1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:08:31.89 ID:vJP37bVk0

――


結衣「おはようございます」

あかね「あらあら、おはよう結衣ちゃん」

結衣「えっと、あかりは」

あかね「ふふ、ちょっと待っててね、まだもうちょっと掛かりそうだって」

結衣「はい」

あかね「ふふっ」

結衣「はい?」

あかね「ふふふ……」

結衣(あ、あかねさんがなんか怖い……)

あかね「怖くないわよー」

結衣「!?」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:11:03.10 ID:vJP37bVk0

あかり「ご、ごめんね結衣ちゃん!」

結衣「いや、大丈夫だよ」

あかね「ふふ、気をつけてね」

あかり「はーい」

結衣「頑張ります」

あかね「ふふふ……」

結衣「精一杯頑張らせて頂きます!」

あかり「?」

あかね「あら、そういう意味じゃないのよー?」

結衣「は、はい……」

あかり「なんだかふたりとも楽しそうだねー」

結衣(えっ)



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:14:28.03 ID:vJP37bVk0

結衣(あかねさん怖すぎた)

あかり「さてー、どこいこっかー」

結衣「映画見たいんじゃなかったのか?」

あかり「あ、そうだったね!」

結衣「それじゃ、まず映画行ってー」

あかり「映画見たらお昼ぐらいになりそうだねぇー」

結衣「うーん、ちょっと早いかもだけど、食べちゃおうか」

あかり「うん」

結衣「何の映画が見たいんだっけ?」

あかり「あのペンギンさんのー」

結衣「あぁ、あのペンギンのね……」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:16:35.00 ID:vJP37bVk0

結衣「生存戦略ー」

あかり「え?」

結衣「あれ?」

あかり「そうじゃなくてー、あのペンギンさんが踊ってる!」

結衣「あぁ、あの……えっと……」

あかり「マルモリ?」

結衣「そうそう、その……モリくん?」

あかり「福くんだよ!」

結衣「そう、そうだった」

あかり「もー結衣ちゃんったらー」

結衣「あはは……」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:22:23.17 ID:vJP37bVk0

結衣「はい、チケット」

あかり「ありがとー」

結衣「ポップコーンか何かかう?」

あかり「うーん」

結衣「あぁ、ご飯食べるなら飲み物だけのがいいか」

あかり「そうだねー」

結衣「じゃあ、何がいい?」

あかり「どーしよっかなぁー」

結衣「私はりんごにしようかな」

あかり「んーと、あかりはオレンジで!」

結衣「はいはい」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:26:31.21 ID:vJP37bVk0

結衣「まだ始まるまでちょっと時間あるね」

あかり「あ、ちょっとお花摘みに……」

結衣「うん」

あかり「ごめんねー」

結衣(……お花摘みって……。

 んー、あ、このペンギンのストラップ良いかな……。

 さっき買いましたーって感じになっちゃるけど……。 ま、いいか)



あかり「おまたせー」

結衣「おかえり」

あかり「そろそろかなー」

結衣「そうだね、いこっか」

あかり「うんっ」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:30:35.86 ID:vJP37bVk0

――

結衣「すごい濃厚なペンギンだった……」

あかり「可愛かったねぇ」

結衣「う、うん」

あかり「ペンギンさん飼いたいなぁー」

結衣「ペンギンって飼えるのかな?」

あかり「難しそうだねぇ……」

結衣「あかりが南極にお引越しか……」

あかり「えぇっ! それはいやだよぉ~!」

結衣「頑張ってあかり」

あかり「ふぇぇ」

結衣「あはは」

あかり「もー!」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:35:11.06 ID:vJP37bVk0

あかり「寒っ」

結衣「映画館は暖かかったからね」

あかり「マフラー巻くからまってねー」

結衣「うん」

あかり「ん、あれ?」

結衣「んん?」

あかり「どうやって巻いたのかな?」

結衣「さぁ……」

あかり「……」

結衣「……簡単なのでいい?」

あかり「う、うん……」

結衣「ここをこうしてー……」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:38:33.16 ID:vJP37bVk0

あかり「わー、ありがとーえへへー」

結衣「やけにうまく巻いてあると思ったんだよ」

あかり「お母さんが巻いてくれたからー」

結衣「簡単なのぐらい覚えないとね」

あかり「そだねぇ」

結衣「……私もそんなにしらないけど」

あかり「そうなの?」

結衣「うん」

あかり「だったらー一緒に覚えよー?」

結衣「マフラーの巻き方を一緒に……?」

あかり「うんっ」

結衣(どういう状況になるんだ……)



