427: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:04:27 ID:UPa

第1部最終話です。と言っても、いわゆる1つのターニングポイントってだけで、物語はまだまだ休まず続きますよ。

第12話。

After the rain, the clouds smile.



428: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:04:52 ID:UPa

>>3つ目のバッジを手に入れ、新たな仲間と旅を続ける加蓮達。

シトリー渓流を越えて、新たな街、クシナイシティへとたどり着いたのだった。

加蓮「地面が柔らかい……草が多いからかな」

ネネ「確か、この辺りは湿原に作ったところなんですよ。ちょっと前までは何の見所もない田舎町…って感じだった様ですけど」

ザワザワ……ザワザワ…

未央「その割に人がいっぱいだねぇ」

肇「また、お祭りでもやっているのでしょうか…?」

未央「私達が行く街ぜーんぶお祭りしてたりして!あはは!」

ジラーチ【それは勘弁してくれないかなあ…】

加蓮「あの建物、こんな町にしては随分大きいみたいだけど……何だろ」

未央「ふむ、こういうのは地元の人に聞くのが一番!ってわけで、ちょっと聞いてくるよ。もしも~し!」タタタッ

肇「行動力がありますね、未央さんは」

加蓮「体力もね。この中じゃ肇か未央か、どっちかが一番なんじゃない?」

ネネ「肇さん、朝5時に起きてジョギングするのが日課ですもんね」



429: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:05:12 ID:UPa

肇「早く起きてしまうのは習慣づいているので……村でやる事と言えば、釣りをするか、ボールを作るか、ぼんぐりを育てるかくらいですから」

加蓮「アタシもネネも、治ったとは言え元病人だしね…まぁ、少しずつだけど旅をするうちに体力ついてきた感じはあるけどさ」

ネネ「そのために、歩くルートを選んだとも言えますしね。……あ、未央ちゃん帰ってきました」

未央「大変だよ皆…! これは由々しき事態だって!」

ジラーチ【大げさなんだよね未央は】

未央「ジラちんは黙ってて」

ジラーチ【はいはい】

肇「何か事件でもあったのですか?」

ネネ「まさか、また例のマジカ団さん…?」

未央「くっくっく……」

加蓮「未央?」

未央「はーっはっはッ!これを見たまえ諸君!!」バサッ

加蓮「……バトルトーナメント・グリモカップ?」



430: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:05:41 ID:UPa

ネネ「ふむふむ…成程、1人2体までポケモンさんを選んで、トーナメント形式で優勝を争う大会なんですね」

未央「それだけじゃないよネネちん、各街のジムリーダーや、運が良ければポケモンリーグの四天王なんかもこの大会に参加するんだって!」

肇「それは…確かに凄いかもしれません」

加蓮「けど、そういうのはマギアシティとか、もっと大きな街でやるもんじゃないの?」

未央「もともと、この町が田舎だったっていうさっきのネネちんの話さ、あれで思ったんだけど、これ、町おこしのためにやってるんじゃないかなって!」

ネネ「成程……確かに、大勢の人で賑わってますし、この辺りは野生のポケモンさんもたくさんいて、わざわざ見物に来る人もいるって聞きますし」

加蓮「じゃあその湿原のポケモン見物と2枚看板でもってるってわけか。ふうん……」

肇「でも、楽しそうですね。もしかしたら、私達仲間同士でも勝負できるかもしれませんし」

加蓮「…確かにこの辺りで、互いの実力はハッキリ把握しておくべきかもね、アタシ達」

未央「そーゆーことなら早速登録行ってみようじゃないかね!ふふん、誰と戦えるのかなー」ルンルン

ネネ「ユニットバトルじゃない、自分の純粋な実力が試される戦い……確かに、興味ありますね…」

加蓮「で、トーナメントって何人くらい参加するんだろ」

未央「登録してきたよー!これ、トーナメント表ね!」

加蓮「………へえ、8人か」



431: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:05:54 ID:UPa

1回戦Aブロック
ネネVSみく

1回戦Bブロック
加蓮VS唯

1回戦Cブロック
肇VS洋子

1回戦Dブロック
未央VS悠貴



432: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:06:20 ID:UPa

加蓮「ジムリーダーは2人か。あとの2人は……知らないね、誰なんだろ」

未央「誰が相手だろうと、全力で立ち向かうのみ、だよ!かれん!」

加蓮「それはわかってる。んー……手のうちが読めないから対策できないのがなあ…」

肇「私はあの洋子さんとですね。泉の映像でジム戦を拝見しましたが、直接挑戦できる貴重な機会です」

ネネ「私もみくさんとは初めてですね…あれ?って事は…」

肇「私以外の皆さんは、相手の手の内がわからない、ということになりますね」

未央「う……でもはじはじ、わかってるだろうけど洋子さんと言えばあの…」

ツボツボ『ツボ』ヨッ

ネネ「ツボツボさんですね……」

肇「大丈夫ですよ。持久力なら私もヤド先生も負けませんから」

加蓮「何か…Cブロックだけやたら長期戦になりそう…」ハァ

未央「でもでも、勝ち抜けば皆とも戦えるんだよね!よーし、私、優勝目指しちゃう!頑張るぞー!」

ネネ「どの子を連れて行こうかしら……」

加蓮「アタシは今回はまろとぽてで決まりね。ぱんはまだ小さいから」

未央「私達は2匹しかいないもんなあ……早く3匹目が欲しいけど」

肇「今回は2匹ルールですし、丁度良いのではないでしょうか」

未央「だね!よし、じゃあ皆、決勝戦で逢おう!」ダッ

加蓮「ちょ、未央、別にアンタ1人走っても入れないでしょ!」

未央「あ、そかそか、挑戦者揃ってないと」



