1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:15:08.12 ID:Z/228n0D0
阿良々木「やっぱり何の前触れも無くキスしたら怒るだろうか…?」
阿良々木「でも突然キスされて取り乱すところも見てみたい…」
阿良々木「……」
阿良々木「早速妹たちで試すか」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:19:08.67 ID:Z/228n0D0
阿良々木「おい火憐ちゃん、ちょっといいか」
火憐「お、なんだよ兄ちゃん。もしかして」
阿良々木「歯磨きではない」
火憐「なんだ……じゃあ一体なんの」
チュッ
火憐「よう……え?」
阿良々木「……」
火憐「いや……え?」
阿良々木「……」
火憐「い……今兄ちゃん、あ、あたしにちゅーを」
チュッ
火憐「なっ、ま、また!」
阿良々木「……」
火憐「な、なんか言えよ!」
阿良々木「……」
火憐「……ははーん、わかった、そういうことだな?」ジリ
阿良々木(ん?)
チュッ
阿良々木「……え?」
火憐「……へへっ///」
火憐「あたしにタイマン無限キス対決を挑むとはいい度胸だな兄ちゃん!こっからはあたしのターンだ!さぁ、覚悟しやがれ!///」テレテレ
阿良々木(ええええええええええ!?)
阿良々木「火憐ちゃんはアレだな、馬鹿だからな……」
阿良々木「なんでもかんでも勝負の話に持っていくんだもんな」
阿良々木「たぶん突然自分の理解を上回ることが起こったから元から乏しい思考力が完全になくなり、あの蛮行に及んだんだろう」
阿良々木「だから決して僕に対してどうこういう感情を抱いてるわけじゃないんだろう、そもそも彼氏いるらしいしな」
阿良々木「全く馬鹿な妹を持つと苦労するぜ……」
阿良々木「だから、火憐よりは馬鹿じゃない月火にキスしてみよう!」
阿良々木「なぁ月火ちゃん、今いいか?」
月火「ん、なぁにお兄ちゃん」
阿良々木「いや、ちょっとな」
月火「なんだよ全く……言っとくけどもうおっぱ」
チュッ
月火「いは……って!?」
阿良々木「……」
月火「い、今もしかして、き、キスを……?」
阿良々木「……」
月火「せ、セカンドちゅーが!今度こそ蝋燭沢くんに捧げるはずだったあたしのセカンドちゅーまでがこの外道兄貴の魔の手に!いや、魔の唇に!」バタバタ
チュッ
月火「なっ……さ、サードちゅーまでも!いい加減にしろこの畜生お兄ちゃん野郎!」
阿良々木(ふははははは!見ろ!取り乱しまくっている!これだよ!これが見たかった!)
阿良々木(さぁ、とどめだ!)ガバッ
チュウ
月火「!!……んっ……」
阿良々木(ふふ……フォースちゅーまでも頂いてやった……僕の圧勝だな……んん?)
月火「……」
阿良々木(……)
阿良々木(あれ?離れられない……はっ、こ、これは!)
阿良々木(キスしてきた僕の舌を月火ちゃんが舌で絡め取っているだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)ガビーン
月火「はっはへほほほっはは(勝ったとでも思ったか)……」ニヤリ
阿良々木(え、えええええええええ!?)
阿良々木「殺されるかと思った……」
阿良々木「本当なんて奴だよ……実の兄貴とディープキスをする奴があるかよ全く……」
阿良々木「でも、そんな非常識な月火ちゃんでさえ反撃に移るまでに3回ものキスを食らったんだ」
阿良々木「やっぱり相当驚くのは間違いない!」
阿良々木「しかしあれだな、妹とのキスというのは背徳感があったな……」
阿良々木「だからキスしても全く平気そうな神原にキスしてみよう!」
神原「お呼びだろうか、阿良々木先輩!」
阿良々木「よう、神原!呼んだ呼んだ!よくぞ来てくれたぜ」
神原「それで、どうしたのだ?なにか特殊なプレイでも行うのだろうか」
阿良々木(うん、期待通りの変態ぶりだ、これなら背徳感もなにもないな)
神原「私の個人的な要望を言わせて頂ければ緊縛系のプレイを」
チュッ
神原「おっ……」
阿良々木「……」
神原「……!」ガク
阿良々木(あれ?)
神原「あ、阿良々木先輩……い、今き、キスを……」フルフル
阿良々木(あれれ?なんか……アレ?おかしいな……もう一度)
チュッ
神原「―――――!!あ、あああああ、あらららりてんぱい、ま、待ってくれ!」
阿良々木(噛みまくりだ!八九寺かお前は!)
チュッ
神原「!!……あ、阿良々木先輩……!先輩には戦場ヶ先輩という人が……いるのだから……!」
阿良々木(なんか……思てたんと違う!くそぅ!)
