786: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:10:22 ID:h8C

おまたせしました、20話です。

Burning spirit! Go wild.



787: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:11:09 ID:h8C

>>5つ目のジムバッジを手に入れるべく、ジムリーダー美世の導きで、火山と温泉の観光地、クロノシティに辿り着いた加蓮達。

怪我を治すため、幻のポケモンと言われるボルケニオンと火山の源泉に湯治へと向かった未央と別れ、ひとまず加蓮達一行もポケモンセンターで一泊するのだった……。

※そして、朝、ポケモンセンター内の温泉にて。



788: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:11:37 ID:h8C

肇「先生、しっかりしてくださいヤド先生!!」

ヤド先生「やぁん……」グッタリ

清良「何の騒ぎかと思って駆けつけてみれば……これは、お湯にのぼせていますね…」

ヤド先生「やぁん…」グッタリ

肇「ボールの中にいなかったから、お散歩かと思って探していたのですが……まさか温泉でのぼせてしまうなんて…」

※お湯が気持ち良かったので浸かっていたら、お湯から上がるのを忘れていたようです。

加蓮「ヤド先生もやっぱりヤドランなんだね……」

ネネ「と言うより、熱さを感じるのが普通の人やポケモンより遅いんですよ、ヤドランさんって」パタパタ

ヤド先生「やぁん…」

ネネ「冷たいきのみ牛乳もありますから、ひとまずこれで回復すると思います」パタパタ

清良「次からはトレーナーさんと一緒に入らなきゃダメよ。ひとまず処置はこれで大丈夫だから、後はゆっくり寝かせておくといいわ」

肇「ありがとうございます……先生、しばらく安静にしてくださいね…」パタパタ

ヤド先生「やぁん…」グッタリ



789: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:11:55 ID:h8C

加蓮「何か朝風呂どころじゃなくなっちゃったね。ポケモンセンターに温泉があるの、かなりレアだと思うんだけど」

ネネ「ガイドブックによると…ポケモンセンターや各宿に温泉がひいてあるらしいですね、地下のパイプを伝って…そのパイプを開発したのもジムリーダーの美世さんだとか」

加蓮「ふうん……それじゃあ美世さんって、この街のエンジニアみたいな感じなのかな」

ネネ「クルマやバイクや……他にもこんな工事にまで携わっているんですもんね……」

加蓮「おまけに暴走族さん達にも顔がきくみたいだし……って、アレ、そう言えば忍は?」

肇「忍さんなら明け方…随分張り詰めた表情をしていたのを覚えています」

加蓮「肇がジョギングする時間帯に?」

肇「はい、日課ですから、今朝も5時頃にこの辺りを…その時にお見かけして……あまりに真剣な表情で歩いてらしたので、声をかけづらく…」

加蓮「忍……どこ行ったんだろ…」



790: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:12:14 ID:h8C

~~~~~

Side 忍

※早朝、忍はポケモンセンターで配布している街のパンフレットを片手に、とある場所へと向かっていた…。

忍「……ここだね」

ツガル「ケンケン」

オウリン「リオッ」

忍「クロノ格闘道場……格闘タイプのポケモンを鍛えるには絶好の修行場……皆には悪いけど、この街のジムを制覇したら、次からはアタシもジム戦参加資格を得るわけだし…いつまでも戦力がこのままってわけにはいかないしね」

忍「皆はきっと美世さんとの戦いを越えて、また強くなる……なら、アタシだけ傍観してるわけにはいかないもん!」

忍「たのもーっ!」バァン



791: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:12:35 ID:h8C

奥に鎮座する女の子「……弟子入り志望者……ではなさそう、ですね」

忍「そんな悠長にしてる時間もないからね……悪いけどこの道場の看板……今からアタシが頂戴するよ!」

女の子「道場破り、と言うわけですね……。我がクロノ神誠道場、この街のジムリーダーにも引けはとりませんよ」スクッ……

女の子「あたしはここの師範……名を有香といいます。この道場は、己を鍛えるべく集まった武の魂を持つ野生ポケモンの修練場…」

ダゲキ「ダゲッ!」

ナゲキ「ナゲッ!」

エビワラー「シュシュッ」

サワムラー「シャラッ!」

カポエラー「ポエラッ!」

ルチャブル「ルチャブー!」

ハリテヤマ「ハリーテ…」

忍「…相手にとって不足なし、だね…!アタシはアリーゾタウンのトレーナー、忍!仲間の皆のために、もっと強くならなきゃいけないの!」

ツガル「ケンカッ」

オウリン「リオッ!」

有香「その瞳に宿る強い意志……わかりました、挑戦をお受けします!」

忍(待っててよ、皆……!絶対強くなって役に立てるようになるんだから…!)

