1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 20:55:16.50 ID:3q6gnqDE0
『するがマミー』
神原「戦場ヶ原先輩、お誕生日おめでとうございます!」
戦場ヶ原「ありがとう神原」フフン
神原「はい!戦場ヶ原先輩が生まれた日を真っ先にお祝いしたくて、駆けつけました!」
戦場ヶ原「あら、そうなの?殊勝な後輩ね・・・」なでなで
神原「えへへへ///」
戦場ヶ原「ところで神原、その身体中に巻きつけたリボンはなんなのかしら?」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 20:57:34.13 ID:3q6gnqDE0
神原「おおっ!気がついてくださいましたか!」
戦場ヶ原「そりゃあ気になるわよ。そんなファッションが流行ってるなんて、私は知らないわ・・・」
神原「いえいえ、流行ってなんていませんよ!
これは戦場ヶ原先輩のために、私が用意いたしました!」
戦場ヶ原「私のため?」
神原「ええ!今日という日をお祝いするために、
この神原駿河、戦場ヶ原先輩にプレゼントをしたく取っておきのものを準備してまいりました!
ぜひ、お受取りください!」
戦場ヶ原「あら、なにかしら?」
神原「それはもちろん、リボンに包まれた中身が戦場ヶ原先輩へのプレゼントです!」ふんす!
戦場ヶ原「リボンはあなた自身に巻かれているわね・・・」
神原「いかにも!プレゼントは私自身です!」ドヤッ!
戦場ヶ原「・・・。」
神原「身も心もすべて戦場ヶ原先輩にお捧げします。
どうぞ受け取ってください!
そして、存分にお楽しみください!」ふん!ふんす!
戦場ヶ原「あなた自身が私へのプレゼント・・・」
神原「はいっ!」
戦場ヶ原「素敵なプレゼントね。ありがたくいただこうかしら」
神原「へ?」
戦場ヶ原「神原、あなたもしかして・・・その格好でここまできたの?」
神原「え?ええ、はい。
ハハッ、周囲に私が戦場ヶ原先輩への贈り物だと報せるためにも、家からこの格好で参りましたよ!」
戦場ヶ原「そうなの。あなたまた走ってきたのね?
こんなミイラみたいな格好で走ったから、暑かったでしょう」さわっ
神原「ひゃわっ!?
え、えっと・・・あ、汗臭かったのなら、すいません・・・」
戦場ヶ原「いいえ、とてもいい匂いよ・・・」なでり
神原「はわわ・・・///そっ、そうですかね・・・?」ドキドキ
戦場ヶ原「髪を伸ばしてから、すごく女の子らしくなったわね。
前から可愛かったのに、これじゃあ可愛過ぎるわ」なでなで さらっ
神原「せっ、戦場ヶ原先輩!?」たじっ・・・
戦場ヶ原「あら?どうして後ずさりするの?
もうあなたの身体は私のものなんでしょう?」ぐいっ
神原「ひゃっ!あのっ・・・別に避けたわけじゃあ///」ドキドキ
戦場ヶ原「そう?ならいいわ。
ねえ神原、あなた顔が真っ赤よ?どうしたのかしら?」ぎゅっ
(神原を壁際に追い込み、密着する)
神原「あ、あのっ!先輩・・・顔が、近いです・・・///」
戦場ヶ原「いいじゃない、そんなの。
ふふ、また汗をかいているわね・・・」れろっ
神原「んふっ・・・///せんじょうが・・・せんぱ・・・舐めっ///」ゾクゾクっ
戦場ヶ原「中学の頃に比べて、体つきもずいぶんと大人っぽくなったわ・・・」さわさわ
神原「あぁん///先輩・・・触り方が///」
戦場ヶ原「肌もみずみずしくてハリがある、まるで熟れた果実のようね
・・・目をかけていたかいがあったわ」もみっ もみ
神原「はぁ・・・んっ!///」ビクンッ
戦場ヶ原「あら、私ったら。イケナイわ、いただいたプレゼントをこんなところで・・・」パッ
神原「ハァハァ・・・///」
戦場ヶ原「いただいたものは『家に持ち帰ってから』『包み紙を開けないと』いけないのに・・・ね?」
神原「せんぱ・・・ぃ///」ゾクゾクっ!
戦場ヶ原「でも、ちょっとだけ味見しちゃおうかしら」はむっ チュッ
神原「ふむっ・・・!んっ///せんっ、ぱ・・・///」ちゅぱっ レルッ
戦場ヶ原「ふふっ・・・暴れちゃ、ダーメ」なでなで チュッチュ ちゅぱ チュバッ
神原「んっ、ん///ぷはっ!
せっ、戦場ヶ原先輩には・・・阿良々木先輩が・・・!」ハァハァ・・・
戦場ヶ原「こんな日にまで音信不通になるチビ人間のことなんて、私は知らないわよ」
神原「でもっ・・・!」
戦場ヶ原「それよりも、神原がくれたプレゼントのほうが楽しみね・・・。
『包み紙』を開けたら、どんなプレゼントが詰まってるのかしら?」くいっ
神原「んっ・・・///」ビクンッ
戦場ヶ原「おいでなさい、神原。私の家で『プレゼントを開け』ましょう」
神原「ハァハァ・・・///」
神原「はい///戦場ヶ原先輩///」
『するがマミー』・おわり
『こよみマグパイ』
阿良々木「お前さ、前に念じただけで地面爆発させたことあっただろ?」
忍「おおー、あったのーそう言えば」
阿良々木「最近、僕にもできないかと思って練習してるんだ」
忍「端から見れば完全な厨二病じゃの・・・」
阿良々木「高三にもなってな!」
忍「まったく、お前様は恥ずかしいヤツじゃのう!
