352: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:54:31 ID:Hfl

10話目を更新です。

Flower festival and sweet honey.



353: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:54:54 ID:Hfl

~早朝・トノカミ洞窟・ヒュドール側出口~

未央「ふぁ……ねむ……」

ネネ「足元、気を付けないとまた転んじゃいますよ?」フフッ

未央「大丈夫大丈夫、今回は坂道じゃないし、まだ走る元気ないし……ふぁあ……」

加蓮「ほら、二人ともボーッとしないでさっさと歩く! 肇、待ってるかもしれないでしょ!」タッタッタ

未央「かれん、珍しく元気だねえ…」

ネネ「肇さんやヒュドールの村を見て、何か思うところがあったみたいでしたからね。一番早く肇さんに会いたいって思っているのかも」



354: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:55:18 ID:Hfl

未央「覚悟とか、って話? そう言えば前にヒュドールを出る時、そんな話してたっけ」

ネネ「加蓮さん、ずっと色んなものを諦めて生きてきたんでしょうね…本当は諦めたくなんかなかったはずなのに」

未央「……そっか。それで、はじはじみたいに覚悟とか信念のしっかりした子とは相性が良いのかもしれないね。」

未央「でも、未来への意気込みならこの未央ちゃんだって負けませんぞ!何せ将来はあのカントー、ジョウトのワタル先生にだって、私から挑みに行っちゃうんだから!」

ネネ「じゃあ、今から猛特訓しなきゃですね。未央ちゃんがドラゴンタイプを使うきっかけになった人なんですから。」

未央「勿論だよ、全力で……あり?」

加蓮「……ふう、ちょっと急ぎすぎた…かな……」ヘタリ

未央「先に行ったと思ったら、大丈夫、かれん」

ネネ「ここで少し休憩にします?もう少し歩けば出口だったと思いますけど…」



355: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:55:39 ID:Hfl

加蓮「ん、二人が来るまで休めたから、平気」スクッ

加蓮「いこ、肇、待ってるから」

未央「まだ朝の5時だけどねえ…」

ネネ「ちょっとだけ、空も明るくなって来ましたね。……あ」

肇「お待ちしていました、皆さん」

加蓮「ほら、やっぱり。」

未央「は、はじはじ!本当に待っててくれたんだ…」

ネネ「釣りをなさっていたんですね。結果はどうでしたか?」

肇「特に、何も。ただ……釣り糸を垂らして無心になっていないと、落ち着かなくて」

加蓮「肇、これから……よろしくね」スッ

肇「はい。皆さんのお力に恥じないよう、精進します」ギュッ



356: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:55:57 ID:Hfl

肇「未央ちゃん、ハクリュー…凄かったですね。村長さんったら、龍神様じゃーって、拝んでいましたよ」

未央「りゅ、りゅーすけが龍神様かぁ……何か、凄いことになっちゃってるね」

肇「ネネちゃんも。ポケモンさんへの気配り、お見事でした。あれだけの長期戦で、集中が切れないのも凄いと思います」

ネネ「そ、そんな…私、結構いっぱいいっぱいでしたから……」

肇「これからは、そんな皆さんの仲間、なんですよね。」

未央「ユニットも4人目かぁ。私がドラゴン、ネネちんがくさ、はじはじがみずで……あれ、そう言えばかれん、かれんだけタイプがばらばらだよね」

加蓮「別にアタシ、使うタイプには拘らないつもりだから。一緒にいてくれるこの子達のために、ベストを尽くすだけ。皆だってそうでしょ?」

ネネ「勿論です」

未央「だね。」

肇「はい。」



357: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:56:18 ID:Hfl

加蓮「さ、まだ先は長いし…肇、村の人達に挨拶とか、大丈夫なの?」

肇「昨日ジム戦を観たとき、皆さんにはもう挨拶は済ませました。皆もお仕事で忙しいですし、ちょうど挨拶できる機会でしたから」

加蓮「そっか。…じゃあこのままブルーメの方まで一直線だね」

未央「ブルーメタウンかぁ……そう言えば、前の時はあまりゆっくりできなかったよね」

ネネ「あの時は私、何も出来なくて…私も、毒タイプのポケモンと戦えれば良かったんですけど…」

加蓮「ネネは智絵里とポケモンセンターを守っててくれたでしょ。」

未央「そうそう、それに無事スピアーには勝てたんだし、結果オーライだって!」

ネネ「そうなんでしょうか……」

肇「ネネちゃん、焦らなくても大丈夫です。人にはそれぞれ、違った形の器がありますから」

ネネ「違った……器…」



358: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:56:36 ID:Hfl

肇「お皿に水は汲めないし、湯呑にお料理は盛り付けたりしないですよね。きっとネネちゃんの器にピッタリと収まる何かが、いつか見つかりますから」

ネネ「肇さん……」

肇「って、これはおじいちゃ……祖父の受け売りなんですけどね。口癖のように言っていたので、すっかり覚えてしまっていて」