433: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:06:35 ID:UPa

ジラーチ【ちょっと考えればわかることじゃないか】

未央「いやー、私って考えるより先に体と口が動いちゃうからなあ」

ネネ「だ、大丈夫かな……」アハハ…

肇「とにかく、互いにベストを尽くしましょう。勝っても負けても、恨みっこなしですからね。」

「うん!」「はい!」「だね」

加蓮「じゃ、行くよ、皆」

※こうして、仲間達の実力を競うべく、一行はトーナメント会場に足を踏み入れるのであった…

~~~~~



434: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:06:54 ID:UPa

瑞樹『さぁー!今回も始まりました、グリモ地方に名だたるトレーナーがその腕を競い合うトーナメント大会、グリモカップトーナメント!実況はこの私!グリモTVアナウンサーの瑞樹がお送りいたしまーす!』

ワアアアアア……

瑞樹『さてさて、早速ですが今回の挑戦者、今ノリに乗って破竹の勢いでバッジを獲得中のトレーナーユニット!獲得したバッジは何と3つ!よって、ユニット人数も4人での参加となります!』

瑞樹『ですが!忘れてはいけないのが、今回はユニットバトルではなく、トーナメント形式の戦いだと言うこと!普段は支え合い、互いに練磨する仲間達、で・す・が!!』

瑞樹『今回はお互い優勝を争う敵同士、泣いても笑っても優劣がハッキリ出てしまうこの無情さったら………辛いに違いないわ!ええ、そうでしょうとも!』ダンッ

瑞樹『……え、何?マイてって?……確かに長々話していても仕方ないわね……それじゃ、早速ですがトーナメントAブロック、選手入場です!!』

ワアアアアア………



435: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:07:21 ID:UPa

1回戦Aブロック

ネネVSみく

戦闘開始!!



436: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:07:41 ID:UPa

みく「ふーん……キミが未央チャン達の新しい仲間かぁ…はじめましてになるね。みくはみくだにゃ!」

ネネ「はじめまして、ネネです!精一杯戦わせていただきます!」

みく「ふふん、ネネチャンは真面目さんなのかにゃ。肩の力は抜いて、楽しんで戦うとするのにゃ!」

ネネ「は、はい!……じゃあ……いきます!」

ネネ「アマちゃん、お願い!」ボウン

アマちゃん「マイママーイ♪」スタッ クルクルクル

アマちゃん「マイマ」スタタッ スタタッ タカタタタッ

アマちゃん「マイーマ」ッターン!………カッ!

ネネ「えっ……!?」

みく「にゃ、にゃんと!」

瑞樹『あーっとこれは突然の展開!ステップで地面を踏み鳴らしていたアママイコ、進化の光です!』

大地を踏み鳴らすアマージョ「マージョ!」ッターン!

ネネ「し、進化した……でも、いきなりどうして……」

瑞樹『ふむふむ、成程成程。アママイコは『ふみつけ』を覚えて成長するとフルーツポケモン、女王の威厳を放つアマージョに進化するんですね~。ためになるわ~…』

アマちゃん「マージョ!」



437: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:08:05 ID:UPa

ネネ「フルーツの女王ポケモン……あのアマちゃんがすっかり頼もしく……」

みく「これは、最初から油断ならない相手のようにゃ……気を引き締めていくよ!」ボウン

ペルシアン「ニャーゴ!」

瑞樹『さあ、ついに両者出揃って!睨み合う2体!どちらが先に仕掛けるのかー!』

みく「先制でいくのにゃ!猫騙し!」

ペルシアン「ニャー……」スーッ

アマちゃん「マジョ…?」ギロッ

ペルシアン「ニャー!?」ビクウッ

ネネ「猫騙しを止めた!?」

瑞樹『このアマージョの特性は、さっきも言ったと思うけど『女王の威厳』ね。その威厳で、先制攻撃は絶対に受け付けないわ!』

アマちゃん「ジョマ!」フンス

ネネ「凄い、凄いわアマちゃん!かっこいい!」

アマちゃん「ジョマ♪」

みく「油断してていいのかにゃ、まだ一度凌いだだけにゃ!ペルシアン、『パワージェム』にゃ!」

ペルシアン「ンニャー……」キラキラキラ………

ネネ「あれは……エネルギーが集まって、宝石に……?」

アマちゃん「マジョッ!」ダッ

ネネ「アマちゃん!」

アマちゃん「マジョジョジョジョ!」タタタタ

みく「エネルギーの充填を止めるつもりかもにゃけど……無駄にゃ!パワージェム、発射!」



438: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:08:31 ID:UPa

ペルシアン「ニャーゴ!」バシュシュシュシュ!

瑞樹『いわタイプの煌めくエネルギー弾を発射する技、パワージェム!これをマトモに受けるのはかなり危険のはず!』

アマちゃん「ジョマ……マッ」タン……ピョン!

シュバババババ……

ネネ「飛び越えた!」

みく「なんて身軽さにゃ!?」

アマちゃん「マージョ…マッ!」ヒュウウウ……ギロッ

ペルシアン「ニャ!?」ビクウッ

空中から蹴り落とすアマちゃん「マージョ!!」ドッゴオン!

ペルシアン「ンナーゴ!」バキィッ!

瑞樹『くさタイプの物理技、『トロピカルキック』が決まったー!威厳を纏い放つこの攻撃、食らえば攻撃力が低下していきます!しびれるわー……』

アマちゃん「マジョ…」ギロッ

ペルシアン「ニャー……」ビクビクビク

アマちゃん「ジョッ」フンッ

みく「これは駄目にゃ、すっかり腰が引けてるのにゃ……戻るのにゃ、ペルシアン!」シュウウウ



439: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:08:59 ID:UPa

瑞樹『ペルシアン、恐慌状態により戦闘不能です!これは相手が悪かったかー!』

ネネ「アマちゃーん!」ギュッ

アマちゃん「マジョマァ♪」

ネネ「あ~……もう、何だか涙出てきちゃった……でも、あまりいじめたりしたらメッ、だからね?」