その年で『修行』しおったぞ!」ケラケラ
阿良々木「うっせえ!」
忍「それで?できるようにはなったのかの?」
阿良々木「ちょっとだけできるようになったぞ!」
忍「まじすか」
阿良々木「まじすかって・・・」
忍「ぱないの!」
阿良々木「かわいいっ!」
忍「お前様、本当に吸血鬼の技が使えるようになったのかの?」
阿良々木「ホントにちょっっっっとだけだがな。見ててくれ」
そう言って、水の入ったペットボトルをテーブルに置く
阿良々木「狙いを定めるためにボトルに罰印をつけて、っと」
忍「ほうほう」
阿良々木「たぶんしょぼすぎてビックリするぞ・・・」
手をボトルに向けて、念じる
忍「わくわく!」
阿良々木「ぐぎぎぎぎぎぎぎ・・・!」
忍「・・・!」
阿良々木「ふんぬらばっ!!」
ペキョ ちょろろろろろろ・・・
阿良々木「ハァハァっ・・・!どうだっ!」
忍「あぁ・・・んん・・・」
ペットボトルに1ミリほどの穴が開き、水が流れ落ちていた
忍「す、凄いのじゃー。
人間に近い今の状態でここまで能力を使いこなすなど~、お前様は~天才かのー。」
阿良々木「ふっ・・・!まあな!」びしっ!
忍「しょぼ凄いのじゃ!」
阿良々木「なんだよ、しょぼ凄いって」
忍「ん?お前様、何か額に・・・おできのような物ができとるぞ?」
阿良々木「ああ、これか。何日か前からなんだ。ホクロかな?」
忍「ほお、吸血鬼にも新たにホクロができるのか。
儂は気にしたことがないからわからぬが、そんなこともあるんじゃのう」
阿良々木「なんか少しずつ大きくなってる気もするが、気のせいだろうな・・・」
『こよみマグパイ』・おわり
マグパイ=magpie=カササギ
元ネタ・岩明均『七夕の国』
『なでこイーグル』
撫子「暦お兄ちゃん、織姫と彦星は一年に一回しか会えないんだよね?」
阿良々木「ん?ああ、伝説じゃあそうだな」
撫子「愛する人と一年も会えないなんて、かわいそうだよね」
阿良々木「あー、そうかもな」
撫子「きっと一年間ずーっと相手のことばかり考えてるんだろうな、
撫子だったら、寂しくて寂しくて・・・会えたらきっと感情が爆発しちゃうよ」
阿良々木「ハハハ、千石は愛が深いんだな」
撫子「うん、撫子愛しすぎちゃうかも!」
撫子「ところで、暦お兄ちゃん。
撫子と数年ぶりに再会したときに、お兄ちゃんはどう思った?」
阿良々木「んー?そりゃあ、まずは驚いたさ・・・」
撫子「あはは・・・あんな再会じゃあそうだよねえ・・・」
阿良々木「まあでも、昔の友だちと会えて嬉しかったかな」
撫子「!!」
撫子「えへへ///」
撫子「撫子もね・・・いつかまた暦お兄ちゃんに会いたいなって、ずーっと思ってたんだよ」
阿良々木「ふーん・・・?」
撫子「ずっとずっと会いたくて、毎日星にお祈りしてたんだ。
そうしたら、本当に会えるんだもん!撫子、思わず感情が爆発しちゃうところだったよ~」
阿良々木「あははっ!お世辞でも嬉しいよ」
撫子「うん、そうだね・・・でもね、暦お兄ちゃん。
撫子、今でも爆発しちゃいそうなんだよ・・・?」
ギラリと千石の瞳が光った気がした
『なでこイーグル』・おわり
『おしのゼリーフィッシュ』
忍野「阿良々木くんは、『メメクラゲ』って知ってるかい?」
阿良々木「メメ・・・いや、知らないな。そんなクラゲがいるのか?」
忍野「いいや、実在しないクラゲさ。かと言って、怪異でも無い」
阿良々木「じゃあ、何なんだよ」
忍野「こいつはとある作品に出てくるクラゲでね、まあそのネーミングの経緯が傑作なんだよ」
阿良々木「と言うと?」
忍野「とある作家が自分の作品にクラゲを登場させる事にしたのさ
それで、クラゲの名前を仮に『××クラゲ』としたのさ」
阿良々木「ああ、なるほど・・・」
忍野「それを編集者が『メメクラゲ』と読み間違えて、面白いからそのままメメクラゲにしちゃった。って話しさ」
阿良々木「は~。イロイロあるんだな」
忍野「ほら、ポケモンにメノクラゲっていたじゃない」
阿良々木「あー!あれはこれがモデルになってたのか」
忍野「そうだと思うよー、ボクは」
阿良々木「で?」
忍野「ん?いや、それだけだよ?」
阿良々木「は?」
忍野「ん?」
阿良々木「あ、いや・・・なんかこう、七夕関係のウンチクがあるとかじゃ無いのか?」
忍野「いいや~、メメクラゲは七夕とはまったく全然関係無いねえ」
阿良々木「ああ、そう・・・」
忍野「聞きたい?ボクの七夕ウンチク」
阿良々木「ん、いいや」
『おしのゼリーフィッシュ』・おわり
『まよいミルキーウェイ』
八九寺「これはこれは、羽川さんではありませんんか!」
羽川「マヨイちゃん!」
八九寺「こんなところで会うなんて、ちょうど私たちが初めて会ったときのようですね!」
羽川「ああ、そう言えばそうだね~。
マヨイちゃんはお散歩かな?」
八九寺「まあそんなトコですっ!羽川さんは・・・ココで何を?」
羽川「私は・・・今日は気晴らしに。
まあ、散歩かな?」
八九寺「そうなんですか?そうだ、話は変わりますが今日は七夕ですよね!」
羽川「・・・。そうだね」
八九寺「まあイベントと言っても、七夕って正直地味なイベントですよね~
町中が七夕まっさかり!ってかんじにはなりませんし、盛り上がらないと言うか」
羽川「やってる所ではやってるんだろうけどね」
羽川「そうだ、今日はお姉さんと七夕の話をしよっか?」
八九寺「おお!コレが噂の何でも知っていると言う羽川先生のウンチクですね!?
