1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:38:42.30 ID:wOI8DBLP0


~朝 教室~

ガラガラ

あかり「あ、向日葵ちゃんおはよう」

ちなつ「おはよー」

向日葵「おはようございます。赤座さん、吉川さん」

あかり「えへへ、向日葵ちゃん。今日はなんの日かわかる?」

向日葵「え…?な、なんのことですの?」シラッ

ちなつ「もう、しらばっくれちゃって…バレンタインだよ、バレンタイン♪」

向日葵「えっ?そ、そういえば今日は2月14日でしたわね」ソワソワ

あかり「あはは、向日葵ちゃん嘘が下手だよぉ。その鞄とは別に用意してる袋はなあに?」




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:40:59.22 ID:wOI8DBLP0


向日葵「……!!こ、これは」ササッ

ちなつ「櫻子ちゃんの喜ぶ顔が楽しみだね」

向日葵「だ、だからこれはそういうのじゃなくて、櫻子との勝負のためのものですわ!」

ちなつ「はいはい、にやけながら言っても説得力ないですよー」

向日葵「なっ…///」カァァ

あかり「えへへ、あかり達の分もあるんだね」

向日葵「え、えぇ、まぁ…」

あかり「楽しみだなぁ♪」

ちなつ「あかりちゃんはどんなの用意したの?」

あかり「あ、見て見て!自信作なんだよぉ」

向日葵(もう、本当のことですのに…)

向日葵(だって昨日…)ホワンホワン…



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:43:23.27 ID:wOI8DBLP0


~回想~

~昨日 下校中~

向日葵「さ、櫻子?」ドキドキ

櫻子「んー?」

向日葵「明日は何の日か…わかりますの…?///」ドキドキ

櫻子「明日?」

向日葵「……」ドキドキ

櫻子「…えーっと…まず今日は何日だっけ」

向日葵「…じゃあいいですわ」ハァ

櫻子「え?なんだよー教えろよー!」

向日葵「……///」モジ

向日葵「…バ、バレンタインですわ///」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:45:21.15 ID:wOI8DBLP0


櫻子「え…あ、あぁ…そう…///」

向日葵「えぇ…///」モジモジ

櫻子「だ、だから何…?」ドキドキ

向日葵「あ、明日はちょうどバレンタインですし、みんなにお菓子を作ってこなきゃいけませんわ」

櫻子「そ、そうだね…」

向日葵「あなたもいつもみんなからもらうばかりなんですし、たまには櫻子も作ってきたらどうですの?」ドキドキ

櫻子「えー?…あぁ、まぁそうだよね…でもめんどくさいし…どうしようかな」

向日葵(お…?わりと乗り気ですわね…?なら…)

向日葵「えっと……だ、だったらお菓子作りで勝負ですわ!」




7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:47:47.68 ID:wOI8DBLP0


櫻子「勝負…?」

向日葵「そうですわ。まぁ私に勝てるわけないのですけど」フフン

櫻子「ん、んなわけあるか!!私が本気出したら向日葵とかひとひねりだもんね!」

向日葵「くっ…!と、とにかく!明日ちゃんとお菓子を作ってくること!」


向日葵「…約束ですわよ?」

櫻子「約束でもなんでも、心配しなくても作ってくるよーだ!!」ベー


櫻子「そっちこそ!まずいもん食わせたら承知しないぞ!?」

向日葵「ふん、望むところですわ!」

櫻子「目にもの見せてやる!…そうだ、こうしちゃおれん。急いで帰らなきゃ!」タッタッタッ

向日葵「……///」

向日葵(うまくいきましたわ…!)



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:49:44.22 ID:wOI8DBLP0


~回想終了~

~朝 教室~

向日葵(こうして櫻子を誘導することに成功した私は急いで家に帰って…)

向日葵(いつも以上に手間をかけてこの、チョコクッキーを・・・)

向日葵「……///」

向日葵(櫻子…喜んd……)ハッ

向日葵(…いやいや!櫻子の驚く顔が楽しみですわ…)ブンブン

向日葵(それにしても、櫻子はいったい何を作ってくるんでしょう…)




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:53:14.58 ID:wOI8DBLP0


向日葵(…櫻子の手作りお菓子かぁ・・・そういえば初めてですわ…)

向日葵(……えへへ…///)

向日葵「……!!」ハッ

向日葵(…べ、別に櫻子の手作りお菓子が楽しみとかそんなんじゃないですわ…)ブンブン

向日葵(ただいつも私だけあげるのはなんだか癪だったからであって……)モンモン

向日葵「……」チラチラ

向日葵(櫻子…遅いですわね…)

向日葵「……///」ソワソワ



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 20:58:00.02 ID:wOI8DBLP0


ちなつ「あ、そうだあかりちゃん、私も自信作なんだ!見て見て!」

あかり「ほんと?」

ちなつ「これなんだけど…♪」スッ

あかり「んん!?」ビクン


???「……」グチャァ


あかり(…な、なんだか砕いた岩のようだよぉ…)

