37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 11:44:39.61 ID:WIC7OGtO0

暦「・・・悪いが神原、聞き間違いかもしれないからもう一度言ってくれないか?」

神原「ああ、何度でも言うぞ、阿良々木先輩! 私はついに阿良々木先輩の子を授かったのだ!」

暦「・・・えーとさ、神原。子どもって、どうやってできるか知ってるか?」

神原「これは無粋な事を言うではないか、阿良々木先輩。セックスに決まっている」

暦「セ・・・そ、そうだな」

神原「具体的には膣内射精して卵子に精子」

暦「だぁぁぁぁぁ!! もう分かった! いや、お前が分かってる事は分かった! 分かったから止めろ!」

神原「なんだ阿良々木先輩。言えと言っておいて言わせないとは・・・新手のプレイか?」

暦「そんなつもりはねえよ・・・だがな、神原。僕はその、せ、セッ・・・をお前とした記憶は一度もないぞ」

神原「ああ、そんな事か。確かに、私は阿良々木先輩とはセックスに及んだ事はないな」

暦「じゃあなんで僕の子どもだって分かるんだよ!」

神原「夜な夜な部屋に忍び込み、精液を採取しては膣内注射していたからな」

暦「処女懐胎!?」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 11:51:19.13 ID:WIC7OGtO0

神原「もちろん、その間、他の誰の精液も採取してなどいないぞ、阿良々木先輩だけだ」

暦「そこで別の誰かの精液まで採取してたらさすがにドン引きどころじゃ済まないぞ」

神原「私は戦場ヶ原先輩と阿良々木先輩一筋だからな」

暦「いや、その時点で二筋じゃん」

神原「いや、スジは戦場ヶ原先輩にしかないだろう?」

暦「お前、最低だよ!!」

神原「冗談だ」

暦「言って良い冗談と悪い冗談がある事をそろそろ理解しろ。仮にも人の親になるんだぞ」

神原「そうだな、阿良々木先輩と私の子だ」

暦「改めて言い直されると、なんとも言えない気分になってくるな」

神原「なんと・・・私の敬愛する阿良々木先輩は新たな命の誕生を祝福できないお人だったと言うのか・・・」

暦「盗人みたいな真似して授かった子だぞ・・・複雑な気分にもなるわ」

神原「では、いっそのこと本当に阿良々木先輩を盗むべきだったか?」

暦「お前は戦場ヶ原に殺されたいのか? 僕はまだ死にたくないぞ・・・」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 11:57:56.93 ID:WIC7OGtO0

神原「その点は心配ないぞ。何せ、阿良々木先輩と私の間に情事はなかったのだ」

暦「それで戦場ヶ原が納得するか・・・?」

神原「あの人が心配しているのは、阿良々木先輩が浮気したかどうかだろう?」

暦「む、それはまぁ・・・」

神原「であるならば、今回の私の妊娠に関しては阿良々木先輩は完全に白ではないか」

暦「確かにな」

神原「ちょっぴり黄ばんでいたがな!」

暦「何が・・・ってうわああああ聞きたくねええええええええええええええええ」

神原「私の嗜む書籍には、白濁としか描写されていなかったが、完全に真っ白でもないのだと知った・・・」

暦「なんか物凄く辛い!」

神原「とは言え、私も他の男性の精液と見比べた訳ではないからな、それが一般的なのかは知る由もないのだが」

暦「ていうか、お前、ちょっと待てよ、神原。子どもが出来たことや精液採取されてた事があまりに衝撃的だったから
  スルーしていたが、僕の精液を採取した時に・・・その、僕のパジャマさんやパンツさんは・・・」

神原「もちろん脱がせて阿良々木先輩のご子息と対面したぞ」

暦「いやあああああああああああああああああ恋人にも見せた事ないのにいいいいいいいいいいいい」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:04:22.66 ID:WIC7OGtO0

神原「阿良々木先輩、落ち着け」

暦「落ち着いていられるか!」

神原「阿良々木先輩は誤解している可能性があるのだ。それを念のため是正しておきたい」

暦「・・・どういうことだよ」

神原「その、だな・・・あの・・・とても立派だった、ぞ・・・」

暦「なんのフォローにもなってねえよ!!」

神原「わ、分かった! 分かったから、阿良々木先輩! 私も見せるから!」

暦「見せなくて良いよ! むしろ見ちゃったらそれこそガハラさんに殺されちまう・・・」

神原「そうか・・・分かった。まぁ、阿良々木先輩になら見せる事も吝かではない事は覚えておいてくれ」

暦「今すぐ忘れたい・・・今日起きた事全部な・・・」

神原「話が逸れたが、阿良々木先輩。兎にも角にも、阿良々木先輩は浮気していない。これは絶対だ」

暦「まぁ、そういう事実はなかった訳だからな・・・だけど、神原、それでもその子は確実に僕とお前の子なんだろう」

神原「ま、まさか疑っているのか・・・? 阿良々木先輩が私を・・・」

暦「ちげーよ。お前を疑うくらいなら僕はお前の先輩失格だ」

神原「あ、阿良々木先輩・・・」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:11:24.16 ID:WIC7OGtO0

暦「まぁ戦場ヶ原の事を抜きにしても、やっぱり自分の子だっていきなり言われたら驚くさ」

神原「確かに阿良々木先輩が、赤ん坊を抱いて、私の子だと言われれば・・・」

暦「よく分からないシチュエーションだが・・・まぁ、驚くだろ?」

神原「嬉しい、かもな・・・」

暦「・・・えっ」

神原「それで、一緒に育ててくれとか、私の事を指差して、ほーらママだぞーと言われたり
    笑顔で、または慣れないながらも頑張って赤ん坊をあやす阿良々木先輩の横顔を
    微笑ましく思いつつ自愛の篭った眼差しを向けたり、赤ん坊が寝入った頃、私の寝る布団に」

