1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:13:26.37 ID:RzJvIELk0

ドゴォォォン

マミ「ワルプルギスの夜を……」

杏子「倒せた……のか……?」

さやか「夢じゃ……ないよね……?」

ほむら「……やっと……終わった……」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:13:50.88 ID:RzJvIELk0

さやか「……やったー!!!」

杏子「よっしゃああああ!!!」

マミ「やったわね、暁美さん!!」

ほむら「ええ……!!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどか……まどかー!」ダキツキッ

まどか「ほ、ほむらちゃん!?」

ほむら「私……やったよ……やっと……」ポロポロ

まどか「うん……おめでとう、ほむらちゃん!!」






ほむら(でも、このときは思いもしなかった……)

ほむら(あんなことが起こるなんて……)




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:19:54.74 ID:RzJvIELk0

<数日後>

さやか「おー来た来た」

まどか「おはよう、ほむらちゃん!」

ほむら「おはよう、まどか、さやか、志筑さん」

仁美「おはようございます、ほむらさん」

さやか「今日も学校は大変だなぁ……早く来週にならないかな……」

仁美「三人は来週遊園地に行かれるのですよね?」

まどか「うん!ほむらちゃんとどこかに遊びに行くの初めてだから楽しみだね!」

ほむら「ええ」ニコッ

仁美「私もお稽古がなければ行きたかったのですが……」

さやか「仁美にはお土産買ってくるからそれで……ん?」


「暁美ほむらさんと美樹さやかさんですね?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:25:40.40 ID:RzJvIELk0

さやか「は、はい……」

ほむら「そうですが……あなたは?」

刑事「私、見滝原署の者ですが、署までご同行願えますか」

まどほむさや仁「え!?」

さやか『ねえ、ほむら、心当たりある?』

ほむら『いいえ……ないわ……』

さやか『だよねえ……杏子ならわかるけど……』

刑事「そんなに不安がらないでください。ただ、二、三確認したい事があるだけです」

ほむさや「わかりました……」

まどか「ほむらちゃん……さやかちゃん……」

ほむら「心配しないで、まどか」

さやか「そうそう、すぐ戻ってくるから!」

まどか「うん……」




16: >>14 素で忘れてた。問題ないけど。 2012/02/06(月) 23:30:33.49 ID:RzJvIELk0

刑事「では、こちらに」ガチャ

ほむさや「はい」

バタン ブォォォォ

まどか「大丈夫かな、二人とも……」

仁美「大丈夫ですわよ、まどかさん。あの二人に限って犯罪なんかしてるわけありませんわ!」

まどか「う、うん……そうだよね!」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:35:48.74 ID:RzJvIELk0

ほむさや「……」

刑事「……」

さやか『見滝原署って確かここ左に曲がったところだよね』

ほむら『ええ………!?何で、右に!?』

ほむら「あ、あの……見滝原署って今のところ左じゃ……」

刑事「ええ、知ってますよ……でも、あなた達の行くところはそこじゃありません」バッ

ほむさや「!?」

さやか(何この布!?……うっ……)

ほむら(気が……遠く……)



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:41:54.75 ID:RzJvIELk0

ほむら「……うっ……ここは……え!?」

ほむら(拘束着とベルトで椅子に拘束されて動けないようになってる……!?)

ほむら(それに身に付けてたもの全てない……ソウルジェムも……!)

ほむら(それにこの真っ白な空間にモニターと鏡……?ここは……)

ガチャ

「目覚めたようだね」

ほむら「!(さっきの刑事じゃない……)」

「どうだい、気分は?」

ほむら「こんな最悪の目覚めは一ヶ月ぶりね」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:47:22.15 ID:RzJvIELk0

「それは済まない。だが、こちらも仕事なんでね」

ほむら「あなた達は何者?」

「何者……か。なんて説明すればいいのか……」

調査員「とりあえず、アメリカで言うFBIの調査員みたいなモノとでも思ってくれ」

ほむら「では、何が目的なの?」

調査員「……君は中二だろう?それにしては、落ち着いているね。君の友達とは大違いだ」

ほむら「友達……美樹さやかは無事なの!?」

調査員「我々の質問に答えてくれたら教えてあげよう」

ほむら「……」



30: 十六茶のキャンペーンって0時からやるのかな 2012/02/06(月) 23:53:51.87 ID:RzJvIELk0

調査員「まず、最初に……君は何者だ?」

ほむら「どこにでも居る普通の中学二年生よ」

調査員「君が普通の中学二年生ならこんなところに呼ばれないと思うがね……」

ほむら「それはこちらのセリフよ」

調査員「……じゃあ、この映像を見てくれ」

ほむら「……!」

調査員「我々も驚いたよ、スーパーセルなんて我々には全く関係ないと思っていたところにこんなモノを渡されたのだから」

調査員「このスーパーセルに立ち向かっているのは君だろう?」

ほむら「……他人の空似よ」

調査員「ほう……君はあの日避難所に居なかったはずだ……」

調査員「そしてその同時刻にスーパーセルに立ち向かう君に似た人物が居る……すごい偶然だね」

ほむら「……そうですね(そんなところまで調べているの……?)」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/06(月) 23:59:49.32 ID:RzJvIELk0