あかり「わ、わー…!すごいねぇ…!この…ク、クッキー…?」

ちなつ「もーあかりちゃん大丈夫?ケーキだよケーキ♪」

あかり「え!?」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:03:07.19 ID:wOI8DBLP0



ケーキ「……」ガッチガチ


あかり「へ、へー…なんだか歯が強くなりそうなケーキだねぇ…」アハハ…

ちなつ「えへへ、結衣先輩よろこんでくれるかなぁ…///」

ちなつ「あ、もちろんあかりちゃん達の分もあるからね♪」

あかり「ぇええええええええええええええ!!?……あ、う、嬉しいなぁ~…」ズーン

ちなつ「えへへ、楽しみにしててね♪」

ちなつ「あ、向日葵ちゃんにも…」



向日葵「……」ソワソワ





13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:09:20.95 ID:wOI8DBLP0


あかり(……向日葵ちゃんどうしたんだろ…さっきから入り口ばかり気にして)ヒソヒソ

ちなつ(櫻子ちゃんを待ってるんだよ、きっと)ヒソヒソ

あかり(そっかぁ…)ヒソヒソ

ちなつ(櫻子ちゃん、なんだか今日はいつもより遅いな…)

向日葵「……」キョロキョロソワソワ


ガラガラ


向日葵「……!」ピクッ

櫻子「おはよー」

ちなつ「あ、おはよう、櫻子ちゃん」

あかり「おはよう、今日は遅かったね?」

櫻子「え?うん、ちょっと寝坊しちゃって…」アハハ



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:14:56.24 ID:wOI8DBLP0


向日葵「櫻子…///」スス

櫻子「…あ、うん、おはよ…」

向日葵「そ、その…///」

櫻子「あ…その袋…」

向日葵「そ、そうですわ…今日は勝負だから、特別に気合を入れて作ってきましたの!」


あかり「?」キョトン

ちなつ「勝負?」


向日葵「負けませんわよ?///」フフン



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:17:05.37 ID:wOI8DBLP0


あかり(…勝負って本当だったんだねぇ…)ヒソヒソ

ちなつ(結局恥ずかしいからそういってるだけみたいだけどね…二人とも、素直じゃないなあ…)ヒソヒソ

あかり(勝負ってことは櫻子ちゃんも作ってきたんだねぇ…だから向日葵ちゃん落ち着かなかったんだ)ヒソヒソ

ちなつ(お暑いねぇ♪)ヒソヒソ

ちなつ「あ、ところであかりちゃん。このケーキちょっと味見してみてよ♪」

あかり「ええ!?えーっと…ど、どうしようかなぁ…」アハハ…


櫻子「……」


向日葵「櫻子…?」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:24:09.03 ID:wOI8DBLP0


櫻子「……」


向日葵「なんで黙っていますの…?」


櫻子「……忘れてた」ボソ


向日葵「えっ…?」


櫻子「……」


向日葵「え…ぁ…」


向日葵「……櫻子…?まさか、今忘れたって…?」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:28:46.24 ID:wOI8DBLP0


櫻子「だから、作るの忘れてたんだって」ハハ…

向日葵「……」

櫻子「ま、まぁ別にいいでしょ?勝負は向日葵の勝ちでいいからさ!」ヘヘッ

向日葵「……っ!」

櫻子「それでっ、向日葵は何作ってきたの?」ヒョィ

櫻子「おぉ、クッキー!ねぇ、食べてもいい?」

向日葵「……」

向日葵「だめですわ…」

櫻子「えっ?」

向日葵「 返 し な さ い !!!! 」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:33:47.90 ID:wOI8DBLP0


あかり「わっ」ビクッ

ちなつ「な、何?」


櫻子「な…」

向日葵「……」

櫻子「何だよ急にでかい声で!」

向日葵「約束しましたわよね…」

櫻子「……っ…」

向日葵「何が、勝負ですの……そんなの、建て前だってわかってたでしょうに…」

櫻子「……ごめん…」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:36:37.76 ID:wOI8DBLP0


向日葵「私がどんな気持ちで、どれだけ楽しみにして、それを作ったか…」グスッ

櫻子「……っ」

櫻子「それは…」

向日葵「…もう、いいですわ…あなたはそういう人ですもの」


櫻子「……」


櫻子「なんだよ…こっちの気も知らないで…」ボソ

向日葵「……っ!」

櫻子「いらねーよ!!こんなの!!」ポイ

クッキー「……」ドシャ

向日葵「…!!あなた…っ!!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:41:19.66 ID:wOI8DBLP0


