ぐだ子「…うーん。緊急事態なのにちょっと固くないかな?王様。
    でも、子供まで殺されても、ガウェイン卿は冷静ね。覚悟が決まっているというか、
    なんというか…」



173: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:33:07.99 ID:nxOdqQw70


=====キャメロット==========


アルトリア「…まだ何かありますか?グリフレッド」

子ギル(グリフレッド)「…あなたは、本当に妻を殺したいのですか?」

アルトリア「…指示なら先ほど示したはずです。」

子ギル(グリフレッド)「偉大なる王、アーサー・ペンドラゴンには聞いておりません。
            かつてのわが友、アーサーに聞いています。」
アルトリア「…」

子ギル(グリフレッド)「…最近偶に思います。もしあなたが石に刺さった剣を抜く前のように
            友のままでいれたのなら、少しはあなたの苦しみを背負えたかもしれないと。」


アルトリア「あなたは騎士になることを望み、私はそれを認めた。それが嫌になったというのですか?」

子ギル(グリフレッド)「もちろんそのつもりはありません。今の僕は騎士ですから。
            王の望みを果たすことに、全身全霊を尽くしましょう。」

子ギル(グリフレッド)「ただ少し、騎士というものの無力さが情けなくなります。どんなに勤めても、
            周囲から助言者ともてはやされても、最後に決断を下すのは王であり、その苦悩を少しも
            背負うことができないのですから。」

子ギル(グリフレッド)「…もしあなたにまた、友と呼べる存在ができたのであれば、
            その時こそ、その方に本心をお話いただけることを切に願います。」 (ぺこり)



174: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:34:10.51 ID:nxOdqQw70


子ギル(グリフレッド)「…」スタスタ

イアソン(ケイ)「耄碌したか、グリフレッド?」

子ギル(グリフレッド)「…なんですか、ケイ卿。」

イアソン(ケイ)「お前のかつての友達ってのは、一度意地を張りだしたあとに、本音を吐いたことが
         ただの一度でもあったっていうのか?」

子ギル(グリフレッド)「…!ああ、そうでしたね。まったく忘れていました。本当に、歳はとりたくないものですね。」

子ギル(グリフレッド)「ケイ…アーサーのこと、頼みますね。」

イアソン(ケイ)「…馬鹿が。」


====ランスロット陣営==========

ランスロット「大変だ!我が王は、やはりギネヴィア様を処刑なされるおつもりのようだ!」

エミヤオルタ(パロミデス)「じゃ、頑張ってこい。」

小次郎(ボールス)「健闘を祈るでござる。」

メドゥーサ(エクター)「あ、お弁当もっていきます?」



175: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:36:13.76 ID:nxOdqQw70



ランスロット「…ま、待てい!なんで卿らはそんなに冷静なんだ?」

メディア(ライオネル)「何でって…、どうせあなたは王妃様を助けにいくんでしょう?」

ランスロット「だ、だが、王も襲撃に備えているはず、おそらく円卓の騎士達が…」

小次郎(ボールス)「これはまた、ランスロット殿らしからぬ弱音よなぁ。」

メディア(ライオネル)「アグラウェインの一党を倒しといて今更何いってるのよ。」

ランスロット「な、何より王妃を救おうというのは我が王に対する反逆、それを黙認するのか?」

メドゥーサ(エクター)「我が王に対する反逆って…兄様は、本当に我が王が奥様を処刑したいと思っているのですか?」

ランスロット「いや、勿論我が王も苦しくも決断されたであろうが…」

メディア(ライオネル)「なら十分じゃない。王が立場上できないことを代わりにかなえることも騎士の役目でしょ。
            騎士の役目は王の望みを果たすことなのだから」