暦「・・・神原?」

神原「やっぱり結婚してくれ、阿良々木先輩!!」

暦「なんだとっ!?」

神原「見せるから! 私のマンコ見せるから!」

暦「一瞬ドキッとした僕のときめきを返せ!!」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:18:58.18 ID:WIC7OGtO0

暦「・・・で、その子、産む・・・んだよな?」

神原「ああ、もちろんだ。そのために私は夜毎阿良々木先輩の部屋に忍び込んだのだ」

暦「・・・ちなみに何回くらいだ?」

神原「うーむ、正確な回数は覚えていないが、恐らく片手で済む程度だと思う」

暦「片手ってことはつまり」

神原「ああ、違うぞ、阿良々木先輩! 片手と言っても手コキで抜いた訳ではないからな!」

暦「何が違うのかサッパリ分からないが、神原! 僕はそんな事を気にした訳じゃない!」

神原「ちゃんと手だけでなく、舌や口、私の下着などを使ったのだ」

暦「生々しい事言うなや! ちょっと想像しちまうだろうが!!」

神原「一応私も女のはしくれ。自分の危険日くらい把握しているからな。ところでこの危険日というのは、
    いかにも女性に妊娠させたくない勝手な男の作った言葉という感じがして興奮するな」

暦「途中までうっかり同意しかけた自分が憎い!」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:27:47.85 ID:WIC7OGtO0

暦「ところでな、神原、お前、よく無事だったな」

神原「どういう事だ、阿良々木先輩。私が阿良々木先輩の精液の匂いに興奮して睡眠姦に
    及んだりせずに済んだな、という意味か?」

暦「全然違う。夜は忍の時間だからな・・・下手したらお前、殺されていたかもしれないんだぞ」

神原「ああ、その事なら、阿良々木先輩。忍野忍ちゃんにはミスドをお土産に毎晩渡していた」

暦「忍、お前、ちょっと出て来い!!」

忍「ワタシ ナニモ シリマセーン」

暦「いくらなんでもその誤魔化し方だけはねえよ・・・」

忍「儂は何も悪くないのじゃぞ。お前様よ」

暦「一言目に知らないと言い、二言目には悪くないと言う。典型的な小悪党じゃねーか・・・」

忍「じゃがな、こやつも相当な者じゃぞ」

暦「なんだと?」

忍「来る日、来る日・・・必ず新作を入れてきおったのじゃ・・・恐るべし娘よ」

暦「完全に懐柔されている・・・」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:37:29.82 ID:WIC7OGtO0

神原「なに、阿良々木先輩を訪ねるのに空手というのは無礼にもほどがあるからな、当然のことだ」

忍「よい心がけじゃの。十全ではなかったが、弁えておるというのは美徳じゃ」

暦「お前は何をカッコつけてんだよ」

忍「しかし、言うがのう、お前様。その娘の言う通りじゃ。何か問題があったか?」

暦「ん?」

忍「お前様の子種はたった数回で尽きるものでもない、むしろ普段から旺盛に」

暦「僕が悪かった! お前は悪くないからそれ以上言わないでくださいお願いします」

忍「それは命令か? 命令ならば聞いてやらぬ事もないが」

暦「こんな命令したくねえ・・・しかし、背に腹は変えられない! 忍、影に戻れ!」

忍「やれやれ・・・起こしたかと思えば・・・乱暴な主じゃのう・・・」

暦「ったく・・・」

神原「ふふ、阿良々木先輩が私の身を案じてくれた事は素直に嬉しく思うぞ」

暦「当たり前だろ」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:42:44.13 ID:WIC7OGtO0

暦「で、だ。僕はあんまり法律の事とか詳しくなくて、認知とか内縁とか
  言葉でしか知らないんだが・・・僕はどうすれば良いんだ?」

神原「いきなり真面目で具体的な話になりましたね、阿良々木先輩」

暦「まぁ、そろそろシリアスモードに入らないとな」

神原「シリ、アス・・・!?」

暦「神原・・・人が真面目路線に持ってって話を進めようとしているんだ、腰を折るなよ」

神原「ぐっ・・・ぐぐ・・・わ、わかりました・・・私に構わず、阿良々木先輩は進んでください・・・」

暦「そこまでの逆風がシリアスという単語から発せられているのか!?」

神原「シリ! アス! 尻! Ass!」

暦「皆まで言うな! そのネタ、何度目だ!!」

神原「何度でも蘇るさ!」

暦「そんな悪夢は捨てちまえ!!」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:49:29.31 ID:WIC7OGtO0

神原「まぁ、実際のところ、私もそういう話には明るくないのだ」

暦「詳しくてもビックリするけどな・・・」

神原「ただ、なんというか。妊娠し、時が経てばお腹も膨らんでくるだろう」

暦「まぁ、な」

神原「いずれ、黙っていても分かるようになる」

暦「・・・」

神原「だから、知られるなら、一番最初に、阿良々木先輩に知ってほしかったのだ」

暦「神原・・・」

神原「安心してほしい。この子の父親が誰なのか、私は阿良々木先輩以外に言うつもりはない」

神原「お祖父ちゃんやお祖母ちゃんは、きっとさぞかし訝しむ事だろうが、何、大丈夫だ」

神原「きっと、いや、絶対、この子は、私が元気に育ててみせる」

神原「こうやって、この子の存在を阿良々木先輩に告げるのも、卑怯なのかもしれないが・・・」

暦「神原・・・僕は・・・」

神原「言わないでほしい、阿良々木先輩」

神原「その先は・・・ダメだから・・・」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 12:57:06.20 ID:WIC7OGtO0

暦(そうして、神原は帰っていった)

暦(僕は何1つ声をかけてやれなかった)

暦(あの後、火憐ちゃんと歯磨きをしても)

暦(月火ちゃんのおっぱいを触っても)

暦(心が晴れることはなかった)

