1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:35:41.48 ID:+po/SNGB0

京子「告白?」

結衣「ああ」

京子「なにそれ」

結衣「だから私もよく分からないんだけど」

京子「分からなんだけど?」

結衣「手紙渡された」

京子「知らない人に?」

結衣「正確にはほとんど知らない人っていうか」

京子「あっ、そうなんだ」

結衣「なんかホッとしてない?」

京子「別にそんなことないよ」

結衣「まぁいいけどね」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:38:05.17 ID:+po/SNGB0 BE:3125796179-2BP(1876)

京子「それで結衣はどうするんだ?」

結衣「どうするってそりゃ返事はすると思うよ」

京子「そっか」

結衣「一応ちゃんとした手紙だし、何も言わないのは悪いじゃん」

京子「気を持たせたら可哀想じゃん、サラッと流すような感じで断っておいた方がいいね」

結衣「別に断るつもりないよ」

京子「ええええええ!?」

結衣「何驚いてるのさ」

京子「驚いてなんかないよ!!結衣のことなんか知らない!!」

ダバダバダバダバダバダバ

結衣「どっか行っちゃった」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:41:06.77 ID:+po/SNGB0

結衣「ということがあったんだけどさ」

あかり「私もビックリだよ」

結衣「何に?」

あかり「結衣ちゃんにだよ」

結衣「私に?」

あかり「だってその結衣ちゃんは」

結衣「私が?」

あかり「その、男の人と付き合うなんて信じられない」

結衣「付き合うつもりはないよ」

あかり「違うの?」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:42:16.62 ID:+po/SNGB0

結衣「いきなり付き合ったりしないよ」

あかり「でも会って返事するんでしょ」

結衣「相手を知りもしないでごめんなさいってのもおかしい」

あかり「そうかな~」

結衣「それともあかりは私が男の人に手紙貰うのがそんなに変なことだって思う?」

あかり「結衣ちゃんは可愛いし、優しいから変じゃないよ」

結衣「褒められても困るけど」

あかり「そうやって恥ずかしがる所とかも女の子らしくて素敵だよ」

結衣「気使わなくていいよ。私だってちょっとキャラと違うなとは思ってるんだ」

あかり「私が男の子だったら結衣ちゃんのこと好きになるかもだし」

結衣「そうかな」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:43:47.82 ID:+po/SNGB0


あかり「でも結衣ちゃんには京子ちゃんが」

結衣「京子?」

あかり「ううん何でもないの」

結衣「あかりがもし男の子に好きだって言われたらどうする?」

あかり「私が?私はないよー。多分ドッキリかも?って疑っちゃうかな」

結衣「実感沸かないよね、私も同じ」

あかり「私と結衣ちゃんは全然違うよ、私はまだ子供だもん」

結衣「私もまだ恋愛とか分からないんだ。だからあかりと同じ」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:45:50.75 ID:+po/SNGB0

あかり「そうなの?」

結衣「そうだよ。だけど分からないからごめんなさいって断るよりも、一回話してみてそれ確かめたい」

あかり「確かめる?」

結衣「私が何を思うか、とか。考えてたって答え出ないだろうし」

あかり「そういうことなら止められないよ」

結衣「あかりは私に男の子と会ってほしくなかった?」

あかり「うーん(ちなつちゃんのこともあるけど、そんなこと言っても止める理由になんてならないよね……)」

あかり「私はそういう経験ないから分からないし、ちゃんと相談には乗れてないけど」

結衣「どう思うか、素直に言えばいいんだって」

あかり「結衣ちゃんには会って欲しくないな」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:48:08.64 ID:+po/SNGB0