アマちゃん「マージョ♪」

ネネ「うん、わかってるから余計な追撃を避けたのよね。えらいえらい」ナデナデ

みく「ポケモンとの絆は確かに見せてもらったにゃ。けど、次を凌げなきゃ同じことなの……にゃ!」ボウン

エネコロロ「ニャアン♪」シャナリシャナリ

瑞樹『ジムリーダーのみく選手、2体目はエネコロロ!どんな戦いを見せてくれるのでしょうか!えー、因みに両者メス同士のため、接触によるメロメロボディの効果はありません、だそうよ!』

ネネ「つまり…さっきと同じように懐に潜り込めれば!アマちゃん!」

アマちゃん「マージョ!」タタタタ…

みく「そう何度も食らうと思ったら大間違いなのにゃ。エネコロロ、『れいとうビーム』で迎え撃つのにゃ!」

エネコロロ「ニャー………ニャッ」ビイイイイム!

パキパキパキパキ………

ネネ「地面が凍った!?」

アマちゃん「マッ…!」ツルツルワタワタ

アマちゃん「アマジョ!」ステーン!



440: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:09:23 ID:UPa

みく「もう飛ぶことはおろか、起き上がることすら難しいはずにゃ……!にゃふふ、勝負ありだね!」

ネネ「アマちゃん……」

振り向くアマちゃん「マジョッ!」

ネネ「……そうか……そうよね、何も飛ばなくたって!」

みく「何をする気か知らないけど、氷漬けにすればどのみち終わりにゃ!『れいとうビーム』!」

エネコロロ「ニャー……」スウウ

ネネ「滑って!アマちゃん!」

アマちゃん「マージョ!」タンッ シュオオオ……

瑞樹『なんと!倒れたままの状態でエネコロロのもとへ滑り出していくっ!これは…流石にわからなかったわ……!』

エネコロロ「ニャアッ」ビイイイイム!

アマちゃん「マージョ!」スイッ

みく「にゃ、氷で滑って、狙いが……!」

アマちゃん「アーマー……」スイーッ

ネネ「『ローキック』!!」

アマちゃん「ジョーッ!」クルン……ベシイッ!

エネコロロ「ニャアッ!」ステン

瑞樹『あの体制から咄嗟に格闘技のローキックで転ばせました!効果は抜群!そしてこれは……!』



441: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:09:47 ID:UPa

さらにスピンするアマちゃん「マッ」ベシッ

エネコロロ「ニャー!」ベシイイッ! ドゴオオ……

みく「に、2回連続……?」

ネネ「氷の床、逆に使わせてもらいました!……私達の勝ちです!!」

瑞樹『華麗に勝利ー!!!ネネ選手、1回戦を見事突破しました!』

みく「な、何て子なのにゃ……戦いの中で、パートナーのポケモンと同じくらいに成長して……」

ネネ「アマちゃん、ありがとう、ゆっくり休んで…」シュウウウ

みく「……みく、キミを見くびっていたようにゃあ。完敗だにゃ」フフッ

ネネ「いい戦いでした。おかげで、進化したアマちゃんの戦い方が…掴めた気がします!」ギュッ

みく「先はまだ長いよ。ジム戦も、この大会もね」

ネネ「はい。私達にできる精一杯の、ベストを尽くします!」

みく「なら、もう言うことは何もないにゃ。頑張るにゃ、ネネチャン!」ギュッ

瑞樹『戦いを経て育まれる友情!!青春ね、わかるわー!』

ワカルワアアア……!

瑞樹『さて、興奮冷めやらぬところですが、次の対戦もそろそろ準備完了との事なので……皆、ちゃんとついてこられるかしら!?』

ワアアアアア!

瑞樹『では、1回戦第2試合!Bブロック組、入場です!!』



442: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:09:59 ID:UPa

1回戦Bブロック

加蓮VS唯

戦闘開始!




443: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:10:21 ID:UPa

唯「やほ~、始めまして!唯だよ、よろしくね~☆」

加蓮「ん、よろしく。アタシは加蓮。悪いけど、負けないから!」

唯「ありゃ、さっきの戦い見てテンションアガッちゃったカンジかな。でも、唯は強いから、そう簡単には勝てないんだな~、これが!いくよ、ピカチュウ!」ボウン

ピカチュウ「ピカピーカァ!」フンス

加蓮「まろ、行って!」ボウン

まろ「チルー!」

瑞樹『それでは第2試合!さっそく戦闘開始です!!』

加蓮「小さい相手だからって油断は禁物…ツボツボの例もあるし。まろ、『突進』で……!」

唯「『放電』!」

ピカチュウ「ピーカチューーーー!」バリバリバリ

加蓮「な、速い上に広い!?」

まろ「チルー!?」バチィッ ドサッ……

加蓮「ま、まろ!」

まろ「チルー……」クルクルクル

瑞樹『な、何ということでしょう!一撃、それも一瞬で!閃光の様に鮮やかに決めてしまいました!』

唯「言ったでしょ、唯、強いんだから。油断しちゃダメだよー☆」

加蓮「く……」シュウウウ



444: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:10:45 ID:UPa

加蓮「なら、炎はどう!?ぽて!」ボウン

ぽて「グマラッシ」ボウッ!

瑞樹『マグマラシ、背中の炎が燃え立って気合い充分な感じがびしびしと伝わってきています!さあ、唯選手はこれをどう凌ぐのか!』

加蓮「転がって『火炎車(かえんぐるま)』!!」

ぽて「グマグマグマ……」グルグルグルグル……ギュン

瑞樹『回転しながら燃え盛る車輪のごとくに突撃していくマグマラシ!これが当たれば火傷ではすまされないわよー!』

唯「じゃ。『なみのり』ヨロシク!」パチン

ピカチュウ「ピィカァ!」ザザザザ………

加蓮「え」

瑞樹『な、な、なんと!このピカチュウ、水タイプの『なみのり』を覚えていました!とてつもなくレアなポケモンなのではー!』

加蓮「ぽて、逃げて!波に飲まれちゃう!」

ぽて「…………」グルグルグルグル

加蓮「ぽて、ぽてーーっ!!」

唯「ゴメンね、唯、全力のコ相手に……手加減は、したくないんだ」

ザバアアアアアア…!

ワアアアアア…………