暦「なあ、忍。起きてるんだろ?」

忍「なんじゃ、お前様よ。まだあの娘の事を考えているのか?」

暦「ああ・・・ていうかさ、今ふと思ったんだけど、僕と神原の子って、吸血鬼的な面ではどうなるんだ?」

忍「え・・・あ・・・」

暦「おい、今気付きました、思い出しました、忘れてたわーみたいな表情を止めろ」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 13:03:37.44 ID:WIC7OGtO0

忍「じゃが、そんなに問題が出るとは思わんがのう」

暦「そうなのか?」

忍「このようなケースは初めてじゃが――恐らく、ちょっと人より丈夫な子どもが生まれるだけじゃろ」

暦「じゃあ、心配はないんだな」

忍「これが儂の全盛期に、儂がお前様と子を成したと言うなら、話は別じゃがの」

暦「それはいろんな意味で怖いな」

忍「傷つくのう・・・たが、1つ、気になることと言えば・・・」

暦「気になること?」

忍「あの娘は別の怪異をその左腕に宿しておる」

暦「・・・レイニー、デビルか・・・」

忍「それがどう作用するのか、分かりかねるところじゃの」

暦「・・・神原・・・」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 13:09:41.94 ID:WIC7OGtO0

火憐「にーちゃーん」

暦「どうしたんだ、火憐ちゃん」

火憐「あれ? 出かけるの?」

暦「ああ、ちょっと散歩にな」

火憐「ふーん、夕飯までには帰ってこいよな」

暦「分かってるよ」

火憐「気をつけてね、にーちゃん。男は一歩外に出れば敵だらけらしいからな」

暦「おいおい、僕を誰だと思ってるんだよ」

火憐「・・・へへっ、アタシのにーちゃんだ」

暦「兄はそう簡単に負けたりしねーよ」

火憐「・・・うん、そうだな」

暦「そういや月火ちゃんは?」

火憐「部屋で顔真っ赤にして息乱してた」

暦「そうか、なら良いや、いってくるよ、火憐ちゃん」

火憐「ああ、いってらっしゃい、にーちゃん」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 13:18:55.63 ID:WIC7OGtO0

暦(もう夕暮れか・・・食事まではそんなに時間もないけれど、家でボーっと考えるのは性に合わない)

暦(・・・あの別れ際の神原の顔が、目に、脳裏に焼きついて離れない)

暦(神原はあの時、何も言わないでほしいと、そう言った)

暦(同情でも、優しさでも、恐らくそれが真実の愛であっても、遮ったのだろう)

暦(神原駿河は、戦場ヶ原ひたぎを慕っていて、敬愛して、熱愛している)

暦(その戦場ヶ原ひたぎの恋人であるところの、阿良々木暦、つまり僕)

暦(僕たち2人のことを、口ではなんだかんだと言う時もあるけれど、祝福してくれているのだ)

暦(その2人を自分の我侭で引き裂く事など、したくない)

暦(それが同情でも、優しさでも、愛であっても・・・)

暦「・・・愛・・・か・・・298円で売ってたら良かったのかな・・・」

暦(いつかそんな話をした、蝸牛の少女はもう、いないのだ)

暦(だから、こんな風に、街中をさ迷っても、迷い牛は、現れない)

暦「僕も女々しいヤツだよな・・・」

?「誰が女々しいって?」



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 14:18:09.11 ID:WIC7OGtO0

神原(私は何をしているのだろうな)

神原(何から何まで、何をしているのか、あべこべで、やぶれかぶれだ)

神原(・・・処女膜は破れてない、なんて、我ながら、莫迦な事を考えるものだ)

神原(戦場ヶ原先輩の恋人の、阿良々木先輩の子種を盗んで)

神原(そして阿良々木先輩と、私の子を授かって)

神原(それだけで良かったはずなのに)

神原(むしろ、子どもを授かる事すらできなくても、ただ、阿良々木先輩の遺伝子が私に入り込むだけでも良かったのに)

神原(上手く行って、行き過ぎてしまって、子を授かったと分かって、しかしその喜びはあまりにも望外で)

神原(浮かれてしまったのだろうか。何から何まで、阿良々木先輩に告白してしまった)

神原(阿良々木先輩の性格を考えれば、彼がどんな思考に至り、結論に至るか)

神原(分かっていたのに、そして、私にはそれを甘受できないと、分かっていたのに)

神原(あまつさえ、あのように中途半端に阿良々木先輩の言葉を遮って、帰ってきてしまった)

神原(申し訳ないことをしたと思っているのに、私は)

神原「そうか、私は――甘えたかったのだ」

ひたぎ「あら、奇遇じゃない」



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 14:22:58.63 ID:WIC7OGtO0

神原「戦場ヶ原先輩・・・」

ひたぎ「・・・あら、奇遇じゃない」

神原「そ、そうですね、奇遇、ですね、戦場ヶ原先輩」

ひたぎ「どうしたの? こんなところで・・・ん? あぁ、そう。阿良々木君の家に行っていたのね」

神原「な、なぜそれを・・・!」

ひたぎ「なぜって・・・分かるでしょ? 匂いで」

神原「そ、そんなに匂いますか?」

ひたぎ「ええ、あの男の匂いなら、多少の距離があっても嗅ぎ取れるわ」

神原「多少の距離・・・5メートルくらいですか?」

ひたぎ「13キロよ」

神原「なん・・・だと・・・」

ひたぎ「冗談よ。犬でもあるまいし、そんな距離では不可能よ」

神原「そ、そうですよね。と言うか犬でも13キロはちょっと」

ひたぎ「精々200メートルというところかしら」

神原「犬並み!?」



97: 予想以上にこの2人の掛け合いが難しいな 2012/01/23(月) 14:28:48.88 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「雌犬並みとは失礼ね。私だって傷つくのよ」

神原「そんな事は言っていませんよ!」

ひたぎ「ふふっ」

神原(うう・・・浮気などなかった・・・なのに何故こんな後ろ暗い気持ちになるのだ・・・)