結衣「この流れでそう来るとは思わなかった」

あかり「私も結衣ちゃんの言うことが変じゃないのは分かるけど」

結衣「何かあるの?」

あかり「寂しいよ、結衣ちゃんを取られるみたいで嫌かなってちょっと思っちゃった」

結衣「あかり……」

あかり「私と遊ぶ時間が減っちゃったら少し寂しいかも」

あかり「あ、でも結衣ちゃんがその人のこと好きになったのなら応援するよ」

結衣「いいね。あかりの素直なところ好きだよ」

あかり「私も結衣ちゃんのこと好き」

結衣「ふふ」

あかり「ね?」

結衣「うん」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:49:41.97 ID:+po/SNGB0

あかり「ということがあって」

ちなつ「ちょっと!!何イチャイチャしてんの?」

あかり「いや、そこは別に」

ちなつ「キィー、ただでさえ結衣先輩と距離が縮まってないのにあかりちゃんごときに」

あかり「あれ?なんか変な言葉が聞こえたような……」

ちなつ「それでちゃんと男と会うのは止めたんでしょ」

あかり「結衣ちゃんがちゃんとあかりのこと好きだって分かったから安心して」

ちなつ「へ?」

あかり「ほら、やっぱ友達が考えて出した答えは尊重しなくちゃね?」

ちなつ「テメーは俺を怒らせた」

あかり「ん?ドスの利いた声が聞こえたような気がしたけど」

ちなつ「なんで止めねーねんだこのアマッ!!!」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:51:24.64 ID:+po/SNGB0


あかり「ひいいいいい」

ちなつ「止めてよ!!友達でしょ?」

あかり「ひいいいい」

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「うわっ、なんか幻聴が聞こえてたよ」

ちなつ「結衣先輩がクッソ汚い男と会う思うと」

あかり「清潔感ある人だって言ってたよ」

ちなつ「クッソ汚いに決まってる!!」

あかり「ひぇえええ」

ちなつ「クッソ汚い野獣みたいな奴と同じ空気を吸ってるとか許せない……」

あかり「ちょっとちなつちゃん」

ちなつ「成敗したす!!!」

あかり(怖いから噛んだことは突っ込まないどこう)



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:52:41.32 ID:+po/SNGB0

次の日

京子「はー」

綾乃「またため息なんかついて。せっかく私といるのに」

京子「はー」

綾乃「ちょっと歳納京子!!私の話聞いてるの?」

京子「はー」

綾乃「休みの日に呼び出されたから張り切ってお洒落してきた私が馬鹿みたいじゃない」

京子「あやのは可愛いからだいじょーぶだよー」

綾乃「ちょ、急にそんなこと言われたって全然嬉しくなんかないんだらね///」

京子「私も可愛かったらなー」

綾乃「とととと、歳納京子だって、かかかか可愛いわよ」

京子「無理しなくていいってー」

綾乃「無理なんてししししし、してないわよ」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:53:37.80 ID:+po/SNGB0

綾乃「それにしても様子が変ね」

京子「そうかなー。私はいつも変だよー」

綾乃「まぁいきなり電話が来た時には驚いたけど、たまたま暇だったから来てあげたんだからね」

京子「ありがとねー。今度デートしようよー」

綾乃「でででデート?してあげなくもないわよ」

京子「じゃあ決まりだねー」

綾乃「……」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:55:14.83 ID:+po/SNGB0

結衣「待ってた?」

結衣「そう、じゃあ行こうか」

あかり「尾行は不味いって」

ちなつ「いいや、私の結衣先輩に指一本でも触れようものならこれで」

スチャ

あかり「そのカバンの中にあるものは合法だよね?大丈夫だよね?」

ちなつ「ひひひ」

あかり「あ、二人が動いたよ」

ちなつ「ひひひ」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:56:08.73 ID:+po/SNGB0


あかり「喫茶店だね」

ちなつ「何あの男!!同じ席に座るつもり?」

あかり「一緒に来て別の席に座ることはないんじゃないかな……」

ちなつ「なにおうー」

あかり「いや、だってそれは変じゃないかな」

ちなつ「こっちはあかりちゃんとコソコソしてるだけの罰ゲームみたいなもんなのに」

あかり「やっぱり同じ席に座った」

ちなつ「隣同士なら刺す隣同士なら刺す隣同士なら刺す隣同士なら刺す隣同士なら刺す隣同士なら刺す」

あかり「刺すって何ィ?お子様ランチの旗だよね!!そうだよねちなつちゃん!!!」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 09:59:08.06 ID:+po/SNGB0