調査員「……じゃあ、二つ目だ。少し映像を進めると君以外にもスーパーセルに立ち向かう少女が居る」

調査員「この剣を持った少女……君の友達の美樹さんに似てないかい?それとも、これも他人の空似かい?」

ほむら「……そう思います」

調査員「すごい偶然だね。他にもこの銃を持った少女なんか君と同じ学校の先輩にそっくりだ」

ほむら「……私はその先輩を知りませんが、本当ならすごいですね」

ほむら(まずい……この様子だと巴マミも私達と同じように……)

調査員「そして最後にこの槍を持った少女、君は会った事はないかい?」

ほむら「いいえ、ありません」

ほむら(杏子とは日常で接する事はない……出来るだけ関係がないように振る舞って……)

調査員「嘘をつくのはやめたまえ。見滝原のゲームセンターの監視カメラの映像の一つに君達が会話している映像があった」

ほむら(そんなところまで調べているの!?たった、数日の間に!?)



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:04:56.75 ID:XdSMxj340

調査員「嘘をつくという事は何か隠しているのかな?」

ほむら「……私の知り合いとは別人に見えたのでそう言っただけです」

調査員「……まあ、そういうことにしておこう。では、次の質問だ」

調査員「この四人の少女はスーパーセルに向かって何をしていると思う?」

ほむら「さあ、スーパーセルを止めようとしているんじゃないですか?」

調査員「君は銃や剣を使って止められると思うのかい?」

ほむら「……こんな人間離れした子達なら出来るんじゃないですか?」

調査員「まあ、そうかもしないね。しかしね、私はこれが実はスーパーセルじゃないと思うんだよ」

調査員「いや、正確に言えば、スーパーセルの中にそれを起こしている何かが居る」

ほむら「その根拠は何ですか?」

調査員「……ふむ、ここまで言っても何も言わないか」

ほむら「……?質問に答えてくだ「実はね、君達の正体はもう知っているんだよ、魔法少女」

ほむら「!?」




38: >>34 一般人に見えない設定とかあったっけ 2012/02/07(火) 00:10:18.98 ID:XdSMxj340

調査員「実は数十年前から我々には見えない何かと戦っている少女達……魔法少女の存在は知っていた」

調査員「しかし、それが何なのかは具体的にはわからなかった。この組織も解散の危機が迫っていた」

調査員「だが、そこへさっきの映像だ。そこで我々は全力で君達のことを調べあげた」

コンコン

調査員「ちょうどいいタイミングだ、入りたまえ」

ガチャ

ほむら「!さやか、マミ!!」

さやか「ほむら……!」

マミ「暁美さん……!」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:15:33.51 ID:XdSMxj340

ドサッ

さやか「痛った~……もうちょっと丁寧に扱いなさいよ!」

マミ「暁美さん、大丈夫?」

ほむら「え、ええ……」

さやか(杏子がいない……)

ほむら(どうやらまだ捕まって……)

調査員「佐倉杏子さんはまだ捕まってない……そう思っているね?」

ほむさや「え!?」

調査員「今、彼女は手術を受けている。身体に数発の弾丸を撃たれたからね」

さやか「何でそんなことに……!」

マミ「私のせいよ……」

ほむら「マミのせい……?」

調査員「巴さんが全然しゃべってくれないからね、我々も少々手荒なマネをせざるを得なくなってね」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:21:06.15 ID:XdSMxj340

マミ「私が質問に答えないでいたら佐倉さんを連れて来て、少しずつ銃で……」

マミ「死なないとわかっていても、見てられなくて……」

さやか「何それ!?マミさんは何も悪くないですよ!こいつらじゃん!!」

調査員「我々もあまりそういうことはしたくなかったんだよ。彼女がすぐにしゃべってくれてたら……」

さやか「最低……!」

調査員「でも、彼女が話してくれたおかげで全てがわかったよ」

ほむら「……まさか!」

調査員「魔法少女……インキュベーター……魔女……全て教えてもらったよ」

ほむら「くっ……!」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:26:31.45 ID:XdSMxj340

ピンポーン

シーン

まどか「……」

まどか(マミさんも、さやかちゃんも、ほむらちゃんもいない……)

まどか(どこに行っても杏子ちゃんもいないし……みんな、何かあったのかな……)

まどか(まさか、朝のって誘拐じゃ……)

まどか(ううん、ほむらちゃんもさやかちゃんも魔法少女だから大丈夫だよね!)

まどか(マミさんと杏子ちゃんも心配だけど……あの二人なら大丈夫だよね!)

まどか(みんな、無事に戻って来たら遊園地に行くんだから!!)



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:32:36.69 ID:XdSMxj340

<牢屋>

ドサッ

さやか「痛った!だから、丁寧に扱いなさいよ!」

監視「うるさい、そこでおとなしくしていろ」ガチャン

さやか「……ったく!何なのよ!!」

マミ「佐倉さん……大丈夫かしら……」

ほむら「ソウルジェムが無事なら大丈夫だと思うけれど……」

さやか「……これからあたし達どうなるんだろ」

ほむら「おそらく、実験動物みたいな扱いを受けるでしょうね」

ほむら「マミ、全部話してしまったのでしょ?」

マミ「ええ……」

ほむら「なら、魔法がどのようなものか研究され、魔女への対抗手段として活かされるんじゃないかしら」

さやか「じゃあ、このままここに居たら何されるかわかんないじゃん!」

ほむら「ええ、そうよ」




52: 10分以上書かなかったら多分寝オチ 2012/02/07(火) 00:37:53.41 ID:XdSMxj340

マミ「私が言わなければ……」

ほむら「いつまでもそんなことを言っていてもしょうがないわ。ここから逃げる事を考えましょう」

さやか「でも、ソウルジェムも無いし……」

ほむら「おそらく、実験で私達にソウルジェムが渡されるはずよ。そのときを狙うしか無いわね」

マミ「でも……そう簡単に行くかしら?」

ほむら「簡単ではないでしょうね……でも、絶対に……」

ほむら(まどかと遊園地に行く約束……守ってみせる!)