~~~~~~



445: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:11:10 ID:UPa

1回戦Cブロック

肇VS洋子

現在戦闘中……

肇「先生っ!」

ヤド先生「……やぁん」ゴロン……

洋子「はぁ……よし、サニーゴ、頑張ったね!」

サニーゴ「サニ!」

瑞樹『肇選手のヤドン、とげキャノンの連続攻撃に念力で応戦しようとするも、物量で押し負け倒れてしまいましたー!』

肇「先生、お怪我は……!」

不満気なヤド先生「やぁん……」ムー

肇「すみません、蓄積したトゲのダメージが、先生の感覚では一斉に来てしまったのですよね……それに気付いてあげられていれば……」

ヤド先生「やぁん」ポンッ

肇「……はい、反省は後、今は戦いに専念します!お戻り下さい、先生」シュウウウ

肇「では……ヌシ様、お願いします!」

ヌシ様「マーズン!」



446: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:11:32 ID:UPa

瑞樹『肇選手、2体目はナマズンです!さあ、サニーゴのとげに対して一体どう抗戦するのか!機動力の低いナマズンは遠距離攻撃に圧倒的苦戦を強いられます!』

洋子「おおきなナマズン……何食べたらそんなに大きく育つのかな……」

サニーゴ「サニ?」

洋子「おっと、そうだね、集中しなきゃ!」

洋子「じゃ、もう一度行くよ!とげキャノン……」

肇「地下深くに眠れる龍脈よ……私達に力をお貸しください……この戦いに、勝利する力を……!」

洋子「な、何を……?」

サニーゴ「サニ?」

肇「ヌシ様、行きますよ」

ヌシ様「マズマズン!」ピーン

瑞樹『あら、ナマズンのおヒゲがピーンと伸びて…………って、まさか……』

肇「『地震』です、ヌシ様!」

ヌシ様「マズウン!」グラグラグラグラグラ

サニーゴ「サニ サニー!」バキバキバキバキ…

洋子「地面が!? サニーゴ戻って!」シュウウウ……

グラグラグラグラグラ……グラグラ……シーン

洋子「何て…威力……」



447: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:11:50 ID:UPa

瑞樹『洋子選手、すっかり戦意をそがれてしまった様子ですが……』

洋子(相手は水タイプ……ツボツボを出したところで、特殊攻撃が来たら防ぎきれない……)