チュッ
神原「!!……うう……うわああああああああああああああ!!///」ダッ
阿良々木(顔を赤く染め、悲鳴を上げながら神原は逃げるように走り去っていった……)
阿良々木「どういうことだよ……」
阿良々木「なんだよあの反応……よもや生娘でもあるまいし……いや知らないけど……」
阿良々木「その変態性を見込んでの人選だったのに……背徳感どころか罪悪感だよ」
阿良々木「やっぱりあれだな……慣れてない奴はダメだな」
阿良々木「だからいっつもキスとかしてる八九寺にキスしよう!」
阿良々木「おーい八九寺~」
八九寺「あ、荒巻さん!」
阿良々木「そのいい間違いは僕によるツッコミ誘導が目的かね?……って僕を某独立部隊の課長のような名前で呼ぶな。僕の名前は阿良々木だ」
八九寺「失礼、噛みました」
阿良々木「違う、わざとだ」
チュッ
八九寺「(阿良々木さんの心を)噛みました!」
阿良々木「……えっ」
阿良々木「ええええええええええ!?」
八九寺「んん?どうしたんですかぁ阿良々木さん?私からキスしただけじゃないですかぁ」ニヤニヤ
阿良々木「なななななな///」
チュッ
八九寺「(阿良々木さんの心を)咀嚼しました!」
阿良々木「///」
阿良々木「まさか先制攻撃されるとは……」
阿良々木「僕からのセクハラに慣れているとは思ってたけど慣れすぎだろ……逆に先打ちで潰された」
阿良々木「これじゃ今回の企画の根幹を揺るがすぞ……」
阿良々木「……いや」
阿良々木「いるじゃないか、肉親でもない、慣れているはずもない」
阿良々木「妹の友達」
阿良々木「千石にキスしてみよう!」
阿良々木「……いや、しかしどうだろう」
阿良々木「今までキスしてきた奴らはなんとなくシャレで済みそうな感じだったけど、千石だとなんか、取り返しのつかないことになりそうな気がする」
阿良々木「けどアレだよな、やらなきゃいけないよな。流れ的に」
阿良々木「よう千石!」
撫子「あ、こ、暦おにいちゃん!今日は、その、遊びに誘ってくれてありがとう」
阿良々木「いや、僕も千石と遊ぶのは楽しいからさ!」
撫子「そ、そんな、ありがとう暦おにいちゃん……///」
阿良々木(おっ、なんかいい雰囲気だぞ……よし!)
撫子「……撫子もね、暦おにいちゃんと遊ぶの、とっても楽しいし、嬉しいよ」
阿良々木「……」
撫子「暦おにいちゃんは優しいし、面白いし……その、撫子のこと、助けてくれたし……///」
阿良々木「千石……」
阿良々木(あれ、なんかとてもいい話を聞いたのに、逆にキスをし難くなった気がするぞ……)
阿良々木(いや、僕は千石を信じる。信じた結果何故キスすることになったかは知らないけど)
撫子「暦おにいちゃん……?ど、どうしたの?急に喋らなく……?」
チュッ
撫子「んっ……!?」
阿良々木(やったった)
撫子「……」
阿良々木(……ん?)
撫子「こよみ……おにい、ちゃん」
阿良々木(あ、あれ?)
撫子「ご、ごめんなさい暦おにいちゃん……」ポロポロ
千石は、顔は何とか笑おうとしているのに涙を流していた。
阿良々木(え?ちょ、え?)
撫子「なんでか知らないけど、暦お兄ちゃんがキスしてくれたのに……嬉しいことのはずなのに」
阿良々木「……」
撫子「でもやっぱり撫子は駄目だったよ―――暦お兄ちゃんでも、駄目だった」ポロポロ
―――人と直接触れ合うのが、体温を感じるのが、気持ち悪い。
撫子「ご、ごめんね、暦お兄ちゃん、撫子、今日はもう帰るね」
阿良々木「あ、せ、千石、ごめ―――」
阿良々木(僕が言い終わる前に千石は逃げるように立ち去ってしまった……)
阿良々木「……なんだろう、僕はもう100回死んでも償えないようなことをしてるんじゃないのか?」
阿良々木「おかしいな、最初の妹たちの時とかはなんだかまんざらでもなさそうな感じだったのに……」
阿良々木「やっぱりこんなのやっちゃいけないことだったのか?」
阿良々木「……そうだ、こういう僕の頭じゃ答えを導きだせない問題にぶつかった時はあいつに教えてもらうしかない」
阿良々木「僕の恩人で、何でも知ってる」
阿良々木「羽川にキスして、正しく導いてもらおう!」