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:41:12.25 ID:vJP37bVk0

――

あかり「ねぇ、結衣ちゃん……あかりに、巻いて……?」

結衣「あぁ、巻くよ……あかり……」

あかり「あ、そこ違うよぉ……」

結衣「大丈夫、合ってるよ……」

――

あかり「……ちゃん、結衣ちゃん?」

結衣「あ、ごめん、ちょっと考え事を」

あかり「ちゃんと前見て歩かないと!」

結衣「そうだね、ありがと」

あかり「えへへ」

結衣(何を考えてるんだ私は……)



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:44:43.59 ID:vJP37bVk0

結衣「さて……なにか食べたいのとかある?」

あかり「あかりはーオムライスかなぁー」

結衣「オムライス好きだね……」

あかり「結衣ちゃんが作ってくれるから~」

結衣「今日は私が作るわけじゃないぞ」

あかり「あー、でもオムライスでいいかなぁー」

結衣「そ、そうか」

あかり「オムライス~」

結衣「オムライスかぁー……」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:49:06.66 ID:vJP37bVk0

店員「いらっしゃいませー」

結衣「二人で」

店員「二名様ですねーこちらへどうぞー。

 ご注文がお決まりになりましたらそこのボタンを押してくださいねー」

結衣「はい。 ……結局ファミレスでごめんね」

あかり「ううん、いいよぉー」

結衣「メニューどうぞ」

あかり「どうもー」

結衣(私はどうしようかな……)

あかり「オムライスにも色々種類があるんだねー」

結衣「みたいだなぁ。 私はパスタ系の何かにしようかな。 決まったら教えてね」

あかり「うんー……」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:01:53.78 ID:vJP37bVk0

あかり「このオムライスおいしー」

結衣「チーズが良い感じだね」

あかり「そうだねー。 結衣ちゃんのパスタも美味しそうー」

結衣「一口食べる?」

あかり「えへへ、もらっちゃおっかなー」

結衣「はい、あーん」

あかり「わーい。 んーおいしいねー。 あかりも、あーん」

結衣「わ、私はいいよ」

あかり「えー」

結衣「わ、わかった。 ……おいしいね」

あかり「うん、えへへー」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:06:02.45 ID:vJP37bVk0

隣席女「私オムライス食べれないんですぅ」

隣席男「そうなの?」

隣席女「……だって、……だって、卵割ったらヒヨコが死んじゃうじゃないですかぁっ!

 赤ちゃんかわいそうですぅ! まだ生まれてないのにぃぃ~。

 ピヨピヨとすら鳴けないんですよ……」

隣席男「……」

――

結衣「……あれが女子力……ん、あかり……?」

あかり「ひ、ひよこさん……」

結衣「!?」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:12:03.90 ID:vJP37bVk0

あかり「でも、もう料理されちゃったら、美味しく食べてあげるしかないもんね!」

結衣「そ、そうだね。 感謝しないとね」

あかり「うん」

結衣(あかりも、あそこまでじゃないか……)

――

隣席男「……悲しい! 悲しすぎるひよこちゃん!」

隣席女「!?」

隣席男「そうだよね! ピヨピヨ鳴けないんだもんね……!」

隣席女「え、うん」

隣席男「おぉ、神よ!」

隣席女「私だ」

隣席男「お前だったのか」

――

結衣(隣、悪くはないな……。 綾乃のギャグには負けるけど)



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:16:57.77 ID:vJP37bVk0

――

あかり「お隣さん面白かったねー」

結衣「あぁ、そうだね……。 すごく楽しそうだったね」

あかり「大学生ってあんな感じで楽しくやってるのが普通なのかなぁー」

結衣「あはは。 でも大学かぁ。 まだまだ先だね」

あかり「そうだねー。 まだあかり中学1年生だもんね」

結衣「大学かぁ」

あかり「大人って感じだー」

結衣「お姉さんは大学生でしょ?」

あかり「うん。 大人って感じ……」

結衣「お姉さんはおしとやかだもんね」

あかり「あかりもお姉ちゃんみたいになりたいなぁー」

結衣「きっとなれるよ」

あかり「えへへ、頑張る!」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:21:26.96 ID:vJP37bVk0