あかり「あ、向い合って座ってる」

ちなつ「チッ」

あかり「ウェイターに何か聞かれてるね」

ちなつ「警察に通報するか聞いてるんでしょ」

あかり「誘拐?」

ちなつ「みたいなもんよ」

あかり「あれ、なんか二人とも照れてるよ?結衣ちゃん下むいちゃった」

ちなつ「あ、このメニュー」

あかり「どうしたの?」

ちなつ「カップル限定のセットがある」

あかり「なるほどー」

ちなつ「ムキィィィィィイイ」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:01:27.81 ID:+po/SNGB0

ちなつ「ふわあああああ」

ガリガリガリガリ

あかり「あんまり氷をガリガリ食べると気付かれちゃうよ」

ちなつ「もう我慢出来ない」

あかり「へ?」

ちなつ「ちょっとやってくるわ」

あかり「何をやるの?やるってなに?」

ちなつ「痛くしないから大丈夫」

あかり「早まらないで!!」

ちなつ「もう無理」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:03:06.23 ID:+po/SNGB0

ちなつ「あれ?」

あかり「いないね」

ちなつ「どこ行きやがったあの野郎!!」

バンッ

あかり「荷物ごとなくなってるし店を出たんじゃないかな」

ちなつ「氷でストレス紛らわしてるうちに。すぐ追わなきゃ」

あかり「あかりまだお子様ランチ食べてないよ」

ちなつ「ああ?」

あかり「ほら、ちなつちゃんもゼリー残ってるよ?」

ちなつ「うん」

あかり「食べてから探そう、ね?」

ちなつ「じゃあそうする」

あかり「良かった(これ以上暴走させたら危ないよ)」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:04:28.50 ID:+po/SNGB0

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「なあに?」

ちなつ「今日は付き合ってくれてありがとう」

あかり「改まってお礼されるようなことじゃないよ」

ちなつ「あかりちゃんも予定あったんでしょ?」

あかり「私も結衣ちゃんのこと心配だったし、それにこうやってご飯食べてるの楽しいよ」

ちなつ「あかりちゃん……」

あかり「だからちなつちゃんに付き合ってるんじゃなくて、私は自分で来たくてここにいるんだ」

ちなつ「そっか」

あかり「うん」

ちなつ「じゃあやっぱり私はありがとうって言うよ」

あかり「ええっ?」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:05:49.75 ID:+po/SNGB0

結衣「うん、それじゃあね」

結衣「色々ありがとう」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:06:52.71 ID:+po/SNGB0

京子「そっかー」

綾乃「歳納京子」

京子「なにー」

綾乃「あなた今日本当に私に会いたくて誘ったの?」

京子「そうだよー」

綾乃「じゃあなんでそんなに気のない返事しかしないのよ」

京子「そんなことないよー。綾乃といれて楽しいよー」

綾乃「嘘ばっかり。最初電話が来た時嬉しかった。でもこんなことなら来るんじゃなかったって後悔してる」

京子「……」

綾乃「デートの誘いはなかったことにしてあげるわ」

京子「あやのぉ」

綾乃「え?なに?なに泣き出してるの?ちょっと、なんとか言いなさいよ」

京子「ヴいが、ヴいがあああ」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:08:01.83 ID:+po/SNGB0

綾乃「何あがったか順を追って説明してくれないと」

京子「結衣が男と男と、うわああああん」

綾乃「分かったからちょっと落ち着きなさい」

京子「グスン」

綾乃「深呼吸して十まで数えるの。やれる?」

スゥー  ハー

京子「いち、にぃ、さん」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:10:12.04 ID:+po/SNGB0

