1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 21:57:17.12 ID:InhK34uQ0
プルルルルッ プルルルルッ ガチャッ
P「はい、もしもし」
『あ、もしもしハニー? ミキミキ、ミキなの!』
P「……? えーっと、美希か? どうしたんだ?」
『実はね、お姉ちゃんの同僚さんが結婚詐欺に遭っちゃって……みんなでカンパしてるの』
P「え? ホントか? そりゃあ気の毒に……」
『でね、その……同僚さん、ミキにイチゴババロア買ってくれたり、すっごくいい人なの。
だから、ミキも同僚さんにカンパしたいんだけど……お小遣いが……その……』
P「そっか……よし、分かった! 少ないかもしれないけど、とりあえず5万振り込んどくよ」
『ホント!? やったぁー! ありがとねハニー! だーいすきなの!』
P「ああ、お姉さんと同僚さんにもよろしくな」
『うん! じゃあねハニー、また電話するね!』ガチャッ
亜美「……んっふっふ~。ミキミキ詐欺、大成功!」
真美「兄ちゃん、チョロすぎっしょー」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 22:09:36.54 ID:InhK34uQ0
亜美「正直さ、最初は絶対バレちゃうって思ってたけど」
真美「意外とバレないもんだよね。もう何回目になるっけ?」
亜美「んーっと……20回ぐらいから、数えるのやめちゃったし……」
真美「あっ、そういやそーだったね」
亜美「じゃ、ミキミキ詐欺は大成功と言うことで……」
真美「第二弾、いってみよー!」
亜美「おーっ!」
携帯『ダイスキハーニィ イチゴミタイニー』
美希「んー……もぅ……」ガチャッ
美希「もしもーし……ミキなのー……」
『あっ! 美希!? ほら、ボクボク! ボクだよ!』
美希「え? えーっと……ま、真クン……?」
『そうそう、キャッピキャッピのプリティーアイドル、菊地真ちゃんナリよ~!』
『ブフォッ!』
美希「?」
『あっ、ちょっと真美……あ、え、えっと、それでね、美希』
美希「う、うん」
『実はさっき、通い慣れた暗いトンネルを自転車で爆走してたらさ、目の前にいきなり妊婦さんが飛び込んで来たんだ!』
美希「え、ええっ!?」
『しかもその妊婦さん、ヤクザのお妾さんらしくてさ……ひどい仕打ちに耐えかねて、自殺しようとしたらしいんだ。
でもさ、どういうわけか、ヤクザはボクが妊婦さんを故意に轢いたって思いこんでて……!
慰謝料に6万払わないと、ドラム缶に詰めてカニさんのディナーにするって言うんだよ!』
美希「そ、そんな……ヤなの! 絶対にヤ! ミキ、真クンのエキスが混じったカニカマなんて食べたくないの!」
『本当は、プロデューサーや社長に相談するべきなんだけど……事務所のみんなの連絡先、ほとんどあいつらにリークされてるんだよ!』
美希「え、ええっ!? それじゃあ、ミキも!?」
『ううん、盗み聞きしたんだけど、美希のデータだけはあいつらも知らないみたいなんだ。……だから、こんなこと頼めるの、美希ぐらいしか……』
美希「ま、真クン……!」
『お願い、美希……6万なんてお金、貧乏道場のウチじゃあ絶対に用意できないんだ……!
ボクの口座、知ってるよね? だから、そこに……』
美希「わ、分かったの! 6万だよね!? 待ってて! すぐに振り込んでくるの!