是非お勉強させて下さい♪」
羽川「何でもは知らないわよ、知っている事だけ
・・・って、阿良々木くんね?そんな噂を流したのは」
八九寺「いえいえ~!羽川さんほどの英知をお持ちのお方の噂は、浮遊霊の間でも評判なんですっ!
羽川=Wikipediaは霊界では常識ですよ!」
羽川「嫌な噂だなぁ・・・」クスクス
羽川「それじゃあ、まずは天体。星の名前と七夕伝説から確認していこうかな・・・」
羽川「ではまず、川だといわれたり、乳の流れたあとだと言われたりしていた
このぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか?」
八九寺「はいはい!天の川!星の集まりですっ!」
羽川「正解で~す♪」
羽川「そして、川のこちら側がこと座のベガ。織姫だね」
八九寺「ふむふむ」
羽川「対岸の星がわし座のアルタイル。牽牛星、彦星ね」
八九寺「もうひとつ、側に目立つ星がありますね」
羽川「よく見つけました、これがハクチョウ座のデネブよ。
デネブ、アルタイル、ベガ。3つ合わせて『夏の大三角』です
ここはテストにでますよ~」
八九寺「おお!」
羽川「さて、ベガが織姫、アルタイルが彦星。
ではデネブはなんでしょうか?」
八九寺「えーと、わかりません・・・」
羽川「ふふふ、あまり七夕伝説の細かい部分は知らない人も多いものね
デネブはカササギ。織姫と彦星は年に一度カササギの群れが造った橋を渡って会うのよ?」
八九寺「ほう!存じませんでした!」
羽川「まあ、星座の解釈は文化によっても様々だから。
これが正解ってことは無いんだけどね」
八九寺「いろんな伝説があるんですね?」
羽川「そうね、例えば・・・こと座は、竪琴の名手オルフェウスの琴、
ハクチョウ座はオルフェウスが姿を変えたもの、って言われているわ」
八九寺「わし座は・・・どう言われているのですか?」
羽川「わし座はね、最高神のゼウスがどうしても手に入れたい美少年がいて、
ワシに姿を変えてその少年をさらってしまうんだって!」
八九寺「そこだけ毛色が違いますねえ」
羽川「本当だよね~」
八九寺「あまりロマンチックな伝説じゃあありませんでしたね」
羽川「では、次に何のために七夕があるのかを学びます!」
八九寺「はい!先生!!」
羽川「七夕というのは、要はお盆の一部なのです」
八九寺「あの、祖先の霊が帰ってくると言う・・・」
羽川「そうよ~、笹の葉が霊の依代とされているわ」
八九寺「なりほど・・・」
羽川「灯籠を川に流したり、笹の舟を流したりするわね
もしかしたら、死者の霊は天の川を渡って行き来するのかもね・・・」
八九寺「私も、いずれはあちらに渡るのでしょうか・・・」
羽川「そうね、人はいずれはみんな死ぬものね
私もマヨイちゃんも、阿良々木くんだってみんながいっしょに天の川の一部になるのかもね・・・」
八九寺「羽川さん・・・」
羽川「ふふ、七夕のことがよくわかったかな?」
八九寺「はい・・・素晴らしい、授業でしたっ!」ぐすっ
『まよいミルキーウェイ』・おわり
『ひたぎバースデイ』
火憐「戦場ヶ原さーん!こんちはー!」
月火「こんにちはー!」
戦場ヶ原「あら、阿良々木くんの妹さんたちじゃない。いらっしゃい、どうしたの?」
火憐「戦場ヶ原さん、水臭いぜ!誕生日なら私たちに言ってくれないと!」
月火「お兄ちゃんの彼女をお祝いにきました!」
戦場ヶ原「そうなの?嬉しいわ」
火憐「それにしても、兄ちゃんもひでーよなー!
彼女の誕生日にどこほっつき歩いてんだか」
月火「何日か前にどっかの地方の山奥に行くって言って出てったきりだもんね」
戦場ヶ原「私はもうあんなちっこい男なんか知らないわ
あなたたちが居ればいいもの。ね?」ぎゅ~
火憐「おお!戦場ヶ原さん見る目があるねえ!私たちを揃って嫁に取ろうとは!」ぎゅっ
月火「お兄ちゃ~ん!あと45分で帰って来ないと振られちゃうぞー?」ぎゅっ
戦場ヶ原「今日は沢山プレゼントを貰える日ね・・・クスクス」
神原「んん~っ、あれ?寝てしまってたか・・・」
火憐「あっ!神原さんこんちはーッス!」
月火「こんにちはー!」
神原「ああ、二人とも来ていたのか」
戦場ヶ原「そうよ、神原。二人とも私のお嫁さんに来てくれたの。
どっかのアレの代わりにね・・・」
火憐「あっはっは!今日の戦場ヶ原さんはおもしれーなー!」
月火「ちょっと呑んでるのかな?いつもよりスキンシップが多めだよ!」
神原「あー、なるほどなるほど」
神原「気を付けるんだぞ、二人共。今日の戦場ヶ原先輩は荒れてらっしゃるからな!」
戦場ヶ原「どう言う意味よ、神原」
神原「まあ、イロイロな意味でいつもより『激し』かったからな!」
戦場ヶ原「ふふ、今夜はまだまだあんなものじゃないわよ?」
火憐「んー?」
月火「んー?」
戦場ヶ原「さーて、あんな甲斐性なしは忘れて、4人で遊びましょうか?