櫻子「別に頼んでないし!勝負とかどーでもよかったし!」

櫻子「返すよ…!!返せばいいんだろ!?」

ちなつ「ちょ、ちょっと二人とも…」


櫻子「…もういい!絶交だ!!!」

あかり「櫻子ちゃん…!?」


向日葵「えぇそうですわね!望むところですわ!!!」

ちなつ「向日葵ちゃんまで…!落ち着きなよ二人とも」オロオロ


櫻子「……」


向日葵「……」


あかり「え、えっと…」オロオロ



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:45:11.89 ID:wOI8DBLP0


櫻子「あかりちゃん…」

あかり「は、はいっ」ビクッ

櫻子「ちょっと早退するから、先生に言っておいて…」

あかり「え?あ…う、うん」

ちなつ「ちょっ!うんじゃないでしょ!?あっ…櫻子ちゃん!?」

櫻子「ごめん…寝不足でちょっとしんどいんだ…」ガラガラ

ちなつ「いや、さっき寝坊って…」

向日葵「行かせればいいじゃない」フン

あかり「や、やめなよぉ…」オロオロ

櫻子「……」

櫻子「クソ巨乳…」ピシャ

向日葵「……っ」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:46:23.78 ID:wOI8DBLP0



シーン…


向日葵「……」

ちなつ「……」

あかり「向日葵ちゃん…」

向日葵「二人とも、もうすぐ先生が来ますわよ」

あかり「で、でも…」

ちなつ「あかりちゃん…」グイ

あかり「…う、うん…」


スタスタ




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:48:49.14 ID:wOI8DBLP0


向日葵「……」


向日葵「……」ヒョイ


クッキー「……」ボロッ


向日葵(…少し…砕けてしまいましたわ…)



向日葵「……」グスッ



向日葵「……バカ娘」ボソ




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:51:36.80 ID:wOI8DBLP0


~放課後~


向日葵「……」

ちなつ「向日葵ちゃん…」

あかり「向日葵ちゃん、えっと…その…」

向日葵「……」

向日葵「赤座さん、吉川さん、これを」スッ

クッキー「……」

あかり「え…これって」

ちなつ「櫻子ちゃんには、いいの?」

向日葵「櫻子には…後でちゃんと話しておきますわ…」




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 21:53:50.86 ID:wOI8DBLP0


向日葵「それに、これは二人に用意したものですわ。後、先輩方にもこれを」スッ

あかり「それじゃあ…うん…ありがとう!」

ちなつ「向日葵ちゃん…」

向日葵「私は大丈夫ですわ、吉川さん。私のことは気にせず頑張ってくださいな」

向日葵「…せっかくの、バレンタインですもの」ニコッ

ちなつ(…向日葵ちゃん…)

ちなつ「…うん…ありがと…!向日葵ちゃんも頑張ってね!」

向日葵「ええ…ではまた明日」

あかり「うん、ばいばい。向日葵ちゃん」

ちなつ「また明日ー」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:00:57.75 ID:wOI8DBLP0



スタスタ


向日葵「……」ポツン


向日葵「…さて…先輩方に渡しにいきませんと…」

向日葵「……」


クッキー「……」


向日葵「…ひとつ、余ってしまいますわね」


向日葵「……」


向日葵「……櫻子…」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:02:16.44 ID:wOI8DBLP0


~夕方 大室家前~


撫子(…少し遅くなっちゃったな)

撫子(…まぁバレンタインだから仕方ないか)

撫子(あいつも喜んでくれたし…)ゴソゴソ

ハートチョコ「……」

撫子(私も…もらえたし…)

撫子(超ベタだな、あいつ…)

撫子「……」フフッ…

撫子「おっと…」キリッ

撫子(さて、櫻子とひま子はうまくいったのかな)ガチャガチャ



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:04:18.05 ID:wOI8DBLP0


撫子「ただいま」ガチャ


チョ…!? サク…コ…!?


撫子「……!?」


ドタドタ


撫子「どうしたの!?」ガチャ

花子「お姉ちゃん!櫻子が!」

櫻子「……」ハァ…ハァ…

撫子「櫻子!?」バッ

撫子「………凄い熱」

花子「帰ったら倒れてて…それで…!」オロオロ

撫子「花子、櫻子運ぶ。手伝って…!」

花子「う、うん!」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:08:56.19 ID:wOI8DBLP0


~同日夜 大室家~


櫻子「……」スゥスゥ


撫子「…まったく、気持ちよさそうに寝て…」

花子「櫻子はほんとにこういうこと多いし」

撫子「ほんとにね」


櫻子「…う…ん…?」

撫子「あ」

花子「起きたし」


櫻子「…あれ…ねーちゃん?花子?もう帰ってたの…?」ムク…




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:13:13.75 ID:wOI8DBLP0


撫子「馬鹿、もう夜だよ」

櫻子「え!?」

花子「帰ってきたら倒れてたから、ここまで運んだんだし」

撫子「凄い熱だったよ」

櫻子「え…そっか…ごめん…」

花子「……」

櫻子「ん…?」

花子「…謝るとかキモいし…まだ寝てた方がいいと思う」

櫻子「ぐ…酷い…」

撫子「……」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:14:36.41 ID:wOI8DBLP0