ちなつ「すいませーん、アイスティーください」

あかり「結衣ちゃん追わないの?」

ちなつ「いいから。あかりちゃんも何か飲む?」

あかり「じゃあココアください」

お姉さん「かしこまりました。アイスティーとココアですね?」

ちなつ「あの、このカップル限定セットって私達でも頼めますか?」

お姉さん「仲の良いお二人ならどなたでも注文できますよ」

ちなつ「お願いします」

お姉さん「はい。それではセットのケーキを選んでくださいね」

ちなつ「私チーズケーキ」

あかり「わわ、私は……。えっと、このリンゴので」

お姉さん「かしこまりました。うふふ、仲良しなんですね」

あかり「ふえっ」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:10:45.51 ID:+po/SNGB0

ちなつ「うん、このチーズケーキおいしい」

あかり「もぐもぐ」

ちなつ「あかりちゃんのケーキはどう?」

あかり「おいひいよ」

ちなつ「じゃあ一口ちょうだい」

あかり「いいよー。どうぞ」

ちなつ「もぐもぐ」

あかり「どう?」

ちなつ「リンゴの酸っぱくて甘い感じがおいしい。チーズケーキ食べてみる?」

あかり「うん」

ちなつ「あーん」

あかり「恥ずかしいよ」

ちなつ「もう、そんなこと言わないで食べてみて」

あかり「あーん」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:12:06.19 ID:+po/SNGB0



ちなつ「おいしい?」

あかり「うん、ほわーってするね」

ちなつ「そう、良かった」

あかり「ちなつちゃん笑ってる」

ちなつ「え?」

あかり「今日かなりカリカリしてたのに、今笑ったよ。よかった」

ちなつ「私ね、結衣先輩のこと好きなんだ」

あかり「うん、それは前に聞いたけど」

ちなつ「だから結衣先輩のこと信じてみる。結衣先輩はしっかりしてるから私が心配するようなことは起きないって」

あかり「結衣ちゃんなら大丈夫だよね」

ちなつ「あかりちゃんのおかげだよ」

あかり「私の?何もしてないけど」

ちなつ「あかりちゃんがいてくれて良かった。今日これから家来ない?二人で遊ぼうよ」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:13:27.94 ID:+po/SNGB0

綾乃「どう?少しは落ち着いたかしら」

京子「少し」

綾乃「それで何があったの?」

京子「結衣がね、男の人の所に行くって」

綾乃「男の人?」

京子「一昨日ラブレター貰って」

綾乃「ふむ」

京子「今日その人と出かけるって」

綾乃「それはつまりデートするってことかしら」

京子「そうだよ」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:14:53.64 ID:+po/SNGB0

綾乃「あなたがそれを知ってるということは相談されたのね」

京子「あれは相談って言うのかな、ただの報告って感じだったような」

綾乃「そう」

京子「結衣はさ、男っぽい話し方するけどモテると思う」

綾乃「男の子にも別け隔てなく接しそうな感じとか」

京子「それに可愛いし、面倒見が良いし」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:16:54.22 ID:+po/SNGB0

京子「考えてみたら誰かと付き合っててもおかしくないんだ」

綾乃「不純異性交遊は禁止よ!!」

京子「綾乃は好きな人いる?」

綾乃「う……」

京子「校則で禁止されてても、誰かがダメだって言っても好きになったら止められないよ」

綾乃「別にそんなつもりで言ったわけじゃ」

京子「結衣が誰かを好きになるなんて考えたことなかった」

京子「ラブレター貰った話聞いた時も、どうせ断ると思ったし」

京子「だけど結衣はそいつと会うって言った。それで頭が真っ白になって私は逃げ出した」

綾乃「歳納京子…………」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:17:32.09 ID:+po/SNGB0