ツイスターゲームとポッキーゲームと王様ゲーム、どれがいいかしら?」
神原「選択肢が狭い!?」
戦場ヶ原「そうだ、お医者さんごっこなんてのはどうかしら?」
神原「お医者さんごっこはこの歳でやるのは危険な遊びだー!」
戦場ヶ原「それなら、お嫁さんごっこはどう?」
神原「その遊びは知らないけど、響きから言うともっと危険だー!!」
火憐「よし!戦場ヶ原さん、その遊びやろうぜー!」
月火「火憐ちゃん、神原さんの話は聞いてた?」
火憐「危険な遊びなんだろ?私たちの血がたぎるぜっ!」
月火「さっすが火憐ちゃん!好きにすればいい!」
神原「ああ・・・」やれやれ
戦場ヶ原「あら、それなら火憐ちゃん。
この遊びはまずお互いの服をいかにして脱がすか、というトコから・・・
阿良々木「その遊び、ちょっと待ったーーーーーー!!!」
神原「阿良々木先輩!」
火憐「なんだよ兄ちゃん、今頃あらわれてー!」
月火「どうにか間に合ったみたいだねー!」
阿良々木「ぜーーッハーーッ!
どうしても、今日中にやらねばならない野暮用があってな!」ぜぇーぜぇー!
戦場ヶ原「・・・。」
阿良々木「戦場ヶ原・・・誕生b
戦場ヶ原「阿良々木くん」
戦場ヶ原「阿良々木くん、お話があります」
阿良々木「ああ・・・僕もお前に伝えたい事がある」
戦場ヶ原「少し、出ましょうか?」
阿良々木「そうだな、少し外を歩こうか」
阿良々木「外は、星が綺麗だぞ」
戦場ヶ原「あなたがどこで何をしていたかは聞かないわ
どうせどこぞでトラブルにあっていたのでしょう?」ツカツカツカ
阿良々木「まあな」てくてく
戦場ヶ原がいつもより早足で歩く
戦場ヶ原「私・・・」ピタッ
戦場ヶ原「私、今日は一日中予定を空けておいたのよ?」
阿良々木「・・・すまん」
戦場ヶ原「まったく、時間を無駄にしたものだわ」
阿良々木「でも、今日には間に合った」
戦場ヶ原「たしかに今日には間に合ったわ
でも、だからなんだっていうの?
あと数分数秒で、今日の大遅刻を埋めてくれるのかしら?」
阿良々木「プレゼントを用意したんだ・・・」
戦場ヶ原「へえ?それはスゴイわね」
阿良々木「少しつきあえよ・・・こっちだ」
戦場ヶ原を自転車に乗せ、僕は走り出す
とあるアパートの屋上に天体望遠鏡が置いてある
戦場ヶ原「天体観測・・・」
阿良々木「コレを用意してたんだ」
戦場ヶ原「こっ・・・」
戦場ヶ原「コレを用意するために、一日かかったわけじゃないんでしょ?
あなたはこんな日まで私をほおって何をしていたのよ!?」
戦場ヶ原「私がいつもどんなに心配してると思っているの?
帰って来たと思えばコレ!?星さえ見れば私が機嫌を直すと思っているの?」
阿良々木「・・・。」
戦場ヶ原「なによ・・・いつもいつも黙って・・・
もう私は知らないんだから・・・」ぽろぽろぽろぽろ
阿良々木「戦場ヶ原・・・」
戦場ヶ原「うるさいっ!」
阿良々木「戦場ヶ原、僕は大学に合格するぞ」
戦場ヶ原「・・・?」
阿良々木「ここは、星がすごく綺麗に観えるんだ・・・」
戦場ヶ原「だから・・・なによ・・・」
阿良々木「このアパート、すぐそこのバス停から僕らが受ける大学までのバスが出るんだ」
戦場ヶ原「・・・!」
阿良々木「今、部屋がひとつ空いてるんだって」
戦場ヶ原「まさか・・・!」
阿良々木「戦場ヶ原、僕は必ず大学に合格する!」
阿良々木「だから、戦場ヶ原。来年から僕とココで暮らそう!いっしょに大学に行こう!」
戦場ヶ原「・・・。」
阿良々木「あれ・・・?」
戦場ヶ原「・・・。」
阿良々木「あ、あれー?ヶ原さーん?」
戦場ヶ原「阿良々木くん、他にも言うべき事があるんじゃないかしら
一応、言葉にしておいてもらえない?」
阿良々木「ああ、うん・・・そうだな」
阿良々木「誕生日おめでとう。戦場ヶ原、惚れ」
ぎゅっ・・・
『ひたぎバースデイ』・おわり
完全に時間配分ミスった・・・
SS書こうと思ったのが遅すぎたぜ
>>30までしか書き溜めしてなかったので
くそー
元スレ
神原「おおっ!気がついてくださいましたか!」
戦場ヶ原「そりゃあ気になるわよ。そんなファッションが流行ってるなんて、私は知らないわ・・・」
神原「いえいえ、流行ってなんていませんよ!
これは戦場ヶ原先輩のために、私が用意いたしました!」
戦場ヶ原「私のため?」
神原「ええ!今日という日をお祝いするために、
この神原駿河、戦場ヶ原先輩にプレゼントをしたく取っておきのものを準備してまいりました!
ぜひ、お受取りください!」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:00:01.58 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「あら、なにかしら?」
神原「それはもちろん、リボンに包まれた中身が戦場ヶ原先輩へのプレゼントです!」ふんす!