撫子「櫻子」

櫻子「え?」

撫子「今日のこと、どうだったの?ひま子とは…」

櫻子「……」

櫻子「…別にいいよ…あんなやつ…」

撫子「……そのようすだと、喧嘩でもしたか」

櫻子「……」

撫子「早退したとも聞いたけど」

櫻子「……」

撫子「……」ハァ…

撫子「それはやっぱりこれが原因?」スッ



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:17:27.10 ID:wOI8DBLP0


櫻子「…あ…それっ…」


「……」グチャ


撫子「ゴミ箱に捨ててあった」

櫻子「……」

撫子「櫻子が今日のために作ってたチョコケーキ。しかも全部」

櫻子「……」

撫子「なんで持っていかなかったの?」

櫻子「…ねーちゃんには関係ない…」

撫子「答えな」

櫻子「……」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:21:07.13 ID:wOI8DBLP0


撫子「あんた朝ギリギリまで頑張って作ってたんでしょ?何度も失敗して、何度もやり直して」

撫子「それで体まで壊して…」

櫻子「うるさい…」ゴロ…

撫子「せっかく頑張ったのに、結局喧嘩って…いったいどうして…」

櫻子「でてけよ…」

花子「櫻子…!お姉ちゃんだって心配して…!」

櫻子「ほっといてよ!!!」

花子「……っ」ビク

櫻子「……ごめん…もういいから…一人にさせて…」ゴロ…

撫子「……」フゥ…

撫子「行くよ」スッ

花子「お姉ちゃん…?」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:22:45.14 ID:wOI8DBLP0


撫子「それだけ元気なら大丈夫だよ。後でご飯もってってやるから、おとなしく寝てな」

櫻子「……」

撫子「何があったか知らないけど、あんたが悪いなら明日ちゃんと謝んな」

櫻子「……」

撫子「花子もご飯手伝って。おかゆ作んなきゃ」ガチャ

花子「う、うん…」


バタン


櫻子「……」


櫻子「……っ」


櫻子「…う…」


櫻子「…ぅえ…」グス




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:24:40.98 ID:wOI8DBLP0



――私がどんな気持ちで、どれだけ楽しみにしてこれを作ったか…――


櫻子「…私だって…」グスッ

櫻子「…私だって…楽しみにしてたんだよ…」ポロポロ

櫻子「向日葵の…喜ぶ顔が見たくて…」


――絶交だ!!!――


――望むところですわ!!!――


櫻子「……」

櫻子「…何やってんだよ、わたし…」

櫻子「……」グス…


櫻子「……向日葵…」


チョコケーキ「……」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:26:43.50 ID:wOI8DBLP0


~翌朝 大室家~


撫子「櫻子、起きてる?」ガチャ

櫻子「……寝てる」

撫子「そ、元気なら早く起きな。学校遅れるよ」

櫻子「しんどい」

撫子「……熱は?」

櫻子「37度5分…」

撫子「まだ下がらないか…」

櫻子「うん…」

撫子「…ハァ…今日はしっかり寝て、早く風邪治しなよ?」

櫻子「……わかってるよ…」ゴロン



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:29:37.00 ID:wOI8DBLP0


撫子「ずっと学校休んで、いつまでもこんなんじゃひま子が心配するしね」

櫻子「…そんなわけないじゃん………もう愛想尽かされたよ…」

撫子(……そんなわけないじゃん)

撫子「そう思ってるなら早く謝んな。ひま子が家に来たらちゃんと事情も説明すること」

櫻子「来るわけないじゃん…」

撫子「じゃ、いってきます。朝ごはんは机の上だから、チンして食べなよ」ガチャ


バタン


櫻子「……」

櫻子「…来るわけ…ないじゃん…」グス…



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:32:08.36 ID:wOI8DBLP0


~夕方~


向日葵「はぁ…」トボトボ

向日葵「なんで引き受けてしまったのかしら…」チラ


プリント「……」


~回想~

向日葵「ハァ……」ボンヤリ

先生「古谷さん」

向日葵「…はい、なんでしょう?」

先生「今日大室さん休みでしょう?あなた家も隣だし、プリント届けてもらえるかしら?」スッ

向日葵「え!?…えっと…それは…」

先生「ん?ダメ?……あ、ひょっとして喧嘩でもしたのかな?」

向日葵「い、いえ!別にそういうわけでは…」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:34:37.68 ID:wOI8DBLP0


先生「…まぁ無理強いはしないわ、誰か他に頼める人はいないかしら…」キョロキョロ

向日葵「えっ!?だ、大丈夫です!私が行きますわ!」

先生「そ?それならお願いね」フフッ



~帰り道~

向日葵(うぅ…やっぱり気が進みませんわ…)

向日葵(でも仕方ないですわ…家が隣なのに、他の人に頼むのも悪いですし…)

向日葵(別に…あの子の様子なんてどうでもいいんですわ…)

向日葵「うっ…」


大室低「……」




46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:38:31.77 ID:wOI8DBLP0


向日葵「もうついてしまいましたわ…」

向日葵(…花子ちゃんか撫子さんが出てくれることを願いましょう…)