~~~~~~



792: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:13:03 ID:h8C

~クロノジム~

紗南『さぁ今回も始まりました、ジムリーダーとの熱いバトル!実況は毎度お馴染みのあたし紗南がお送りするよ!』

ワアアアア……!

紗南『挑戦者は現在バッジを4個保持、怒涛の快進撃を見せる加蓮さん達のユニットだぁ!』

加蓮「どうも、今日は人数少ないけどお手柔らかにね」

肇「よろしくお願いします!」

紗南『おやおや、二人だけ?他のメンバーは……』

加蓮「未央は病欠、ネネは客席。リーグ協会から未央不在でのジム戦に関しては許可おりてるはずだよ」

客席のネネ「あの、炎タイプのジムと聞いたので……ここはお二人にお任せしようかなと」アハハ…

紗南『おーっと、ネネ選手戦わずして相性の不利から撤退を決め込んでいたー! ですが、これも立派な戦略と言えるよね!』

亜季『うむ、敵を知り己を知れば百戦殆うからず。戦とは戦う前に勝敗を決して行うものでありますからな』ウンウン

紗南「亜季ちゃんマイク返して…」

亜季「おっと失敬、つい戦略と聞いて体が反応を…」

ネネ「一応、相手がほのおタイプでも戦えない事もなくはないんだけど…」

ネネ(ジム戦ではトレーナーがポケモンに乗っての戦闘は禁止されてるみたいだし、自然の恵み連打のきのみ作戦は使えないものね…)

ネネ「とにかく、ここは二人に頑張って貰わないと……ここから応援してまーす!」

アマちゃん「マジョマー!」

加蓮「…ってわけだから、今回は私達2人が挑戦するよ」

紗南『了解です! それではいよいよジムリーダーに登場していただきましょう!どうぞっ!』



793: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:13:33 ID:h8C

ブロロン…ブロロン…

加蓮「…ん?」

肇「この音は…?」

ブオオオン……キキーッ!

※突如赤いスポーツカーがフィールドに現れた…。

美世「ふふ、この子はあたしの相棒でね、ジムのフィールドが広めなのもクルマが走れるようにするためなんだ」ガチャ バタン!

肇「広め、と言いますか…」

加蓮「どう見てもバトルフィールドの外周、サーキットだよね」

美世「一応レース大会も開いてたりするからね♪どうせジムリーダーやるなら自分の好きなようにやらなくちゃ、でしょ?」

紗南『因みにそのレース大会、美世さん自らも参加してなかなかの高成績を維持してたりします!』

美世「毎回惜しいとこまでは行くんだけどねぇ…やっぱりやるなら中途半端はダメなんだよね……でも、あたしはこの街のジムリーダーだもん!まずはその責任をしっかり果たします!」

加蓮「炎タイプのジム……ここはやっぱり……先鋒は任せていいよね、肇」

肇「承りました!今日ここに来られなかった皆さんの分まで……精一杯!」ボウン!

ヤド先生「…やぁん」

紗南『挑戦者肇選手、一番手はヤドランです!特殊攻撃に対する守りが高いこの牙城、それも苦手なみずタイプのポケモンをジムリーダーの美世さんはどう攻略するのかーっ!』

ワアアアア…!