176: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:37:26.62 ID:nxOdqQw70


ランスロット「む、いや王の為を考えれば当然王の決断を尊重し…」

エミヤオルタ(パロミデス)「余計なことを考えられるな。ランスロット。お前が何をしたいのかだけ考えろ。」

ランスロット「そ、それは、もちろん、ギネヴィア様を救うことだ。」

エミヤオルタ(パロミデス)「なら、とっとと行って来い。単純にお前はお前のやりたいと思ったことをなせ。
              それが一番ためになるのだから。」

ランスロット「・・・どういうことだ?」

エミヤオルタ(パロミデス)「じきにわかる。籠城のための準備は整えといてやるからさっさといってこい。」


ランスロット「・・・ええい、わかった。ではいってくるぞ!」

メドゥーサ(エクター)「…全く。あれも天然なんでしょうか?」

小次郎(ボールス)「見ている分にはあれほど愉快な方もおるまいて。」





177: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:37:53.26 ID:nxOdqQw70


=========処刑場================


プロトニキ(緑の騎士)「おいガレス、なんだよその恰好は!」

キャスニキ(赤の騎士)「いつランスロット卿が来るかもしれないのに、武装もせずに!」

マリー(ガレス)「だからこそよ、ペリーモンズ。ランスロット卿と私達は和解しなければならないわ。
         話し合いに武具は不要よ。」

キャスニキ(赤の騎士)「捨て身の信頼かよ…危険すぎるぜ。もし何かあったら…」



アルジュナ(?)「…ふん。本当にあの兄弟達は…む」

アルジュナ(?)「…来ましたね、ランスロット卿!!」


ドォン!!







178: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:38:40.55 ID:nxOdqQw70


マリー(ガレス)「な、なに?」

プロトニキ(緑の騎士)「下がってろガレス!敵襲だ!」

マリー(ガレス)「ランスロット卿…!」

ランスロット「アグロヴァル卿…立ちはだかるなら、容赦はせんぞ。」

アルジュナ(アグロヴァル)「…ふふ。ランスロット卿、あなたなら私の立場は理解してくれるはずでしょう。」

アルジュナ(アグロヴァル)「父と兄を謀殺され、弟パーシヴァルもまた騎士であることから退き、我が家系の
              武名は地に落ちた!そして、今ようやく、汚名を晴らせる最高の機会を得られたというわけだ!」

ランスロット「それが、貴公の騎士道というわけか。」

アルジュナ(アグロヴァル)「ああ、そうだ。最強の騎士が本気で殺しにかかってくる戦いだ。
              命を懸けるのにこれ以上の場面は二度とあるまい。…実にすばらしい!」


ぐだ男「ギネヴィア王妃が処刑されそうになるところ、ランスロット卿が、助けにきました。それを
    妨害しようと、円卓の騎士達との激しい戦いが始まります。」




179: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:39:24.15 ID:nxOdqQw70


プロトニキ(緑の騎士)「逃げろガレス!ランスロットは本気だ!話し合いが通じる状況じゃねえ、
            戦いに巻き込まれるぞ!!」

マリー(ガレス)「離してパートレープ!仲間同士でこんな、争いあってはいけないわ!」

ランスロット「騎士は徒手にて死せず!!」ダダダダダダダダダ!

バスッ

マリー(ガレス)「えっ…?これは、私の血?ランス…ロ…」ガクッ

プロトニキ(緑の騎士)「ガレス!そんな、流れ弾に当たって…!」

キャスニキ(赤の騎士)「ランスロット!てめぇえええ!」

ランスロット「貴様、ペリーモンズか!」ダダダダダダダダダ!