阿良々木「おーい、羽川―!」
羽川「あっ、阿良々木君!どうしたの急に呼び出したりして?」
阿良々木「ああ、ちょっと相談したいことがあってな」
羽川「相談したいこと?」
阿良々木「ああ、議題は『僕の行いの是非について』だ」
羽川「行いの是非って……阿良々木くん、なにかやったの?」
阿良々木「ああ、あることをな。だけどそれによって喜んだ奴もいれば大泣きした奴もいるんだ。だからこれが是か非かを羽川に判断してもらいたいんだ」
羽川「……よくわからないけれど、大泣きした人がいるならそれはもう非なんじゃないかな……一体阿良々木君は何をしたの?」
阿良々木「いや、ほんとに大したことじゃないんだけどさ……」
チュッ
羽川「……えっ?」
阿良々木「こんな風にキスをしただけなんだよ」
羽川「……」
阿良々木「それでさぁ、妹たちはなんかこう、まんざらでもなさそうな感じで、八九寺に至っては向こうからキスしてきたぐらいなんだけど」
羽川「……」
阿良々木「神原には顔真っ赤にして逃げられて、千石には泣かれちゃったんだよな」
羽川「……」
阿良々木「これってやっぱ嫌われてるのかな?いや、僕も千石はちょっとやばいかなって思ってたんだけどさ、まさか神原があんなリアクションするなんて思いもしなかったよなぁ」
羽川「……本気なの?阿良々木君」
阿良々木「え?本気って?」
羽川「わからないかな。どういうつもりなのって聞いてるんだよ、阿良々木君」
阿良々木「えっ……どういうつもりって言われても、いきなりキスしたらどんな反応するかなーって……」
羽川「……それは戦場ヶ原さんには言ったの?」
阿良々木「ば、馬鹿な!そんなこと口走ったら殺されるじゃないか!」
羽川「どうして殺されるの?」
阿良々木「えっ……いや、それは……僕が他の女子にキスしたから……」
羽川「そうだよ、わかってるよね?そんなことしたら戦場ヶ原さん怒るって。それにとっても悲しむって」
阿良々木「あ……」
羽川「それなのに、戦場ヶ原さんが悲しむってわかってるのに、どうしてこんなことをするの?阿良々木君は戦場ヶ原さんのことが大切じゃないのかな?」
阿良々木「……う……」
羽川「それに他の子についてだけど、阿良々木君は欧米の人なのかな?キスやハグが挨拶代りなの?でも残念、ここは日本で、神原さんや千石ちゃんは欧米ライクじゃないみたい」
阿良々木「う……う……」ポロポロ
羽川「本当に泣きたいのは阿良々木君じゃないでしょう?」
阿良々木「あふぅ……ううう」ポロポロ
羽川「確かに普段から異常性癖持ってるなって思ってたけど、戦場ヶ原さんを悲しませるようなことはしないって信じてたのに」
阿良々木(普段から妹のおっぱい触ってたり八九寺にセクハラしたりしてました……)
羽川「……でも、確かに私も普段から冗談でおっぱい揉む?とか言っちゃってるから、そのせいで阿良々木君も勘違いしちゃったのかもしれないよね」
阿良々木「……え……?」ボロボロ
羽川「だから……ごめんなさい、阿良々木君」
阿良々木「……そんな、徹頭徹尾悪いのは僕だけじゃないか」
羽川「……そうとも言い切れないんだよね」
阿良々木「え……?」
羽川(阿良々木君にキスされた時、どうしてって気持ちより嬉しいって思ってしまった)
羽川(口では阿良々木君に戦場ヶ原さんの気持ちがどうとか言ってる癖に)
阿良々木「羽川……?」
羽川(本当に嘘つきで、嫌な奴)
阿良々木「……羽川、ごめん、僕は」
羽川「……阿良々木君が謝らなきゃいけない相手は私じゃないでしょう?」
阿良々木「……!」
羽川「謝らなきゃ、戦場ヶ原さんに」
阿良々木「……ありがとう、羽川!行って来る!」ダッ
羽川「うん、行ってらっしゃい、阿良々木君!」
羽川「……」
羽川「……」グスッ
阿良々木(羽川の言うとおりだ)
阿良々木(僕がキスするべき相手なんて、最初から一人しかいないじゃないか)
阿良々木(ていうか、なんでこの企画でこんなに名前が出てくるのが遅かったんだ、彼女なのに)
阿良々木(とにかく、今回は贖罪の意味も込めて全力で行く)
阿良々木(戦場ヶ原ひたぎにキスをしよう!)