加蓮「いいお爺さんだったんだね」

肇「はい。ですから祖父のお墓にも、手を合わせて挨拶してきました。」

未央「そっか。…きっと、見ててくれるんじゃないかな、はじはじのお爺ちゃんも」

肇「そうだと嬉しいです。……あ、出口」



359: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:57:05 ID:Hfl

~ヒュドールタウン~

加蓮「静かだね、朝は」

肇「もう少ししたら、郵便屋さんのペリッパーさんが色々なものを運んできて……それを合図に村の一日が動き出すんです」

未央「ペリッパーかぁ。確か、くちばしの中に小さなポケモンを入れて運んだりする……だっけ、ネネちん」

ネネ「ですね。メーヴェシティは港町ですから、ペリッパーさんの群れをよく見かけましたっけ」

村長「来なすったな、旅の方」ツカツカ

肇「村長さん」

加蓮「どうしたの?肇のお見送り?」

村長「いや、これを…渡そうと思うておったのじゃ、ほれ」

肇「石、ですか……?」

未央「水の石…とかじゃないよね。何の石?」



360: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:57:21 ID:Hfl

村長「昔、この村に旅人が来たのは話したじゃろう。ほれ、ヤドンの親を連れていたトレーナーじゃ」

肇「ヤド先生の……はい。」

村長「確か、別な地方で水ポケモンを扱うジムリーダーをしていると言っておった。」

未央「ジ、ジムリーダー!? ジムリーダーがこの村に来たの?」

村長「そうじゃ。この村を見て、ポケモンと人がともに暮らす様子に、えらく感動しておったようじゃ……それで、洞窟の泉を案内した時にな」


~~~~~



361: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:57:42 ID:Hfl

別地方のジムリーダー・アダン「ここがこのヴィレッジのファウンテン……泉ですか」

村長「そうじゃ。ヌシのナマズン様が住んでおる」

アダン「このヴィレッジのロード、というわけですね……ふうん……」

村長「どうじゃ、気に入っていただけたかの。このヒュドールタウンは」

アダン「ええ、タイムが許せばもう少しだけ……ですが、帰りを待つディサイポウ……ミクリという愛弟子がいるのです」

村長「そうじゃろう、そうじゃろう。そなたは見るからに人を導くのに向いておる。きっとその弟子とやらも、いつかはそなたを越え、大きく羽ばたいていく日も来るじゃろうて……そして、我が村の…今はまだ幼いが、唯一の村娘、肇もな…」



362: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:58:01 ID:Hfl

アダン「見守り、リードする……我々は、大事なロール……役目を担っています」

アダン「先程お預けしたヤドンの子供ですが……もしかすると、いつの日かそのガールと旅をするかもしれませんね」

村長「うむ。若いうちは旅をすれば良い。きっと大きな経験になるはずじゃからの」

アダン「ならば、その時が来たなら……これを」スッ

村長「…これは……ほう、このような物を…良いのか」

アダン「今のミーには必要のないストーンです。いつか、そのガールが旅に出る日が来たなら、メッセージを話しておいてください」

アダン「いつの日か。ホウエン地方のルネジムで、戦える日が来る事を、と。」

村長「確かに承りましたぞ、異国のジムリーダー殿。」

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363: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:58:25 ID:Hfl

肇「ジムリーダーの…アダンさん」

未央「その人が、ヤド先生の親のヤドンのトレーナーだったんだね。」

ネネ「ジムリーダーのポケモンさん…」

加蓮「成程、変わり者のヤドンとは思ってたけど、子が子なら、ジムリーダーもジムリーダーってわけだ。話に聞く感じ、随分変わった人みたいじゃない」

村長「じゃが良い眼をしておった。あれは本当に、弟子を大成させてしまったかもしれぬのう……肇や」

肇「はい」

肇「この石のことが知りたければ、花の街をさらに南へ行け。その先のジムリーダーが、代々その石の秘密を語り継いでおるのでな」

肇「花の街の先の、ジムリーダーさんですね。わかりました。」



364: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:58:48 ID:Hfl

村長「肇や。ここは…この村はお主の故郷じゃ。どんな時でもいい、悩みができたなら、帰りたくなったなら、戻っておいで」ギュッ

肇「…はい」ギュッ

肇「いってきます、村長……いえ。お婆ちゃん」

村長「ほほ。……行っておいで、愛しの我が孫よ…」

加蓮「……行こう、肇」

肇「はい。これから、よろしくお願いします」

未央「うん!色んな事話そうね!」

ネネ「それに、色んな所に行きましょう!」

肇「はい!」

※優しい祖母に見送られて、笑顔で旅立つ肇。いつかまた戻るその日まで。

彼女の冒険は、ここから始まる!