ひたぎ「――で、神原、貴方、何を隠しているの?」

神原「ええっ!? か、隠し事などありませんよ。戦場ヶ原先輩に隠せるものなどない事は承知していますし」

ひたぎ「嫌ね。私に隠せる事なんてなんでもあるじゃない」

神原「そんな事はないと思いますが・・・」

ひたぎ「だって、私は何も知らないもの」

神原「ッ・・・!」

ひたぎ「だから教えて頂戴、神原。貴方が、何時から何時まで、阿良々木君と何をしていたのか」

ひたぎ「まさか、言えないって事はないわよね? 言えないような事が起きていない限り」

神原「・・・」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 14:39:53.15 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「どうしたの? いつもなら楽しげに報告してくれるじゃない」

ひたぎ「それになんだか態度もよそよそしいし」

神原「・・・!」

ひたぎ「もしかして、神原にとって、戦場ヶ原ひたぎという人間は既に過去の女で、
     言葉を交わすのも億劫になるほど疎遠になってしまっているのかしら」

ひたぎ「だとしたら、それは、とても悲しいわね」

ひたぎ「せっかく阿良々木君が取り持ってくれた仲なのに」

ひたぎ「ところで神原、今日は随分と腰が引けてるじゃない」

ひたぎ「いつもなら抱きついてくる貴方が」

ひたぎ「そう、まるで」

ひたぎ「――お腹でも庇っているみたいに」

神原「! (前蹴りっ!?)」

?「フン・・・なかなか良い蹴りだ。しかし甘いな」

神原「・・・?」

ひたぎ「・・・なぜ、貴方が・・・」

貝木「ここまでだ、戦場ヶ原」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 14:48:03.71 ID:WIC7OGtO0

暦「貴方は・・・」

影縫「なんや、随分シケた面しとるやないの」

余接「鬼のお兄ちゃん、こんにちは。もうすぐこんばんは、かな」

暦「余接ちゃんまで」

影縫「ちょいと仕事でな。これから九州やねん」

暦「・・・九州は全然違う方向じゃないですか」

影縫「合うてるよ。北海道から九州に行くさかい、通り道なんや」

暦「まさか歩きで?」

影縫「せや。けったいやけど、まぁ、あの人の言う事やから」

余接「・・・」

暦「・・・今日は随分おとなしいんだな、余接ちゃん」

余接「ふん、今日はお姉ちゃんと一緒だから控えてるんだよ」

暦「じゃあ影縫さんがいなければ余接ちゃんと楽しいおしゃべりできたのか、残念だなあ」

余接「べ、別にそうは言ってないでしょ、勘違いしないでよね」

暦「相変わらずキャラ定まってないな・・・」



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 14:53:54.38 ID:WIC7OGtO0

影縫「で、誰が忍野メメやって?」

暦「そんな事は言ってません」

影縫「ほんなら聞き間違いか。ならええわ。うちらも先行かんと怒られるしな」

暦「はい」

影縫「ま、またいずれ会うこともあるやろ。君とここで会うんは想定外やったけど
    ――あの人はそれも知ってた可能性あるけどな」

暦「・・・影縫さん」

影縫「ん? なんや?」

暦「影縫さんって・・・結婚しないんですか?」

影縫「・・・は?」

暦「いや、影縫さんって年齢不詳ですけど、良い年でしょう? だからどうなのかなって」

余接「鬼のお兄ちゃん・・・お姉ちゃんにそれを聞くのは聞き間違いだよ・・・」

暦「いや、聞き間違いってそういう意味じゃないだろ・・・」

影縫「・・・・・・・・・・・・ったな・・・」

暦「はい?」

影縫「行かず後家で悪かったな言うてるんや!!」



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 14:59:19.85 ID:WIC7OGtO0

暦「のわっ!?」

影縫「別にええやないか・・・結婚しいひんのとできひんのは違うんや・・・」

暦「あ、あれ?」

影縫「そもそも結婚しいひん人間は真人間やないみたいな風潮はなんやの。
    誰にだって止むに止まれぬ事情ってもんがあるやろ・・・それをなんよ
    お前もそろそろ落ち着いてやらもうちょいおしとやかにとか・・・余計なお世話やねん」

暦「もしかして僕、地雷踏んじまったのか?」

余接「お姉ちゃんに結婚の話だけは禁忌だよ」

暦「知らなかったとは言え、悪いことしたな・・・」

余接「それにしても、突然どうしたの、結婚なんて・・・はっ、まさか、お兄ちゃん・・・」

暦「違う違う。別に僕はまだ結婚しねえよ」

余接「そ、そう・・・ホッ・・・」

暦「ただ、ちょっと考えさせられる事があったっていうかさ・・・なんかな・・・」

余接「・・・もし良かったら僕に話してみる?」

暦「・・・そうだな・・・ちょっと余接ちゃんに聞いてみるか・・・」



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:09:07.56 ID:WIC7OGtO0

余接「ドン引きだよ、お兄ちゃん」

暦「だよなー」

余接「毎晩射精してたのに気付かなかったの?」

暦「うん」

余接「なんかおかしいと思わなかったの?」

暦「いや、そういうのっておかしいと思うもんなの?」

余接「分かる訳ないよ」

暦「そうだよな・・・余接ちゃん、女の子だもんな・・・」

余接「そもそも式神にそんなの関係ないしね」

暦「えっ・・・じゃ、じゃあもしかして、余接ちゃんってトイレ行かないの?」

余接「最低だよ、お兄ちゃん」



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:13:51.44 ID:WIC7OGtO0

暦「ふう・・・誰かに聞いてもらってちょっと気が楽になったよ」

余接「僕は気が重くなったよ」

暦「式神だから大丈夫だろ?」

余接「そんな都合良くできてたら苦労しないよ・・・ほら、お姉ちゃん」

影縫「大体、この年齢になって同世代で余ってるんはどれもこれもおかしいヤツばかりやないかい・・・
    会社の御曹司? ケッ、変態かマザコンかのどっちかしかおらんかったわ、アホンダラ」