ピンポーン



~数分前 大室邸~


櫻子「ん…」ムク

櫻子「あれ…もう夕方か…ずいぶん寝たなぁ…」

櫻子(でも寝たおかげで熱はだいぶ下がったみたいだ…)

櫻子(ねーちゃんか花子はまだ帰ってないのかな…)



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:40:17.42 ID:wOI8DBLP0



ピンポーン


櫻子「ん?」

櫻子「ちょっと待ってくださいねー」ドタドタ

櫻子「誰だろ…」ジィィ


モニター『 向日葵「……」モジモジ 』


櫻子「……え…」

櫻子「なんで…向日葵が…」


――あんたが悪いなら明日ちゃんと謝んな――


櫻子「……」

櫻子(やっぱり悪いのは…私だよね…)

櫻子「よ…よし…」




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:45:09.07 ID:wOI8DBLP0



ガチャ


向日葵「……!」

櫻子「…向日葵…」

向日葵「……ずいぶん元気そうですわね」

櫻子「まぁ、結構寝たからね…」

向日葵「そう……」

櫻子「……」

櫻子(……やっぱり怒ってるよなぁ…)

向日葵「……」

櫻子「……あ、明日は学校いけるから心配しなくていいよ」

向日葵「…別に心配なんてしてませんわ」

櫻子「ぉ…ぉう…」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:46:44.98 ID:wOI8DBLP0