~~~~~



365: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:59:03 ID:Hfl

~3時の街・ブルーメタウン~

未央「思ったより早く抜けられたね、森。」

加蓮「仲間が4人もいるし、アタシ達、ちゃんと強くなってるって事でしょ」

ネネ「あら? 何だか、街の様子が前に来た時と違う気が……」

肇「ブルーメの花祭りですね。今年は今日がそのお祭りの日だった様です」

未央「お祭り!!」

ジラーチ【お祭りかぁ……星祭りのやかましい思い出が蘇るよ】

未央「ジラちんは黙ってて」

ジラーチ【はいはい】



366: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:59:27 ID:Hfl

ネネ「屋台もたくさん……これは、ミツの香り……はっ」

加蓮「ネネ?」

ネネ「重大なことを忘れてました……私としたことが……何てコトを…!」ワナワナ

未央「え、何何、どしたのネネちん!」

肇「ただ事ではなさそうですけど…もしかして、村になにか忘れ物でも…」

ネネ「ミツ!ミツですよ!」

3人「「「えっ」」」

ネネ「特産のあまいミツ、絶対健康にいいじゃないですか!前のスピアーさん騒動で買うどころじゃなかったですし……!」

加蓮「出た、ネネの健康に気を使う病」

肇「そ、それは病気なんでしょうか……」

ジラーチ【病的なのはまあ間違いないけどね】

未央「まぁまぁ、お祭りなら出店たくさんだし、これだけ賑わってるならどこかにきっと…」



367: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)15:59:53 ID:Hfl

加蓮「ヒウンアイス……」

未央「かれん?」

加蓮「賑わってるなら急いだ方がいいよ。アタシ、いつもマギアの路上販売に間に合わなくて、ろくに食べられたことないんだもん」

ネネ「ちょっと探してきます!皆さんはごゆっくり!!」ダッ

未央「あ、迷子にならないでよ~!」

加蓮「で、どうする?とりあえずお昼はここで食べるとして」

肇「あの……いきなりわがままを言うようで申し訳ないのですが……」

未央「ん、話して話して。トークトゥみーおー。」

肇「は、はい。えっと……私、仲間になったばかりですし、手持ちのポケモンも、捕まえたばかりですから…」

加蓮「バトルの練習がしたい、と。」

肇「はい!お二人が相手なら全力でも問題なさそうですし……どうでしょうか」

未央「ふっふっふ。私、りゅーすけが進化したばかりだし、丁度練習したいなって思ってたところなんだよ!」

加蓮「うちのまろも運動させないと、最近ますますぽっちゃりして来たしね。うん、付き合うよ」

肇「ありがとうございます!すみません、折角のお祭りなのに…」



368: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:00:10 ID:Hfl

未央「まだまだ先は長いし、お祭りならきっとこの先の街でもやってるかもしれないし。」

加蓮「だね。最悪、全部終わってから皆でまたくればいいんだよ」

肇「…では、よろしくお願いします!ご飯を食べたら、場所を街の外に移しましょうか。」

未央「なら、ネネちんにも伝えとかなきゃじゃない?」

加蓮「大丈夫、そんなに時間かかると思えないし。多分ネネならこの街で1日くらいは余裕で時間潰すよ」

未央「あ、あはは……それは確かに…」

~~~~~~



369: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:00:32 ID:Hfl

Side ネネ

ネネ「くしゅっ!」

アマちゃん「ママ?」

ネネ「ん、花粉がまだ飛んでるのかしら……それにしても、前に来た時はわからなかったけど、結構広い街なのね、ブルーメタウンって」

アマちゃん「アマアマ」

ネネ「これだけ広いとミツ探しにも時間がかかりそう……鼻がきくまろちゃんを借りてくれば良かったかしら」

アマちゃん「ママァ? アマアーマ マイマ」

ネネ「またミツまみれでスピアーさんが来ちゃう?…それは……うーん、否定できないかも……あら?」



370: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:00:46 ID:Hfl

フシギダネ「ダネダネ」クンクンクン

フシギダネ「ダネフシャー!」ピョン タタタタ……

ネネ「野生のポケモンかしら…森の方から出てきたみたいだけど」

アマちゃん「マイマ!」タタタタ

ネネ「あ、アマちゃん?」タタタタ

~~~~~



371: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:01:20 ID:Hfl

売り子「らっしゃいらっしゃい、あまいミツ、まだまだ残ってるよ!早いもの勝ちだよ!」

売り子ゴンベ「ゴンゴーン!」

フシギダネ「ダネダー!」ワーイ!

売り子「おや、キミ、野生のポケモンかい?」

フシギダネ「ダネダネ」コクンコクン

売り子「野生のポケモンには、無償で食べ物をあげるのが街のしきたり。はい、これがこの街名産のあまいミツ!流石に量はそんなにあげられないけど……」

フシギダネ「ダネー!」ペロペロペロ

売り子「あは、夢中でお皿なめてるよ…。」

ゴンベ「ゴン♪」

アマちゃん「マイマ!」タタタタ

ネネ「あ、あまいミツ!」タタタタ

売り子「お、そちらはトレーナーさんだね!あまいミツ、街の名産!大ビン入りと小ビン入りとがあるよ!」

ネネ「大ビン、おいくらですか!?」

売り子「おお、気前がいいねぇ!あ、せっかくだし、試食してみないかい?」

ネネ「是非お願いしますっ!」キラキラキラ

アマちゃん「マイマ!」キラキラキラ

売り子「あいよ!ゴンベ、新しい入れ物を運んできてくれるかい、ご褒美は焼きそばだぞ!」

ゴンベ「ゴンゴゴーン」ビシッ



372: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:01:42 ID:Hfl

売り子「いや、丁度君達の分で専用のカップがなくなるとこでね。はい、これがあまいミツ!スプーン使ってね。」

ネネ「いただきます!」パクッ

アマちゃん「マイマ!」パクッ

ネネ「……………!!!」

ネネ(な、何て爽やかな風味なのかしら……しかも、喉に焼け付くようなしつこさが全然ない……これならいくらでも食べられちゃいそう……!)

ネネ「大ビン。2つ買いまひゅ…」パクパク…

アマちゃん「アマアマー♪」

売り子「毎度あり!!3000円だけど…うん、オマケして2500円にしてあげるよ!」

ネネ「ありがとうございます!やったぁ♪」 

売り子「丁度いただくよ!毎度!」

※あまいミツを手に入れた!