阿良々木「せ……戦場ヶ原」ハァハァ
戦場ヶ原「この私の前に現れて早々何故汗だくなのかしら、この男は」
阿良々木「そりゃあ走ってきたからな」フゥフゥ
戦場ヶ原「あら、そんなにこの私に会いたかったというの。やだ、私ったら月9ドラマのヒロインのようだわ」
阿良々木「ああ、そうだな」
戦場ヶ原「……ちょっと、阿良々木君。なにかしらその冷めたリアクションは。ツッコミも入れられないようじゃ貴方の価値の46%は消失するわよ」
阿良々木「……ちなみに残り54%の内訳は?」
戦場ヶ原「私の彼氏である、という1点に尽きるわ」
阿良々木「……いや、それは違うぞ戦場ヶ原」
戦場ヶ原「あら……なにが違うというのかしら」ジロリ
阿良々木(今のこの罪に塗れた僕の生きていてもいい価値なんて、120%お前の彼氏だからなんだ)
戦場ヶ原「ちょっと、何か言いなさいよ阿良々木君」
阿良々木(それに気づかせてくれたのは羽川であり、千石であり、神原であり……)
戦場ヶ原「ちょっと、聞いてるのウジ虫野郎」
阿良々木「……戦場ヶ原」
戦場ヶ原「この私の尊い問いかけを無視するなんて覚悟はでき」
チュッ
戦場ヶ原「て……え?……え?」
阿良々木「……」
戦場ヶ原「……コホン。どうしたのかしら、阿良々木君。急にだなんて」
戦場ヶ原「ま、まぁ私たちはカップルなのだからいまさらキスくらいではどうということは……」
阿良々木(平静を装っている……)
チュッ
戦場ヶ原「……っ!……ま、まったく、何を焦ってるのかしら、この童貞君は/」
阿良々木「……」
チュッ
戦場ヶ原「……ね、ねぇどうしたの阿良々木君//」オロオロ
阿良々木(だんだん顔が赤くなってきたな)
チュッ
戦場ヶ原「あぅっ……ちょ、ちょっと……な、なにか言いなさいよ阿良々木君……///」プルプル
阿良々木(おお……戦場ヶ原の顔が赤いりんごちゃん状態だ……)
阿良々木「な、なぁ戦場ヶ原……」
戦場ヶ原「あ、阿良々木君……?なな、なにかしら?////」
阿良々木「実はお前に謝らなきゃいけないことがあるんだ」
戦場ヶ原「……え?」
阿良々木「実は他の女子たちにもキスをしたんだ」
戦場ヶ原「……!」
阿良々木「だけど、羽川に言われて気づいたんだ。キスすべき相手はお前だけだって」
戦場ヶ原「……」
阿良々木「そんな当たり前のことに気づけないで、たくさんの人を傷つけてしまったんだ。だから戦場ヶ原、お前が僕を裁いてくれ」ドゲザ
戦場ヶ原「……」
戦場ヶ原「……」ガッ
阿良々木「ああん!」
阿良々木(戦場ヶ原にアホ毛を掴まれた)
戦場ヶ原「……全く、あなたは本当にどうしようも無い奴ね、阿良々木君」ゴゴゴゴゴ
阿良々木「……」アワワワワ
戦場ヶ原「本来なら阿良々木君はここで灰燼に帰してもらうところだけれど」
戦場ヶ原「今の私は、その、存外機嫌が良いわ。だから……」
グイッ チュッ
阿良々木「……あ///」
戦場ヶ原「……これで、許してあげるわ。反省しているようだし。ただ、次はないわよ」
阿良々木「せ、戦場ヶ原……」ウルウル
戦場ヶ原「ただ……やられっぱなしっていうのは我慢できないわ」
阿良々木「……え?」
戦場ヶ原「ふふ、覚悟しなさい?もう2度と私以外とキスしたいなんて思わないようにしてあげるわ///」
阿良々木「が、ガハラさぁぁぁぁぁぁん!!///」
こよみキッス 終わり
忍「……いや、お前様。儂は?」
阿良々木「いや、お前今まで何を見てきたんだよ。最後僕とガハラさんが幸せなキスをして終わっただろうが」
忍「いやいやいや、ないわー。お前様、それはないわー」
阿良々木「いや、なにがないか知らないけれど、とにかく僕は今から戦場ヶ原とデ、デートだから」
忍「……え?」
アア、センジョウガハラ、キョウモヨロシクタノムゼ
フフ、キョウモカクゴハイイミタイネアララギクン
ウオオオオ、センジョウガハラァァァァァ! チュッチュッ
忍「……」
忍「…お前様、お前様は、儂の……」
完
元スレ
阿良々木「おい火憐ちゃん、ちょっといいか」
火憐「お、なんだよ兄ちゃん。もしかして」
阿良々木「歯磨きではない」
火憐「なんだ……じゃあ一体なんの」
チュッ
火憐「よう……え?」
阿良々木「……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:24:09.33 ID:Z/228n0D0
火憐「いや……え?」
阿良々木「……」
火憐「い……今兄ちゃん、あ、あたしにちゅーを」
チュッ
火憐「なっ、ま、また!」
阿良々木「……」
火憐「な、なんか言えよ!」
阿良々木「……」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:28:21.66 ID:Z/228n0D0
火憐「……ははーん、わかった、そういうことだな?」ジリ
阿良々木(ん?)