戦場ヶ原「リボンはあなた自身に巻かれているわね・・・」
神原「いかにも!プレゼントは私自身です!」ドヤッ!
戦場ヶ原「・・・。」
神原「身も心もすべて戦場ヶ原先輩にお捧げします。
どうぞ受け取ってください!
そして、存分にお楽しみください!」ふん!ふんす!
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:02:50.35 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「あなた自身が私へのプレゼント・・・」
神原「はいっ!」
戦場ヶ原「素敵なプレゼントね。ありがたくいただこうかしら」
神原「へ?」
戦場ヶ原「神原、あなたもしかして・・・その格好でここまできたの?」
神原「え?ええ、はい。
ハハッ、周囲に私が戦場ヶ原先輩への贈り物だと報せるためにも、家からこの格好で参りましたよ!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:04:30.59 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「そうなの。あなたまた走ってきたのね?
こんなミイラみたいな格好で走ったから、暑かったでしょう」さわっ
神原「ひゃわっ!?
え、えっと・・・あ、汗臭かったのなら、すいません・・・」
戦場ヶ原「いいえ、とてもいい匂いよ・・・」なでり
神原「はわわ・・・///そっ、そうですかね・・・?」ドキドキ
戦場ヶ原「髪を伸ばしてから、すごく女の子らしくなったわね。
前から可愛かったのに、これじゃあ可愛過ぎるわ」なでなで さらっ
神原「せっ、戦場ヶ原先輩!?」たじっ・・・
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:06:42.59 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「あら?どうして後ずさりするの?
もうあなたの身体は私のものなんでしょう?」ぐいっ
神原「ひゃっ!あのっ・・・別に避けたわけじゃあ///」ドキドキ
戦場ヶ原「そう?ならいいわ。
ねえ神原、あなた顔が真っ赤よ?どうしたのかしら?」ぎゅっ
(神原を壁際に追い込み、密着する)
神原「あ、あのっ!先輩・・・顔が、近いです・・・///」
戦場ヶ原「いいじゃない、そんなの。
ふふ、また汗をかいているわね・・・」れろっ
神原「んふっ・・・///せんじょうが・・・せんぱ・・・舐めっ///」ゾクゾクっ
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:10:02.78 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「中学の頃に比べて、体つきもずいぶんと大人っぽくなったわ・・・」さわさわ
神原「あぁん///先輩・・・触り方が///」
戦場ヶ原「肌もみずみずしくてハリがある、まるで熟れた果実のようね
・・・目をかけていたかいがあったわ」もみっ もみ
神原「はぁ・・・んっ!///」ビクンッ
戦場ヶ原「あら、私ったら。イケナイわ、いただいたプレゼントをこんなところで・・・」パッ
神原「ハァハァ・・・///」
戦場ヶ原「いただいたものは『家に持ち帰ってから』『包み紙を開けないと』いけないのに・・・ね?」
神原「せんぱ・・・ぃ///」ゾクゾクっ!
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:14:16.33 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「でも、ちょっとだけ味見しちゃおうかしら」はむっ チュッ
神原「ふむっ・・・!んっ///せんっ、ぱ・・・///」ちゅぱっ レルッ
戦場ヶ原「ふふっ・・・暴れちゃ、ダーメ」なでなで チュッチュ ちゅぱ チュバッ
神原「んっ、ん///ぷはっ!
せっ、戦場ヶ原先輩には・・・阿良々木先輩が・・・!」ハァハァ・・・
戦場ヶ原「こんな日にまで音信不通になるチビ人間のことなんて、私は知らないわよ」
神原「でもっ・・・!」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:17:19.41 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「それよりも、神原がくれたプレゼントのほうが楽しみね・・・。
『包み紙』を開けたら、どんなプレゼントが詰まってるのかしら?」くいっ
神原「んっ・・・///」ビクンッ
戦場ヶ原「おいでなさい、神原。私の家で『プレゼントを開け』ましょう」
神原「ハァハァ・・・///」
神原「はい///戦場ヶ原先輩///」
『するがマミー』・おわり
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:20:50.06 ID:3q6gnqDE0
『こよみマグパイ』
阿良々木「お前さ、前に念じただけで地面爆発させたことあっただろ?」
忍「おおー、あったのーそう言えば」
阿良々木「最近、僕にもできないかと思って練習してるんだ」
忍「端から見れば完全な厨二病じゃの・・・」
阿良々木「高三にもなってな!」
忍「まったく、お前様は恥ずかしいヤツじゃのう!
その年で『修行』しおったぞ!」ケラケラ
阿良々木「うっせえ!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:23:34.30 ID:3q6gnqDE0
忍「それで?できるようにはなったのかの?」
阿良々木「ちょっとだけできるようになったぞ!」
忍「まじすか」
阿良々木「まじすかって・・・」
忍「ぱないの!」
阿良々木「かわいいっ!」
忍「お前様、本当に吸血鬼の技が使えるようになったのかの?」
阿良々木「ホントにちょっっっっとだけだがな。見ててくれ」
そう言って、水の入ったペットボトルをテーブルに置く
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:25:41.90 ID:3q6gnqDE0
阿良々木「狙いを定めるためにボトルに罰印をつけて、っと」
忍「ほうほう」
阿良々木「たぶんしょぼすぎてビックリするぞ・・・」
手をボトルに向けて、念じる
忍「わくわく!」
阿良々木「ぐぎぎぎぎぎぎぎ・・・!」
忍「・・・!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:29:05.57 ID:3q6gnqDE0
阿良々木「ふんぬらばっ!!」
ペキョ ちょろろろろろろ・・・
阿良々木「ハァハァっ・・・!どうだっ!」
忍「あぁ・・・んん・・・」
ペットボトルに1ミリほどの穴が開き、水が流れ落ちていた
忍「す、凄いのじゃー。
人間に近い今の状態でここまで能力を使いこなすなど~、お前様は~天才かのー。」
阿良々木「ふっ・・・!まあな!」びしっ!