373: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:02:03 ID:Hfl

フシギダネ「ダネダネ」ペロペロペロペロペロペロ

売り子「もうミツ付いてないのに、ずっとお皿舐めてるなあ」

ネネ「…そう言えば、あなたのおかげでこのお店を見つけられたんだわ」

ネネ「はい、お礼にミツ、私からも♪」

フシギダネ「ダネー!」ペロペロペロペロペロペロ

売り子「ホントによく食べるなあ。フシギダネって、背中のタネに養分があるから、食事なんかしなくても平気なのに」

ネネ「この子、フシギダネってポケモンさんなんですか?」

売り子「ああ、そこのミクモの森に住んでるんだよ。くさとどくのタイプでね、くさタイプだけど、どくタイプ相手にもそれなりに戦える優秀なポケモンなんだ」

ネネ「どくタイプ相手にも……!?」

アマちゃん「アママ……!」

フシギダネ「ダネェ」プハー



374: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:02:27 ID:Hfl

ネネ「ねえ、フシギダネさん!」

フシギダネ「ダネ」

ネネ「あのね、私達、ジム巡りの旅をしていて……お願い、私と一緒に、旅についてきてくれないかな」

フシギダネ「ダネフシ?」キョトン

売り子「キミの力が必要なんだってさ。ほら、その子と行けば、またあまいミツも貰えるぞ?」

フシギダネ「ダネダネエ!」ピョン!