あかり「あ、あのお店の服可愛いー」

結衣「可愛いね」

あかり「ちょっとみてこっか!」

結衣「え、うん」

あかり「結衣ちゃんもっと可愛い服着たらいいのに」

結衣「そういうあかりだって、こんなにひらひらしたの着てないだろ」

あかり「んー、そういえばそうだけどー」

結衣「こういうのは、ちなつちゃんや京子が似合いそうだな」

あかり「あー、うん、でもこっちなら結衣ちゃんでも!」

結衣「いや、それはあかりだろ」

あかり「あかりはこっちのが好きかなー」

結衣「なるほどー。 これとかどう?」

あかり「わー、可愛い!」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:27:02.63 ID:vJP37bVk0

結衣「これとか?」

あかり「うんうん、似合うと思うよ!」

結衣「そ、そうかな。 じゃー、これとか!」

あかり「わー、いいねぇ~」

結衣「えへへ」

あかり「結衣ちゃんはスタイルよくていいなぁー。 可愛いのもかっこいいのも似合うー」

結衣「スタイルって……、あかりまだ中1じゃないか」

あかり「うーん、そうだけどー」

結衣「あかりだって、かっこいいの似あうんじゃないかな?」

あかり「そ、そうかなぁ?」

結衣「……ど、どうかなぁ。 ははは……」

あかり「ひどいー!」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:32:44.00 ID:vJP37bVk0

結衣「お団子が可愛らしすぎるんだよきっと」

あかり「そんな、お団子のないあかりなんて……」

結衣「空気化がさらに……」

あかり「……」

結衣「……ご、ごめん」

あかり「もー。 んー、そろそろ出よっかー」

結衣「そうだね」

あかり「今度はちゃんと買いにこようかなー」

結衣「あかりにはやっぱり可愛いのがにあうもんね」

あかり「結衣ちゃんは、うーん、悩む!」

結衣「あはは」

あかり「でも、可愛い服の結衣ちゃんも見てみたいなぁー」

結衣「……考えとく」

あかり「えへへ、期待~!」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:41:31.86 ID:vJP37bVk0

――デパート・THE なもり

エレガ「ご希望の階はございますか?」

結衣「えっと、ぬいぐるみだよね」

あかり「う、うん。 おもちゃ売り場は……3階かな」

エレガ「はい、三階へまいります」

結衣「……」

あかり「……」

エレガ「三階、おもちゃ売り場でございます」


結衣「……すごい綺麗な人だったね」

あかり「……そ、そうだね!」

結衣「あれが本当のかっこいい女性かー……」

あかり「結衣ちゃんもかっこいいよ!」

結衣「お、おぉ、ありがとう」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:45:03.86 ID:vJP37bVk0

結衣「たくさんぬいぐるみあるねぇ」

あかり「そうだねー。 目移りしちゃうよぉ」

結衣「あ、この白いのなんてどう?」

あかり「可愛いー!」

結衣「ん、背中を押すと声がでるらしいよ」

あかり「声? 何かのキャラなのかなー。 よいしょっと」

ぬいぐるみ『僕と契約して魔法少女になってよ!』

結衣「おぉ、喋ったね」

あかり「魔法少女だってー」

結衣「みらくるんかー」

あかり「みらくるんかなぁー?」

ぬいぐるみ『わけがわからないよ』

結衣「何種類かあるみたいだね」

あかり「何がわからないんだろー?」




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:47:47.66 ID:vJP37bVk0

あかり「可愛いのにどこか怖い感じがするー……」

結衣「うん……」

あかり「あ、こっちのも可愛いよ、ほらー」

結衣「いいね」

あかり「丸くてふわふわー。 なんてぬいぐるみなのかなー?」

結衣「んーと……ピロスケ?」

あかり「ピロスケかー、可愛いねぇー」

結衣「これも何かのキャラクターみたい」

あかり「そうなんだー」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:55:06.66 ID:vJP37bVk0

あかり「いいなぁ~ぬいぐるみー……えへへー」

結衣「ぬいぐるみかぁ」

あかり「こういう普通の動物さんのもいいなぁー」

結衣「私もちょっと興味が」

あかり「結衣ちゃんはやっぱりー、たれぱんだとか?」

結衣「たれぱんだかー悪くないねー」

あかり「あかりもたれぱんだ好きだよ」

結衣「うんうん」

あかり「でも、今のあかりのおすすめはー、これ!」

結衣「えっ、なにこれ」

あかり「にしこくんっていうゆるキャラなんだよー」

結衣「ゆ、ゆるきゃら……? これが……?」

あかり「うんっ」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:57:11.19 ID:vJP37bVk0