京子「気付いたら綾乃に電話してた。酷いことしてるんだ」

綾乃「酷いなんてことはないわよ、そりゃ気のない返事ばっかり聞かされちゃ嫌だけど」

京子「酷いことだよ、だって誰でも良かった。ただそばにいてくれて寂しさを埋めてくれたら」

綾乃「でも私を選んだんでしょ?誰でも良くたって、最初に頭に浮かんだ子が私だったんでしょ?」

京子「うん、綾乃が顔が浮かんだ」

綾乃「今はそれで良しとしてあげるわ。私は次期会長になるんだから、生徒の悩みを聞くのくらいわけないわ」

京子「綾乃……」

綾乃「なんてね。私は歳納京子に呼ばれたからここにいるのよ、学校のことは関係なく」

京子「なんか今日は普通に喋ってるね。いつもはもっとギクシャクしてるけど」

綾乃「いつもいい加減なあなたが泣いてる方がよっぽど変よ」

京子「へへ」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:18:59.51 ID:+po/SNGB0



京子「誰かに寂しさを埋めて欲しいなんて考えちゃいけなかったんだ」

綾乃「どうしてよ」

京子「なんで寂しいのか考えなきゃいけないんだ」

綾乃「どういうこと?」

京子「だって結衣が告白されたりデートしたりするのは変じゃないって思ってるのに」

京子「それが分かってもまだ私はなんか納得出来ない、なんかチクってする」

綾乃「ねぇ歳納京子」

京子「なんで逃げ出したのか、なんで今結衣が男の人のデートしてると思うと寂しくなるのか」

京子「その自分のキモチから目を逸らしちゃいけないんだって」

綾乃「それ以上は言わないで!!」

京子「綾乃?」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:20:22.59 ID:+po/SNGB0


綾乃「あなたは苦しくて自分のことで精一杯で泣きだしたけど」

綾乃「私はズルい考えをしてしまいそうで、それを抑えるので精一杯なの」

京子「ズルい?」

綾乃「そうよ。私を信じて気持ちを打ち明けているあなたに不誠実なことをしそうで」

綾乃「あなたがそれ以上言葉を続けたら私は多分、私のキモチだけのために行動してしまうと思う」

綾乃「何のことか分からないでしょうけど」

京子「ごめん」

綾乃「謝らないでよね。私はあなたのそういう所も好きなんだから」

京子「ありがとう」

綾乃「感謝されるようなことじゃないから。先に一人でここを出るわよ」

京子「綾乃」

綾乃「なによ」

京子「今度遊ぼうよ」

綾乃「か、考えといてあげるわ」

京子「バイバイ」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:21:26.36 ID:+po/SNGB0

京子「行っちゃった……」

京子「顔真っ赤だし、鼻がぐしゅぐしゅするし」

京子「顔が戻ったら私も行こう」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:31:48.94 ID:+po/SNGB0


ガラガラーン

京子「あれは……結衣?」

結衣「出てくるの遅いぞ」

京子「どうして?今日デートじゃないの」

結衣「ここにいるってメール来た」

京子「メール?」

結衣「綾乃がくれたんだよ。まぁどこにいるか聞いたのは私だけどね」

京子「デートだったんだろ」

結衣「喫茶店行っだけだよ」

京子「でもちゃんと返事するって」

結衣「ちゃんと付き合えないって返事してきた」

京子「はい?」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:33:25.74 ID:+po/SNGB0

結衣「なんか勘違いしてるみたいだけど、私はただ会って話がしたかっただけだよ」

京子「断るつもりだったの?」

結衣「うーん、断るとかオッケーするとかそういうの分かんなくてさ」

結衣「手紙読むだけじゃいまいち何も伝わってこないから実際に会ってみた、それだけ」

京子「じゃあ私が先走っただけ?」

結衣「ん?なにか先走るようなことしたのか?」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:35:02.50 ID:+po/SNGB0