ネネ「決まり…で、いいのかな? えっと、そうね。名前は……」

「スピアーだー!!スピアーがまた来たぞー!!」

「何であんな怒ってるんだ!普段はもう少し大人しいだろ!」

「さっきゴンベがあまいミツをスピアーから盗んじまったんだよ!どこのゴンベだ、まったく!」



375: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:02:43 ID:Hfl

売り子「あちゃー…我慢できなくてスピアーの巣に行っちゃったのかー…」

ネネ「私、行ってきます!」

アマちゃん「アママ!」

売り子「え、いいのかい?」

ネネ「ミツとこの子のお礼です!」ヒョイッ

抱えられフシギダネ「フシャ」

売り子「確かにどくタイプには強いけど、その子はまだ子供だから、無理させちゃダメだよ!」

ネネ「わかりました!」タタタッ

売り子「頼んだよー!」

~~~~~~



376: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:03:03 ID:Hfl

ゴンベ「ゴン……」アワワ

スピアーZ(前回のスピアーの元締め)「ブブブ…」

ネネ「相手は一体だけみたい…トロちゃんを出すとお祭りがめちゃくちゃになっちゃうし、今日はおやすみね。」

アマちゃん「マイマ!」スタッ

フシギダネ「フシャ」

ネネ「フシギダネさん、早速で悪いけど、戦いのお手伝いをお願いしたいの。いい?」

フシギダネ「ダネ!」コクン

ネネ「よし、行くわよアマちゃん!『往復ビンタ』!」

アマちゃん「アーマママママママ!」ビシシシシィ!

スピアーZ「ブブッ」ビシシシシィ!

スピアーZ「ブーン!」ドシュシュ

ネネ「ダブルニードルね、避けて!」

アマちゃん「アマッ」クルン スタッ!

スピアーZ「ブブッ…」

ネネ「やっぱり往復ビンタくらいじゃあまり威力は……このスピアーさん、もしかしたら結構強いのかも……」



377: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:03:24 ID:Hfl

フシギダネ「ダネ!」ピョーン

ネネ「フシギダネさん?」

フシギダネ「ダネダーネ!」ポンッ

スピアーZ「ブブッ?」ポコン!

スピアーZ「ブブブブ!」ギュー…! 

ネネ「今の技は……!」

未央「『やどりぎのタネ』だよ、ネネちん!」

ネネ「未央ちゃん、皆も」

肇「騒ぎが聞こえて、気になったので…」

加蓮「どうやら、新しい子が増えたみたいね」

未央「フシギダネかぁ。カントー地方のトレーナーが最初に貰えるポケモンの一匹なんだよね!」

加蓮「早速未央ペディアの出番だね。で、やどりぎのタネって?」



378: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:03:50 ID:Hfl

未央「タネを植え付けて、タネから生える絡みついたツタが相手のエネルギーをじわじわ吸い取っちゃう技だよ!技を出したフシギダネはどんどん回復していくのだ!」

加蓮「うわ…見た目以上にえげつない技だ……」

ネネ「いける……これなら……! アマちゃん、踊って!」

アマちゃん「マイマ マイマイ!」フラフラ フラフラ

スピアーZ「ブブッ ブブッ?」フラフラ

※スピアーは釣られて踊り始めた!

ネネ「『フラフラダンス』です!あなたはもう自由に動けない!」

スピアーZ「ブブッ」フラフラ フラフラ

フシギダネ「ダネダネ!」

ネネ「……! うん、そうね。スピアーさん、本当は悪いことしていないものね」

ネネ「お願い、『ねむりごな』で眠らせてあげて!」

フシギダネ「ダネー!」ファサア

スピアーZ「ブブ……ブ……」スピー……バタン

未央「おお……あのスピアーを無力化させちゃったよ」

肇「お見事です!ネネちゃんは戦い方も凄くお優しいんですね。」



379: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:04:25 ID:Hfl

ネネ「そ、そんな。私にはこれしかできないだけですっ」

加蓮「謙遜しないの。こんなの、普通に誰でも出来るわけじゃないんだから」

未央「うむ、実にネネちんならではの戦いでありましたな!」

ネネ「でも……だとしたら今回は、この子のおかげで勝てたのよね」ヒョイッ

フシギダネ「ダネー」

ネネ「決めたわ。背中にタネがあるなら、いつかは花が咲くでしょう?」

フシギダネ「ダネダネ」