結衣「……」

あかり「……じょ、冗談だよぉ。 そんなに深刻そうな顔しないでぇー」

結衣「なんだ、冗談か……」

あかり「でも、全国のゆるキャラグランプリで三位なんだよー?」

結衣「人気があるのは本当なのか……」

あかり「美脚だよねー」

結衣「そ、そうだな……ははは……」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:14:56.46 ID:vJP37bVk0

――ゲーセンコーナー りちなも

あかり「あかりこういうとこ来るの初めてー」

結衣「あかりは来なさそうだからねぇ」

あかり「結衣ちゃんは京子ちゃんと?」

結衣「京子はゲーセンすきだからね」

あかり「そうなんだー」

結衣「私も嫌いじゃないけど」

あかり「結衣ちゃんゲーム好きだもんねー」

結衣「うん」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:18:09.51 ID:vJP37bVk0

結衣「そうだ、これやろうか」

あかり「えっと、コンガの達人?」

結衣「そうそう。 うちにあるののコントローラーがコンガになったのみたいな」

あかり「おー」

結衣「簡単なのでやってみようか」

あかり「うん、難しいのは大変そうー」

結衣「えーと、曲は適当なので……」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:19:48.43 ID:vJP37bVk0

\あーたしラムレーズーン/

結衣「……簡単すぎたかな?」

あかり「わーい、あかりでもクリアできたよ!」

結衣「うん、よかった」

\もう一回遊べるコン!/

結衣「んー、じゃあもう少し難しいので」

あかり「あかりがんばる!」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:22:20.69 ID:vJP37bVk0

\宇宙戦艦トーマートー/

結衣「今度は思ったより難しかった」

あかり「うぅ、全然出来なかったよぉ」

\もう貴様らは遊べないコン! 出直してくるコン!/

結衣「なかなか毒舌だなこいつ」

あかり「あはは」

結衣「次はーあれとかどうかなー」

あかり「ふむふむ!」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:25:08.90 ID:vJP37bVk0

あかり「Dog Drug Reinforcement?」

結衣「うん、同じ音ゲーだけど、今度は矢印でー」

あかり「難しそう!」

結衣「そうだね、あかりには難しいかもねー」

あかり「むー、そう言われると張り合いたくなる!」

結衣「ふふ、私についてこれるかな……?」

あかり「ついてけるもん!」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:27:43.54 ID:vJP37bVk0

\PERFECT! Congratulation!/

結衣「ふふん」

あかり「結衣ちゃんすごーい!」

結衣「まぁ、こんなもんかな」

あかり「あかりもう、矢印だらけでわけがわからなかったよー」

結衣「こっそり結構難しいのにしたからね」

あかり「ひ、ひどーい!」

結衣「ふふっ……」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:29:50.88 ID:vJP37bVk0

結衣「さて……」

あかり「見てみて結衣ちゃん、ねこくらげだよー」

結衣「UMAキャッチャーかー」

あかり「ねこくらげ可愛いなぁー」

結衣「ちょっとやってみようか」

あかり「取れそう?」

結衣「どうかなぁ。 こういうのは私より京子だから……」

あかり「京子ちゃんかぁ」

結衣「様子見に一回……」

あかり「どきどき」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:35:07.07 ID:vJP37bVk0

結衣「……こりゃだめだな」

あかり「そうだね……」

結衣「ごめんねあかり」

あかり「ううん、いいよー気にしないで!」

結衣「こういう取れそうで取れない配置に苦戦するってさ」

あかり「うん?」

結衣「ゲーセンの運営者の手のひらの上で踊らされる感じがするよね……」

あかり「ゆ、結衣ちゃん戻ってきて!」

結衣「100円玉を一枚一枚消費させることで徐々に感覚を鈍らせ……」

あかり「結衣ちゃーん!」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:40:25.88 ID:vJP37bVk0

結衣「ふふふ、ゲームのことになるとちょっとね!」

あかり「あはは……」

結衣「ってもう結構な時間だね」

あかり「えっ、もうそんなに?」

結衣「いや、陽が落ちる前に帰らないと、お姉さんが怖いかなって」

あかり「ふぇ? お姉ちゃんそんなに怖くないよ?」

結衣「そ、そうだよね、ははは……」

あかり「?」

結衣「でもそろそろ、ね!」

あかり「う、うん」

結衣「帰り道でもまた色々見ようよ」

あかり「うん、そうだね!」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:44:42.86 ID:vJP37bVk0