京子「結衣が男と付き合うと思って暴走してました」

結衣「もしかしたら付き合ったかもしれないしね」

京子「その男ってかっこ良いやつだったの?」

結衣「どうだろ、見た目は普通の男の子って感じかな。悪い人じゃないと思うよ。でもそれだけだ」

京子「そっかそっかー」

結衣「なんか安心してない?」

京子「すげー安心してる、知らない誰かが結衣と付き合ったら嫌だもん」

結衣「ふーん」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:37:55.20 ID:+po/SNGB0

京子「だって結衣が」

結衣「それに今日その人と会って分かったけど」

京子「むぐっ」

結衣「私は京子が好きだ」

京子「ぷはっ、急に口塞ぐなよ!!って、えええええええええええええええ」

結衣「聞こえただろ?京子が好き」

京子「うあっ、二回も言うなよ」

結衣「じゃあもう一回言うぞ。京子が一番好きだ」

京子「あう」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:39:12.23 ID:+po/SNGB0

結衣「今日色々待ち合わせしたり一緒にコーヒー飲んだりして、」

結衣「付き合うってこういうことなのかなって思ったけどさ、なんか違った」

結衣「この先この人か他の誰かと一緒にいる自分の姿が想像できなかったんだよ」

結衣「喫茶店でメニュー見て、京子ならどれ選ぶかなーって考えちゃって、それで気付いたんだ」

結衣「私は京子が」

京子「ちょっと待った!!」

結衣「むぐっ」

京子「結衣ばっかズルイぞ」

結衣「むぐっ」

京子「私だって私だって、結衣のこと」



チュッ



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:40:59.30 ID:+po/SNGB0

京子「すき」

京子「すき」

チュ

京子「すき」

チュッチュ

京子「すきなんだから」

結衣「京子」

京子「へへーん、四回好きって言ったから私の勝ちー」

結衣「なにそれ」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:42:48.33 ID:+po/SNGB0

京子「先に言おうと思ってのに」

結衣「ごめん」

京子「ラムレーズン」

結衣「買いに行くから」

京子「食べさせてくれる?」

結衣「いいよ」

京子「布団の上で?」

結衣「京子はワガママだな」

京子「ダメ?」

結衣「ダメなわけないだろ」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:44:10.87 ID:+po/SNGB0

結衣「でも駐車場でキスはダメ」

京子「人に見られるかもしれないから?」

結衣「キスしてる時の京子の顔、独り占めしたいから」

京子「どんな顔してるの?」

結衣「多分私と同じような顔してるよ」

チュッ

結衣「ほら、目閉じないで」

チュッチュ

結衣「見える?」

チュッチュ

京子「ふええ」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:46:43.26 ID:+po/SNGB0

結衣「今日泊まってく?」

京子「うん」

結衣「どうした?なんか緊張してない?」

京子「ドキドキする」

結衣「私もだよ」

京子「これからもドキドキするのかな?」

結衣「もっとドキドキさせてあげる」

京子「ゆいぃ」

結衣「きょうこ」


櫻子「バカップルか!!!」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 10:48:44.92 ID:+po/SNGB0

向日葵「ちょっと櫻子、大きな声を出したら先輩方に聞こえますわ」

櫻子「たまたま通りかかったらなんだあれ…………」

向日葵「雰囲気が怪しかったので物陰に隠れてたら、まさかの展開でしたわ」

櫻子「バカップルか!!バカップル宇宙一周旅行か!!」

向日葵「だから静かにしなさいよ」

櫻子「ふーんだ、どうせ何も聞こえてないよ」

向日葵「往来で騒ぐのはよしなさいと言ってるんです」

櫻子「べーだ、私達のほうがラブラブだもんねー」

向日葵「そういうことを言わないで」

櫻子「今日は寝かさないかんなー」

向日葵「やれやれですわ」





おわり



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/03(土) 11:02:09.03 ID:+po/SNGB0 BE:1587705784-2BP(1876)

ちなちゅ書いてるのが楽しかったです
読んでくれてありがとうございました


元スレ
結衣「男からラブレターを貰った」