洋子「……無理は禁物。健康にも、美容にもね。私、棄権します!」

瑞樹『洋子選手は棄権を宣言!肇選手、1回戦通過です!』

ワアアアアア………


肇「以前、戦いを村から見学させていただいていました。例えどのポケモンが来ても、対策はできています」

洋子「みたいだね……相性も悪かったしなあ……次やるときは私が勝つからね!」

肇「はい。再戦を、必ず。」ギュ

~~~~~~~



448: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:12:12 ID:UPa

1回戦Dブロック

未央VS悠貴

試合中……

未央「せ、先手が打てない……?さっきまで、私達の方が速かったはずなのに……」

りゅーすけ「リュリュ…」

悠貴「はい、『追い風』という技です。風を吹かせた側はしばらくの間、素早さが2倍になりますっ!」

未央「そ、そんなの聞いてないよー!ど、どうしよう~!」ワタワタ

りゅーすけ「リュリュ!リュリュ…!」ワタワタ

悠貴「ふふっ、降参するなら今のうちですよっ!」

未央「………等と、未央ちゃん達がこれしきで慌てふためくとでも思ったのかな?」ニヤリ

悠貴「はいっ?」

ゴロゴロゴロ………



449: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:12:36 ID:UPa

瑞樹『これは、雷雲……!未央選手、天候が変わるまでの時間を稼いでいた様です!』

未央「えへー、演技力には自信あるんだよね!りゅーすけ、『かみなり』!」

りゅーすけ「リュー!」カッ…

ヒノヤコマ「ヤコウ!」バリバリバリ!

瑞樹『ひこうタイプのヒノヤコマ、これは効果抜群の一撃です!』

悠貴「わ、わわっ……けど……!まだ、まだですっ!」

ヒノヤコマ「ヤコ」モグモグ

未央「なぬ、きのみ!?」

りゅーすけ「リュ!」

瑞樹『さあ、オボンのみで体力をかなり回復しました悠貴選手のヒノヤコマ、有効な一撃はあるのでしょうか!』

悠貴「風はまだ、こちらに吹いてます!ヒノヤコマ、『とんぼがえり』です!」

ヒノヤコマ「ヤコ!」ヒューン!

りゅーすけ「リュッ!?」ゲシゲシッ!

ヒノヤコマ「ヤコウ!」シュウウウ…

未央「攻撃した後でボールの中に!?」

悠貴「はいっ。とんぼがえりは味方との交代の時に、ダメージを与えつつ入れ替わるための技なんですっ。これで風の時間を無駄にせず済みます!エーフィ、いくよっ!」

エーフィ「フィーーー!」キラァン



450: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:13:03 ID:UPa

未央「エーフィ!確か、懐いたイーブイが朝の光を浴びると進化するんだっけ」

ジラーチ【因みに、タイプはエスパータイプだね。足は速くないけど、今は向こうが追い風……何をしてくるか】

未央「く……防戦一方……? こんな時のドラゴンタイプの強みと言えば……」

りゅーすけ「リュー…」

未央「……あ。一個あった」

りゅーすけ「リュ?」

悠貴「じゃあ、いきますよっ!エーフィ、『サイケこうせん』!」

エーフィ「フィーーー!」ミョワワワワ

未央「これは受けるしか……耐えて!」

りゅーすけ「リュー!」ミョワワワワ……

瑞樹『威力はさほど高くないのか、サイケこうせんはあまり効果がないようです!』

悠貴「でもっ、私達が先手なら、撃ち合ううちに…」

未央「それはどうかな? りゅーすけ!『ドラゴンテール』!!」

りゅーすけ「リュー……リュッ!」ブオッ

エーフィ「フィッ!」ベシッ シュウウウ……

悠貴「…はい?」



451: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:13:31 ID:UPa

瑞樹『あーっとこれはまた……『ドラゴンテール』は相手を弾いて強制的に交代させる技!このままではせっかくの追い風も時間切れになってしまいます!』

ボウン 

ヒノヤコマ「ヤコ!」パタパタ

悠貴「え、わ、えっとっ、えっとっ!」ワワワワ

悠貴「ひ、ヒノヤコマ、とんぼ返りですっ!」

ヒノヤコマ「ヤコー!」ゲシゲシ

シュウウウ……

エーフィ「フィーーー!」

瑞樹『エーフィ、またも戦場に舞い戻りました!………ですが、あーっと!』

ヒュウウウ………シーン……

未央「……風、やんだみたいだね」ニヤリ

悠貴「ひうっ!」ビクッ

エーフィ「フィー…」

未央「りゅーすけ、ドラゴンテール!」

りゅーすけ「リュー!」

ボウン シュウウウ ボウン シュウウウ ボウン

悠貴「はっ……はぁっ……こんな……」

ヒノヤコマ「コマ…」パタパタ

悠貴「これじゃ、私のっ、ペースがっ……」

瑞樹『悠貴選手はすっかりパニック!対する未央選手は、この試合の流れを完全に掌握しているー!』



452: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:13:54 ID:UPa

ジラーチ【未央、もしかしてキミ、頭良い方でしょ】

未央「あら、わかっちゃう……?」

ジラーチ【何で隠してるのかは知らないけどさ、それならもっと自信持った方がいいのに】

未央「かれんもネネちんもはじはじも皆あんなじゃん?私みたいなのがいるくらいで、丁度まとまるんだよ、こういうのはさ」

ジラーチ【キミは……そこまで周りのことを……】ハッ

ヒノヤコマ「ヤコー」「ヤコー」「ヤコー」シュシュシュ

未央「……さぁ、ぐずぐずお喋りしてる場合じゃないよね!集中していくよ!」

りゅーすけ「クリュ!」

悠貴「ヒノヤコマの影分身ですっ……!これで、攻撃を、かわしながらっ……!」

未央「りゅーすけ、わかってるよね」

りゅーすけ「クリュ」コクン

りゅーすけ「リュー……」キラキラキラ……



453: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:14:15 ID:UPa

瑞樹『ハクリューの周りに光が集まります!この技はもしやー!』

未央「どんなに分身が増えたって、本体はたった1つだけ!行くよりゅーすけ!『スピードスター』!!」

りゅーすけ「リュー!!」ババババババ………!

ヒノヤコマ「ヤコー」バタッ

悠貴「そ、そんなっ……」ガクッ

瑞樹『試合終了~!!未央選手、意外にも知略を活かしたファインプレーを見せました!』ワアアアアア……

未央「意外にもって……どんな見方されとんじゃい私は!」

ジラーチ【そうやって振る舞うからだと思うけど。全く、大した道化だよ、キミは】

未央「褒めてるの、それ」

ジラーチ【自分で考えるんだね】

未央「はいはい」

悠貴「うっ……ごめんね、ヒノヤコマ、エーフィ……これじゃ、泰葉さんの期待に答えられないよっ……」グスッ



454: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:14:32 ID:UPa

未央「……泣かないで、ゆうきちゃん」

悠貴「…はいっ?」クスン

未央「大丈夫だよ、きっとその泰葉って人も、わかってくれるって」

未央「もしもわかってくれなかった時はさ、私も一緒に行って謝ってあげるから。だから…元気だして」スッ

悠貴「……はい。はいっ、ありがとう、ございます……!」ギュッ

瑞樹『素晴らしい友情に拍手を!これにて1回戦の全試合が終了いたしました!続きはまた明日から!みんなー、ちゃんと歯を磨くのを忘れずにねー!』

ワアアアアア……