――

あかり「あ、あの公園ってあそこだよね」

結衣「あぁ、この間の写真のところか」

あかり「懐かしいねぇ」

結衣「そうだな。 全然来なくなったもんな」

あかり「遊具もあの時のままだねぇ」

結衣「うん。 ……小さい公園だったんだな」

あかり「だね……。 もっと広い場所だと思ってた」

結衣「成長したもんなぁ」

あかり「時間の流れだねぇ……」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:47:11.88 ID:vJP37bVk0

結衣「ココアでいい?」

あかり「うん」

結衣「……はい」

あかり「ありがとー」

結衣「……これがおセンチな気分ってやつなのかな」

あかり「かもねぇ」

結衣「まだ中学生なのに」

あかり「あかりなんてまだ中学生になったばっかりだよ」

結衣「時の流れってのは、残酷だなぁ」

あかり「そう?」

結衣「うーん……」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:51:32.18 ID:vJP37bVk0

結衣「小さい頃よりなんだか物事がしっかりと見えるからさ」

あかり「うん」

結衣「気付きたくない事に気づいちゃう、みたいな?」

あかり「うーんと、老けたなーとか?」

結衣「あはは、そういうのもあるけどね」

あかり「中学生なのにー」

結衣「中学生なのにねぇ」

あかり「大人になりたいようなーなりたくないようなー複雑ーな気分?」

結衣「そうだね。 小さい頃は、将来の夢!なんかで、早く大人になりたかったけどね」

あかり「あかりの将来の夢はぁー」

結衣「葉っぱ仮面?」

あかり「ち、違うよぉ!」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 22:57:41.39 ID:vJP37bVk0

結衣「……でも、将来の夢を書こう!ってので書いてなかったか?」

あかり「か、書いてたっけ……?」

結衣「どうだったかな」

あかり「書いてない! 書いてないよ!」

結衣「あはは、じゃあ書いてない事にしよう」

あかり「うん、そうして!」

結衣「あれはなんだっけ、ケンカヨクナインジャー?」

あかり「イジメイケナインジャー、かな」

結衣「そうそう、あれでも良かったんじゃない?」

あかり「うーん、でもどっちかといったら葉っぱ仮面……って書いてないってば!」

結衣「あはは」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:00:13.98 ID:vJP37bVk0

結衣「あの頃からあかりは私についてきてくれたよなぁ」

あかり「そうだねぇ」

結衣「色々と助けてもらってた気がする」

あかり「そんなことないよー」

結衣「あかりは優しいからなぁ」

あかり「えへへ。 結衣ちゃんはかっこいいと思うよ!」

結衣「そうかな?」

あかり「うん」

結衣「そうか」

あかり「あ、か、可愛くもあるよ!」

結衣「あぁ、そういう意味じゃなかったんだけど、ありがと」

あかり「えへへ」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:03:52.18 ID:vJP37bVk0

結衣「……あぁ、いつの間にか日が暮れてる」

あかり「ほんとだ。 あ、雪も降ってきた!」

結衣「雪かー」

あかり「ぇへへ、ホワイトクリスマスだね!」

結衣「うん……」

あかり「積もるかなぁー」

結衣「どうかなぁ」

あかり「積もったらいいなぁ」

結衣「そうだね」

あかり「雪ー雪ーもっと降れー」




63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:07:36.03 ID:vJP37bVk0

結衣「あかり、楽しそうだね」

あかり「うん、今日は楽しいよー」

結衣「それはよかった」

あかり「結衣ちゃんはー?」

結衣「私も楽しかったよ」

あかり「よかったー」

結衣「……雪好きなの?」

あかり「ふぇ、どうして?」

結衣「いや、雪降りだしてからすごい楽しそうだなーって」

あかり「うーん、あんまり降らないからかなぁー」

結衣「あー、あかりはワンワンだもんね」

あかり「うん、あかりワンワンだもん。 って、え?」

結衣「私はパンダだからこたつに丸まりたいなぁ」

あかり「あ、そういうことー! えへへ、そうだねーあかりはワンワンかもねー」

結衣「かもねー」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:10:17.87 ID:vJP37bVk0