だから、真クン……死なないで……美希、真クンが東京湾に沈んじゃうなんて、ヤダよ……」
『……ありがとう、美希。……! やばっ……あいつら……!』
美希「えっ? えっ?」
『美希、もう時間が無いみたいだ……頼んだよ。……また明日、きっと事務所で……!』ガチャッ
美希「うん……うん……! 任せて……!」
亜美「……チョロすぎる……」
真美「チョロチョロじゃん……」
真美「道場って何? まこちんのお父さん、レーサーじゃなかった?」
亜美「あ、忘れてた……ま、いーじゃんいーじゃん。ミキミキ、見事に引っ掛かったんだし! 結果オーライっしょ!」
真美「だよねー、データだの何だの、落ち着いて考えればかなりテキトーなのにね」
亜美「ま、それもこれも、亜美のモノマネスキルのタダモノってやつだよね!」
真美「えーっと、今ミキミキがまこちんに振り込んだから……次は……」
携帯『スキーダヨー ドキドキスルー』
真「ん? 誰だろ……」ガチャッ
真「はい、もしもし」
『あ、あの……えっと……わ、私……私ですぅ……』
真「……? 雪歩? 雪歩なの?」
『ぁ……ま、真ちゃ……』
真「……? 雪歩、どうしたの? なんか……後ろ、騒がしいけど」
『っ……! やっ……やめっ……! 嫌っ!』
真「!? ゆ、雪歩!? 大丈夫!? 雪歩!」
『はぁ……っ……はぁっ……ね、ねぇ……真ちゃん……』
真「う、うん……」
『わ……私ね、今、ちょっと……ほんのちょっと、困ってて……。 ……っ!
……っ、はぁ……えっとね……その……お、お金を……』
真「え……え?」
『7万円……用意してくれたら……私、無事に……っああっ!!』
真「!? 雪歩! どうしたんだよ、さっきから! ねえ! 雪歩!?」
『や……ぁっ! だめ……お願いです……お金……すぐに出来ますから……! だから、もう……!』
真「な……何……何が……! 雪歩……ねぇ! 雪歩!?」
『お、お願い、真ちゃん……! 私の口座に……7万……でないと私……っぁああっ!!』
真「そ、それどころじゃないよ! 今どこにいるの!? すぐにプロデューサー達にも……」
『駄目ぇっ!!』
真「っ……!?」
『はぁ……はぁ……駄目、駄目なの……事務所のみんなにも、家にも……お願い、真ちゃん……』
真「で、でも……!」
『わ、私は、大丈夫……それに、お金さえ入れば……すぐに、戻れるから……』
真「ゆ、雪歩……!」
『……ごめんね……私……こんな時まで、みんなに迷惑かけてばっかりで……』
真「……7万だよね。7万さえ振り込めば……雪歩は、無事に戻ってくるんだよね!?」
『…………うん……ごめんね……真ちゃん…………』
真「……帰ってきたら、全部話してよ? 何があっても……絶対に、守ってみせるから」
『……あり……がと……それじゃ……お願い、ね……真ちゃ――』ガチャッ
真「…………雪歩……」
真「……なんなんだよ……なんなんだよ、もう……!」
亜美「『絶対に、守ってみせるから』キリッ」
真美「ぶふっ! ちょ、まこちんも真剣なんだから……!」
亜美「いやいやー、またまたうまくいっちゃいましたなー! あ、そのコンポもう止めていいよ」
カチッ
真美「こんなズンズンくるBGMまで用意して……越後屋、そちも悪よのぅ?」
亜美「いえいえお代官様ほどでは……ゲッヘッヘッヘッヘ」
真美「……と、ところでさ……さっきのゆきぴょん、その……どういう設定だったの?」
亜美「え? そんなの決まってるっしょー。ゆきぴょんがー……」
真美「う、うん」
亜美「ガラのわるーいカンジのディスコでー、たくさんの男の人に無理矢理……」
真美「……う、うぁ……」