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:43:03.73 ID:XdSMxj340

<翌日>

さやか「何この服……下着だけなのと変わらないじゃん」

監視「黙って歩け」

さやか「……」

マミ「……」

ほむら「……」

監視「着きました、ゲートを開けてください」

ピー ガチャン

さやか「何ここ……すごい広い……」

ほむら「学校の体育館の三倍はあるんじゃないかしら」

マミ「あ、あそこ!」

さやか「杏子!」

杏子「はぁ……はぁ……」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:48:10.02 ID:XdSMxj340

調査員「おはよう、魔法少女諸君」

ほむら「……」ギロッ

調査員「おいおい、そんな睨まないでくれよ。私だってこんなことしたくないんだから」

さやか「ちょっと!杏子苦しそうじゃん!手術したんじゃないの!?」

調査員「実は一カ所だけ手当してないところがあるんだ」

さやか「じゃあ、早く手当を……!」

調査員「それをするのは君達だ」

ほむさやマミ「……?」

調査員「君達は魔法でケガを治す事が出来るんだろう?それをこの場でやってほしいだけなんだ」

マミ「もしかして、そのためだけに手当を……」

さやか「酷い……!」




58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 00:53:33.94 ID:XdSMxj340

調査員「で、君達の中で一番治癒が得意な子はいるのかな?それとも、みんなあまり変わらないのかな?」

ほむら「……」

さやか「マミさん……」

マミ「……」コクリ

さやか「じゃあ、あたしが……」

調査員「わかりました。身体にいろいろつけることになるけど気にしないでください」

さやか「……」




61: >>59,60 特撮作品のこういう話思い出しながら書いてます 2012/02/07(火) 00:59:59.49 ID:XdSMxj340

研究員「準備完了しました」

調査員「了解しました。では、美樹さん、ソウルジェムを……っとその前に」

さやか「?」

調査員「もしも、君が治癒する事以外の事をすれば、この銃で佐倉さんのソウルジェムを壊します」

さやか「!」

調査員「そのことを肝に銘じてください。はい、ソウルジェム」

さやか「……はい」

調査員「では、佐倉さんを治してあげてください」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:03:32.50 ID:XdSMxj340

杏子「はぁ……はぁ……さ、さやか……?」

さやか「杏子……今、治してあげるからね……」

パァァァァ

さやか「……終わりました」

調査員「確認しろ」

研究員「……確かに完治しています」

調査員「これは驚きだ……本当に治してしまうとは……よし、次の実験に移行しろ」

研究員「はい」

ほむら「……」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:08:39.02 ID:XdSMxj340

調査員「では、次に魔法少女に変身してもらいます」

調査員「魔法少女に変身する事でどのようなことが君達の身体に起こっているかのデータを取ります」

調査員「その他に君達の武器など出してもらってその力のデータも取ります」

調査員「あと、さっきも美樹さんに言いましたが、言われた事以外の事をしようとしたらお友達のソウルジェムを壊します、いいですね?」

ほむさやマミ杏「……はい」

調査員「では、まず美樹さんお願いします」

さやか「……はい」




65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:13:54.22 ID:XdSMxj340

シュゥゥゥン

さやか「これでいいですか」

調査員「はい。では、武器を出してください」

シャキン

調査員「剣のデータを取れ」

研究員「はい」

さやか「……」

マミ「大丈夫かしら、美樹さん……」

杏子「なぁ、これからどうすんだよ」ボソ

ほむら「後で言うから、あいつらに言われた通りにしなさい」ボソ



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:19:05.31 ID:XdSMxj340

調査員「では、次にその剣でそこにある鉄板を斬ってください」

調査員「力を抜いたら……わかりますね?」

さやか「……はい」

調査員「では、お願いします」

さやか「……はあっ!」ズバッ

調査員「ほぉ……ありがとうございました。はい、ソウルジェム返してね」

さやか「……はい(アンタ達のじゃないでしょ!)」

調査員「では、次、佐倉さんお願いします」

杏子「ちっ……」




69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:22:39.45 ID:XdSMxj340

<数十分後>

調査員「はい、では、武器を出してください」

ほむら「はい」

ほむら『……三人ともわかった?わかったら何か合図して』

さやマミ杏「……」コクリ

ほむら(よし……)



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:26:54.38 ID:XdSMxj340

調査員「データは取れたようですね……ところで暁美さん、武器が盾で攻撃は出来るんですか?」

ほむら「はい、出来ます……けど」

ほむら『今よ!』

さやマミ杏「!」

ほむら「喰らうのはあなた達よ」

ポトッ

ピカッ




75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:34:07.18 ID:XdSMxj340

「ぐはっ!」

「うわぁ!」

調査員「くそっ……!」ドキュン

調査員(割れた音がしない……)

