1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/06(土) 23:31:34.45 ID:E+nRYqEs0

ちひろ「プロデューサーさん!今週分が届きましたよ」

P「助かります。最近また仕事も増えてきて必要になってきたんで」

ちひろ「いえいえこちらこそ。定期的に購入してくれるので取引先からも評判がいいんですよ」

P「じゃあ……今回はこのくらいで。いつもの口座に振り込んでおきます」

ちひろ「はい、毎度ありがとうございます♪」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/06(土) 23:35:28.41 ID:E+nRYqEs0

………
……



ちひろ「今回も大分買いましたねぇプロデューサーさん」

ちひろ「最近はウチのプロダクションも軌道に乗ってきたものね」

ちひろ「お陰で私の懐も潤うってもんですよ♪」

ちひろ「さて、それじゃあプロデューサーさんの為にも商品の発注を……」

<アレッテ… ヒソヒソ エーホントー?

ちひろ「………」

ちひろ(はぁ…またですか……)



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/06(土) 23:40:58.92 ID:E+nRYqEs0

ちひろ(―――最近、事務所のアイドル達の私を見る眼が冷たい)

ちひろ(いつも通りに接してくれる子も居るには居るが、大半が以前より余所余所しい態度を取っている)

ちひろ(……まあ、心当たりがない訳でも無い。大方プロデューサーさん絡みですよね)

ちひろ(あの人は殆どのアイドルから好かれている)

ちひろ(そんな子達にとって、金を毟り取るような真似をしてる私は悪女にしか映らないのだろう)

ちひろ(そりゃそうよね……)

ちひろ「はぁ……」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/06(土) 23:44:39.49 ID:E+nRYqEs0

真奈美「千川くん。ちょっといいかな」

ちひろ「………」

真奈美「……おい、聞こえてるか?千川くん」

ちひろ「……あ、木場さん、お疲れ様です」

真奈美「大分参っているようだね。体調が優れないようなら私からプロデューサー君に伝えておくが」

ちひろ「いえいえ、そんなんじゃないので。ご心配なさらずに……」

真奈美「………」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/06(土) 23:50:46.22 ID:E+nRYqEs0

真奈美「……君とプロデューサー君の噂の事かい?」

ちひろ「……!」

真奈美「図星って顔だね。……という事は内容も本当かい?」

ちひろ「………やっぱり、木場さんには敵いませんね」

真奈美「否定はしないのか?正直私もこうして尋ねるまで半信半疑だったんだが」

ちひろ「いいんです……自分でも何をやってるかは理解していますから」

真奈美「……そうか」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/06(土) 23:57:04.96 ID:E+nRYqEs0

真奈美「丁度その事で話があったんだよ」

ちひろ「……やっぱり、皆さんも気にしているんですか?」

真奈美「そりゃあ皆も意識するさ。あの彼に関わることだからね」

ちひろ「…嫌われてますよね、私」

真奈美「一概には言えないよ。プロデューサーとの合意の上でのやり取りというのは皆理解している」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:03:20.69 ID:Ztus33WI0

ちひろ「……でもお金を取っているのは事実です。本当に協力したいならそんなもの必要ない筈なのに」

真奈美「確かに真っ当な関係ではないかもしれないが、それも大人の手段の一つなのは間違いない」

真奈美「それにプロデューサー君はお金も無しにそんな事をやろうとは思わないだろう」

真奈美「あくまで仕事の関係、ならお金で誠意を示すのに不思議はない」

ちひろ「誠意……ってちょっと差し入れしてるだけなのに」

真奈美「……自分をそう卑下するものじゃないよ」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:06:38.40 ID:Ztus33WI0

真奈美「彼はアイドルと関係を持つ事を良しとせずに君と関係を持った。それだけのことさ」

ちひろ「………えっ?」

真奈美「私個人としても少し残念だが、ここは大人しく身を引かせてもらうよ」

真奈美「人の噂も七十五日と言うからね、その内皆納得を付けるさ。私も相談には乗るつもりだ」

ちひろ(あれ?なんか話おかしくない?)