余接「これは重傷だ・・・最近疲れがたまってたのかな・・・」

暦「なんか本当にごめん」

余接「仕方ないな、お兄ちゃん、責任取ってお姉ちゃんとキスするか結婚するかしてよ」

暦「フリが厳しすぎる!」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:21:37.86 ID:WIC7OGtO0

余接「それじゃあ僕たちはそろそろ行くよ」

暦「ああ、ありがとうな」

影縫「別に結婚だけが女の幸せとちゃうで・・・世界中の未婚の女性が
    1人残らず不幸かどうか調べたらええんや・・・半分以上は幸せに決まっとる・・・」

暦(最後まで影縫さんは正気を取り戻さなかったな)

暦(それにしても・・・)

暦(童女が成人女性をずるずる引き摺って歩いていく姿は余りにもシュールだ)

暦(これが逆なら童女誘拐事件として通報もあり得るよな)

余接「あ、お兄ちゃん」

暦「ん? なんだ、余接ちゃん」

余接「し・・・も・・・ん・・・つ・・・な」

暦「え? 小さくて聞こえないぞ」

余接「なんでもないよ! じゃあね!!」

暦「ああ、じゃーな」

余接「式神でも赤ちゃんって作れるのかな、なんて聞くだけ無意味だよね」

影縫「うう、もうこの際やし、年下いうんも・・・」



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:32:22.80 ID:WIC7OGtO0

貝木「理由など無意味だ。ただお前の、この女に対する物理的な干渉も全て無意味だ」

ひたぎ「・・・なぜ貴方が、神原を守るの」

貝木「言ったはずだ、理由など無意味だと」

ひたぎ「・・・神原、貴方、この男と知り合いなの?」

神原「いえ・・・」

貝木「そうだろうな。聞いたとおりだ、戦場ヶ原。この女は俺を知らない。そして俺もこの女のことは知らない」

ひたぎ「では、なぜ」

貝木「知っている自分のことは守らず、知らぬ女を守る俺が不可解か?」

ひたぎ「・・・っ!!」

貝木「いかにお前が同世代の女子平均より高い身体能力を持っていても、男の俺には敵わんぞ」

ひたぎ「・・・そうね。良いわ。引いてあげる」

神原「戦場ヶ原先輩・・・」

ひたぎ「足は引いても、私自身は引かないわよ、神原」



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:39:21.64 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「話してもらうわ、洗いざらい。それとも、それも止めるのかしら?」

貝木「止めてほしいのか? 金にはならんが、やぶさかではないぞ」

ひたぎ「・・・ッ」

神原「あ、あの・・・良いんです、その、えーと・・・」

貝木「貝木だ。貝木泥舟という」

神原「貝木、さん。その、まず、ありがとうございました、守って頂いて」

神原「それから、戦場ヶ原先輩。正直に言います。でも、話が終わるまで、ちゃんと聞いてください」

ひたぎ「了承したわ。どんな内容であっても、話が終わるまでは、何もしない。誓うわ」

神原「ありがとうございます・・・えっと、どこから話せば良いのか、分かりませんが・・・」

prrrrr

神原「!」

貝木「俺ではないな」

ひたぎ「・・・どうやら私ね、間の悪い・・・つまり、阿良々木君か」

神原「・・・」



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:46:49.87 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「もしもし? 今取り込み中なのよ。貴方の事でね、ええ。え? ちょっ・・・」

神原「戦場ヶ原先輩・・・?」

ひたぎ「・・・あの男から伝言よ。『今から学習塾跡に集合』、だそうよ」

神原「学習塾跡というのは・・・しかし、あそこはもう」

ひたぎ「そうね、もうあそこには何もない」

ひたぎ「でも、良いわ。私たちは、あそこで始まった」

神原(戦場ヶ原先輩の問題が解決したのも)

神原(阿良々木先輩が私と戦い、戦場ヶ原先輩が駆けつけたのも)

ひたぎ「そこで決着をつけましょう」

神原「はい」

ひたぎ「・・・貴方はついてこなくても良いのよ」

貝木「そうしよう。では二度と会うこともあるまい。いや、会うことのないようにしてもらいたいものだ」

ひたぎ「言われなくてもそうしたいところね」



140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 15:56:10.37 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「女より先に来ているなんて、殊勝な心がけじゃない」

暦「知らなかったのか? 僕はこう見えてジェントルマンなんだぜ」

ひたぎ「シネントルマン?」

暦「見た目は似てなくもないけど、口に出すと大分違うぜ、それ」

ひたぎ「口に出す? あら、出したのは違う場所なんじゃない?」

暦「お前の下ネタは際ど過ぎる上に、ちょっと怖いんだよ」

ひたぎ「あら、でもそうなんじゃないの?」

暦「・・・神原」

神原「私の口からはまだ・・・ただ・・・」

暦「まぁ、薄々ってところか」

ひたぎ「薄々でも厚々でもちゃんとゴムをつけなさいという話よ」

暦「気付いたどころか、大変な誤解が発生していることはよく分かった」

ひたぎ「何よ。言わないのだから仕方ないでしょう。私は何も知らないのよ」

暦「・・・そうだな。じゃあ言うよ、戦場ヶ原。――神原が、僕の子どもを授かったらしい」

ひたぎ「――――」



141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:03:46.61 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「そう。いえ、うん。分かったわ。分かりました。ありがとう」

ひたぎ「言ったわよね。阿良々木君。浮気はしても良いけれど」

ひたぎ「本気になってはダメよと」

暦「戦場ヶ原」

ひたぎ「けれど、これはもう、そういう事よね。いえ、なんと言おうとそういうものと判断せざるを得ないわ」

神原「戦場ヶ原先輩」

ひたぎ「確かに私は恋人である阿良々木君に身体を許さなかったけれど、
     それ以外のところで、精一杯頑張ったつもりよ。勉強も教えたし、
     キスも舌までは許したわ。お弁当も作ってあげたし、でも、それでも」