調査員「状況はどうなっている!?」ピッ

別室の人間「四人がいません!ソウルジェムも奪われ、兵が数人……扉も破壊されています!」

調査員「捕まえろ!場合によっては抹殺しても構わん!」ピッ



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:37:28.16 ID:XdSMxj340

タッタッタ……

杏子「何とかやり過ごしたな」

さやか「で、これからどうすんのよ」

ほむら「強行突破するわ」ガサゴソ

さやか「何だ……何か策でもあるのかと思った……」

ほむら「しょうがないでしょ、ここがどんなところかもわからないんだから」ガサゴソ

ほむら「それにしてもこんなところに武器庫があって幸運だったわ」ガサゴソ

マミ「でも、暁美さん、そろそろ行かないと……」

ほむら「ええ、武器も全部取ったしさっさと出ましょう」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:40:52.43 ID:XdSMxj340

タッタッタ……

軍人「目標、発見!」

さやか「うわ、あんなのまで……」

杏子「うっとおしい、全部ぶっ殺すか」

マミ「ダメよ佐倉さん、そんなことをしては」

杏子「こんなときに何甘い事言ってんのさ、マミ」

マミ「別に殺さなくても……ティロ・フィナーレ!」ドゴォォン

軍人「うおおおお!!!」ゴロゴロゴロ

マミ「こうやって天井を崩してしまえば追って来れないわよ」

さやか「さっすが、マミさん!」

杏子「なかなかやるな、マミ!」

ほむら「褒めてるヒマなんかないわ、行くわよ!」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:45:03.84 ID:XdSMxj340

<数十分後>

さやか「なんか広いところに出たね」

杏子「なぁ、あのデカイ扉が出口じゃねーのか?」

ほむら「……ロックされてる。簡単に開けられそうにないわね」

マミ「じゃあ、私が……」

軍人「居たぞー!撃てー!」ズドドドドド

杏子「チッ……」バッ

軍人「弾が通らないだと!?」

マミ「ありがとう佐倉さん……あなたが結界を張ってくれなかったら……」

杏子「いいから、早くその扉壊してくれ!結界だっていつまでも張れねぇぞ!」

マミ「ええ!ティロ・フィナーレ!!」ドゴォォォン



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:48:17.19 ID:XdSMxj340

さやか「眩しっ!」

マミ「やっと外に……どうやら……山奥のようね……」

杏子「おい、あいつら来たぞ!」

ほむら「大丈夫よ」ドゴォォォン

ゴロゴロゴロ

ほむら「爆弾で崩したわ。これで別の場所からじゃないと出られない」

さやか「で、どうすんの?早くしないとまたあいつらが……」

ほむら「……いいモノがあったわ」

さやマミ杏「?」




84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:51:28.47 ID:XdSMxj340

ババババババババ

軍人「少女四人は逃走した模様、我々もヘリで追います!」ピッ

調査員「はい、よろしくお願いします」ピッ

調査員「……魔法少女っていうのは何でもアリなんでしょうかねぇ」

研究員「さ、さぁ……」

調査員「……さ、もしもの時の事も考えとかないと」



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:55:18.07 ID:XdSMxj340

マミ「ふぅ……何とか逃げ切ったわね」

杏子「あいつら、ヘリで逃げたと思い込んでやんの」

ほむら「でも、もう魔法が切れる頃だからまたすぐに移動するわよ」

さやか「それにしても、ここどこなんだろ……」

ほむら「しばらく行けばわかるわよ」




91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 01:58:57.47 ID:XdSMxj340

ガタ ゴト

杏子「トラックがあって助かったな。忍び込んで正解だ」

マミ「これでしばらくは休んでいられるわね」

さやか「でも、これ降りたらどうする?」

さやか「ほとんど下着みたいな姿だし、魔法少女姿も目立つし、魔力使うし……」

マミ「そうね……どこかで服を買いたいけど今はソウルジェムしかないし……」

ほむら「三人とも、いい物があったわよ」

さやマミ杏「え?」



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:03:14.37 ID:XdSMxj340

ほむら「これよ」バッ

マミ「あ……服……」

杏子「お、いろいろあるし、これ着ればいいじゃん」

さやか「でも、人の物盗むなんて……」

マミ「私も美樹さんと同じ意見よ」

ほむら「そんなことを言っている場合じゃないわ」

杏子「ほむらの言う通りだ、さっさと着ろよ」

さやマミ「……」

さやマミ「運転手さん……その他諸々、ごめんなさいっ!」



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:06:19.28 ID:XdSMxj340

さやか「ねえ、あたし達のこと、親にはどう伝わってんだろ」

マミ「さぁ……さすがに『お宅のお子さんは魔法少女です』なんて言わないと思うけど……」

ほむら「でも、私達が逃げた事によってテレビなど使って捕まえようとするんじゃないかしら」

さやか「え!じゃあ、あたし指名手配とかされんの!?」

マミ「せいぜい行方不明ぐらいじゃないかしら……?」

杏子「まあ、どっちにしろ大丈夫だろ」

さやか「何が大丈夫なのよ」

杏子「行方不明だろうが指名手配だろうがさ」

杏子「人間、基本的にそういうのは自分に関係ないと思ってるのが大半だから街中歩いても大丈夫ってことだよ」

ほむら「まあ、よっぽどのことが起きないと、そういう人間の顔は覚えないわね」

さやか「う~ん、そういうものかもね……」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:09:28.11 ID:XdSMxj340