美世「うん、みずタイプ…いい判断、だけど!」ボウン!

バクーダ「バクウウウ!」ズシン!



794: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:14:06 ID:h8C

紗南『あーっと、いきなりほのお、じめんタイプの重戦車、バクーダ登場~!みずタイプの技には圧倒的に不利なはず!果たして美世さんの作戦とはーっ!』

ワアアアア…!

美世「重戦車、とはいえ速さではヤドランより上回る……だからこそ、ノーリスクでこの技が撃てる!」

バクーダ「クウウウウウ………!」ゴゴゴゴゴ!

肇「あれは……背中のコブが震えて……!?」

美世「ターボ全開ッ!バクーダ!『噴火』だよっ!!」

バクーダ「クウダアアアア!」ドゴゴゴオオ……!

肇「なっ……!?」

ヤド先生「やぁん……」

ヒュウウウウ……ドゴゴゴオオ……!

モクモクモク……

紗南『残存体力が最大に近いほど威力を増す炎タイプの上位技、噴火……!いきなりの大技に、流石のヤドランもなすすべなく倒れてしまうのかー!』

肇「……いいえ、そう簡単には…!」

ヤド先生「やぁん…!」ムクリ

美世「あの火力でまだ立ち上がるの…? 流石の耐久力だね!」

肇「お褒めいただき、光栄です!そして……耐え抜いたからには、この技で!」

ヤド先生「やぁん…!」ポーーーッ!

美世「な、何?ヤカンの音みたいな……」



795: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:14:36 ID:h8C

肇「ふふ、今朝温泉でのぼせたのも、無駄にはならなかったみたい……。この技でトドメです!先生、『熱湯』攻撃を!」

ヤド先生「やぁああん!」ブバーーッ!

バクーダ「バクッ!?」

美世「ね、熱湯!?」

バクーダ「バクウウウ!」バババアアア……!

紗南『効果は抜群だーっ! みずタイプの技でありながら、一定確率で相手を火傷状態にしてしまう厄介な攻撃、熱湯!これはバクーダ、立っていられるのかー!?』

バクーダ「バクウ……ダッ…」バタン…

紗南『あーっ、ここで倒れてしまいましたー!バクーダ、戦闘不能です! しかし噴火攻撃でかなりのダメージを与えることには成功している!勝負はまだまだわからないよー!』

オオオオオ…!

美世「ありがと、バクーダ…エンスト前提での攻撃だったけど……頑張ったね」シュウウウ……

肇「先生、体力は……」

ヤド先生「……やぁん…」

肇「少しお辛そうではありますが……まだ、2撃程度なら受けられる…ここは持久戦に持ち込んで後続を少しでも有利にしていきましょう」

ヤド先生「やぁん」コクン

美世「覚悟はいいみたいだね……じゃあいくよ!この子相手なら、どうかな!」ボウン

バクガメス「ガーメ!」ズシン!



796: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:15:08 ID:h8C

紗南『ほのお、ドラゴンタイプの装甲車バクガメス!!背中の甲羅はうかつに突っ込むと爆発してカウンターを仕掛けてくるよ!』

オオオオオ…!

加蓮「それ、解説が言っちゃっていい情報なわけ…?わざわざそういう風に言われてみすみす突っ込むわけないじゃんね」

ネネ「…いえ、違うかもしれません……わざわざ甲羅の情報をこちらに漏らしたと言うことは……」

加蓮「まさか、甲羅自体がブラフ…?敢えて別な戦法で来るって事…?」

肇「何をしてくるかわかりませんね……よかった、耐久力のある先生なら、相手の攻めをいなしつつ、その間隙(かんげき)を見極めることが出来るはずです!」

美世「どこまでそう悠長に構えてられるかな?バクガメスはドラゴンタイプ……ちょっとやそっとのみずタイプの技じゃ倒せないよ!…そして、覚える技のレパートリーも…広い!」

バクガメス「ガーメーガーメー……」キュイイイイ……

紗南『おっと、バクガメスの口元に閃光のエネルギーが集まっていくー!』

ネネ「あれは……肇さん!」ハッ!