ぐだ男「激しい戦いの末、ランスロット卿は円卓の騎士達を倒しました。アーサー王が王になり、最初に
    騎士に任命したグリフレッド卿、パーシヴァル卿の兄のアグロヴァル卿など、多くの騎士が犠牲になりました。」




180: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:40:32.23 ID:nxOdqQw70


ランスロット「よし、片付いたな、ギネヴィア様、今まいります!」

サンソン(ガヘリス)「…ぐっ…」

サンソン(ガヘリス)「ごほっ…ガ…ガレス。…ガレス。目を開けてくれ…」

マリー(ガレス)「…。」

サンソン(ガヘリス)「ふっ、…ははは、これが因果…か。」

サンソン(ガヘリス)「かあ…さ…」(ガクッ)


ぐだ男「また、ガウェイン卿の弟のガヘリス卿、ガレス卿は、武具を身に着けていなかったため、戦いに巻き込まれる
    形で死にました。ランスロット卿は、残念ながら彼らを手にかけたことに気づくことすらありませんでした。」


ぐだ子「ああ、そんな。ガレスちゃんまで。」

マシュ「…あまりに激しい戦いだったのか、ランスロット卿は気づきもしなかったそうです。
    これが、あの皆に愛されたガレス卿の最後とすると…悲しいですね。」




181: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:41:07.29 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「さて、ランスロット卿は、ギネヴィア王妃を連れて、喜びの城に向かい、
    仲間の騎士達とともに籠城しました。」


====喜びの城==========


小次郎(ボールス)「愛する者を救うために過去の同胞と厭わず戦い、見事救出する…
          全く、絵にかいたような英雄でござるなぁ。」

ランスロット「やめてくれ、ボールス。もはや私は反逆者にすぎぬ。」

メドゥーサ(エクター)「ただ…困ったことにもなりましたね。外を見てください。」


~外~

ガウェイン「出てこい!臆病者め!その首、必ずこの手で叩き落してやるぞ!」


エミヤオルタ(パロミデス)「ガウェインめ、随分とご立腹のようだな。」

メディア(ライオネル)「はぁ、ランスロット卿、あなたガレスを殺したんですって?」

メドゥーサ(エクター)「残念ですね。あの子、兄様が説得したら多分味方になってくれましたよ。」

ランスロット「…すまない。まさか、あの場にガレスにいたことすら、気づくことができなかったのだ。」



182: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:42:41.41 ID:nxOdqQw70

アルトリア「…」

イアソン(ケイ)「どうする気だアーサー?連中、亀の子みたいに引っ込んじまってるぜ。」

ベディヴィエール「あくまで、我が王に弓引くつもりはない、ということでしょうか。」

アルトリア「…力攻めは無謀です。包囲を固めしめあげていきます。」

アーラシュ(?)「…間違いなく、長期戦になるな。」

イアソン(ケイ)「落としどころは考えてるんだろうな。」

ガウェイン「ここまでの騒動をしでかしたのです。ランスロットを討ち取り、首をさらす以外にはないでしょう。」

イアソン(ケイ)「お前には聞いていない。そんなに戦いたいなら、挑発の一つでもして
         奴らを誘い出してこい!」

ガウェイン「ふん。」

アルトリア「…」




183: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:43:31.39 ID:nxOdqQw70

ぐだ男「円卓の騎士達が殺されたことに、アーサー王とガウェインは悲しみ、ランスロットのいる
城を包囲し、戦いを挑みます。ランスロットたちを城の外におびき出そうと、ガウェインは
    外からランスロットの悪口をいいました。」

メディア(ライオネル)「流石にこうも挑発されっぱなしってのはよくないわね。
            士気が下がりつつあるわ。」

小次郎(ボールス)「うむ。ここは一つ、うってでるべきでござる。」

ランスロット「戦うしかない、か。」

エミヤオルタ(パロミデス)「当然だな。交渉するにしろ、まず相手から敬意を勝ち取らねばなるまい。
              騎士が敬意を勝ち取るのは、当然武勇を示すことによってだ。」

ランスロット「…我が王と、ガウェイン卿の命を奪うことはないようにな。」

メディア(ライオネル)「はいはい。」



184: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:44:04.44 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「ランスロットは戦いたくなったのですが、とうとう出撃することにしました。
    アーサー王たちは、迎え撃とうとします。」