忍「しょぼ凄いのじゃ!」
阿良々木「なんだよ、しょぼ凄いって」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:33:30.08 ID:3q6gnqDE0
忍「ん?お前様、何か額に・・・おできのような物ができとるぞ?」
阿良々木「ああ、これか。何日か前からなんだ。ホクロかな?」
忍「ほお、吸血鬼にも新たにホクロができるのか。
儂は気にしたことがないからわからぬが、そんなこともあるんじゃのう」
阿良々木「なんか少しずつ大きくなってる気もするが、気のせいだろうな・・・」
『こよみマグパイ』・おわり
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:35:08.37 ID:3q6gnqDE0
マグパイ=magpie=カササギ
元ネタ・岩明均『七夕の国』
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:40:29.61 ID:3q6gnqDE0
『なでこイーグル』
撫子「暦お兄ちゃん、織姫と彦星は一年に一回しか会えないんだよね?」
阿良々木「ん?ああ、伝説じゃあそうだな」
撫子「愛する人と一年も会えないなんて、かわいそうだよね」
阿良々木「あー、そうかもな」
撫子「きっと一年間ずーっと相手のことばかり考えてるんだろうな、
撫子だったら、寂しくて寂しくて・・・会えたらきっと感情が爆発しちゃうよ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:45:51.45 ID:3q6gnqDE0
阿良々木「ハハハ、千石は愛が深いんだな」
撫子「うん、撫子愛しすぎちゃうかも!」
撫子「ところで、暦お兄ちゃん。
撫子と数年ぶりに再会したときに、お兄ちゃんはどう思った?」
阿良々木「んー?そりゃあ、まずは驚いたさ・・・」
撫子「あはは・・・あんな再会じゃあそうだよねえ・・・」
阿良々木「まあでも、昔の友だちと会えて嬉しかったかな」
撫子「!!」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:51:14.32 ID:3q6gnqDE0
撫子「えへへ///」
撫子「撫子もね・・・いつかまた暦お兄ちゃんに会いたいなって、ずーっと思ってたんだよ」
阿良々木「ふーん・・・?」
撫子「ずっとずっと会いたくて、毎日星にお祈りしてたんだ。
そうしたら、本当に会えるんだもん!撫子、思わず感情が爆発しちゃうところだったよ~」
阿良々木「あははっ!お世辞でも嬉しいよ」
撫子「うん、そうだね・・・でもね、暦お兄ちゃん。
撫子、今でも爆発しちゃいそうなんだよ・・・?」
ギラリと千石の瞳が光った気がした
『なでこイーグル』・おわり
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 21:57:23.27 ID:3q6gnqDE0
『おしのゼリーフィッシュ』
忍野「阿良々木くんは、『メメクラゲ』って知ってるかい?」
阿良々木「メメ・・・いや、知らないな。そんなクラゲがいるのか?」
忍野「いいや、実在しないクラゲさ。かと言って、怪異でも無い」
阿良々木「じゃあ、何なんだよ」
忍野「こいつはとある作品に出てくるクラゲでね、まあそのネーミングの経緯が傑作なんだよ」
阿良々木「と言うと?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:01:10.91 ID:3q6gnqDE0
忍野「とある作家が自分の作品にクラゲを登場させる事にしたのさ
それで、クラゲの名前を仮に『××クラゲ』としたのさ」
阿良々木「ああ、なるほど・・・」
忍野「それを編集者が『メメクラゲ』と読み間違えて、面白いからそのままメメクラゲにしちゃった。って話しさ」
阿良々木「は~。イロイロあるんだな」
忍野「ほら、ポケモンにメノクラゲっていたじゃない」
阿良々木「あー!あれはこれがモデルになってたのか」
忍野「そうだと思うよー、ボクは」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:04:34.07 ID:3q6gnqDE0
阿良々木「で?」
忍野「ん?いや、それだけだよ?」
阿良々木「は?」
忍野「ん?」
阿良々木「あ、いや・・・なんかこう、七夕関係のウンチクがあるとかじゃ無いのか?」
忍野「いいや~、メメクラゲは七夕とはまったく全然関係無いねえ」
阿良々木「ああ、そう・・・」
忍野「聞きたい?ボクの七夕ウンチク」
阿良々木「ん、いいや」
『おしのゼリーフィッシュ』・おわり
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:11:09.95 ID:3q6gnqDE0
『まよいミルキーウェイ』
八九寺「これはこれは、羽川さんではありませんんか!」
羽川「マヨイちゃん!」
八九寺「こんなところで会うなんて、ちょうど私たちが初めて会ったときのようですね!」
羽川「ああ、そう言えばそうだね~。
マヨイちゃんはお散歩かな?」
八九寺「まあそんなトコですっ!羽川さんは・・・ココで何を?」
羽川「私は・・・今日は気晴らしに。
まあ、散歩かな?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:18:45.74 ID:3q6gnqDE0
八九寺「そうなんですか?そうだ、話は変わりますが今日は七夕ですよね!」
羽川「・・・。そうだね」
八九寺「まあイベントと言っても、七夕って正直地味なイベントですよね~
町中が七夕まっさかり!ってかんじにはなりませんし、盛り上がらないと言うか」
羽川「やってる所ではやってるんだろうけどね」
羽川「そうだ、今日はお姉さんと七夕の話をしよっか?」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:25:32.88 ID:3q6gnqDE0
八九寺「おお!コレが噂の何でも知っていると言う羽川先生のウンチクですね!?