ひたぎ「私より、神原のほうが、阿良々木君には良かったと言うの・・・?」

暦「待て、戦場ヶ原、お前は」

ひたぎ「待たないわ。待たない。阿良々木君、そして神原、貴方達2人をこの場で殺」

暦「だから待てっつってんだろうが、戦場ヶ原!!」



144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:08:51.55 ID:WIC7OGtO0

暦「事情を説明させろ。お前と神原をここに呼んだのはそのためなんだぞ」

ひたぎ「事情? ああ、情事のこと? 貴方達2人の仲睦まじい愛の語らいについて
     微に入り細に入った説明をしてくれる。そういう事かしら?」

暦「違うよ・・・そんな事はない。正確には、そんな事はなかった」

ひたぎ「何を・・・」

神原「そうなんだ、戦場ヶ原先輩。そんな、戦場ヶ原先輩が想像しているような事はなかったんだ」

ひたぎ「神原・・・」

神原「それに戦場ヶ原先輩、さっき約束したじゃないですか。私の説明が終わるまで何もしない、と」

ひたぎ「・・・そうだったかしら」

神原「!?」

暦「いくらなんでもそれは酷いぞ、戦場ヶ原」

ひたぎ「・・・悪かったわ。良いわ。心行くまで説明しなさいよ。約束は守るから」

神原「ありがとう、戦場ヶ原先輩」



146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:15:11.74 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「ドン引きしたわ」

神原「ですよね・・・」

ひたぎ「神原、貴方ね・・・ああ、なんという事かしら。この私が罵倒の言葉を思い浮かべられないなんて」

暦「・・・そりゃ、地球の終わりかもしれないな」

ひたぎ「阿良々木君、貴方ね、そんな軽口を私に対して叩ける立場だと思っているの?」

暦「ちょ、ちょっと待て。今、神原の説明聞いたろ?」

ひたぎ「関係ないわよ。易々と他の女に部屋への侵入を許し、あまつさえ抜け抜けと精液を与えるなんて」

暦「与えるっつーか、知らぬ間に奪われてたんだが・・・」

ひたぎ「聞こえないわね」

神原「せ、戦場ヶ原先輩・・・本当に、悪いのは私、私だけ、なんだ・・・」

神原「自分勝手な気持ちで、先輩たちを振り回した事は謝罪する。しかし、この子どもは私が育てたいのだ」

ひたぎ「・・・」

暦「神原・・・」



147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:19:26.58 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「阿良々木君、何をしているのよ」

暦「いや本当になんと言って良いか・・・」

ひたぎ「そうではなくて、私と貴方の大事な後輩が困っているのよ」

神原「・・・え?」

ひたぎ「困っている後輩を颯爽と助けに行くのが、私の知っている阿良々木君なのだけれど」

暦「まさか、戦場ヶ原・・・?」

神原「私と阿良々木先輩の結婚を許してくれるのか!?」

ひたぎ「許さないわよ」

暦「・・・ガハラさんに捨てられるのかと思って一瞬焦った・・・」

ひたぎ「酷いわね。私が、大好きで大事な彼氏を捨てるなんて、ある訳ないじゃない」

暦「殺そうとはするけどな」

ひたぎ「五月蝿いわね、縊るわよ」

暦「勘弁してください・・・」



154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:25:37.90 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「実のところを言えばね、いつかこういう事があるかもしれないとは思っていたのよ」

暦「僕はそこまで信用されていないのか?」

ひたぎ「そうではないわ。そうでもあるけど」

暦「そうでもあるのかよ・・・」

ひたぎ「茶々を入れない。そうではないと言ったでしょ。つまり、阿良々木君はモテモテなのよ」

暦「・・・」

ひたぎ「そして鈍感主人公であるところの阿良々木君はそれを自覚していない」

ひたぎ「ほとんど知らないような子からも好意を寄せられているかもしれない」

ひたぎ「それがどれくらいの重さの想いで、その子がどんな人格で、どんな行動に出るか」

ひたぎ「もしかしたら、何人かがかりで、阿良々木君の自由を奪い、逆レイプされちゃったり」

暦「お前、そんな事があるかもしれないと思っていたのか!?」

ひたぎ「ええ、そんな妄想で何度か1人でしたこともあるわ」

暦「ドン引きしたのはこっちの方だ!」



159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:30:49.81 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「そしてその中の1人が妊娠しちゃったりして、阿良々木君に迫る訳よ」

暦「彼女にそんな妄想をされていた僕のこのやるせなさはどこにぶつければ・・・」

ひたぎ「まぁ、その時はその女も阿良々木君も殺すけど」

暦「僕、レイプされてんじゃん! 浮気でも本気でもないじゃん!」

ひたぎ「そうね」

暦「お前、何がなんでも僕を始末したいのか・・・?」

ひたぎ「確かに、阿良々木君の始末は上から下まで出来るわよ」

暦「戦場ヶ原の愛の深さが読めない!」

ひたぎ「まぁ、話が逸れたけど、別に考えた事がなかった訳ではないという事よ」

暦「彼氏が寝取られる事を考えた事があるって知らされる身にもなってくれ」

ひたぎ「後輩が寝取られた私の身にはなってくれないの?」

暦「う・・・そ、それは・・・」

神原「わ、私は阿良々木先輩を寝取った訳では・・・」



162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:38:14.87 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「神原も神原よ。阿良々木君に告知すれば、こうなると分からなかった訳ではないでしょう」

神原「それは・・・」

ひたぎ「これは貴方の失策よ、神原」

神原「はい・・・」

ひたぎ「とは言え、私の可愛い後輩が妊娠して、阿良々木君そっくりの子どもを生んだら
     こっそりDNA検査するために口内の細胞を採取していたかもしれないけれど」