真奈美「それに何だ、君がいっそ彼と個人的な関係になれば解決するんだ。もしそうなったら心から祝福させてもらうよ」

ちひろ「あ、あの………?」

真奈美「何だい?狐につままれたような顔をして」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:09:05.43 ID:Ztus33WI0

ちひろ「その、私とプロデューサーさんが個人的な関係って……どういう……」

真奈美「どういうって、そのままの意味だよ。男と女のそれさ」

真奈美「君だって身体を許すくらいには憎からず想っているんだろう?」

真奈美「ここはひとつ、勝負に出てみるのもいいんじゃないかな」

真奈美「卑怯な方法だが、責任を問えば彼だって首を縦に振るだろうしね」

ちひろ(身体を許す…?………責任……お金…………)

ちひろ(………合意のやり取り…………)

真奈美「じゃあそういう訳で。君も女として素直になってみることをお勧めするよ」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:11:37.42 ID:Ztus33WI0


……
………


ちひろ(………)

ちひろ(はーい、全部私の勘違いだったようでーす)

ちひろ(私はお金をプロデューサーさんから巻き上げていることが噂になっていると思っていたが)

ちひろ(どうやら色々歪んで広まっていたようだ)

ちひろ(さっきの木場さんの話から断片的に拾った情報を集めるとこうなる)

ちひろ(私はプロデューサーさんと、その……肉体関係を持っていて)

ちひろ(その代わりに私はお金をプロデューサーさんから受け取っている、と)

ちひろ(………どうしてこうなった)



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:17:56.47 ID:Ztus33WI0

ちひろ(いやいやいや、ありえないでしょ常識的に考えて)

ちひろ(何でドリンク売ってただけで爛れた関係にされなきゃならないんですか)

ちひろ(というか私ってお金で身体を売る女に見えてたのかしら……かなりショック)

ちひろ(……と、取り敢えず、ちゃんと情報を集めましょう)

ちひろ(ひょっとしたら私の推理が間違ってる可能性もある訳だし。てかそうであって下さい)


  ガチャッ


ちひろ(っ!)ビクッ



凛「お疲れ様です……あれ?」

奈緒「どした凛?」

加蓮「……プロデューサーもちひろさんも居ないね」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:25:14.82 ID:Ztus33WI0

凛「二人とも出かけちゃったのかな」

奈緒「プロデューサーはともかく、事務員のちひろさんも出てるのか?」

加蓮「プロデューサーが居なかったから代わりにどこか行ったのかもしれないよ」

凛「あの人もよく分かんないからね」

奈緒「何にせよ、あの二人が事務所空けたらあたしら待つしかないじゃん」


ちひろ(……急に来たのでつい隠れちゃいました)

ちひろ(いつも通りに振る舞っていればよかったんじゃ……)


凛「…そういえばさ、知ってる?ちひろさんとプロデューサーの話」


ちひろ(………!)



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:27:58.10 ID:Ztus33WI0

加蓮「プロデューサーがちひろさんを買ってるってヤツ?アレ本当なの?」

奈緒「!!」

凛「普通に考えればデマに決まってるんだけど、お金は実際に渡してるんだよね。私も見た事あるし」

奈緒「…………」

加蓮「でもそのお金で何貰ってるか分かんないでしょ。普通に仕事に必要なもの買ってるとか」

凛「プロデューサーのポケットマネーだよ?そういうのって事務所のお金使うんじゃないの?」

奈緒「……………」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:33:37.14 ID:Ztus33WI0

加蓮「……奈緒、さっきから顔真っ赤だけど」

奈緒「う、うううっさい!あたしは信じてねえよ!あの変態プロデューサーが……そんな……」

凛「……完全に悪影響受けちゃってるねこれ」

加蓮「よしよし。まだプロデューサーが取られたわけじゃないからね」

奈緒「だから、そんなんじゃねえって……グス……大体お前らなんでそう平気なんだよ……」

加蓮「うーん……あのドが付く程の生真面目なプロデューサーにそんな度胸があるとは思えないし」

凛「そうだとしても最終的に取ればいいし」

奈緒「…………」


ちひろ(…………うわぁ)



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:36:51.88 ID:Ztus33WI0

奈緒「……そもそもさ、なんでそんなデマが広がったんだよ」

加蓮(あ、デマだって決め付けることにしたんだ)