向日葵「櫻子が来るとか来ないとか、そんなこと別にどうでもいいですもの…」

櫻子「……っ」

向日葵「あなたぐらいの真正の大馬鹿となると、明日にはどうせ忘れているんでしょうけどね」

櫻子「……」

向日葵「何日でも休んでればいいですわ…どうせ今日もズル休みなんでしょうけど…」

櫻子「…なんだよ、ねちねちねちねちと…」

向日葵「……なんですって?」

櫻子「……そういうねちっこい所が嫌なんだよ!」

向日葵「……っ…私だって…あなたのバカでいいかげんな所が嫌なんですのよ!!」

櫻子「……っ!なんだと……ていうか何しに来たんだよ!」

向日葵「別に来たくて来たわけじゃありませんわ!プリントを頼まれたから仕方なく。誰が好き好んで来るもんですか!!」




53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:49:15.68 ID:wOI8DBLP0


櫻子「じゃあ来んなよ!!別に頼んでないし!!」

向日葵「何なんですの!?人がせっかく…」

櫻子「うるさい!!さっさと帰れ!!もう向日葵の顔なんて見たくもない!!」

向日葵「なっ……!」


櫻子「向日葵なんか大嫌いだ!!!」


向日葵「……っ…!」ウル…

櫻子「………ぁ…」ハッ…

向日葵「……」グスッ

櫻子「……わ…私…」

向日葵「言われなくても…帰りますわよ…」ポロポロ



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:54:13.75 ID:wOI8DBLP0



バタン


櫻子「……」

櫻子「……ぅ…ぅう…」ウル…

櫻子「……何言ってんだよ…私…」ポロポロ

櫻子「……」グスッ


櫻子「……ほんと…大馬鹿だよ…」




55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:57:11.79 ID:wOI8DBLP0



~数時間後 大室家~


ガチャ


花子「ただいまー」

撫子「ただいま」バタン


家「……」シーン


花子「やけに静かだし…」

撫子「夕飯の買い物してて遅くなったからね。櫻子、まだ寝てるんじゃない」

撫子「櫻子、起きてる?」コンコン


ドア「……」シーン


撫子「入るよ」ガチャ



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 22:59:59.23 ID:wOI8DBLP0



櫻子「……」スゥスゥ


花子「やっぱり寝てるし…」

撫子「流石にずっと寝てたわけじゃないだろうけどね」

撫子「ひま子とはうまくいったのかな…」ソッ


櫻子「……」スゥスゥ…


撫子「……!」

花子「…?どうしたの?」

撫子「どうやらうまくはいかなかったみたい…」

花子「え?…あ……泣いた跡…」


櫻子「……」スヤスヤ



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:03:30.11 ID:wOI8DBLP0


撫子「どうしたもんかな…」

花子「ひま姉と櫻子じゃ…ほっとくとさらにこじれそうだし」

撫子「…なんとかしなきゃね。こんな状態じゃこっちまで調子狂いそう」

花子「でも、なんで喧嘩になっちゃったのかな…?それがわからなきゃ手の打ちようがないし…」

撫子「それは…十中八九、アレが原因だと思うよ」

花子「アレ…?」キョトン



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:05:17.78 ID:wOI8DBLP0



~大室家 居間~


冷蔵庫「……」


撫子「どこやったっけな…」ガチャ

花子「?」

撫子「あぁ、あったあった…」スッ


チョコケーキ「……」


花子「あ…これ櫻子の…」

撫子「そ、捨ててあったやつ。一応包装はされてたし、中身は大丈夫かなって……こんなこともあろうかと形崩れてないやつは取っといた」

花子「おお…意外と見た目は結構ちゃんとしてるし……ということは」




61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:06:18.31 ID:wOI8DBLP0


撫子「味だろうね…問題は。多分、包装してからつまみ食いでもして気づいたんだよ」

花子「それで…どうするの…?」

撫子「……ちょっと食べてみようか」

花子「え!?花子やだし!!」

撫子「じゃんけんで負けた方が…ね?」

花子「そんな…なんか怖いし…」

撫子「……」

撫子「出さんもん負っけよー、最初はグー」

花子「え!?ええ!?」アタフタ

撫子「じゃんけんポン」スッ 

花子「あわわわ!」スッ




63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:10:11.68 ID:wOI8DBLP0


撫子「あーあ…」←負け

花子「…自業自得だし」←勝ち

撫子「……じゃあ…いくよ」ゴクリ


チョコケーキ「……」ゴゴゴゴゴゴゴ


花子「……」ドキドキ

撫子「んっ……!」パクッ

花子「……!」

撫子「…!……」ビクン

花子「……ど…どう…?」

撫子「……」

花子「……お姉ちゃん?」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:12:34.22 ID:wOI8DBLP0


撫子「からい」

花子「えっ……あ、水!」スッ

撫子「ありがと…」ゴクゴク

花子「……まさか塩…?」

撫子「……なんてベタな間違いしてんだか…」

花子「ほんとバカだし…」

撫子「……でも」

花子「?」

撫子「やりきれなかっただろうね…朝まで頑張ったのに、結局持っていけないんだからさ」

花子「うん…約束してたらしいし…余計に…」

撫子「ひま子は…櫻子が失敗して持ってこれなかったから怒ったのかな…?」




67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:15:10.41 ID:wOI8DBLP0


花子「でも、ひま姉があそこまで怒るとは思えないし…櫻子ってこういうこと多いし…」

撫子「だよね…じゃあなんでだろう…」

花子「……」

撫子「……よし、こうなったら本人に直接聞こう」

花子「え…でも櫻子は…」

撫子「違うよ、ひま子だよ」

花子「…!なるほど…ひま姉なら…」

撫子「ついでにこれも…ね」スッ


チョコケーキ「……」




68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:17:11.39 ID:wOI8DBLP0


~古谷家~


向日葵「……」

向日葵「……バカ娘…」ボソ

向日葵「……」


――向日葵なんか大嫌いだ!!!――


向日葵「……っ!…」ウル


楓「……おねえちゃんどうかしたの…?なんだか元気ないの…」ヌッ

向日葵「……!!…ううん…大丈夫。なんともないですわ…」ニコッ

楓「おねえちゃん…櫻子おねえちゃんと喧嘩でもしたの…?」




69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:21:13.32 ID:wOI8DBLP0


向日葵「……っ!…そ、そんなことありませんわ…」

向日葵「あ…そろそろご飯作らなきゃいけませんわね…」


スタスタ


楓「……おねえちゃん」


ピンポーン


向日葵「楓ー、ちょっと手が離せませんから、代わりに出てくださる?」

楓「う、うん」


ガラッ


楓「どなたなの…?」ソッ



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:24:29.04 ID:wOI8DBLP0


花子「か…楓ちゃん…!?///」

撫子「こんばんは」ニコ

楓「花子おねえちゃん!撫子おねえちゃんも!」

花子「…こ、こんばんは」

撫子「…お姉ちゃん、いるかな?」

楓「え?うん…でも、おねえちゃん元気がないの…きっと泣いてたの…」シュン

楓「たぶんだけど…櫻子おねえちゃんと…」

花子「やっぱり…」

撫子「お姉ちゃんに、大事な話があるんだけど…呼んでくれないかな。私達もなんとかしてあげたいんだ」

楓「おねえちゃん、元気になってくれるの?」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:26:25.27 ID:wOI8DBLP0


花子「大丈夫、元気にしてみせるし」

楓「……!」パァァ

楓「なら呼んで来るのっ!待っててね!」タタタ

撫子「お願いね」

楓「……あ…」ピタ

花子「……?」

楓「花子おねえちゃん」クルッ

花子「ど…どうしたし…」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:29:17.50 ID:wOI8DBLP0



楓「……昨日のチョコレート、おいしかったのっ!ありがとう!///」ニコッ


花子「……!…///」ドキッ

花子「…う、うん…花子も…貰ったのおいしかったし…ありがとう…///」ドキドキ

楓「えへへ…///」


タタタタ


花子「……///」ドキドキ

撫子「ふーん…」ニヤニヤ

花子「なっ…ニヤニヤすんなし!!///」

撫子「友達にあげるだけじゃなかったんだ」ニヤニヤ

花子「う、うるさいし…ひま姉もうすぐくるし…」

撫子「あ、そうだった」キリッ




74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:31:41.30 ID:wOI8DBLP0


向日葵「…撫子さん…花子ちゃん…」


撫子「こんばんは」

花子「こ、こんばんは…」

花子(ほんとに…元気なさげだし…)

向日葵「あがっていってください…」

撫子「いや、ここでいいよ」

向日葵「…そうですの?…それで、どうしましたの?」

撫子「いや…やっぱりさ…櫻子と喧嘩したんだよね…」

向日葵「……!…」




76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:36:49.96 ID:wOI8DBLP0


撫子「私達が出しゃばるのもおかしいかもしれないんだけどさ…やっぱりほっとけないんだよね」

向日葵「……」

向日葵「……あの子が…」

撫子「……」

向日葵「……いえ…私も悪いんですわ…あの子が約束を忘れたことを許せなくて、つい感情的になってしまった私も…」

花子「え…?」

向日葵「でも…やっぱり許せなかったんですわ…バレンタインを…約束を忘れるなんて…」

花子(……あれ…?)