是非お勉強させて下さい♪」
羽川「何でもは知らないわよ、知っている事だけ
・・・って、阿良々木くんね?そんな噂を流したのは」
八九寺「いえいえ~!羽川さんほどの英知をお持ちのお方の噂は、浮遊霊の間でも評判なんですっ!
羽川=Wikipediaは霊界では常識ですよ!」
羽川「嫌な噂だなぁ・・・」クスクス
羽川「それじゃあ、まずは天体。星の名前と七夕伝説から確認していこうかな・・・」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:34:26.59 ID:3q6gnqDE0
羽川「ではまず、川だといわれたり、乳の流れたあとだと言われたりしていた
このぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか?」
八九寺「はいはい!天の川!星の集まりですっ!」
羽川「正解で~す♪」
羽川「そして、川のこちら側がこと座のベガ。織姫だね」
八九寺「ふむふむ」
羽川「対岸の星がわし座のアルタイル。牽牛星、彦星ね」
八九寺「もうひとつ、側に目立つ星がありますね」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:40:29.91 ID:3q6gnqDE0
羽川「よく見つけました、これがハクチョウ座のデネブよ。
デネブ、アルタイル、ベガ。3つ合わせて『夏の大三角』です
ここはテストにでますよ~」
八九寺「おお!」
羽川「さて、ベガが織姫、アルタイルが彦星。
ではデネブはなんでしょうか?」
八九寺「えーと、わかりません・・・」
羽川「ふふふ、あまり七夕伝説の細かい部分は知らない人も多いものね
デネブはカササギ。織姫と彦星は年に一度カササギの群れが造った橋を渡って会うのよ?」
八九寺「ほう!存じませんでした!」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:51:22.71 ID:3q6gnqDE0
羽川「まあ、星座の解釈は文化によっても様々だから。
これが正解ってことは無いんだけどね」
八九寺「いろんな伝説があるんですね?」
羽川「そうね、例えば・・・こと座は、竪琴の名手オルフェウスの琴、
ハクチョウ座はオルフェウスが姿を変えたもの、って言われているわ」
八九寺「わし座は・・・どう言われているのですか?」
羽川「わし座はね、最高神のゼウスがどうしても手に入れたい美少年がいて、
ワシに姿を変えてその少年をさらってしまうんだって!」
八九寺「そこだけ毛色が違いますねえ」
羽川「本当だよね~」
八九寺「あまりロマンチックな伝説じゃあありませんでしたね」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 22:57:50.81 ID:3q6gnqDE0
羽川「では、次に何のために七夕があるのかを学びます!」
八九寺「はい!先生!!」
羽川「七夕というのは、要はお盆の一部なのです」
八九寺「あの、祖先の霊が帰ってくると言う・・・」
羽川「そうよ~、笹の葉が霊の依代とされているわ」
八九寺「なりほど・・・」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:05:05.50 ID:3q6gnqDE0
羽川「灯籠を川に流したり、笹の舟を流したりするわね
もしかしたら、死者の霊は天の川を渡って行き来するのかもね・・・」
八九寺「私も、いずれはあちらに渡るのでしょうか・・・」
羽川「そうね、人はいずれはみんな死ぬものね
私もマヨイちゃんも、阿良々木くんだってみんながいっしょに天の川の一部になるのかもね・・・」
八九寺「羽川さん・・・」
羽川「ふふ、七夕のことがよくわかったかな?」
八九寺「はい・・・素晴らしい、授業でしたっ!」ぐすっ
『まよいミルキーウェイ』・おわり
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:11:07.59 ID:3q6gnqDE0
『ひたぎバースデイ』
火憐「戦場ヶ原さーん!こんちはー!」
月火「こんにちはー!」
戦場ヶ原「あら、阿良々木くんの妹さんたちじゃない。いらっしゃい、どうしたの?」
火憐「戦場ヶ原さん、水臭いぜ!誕生日なら私たちに言ってくれないと!」
月火「お兄ちゃんの彼女をお祝いにきました!」
戦場ヶ原「そうなの?嬉しいわ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:18:09.89 ID:3q6gnqDE0
火憐「それにしても、兄ちゃんもひでーよなー!
彼女の誕生日にどこほっつき歩いてんだか」
月火「何日か前にどっかの地方の山奥に行くって言って出てったきりだもんね」
戦場ヶ原「私はもうあんなちっこい男なんか知らないわ
あなたたちが居ればいいもの。ね?」ぎゅ~
火憐「おお!戦場ヶ原さん見る目があるねえ!私たちを揃って嫁に取ろうとは!」ぎゅっ
月火「お兄ちゃ~ん!あと45分で帰って来ないと振られちゃうぞー?」ぎゅっ
戦場ヶ原「今日は沢山プレゼントを貰える日ね・・・クスクス」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:23:55.59 ID:3q6gnqDE0
神原「んん~っ、あれ?寝てしまってたか・・・」
火憐「あっ!神原さんこんちはーッス!」
月火「こんにちはー!」
神原「ああ、二人とも来ていたのか」
戦場ヶ原「そうよ、神原。二人とも私のお嫁さんに来てくれたの。
どっかのアレの代わりにね・・・」
火憐「あっはっは!今日の戦場ヶ原さんはおもしれーなー!」
月火「ちょっと呑んでるのかな?いつもよりスキンシップが多めだよ!」
神原「あー、なるほどなるほど」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:30:18.47 ID:3q6gnqDE0
神原「気を付けるんだぞ、二人共。今日の戦場ヶ原先輩は荒れてらっしゃるからな!」
戦場ヶ原「どう言う意味よ、神原」
神原「まあ、イロイロな意味でいつもより『激し』かったからな!」
戦場ヶ原「ふふ、今夜はまだまだあんなものじゃないわよ?」
火憐「んー?」
月火「んー?」
戦場ヶ原「さーて、あんな甲斐性なしは忘れて、4人で遊びましょうか?