凛「そりゃあプロデューサーがちひろさんにお金渡してたからでしょ」

奈緒「いや、だから!確かにそれは気になるけど、それだけでその……そんな噂流れる訳ないだろ!」


ちひろ(確かに)



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:42:38.76 ID:Ztus33WI0

加蓮「他にも色々あるらしいよ?お金渡した次の日からプロデューサーがすごい元気になってたとか」


ちひろ(あ、それドリンクの効果です)


凛「私達のアプローチを悉く流してるのはそういう相手がいるからだとか」

奈緒「アプローチって……」

凛「一線越えてもいいよってアプローチ」

奈緒「言うなよ!アイドルだろ!?」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:47:38.02 ID:Ztus33WI0

ちひろ(……予想は最悪の形で的中しました)

ちひろ(道理でアイドル達の私を見る眼が冷たい、っていうか怖いと思いました)

ちひろ(あとこの状態、結構ヤバい)

ちひろ(プロデューサーが大好きな皆にとって私は目の上のたんこぶ、要はNTRった女な訳で)

ちひろ(誤解を早く解かないと、刀傷沙汰になったりするんじゃ)

ちひろ(アイドル達の中ではちょっと行き過ぎた恋をしてる子も多いし……)

まゆ「こんな所でなにやってるんですかぁ?」

ちひろ(そう、この子とか)



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:54:21.49 ID:Ztus33WI0

まゆ「かくれんぼですか?誰から逃げてるんですかぁ?」

ちひろ「…………」

まゆ「まゆも混じっていいですか?ちひろさんが隠れてるなら……まゆは鬼のほうがいいですかねぇ?」

ちひろ「………ひっ……」

まゆ「どうしてそんなに震えてるんですか?それじゃあすぐに見つかっちゃいますよぉ?」

ちひろ「……あ……あぁ…」

まゆ「まゆ以外にも鬼は居るんですから♪うふ」

ちひろ「………」バタッ


まゆ「……あらぁ?」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 00:56:50.95 ID:Ztus33WI0

ちひろ「………」

ちひろ「……ん……うぅ……」パチッ

ちひろ「………」ボーッ

ちひろ「……ここ…仮眠室…?」

ちひろ「……あれ……なんで、私……」

まゆ「お目覚めですかぁ?」

ちひろ「きゃあっ!?」ドタッ



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:03:10.48 ID:Ztus33WI0

ちひろ「……ま、まゆちゃん…?いや、まゆ様……?」

まゆ「急に倒れたり、私を見て驚いたり、今日のちひろさんは変ですねぇ」

ちひろ「……あ、あの……まゆ大明神様…?」

まゆ「普通に呼んでください」

ちひろ「ごめんなさい……あの、まゆちゃん?」

まゆ「はい、なんですか?」

ちひろ「……お、怒ってますか……?」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:11:00.72 ID:Ztus33WI0

まゆ「……例の、噂、ですかぁ」

ちひろ「は、は、はい……」

まゆ「最初に聞いた時はまゆ、耳を疑っちゃいましたよぉ?まゆのPさんがそんな事する筈ないのに……」

ちひろ「……そ、そうですよね」

まゆ「ホント、悪質な噂ですよねぇ?人を不快にさせるだけの根拠の無い噂……」

ちひろ(マズイ、まゆ様がお怒りだ!……じゃなくて、これ逃げた方がいいんじゃ)

まゆ「でもぉ…火の無い所に煙は…なんて言いますよねぇ?」

まゆ「……なら火種から消すのが一番だと思いませんかぁ?」ニコッ

ちひろ「」



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:13:44.58 ID:Ztus33WI0

まゆ「うふ、うふふ…」

ちひろ「……ち、ちが……わ、わ、私……」

まゆ「………」

ちひろ「わた、私……やって…なぃ……」

まゆ「………」

まゆ「―――なーんて、冗談ですよぉ?うふ」

ちひろ「……へっ…?」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:17:09.16 ID:Ztus33WI0

まゆ「ごめんなさい。ちょっと脅かし過ぎました」

まゆ「噂が気に入らないのは本当ですけど、まゆはPさんがそんな事やってないってちゃんと分かってますから♪」

まゆ「ちひろさんも大変ですねぇ?身に覚えのない噂なんて立てられて」

ちひろ「……あ、は、はい……」

ちひろ(た、助かっ、た……?)