<数十分後>

さやか「トラックを降りたはいいけど……そんなに乗ってなかったよね……?」

杏子「おいおい、マジかよ……」

マミ「まさかこんなところまで連れてこられてたとはね……」

ほむら「渋谷……」

マミ「東京だなんて……ここからどうやって帰ればいいのかしら……」

さやか「……そういえばほむらって前、東京に住んでたんじゃないの?だったら……」

ほむら「おそらく奴らがもう私の家をマークしているでしょうね。だから、無駄よ」

さやか「そうだね……ごめん」

杏子「ったく、これからどうすんだよ」

マミ「とりあえず、前に進みましょう。これからどうするかはそれからでもいいわ」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:13:31.58 ID:XdSMxj340

<夜>

「おかけになった電話は現在、電波の……」ピッ

まどか「はぁ……」

まどか(やっぱり電話かけても出ない……何かあったのかな、ほむらちゃん達……)

まどか(ニュースでもなんにも言ってないし……)

詢子「おーう、ただいま、まどか」

まどか「……ママ」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:17:06.20 ID:XdSMxj340


詢子「どうした、まどか。そんな暗い顔して」

まどか「ううん、何でもない……」

詢子「まどか……何かあったのなら相談してくれよ?」

まどか「ママ……うん……そうする……」

詢子「大体、ニュースなんて見てるから暗い気持ちになるんだ」

詢子「面白いバラエティとかにしろー!」

まどか「あはは……じゃあ、チャンネルを……」ピッ

ニュースキャスター「こんばんわ。本日は予定されていた番組を変更して特別編成でお送りします」

まどか「え?」




100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:20:03.13 ID:XdSMxj340

詢子「どのチャンネルも全く同じ番組やってるな……」ピッ ピッ

まどか「何があったんだろ……」

ニュースキャスター「では、お願いします」

防衛省「はい、私、防衛省の……の……と申します……」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:23:10.54 ID:XdSMxj340

<同時刻>

さやか「ねえ、新宿まで歩いてなんかあんの?」

ほむら「とりあえず、進むしかないでしょ」

マミ「……ねえ、なんか周りの様子変じゃない?」

杏子「全員、テレビモニターに釘付けになってんな……なんか面白いもんでも……なっ!」

さやか「どうしたの、杏……え!?」

マミ「嘘……でしょ……!?」

ほむら「そんな……まさか……!!」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:26:11.89 ID:XdSMxj340