~~~~



455: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:14:49 ID:UPa

~その日の深夜・ポケモンセンター裏~

加蓮「………アタシ……」

まろ「チルー」

加蓮「アタシ、今まで何して来たんだろ。ちっとも強くなんかなれてないくせに、ずっとずっと強がってばかりでさ……バカみたい」

※加蓮は膝を抱え、汚れるのも構わず草地に座っている……。

加蓮「…………」




456: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:15:05 ID:UPa

~1年前・マギアシティ~

加蓮「……髪、巻いてみた」

加蓮母「あら。似合うじゃない。けど急にどうしたの?ネイルまでして」

加蓮「病人だって、バカにされた」

加蓮母「……まあ」

加蓮「舐められたくないの。そんなどうしようもない理由で見下されたり、同情されたりしたくない」

加蓮「私は………ううん」

加蓮「アタシ、強くなるから」


~~~~~~



457: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:15:22 ID:UPa

加蓮「バカみたい……何もかも全部、アタシの独りよがりじゃん……!」ギュッ……

加蓮「強くなんてなれてなかった、結局、前と同じ、弱いままの……」グスッ

まろ「チル」ツンツン

加蓮「……?」

まろ「チルー」ハイッ

加蓮「これ……オレンのみ……アタシに、食べろって?」

まろ「チール」

加蓮「………っ!」

ベシッ ベチャッ!

まろ「チル……?」



458: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:15:41 ID:UPa

加蓮「アンタに……アンタに何がわかるって言うのよ!!」

まろ「チル」

加蓮「アタシはアンタみたいに……食べて眠れば忘れられるほど、単純じゃない!」

加蓮「同情なんていらない!!無理して慰めてなんか、貰えなくたって………!」ハッ

まろ「チル……」ウルウル

加蓮「まろ、違う、アタシは……」

泣きながら飛び去るまろ「チルー……チルー!」パタパタ

加蓮「待って……待って、行かないで!ごめん、謝るから!だから……!」

「帰ってきてよ、ねえ!まろーーー!!」

※地面にはまろがくれようとしたオレンのみが、無残にもぐちゃぐちゃになってしまっていた……。