亜美「ダンス踊らされてたんだよ」
真美「! あ……や、やっぱり!? 分かってたよ、うん!」
真美「じゃ、じゃあ次はゆきぴょんに電話だね! ほら亜美、早く早く!」
亜美「え? あ、うん……」
携帯『コースモースコースモース トビダーシテユクー』
雪歩「……? 誰の番号かな……」ガチャッ
雪歩「はい、萩原です……」
『もしもし、わたくしです、わたくし』
雪歩「え? え、えっと……その……」
『わたくしですよ、雪歩……まさか、忘れてしまったのですか?』
雪歩「も、もしかして……四条さん?」
『はい……』
雪歩「ど、どうしたんですか四条さん? わ、私なんかに電話なんて……」
『……雪歩。そう自分を卑下してはなりません。今回、わたくしは……懇意であるあなたにしか頼めない、お願いがあって連絡したのです』
雪歩「えっ? お、お願い……?」
『わたくし、今日はおふだったもので……前々から気になっていた、かっぷらぁめんの製造工場を見学しに参ったのです』
雪歩「は、はい……」
『……夢のような光景でした……流れるようなべるとこんべあの上を、色鮮やかなかっぷらぁめんが次々と……』
雪歩「あ、あの……すみません、それで、お願いって……?」
『! も、申し訳ありません……あまりに感動的な作業でしたので、つい……。
……それで、見学の終盤に、出来上がった製品を梱包する区画へ向かったのです』
『……わたくし、今日は昼食を抜いておりまして……それというのも、かっぷらぁめんの工場なのですから、
かっぷらぁめんの賄いぐらいは出るだろうと思っていたからなのですが』
雪歩「う、うーんと……試食室みたいな所だったら、大丈夫でしょうけど……作業場では……」
『はい……そのまま試食室に行けばよかったのですが、わたくし……その、空腹に耐えかねて……』
雪歩「ま、まさか……!!」
『……気が付いた時には……目の前に空きかっぷの山が……っ!』
雪歩「え、ええ―――っ!!??」
『当然ながら、工場に大損害を与えてしまいまして……工場長殿に、弁償するかべるとこんべあに髪を巻きこんで坊主にするかのニ択を迫られているのです』
雪歩「! だ、駄目ですよっ! あ、アイドルが坊主頭なんて……! 動画サイトで謝罪させられちゃいますぅ!!」
『はい。ですから、わたくしは弁償を選んだのですが……』
雪歩「……も、もしかして……」
『……貯金やへそくり、服の裏地に入り込んでいた五円玉まで掻き集めたのですが……あと、8万円ほど足りないのです』
雪歩「は、8万……ですか……」
『……雪歩。その……非常に、申し上げにくいのですが……』
雪歩「ぷ、プロデューサーさんには……?」
『それが……先程から電話をかけているのですが、一向に繋がりません……。
工場長殿は、あと15分以内になんとかしろ、と仰っておりますから、時間も、あまり……』
雪歩「た、貴音さん……そ、その……」
『……恥知らずな女とお思いでしょう。当然です。自らの過失を金で解決し、しかもその金すら、信頼する仲間にたかろうなどと……!』
雪歩「そ、そんなこと……!」
『……やはり、わたくしのような身勝手な者が、罰を受けずに済むなど許されません。
申し訳ありません、雪歩。あなたに金を無心しようとしたなど、わたくしはなんと愚かだったのでしょう……!
決めました、わたくし、やはり坊主に……』
雪歩「! ま、待って! 振り込みます! 振り込みますから……早まらないで!」
『ゆ、雪歩……!』
雪歩「お願いです……そんな、情けないこと言わないで……!
貴音さんは……私の憧れなんです。どんな時でも自信に溢れてて、絶対に弱音を吐かなくて……!