ツイスターゲームとポッキーゲームと王様ゲーム、どれがいいかしら?」
神原「選択肢が狭い!?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:40:19.87 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「そうだ、お医者さんごっこなんてのはどうかしら?」
神原「お医者さんごっこはこの歳でやるのは危険な遊びだー!」
戦場ヶ原「それなら、お嫁さんごっこはどう?」
神原「その遊びは知らないけど、響きから言うともっと危険だー!!」
火憐「よし!戦場ヶ原さん、その遊びやろうぜー!」
月火「火憐ちゃん、神原さんの話は聞いてた?」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:43:27.26 ID:3q6gnqDE0
火憐「危険な遊びなんだろ?私たちの血がたぎるぜっ!」
月火「さっすが火憐ちゃん!好きにすればいい!」
神原「ああ・・・」やれやれ
戦場ヶ原「あら、それなら火憐ちゃん。
この遊びはまずお互いの服をいかにして脱がすか、というトコから・・・
阿良々木「その遊び、ちょっと待ったーーーーーー!!!」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:47:44.18 ID:3q6gnqDE0
神原「阿良々木先輩!」
火憐「なんだよ兄ちゃん、今頃あらわれてー!」
月火「どうにか間に合ったみたいだねー!」
阿良々木「ぜーーッハーーッ!
どうしても、今日中にやらねばならない野暮用があってな!」ぜぇーぜぇー!
戦場ヶ原「・・・。」
阿良々木「戦場ヶ原・・・誕生b
戦場ヶ原「阿良々木くん」
戦場ヶ原「阿良々木くん、お話があります」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:50:40.73 ID:3q6gnqDE0
阿良々木「ああ・・・僕もお前に伝えたい事がある」
戦場ヶ原「少し、出ましょうか?」
阿良々木「そうだな、少し外を歩こうか」
阿良々木「外は、星が綺麗だぞ」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:55:27.24 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「あなたがどこで何をしていたかは聞かないわ
どうせどこぞでトラブルにあっていたのでしょう?」ツカツカツカ
阿良々木「まあな」てくてく
戦場ヶ原がいつもより早足で歩く
戦場ヶ原「私・・・」ピタッ
戦場ヶ原「私、今日は一日中予定を空けておいたのよ?」
阿良々木「・・・すまん」
戦場ヶ原「まったく、時間を無駄にしたものだわ」
阿良々木「でも、今日には間に合った」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/07(木) 23:58:09.55 ID:3q6gnqDE0
戦場ヶ原「たしかに今日には間に合ったわ
でも、だからなんだっていうの?
あと数分数秒で、今日の大遅刻を埋めてくれるのかしら?」
阿良々木「プレゼントを用意したんだ・・・」
戦場ヶ原「へえ?それはスゴイわね」
阿良々木「少しつきあえよ・・・こっちだ」
戦場ヶ原を自転車に乗せ、僕は走り出す
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/08(金) 00:02:47.87 ID:uzg+LpVN0
とあるアパートの屋上に天体望遠鏡が置いてある
戦場ヶ原「天体観測・・・」
阿良々木「コレを用意してたんだ」
戦場ヶ原「こっ・・・」
戦場ヶ原「コレを用意するために、一日かかったわけじゃないんでしょ?
あなたはこんな日まで私をほおって何をしていたのよ!?」
戦場ヶ原「私がいつもどんなに心配してると思っているの?
帰って来たと思えばコレ!?星さえ見れば私が機嫌を直すと思っているの?」
阿良々木「・・・。」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/08(金) 00:06:12.88 ID:uzg+LpVN0
戦場ヶ原「なによ・・・いつもいつも黙って・・・
もう私は知らないんだから・・・」ぽろぽろぽろぽろ
阿良々木「戦場ヶ原・・・」
戦場ヶ原「うるさいっ!」
阿良々木「戦場ヶ原、僕は大学に合格するぞ」
戦場ヶ原「・・・?」
阿良々木「ここは、星がすごく綺麗に観えるんだ・・・」
戦場ヶ原「だから・・・なによ・・・」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/08(金) 00:09:51.19 ID:uzg+LpVN0
阿良々木「このアパート、すぐそこのバス停から僕らが受ける大学までのバスが出るんだ」
戦場ヶ原「・・・!」
阿良々木「今、部屋がひとつ空いてるんだって」
戦場ヶ原「まさか・・・!」
阿良々木「戦場ヶ原、僕は必ず大学に合格する!」
阿良々木「だから、戦場ヶ原。来年から僕とココで暮らそう!いっしょに大学に行こう!」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/08(金) 00:14:37.71 ID:uzg+LpVN0
戦場ヶ原「・・・。」
阿良々木「あれ・・・?」
戦場ヶ原「・・・。」
阿良々木「あ、あれー?ヶ原さーん?」
戦場ヶ原「阿良々木くん、他にも言うべき事があるんじゃないかしら
一応、言葉にしておいてもらえない?」
阿良々木「ああ、うん・・・そうだな」
阿良々木「誕生日おめでとう。戦場ヶ原、惚れ」
ぎゅっ・・・
『ひたぎバースデイ』・おわり
108: ウンコちんちんマン ◆WOzlYvh7m2 2011/07/08(金) 00:17:48.18 ID:uzg+LpVN0
完全に時間配分ミスった・・・
SS書こうと思ったのが遅すぎたぜ
>>30までしか書き溜めしてなかったので
くそー
戦場ヶ原「阿良々木くん、お話があります」