~~~~~~



459: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:16:04 ID:UPa

唯「ホントにこの辺で間違いない、バチュル」

バチュル「バチュ」

唯「さて……マジカ団のラボを見つけるために、バチュルをスパイ役に回して私達がトーナメントに出るっていうちなったんの作戦だけど……」コソコソ

コツン

唯「イタっ。……え、何これ、氷……?」

ポロッ ポロッ ポロッ……

唯「ってかこれあられじゃん!どこか避難しないとヤバー……バチュル、とりあえずそのラボ案内して!」

バチュル「チュル」カサカサカサ

唯「……見えた!うわー、アカラサマな感じでアンテナ動いてるし………多分アレだよね、コウセツ?実験とかいうの」

バチュル「バチュ。……バチュ?」

まろ「チル」パタパタ……

唯「あれは……加蓮ちゃんのまろ?こんなトコで何して……」



460: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:16:23 ID:UPa

「テキ ハッケン フラエッテ ヨウセイノカゼ デスッ」

唯「!? デンリュウ!」ボウン

デンリュウ「パルパルウ!」

「シテンノウノ ユイ デスネ データガ ラボニ アリマシタ」

「アナタモ センノウ…」

唯「声でわかるよ……顔隠してるけど、智絵里ちゃんっしょ!? こんな風にして……!でも、どうすればいいんだろ……」

智絵里「月光 収束 『ムーンフォース』」

フラエッテ「エテー……」キュウウウイイ……!

唯「そう簡単に、倒せるとか思わないでよね!……森じゃ見通し効かない……!奥の開けたトコまで走るよ!」

デンリュウ「パルパルウ」

バチュル「バチュ」

~~~~~



461: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:16:41 ID:UPa

加蓮「まろ……どこ行ったの……」スタスタ……

ポロッ ポロッ ポロッ

加蓮「こんな寒いのに、一匹じゃ………全部、アタシのせいで……」グスッ

ビーッ ビーッ 

加蓮「なに!?」

『付近に戦闘発生。付近に戦闘発生。ラボの警戒レベル、最大。実験結果をバックアップします』

ビーッビーッ

加蓮「ラボ………まさかこのあられは……!」タタッ

~~~~~



462: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:17:01 ID:UPa

加蓮「やっぱりあった……マジカ団のラボ……」

加蓮「ぽてもぱんもポケモンセンターだし……こんなとこで一人で何ができるんだろ……」

加蓮「でも、せめて……まろが寒い思いしないようにしなくちゃ………!」ガガガ…

加蓮「開かないか……なら、窓から……」

メガヤンマ「ブーン!」

加蓮「!?」

ゴルバット「キキキキ……」

ゲンガー「ケケケーッ!」

加蓮「こいつらも、ここのポケモンなの……!?」ステン

加蓮「やば、腰が抜けて……!」

メガヤンマ「ブーン」イイイイイ

ゲンガー「ゲーン……ゲーン……」ピカァ……ユラユラ

ゴルバット「キキキキキ」ゴボゴボゴボ

加蓮(毒に、幻惑に、超音波……アタシ…もう…ここまでかな…)



463: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:17:22 ID:UPa

キラーン!

加蓮「…この光……?」

加蓮(しんぴのまもり……まさか)

加蓮「まろ……?」キョロキョロ

チョンチョン

加蓮「……え」

まろ「チルー」ハイッ

加蓮「オボンのみ……アンタ、まさか私にこれを……?」

まろ「チルー」

加蓮「そのために、飛んでったの……?」

まろ「チル」コクン

加蓮「…………」モグッ……グスッ

加蓮「……美味しい」



464: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:17:42 ID:UPa

まろ「チル」キッ

ゲンガー「ゲン?」ニタニタ

ゴルバット「キキキキ」ケラケラ

メガヤンマ「ブーン」ブブブ

加蓮「あんた達……今、この子のこと、笑ったでしょ」

加蓮「弱そうだって、なんの役にもたたなそうだって、笑ったでしょ」

加蓮「あんた達がマジカ団の仲間だろうが、野生のポケモンだろうが、どうでもいい」

加蓮「でも!」バッ

まろ「チル? チルー!」

※加蓮はまろを護るように前に出た…

加蓮「許さない。絶対に……!」


ビュウウウウウウウ…………!



465: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:18:01 ID:UPa

シャドーボールを溜めるゲンガー「ゲン…」ギュウイイ……

舌なめずりをするゴルバット「ケケケーッ」

眼をチカチカさせるメガヤンマ「ブーン」

加蓮「この子には!命にかえても手は出させない!!!」バッ……

「ガーッ」「ケケケーッ」「ブブブーン!」

まろ「チル! チルー!」

加蓮「まろ」

まろ「チル?」

加蓮「……ごめんね」ニコッ……

まろ「チルー!」カッ!