花子(ねぇお姉ちゃん…)ヒソヒソ

撫子(うん…わかってる…)ヒソヒソ

撫子(あのバカ…)ハァ…



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:40:47.08 ID:wOI8DBLP0


向日葵「……」

撫子「ひま子…あのさ、これ…」スッ


チョコケーキ「……」


向日葵「…なんですの?これ…ケーキ?」

撫子「ちょっと、食べてみてくれないかな」

向日葵「……?はい…」モグ

向日葵「……!!!」ウッ

向日葵「か…からい!!」ゲホゲホ



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:43:55.45 ID:wOI8DBLP0


花子「水だし」スッ

向日葵「あ…ありがとう…」ゴクゴク

撫子「ごめんね…」ハハハ…

向日葵「もう…なんなんですのこれ!?」

撫子「……櫻子の作ったチョコケーキ。もちろん、バレンタイン用にね」

向日葵「え…!?」

撫子「やっぱり知らなかったんだ」

向日葵「…で、でも、櫻子は…忘れたって…」




80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:49:06.96 ID:wOI8DBLP0


花子「……嘘つくなんてほんとバカだし…」

撫子「結局失敗したんだけど…ほんとは朝まで頑張ってたんだ、あいつ」

向日葵「そんな…それじゃあ…」

撫子「体壊したのもそれが原因かな…バカだよね、ほんと」

向日葵「……わ…私……櫻子に…ひどいことを…」

撫子「…今回の件は櫻子のバカのせいだよ…ひま子は悪くない」

向日葵「……」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 23:55:35.95 ID:wOI8DBLP0


撫子「でも…櫻子もただ素直になれないだけで、ホントはひま子と仲直りしたいはずだからさ」

向日葵「……」

撫子「あいつが素直に謝れたら、許してあげてくれないかな」

向日葵「……」

撫子「ごめんね、急に押しかけて…じゃあ、お邪魔しました」ガラガラ

花子「お邪魔しました」ペコリ


ピシャ


向日葵「……」

向日葵「……私だって…櫻子と…」

向日葵「……」




86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:02:45.73 ID:vZ2NQqd00



~数分後 櫻子の部屋~


櫻子「……ん…」

櫻子「……」モゾ

櫻子(……今何時だろ…ねーちゃん達はもう帰ったのかな…)

櫻子(もうちょい…このまま横になっていよう…)モゾモゾ

櫻子「……」


――言われなくても…帰りますわよ…――


櫻子「……」

櫻子(向日葵…あのとき泣いてたよな…)

櫻子「……」



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:07:01.54 ID:vZ2NQqd00


櫻子(……なんで…あんなこと言っちゃったんだろう…)

櫻子(もう一度…謝ったら許してくれるかな…?)

櫻子「……」

櫻子(……ダメだよね…どうせ…)

櫻子(もう前みたいには戻れないのかな…)


櫻子(……でも…)

櫻子(許してもらえなくても…ちゃんと謝らなきゃ…)

櫻子「向日葵…」

櫻子「…ごめん…ごめんね、向日葵…」

櫻子「……」フゥ…

櫻子(…最初からこれが素直に言えたら…どんなによかったか…)




96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:12:31.71 ID:vZ2NQqd00


櫻子(でも…言えないんだろうな…本人の目の前じゃ…)


向日葵「……ばか」


櫻子(…ほんと…バカだよ…私…)

櫻子「……」

櫻子「……え?」

向日葵「……熱は大丈夫ですの?」

櫻子「え…?なんで向日葵が……え、ここ私の部屋…」

向日葵「落ち着きなさいな…まぁ、その様子じゃぶり返したりはしてないようですわね」

櫻子「……」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:16:33.42 ID:vZ2NQqd00


櫻子(え?い…いつから!?まさかさっきの聞かれてた…?)