肇「……まさか、電気技…!?」

美世「そういう事!バクガメス、『チャージビーム』ッ!」

バクガメス「バーーー!」ビイイイイム!

ヤド先生「やぁああん………!」ビリビリビリ!

紗南『効果は抜群だーっ!』

ヤド先生「……やぁん…!」

肇「先生!」



797: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:16:33 ID:h8C

紗南『しかし踏みとどまったー!流石の耐久力です!噴火に続いて電気技を受けてなお、ギリギリのラインで持ちこたえているー!』

ワアアアア…!

美世「なかなか…!この連携でも突破できないなんてね……!」

加蓮「確かに、守りの戦いに関しては、肇とヤド先生の十八番だからね……」

ネネ「でも、次を受けたら……流石にヤド先生でも……」

ヤド先生「…やぁん」

肇「…はい、ここは心身を癒やし、落ち着いて事に当たるのが上策かと……!では先生、『なまける』で回復を」

ヤド先生「やぁん」ヨッコイショ

ヤド先生「………やぁん……」ボーッ…

紗南『あーっと、その場に座り込んでぼーっとしはじめたー!ヤドランのなまけるは体力の半分を自己回復してしまう技!これでますます勝負がわからないぞー!』

ワアアアア…!

ネネ「でも、パッと見ではあれ、何ていうか……その…」

加蓮「まさに『まぬけポケモン』だよね」

ネネ「加蓮さん、そんな直球で」

肇「心を無にして……清らかな水の如く……穏やかに……」

美世「確かに回復は厄介だけど、その状態じゃ文字通り耐久勝負になっただけ!……勝ちへの道筋、もう見えてるよ!」

バクガメス「ガメ!」



798: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:17:04 ID:h8C

肇「先程と同程度の威力であれば、いくら攻撃を加えてもすぐさま回復します。体力で優位に立った時点で、こちら側からも反撃を…」

美世「…そんな隙、あたしが与えると思うのかな?」フフフ…

紗南『不敵に笑う美世選手!次なる一手は果たして!』

美世「チャージビーム!」

バクガメス「ガーメーガーメー…バーーー!」ビイイイイム!

ヤド先生「やぁああん…!」バリバリ!

肇「まだです…!なまける!」

ヤド先生「やぁん…」ヨッコイショ 

ヤド先生「……やぁん」ボーッ…

美世「チャージビーム!!」

バクガメス「バーーー!!」ビイイイイム!

ヤド先生「やぁん……!やぁああん………!」ビリビリビリ

肇「なまけるです!」

ヤド先生「…やぁん」ヨッコイショ

美世「ビーム!!!」

バクガメス「バアアアアアア!!!」ビイイイイム!!!

ヤド先生「やぁああああああああああん………!!」ビリビリビリバリバリビリビリビリ

肇「く……なまけ……」

ネネ「待ってください!さっきから明らかにビームの威力が……」

肇「はい……わかっています…!だんだん回復が追いつかなくなって……」



799: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:17:32 ID:h8C

美世「気付いたね。チャージビームは撃つ度に特殊攻撃の威力が上がる技……」

肇「……!」

美世「確かにその子の耐久力は凄かったけど……、これから繰り出す次の技はもう耐えられない!」

肇「であれば……最後まで見極めに専念するのみです!」

ヤド先生「やぁん」コクン

加蓮「うん、流石ブレないね。……任せて肇、私が何とかしてみせる…!」

美世「いくよ、バクガメス!火力最大!!!『オーバーヒート』!!」

バクガメス「ガッメース!!!」ゴオオッ!

ジュワアアアアアア!!!