暦「さらりとエグイ事言うなよ!」

ひたぎ「間違っていたというなら、貴方は、今回の件については最初から間違えていたのよ」

神原「はい・・・」

ひたぎ「でもまぁ、できちゃったものは仕方がないという見方もできるわ」

神原「せ、戦場ヶ原先輩!?」

ひたぎ「私はまだ分からないけれど、好きな男の子どもをその身に宿せて良かったわね」

神原「うっ・・・せ、戦場ヶ原・・・せんぱぁい・・・ひぐっ」

ひたぎ「で、阿良々木君。私たち2人をここに呼んだからには、何かあるんじゃないの?」

暦「ああ、秘策ってほどでもないんだけどな、2人とも」

暦「3Pしよう」



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:44:32.87 ID:WIC7OGtO0

神原「唐突過ぎて感動の涙が枯れたぞ、阿良々木先輩」

ひたぎ「・・・」

暦「そんな白い目で見るな、戦場ヶ原!」

ひたぎ「・・・理由を聞いておきましょうか」

暦「いやもう、神原は僕の子どもを産むって決めてる訳じゃん」

神原「そうだな」

暦「それならやっぱり今までみたいに先輩と後輩っていう友人関係ではいられないと思うんだよ」

神原「つ、つまり恋人!?」

暦「いや、僕の恋人は戦場ヶ原だけだ」

ひたぎ「やばい、ちょっとカッコイイ」

暦「だから、神原。お前は正しく、これ以上ないくらい正しく、愛人にする」

神原「その手があったか!」

暦「けれど、やっぱり僕の恋人は、優先順位は戦場ヶ原だろ? だからまず、戦場ヶ原とだ」

暦「そして神原も加わり、3Pに至ることで、今までの有耶無耶な関係を明確にしてしまおうという事なんだ」



187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:51:02.28 ID:WIC7OGtO0

ひたぎ「神原は恋人公認の愛人ということね」

暦「ああ、なかなか良い案だろ?」

ひたぎ「100点ではないかもしれないけれど、この3人が欠けないための方策としては悪くないわね」

神原「しかし思い切ったことを考えついたものだな、阿良々木先輩」

ひたぎ「そうね。神経薄弱と言われた阿良々木君とは思えないわ」

暦「人をトランプゲームみたいに言うなよ」

暦「なんつーか・・・子どもができたって言われてちょっと腹が据わったのかもな」

神原「普通それは女性に適用されるべき概念だと思うぞ、阿良々木先輩」

暦「そういう事で、僕の家はダメだし、ガハラさんの家も論外、神原の家はお祖母ちゃんたちがいる」

暦「ちょっと風情がないけど、この辺は人気もないからな」

ひたぎ「初めてはもう少しロマンチックに行きたかったのだけれど・・・」

神原「ホテルはお金がかかるからな」

貝木「仕方ないからコレで行ってこい」

ひたぎ「!?」

暦「?」



197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 16:58:52.16 ID:WIC7OGtO0

神原「貝木、さん?」

ひたぎ「見てたのね・・・」

貝木「この俺が金を出すことなど本来ならばありえん。だが、聞くところによると
    臥煙の忘れ形見が惚れた男と共になると言う。ならば祝儀くらいはくれてやらねばなるまい」

神原「で、ですが・・・」

ひたぎ「別にいますぐ結婚どうこうという訳ではないのだけれど」

貝木「なんだ、戦場ヶ原。お前、妬いているのか?」

ひたぎ「違うわよ・・・」

暦「・・・なんかいろいろ混乱しているんだけど、あれ? え? 貝木?
  なんか自然に溶け込んでるんだけど? どういうこと?」

ひたぎ「もう会わないんじゃなかったの?」

貝木「今回の件で、戦場ヶ原、お前が得るべき教訓は、詐欺師の言葉を容易く信じるものではない、という事だ」

神原「詐欺師? 貝木さんは詐欺師なのか?」

暦「か、会話についていけない・・・」



200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:03:58.94 ID:WIC7OGtO0

暦「結局3万ももらっちまった・・・恋人の敵だったり、妹の敵だったりした相手なのに・・・」

ひたぎ「貝木からご祝儀と称して施しを受けてしまった・・・」

神原「ふ、2人とも、どうしたのだ・・・?」

ひたぎ「はぁ、まぁ良いわ。こんな金、さっさと使ってしまいましょう」

暦「だな・・・手元にあるのも薄気味悪いしな」

ひたぎ「ええ、さっさと行くわよ」

神原(なんだか先輩がたは沈んでしまっているが、私の心はまた浮かれてしまっている)

神原(紆余曲折あったけれど、戦場ヶ原先輩にも結局認めてもらえて)

神原(そして戦場ヶ原先輩と一緒とは言え、阿良々木先輩に抱いてもらえるなんて)

神原(今、浮かれずにどこで浮かれるというのだ、私は!)