私、そんな四条さんがずーっと目標だったんです。……いいえ、今だって……」
『…………』
雪歩「……だから、せめて……四条さんが1人で出来ないことなら……私、いくらでも手伝いますから!」
『! 雪歩……雪歩!』
雪歩「……でも、約束ですよ。払い終わったら、ちゃんとプロデューサーに事情を説明してくださいね」
『うっ……うう……雪歩……ありがとう……ありがとう、ございます……!』
雪歩「あ、あと、今度からは、ちゃんと試食できるか聞いてくださいね?」
『はい……はい……! ううっ…… ! あっ、こ、工場長殿――』ガチャッ
雪歩「? あ、あれ? 四条さん!?」
雪歩「……た、大変……銀行、はやく……!」
亜美「……ええ子やなー、ゆきぴょん」
真美「ホントホント。……なんか、申し訳なくなってきちゃった」
亜美「……真美」
真美「! わ、分かってるよ……分かってるから……」
亜美「……いよっし、じゃ、次いってみよー!」
真美「お、おーっ!」
一旦終わり
ごめんねもう眠いんだもう何も思いつかねえ
最後まで書き溜めてSS速報とかで投下すっからもう寝かせてお願い
元スレ
亜美「正直さ、最初は絶対バレちゃうって思ってたけど」
真美「意外とバレないもんだよね。もう何回目になるっけ?」
亜美「んーっと……20回ぐらいから、数えるのやめちゃったし……」
真美「あっ、そういやそーだったね」
亜美「じゃ、ミキミキ詐欺は大成功と言うことで……」
真美「第二弾、いってみよー!」
亜美「おーっ!」
携帯『ダイスキハーニィ イチゴミタイニー』
美希「んー……もぅ……」ガチャッ
美希「もしもーし……ミキなのー……」
『あっ! 美希!? ほら、ボクボク! ボクだよ!』
美希「え? えーっと……ま、真クン……?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 22:18:54.15 ID:InhK34uQ0
『そうそう、キャッピキャッピのプリティーアイドル、菊地真ちゃんナリよ~!』
『ブフォッ!』
美希「?」
『あっ、ちょっと真美……あ、え、えっと、それでね、美希』
美希「う、うん」
『実はさっき、通い慣れた暗いトンネルを自転車で爆走してたらさ、目の前にいきなり妊婦さんが飛び込んで来たんだ!』
美希「え、ええっ!?」
『しかもその妊婦さん、ヤクザのお妾さんらしくてさ……ひどい仕打ちに耐えかねて、自殺しようとしたらしいんだ。
でもさ、どういうわけか、ヤクザはボクが妊婦さんを故意に轢いたって思いこんでて……!
慰謝料に6万払わないと、ドラム缶に詰めてカニさんのディナーにするって言うんだよ!』
美希「そ、そんな……ヤなの! 絶対にヤ! ミキ、真クンのエキスが混じったカニカマなんて食べたくないの!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 22:28:44.55 ID:InhK34uQ0
『本当は、プロデューサーや社長に相談するべきなんだけど……事務所のみんなの連絡先、ほとんどあいつらにリークされてるんだよ!』
美希「え、ええっ!? それじゃあ、ミキも!?」
『ううん、盗み聞きしたんだけど、美希のデータだけはあいつらも知らないみたいなんだ。……だから、こんなこと頼めるの、美希ぐらいしか……』
美希「ま、真クン……!」
『お願い、美希……6万なんてお金、貧乏道場のウチじゃあ絶対に用意できないんだ……!
ボクの口座、知ってるよね? だから、そこに……』
美希「わ、分かったの! 6万だよね!? 待ってて! すぐに振り込んでくるの!
だから、真クン……死なないで……美希、真クンが東京湾に沈んじゃうなんて、ヤダよ……」
『……ありがとう、美希。……! やばっ……あいつら……!』
美希「えっ? えっ?」
『美希、もう時間が無いみたいだ……頼んだよ。……また明日、きっと事務所で……!』ガチャッ
美希「うん……うん……! 任せて……!」
亜美「……チョロすぎる……」
真美「チョロチョロじゃん……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 22:42:40.93 ID:InhK34uQ0
真美「道場って何? まこちんのお父さん、レーサーじゃなかった?」
亜美「あ、忘れてた……ま、いーじゃんいーじゃん。ミキミキ、見事に引っ掛かったんだし! 結果オーライっしょ!」
真美「だよねー、データだの何だの、落ち着いて考えればかなりテキトーなのにね」
亜美「ま、それもこれも、亜美のモノマネスキルのタダモノってやつだよね!」
真美「えーっと、今ミキミキがまこちんに振り込んだから……次は……」
携帯『スキーダヨー ドキドキスルー』
真「ん? 誰だろ……」ガチャッ
真「はい、もしもし」
『あ、あの……えっと……わ、私……私ですぅ……』
真「……? 雪歩? 雪歩なの?」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 22:53:29.96 ID:InhK34uQ0
『ぁ……ま、真ちゃ……』
真「……? 雪歩、どうしたの? なんか……後ろ、騒がしいけど」
『っ……! やっ……やめっ……! 嫌っ!』
真「!? ゆ、雪歩!? 大丈夫!? 雪歩!」
『はぁ……っ……はぁっ……ね、ねぇ……真ちゃん……』
真「う、うん……」
『わ……私ね、今、ちょっと……ほんのちょっと、困ってて……。 ……っ!