チュッ
阿良々木「……え?」
火憐「……へへっ///」
火憐「あたしにタイマン無限キス対決を挑むとはいい度胸だな兄ちゃん!こっからはあたしのターンだ!さぁ、覚悟しやがれ!///」テレテレ
阿良々木(ええええええええええ!?)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:32:44.69 ID:Z/228n0D0
阿良々木「火憐ちゃんはアレだな、馬鹿だからな……」
阿良々木「なんでもかんでも勝負の話に持っていくんだもんな」
阿良々木「たぶん突然自分の理解を上回ることが起こったから元から乏しい思考力が完全になくなり、あの蛮行に及んだんだろう」
阿良々木「だから決して僕に対してどうこういう感情を抱いてるわけじゃないんだろう、そもそも彼氏いるらしいしな」
阿良々木「全く馬鹿な妹を持つと苦労するぜ……」
阿良々木「だから、火憐よりは馬鹿じゃない月火にキスしてみよう!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:37:26.13 ID:Z/228n0D0
阿良々木「なぁ月火ちゃん、今いいか?」
月火「ん、なぁにお兄ちゃん」
阿良々木「いや、ちょっとな」
月火「なんだよ全く……言っとくけどもうおっぱ」
チュッ
月火「いは……って!?」
阿良々木「……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:41:40.33 ID:Z/228n0D0
月火「い、今もしかして、き、キスを……?」
阿良々木「……」
月火「せ、セカンドちゅーが!今度こそ蝋燭沢くんに捧げるはずだったあたしのセカンドちゅーまでがこの外道兄貴の魔の手に!いや、魔の唇に!」バタバタ
チュッ
月火「なっ……さ、サードちゅーまでも!いい加減にしろこの畜生お兄ちゃん野郎!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:45:56.17 ID:Z/228n0D0
阿良々木(ふははははは!見ろ!取り乱しまくっている!これだよ!これが見たかった!)
阿良々木(さぁ、とどめだ!)ガバッ
チュウ
月火「!!……んっ……」
阿良々木(ふふ……フォースちゅーまでも頂いてやった……僕の圧勝だな……んん?)
月火「……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:50:49.85 ID:Z/228n0D0
阿良々木(……)
阿良々木(あれ?離れられない……はっ、こ、これは!)
阿良々木(キスしてきた僕の舌を月火ちゃんが舌で絡め取っているだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)ガビーン
月火「はっはへほほほっはは(勝ったとでも思ったか)……」ニヤリ
阿良々木(え、えええええええええ!?)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:55:25.23 ID:Z/228n0D0
阿良々木「殺されるかと思った……」
阿良々木「本当なんて奴だよ……実の兄貴とディープキスをする奴があるかよ全く……」
阿良々木「でも、そんな非常識な月火ちゃんでさえ反撃に移るまでに3回ものキスを食らったんだ」
阿良々木「やっぱり相当驚くのは間違いない!」
阿良々木「しかしあれだな、妹とのキスというのは背徳感があったな……」
阿良々木「だからキスしても全く平気そうな神原にキスしてみよう!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:59:50.31 ID:Z/228n0D0
神原「お呼びだろうか、阿良々木先輩!」
阿良々木「よう、神原!呼んだ呼んだ!よくぞ来てくれたぜ」
神原「それで、どうしたのだ?なにか特殊なプレイでも行うのだろうか」
阿良々木(うん、期待通りの変態ぶりだ、これなら背徳感もなにもないな)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:03:15.20 ID:Z/228n0D0
神原「私の個人的な要望を言わせて頂ければ緊縛系のプレイを」
チュッ
神原「おっ……」
阿良々木「……」
神原「……!」ガク
阿良々木(あれ?)
神原「あ、阿良々木先輩……い、今き、キスを……」フルフル
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:08:47.04 ID:Z/228n0D0
阿良々木(あれれ?なんか……アレ?おかしいな……もう一度)
チュッ
神原「―――――!!あ、あああああ、あらららりてんぱい、ま、待ってくれ!」
阿良々木(噛みまくりだ!八九寺かお前は!)
チュッ
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:11:26.71 ID:Z/228n0D0
神原「!!……あ、阿良々木先輩……!先輩には戦場ヶ先輩という人が……いるのだから……!」
阿良々木(なんか……思てたんと違う!くそぅ!)