加蓮「暑っ!?」

ネネ「何て威力……!高めた特殊攻撃の力がここまでだなんて……!」

バクガメス「ガメ……」フシュウウウ…

紗南『バクガメス、オーバーヒートで特殊攻撃の能力値ががくっと下がってしまいました!しかし、それでもなお微量の能力強化が残っています!!』

美世「チャージビームを何度も撃ったからね……重ねがけした能力強化、そうそうマイナスにはメーター振り切ったりしないんだから!」

肇「先生、大丈夫ですか、先生!」

ヤド先生「やぁん……」ヘタッ

紗南『ヤドラン、その場にへたり込んでしまったー!これは続行不可、戦闘不能です!』

清良「冷却シートと経口補水液!それから火傷治しも!」タタタッ

亜季「イエス・マム!!」タタタッ!



800: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:18:09 ID:h8C

肇「……加蓮さん」

加蓮「ん。大丈夫、肇が相手の奥の手を暴き出してくれたおかげで、こっちも落ち着いて戦えそう」

加蓮「それに……今回は、アレもあるし……ね」

ネネ「ファイトです、加蓮さん」グッ

加蓮「肇」スッ

肇「お願いします、加蓮さん」

パァン!

紗南『友情のハイタッチで選手交代、次なるトレーナーは加蓮選手!そして繰り出すポケモンはー!?』

加蓮「そろそろジム戦でもいいとこ見せてよね、まろ!」ボウン

まろ「チルルー!」バサァ!

紗南『ここでチルタリスの登場だー!ドラゴンタイプ同士の対面となりました!』

美世「ドラゴンタイプの弱点はドラゴンタイプ……なるほど、今回はあたし達、随分な悪路みたいだね」

バクガメス「ガメ…」

加蓮「弱点を的確に付くのはポケモンバトルのセオリーだからね。悪いけど、確実に勝たせて貰うよ!まろ、飛んで!」

まろ「チルルウ!」バサァッ

美世「空に逃れた……?」

加蓮「この高さで飛び回れば……そっちのビームの狙いもつけられないでしょ!まろ、行くよ!『龍の波動』!!」

まろ「チールウウウウ!!」ギュオオッ……!

美世「そう来たか……!バクガメス、こっちも龍の波動!!」

加蓮「な!?」

バクガメス「ガーメー!!」ギュオオッ…!

ドゴオオオン……!



801: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:18:37 ID:h8C

紗南『互いに繰り出した技がぶつかり合って相殺したーっ!!物凄い爆発……多分どっちも、あれをマトモに一発でも食らったらひとたまりもないね……』

オオオオオ……

加蓮「同じ技って……そういうのアリ…?」

美世「流石に飛び回りながら龍の波動を撃つことはできない……撃つときは必ず空中で止まるはず……それなら、バクガメスの龍の波動で相殺できる!」

バクガメス「ガメ!」

加蓮「く……どうしよ……相殺されない威力の技ってなると…もう、アレしか……でも……」

加蓮(さっき紗南が言ってた……迂闊に突っ込むと爆発する甲羅でこっちがやられるって……)

加蓮「まろ……!」

まろ「チル」コクン

加蓮「……ゴメンね、無駄にはさせないから……!」

まろ「チールウウウウ……!」ピカアアアア……

紗南『チルタリスがまばゆい光に包まれていくー!ゴッドバードで一気に決めるつもりなのかー!?』

美世「ゴッドバードは撃つ時に必ずタメが必要な大技……なら、そのタメの間に龍の波動で撃ち落として…!」

まろ「チルルルウウ!」ギュオッ…!

美世「は、速いっ!?」

バクガメス「ガメ!?」



802: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:18:58 ID:h8C

ネネ「……戦う前に、渡しておいたんです。タメが必要な技をタメ時間無しで一度だけ発動できる『パワフルハーブ』……今回、私は参加できませんから」

ネネ「だからこの一撃は……!」

加蓮「私とネネと、まろの全力!!」

まろ「チルルルウウ……!」ギュウウウ……!