アーラシュ(?)「ライオネルがうって出たぞ!」

ガウェイン「よし、ランスロットめ、今こそ討ち取ってやる。」

ベデヴィエール「…我が王、どうされます?」

アルトリア「当然、私も出ます。続きなさい。」

ベデヴィエール「…はい。」




185: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:45:34.25 ID:nxOdqQw70


ぐだ男「激しい戦いになり、アーサー王は乱戦に持ち込まれ、
    ランスロットの甥ボールスに追い詰められてしました。」


小次郎(ボールス)「心、ここにあらず…といった具合でござるか?」

アルトリア「…くっ。」

小次郎(ボールス)「全力の我が王と戦うことがかなわぬのは残念至極…が、
          ここでこの無益な戦を終わらすというのも、乙なものよな?」

アルトリア(ここまでか…みんな、すまない…)

??「待てい!!」


ぐだ男「ボールスが、アーサー王の首を落とそうとすると、誰かがそれを止めました。」


小次郎(ボールス)「これはこれは」

アルトリア「ランスロット!」




186: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:46:03.31 ID:nxOdqQw70

ランスロット「…言ったはずだ、ボールス。我が王を[ピーーー]ことは許さぬと。
       どうしてもというのならば、この場で私を倒してからにするのだな。」

小次郎(ボールス)「…ふむ。」

小次郎(ボールス)「ご無礼仕った。」チャッ

アルトリア「礼は言わぬぞ、ランスロット。」

ランスロット「…は。いずれ此度の戦い、卓を挟んで解決できることを願っております。」

アルトリア「…。」

ぐだ男「ランスロットは、敵になったのにアーサー王を助けたのでした。
    アーサー王は、ランスロットと戦わなければならないことを、とても悲しく感じました。そして…」