ニュースキャスター「えっと……つまり……」

防衛省「つまり、インキュベーターという地球外生命体は少女の願いを叶える代わりに」

防衛省「彼女達を人間から魔法少女という存在にし、そして時が経つと我々に大きな害をもたらす魔女にすることが目的なんです」

ニュースキャスター「えっと……そのインキュベーターというのは侵略が目的なんでしょうか?」

防衛省「いえ、魔法少女が魔女になるときに発生するエネルギーを狙っているようです」

防衛省「しかし、侵略が目的ではなくても、我々人類に危険が迫っている事は確かです」

防衛省「この前、見滝原町で起こったスーパーセル。あれも実はその魔女だったのです」

防衛省「また、魔法少女もその力は侮れません。この映像をご覧ください」


さやか「あ、あれは……!」

杏子「さっきの実験のときの映像じゃねーか!」



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:29:13.56 ID:XdSMxj340

防衛省「これはCGではありません。実際に中学生の少女が2mの厚さの鉄板を破壊したのです!」

防衛省「もし、彼女達が我々に牙を剥けば、ひとたまりもないでしょう」

防衛省「そして、魔女になると人間の目には見えなくなり、全てを破壊しようとするようです」

ニュースキャスター「ち、ちなみに魔女と魔法少女は日本だけでもどの位いるんでしょうか……?」

防衛省「魔女は見えませんから、今ここにも居るかもしれません」

防衛省「魔法少女も見分ける方法は今のところありません。しかし、現在四名の魔法少女が確認されています」

防衛省「こちらの四名です」


ほむら「まずい……早くここから逃げるわよ!」



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:32:24.88 ID:XdSMxj340

防衛省「彼女達は現在東京のどこかに潜伏していると思われます」



通行人A「ん……お、おい……あの四人……似てないか……?」

通行人B「今、東京にいる、って言ってたよね……」

通行人C「ば、化物だぁぁぁぁ!!魔女だぁぁぁぁぁ!!!」



さやか「……なんでこんなことに……!」

マミ「早く人のいない場所に……!」

杏子「ちっ……何だよ、これ!」



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:36:09.08 ID:XdSMxj340

まどか「みんな……」

詢子「まどか……もしかして……知ってたのか?」

まどか「……う、うん」

まどか「で、でも、テレビで言ってるのは違う!みんなは私達を守ろうとしてくれてるいい子な……」

ポン

まどか「……ママ?」

詢子「わかってる、まどかの友達が悪い子なわけないだろ?」

まどか「ありがとう、ママ……!」



106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:39:27.52 ID:XdSMxj340

詢子「そうか……この一ヶ月そんなことがあったのか……」

まどか「うん……黙っててごめん、ママ……私……これからどうすればいいのかな……」

詢子「ただ、待ってるだけでいいのさ」

まどか「待ってる……だけ?」

詢子「ああ、もしもあの子達がここに帰って来たら温かく迎えてやるんだ」

詢子「仮に帰って来なくても待ってやるんだ」

詢子「離れていても自分達の事を思っている人が居る……信じてくれている人が居る……」

詢子「それだけで心がすっごく楽になるんだ」

まどか「待ってるだけ……そうだね、私、みんなの事、ずっとずっと信じて待ってる!」

詢子「ああ、それが一番だ」



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:44:09.29 ID:XdSMxj340

さやか「はぁ……はぁ……」

マミ「地下水道なら……しばらくは大丈夫かしら……」

杏子「くっそ……なんでこんなことに……」

ほむら「……私は奴らの目的を魔法を分析して魔女への対抗策を見つける事だと思ってた」

ほむら「……でも、違ってた」

ほむら「いや、それも含まれてるでしょうけど、奴らには他の目的があったんだわ……」

さやマミ杏「他の目的?」



117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:48:16.95 ID:XdSMxj340

まどか(……でも、やっぱり心配だなぁ)ガチャ

QB「まどか!久しぶりだね」

まどか「キュゥべえ!どうしてここに?」

QB「あんな騒動があってはどこに行っても契約してくれないだろう」

QB「魔法少女に会えば、『どうして隠してた』なんて問い詰められそうだしね」

QB「既に僕のことを知っていて契約していないのはまどか、君だけだ」

まどか「……契約はしないよ」

QB「……だろうね」

まどか「……キュゥべえは今回のこと、どう思っているの?」

QB「過去にも魔法少女の存在が知られたことはあった」

QB「けど、こんなに一度に大勢の人間に知れ渡ったのは初めてだよ」

まどか「魔法少女の存在を明かして、何が目的なんだろ……」

QB「彼らの目的はおそらく……」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:52:48.76 ID:XdSMxj340

さやマミ杏「魔法少女の排除?抑制?」

さやか「そんなことしたら、魔女だけが残っちゃうじゃん」

ほむら「全てではないわよ。自分たちの言う事を聞く子以外を排除するの」

ほむら「一生豪華な暮らしをさせてやるなんて言って、杏子みたいな子を自分たちの言いなりにするの」

杏子「あたしはそんなんで釣られねーよ!」

さやか「いや、少し前のあんたならそうする」

杏子「何だとー!」

マミ「はい、二人ともストップ」

ほむら「……そうすれば、多少の実験にも付き合ってくれるだろうし、魔女退治も任せられる」

ほむら「魔女になりそうなら、ソウルジェムを壊せばいい」

マミ「言いなりにならない子は?」

ほむら「私達みたいに多人数で行動している子を脅して言いなりにさせる」

さやか「でも、何でそこまでして……」



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:56:17.10 ID:XdSMxj340

ほむら「私達は絶望すれば魔女になる……何が原因で絶望するかなんて判断しようがないわ」

ほむら「自分達の知らないところで魔女が産まれるくらいならそうなる前に排除しよう、っていう考えでしょうね」

杏子「……でも、どうやって魔法少女を見分けるんだ?」

さやか「確かに……私達が魔法少女ってバレた理由はワルプルギスの夜が結界張らなくても動ける魔女だったからだし……」

ほむら「放送ではわからないと言っていたけど、あんな事を言ったからにはきっと何らかの方法を突き止めてるはずよ」

マミ「じゃあ、抑制っていうのは……」

ほむら「あの放送を見た人間はキュゥべえを警戒するでしょうね」

ほむら「ソウルジェムの秘密も暴かれて、もし実際に自分のところにそんな奴が来たら……」

杏子「まあ、契約はしないだろうな……」



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 02:59:32.66 ID:XdSMxj340

さやか「……ところでさ、これからどうすんの?見滝原に戻る?」

マミ「う~ん、そうね……でも、見滝原はもう先回りされてるんじゃないかしら」

杏子「見滝原に戻る意味もないし、適当な所に逃げて……」

ほむら「私は行くわ」

さやマミ杏「え!?」

杏子「正気か!?」

さやか「自分から捕まりに行くようなもんじゃん!」

ほむら「あなた達は着いてこなくてもいい、私一人でも行く」

マミ「どうして……そこまでして……」

ほむら「まどかの事が心配なの……こんなことが起こった今、あいつが契約を迫ろうとしてるかもしれない」

ほむら「まどかは私達の事を思って契約するかもしれないわ……」

ほむら(それにあの子の事だから私達の事を……)



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 03:02:14.11 ID:XdSMxj340

さやか「そっか……そうだよね」

杏子「ほむらはあいつの事を思ってずっと戦ってたんだもな」

マミ「心配にならないわけがないわ」

さやか「わかった、あたしも見滝原に行く!」

マミ「私もよ!」

杏子「着いてくんな、って言っても行くからな」

ほむら「マミ……さやか……杏子……ありがとう……」



134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 03:05:44.45 ID:XdSMxj340

<翌日>

まどか(ほむらちゃん達、大丈夫かな……お腹とか空かせてないかな……)

和子「はい、みなさん、席について!突然ですが、荷物検査をします!」

生徒A「えー何でー?」

生徒B「面倒くせー」

和子「騒がない!みなさん、カバンの中身、ロッカーに入ってるもの、制服のポケット、身に付けてるもの、全てチェックします!」

生徒C「まじかよ、やっべー!」

生徒D「プライバシーの侵害よー!」

まどか(……今までこんなことなかったのに……どうして突然……?)