チュッ
神原「!!……うう……うわああああああああああああああ!!///」ダッ
阿良々木(顔を赤く染め、悲鳴を上げながら神原は逃げるように走り去っていった……)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:15:54.07 ID:Z/228n0D0
阿良々木「どういうことだよ……」
阿良々木「なんだよあの反応……よもや生娘でもあるまいし……いや知らないけど……」
阿良々木「その変態性を見込んでの人選だったのに……背徳感どころか罪悪感だよ」
阿良々木「やっぱりあれだな……慣れてない奴はダメだな」
阿良々木「だからいっつもキスとかしてる八九寺にキスしよう!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:20:17.07 ID:Z/228n0D0
阿良々木「おーい八九寺~」
八九寺「あ、荒巻さん!」
阿良々木「そのいい間違いは僕によるツッコミ誘導が目的かね?……って僕を某独立部隊の課長のような名前で呼ぶな。僕の名前は阿良々木だ」
八九寺「失礼、噛みました」
阿良々木「違う、わざとだ」
チュッ
八九寺「(阿良々木さんの心を)噛みました!」
阿良々木「……えっ」
阿良々木「ええええええええええ!?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:24:35.67 ID:Z/228n0D0
八九寺「んん?どうしたんですかぁ阿良々木さん?私からキスしただけじゃないですかぁ」ニヤニヤ
阿良々木「なななななな///」
チュッ
八九寺「(阿良々木さんの心を)咀嚼しました!」
阿良々木「///」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:28:17.06 ID:Z/228n0D0
阿良々木「まさか先制攻撃されるとは……」
阿良々木「僕からのセクハラに慣れているとは思ってたけど慣れすぎだろ……逆に先打ちで潰された」
阿良々木「これじゃ今回の企画の根幹を揺るがすぞ……」
阿良々木「……いや」
阿良々木「いるじゃないか、肉親でもない、慣れているはずもない」
阿良々木「妹の友達」
阿良々木「千石にキスしてみよう!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:31:48.94 ID:Z/228n0D0
阿良々木「……いや、しかしどうだろう」
阿良々木「今までキスしてきた奴らはなんとなくシャレで済みそうな感じだったけど、千石だとなんか、取り返しのつかないことになりそうな気がする」
阿良々木「けどアレだよな、やらなきゃいけないよな。流れ的に」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:35:45.13 ID:Z/228n0D0
阿良々木「よう千石!」
撫子「あ、こ、暦おにいちゃん!今日は、その、遊びに誘ってくれてありがとう」
阿良々木「いや、僕も千石と遊ぶのは楽しいからさ!」
撫子「そ、そんな、ありがとう暦おにいちゃん……///」
阿良々木(おっ、なんかいい雰囲気だぞ……よし!)
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:38:17.74 ID:Z/228n0D0
撫子「……撫子もね、暦おにいちゃんと遊ぶの、とっても楽しいし、嬉しいよ」
阿良々木「……」
撫子「暦おにいちゃんは優しいし、面白いし……その、撫子のこと、助けてくれたし……///」
阿良々木「千石……」
阿良々木(あれ、なんかとてもいい話を聞いたのに、逆にキスをし難くなった気がするぞ……)
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:41:47.81 ID:Z/228n0D0
阿良々木(いや、僕は千石を信じる。信じた結果何故キスすることになったかは知らないけど)
撫子「暦おにいちゃん……?ど、どうしたの?急に喋らなく……?」
チュッ
撫子「んっ……!?」
阿良々木(やったった)
撫子「……」
阿良々木(……ん?)
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:45:46.59 ID:Z/228n0D0
撫子「こよみ……おにい、ちゃん」
阿良々木(あ、あれ?)
撫子「ご、ごめんなさい暦おにいちゃん……」ポロポロ
千石は、顔は何とか笑おうとしているのに涙を流していた。
阿良々木(え?ちょ、え?)
撫子「なんでか知らないけど、暦お兄ちゃんがキスしてくれたのに……嬉しいことのはずなのに」
阿良々木「……」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:49:27.24 ID:Z/228n0D0
撫子「でもやっぱり撫子は駄目だったよ―――暦お兄ちゃんでも、駄目だった」ポロポロ
―――人と直接触れ合うのが、体温を感じるのが、気持ち悪い。
撫子「ご、ごめんね、暦お兄ちゃん、撫子、今日はもう帰るね」
阿良々木「あ、せ、千石、ごめ―――」
阿良々木(僕が言い終わる前に千石は逃げるように立ち去ってしまった……)
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:53:03.01 ID:Z/228n0D0
阿良々木「……なんだろう、僕はもう100回死んでも償えないようなことをしてるんじゃないのか?」
阿良々木「おかしいな、最初の妹たちの時とかはなんだかまんざらでもなさそうな感じだったのに……」
阿良々木「やっぱりこんなのやっちゃいけないことだったのか?」