===喜びの城=========

メディア(ライオネル)「いったたた…」

小次郎(ボールス)「流石に、ガウェイン卿を五体満足で抑えきるのは無理な話よな。」

ランスロット「…すまぬ。私の覚悟が足りぬ故、このような大けがを負わせてしまった。」

小次郎(ボールス)「いえ、相手の方にもしっかり深手を与えてやった故。」

メディア(ライオネル)「強硬派のガウェインが動けなければ、しばらく戦いは避けられるわ。
            作戦は成功よ。…い、いたた。」




187: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:47:08.07 ID:nxOdqQw70


===アーサー王陣営========-


ガウェイン「まさか、ボールスめ。ここまで腕をあげていたとは…」

ベディヴィエール「しばらくは、戦いには出れそうもありませんね。」

ガウェイン「これしきの怪我…ぐっ。」

アルトリア「万全な状況でなければ勝てぬ相手とはわかっているはず。治療にあたりなさい。」



イアソン(ケイ)「…しばらくガウェインが動けない。今がチャンスだな。おい、ルーカン。」

アーラシュ(ルーカン)「わかった。任せておけ。」


ぐだ男「また、その後の戦いで、両軍の主力であったガウェイン卿、ボールス卿の双方が
    深手を負い、お互い戦い避け、またにらみ合うようになりました。」

ぐだ子「あんなにランスロットと戦うのが嫌だったガウェインが、
    こんなになっちゃって悲しいわね。」

マシュ「弟、息子を失ってなお抑えていたのですが、ガレス卿が殺されてしまい…
    本当にガレス卿のことを大事に思っていたんでしょうね。」



188: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:48:15.61 ID:nxOdqQw70



ガウェイン「もう、怪我は大丈夫です。さぁ王よ。戦いを再開しましょう。」

アルトリア「…ええ。」

ベディヴィエール「…。」

イアソン(ケイ)「ちょっと待った!クックック。そうはいかなくなったようだ。」

ガウェイン「…なぜです?」

アーラシュ(ルーカン)「我が王に、お客さんだ。」

アルトリア「客?」

ガウェイン「何?この戦時下に一体…」

アーラシュ(ルーカン)「このお方だ!」

ロムルス(?)「…!」ドォーン



189: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:48:54.92 ID:nxOdqQw70


ガウェイン「…?」

アルトリア「…誰です?」

ロムルス(?)「ローマである!」

ガウェイン「ロ、ローマだと!なぜ?」

イアソン(ケイ)「まーった!教皇だ。ローマ教皇からの、使者だ!」

アルトリア「ローマ教皇?…和睦の仲裁ですか?」

ガウェイン「…紛らわしい。」

ロムルス(司祭)「それもまたローマである。」

ガウェイン「だまらっしゃい!」

ぐだ男「両軍のにらみ合いは、ヨーロッパにも伝わりました。事態をおもくみた
    ローマ教皇は、勅使を派遣して和睦の仲裁を試みました。」

ぐだ子「よそから助け船がきたのね。これで解決するのかしら?」



190: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:50:06.05 ID:nxOdqQw70



アルトリア「ケイ卿、ルーカン卿。あなた達の差し金ですか?」

イアソン(ケイ)「さーって、な。」

アーラシュ(ルーカン)「どちらにせよ、ランスロットと和睦する機会だろう。」

アルトリア「これほどの混乱をよび、犠牲を出し今更ランスロット卿と和睦することが許されると
      卿らは思っているのですか?」

イアソン(ケイ)「決めるのはお前だ。いつだってな。
         グリフレッドもいってたじゃないか。俺たちは、無力だ。」

アルトリア「…。」

イアソン(ケイ)「そもそも何を迷っている?。この騒乱も予想していなかったわけではないだろう。」

アルトリア「どういうことです?」

アーラシュ(ルーカン)「…アグラヴェインが告発に動いたとき、ランスロットが王妃を守りきらないかと
            期待しなかったか?
           ギネヴィアを処刑するときに、ひょっとしたら、ランスロットが彼女を救ってくれる
          かもしれないと心のどこかで甘えていなかったか?」



191: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:52:05.57 ID:nxOdqQw70

アルトリア「それは…」

イアソン(ケイ)「ランスロット本人が意識しているのかは知らないが、
         あいつは、何時だってお前が本心で望んだことをやってきた。…違うか?」

アーラシュ(ルーカン)「だからこそ、ランスロット卿を友のように愛し、尊敬していたんだろう。」

アーラシュ(ルーカン)「…ケイもグリフレッドも友のままでいられなかった。俺もランスロットにはなれなかった。」

イアソン(ケイ)「だから、奴はお前が王であるために必要なはずだ。それじゃあな。」

アルトリア「…。」

子ギル(グリフレッド)(…もしあなたにまた、友と呼べる存在ができたのであれば、
            その時こそ、その方に本心をお話いただけることを切に願います。)