……っ、はぁ……えっとね……その……お、お金を……』
真「え……え?」
『7万円……用意してくれたら……私、無事に……っああっ!!』
真「!? 雪歩! どうしたんだよ、さっきから! ねえ! 雪歩!?」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 23:00:50.89 ID:InhK34uQ0
『や……ぁっ! だめ……お願いです……お金……すぐに出来ますから……! だから、もう……!』
真「な……何……何が……! 雪歩……ねぇ! 雪歩!?」
『お、お願い、真ちゃん……! 私の口座に……7万……でないと私……っぁああっ!!』
真「そ、それどころじゃないよ! 今どこにいるの!? すぐにプロデューサー達にも……」
『駄目ぇっ!!』
真「っ……!?」
『はぁ……はぁ……駄目、駄目なの……事務所のみんなにも、家にも……お願い、真ちゃん……』
真「で、でも……!」
『わ、私は、大丈夫……それに、お金さえ入れば……すぐに、戻れるから……』
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 23:12:10.70 ID:InhK34uQ0
真「ゆ、雪歩……!」
『……ごめんね……私……こんな時まで、みんなに迷惑かけてばっかりで……』
真「……7万だよね。7万さえ振り込めば……雪歩は、無事に戻ってくるんだよね!?」
『…………うん……ごめんね……真ちゃん…………』
真「……帰ってきたら、全部話してよ? 何があっても……絶対に、守ってみせるから」
『……あり……がと……それじゃ……お願い、ね……真ちゃ――』ガチャッ
真「…………雪歩……」
真「……なんなんだよ……なんなんだよ、もう……!」
亜美「『絶対に、守ってみせるから』キリッ」
真美「ぶふっ! ちょ、まこちんも真剣なんだから……!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 23:20:43.49 ID:InhK34uQ0
亜美「いやいやー、またまたうまくいっちゃいましたなー! あ、そのコンポもう止めていいよ」
カチッ
真美「こんなズンズンくるBGMまで用意して……越後屋、そちも悪よのぅ?」
亜美「いえいえお代官様ほどでは……ゲッヘッヘッヘッヘ」
真美「……と、ところでさ……さっきのゆきぴょん、その……どういう設定だったの?」
亜美「え? そんなの決まってるっしょー。ゆきぴょんがー……」
真美「う、うん」
亜美「ガラのわるーいカンジのディスコでー、たくさんの男の人に無理矢理……」
真美「……う、うぁ……」
亜美「ダンス踊らされてたんだよ」
真美「! あ……や、やっぱり!? 分かってたよ、うん!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 23:31:07.02 ID:InhK34uQ0
真美「じゃ、じゃあ次はゆきぴょんに電話だね! ほら亜美、早く早く!」
亜美「え? あ、うん……」
携帯『コースモースコースモース トビダーシテユクー』
雪歩「……? 誰の番号かな……」ガチャッ
雪歩「はい、萩原です……」
『もしもし、わたくしです、わたくし』
雪歩「え? え、えっと……その……」
『わたくしですよ、雪歩……まさか、忘れてしまったのですか?』
雪歩「も、もしかして……四条さん?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 23:44:40.32 ID:InhK34uQ0
『はい……』
雪歩「ど、どうしたんですか四条さん? わ、私なんかに電話なんて……」
『……雪歩。そう自分を卑下してはなりません。今回、わたくしは……懇意であるあなたにしか頼めない、お願いがあって連絡したのです』
雪歩「えっ? お、お願い……?」
『わたくし、今日はおふだったもので……前々から気になっていた、かっぷらぁめんの製造工場を見学しに参ったのです』
雪歩「は、はい……」
『……夢のような光景でした……流れるようなべるとこんべあの上を、色鮮やかなかっぷらぁめんが次々と……』
雪歩「あ、あの……すみません、それで、お願いって……?」
『! も、申し訳ありません……あまりに感動的な作業でしたので、つい……。
……それで、見学の終盤に、出来上がった製品を梱包する区画へ向かったのです』