神原「この世の春やーーーー!!」

ひたぎ「!?」

暦「!?」



204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:11:19.42 ID:WIC7OGtO0

暦「結局、泊まっちまったな」

ひたぎ「良いじゃない。1人1万。朝食もなかなか美味しかったし、たまには良いわ」

ひたぎ「・・・出資者があの男というのが気に食わないけれど」

神原「まぁまぁ、戦場ヶ原先輩。金に貴賎はないぞ」

ひたぎ「・・・そうね」

暦「んじゃチェックアウトしてくるな」

ひたぎ「ええ、そうして頂戴」

神原「・・・戦場ヶ原先輩」

ひたぎ「ん?」

神原「ふふ、私は虎視眈々と正妻の座を狙っているのだ。油断しないようにな」

ひたぎ「奪えるものなら、奪ってみなさい。神原」


従業員「1801号室の部屋清掃お願いします」

貝木「わかりました」

貝木「これが阿良々木の精子か・・・さて、いくらで売れるかな・・・」

おわり



207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:14:37.32 ID:8tZyPEx1O

>>204
話聞いてたなら金渡さんでも
夜忍びこんで抜けばいいのに



209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:17:29.31 ID:WIC7OGtO0

神原がガハラさんに対して敬語気味
 →後ろめたい事があり、怯えているため

貝木のキャラがおかしい
 →ごめん、まだ原作でもあまり出てないから掴みきれてない

>>207
 →大金が回収できそうだから、金を渡した



218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:23:29.62 ID:WIC7OGtO0

番外編 壹

月火「あれー? 火憐ちゃん、お兄ちゃんは?」

火憐「ああ、ちょっと前に散歩してくるって出かけていったぜ」

月火「ふーん。お夕飯までには帰ってくるの?」

火憐「って言ってたけど」

月火「じゃあ、まぁ、良いか~」

prrrr

火憐「あれ、メールだ・・・あー・・・月火ちゃん」

月火「どったの?」

火憐「兄ちゃん、帰り遅くなるから、夕飯いらないって」

月火「なぬーーーーー!! もーーー、お兄ちゃんめ!!」



223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:26:46.99 ID:WIC7OGtO0

番外編 弐

月火「お兄ちゃんまだかなー」

火憐「月火ちゃん、先にお風呂入っちゃいなよ」

月火「んー、今日はお兄ちゃんと入ろうかと思ってたんだけどなー」

火憐「えっ、そうなの?」

月火「お兄ちゃんに髪洗ってもらうの好きなんだよねー、執事みたいで」

火憐「マジかよー、アタシもやってもらいてーな」

月火「じゃあ今夜は久しぶりに3人でお風呂入ろうか」

火憐「おっ、いいねえ」

prrrr

火憐「おや、メールが・・・」

月火「なんかデジャビュ・・・」

火憐「『今日は外泊します』だってさ・・・」

月火「あんにゃろーーーーーーー!!!」



230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:32:01.28 ID:WIC7OGtO0

番外編 参

暦(戦場ヶ原も神原も寝てしまった)

暦(まぁ、無理もないよな・・・初めての女性って結構大変って聞くし)

暦(それでも戦場ヶ原で4回、神原にも2回・・・女子ってタフなのか繊細なのかよくわかんねーや)

忍「お前様よ」

暦「・・・忍か」

忍「かかかっ、今日は随分な日になったのう」

暦「まーな・・・怒涛の1日だったぜ」

忍「疲れてるところ悪いんじゃがの」

暦「なんだ?」

忍「儂にも子種をもらおうかと思っての」

暦「なっ・・・ま、マジで言ってるのか?」

忍「うむ、順番で言えば、阿良々木ハーレムは儂に始まり、儂に終わるのじゃ」


暦(結局、忍には口で1回、前で1回、後ろで1回、計3回搾り取られてしまった・・・)



237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:38:18.07 ID:WIC7OGtO0

後日談 壹

影縫「阿良々木くん」

暦「影縫さん・・・なんですか、改まっちゃって・・・」

影縫「一生の願いや! ウチのことも阿良々木ハーレムに入れ」

暦「お断りします」

影縫「後生や・・・もう、阿良々木くんしか頼れへんのや・・・」

余接「僕からもお願いするよ、お兄ちゃん」

暦「・・・余接ちゃんはどうするんだ?」

余接「ぼ、僕は・・・僕は・・・お姉ちゃんと一緒にいなきゃいけないから・・・」
    僕も、阿良々木ハーレムに入るよ・・・」

暦「・・・そっか・・・じゃあ、2人まとめて面倒みるよ」

影縫「阿良々木くん好き! 愛してる!」

暦「ちょ、ちょろい!?」



241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:43:44.28 ID:WIC7OGtO0

後日談 弐

羽川「で、とうとう本当に阿良々木ハーレムを作っちゃったと」

暦「はい・・・」

羽川「はぁ・・・もう、頭痛くて猫耳が生えそうだよ・・・」

暦「うっ」

羽川「まぁ、それは冗談だけど」

暦「うう」

羽川「これからが大変だよ? 分かってるの?」

暦「ああ。守らなきゃいけないヤツが増えたんだ。だからちょっとばかし、いや、ものすげー大変でも
  弱音を吐いても、血を吐いても、気炎を吐いて皆を守ってみせるさ」

羽川「・・・ちょっと見ない間にカッコよくなっちゃってまぁ」

暦「羽川にそう言われるとちょっと自信が沸くよ」

羽川(もっと早くそういう姿勢を見せてくれれば私だって・・・)

暦「さて、行くか」

羽川「うん、頑張ってね」



246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 17:51:40.73 ID:WIC7OGtO0

後日談 参

暦「よぉ、来たぜ。千石」

撫子「暦お兄ちゃん・・・いらっしゃい・・・ってあれ?随分大勢で来たんだね」

忍「ふん、儂と主様だけで良いと言ったのにな。ハーレムの女供までついてきおったんじゃよ」

撫子「え? え? なにそれ? はーれむ? はーれむってなに?」

ひたぎ「簡単に言えば、阿良々木くんと、彼が侍らせている女性達の集まりよ」

撫子「な、なにそれ!? 撫子がこんな神社で待ってる間、暦お兄ちゃん何してたの!?」

影縫「有り体に言えばセックスやね」

余接「ストレートすぎるよ、お姉ちゃん」

神原「では、ここは1つ、オブラートに包んでエイクラブと言っておこう」

火憐「さっすが神原さん! ロマンチックだぜ!」

月火「それを言うならメイクラブだと思うよ、火憐ちゃん・・・」

撫子「ええええ! 撫子もそれ入る!!」

暦「あ、人間に戻った」

おわり



264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 18:36:05.53 ID:WIC7OGtO0

始めた当初はこんな展開になるなんて思ってなかった
ガハラさんと神原と修羅々木さんの3人だけで話を作る予定だったんだ
だから早々に八九寺不在確定している時系列を使ったのに・・・
いろいろ無理がありすぎた


元スレ
神原「やった!ついに阿良々木先輩の子どもを妊娠したぞ!」