アルトリア「グリフレッド…すまない。」



192: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:52:37.59 ID:nxOdqQw70



=====和睦会場===============


ランスロット「和睦の条件は二つ。第一にギネヴィア様の助命嘆願をします。これは譲れません。」
 
アルトリア「わかりました。」

ガウェイン「私としても異論はありません。」


ランスロット「もう一つは、私に協力した騎士たちにどうか寛大な処置を。
       我が王に弓引くために集ったものはございません。」

 
アルトリア「いいでしょう。」

ガウェイン「当然。彼らには今後ともブリテンのため力を発揮していただく必要があります。」


アルトリア「では、最後に貴殿の処遇についてです。」

ランスロット「…王のお望みのままに。」




193: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:54:20.67 ID:nxOdqQw70


アルトリア「ならばもし私が卿に死を命じれば、おとなしく処されますか?」

ランスロット「…。」

アルトリア「卿が死ぬことにならば、ギネヴィアも自ら命を絶つでしょう。
      それを命じれば最初の条件を破ることになります。」

アルトリア「ランスロット、再び私の力になるつもりはありますか?」

ランスロット「私は贖いきれぬほどの大罪を犯しました。あなたの妻と密通し、
       また、あなたの甥をはじめ、多くの騎士達を殺めました。」

アルトリア「今回の件は貴殿だけの責任ではない。
      …いや、責任は私にあります。ランスロット卿」

ランスロット「何をおっしゃられる、すべては、私の弱き心によるもので…」


アルトリア「そもそもです。ランスロット卿、あなたがギネヴィアと不義をなしたことすら、
      それは私の咎にすぎません。」

ランスロット「…馬鹿な!なぜそのようなことをおっしゃられますか!」




194: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:54:59.00 ID:nxOdqQw70

アルトリア「私は王になるにあたり、誓いました。私情を捨てこのブリテンのために己の全てを捧げると。」

アルトリア「そして、そんな在り方を私は妻に対しても押し付けてしまった。
      本来求められるべき、正しい在り方で妻と接することができなかった。」

アルトリア「言ってしまえば、私の都合にギネヴィアを巻き込んでしまった。私の勝手で彼女を苦しめ続けてしまった。
      私は己が幸せになるということは放棄した故、それを妻にまで強いたことを後悔していました。」


ランスロット「…馬鹿な!ギネヴィア様は、そんな我が王のことを理解されていた!
       理解されたうえで、それが王妃の役目と受け止め精一杯あなたに尽くし、あなたの愛を受け止められておられました。
       ただ少し…そこに、あった心の小さなわだかまりに、愚かな私がつけいってしまったのです。」


アルトリア「そうか。しかし、私は貴方とギネヴィアの関係を知ったとき、安心してしまいました。」

アルトリア「ランスロットならば私に代わって、正しい形でギネヴィアを幸せにしてくれるだろうと。
      愛する妻を、親愛なる友に託せると」

アルトリア「私がやらなければならないことを、貴方におしつけてしまいました。
      許してくれ、ランスロット卿」



195: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:55:45.78 ID:nxOdqQw70


ランスロット「そんなことは、ございません!貴方のためでなく、自分のために私はギネヴィア様を愛したのです。
       むしろ、私は…、ギネヴィア様について、時に我が王に憎しみに近い感情すら…」

アルトリア「そうか。やはり貴方はいつもそうやって、私が本当にやりたかったことを、自らの本心でやってきて
      くれたのですね。」

ランスロット「…そのようなこと、おっしゃらないでください。私は裏切り者です。あなたの大切な甥や
       騎士達を自らの意思で殺めた不忠ものです。どうか、私を罰してください!」

アルトリア「あれも私に責があります。私はギネヴィアを処刑するかにあたり、私情を捨て己の立場に固執してしまった。
      私が私情を捨てたからこそ、あなたは私情に固執しなければならなかった。私が立場に固執したからこそ、
      あなたは己の立場を捨てざるをえなかった。本当に、罪深き役割を与えてしまった。」

アルトリア「全ては私が理想の王であろうとしたがゆえに歪みが発生した結果。
      その歪みをランスロット、今までずっとあなたに押し付けてしまいました。
      ランスロット許してくれ。そして、もしあなたがまだ私を王として認めてくれるなら、
      友と思ってくれるのならまた力を貸してください。」
      
ランスロット「…私こそ愚か者です!いつも己のことばかりを考え、王に自分の理想を押し付け、
       挙句己の名前ばかり高めてしまい、王の名誉すら傷つけ…こんな不忠者であっても、
       本当に我が王が、必要だとおっしゃられるのなら…」

アルトリア「ランスロット卿…ランスロット―!」

ランスロット「…我が王ー!」

ぐだ男「和睦として、ギネヴィア王妃を助命すること、ランスロット一味の喜びの城からの安全な城外退去が認められました。
    そして、アーサー王とランスロット卿はお互い仲直りをしようとしました。」