向日葵「……?」

櫻子「ひ…向日葵…その…」

櫻子(でも…言わなきゃ…ちゃんと…)

櫻子「あの……」


向日葵「……ごめんなさい…」


櫻子「え…?」

向日葵「あなたが約束を忘れずに作っていたなんて…知りませんでしたから…」

向日葵「そりゃあ嘘ついてたあなたのせいですけど…ひどいこといってしまいましたから…」

向日葵「だから…ごめんなさい…」

櫻子「……」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:19:31.86 ID:vZ2NQqd00


向日葵「櫻子…?」

櫻子「……な…」フルフル

櫻子「なんで…向日葵が謝るんだよ…悪いのはみんな私じゃん…」グスッ

向日葵「……」

櫻子「…向日葵のそういうとこ、嫌いだ…」グスグス

向日葵「……ごめんなさい」



櫻子「……私も……ごめんなさい…」




105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:25:11.87 ID:vZ2NQqd00


向日葵「……!…」


櫻子「嘘ついて…ごめんなさい…」


櫻子「向日葵に…酷いことしてごめんなさい…」


櫻子「約束破って…ごめんなさい…」


櫻子「…それと……」ウル



櫻子「…大嫌いなんて言って……ごめんなさい…!」ポロポロ





110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:30:04.47 ID:vZ2NQqd00


向日葵「……もう、いいんですのよ」ギュッ

櫻子「ごめんなさい…本当にごめんなさい」グスグス

向日葵「よしよし…」ナデナデ

櫻子「……ぅ…」グスッ


櫻子「ぅわぁああああああああああああん…!」ポロポロ




111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:36:06.98 ID:vZ2NQqd00



~数分後~


向日葵「落ち着きましたの?」

櫻子「うん…」

向日葵「それじゃ…お願いがあるんですけれど…いいいですの?」

櫻子「今の私に断れるとおもうのか…?」

向日葵「ふふ、そうですわね…それじゃ、これ、受け取って下さる?」


クッキー「……」





115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:41:42.44 ID:vZ2NQqd00


櫻子「あ…これ…」

向日葵「……えぇ、やっぱり…あなたに食べて欲しいんですわ。砕けてしまったんですけどね」

櫻子「……も…もちろん…その…ごめん」

向日葵「ふふ、冗談ですわ…それに、私は謝罪じゃなくて感想が聞きたいんですわ…」

櫻子「うん…じゃ、いただきます」パク…

向日葵「……どうですの…?」ドキドキ




117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:47:48.29 ID:vZ2NQqd00


櫻子「……」


櫻子「……おいしい…」グスッ

向日葵「……そう…」ホッ

櫻子「おいしいけど…少ししょっぱくなってきた…」ポロポロ

向日葵「もう、また泣いて……あなたのよりはましですわよ」フフッ

櫻子「……へへ…あれ食べたんだ」ゴシゴシ

向日葵「えぇ、まぁ…酷い味でしたわ…」

櫻子「うっ……しょうがないだろ…間違えちゃったんだから…」




119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:51:32.04 ID:vZ2NQqd00


向日葵「やっぱり、私の勝ちでしたわね」フフ

櫻子「むぅ……」ムス

向日葵「ふふ……」クス

櫻子「……じゃあさ…」

向日葵「?」

櫻子「今度…一緒に作ってよ…///私のホワイトデー用のお菓子…お返ししなきゃ…ダメでしょ?」

向日葵「……!///」

櫻子「……///」モジモジ



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 00:57:13.39 ID:vZ2NQqd00


向日葵「…あ…あら?私のこと大嫌いなんじゃありませんでしたの?///」

櫻子「なっ…まだ言うか…謝ったじゃん…そのことについては…」

向日葵「冗談ですわ…もちろん、いいですわよ」ニコッ

櫻子「まったくもー…そうやってねちねちと…///」

向日葵「……それで…どうなんですの…?」

櫻子「……!…な…なにが…?///」

向日葵「…私のこと…本当に嫌いなんですの…?」

櫻子「…!…そ、それは…その///」

向日葵「……///」ドキドキ



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 01:00:02.76 ID:vZ2NQqd00


櫻子「……あぁ!!もう!いいだろ!そんなこと!///」

向日葵「そ…それも…そうですわね…///」ハッ

櫻子「……そうだよ…///」ムス

向日葵「……ふふ…///」

櫻子「……///」


向日葵「…あ…ちょっとこのまま寝てもいいですの…?寝不足でつらくて…」ゴロ

櫻子「え…?あ…ちょっと…」




123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 01:02:05.14 ID:vZ2NQqd00



向日葵「……」スゥ…スゥ…


櫻子「……」

櫻子「……まったく…」ハァ…

櫻子「……」


――…私のこと…本当に嫌いなんですの…?――


櫻子「……///」

櫻子「……変なこと聞くなよな…答えられるわけないじゃん…///」





124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 01:05:04.20 ID:vZ2NQqd00



向日葵「……」スヤスヤ


櫻子(……まぁ…でも…)


櫻子(……少なくとも…///)チラ


向日葵「……」スゥスゥ…




125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 01:05:37.87 ID:vZ2NQqd00




櫻子「……きらいじゃ…ないよ…///」ボソッ






126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 01:06:09.70 ID:vZ2NQqd00






133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 01:12:40.01 ID:vZ2NQqd00

お付き合いありがとうございました!
寝ます!
ハッピーバレンタイン!!


元スレ
櫻子「絶交だ!!」向日葵「望むところですわ!!」