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:22:31.96 ID:Ztus33WI0

ちひろ(そ、そうか……私はまゆちゃんを侮っていました……)

ちひろ(まゆちゃんならプロデューサーのお財布事情のみならず)

ちひろ(プライベートの行動まで逐一把握していてもおかしくない!)

ちひろ(つまりプロデューサーへのヤンデレっぷりが私のシロを証明してくれていたんです!)

ちひろ(まゆちゃんだってこの噂はさっさと収束させたい筈。協力を申し出れば早期解決も目指せる!)

ちひろ(死神かと思った彼女は救世主だったんですね!ヤンデレ万歳!)



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:28:18.35 ID:Ztus33WI0

ちひろ「ね、ねぇ、まゆちゃん?やっぱり、まゆちゃんもこの噂は早い内に何とかした方がいいと思う?」

まゆ「勿論ですよぉ。まだ大丈夫ですけどPさんだってそのうち気付きます」

まゆ「それに誰かがPさんに詰め寄ったりしたら迷惑になっちゃいますし」

まゆ「そんな事になる前に、嘘だと証明するべきです」

ちひろ「そうですよね!」



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:32:48.14 ID:Ztus33WI0

まゆ「あ、でもちひろさんも悪いんですよぉ?」

ちひろ「え?」

まゆ「だってPさんからお金を取ってるのは事実ですよねぇ?」

ちひろ「…い、いや……あれは、プロデューサーさんも理解した上で……」

まゆ「そうだとしても、仕事で使う物にお金を設けるのはどうなんですかぁ?」

ちひろ「……う」

まゆ「同じ事務所の仲間なら、どうするべきか…解りますよねぇ?」

ちひろ「……タダで差し入れさせて頂きます」

まゆ「お願いしますね?うふ」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:37:03.31 ID:Ztus33WI0

まゆ「じゃあ、噂はまゆがなんとかしますから、ちひろさんも頼みましたよ?」

ちひろ「…はい……」

まゆ「……Pさんはまゆが守ってあげますから……うふふふふ」ガチャッ

ちひろ「………」

ちひろ「逆らったら、何されるか……」

ちひろ「…………」ブルッ

ちひろ「はぁ…いい商売だと思ったのになぁ。こんな形で終わるなんてなぁ……」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:41:50.31 ID:Ztus33WI0

ちひろ「……でもまぁ、潮時だったのかもしれませんね」

ちひろ「最初に噂を勘違いしたのも、私に罪悪感があったからでしょうし」

ちひろ(そういえば木場さんに言われたっけ……そういう関係になれば、か……)

ちひろ「あはは……何考えてるんでしょうね、私」

ちひろ(……こんなお金好きの事務員なんかが勝負に出たって、フラれるだけですよね)



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:48:05.03 ID:Ztus33WI0


……
………


ガチャッ


ちひろ「ど、どーもー。あ、凛ちゃん達もう来てたのね?」

凛「あれ?ちひろさんどこ行ってたの?」

加蓮「事務所の中に居たんだ。私達てっきり外に出てたのかと」

ちひろ「ごめんなさい。ちょっと疲れが溜まってて仮眠室で寝ちゃって……」

加蓮「あ、仮眠室は見てなかったなぁ」

凛「疲れが溜まってて、かぁ……ちゃんと寝てる?夜更かしは駄目だよ?」

ちひろ「あ、あは、あははははは。心配ご無用ですよ!」

奈緒(何か凛が怖い)



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:53:30.66 ID:Ztus33WI0

まゆ「あ、凛ちゃん、いいところに」

凛「まゆちゃん?どうしたの?」

まゆ「ええ、ちょっと相談が……」



奈緒「……あの二人の組み合わせって珍しいな」

加蓮「そうだね。顔はよく合わせるけど話してるのは見た事ないや」

ちひろ(助けて下さってありがとうございますまゆ様)



116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 01:58:11.20 ID:Ztus33WI0