ビュウウウウウウウオオオオオオオ……



466: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:18:25 ID:UPa

プチッ……ファサッ

※風で加蓮の髪が解けた……。

バシュシュシュシュ………ボフッ

加蓮「………え」

まろ(チルタリス)「チルウウウウウ!」ファサア……

加蓮「まろ……あなた、攻撃を……受け止めて……」

まろ「チルウ」モフモフ

※綿の羽で護るコットンガードを使った様だ…。

ゲンガー「ゲエッ…」ビクビク

ゴルバット「キキキ………」ブルブル

メガヤンマ「ブブブ」チカチカチカ

加蓮「あいつら……怯えて……」

まろ「チールルー………」ゴオオオオ……

※まろをまばゆいひかりが包んでいく……。

加蓮「暖かい光……凍えそうに寒いのに……」

加蓮(こんなに……胸が熱い……!!)




467: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:18:41 ID:UPa

加蓮「まろ。また、ここから……私達、やり直せるよね」

まろ「チル」

加蓮「私……あなたのこと、信じるから……それに、強がるのも、もう、おしまい」

加蓮(一緒に歩こうね、まろ。これからも、ずっと………)

加蓮「煌めけ!!『ゴッド………バアアアド』!!!!」

まろ「チール…ルーーーーー!!」ギュン……

カッ……!

ドゴオオオオオオオオオ…………


~~~~~~



468: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:18:56 ID:UPa

唯「はぁ……智絵里ちゃんにはワープで逃げられちゃうとか、カッコつかないよなー……それに引きかえ」

まろの羽根で眠る加蓮「すう……すう……」

まろ「チル……チル…」スヤスヤ

唯「まさかラボごと吹き飛ばすなんてビックリだよね、この子達。中のポケモンも、またどこかにワープさせられたみたいだけど」

唯「…………加蓮ちゃんと、まろちゃん、か」

唯「もしかしたら、私達四天王なんかより、ずっと………」

~~~~~



469: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:19:18 ID:UPa

~ポケモンセンター~

未央「もう、いきなりいなくなってるから心配したんだよ、ホントに!」

ネネ「はい、近くで爆発事故もあったと聞きますし……これじゃ大会どころじゃないって、街の人、大騒ぎでしたよ」

加蓮「ごめん、ごめんって。謝るから……」

肇「………加蓮さん、何か、雰囲気が変わりましたね」

加蓮「…そう、かな。そうかも」

未央「そういえば、いつものクルクルカールのお下げ髪がなくなってないかい?」

ネネ「それに、確かにちょっと雰囲気柔らかくなったような気も……」

加蓮「……今までさ、私……強がってばかりだったの」

加蓮「でも、まろが教えてくれた。それじゃだめだよって。まろのおかげで私……変われる気がするの。本当の自分で……いられる気がする」

肇「憑き物が落ちたような顔をしてますね。」

未央「まろが……そっか。帰ってきたときはまろも進化してるしビックリしたもんねー」

ネネ「何だか立派になりましたよね。でも、食べっぷりは以前にまして凄かったですけど」クスッ



470: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:19:36 ID:UPa

加蓮「未央、ネネ、肇。」

加蓮「こんな、泥まみれな私だけどさ………これからも、一緒にいさせてね。」

未央「何を言ってるんだいかれんさんは」

ネネ「当たり前じゃないですか。かれんさんがいなくなったら私のドリンク作りのお楽しみがなくなっちゃいます」

肇「それに、ユニット、ですしね。」

加蓮「……皆、素直じゃないね」フフッ

ソレハカレンモデショー デスヨネ フフッ アハハハハ……

~~~~~~



471: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:19:54 ID:UPa

加蓮(いつも、そうなんだ)テクテク

加蓮(肝心な時に、間に合わない。肝心な時に限って、何かが邪魔をして。)

未央「かれんー、アイスアイス!屋台出てるよー!」

加蓮(いつだって、必死に頑張っても。周りから見られるのは、同情と、憐れみと……)

ネネ「早く来ないと売り切れちゃいますよー!」

加蓮(だから、これから先もきっとアタシは……ずっと一人なんだと………)

肇「はい、加蓮さんのアイス。チョコミントで良かったですよね。」

加蓮「うん、ありがと、皆!」ニコッ


(…そう、前までは、思ってた。)






472: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:20:07 ID:UPa

~第1部・完~

第2部へ、続く。



473: ◆6RLd267PvQ 19/07/17(水)00:21:47 ID:UPa

多くは語りません。ただ、ここまでお読みいただいた方に、感謝を。

まずは今の全てを、ここまでに込めたつもりです。

すぐに再開しますから、続きもお楽しみに。


空は、晴れましたね。


では、今回はこれで、失礼をば。


元スレ
シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー
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