ネネ「じゃあ、あなたは今日から『ハナちゃん』!どう?」

ハナちゃん「ダネダーネ♪」スリスリ

アマちゃん「ママー」スリスリ

ネネ「ああもう、アマちゃんまで♪ 二人ともよく頑張ったね」ヨシヨシ

肇「あんな関係もあるのですね。私も、もっと自分のポケモンと仲良くならないと」

未央「はじはじならできるよ!でも、その前に今回は」



380: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:04:56 ID:Hfl

加蓮「ちゃんとボール持ってるの、ネネ」

ネネ「はい!皆さん、お先に3体目、捕まえちゃいますね!」

加蓮「ユニット制の1人の手持ち上限は3体まで。まさかネネが一番早くゴールするなんてね」

未央「くさタイプは早熟で多彩さがウリだからねぇ。頼みにしてるぞハナちゃん!」

ハナちゃん「ダネ!」

ネネ「じゃあ、行きます!癒やして!ヒールボール!」ヒュン!

ボウン ユラッ ユラッ ユラッ……カチッ!

ネネ「……捕まえました!よろしくね、ハナちゃん」ナデナデ

カタカタ……

ネネ「あら?」



381: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:05:22 ID:Hfl

肇「ボール、揺れていますね」

ボウン!

勝手に出てきたハナちゃん「フシャ!」

加蓮「あ。出てきた」

未央「おお、どしたどしたぁ?」

ハナちゃん「ダネダーネ ダネ」

ネネ「あっ、そうよね!ふふ、忘れてちゃダメよね、はい、ご褒美っ」

※スプーンでミツを掬って差し出すと、ハナちゃんはそれを幸せそうになめ始めた…

売り子「おーい!」タッタッタ

ネネ「売り子さん、お店は……」

売り子「いや。それはもう大丈夫なんだ。それより、コイツが逃げてきちゃってさ…」

ゴンベ「ゴン…」シュン

ネネ「怖かったのよね。大丈夫、スピアーさんなら向こうで寝ているから。起きたらきっと森に帰ると思うわ」

ゴンベ「ゴンゴーン」パァッ

売り子「ホントに迷惑をかけたね……お詫びになるか、わかんないんだけどさ。これ」

ネネ「これ、大ビンのあまいミツ、1ダースも……!?」

売り子「あの騒ぎでお店を閉めなくちゃならなくてね。ミツは他にお店もあるから、売り場は間に合ってるんだけど」



382: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:05:53 ID:Hfl

売り子「そっちに譲っちゃうより、君達にって思ってさ。ポケモンセンターの道具預かりシステムなら、どの街からでも一瞬で取り寄せられるから、荷物にもならないし貰ってほしいんだけど…どうかな」

ネネ「じゃあ、ありがたく頂戴します!ふふ、ハナちゃん、あなた、お手柄よ♪」

ハナちゃん「フシャア!」ワーイ

加蓮「これがもしまろが街中にいたりしてたら……」

未央「今回は街の外に出てて正解だったかもだね、かれんさんや」

肇「まろさん、以前に何かやってしまったのですか?」

加蓮「それも含めて、歩きながら話そっか」

未央「だね、じゃ、そろそろ私達。」

ネネ「はい、行かなくちゃですね、次の街」

売り子「お詫びついでに、ポケモンセンターには僕から言って預かってもらうよ。これ運ぶのも一苦労だしね」

ネネ「すみません、何から何までお世話になりました」ペコリ

売り子「良いって良いって。じゃ、僕らはこれで。…よっと」モチアゲ

ゴンベ「ゴン」モチアゲ

ネネ「ありがとうございましたー!」

未央「いやー、今回もまた大団円って感じですなぁ♪」



383: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:06:21 ID:Hfl

肇「いつもこんな感じでいきたいですね。袖振り合うも多生の縁と言いますから」

加蓮「ん……でも、そう言えばなんだけどさ、結局智絵里には会えなかったね」

ネネ「お祭りで忙しいんじゃないでしょうか、ジムリーダーさんですし」

加蓮「ま、わざわざ今会わなくても、またいずれ会うこともあるか。今はとにかく……」

未央「ジムがあるのは確か、さなっちの付けてくれた印だと…」

肇「次の、その次の街になりますね。時計に例えるなら、今が3時、ジムの街は5時の方向です。」

加蓮「この先の道はどんな感じなんだろ。早いとこ抜けられたらいいんだけど」

肇「私、祖母から貰った石のことが気になるんです。ジムの街、どんなジムリーダーさんなのでしょうか……」