凛「……うん、そうだよね。やっぱり私のプロデューサーがそんな事する筈ないもんね」

まゆ「はい、まゆのPさんはそんな事しませんよ♪うふ」

凛「教えてくれてありがとね、まゆちゃん」

まゆ「その代わりと言っては何ですが、この下らない噂を鎮めるのを手伝ってくださいね?」

凛「勿論」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:03:40.24 ID:Ztus33WI0

加蓮「何の話してるんだろう?」

奈緒「なんか二人ともやけに笑顔だな」

ちひろ「………」

ちひろ(まゆちゃん、早くも一人誤解を解いたみたいですね)

ちひろ(私が違うって主張しても逆効果だろうし、噂はまゆちゃんに任せましょうか)

ちひろ(とりあえず私はプロデューサーさんへの対応に専念しよう)



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:07:22.46 ID:Ztus33WI0

 ~次の日~


ちひろ「……」

ちひろ(怖いと思っていたアイドル達の視線も昨日の今日で軟化した。まゆちゃんパネェ)

ちひろ(あとは私がプロデューサーさんにそれとなくお金は要らないって言えばいい)

ちひろ(この商売は惜しいけど、まゆちゃんの言い付けだし)

ちひろ(流石にプロデューサーさんも最近は買い過ぎかじゃないかなーとも思ってましたし)

ちひろ(……依存効果なんてありましたっけ?あのドリンク)

P「……おはようございます、ちひろさん」

ちひろ(あ、来た)



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:13:15.18 ID:Ztus33WI0

ちひろ「おはようございますプロデューサーさん。今お時間いいですか?」

P「……いいですよ。丁度俺も話があったんです」

ちひろ「えーと。ここじゃなんなので……応接間にでも行きますか」

P「……はい」

ちひろ(……?何か元気ないですね?ドリンク飲まなかったんでしょうか)



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:20:50.70 ID:Ztus33WI0

P「………」

ちひろ「それでプロデューサーさん、話って……」

P「…あ……いえ、まずちひろさんからお願いします」

ちひろ「そ、そうですか?なら私の件から話しますね?」

ちひろ(なんかすっごい暗いオーラ纏ってる!話し辛い!)



129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:26:41.50 ID:Ztus33WI0

ちひろ「話というのは、昨日頼まれた分の事なんですけど………」

P「…昨日って、差し入れの品ですか?」

P「どうしました?何か不備がありましたか?」

ちひろ「いえ、そうじゃなくて……もう、お金は必要なくなりました」

P「…えっ!?どういう事ですか?」

ちひろ「えーっと、取引先の信用もあってこれからもっと安く仕入れられようでして」

ちひろ「事務所も大きくなってきたから経費で購入することも可能かと」

P「……そ、そうなんですか」



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:31:06.64 ID:Ztus33WI0

ちひろ「流石に今までの分は無理ですが、今回のお金はお返しいたします」

ちひろ「それにまだ必要なら私に言って下されば今後は無料で差し上げますので」

P「……ありがとうございます…でも、本当にいいんですか?」

ちひろ「これもプロデューサーさんの今までの働きがあってこそですから」

P「……そういう事なら、遠慮なく使わせて頂きます」

ちひろ「………」

ちひろ(……もっと喜ぶと思ったんですけど、変わらず鬱なままです)



131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:35:42.47 ID:Ztus33WI0

ちひろ「………」

P「………」

ちひろ「あ、あの……?プロデューサーさん……」

P「………は、はい?何でしょうか……」

ちひろ「いえ、プロデューサーさんも何か要件があったんじゃないかと……」

P「あ、は、はい………そ、そうです……」

ちひろ「……今落ち込んでるのと、何か関係があるんですか?」

P「…ッ!」



134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:42:37.94 ID:Ztus33WI0

P「……そんなにヘコんでますか」

ちひろ「今まで見た事が無いですね。赤の他人でも一目で分かるぐらいです」

P「……こんなんじゃアイドル達にも心配かけちゃいますよね」

ちひろ「……悩みですか?私に話があるって事は私に関係することなんですか?」

P「……俺が勝手に一人で悩んでるんですよ」



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:47:42.73 ID:Ztus33WI0

ちひろ「……私は相談するに値しない人間ですか?」

P「…!い、いえ…決してそんなことは……!」

ちひろ「じゃあ、言って下さい。私でも悩みを聞くぐらいならできますから」

ちひろ「もし私に至らないところや、治してほしいところがあるというなら改善しますから」

P「………そういうのじゃなくてですね……その……」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:51:43.97 ID:Ztus33WI0