阿良々木「……そうだ、こういう僕の頭じゃ答えを導きだせない問題にぶつかった時はあいつに教えてもらうしかない」
阿良々木「僕の恩人で、何でも知ってる」
阿良々木「羽川にキスして、正しく導いてもらおう!」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:55:47.88 ID:Z/228n0D0
阿良々木「おーい、羽川―!」
羽川「あっ、阿良々木君!どうしたの急に呼び出したりして?」
阿良々木「ああ、ちょっと相談したいことがあってな」
羽川「相談したいこと?」
阿良々木「ああ、議題は『僕の行いの是非について』だ」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:00:01.45 ID:Z/228n0D0
羽川「行いの是非って……阿良々木くん、なにかやったの?」
阿良々木「ああ、あることをな。だけどそれによって喜んだ奴もいれば大泣きした奴もいるんだ。だからこれが是か非かを羽川に判断してもらいたいんだ」
羽川「……よくわからないけれど、大泣きした人がいるならそれはもう非なんじゃないかな……一体阿良々木君は何をしたの?」
阿良々木「いや、ほんとに大したことじゃないんだけどさ……」
チュッ
羽川「……えっ?」
阿良々木「こんな風にキスをしただけなんだよ」
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:04:40.30 ID:Z/228n0D0
羽川「……」
阿良々木「それでさぁ、妹たちはなんかこう、まんざらでもなさそうな感じで、八九寺に至っては向こうからキスしてきたぐらいなんだけど」
羽川「……」
阿良々木「神原には顔真っ赤にして逃げられて、千石には泣かれちゃったんだよな」
羽川「……」
阿良々木「これってやっぱ嫌われてるのかな?いや、僕も千石はちょっとやばいかなって思ってたんだけどさ、まさか神原があんなリアクションするなんて思いもしなかったよなぁ」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:07:26.33 ID:Z/228n0D0
羽川「……本気なの?阿良々木君」
阿良々木「え?本気って?」
羽川「わからないかな。どういうつもりなのって聞いてるんだよ、阿良々木君」
阿良々木「えっ……どういうつもりって言われても、いきなりキスしたらどんな反応するかなーって……」
羽川「……それは戦場ヶ原さんには言ったの?」
阿良々木「ば、馬鹿な!そんなこと口走ったら殺されるじゃないか!」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:11:02.97 ID:Z/228n0D0
羽川「どうして殺されるの?」
阿良々木「えっ……いや、それは……僕が他の女子にキスしたから……」
羽川「そうだよ、わかってるよね?そんなことしたら戦場ヶ原さん怒るって。それにとっても悲しむって」
阿良々木「あ……」
羽川「それなのに、戦場ヶ原さんが悲しむってわかってるのに、どうしてこんなことをするの?阿良々木君は戦場ヶ原さんのことが大切じゃないのかな?」
阿良々木「……う……」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:15:17.27 ID:Z/228n0D0
羽川「それに他の子についてだけど、阿良々木君は欧米の人なのかな?キスやハグが挨拶代りなの?でも残念、ここは日本で、神原さんや千石ちゃんは欧米ライクじゃないみたい」
阿良々木「う……う……」ポロポロ
羽川「本当に泣きたいのは阿良々木君じゃないでしょう?」
阿良々木「あふぅ……ううう」ポロポロ
羽川「確かに普段から異常性癖持ってるなって思ってたけど、戦場ヶ原さんを悲しませるようなことはしないって信じてたのに」
阿良々木(普段から妹のおっぱい触ってたり八九寺にセクハラしたりしてました……)
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:18:39.01 ID:Z/228n0D0
羽川「……でも、確かに私も普段から冗談でおっぱい揉む?とか言っちゃってるから、そのせいで阿良々木君も勘違いしちゃったのかもしれないよね」
阿良々木「……え……?」ボロボロ
羽川「だから……ごめんなさい、阿良々木君」
阿良々木「……そんな、徹頭徹尾悪いのは僕だけじゃないか」
羽川「……そうとも言い切れないんだよね」
阿良々木「え……?」
羽川(阿良々木君にキスされた時、どうしてって気持ちより嬉しいって思ってしまった)
羽川(口では阿良々木君に戦場ヶ原さんの気持ちがどうとか言ってる癖に)
阿良々木「羽川……?」
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:21:49.28 ID:Z/228n0D0
羽川(本当に嘘つきで、嫌な奴)
阿良々木「……羽川、ごめん、僕は」
羽川「……阿良々木君が謝らなきゃいけない相手は私じゃないでしょう?」
阿良々木「……!」
羽川「謝らなきゃ、戦場ヶ原さんに」
阿良々木「……ありがとう、羽川!行って来る!」ダッ
羽川「うん、行ってらっしゃい、阿良々木君!」
羽川「……」
羽川「……」グスッ
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:24:54.86 ID:Z/228n0D0
阿良々木(羽川の言うとおりだ)
阿良々木(僕がキスするべき相手なんて、最初から一人しかいないじゃないか)
阿良々木(ていうか、なんでこの企画でこんなに名前が出てくるのが遅かったんだ、彼女なのに)
阿良々木(とにかく、今回は贖罪の意味も込めて全力で行く)
阿良々木(戦場ヶ原ひたぎにキスをしよう!)