~~~~~



384: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:06:39 ID:Hfl

売り子「じゃ、これお願いします。」

配達員「はい、預かりシステムに登録しておきます。ありがとうございました。」

売り子「ふう……これで一段落かぁ」

ゴンベ「ゴンゴン」

売り子「うん、そうだそうだ、ちゃんと焼きそば食べなきゃな。お祭りなんだし」

ゴンベ「ゴンゴン!」

売り子「にしても……今年の祭り、責任者のはずのジムリーダーがどこに行ったかわからないって……ちょっと気になるよなあ…」

ゴンベ「ゴンゴゴン」クイクイ

売り子「あ、うんわかったって、わわ、引っ張るなよー!」


~~~~~~



385: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:07:01 ID:Hfl

~某所、とある地下施設~

マジカ団総帥「どうです、順調ですか、例のあの子は」

マジカ部下「はっ、順調に進んでおります!」

マジカ部下「ですが、急な刷り込みはかえって逆効果かと。時間をかけていく必要はどうしても…」

マジカ団総帥「構わない。いざとなれば部下のお前達を出すまでだ」バサァ



386: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:07:14 ID:Hfl

※ポッドの中にパルスを繋げられた智絵里の姿がある……。

智絵里「ワタシニハ…アトガナイ……ミステラレタラ……ワタシハ……」ブツブツ

マジカ団総帥「計画を達成するには一人でも多くの戦力が必要だ……さて、次は誰を虜とするべきか………」ゴゴゴゴゴ……


※続く。



387: ◆6RLd267PvQ 19/07/13(土)16:09:48 ID:Hfl

花の街再び、そして水面下で動き出すマジカ団。
今回も盛りだくさんでお送りしました。

馴染みのない方もいるかと思うので補足すると、ホウエン地方、8番目のジムであるルネジムは、エメラルドバージョンでのみアダンと戦える仕様になってまして、今回はそのアダンを回想場面で登場させて頂きました。

では今回もお目汚し、失礼をば。


元スレ
シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1562165347/