美世「『トラップシェル』で受け止めて!」

バクガメス「ガメ!」クルリ

紗南『背中の甲羅で迎撃体制のバクガメス!チルタリスの勢いはもう止まらない!果たして、これはどうなるー!?』

ワアアアア…!

カッ……ドゴゴゴオオ………!!

モクモクモク……

肇「何て…爆発……!」



803: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:19:28 ID:h8C

ネネ「煙が晴れないと……どうなったのか……」

加蓮「……まろ…!」

まろ「…………」

バクガメス「………ガメ」

まろ「チル……」バタン……

加蓮「まろっ!」

紗南『これは…チルタリス、戦闘不の……』

まろ「……チルル…」ムクリ

バクガメス「ガメ」ニヤリ

バクガメス「……ガメ…」ズシン……

紗南『と思いきやー!バクガメス戦闘不能!!チルタリス、ギリギリで踏み止まったー!』

ワアアアア……!!

美世「ふふ、バクガメス、加蓮ちゃんとチルタリスの事、気に入ったみたい。いいライバルに出逢えたね、バクガメス」シュウウウ…

加蓮「こちらこそ、だよ。…認めて貰えるって、嬉しいよね、まろ」

まろ「チル♪」

ネネ「良かった……でも、もうチャージ無しのゴッドバードは……」

加蓮「うん。ほんとは最後までとっておきたかったんだけどね……だって、多分最後のポケモンは……」

美世「いくよ、ゴウカザル!!」ボウン!

ゴウカザル「キキャアーッ!!」

紗南『ジムリーダー美世さんの3匹目、突撃砲の異名をもつゴウカザルの登場だーっ!』

ワアアアア…!



804: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:19:56 ID:h8C

加蓮「…ほのお、かくとうタイプのゴウカザル……マギアシティの街頭ビジョンで、何度も見た……その強さも弱点も、理解してるつもり……」

まろ「チル…」

加蓮「……でも、私は……もう諦めない!不利な局面でだって、やれる事はある……でしょ、肇」

肇「加蓮さん…まさか」ハッ

加蓮「まろ、ゴッドバード準備!!」

まろ「チールー……」カアアアアア……

美世「隙だらけだよ!ゴウカザル、『ストーンエッジ』!!」

ゴウカザル「キッキャアア!!」ドゴン……ガガガガガガ!

紗南『地面に突き立てた拳で岩塊が空に打ち上がったー!!空中でチャージ中のチルタリスにこれを避ける手はないぞーっ!』

加蓮「そう、その大技を出させたかったの…小技の撃ち合いになったら絶対に出てこない、一撃必殺クラスの大技を…!」

まろ「チルルー!」ガガガガガガ…!

紗南『効果は抜群だー!!さらに急所に直撃ー!!』

肇「加蓮さん…まろちゃん……!」

まろ「チル……」ヒューン……

紗南『力尽きて地面に落下するチルタリス!満身創痍での急所弱点で完全に戦闘不能です!』

加蓮「大丈夫、地面には落とさせないから」スッ

加蓮「…お疲れ様、まろ…頑張ったね」シュウウウ……

紗南『加蓮選手、地面に激突する前にチルタリスをボールに戻しました!大健闘のチルタリスに拍手!』

ワアアアア……!



805: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:21:09 ID:h8C

加蓮「肇!」

肇「はい、相手の奥の手、しかと見届けました。これなら……」

加蓮「勝つよね?」

肇「勝ちます!」

パァン!

紗南『ここで再びバトンタッチ!肇選手が前に出ます!』

肇「ガマかみさん、お願いします!」ボウン!