P「あ、あくまで……偶然耳にしただけで、俺も勿論信じてませんけど……」

ちひろ「……は、はぁ」

P「だって俺はちひろさんを信じてますし……じゃなくて……あの……」

ちひろ「ど、どうも…?」

P「………ち、ちひろさんっ!」

ちひろ「は、はいっ!」



139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:54:38.29 ID:Ztus33WI0

P「……お……」

ちひろ「……お?」


P「お、男に…か、体を売ってるって、ほ、ほほ本当ですかっ!?」


ちひろ「………」

ちひろ「…………」

ちひろ「………………」

ちひろ「へっ?」



143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 02:57:54.47 ID:Ztus33WI0

ちひろ「な、なな、何ですかそれぇ!?」ガシッ

P「うぐっ!?」

ちひろ「どうして私が自分を売らなきゃならないんですかぁ!?私ってそんなに貧しく見えますか!?」ググググ

P「…あっ……の…おぅ……ちひっ……ろ…さっ」

ちひろ「私ってそんな女に見えるんですか!?プロデューサーさんも安い女扱いですか!?」ガックガック

P「……い、…いぎ……がっ……」グワングワン

ちひろ「私はそんな女じゃないですっ!……それに、まだ未経験ですっ!!」

P「……うっ……」ガクン


ちひろ「……あれっ……プロデューサーさん?……プロデューサーさん!?」



151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:03:08.26 ID:Ztus33WI0

ちひろ「……本当にごめんなさい」

P「……いえ、急にあんなデリカシーの無い事を言った俺も悪かったです……」

ちひろ「………」

P「……あ、あの……それで……嘘、なんですよね?」

ちひろ「あ、当たり前ですっ!」

P「すいませんでしたっ!」



153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:07:26.57 ID:Ztus33WI0

ちひろ「どっから聞いたんですかそんな与太話!」

P「い、いや、だから俺も偶然聞いただけなんですって!」

ちひろ「誰からですか!?今からその犯人問い詰めてきます!」

P「アイドル達ですよ!事務所のアイドル達が噂してたのを耳に挟んだだけなんです!」

ちひろ「アイドル達ですか!ならそのアイドル全員を締め上げて……」

ちひろ「……えっ?」



156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:14:38.28 ID:Ztus33WI0

ちひろ「ど、どういう事ですか?」

P「昨日皆が話してるのを通りがかった時に聞いてしまったんですが」

P「『ちひろさん』が『身体を売ってる』だの『お金を稼いでる』だの、聞き捨てならない言葉を拾ってしまって」

P「慌ててアイドル達に聞いても皆口を濁すばかりで……」

P「それで俺はちひろさんが事務所の為にその身を削ってお金を稼いでるんじゃないかって……」

P「一度そんな考えが浮かんだら頭から離れなくなってしまい、ロクに食事も睡眠も取れない有様でして……」

P「昨日届いたドリンクも手を付けれずに……ご心配をかけて申し訳ないです……」

ちひろ「………」



158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:22:09.08 ID:Ztus33WI0

P「ホントにデマなんですよね?ちひろさんはそんな事してませんよね!?」

ちひろ「……わ、私は大丈夫ですから、落ち着いてください…」

P「…は、はい……つい興奮してしまって……」

ちひろ「……」

P「はぁ……そうと解ったら、なんかどっと疲れが来ました……」



160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:25:08.92 ID:Ztus33WI0

ちひろ(まゆちゃんは迅速な対応で噂を潰してくれましたが)

ちひろ(その前にプロデューサーさんは聞いちゃってたんですね)

ちひろ(歪んだ内容がさらに歪んで伝わってましたけど)

ちひろ(……)

ちひろ(でも、プロデューサーさんは私をそれだけ心配してくれたって事……ですよね)

ちひろ(………かなり嬉しい、かも)