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/26(金) 23:58:21.92 ID:InhK34uQ0
『……わたくし、今日は昼食を抜いておりまして……それというのも、かっぷらぁめんの工場なのですから、
かっぷらぁめんの賄いぐらいは出るだろうと思っていたからなのですが』
雪歩「う、うーんと……試食室みたいな所だったら、大丈夫でしょうけど……作業場では……」
『はい……そのまま試食室に行けばよかったのですが、わたくし……その、空腹に耐えかねて……』
雪歩「ま、まさか……!!」
『……気が付いた時には……目の前に空きかっぷの山が……っ!』
雪歩「え、ええ―――っ!!??」
『当然ながら、工場に大損害を与えてしまいまして……工場長殿に、弁償するかべるとこんべあに髪を巻きこんで坊主にするかのニ択を迫られているのです』
雪歩「! だ、駄目ですよっ! あ、アイドルが坊主頭なんて……! 動画サイトで謝罪させられちゃいますぅ!!」
『はい。ですから、わたくしは弁償を選んだのですが……』
雪歩「……も、もしかして……」
『……貯金やへそくり、服の裏地に入り込んでいた五円玉まで掻き集めたのですが……あと、8万円ほど足りないのです』
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 00:10:52.59 ID:hYtRhfu40
雪歩「は、8万……ですか……」
『……雪歩。その……非常に、申し上げにくいのですが……』
雪歩「ぷ、プロデューサーさんには……?」
『それが……先程から電話をかけているのですが、一向に繋がりません……。
工場長殿は、あと15分以内になんとかしろ、と仰っておりますから、時間も、あまり……』
雪歩「た、貴音さん……そ、その……」
『……恥知らずな女とお思いでしょう。当然です。自らの過失を金で解決し、しかもその金すら、信頼する仲間にたかろうなどと……!』
雪歩「そ、そんなこと……!」
『……やはり、わたくしのような身勝手な者が、罰を受けずに済むなど許されません。
申し訳ありません、雪歩。あなたに金を無心しようとしたなど、わたくしはなんと愚かだったのでしょう……!
決めました、わたくし、やはり坊主に……』
雪歩「! ま、待って! 振り込みます! 振り込みますから……早まらないで!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 00:26:27.08 ID:hYtRhfu40
『ゆ、雪歩……!』
雪歩「お願いです……そんな、情けないこと言わないで……!
貴音さんは……私の憧れなんです。どんな時でも自信に溢れてて、絶対に弱音を吐かなくて……!
私、そんな四条さんがずーっと目標だったんです。……いいえ、今だって……」
『…………』
雪歩「……だから、せめて……四条さんが1人で出来ないことなら……私、いくらでも手伝いますから!」
『! 雪歩……雪歩!』
雪歩「……でも、約束ですよ。払い終わったら、ちゃんとプロデューサーに事情を説明してくださいね」
『うっ……うう……雪歩……ありがとう……ありがとう、ございます……!』
雪歩「あ、あと、今度からは、ちゃんと試食できるか聞いてくださいね?」
『はい……はい……! ううっ…… ! あっ、こ、工場長殿――』ガチャッ
雪歩「? あ、あれ? 四条さん!?」
雪歩「……た、大変……銀行、はやく……!」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 00:30:15.71 ID:hYtRhfu40
亜美「……ええ子やなー、ゆきぴょん」
真美「ホントホント。……なんか、申し訳なくなってきちゃった」
亜美「……真美」
真美「! わ、分かってるよ……分かってるから……」
亜美「……いよっし、じゃ、次いってみよー!」
真美「お、おーっ!」
一旦終わり
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/27(土) 00:31:26.27 ID:hYtRhfu40
ごめんねもう眠いんだもう何も思いつかねえ
最後まで書き溜めてSS速報とかで投下すっからもう寝かせてお願い
美希「ミキミキ詐欺?」
中途半端なやつのせんでほしい
やるきないなら最初から書くなよ