ガマかみさん「ガーママ!」ドンッ

紗南『みず、じめんタイプのガマゲロゲ登場ー!パワーファイター同士の真っ向勝負となりそうですっ!』

美世「水も地面も、ゴウカザルの苦手なタイプ……一撃でも食らったら、リタイア確実……かな」

ゴウカザル「キキャッ!」

美世「なら、技を受けずに速さで翻弄するしかないよね!ゴウカザル、『フレアドライブ』!!」

ゴウカザル「キキャアーッ!」シュン

肇「消えた…!?」

ゴウカザル「キキャッ!」ボゴオッ!

ガマかみさん「ゲーロッ!」ドゴシャア!



806: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:21:29 ID:h8C

紗南『圧倒的スピード、圧倒的パワー!フレアドライブ、炎を纏っての全力の突撃です!!』

ゴウカザル「キキッ…!」ピキッ……

肇「ダメージがゴウカザルさんにも…?」

美世「限界を超えた速さでの突撃だからね。その分受ける反動もかなり痛いんだけど……!」

肇「あの速さ……ガマかみさんの技で捉えきれるかが鍵ですね……!」

胸を叩くガマかみさん「ゲーロッ」ドンッ

肇「『任せな』、ですか? ふふ、頼もしいです」

肇「であれば……不肖の身ではありますが、私に策があります。どうか、お力添えを!」

ガマかみさん「ゲロッ!」

美世「何もしてこないなら続けて行くよ!ゴウカザル、『フレア…』」

肇「『ハイドロポンプ』です!」

ガマかみさん「ゲーロゲー!!」ブバァアア!

美世「かわして!」

ゴウカザル「キキッ!」シュン!

ネネ「また消えた…!どこへ……!?」

加蓮「肇、前!!」

ゴウカザル「キキッ!」シュン

ガマかみさん「ゲロッ!?」



807: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:21:56 ID:h8C

紗南『なんと、ハイドロポンプをかわしたその脚でガマゲロゲの眼前まで移動しましたー!とんでもない瞬足です!』

オオオオオ……!

美世「この距離でなら……!ゴウカザル、『インファイト』!!」

ゴウカザル「キキャキキキキャアアア!!」ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

ガマかみさん「ゲロロロロロオ!」ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

紗南『ラッシュラッシュラッシュ!格闘タイプの上級技、インファイト!防御を捨てて全力で攻撃を行う必殺技です!』

ガマかみさん「ゲロ……ゲゲ……」ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

肇「そう、ハイドロポンプで遠距離からのフレアドライブを封じられ、接近戦に持ち込まざるを得なくなった……」

ガマかみさん「ゲロッ」ガシッ

ゴウカザル「キキャッ!?」

美世「えっ、掴まれた!?あの攻撃の最中に…!?」

紗南『何と!必殺のインファイトが止められてしまったー!?』



808: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:22:22 ID:h8C

肇「これで自慢の瞬足を活かしたフレアドライブも、大地を叩き割るストーンエッジも、何もできませんね…!そして……」

ガマかみさん「ゲーロオオ……!」キュオオオ……

美世「そんな、この距離じゃ……!」

肇「いきます!零距離ハイドロポンプです!!」

ガマかみさん「ゲロロオオオ!」ブバァアア!

ゴウカザル「キギャアアアアアア!!」ブバァアア……!

美世「ゴウカザルーっ!!」

紗南『至近距離からのハイドロポンプ、なすすべなくクリーンヒットー!!効果は抜群だーっ!!』

ゴウカザル「キギャッ!」ドゴンッ! バタン!

紗南『ゴウカザル、バトルフィールド外周にあるサーキットの、さらにその壁面にまで叩きつけられてしまいましたー!これは戦闘不能と見て間違いないでしょう!』

清良「アイシングの準備、それと元気のかたまりと湿布薬ね!」タタタッ

亜季「イエス・マム!!…しかし見事な砲撃でしたなあ……私のブロスターにも見習わせたいであります……」ホレボレ

清良「亜季ちゃん?」

亜季「し、失礼しました、つい反応を!急ぎ救護活動に取り掛かるであります!」タタタッ




809: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:22:48 ID:h8C

美世「負けちゃった…かぁ……うーん、完全燃焼……だね…!」

肇「美世さん、対戦、ありがとうございました」ペコリ

加蓮「あ、私も。ありがとうございました」ペコリ

肇「学ぶべきことの多い戦いでした…タイプの相性だけでは、勝負はまだわからないのですね」

美世「うん、っていうか、ジムリーダーなんてやってると、必然的にそのタイプの弱点をどう克服するかが課題になっちゃうんだよね……どうにもあたしは、まだまだみたいだけどさ……じゃあ、はい、これ」