162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:29:43.95 ID:Ztus33WI0

ちひろ「……ねえ、プロデューサーさん」

P「はい、何ですか?」

ちひろ「プロデューサーさんは私が自分を売ってなくてホッとしました?」

P「…えっ!?そりゃそうですよ!もし本当にそんな事してたらどんな方法使ってでも止めますからね!」

ちひろ「……どうしてそこまで?同じ事務所の仲間だからですか?」

P「あ…いえ……その、それは……」



164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:33:54.16 ID:Ztus33WI0

ちひろ「………プロデューサーさん。もし、もしですよ?」

P「は、はい?」

ちひろ「もし、私がお金に困って自分を売っていたら、プロデューサーさんは買ってくれますか?」

P「……え?」

P「え、えええええええぇぇぇ!?」

P「む、無理ですよ!!俺がちひろさんを買うなんて!」

ちひろ「でも買わないと、他の人に取られちゃいますよ?」

P「…………う、ぐぬぅ……」



166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:37:45.20 ID:Ztus33WI0

P「そ、それは俺だって嫌ですけど……」

ちひろ「…………」

P「でも……ちひろさんを買うとしたら、俺の貯蓄なんかじゃ……」

ちひろ「……はぁ……アイドルの皆が言ってた通り、ホント鈍いんですねぇ」

P「へっ?」

ちひろ「プロデューサーさんには今までの付き合いもありますからね?大特価で売ってあげますよ」

P「………大特価?」

ちひろ「はい。プロデューサーさん限定で10割引きです」

P「……………」



172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:43:39.04 ID:Ztus33WI0

P「……まだ売ってますか」

ちひろ「さっき競り始めたばかりです。客は一人しかいませんけどね」

ちひろ「……それに、商品だって持ち主を選ぶんですよ」

P「………」

ちひろ「…………」




………
……




178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:51:29.49 ID:Ztus33WI0

P「………」

まゆ「うふ、うふふふふふ」

凛「噂は噂だって割り切ってたのにまさか本当の事だったなんてね。ビックリしちゃったよ」

まゆ「しかもタダ、ですかぁ。随分と信頼を築かれてたんですねぇ?」

凛「プロデューサーが決めた事ならいいけどさ、風紀ってものがあるじゃん?」

まゆ「気になって気になって、仕事がおざなりになったらどうするんですかぁ?」

P「………うん、勢い余って仕事も放ってそのまま事務所でイチャついてた事は反省してますから。マジで」



181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:55:27.72 ID:Ztus33WI0

早苗「いやー!噂の事でP君問い詰めようかなと思ってたらこれかー!やるねちひろさん!」

真奈美「言った通り心から祝福するよ。こんなに早くやってくれたのは予想外だったが」

ちひろ「あ、ありがとうございます……」

早苗「という訳で飲もっか!涙流してる人らも呼んでさ!」

真奈美「いい案だね。どうやってこんなに早く彼をものにしたか私も聞きたかったんだ。覚悟して貰うよ」

ちひろ「あはは……お手柔らかに……」



182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 03:59:43.67 ID:Ztus33WI0


……
………


ちひろ「……あぁー、ぷろでゅーひゃーさーん……」

P「うわ……こんなグデングデンに酔って……飲ませすぎですよ」

早苗「ゴメンね。何か皆勢い止まらなくてさ」

真奈美「君も随分と顔が赤いね。紅葉がくっ付いてるよ」

P「一部のアイドルからビンタされました。グーパンも居ましたけど」

早苗「ご愁傷様。ほら、早くお姫様を持って帰りなさい」

真奈美「ここに留まってると他の皆に目を付けられないからね」

P「ありがとうございます。ほら、ちひろさん。帰りますよ」

ちひろ「……うー……」



183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/07(日) 04:03:25.57 ID:Ztus33WI0

ちひろ「ぷろでゅーさーさん……」

P「はい、何ですか?」

ちひろ「わたしはタダでしたけど……ぷろでゅーさーさんだけにですからね……」

P「光栄です」

ちひろ「たいせつにしてくださいね……」

P「……勿論ですよ」


ちひろ「わたしは、ずーっとぷろでゅーさーさんのものですよ……」

P「はい、俺も死ぬまで手放しませんから」



   - おわり -


元スレ
千川ちひろ「最近事務所のアイドル達の私を見る眼が冷たい」