結衣「……」

あかり「♪」

結衣「……」

あかり「~♪」

結衣「……なぁ、あかり」

あかり「何~?」

結衣「私は、あかりのこと好きだよ」

あかり「ぇへへ、私もー結衣ちゃんのこと好き!」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:14:40.20 ID:vJP37bVk0

あかり「京子ちゃんも、ちなつちゃんも、生徒会の先輩も

 みんな大好きっ。 えへへ」

結衣(あぁ、そうか……あかりは……)

あかり「……? どうしたの?」

結衣「いや、うん、私も皆のこと大好きだよ」

あかり「ぇへへー。 来年も楽しくなるといいねぇー」

結衣「あぁ、そうだな」

あかり「もーいーくつねーるとー」

結衣「……」

あかり「あ、ちなつちゃんからの年賀状には気を付けないと……」

結衣「……」

あかり「結衣ちゃん?」

結衣「あぁ、そうだね。 ……そろそろ帰ろうか」

あかり「うんっ」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:19:53.96 ID:vJP37bVk0

あかり「今日は楽しかったよー!」

結衣「それは良かった」

あかり「またお出かけしようね、結衣ちゃん」

結衣「うん。 今度は夏がいいね」

あかり「そうだねーお日様も出てる時間長いしっ」

結衣「……じゃ、また。 今度会うのは来年かな」

あかり「かなぁー。 良いお年をー!」

結衣「うん、良いお年を」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:25:16.56 ID:vJP37bVk0

結衣(……あぁ、プレゼント渡しそびれたな。

 ……気付きたくない事、か。 気付きたくなかったと思いたくはないけど。

 言うべきだったか、言わなくてよかったか……。

 あかり、私の言った好きは……そういう意味の好きじゃなかったんだよ。

 ……………………寒。 早く帰ろう)



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:40:13.11 ID:vJP37bVk0

それから、いつもと変わらずゆるゆるとした日々は流れ、

私と京子は中学を卒業し、ごらく部は無くなった。

高校を卒業し、あかり達とは離れた大学に行くことになった。

大学を卒業し……、あかりと最後に会ったのはいつだっただろうか。

ただ、何年経っても、あの日本当の気持を伝えるべきだったか、その答えはでなかった。


社会人になって、数年。 私の元に一通の手紙が届いた――



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:42:26.27 ID:vJP37bVk0

―――

ちなつ「先輩、結衣先輩?」

結衣「あ、あぁ、吉川さん。 どうしたの?」

ちなつ「昔みたいにちなつちゃんでいいですよ! じゃなくて、スピーチ!」

結衣「あぁ、ごめん。 ちょっと、昔のことを考えてて」

ちなつ「こんなところで呆けちゃうなんて、

 大学時代の同棲生活で京子先輩がうつったんじゃないですか……?」

結衣「ははは……」

京子「結衣ー早くしろよー」

結衣「あぁ、ごめん、すみません」



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:59:26.16 ID:vJP37bVk0

結衣「――、ごらく部副部長の船見結衣です。

 本来なら、部長の京子が挨拶すべき所だと思いますが、どうしても京子が私にやれというので

 副部長ながら、私が……いえ、京子は私に最後のチャンスをくれたんです。

 このような場で言うのは憚れるのですが、京子が作ってくれた機会を無下にはできないので、言わせて頂きます。

 ごらく部当時、いえ、今も私は……、赤座あかりが好きです。

 私が中学二年のクリスマスに、あかりに告白しました。 でも、あかりは気づいてくれなかった。

 そこで、私は本当の気持ちを伝えなかった。 伝えるべきだったか、否か。

 それが今までずっと私の心の中で燻っていました。

 けど、気づいたらどんどん月日が経ち、あかりとも離れて行って……。

 悩んでも答えはでない、わかっていても、考えてしまう。 後悔していたのかもしれません。 

 解決しない悩みを抱え続けてる私に届いた本日の招待状、

 ずっと私を心配してくれていた京子がくれた、このスピーチの場。

 私情極まりない話で、本当に申し訳ありません。

 あかり達が新しい道へ踏み出す今日この日、誠に勝手ながら、私も新しい一歩を踏み出させていただきたい。

 だから私は、こんな私だけど、この言葉を心から、二人に贈ります」



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 23:59:50.98 ID:vJP37bVk0




結衣「結婚おめでとう、あかり」



                おわり


元スレ
結衣「おめでとう、あかり」