肇「ジムバッジ……赤と黒の……これは、火山ですね」

美世「うん、『ボルカノバッジ』…クロノ霊峰はこの街のシンボルだからね」

肇「ありがたく頂戴します……そして…加蓮さん」

加蓮「そうだね……これで、いよいよ……」

バァン!

忍「はぁ……はぁ……! み、みんなーっ!」



810: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:23:10 ID:h8C

オウリン(ルカリオ)「クワンヌ!」

エビワラー「シャイッ!」

ツガル「マケンカ!」

有香「勝負はついていましたか…。ですが、こちらも稽古の成果、アリですよ、皆さん!」

加蓮「そう、忍……あなたとも一緒に挑めるんだよね、ジム戦に」

ネネ「わあ、オウリンちゃん、進化したんですね……!かっこいいです…!…それに、そちらのポケモンさんは…」

未央「ほほーう、パンチの鬼、プロボクサーの魂を秘めるエビワラーかぁ……しのむー流石、お目が高いですなあ♪」スタスタ

りゅーすけ「バウリュ」

ガブりん「フーン…」

ボルケニオン『ほお、美世を倒したか……なかなかやるじゃねえか、小僧の仲間達もよ』

加蓮「未央、腕は?」

エビワラーの真似する未央「もち、全快っ!」シュシュッ!パーンチ!

エビワラー「シャイッ?」



811: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:23:35 ID:h8C

ボルケニオン『へっ、クロノの温泉の回復効果舐めてんなよな。何せ、一番効果がありそうな秘湯中の秘湯まで案内してやったんだ、バッチリよ』

加蓮「……そっか。じゃあ、これでやっと全員揃ったってわけだ」

忍「ゴメンね、皆……アタシ、どうしても皆の足手まといにだけはなりたくなかったから……」

加蓮「うん、何となくそんな事じゃないかと思ってたけどね。一応心配したんだから」

忍「ごめんっ!けど、これからは絶対に役に立ってみせるから!」

ツガル「マケン!マケン!」

肇「あ、そう言えば忍ちゃん、昨日から上の空でまだご飯……」

忍「あ……あはは……ほら、空腹は最高の調味料って言うし……これからみんなで焼き肉でもさ」

オウリン「クワンッ!」

オウリンをつねる忍「食べるよー!」ムニーッ

オウリン「クワーヌ」ジタバタ

未央「さて。私達がそれぞれジム戦の間に何をしていたのかは、待て次回!って感じだね」

ジラーチ【誰に話してるのさ】

未央「えへへ、お約束ってやつなのですよ♪一応ね!」



812: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:23:58 ID:h8C

※かくして、クロノジムでのバトルを制し、仲間達もそれぞれの問題を解決し、無事に集まることができた。

※次回は未央と忍、2人の1日にも注目だぞ!

続く!



813: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:25:45 ID:h8C

はい、以上になります。
夏場に炎ジム戦描くの難産してた(味方側が炎に有利すぎて)のもあり遅くなりましたね…

しかし毎日暑くてちょっと夏バテ気味な私。
皆さんも、夏は大詰めですが、ご油断なきように。

ではお目汚し、失礼をば。




814: ◆6RLd267PvQ 19/08/22(木)16:29:06 ID:h8C

因みに補足。

忍の3匹目がエビワラーなのは劇場ネタです。

パンチなら通用するしっ


元スレ
シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1562165347/