ガウェイン「そんな愚にもつかぬオチが許されるとでも思っているのですか?」




196: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:57:43.34 ID:nxOdqQw70


ランスロット「…」

アルトリア「ガウェイン…」

ガウェイン「貴様はガレスを殺めた。あんなに貴様を慕っていたあの子を。」

ランスロット「…ガウェイン卿。私とてガレス卿を[ピーーー]つもりはなかった。
       せめて武装していてくれれば…」

ガウェイン「あの子は、話せばきっと貴様と分かり合えると信じていた。」

ランスロット「私とて、後悔している…今後、一生を王への奉公とガレスの弔いのために費やしてもよい。」

ガウェイン「ほんの少しでも申し訳ないと思うのなら今すぐ直接あの子に詫びを入れにいきなさい。」

ランスロット「死は恐れぬ…しかし、ギネヴィア様のためにも、命を絶つわけにはいかぬ。」

ガウェイン「…ランスロット。もしギネヴィア様が処刑されたら、我が王と和睦しようなどと考えますか?」

ランスロット「…!それは。」

ガウェイン「そういうことだ。もう貴様は私の生涯の敵だ。」

ぐだ男「しかし、ガウェイン卿が癇癪をおこしたので、アーサー王とランスロット卿は、
    仲直りできませんでした。ランスロット卿とその一味は、喜びの城から退去し、
    フランスに去っていきました。」

ぐだ子「これはまぁ、ガウェインからしたら、仕方ないわよね?」

マシュ「ええ。」



197: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:59:03.03 ID:nxOdqQw70


=====ウェールズ=======


イアソン(ケイ)「それで、ランスロットのいるフランスまで派兵するのか?」

アルトリア「そのつもりです。」

アーラシュ(ルーカン)「先の内戦で、とても遠征なんてできる状況じゃないぞ。」

アルトリア「和睦できなかった以上、このまま捨て置くこともできないでしょう。」

イアソン(ケイ)「なら、最低限の兵をつけ、ガウェインを大将にして出立させろ。
         どうせ、あいつの意見だろ」

アルトリア「それでは、みすみすガウェインを死なせるようなものです!」

イアソン(ケイ)「…聞き分けないガキは死んでもらうしかないだろう。」

アルトリア「ケイ卿、なんてことを!」

イアソン(ケイ)「あの怒り、在りし日のロット王に瓜二つだ!ペリノアだって、あの憎しみがお前の滅びにつながると
         言っていただろう。」



198: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 22:59:50.89 ID:nxOdqQw70



アーラシュ(ルーカン)「それに、ブリテンで厭戦感情が高まっているのはわかっているだろう。」

アーラシュ(ルーカン)「今までずっと王はブリテンを立派に統治し、戦い続けてきた。
            ウーサー様が亡くなってからの暗黒の時代から、随分と世の中をよくしてきた。」

イアソン(ケイ)「だが、よくなるにしても変化には違いない。古くからの因習との決別は
         ある種の負担になることは避けられない。」

アーラシュ(ルーカン)「そして俺たちは戦い続け、勝利の上に勝利を重ねることによって
            その負担から目をそらさせ続けてきた。が、今回の件で
            とうとうそれに陰りがでてしまった。」

アルトリア「これから、今までのツケが一気に跳ね返ってくるかもしれない、と?」

イアソン(ケイ)「そうだ。下手をすれば今まで積み上げてきたものが、一気に崩壊するかもしれないぞ。」




199: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 23:00:22.18 ID:nxOdqQw70



イアソン(ケイ)「それに今までの戦い…壁にぶつかることがあっても、必ずお前は乗り越えてきた。
         だが、今回ばかりはランスロットとどう決着をつけるか落としどころがみえていないだろう。」


アーラシュ(ルーカン)「先の見えない戦いが続けば間違いなく民は動揺するだろう。
            だからこそ、アーサー王は今回に限り戦ってはいけない。
            ブリテンの中央で民を安んずることを優先すべきだ。」