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 03:08:25.93 ID:XdSMxj340

<同時刻 某中学校>

教師「ほら、カバンの中身、全部出せよー。……おい、その指輪もちゃんと外せ」

女子生徒A「あ、はい」

教師「……あと悪いが、これが終わったら会議室に来てくれないか」

女子生徒「はい。……?」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 03:08:47.09 ID:XdSMxj340

女子生徒「先生、こんなところに呼び出して何k」ガシッ

女子生徒「え!?……う……うぅん」ガクッ

???A「確認しろ」

???B「……間違いありません、ソウルジェムです」

???A「こちら○○地区、魔法少女一人確保しました」ピッ

???「了解、すぐにこちらに寄越せ」

???A「了解」ピッ

???A「ご協力ありがとうございました」

教師「いえ、こちらこそ助かりました。学校に魔法少女がいたら何が起きるかわかりませんから」

捕獲部隊A「それが我々捕獲部隊の仕事なんで。もし、また何かあればご連絡ください」



141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 03:12:00.94 ID:XdSMxj340

<東京>

「…日、魔法…女…捕獲……作戦が…全国で……」ピーガーガー

杏子「ちっ、壊れやがった」

さやか「道ばたに捨てられてるラジオにしてはよくやったよ」

マミ「具体的な内容はわからないけど……魔法少女を捕まえるための作戦が行われたってことかしら……」

ほむら「そのようね」

さやか「捕獲って……あたしら獣か何かかよ」

杏子「魔女狩りならぬ魔法少女狩りってところか」

ほむら「つまんないこと言ってないで、早く行くわよ」

ほむら(そういえば、いつかの時間軸で出会った二人の魔法少女……あの二人はどうしているのかしら……)



143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 03:15:30.04 ID:XdSMxj340

<同時刻>

捕獲部隊D「美国織莉子……呉キリカ……住所によるとここだな……」

キンコーン

捕獲部隊D「……反応無し……突入しろ」

「そんなことはさせない」

捕獲部隊D「!?だ、誰だ!?」

キリカ「織莉子と私の世界を壊す奴は私が許さない」ガシャ

捕獲部隊D「(……あれは使えそうにないな)抹殺し」

シュパッ



144: 寝ます。落ちてたら続きから立て直す。 2012/02/07(火) 03:19:06.37 ID:XdSMxj340

織莉子「キリカったら……こんなに汚れてしまったじゃないの……」

キリカ「あぁ、ごめん、織莉子。もう少し、綺麗に殺すべきだったよ」

織莉子「家の前じゃなくてじゃなくてあなたよ、キリカ」

キリカ「……わかったよ、織莉子。次からは全く汚さないで仕留める」

織莉子「それはさすがに無理だと思うけど……さ、紅茶の用意が出来てるわ、行きましょう」

キリカ「うん!」




226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 12:45:55.25 ID:XdSMxj340

<見滝原>

まどか「……(何だったんだろ、さっきの荷物検査……)」

ガラッ

男子生徒A「おい!さっきの荷物検査って魔法少女かどうか見極めるための検査だってよ!!」

まどか(え!?)

男子生徒B「はぁ?だったら、女子だけでやれよー」

女子生徒C「でもさー、ウチのクラスに二人、三年に一人居るのにさ、さらに居たらウチの学校化物学校じゃん」

まどか「……!(化物って……)」

女子生徒A「怖いよねー、私達もしかしたら死んでたかもしれないんじゃん」

女子生徒B「暁美さんって変な雰囲気あったからわからなくはないけど……まさかさやかもそうだったなんてねー」

男子生徒C「化物と一緒に授業なんか受けられるわけないよなー」

まどか「……ど、どうしてそんなこと言うの!?」ガタッ

一同「?」




227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 12:49:17.54 ID:XdSMxj340

まどか「クラスメイトでしょ!?何でそんな化物だなんて……!」

男子生徒D「鹿目さぁ、昨日の放送見てなかったの?」

女子生徒C「暁美さんと美樹さんは化物なんだよ?」

まどか「違うよ!みんなは化物なんかじゃ……」

男子生徒E「そういやさ、鹿目ってよくあいつらと一緒に居たよな」

男子生徒F「こいつも化物じゃねーの?」

女子生徒D「あ、きっとそうだよ」

まどか「違……!」

マジョ バケモノ ココニイタラコロサレルゾー バケモノハデテケ ソウダソウダ デテケ

まどか「みんな……!どうして……わかってくれないの……!」ポロポロ



230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 12:52:18.63 ID:XdSMxj340

<トイレ>

まどか(どうしたらみんなわかってくれるんだろ……)

バシャッ

まどか「きゃあ!」

タッタッタ……

まどか「……」ビシャビシャ



233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 12:55:30.38 ID:XdSMxj340