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:29:10.32 ID:Z/228n0D0
阿良々木「せ……戦場ヶ原」ハァハァ
戦場ヶ原「この私の前に現れて早々何故汗だくなのかしら、この男は」
阿良々木「そりゃあ走ってきたからな」フゥフゥ
戦場ヶ原「あら、そんなにこの私に会いたかったというの。やだ、私ったら月9ドラマのヒロインのようだわ」
阿良々木「ああ、そうだな」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:32:32.05 ID:Z/228n0D0
戦場ヶ原「……ちょっと、阿良々木君。なにかしらその冷めたリアクションは。ツッコミも入れられないようじゃ貴方の価値の46%は消失するわよ」
阿良々木「……ちなみに残り54%の内訳は?」
戦場ヶ原「私の彼氏である、という1点に尽きるわ」
阿良々木「……いや、それは違うぞ戦場ヶ原」
戦場ヶ原「あら……なにが違うというのかしら」ジロリ
阿良々木(今のこの罪に塗れた僕の生きていてもいい価値なんて、120%お前の彼氏だからなんだ)
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:36:19.29 ID:Z/228n0D0
戦場ヶ原「ちょっと、何か言いなさいよ阿良々木君」
阿良々木(それに気づかせてくれたのは羽川であり、千石であり、神原であり……)
戦場ヶ原「ちょっと、聞いてるのウジ虫野郎」
阿良々木「……戦場ヶ原」
戦場ヶ原「この私の尊い問いかけを無視するなんて覚悟はでき」
チュッ
戦場ヶ原「て……え?……え?」
阿良々木「……」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:40:03.75 ID:Z/228n0D0
戦場ヶ原「……コホン。どうしたのかしら、阿良々木君。急にだなんて」
戦場ヶ原「ま、まぁ私たちはカップルなのだからいまさらキスくらいではどうということは……」
阿良々木(平静を装っている……)
チュッ
戦場ヶ原「……っ!……ま、まったく、何を焦ってるのかしら、この童貞君は/」
阿良々木「……」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:44:30.64 ID:Z/228n0D0
チュッ
戦場ヶ原「……ね、ねぇどうしたの阿良々木君//」オロオロ
阿良々木(だんだん顔が赤くなってきたな)
チュッ
戦場ヶ原「あぅっ……ちょ、ちょっと……な、なにか言いなさいよ阿良々木君……///」プルプル
阿良々木(おお……戦場ヶ原の顔が赤いりんごちゃん状態だ……)
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:48:56.51 ID:Z/228n0D0
阿良々木「な、なぁ戦場ヶ原……」
戦場ヶ原「あ、阿良々木君……?なな、なにかしら?////」
阿良々木「実はお前に謝らなきゃいけないことがあるんだ」
戦場ヶ原「……え?」
阿良々木「実は他の女子たちにもキスをしたんだ」
戦場ヶ原「……!」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:52:39.38 ID:Z/228n0D0
阿良々木「だけど、羽川に言われて気づいたんだ。キスすべき相手はお前だけだって」
戦場ヶ原「……」
阿良々木「そんな当たり前のことに気づけないで、たくさんの人を傷つけてしまったんだ。だから戦場ヶ原、お前が僕を裁いてくれ」ドゲザ
戦場ヶ原「……」
戦場ヶ原「……」ガッ
阿良々木「ああん!」
阿良々木(戦場ヶ原にアホ毛を掴まれた)
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:56:55.43 ID:Z/228n0D0
戦場ヶ原「……全く、あなたは本当にどうしようも無い奴ね、阿良々木君」ゴゴゴゴゴ
阿良々木「……」アワワワワ
戦場ヶ原「本来なら阿良々木君はここで灰燼に帰してもらうところだけれど」
戦場ヶ原「今の私は、その、存外機嫌が良いわ。だから……」
グイッ チュッ
阿良々木「……あ///」
戦場ヶ原「……これで、許してあげるわ。反省しているようだし。ただ、次はないわよ」
阿良々木「せ、戦場ヶ原……」ウルウル
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:01:09.15 ID:Z/228n0D0
戦場ヶ原「ただ……やられっぱなしっていうのは我慢できないわ」
阿良々木「……え?」
戦場ヶ原「ふふ、覚悟しなさい?もう2度と私以外とキスしたいなんて思わないようにしてあげるわ///」
阿良々木「が、ガハラさぁぁぁぁぁぁん!!///」
こよみキッス 終わり
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:05:14.79 ID:Z/228n0D0
忍「……いや、お前様。儂は?」
阿良々木「いや、お前今まで何を見てきたんだよ。最後僕とガハラさんが幸せなキスをして終わっただろうが」
忍「いやいやいや、ないわー。お前様、それはないわー」
阿良々木「いや、なにがないか知らないけれど、とにかく僕は今から戦場ヶ原とデ、デートだから」
忍「……え?」
アア、センジョウガハラ、キョウモヨロシクタノムゼ
フフ、キョウモカクゴハイイミタイネアララギクン
ウオオオオ、センジョウガハラァァァァァ! チュッチュッ
忍「……」
忍「…お前様、お前様は、儂の……」
完
阿良々木「周りの女子達に突然キスをしたらどうなるか」