アルトリア「…それは、できません。」


イアソン(ケイ)「なぜだ?今更メンツにこだわっているのか!
         もうこれ以上落ちる余地があるとでも思っているのか…!?」


アルトリア「違う!私は…私は甥を、ガウェインを見捨てたくはない!!」





200: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 23:01:21.80 ID:nxOdqQw70

イアソン(ケイ)「…」

アーラシュ(ルーカン)「…」

アルトリア「…」

イアソン(ケイ)「意地を張ったお前が本音を吐くなんていつ以来だろうな?」

アーラシュ(ルーカン)「…わかったよ。それならいい。とことん付き合うよ。アーサー。」

アルトリア「すまないルーカン。…兄さん。」

イアソン(ケイ)「…ふん。」

ベディヴィエール「我が王、すみません。急ぎご報告したいことが。」

アルトリア「どうしました。ベディヴィエール?」

ベディヴィエール「…コンスタンチン卿が出仕を拒否しました。」





201: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 23:03:49.64 ID:nxOdqQw70

アルトリア「…なんですって?」

ベディヴィエール「今回の騒動、ギネヴィア王妃に近しい間柄なのに、防げなかったので
         責任とって謹慎する…と。」

イアソン(ケイ)「あてつけか、あの小僧!」

ベディヴィエール「それに他のギネヴィア派の者もそれに倣っています。」

アーラシュ(ルーカン)「…それじゃ普段の遠征時の留守役はほとんどボイコットってことか?」

アルトリア「…ボ、ボードウィンは?」

イアソン(ケイ)「ちょっと前に引退したぞ。あの爺さん。」

ベディヴィエール「となると国の統治、誰を宰相に任せましょうか?」

アルトリア「えーっと…」




202: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 23:04:35.78 ID:nxOdqQw70


アルトリア「…ユーウェイン?」

イアソン(ケイ)「モルガンの子にブリテンを託す気か!」

アルトリア「」ガクッ


ぐだ男「ガウェインがうるさいので、王はランスロットのところに戦いにいくことをきめますが、
    本当は仲良くなりたいランスロット卿と戦わなければならないことを悔やみ、
    王様は気を失ってしまうでした…と。続く!」


マシュ「アーサー王と仲直りしたいランスロット卿
    復讐にに燃えるガウェイン卿
    ランスロット卿に未練をもちつつも、ガウェインを放っとけないアーサー王
    複雑な関係になってしまいました。」

ぐだ子「ランスロット卿、こっちだとアーサー王伝説の負の象徴っていうけど、
    この伝説でも、王であるがためアーサーが本心で望みつつもできなかったことを
    担っていたって感じなのね。それにしてもやりすぎだけど。」



203: ◆/jG8XyHDyU 2019/05/12(日) 23:05:20.32 ID:nxOdqQw70

マシュ「だからこそ、アーサー王もランスロット卿のその部分に、ある種の
    敬意を感じていたのかもしれませんね。彼だからこそ、託したいというように。
    それでも甘すぎると思いますが!」

ぐだ男「逆に、この伝説におけるアグラヴェインはそれが許せなかった。ランスロットが憎かったというよりは、
    王にはあくまで完璧な存在でいてほしかった。理想の王であってほしかったように見えるね。」


マシュ「どちらも、騎士としての在り方として間違っていないかもしれません。
    だからこそ、円卓は崩壊に向かっていてしまいました。」

ぐだ子「…明確な悪者がいないというのも悲しいわ。」


マシュ「…ええ。ではこの争いは果たしてどのような結末を迎えるか、楽しみですね
    先輩!」

ぐだ男「いや、オチはもうわかってるけど。」

マシュ「先輩!」

モードレット「へくしっ…?」





元スレ
SS速報VIP:ぐだ男「アーサー王の死?」マシュ「はい先輩。」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1556964538/