教師「ほら、教科書出せー。……おい鹿目、何でそんな濡れて……」

まどか「何でもないです……」ガサゴソ

まどか「え……(教科書が……切り刻まれて……)」

シネ バケモノ ガッコウカラキエロ

まどか「……」



236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 12:58:37.05 ID:XdSMxj340

ほむら「……ようやく着いたわね」

杏子「やっぱり警戒されてるな、地下水道も無理そうだな……」

さやか「出来れば、騒ぎを起こさずに行きたいけど……」

マミ「これじゃあ、強行突破するしか……」

ほむら「そのために道中で盗んできたこれよ」



241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:01:42.36 ID:XdSMxj340

さやか「やっぱり落ち着かないんだけど……ウィッグつけんの……」

ほむら「それくらい我慢しなさい。あなただけ、簡単に髪型変えられないんだから」

さやか「まあ、あんたは別人みたいだけど……これで大丈夫かなぁ……」

マミ「ええ、大丈夫よ、美樹さん」

杏子「まあ、問題ないだろ。さ、行こうぜ」

ほむら「その前に……」



242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:04:44.65 ID:XdSMxj340

ほむら「4人一緒に行って怪しまれたくないから先にさやかだけ行ってもらうわ」

ほむら「もしもの場合に備えて、遠くからでも攻撃出来る私とマミは後から行くわ」

さやか「じゃあ、あたしか杏子のどっちかが先に行くのか」

杏子「あたしはどっちでもいいけど」

ほむら「どっちでもいいから早くして」



243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:07:51.28 ID:XdSMxj340

さやか「……」テクテク

検問「すいません、少し検査をするので少々お待ちください」

さやか「検査ってどのくらいかかるんですか?」

検問「すぐ終わります」

さやか「……」

さやか『なんか変な物でかざされてるんだけど……』

ほむら『わかったわ、そのまま言う通りにして』

ピッピッ

検問「……すいません、もう少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか?」

さやか「あ、はい」

検問「では、こちらに」

さやか『何か連れ込まれそうなんだけど……これってやばいんじゃ……』

ほむら『……』

ヒュッ 

ドカン




245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:10:54.70 ID:XdSMxj340

さやか「あんた、馬鹿じゃないの!?街中で爆弾なんか使ったら騒ぎになるに決まってんじゃん!」

ほむら「あなたを助けるにはあれしかなかったの」

マミ「それより、これからどうするの!?」

杏子「こんな状況じゃすぐに奴らが……!」

「僕が助けてあげようか」

ほむさやマミ杏「キュゥべえ!」



247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:14:10.91 ID:XdSMxj340

さやか「何でここに……見滝原から出て行ったはずじゃ……」

QB「あんな騒動があってはどこに行っても契約してくれる子なんかいないからね」

QB「今はまどかのところで身を潜めてるんだ」

ほむら「まさか契約し……」

QB「まどかとはまだ契約してないよ」

ほむら「……で強行突破しないで済む方法って何よ」

QB「あの人間達に見つからないで行ける道を知っている。着いてくるかい?」

ほむら「……何故そんなに協力的なの」

QB「君達は貴重なエネルギー源だからね、そう簡単にやられてほしくないのさ」

ほむさやマミ杏「……」



248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:17:20.58 ID:XdSMxj340

ほむら「わかったわ。お前に着いて行く」

マミ「いいの?暁美さん」

ほむら「あいつがここで嘘をつくメリットは少しもない」

杏子「確かにな」

さやか「しょうがない、着いていこっか」

QB「案内するよ、こっちだ」

ほむら「……」



251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:20:22.15 ID:XdSMxj340

<下校時間>

まどか「仁美ちゃん、一緒に帰ろ……」

仁美「鹿目さん……ごめんなさい……」タッタッタ

まどか「あ……」シュン

まどか(どうして……こんな……)ガチャ

まどか「きゃああああ!!!」

ウネウネ ウネウネ

まどか「ム……ムカデ……」

ウネウネ ウネウネ…



252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:23:26.69 ID:XdSMxj340

まどか「……あ、上条君」

上条「……」

まどか「上条くーん!」

上条「……鹿目さん……何の用?あまり、一緒に居たくないのだけど」

まどか「ごめん……聞きたい事があって……」

上条「聞きたい事?」

まどか「さやかちゃんのこと……どう思ってるのかなって……」

上条「……僕の前から消えてくれてせいせいするよ」

まどか「……本気で言っているの?」

上条「当然だろ、化物なんかと一緒にはいられないよ」

まどか「……どうして上条君までそんなことを言うの……!」

まどか「さやかちゃんは化物じゃない……」

まどか「もし化物って言うならさやかちゃんは……上条君のためにそうなったんだよ!」

上条「……?」



256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:26:33.91 ID:XdSMxj340

まどか「さやかちゃんは上条君の腕を治すために魔法少女になったの!だから……!」

上条「……だから、何?僕はさやかに恩返しでもしろ、っていうのかい?」

上条「確かに腕が治って嬉しいよ。……だけど、あんな化物には会いたくない」

まどか「だから、化物なんかじゃ……!」

上条「じゃあ、この前のスーパーセルのような物にはならないって言うのかい?」

まどか「そ、それは……」

上条「ほら、なるんじゃないか」

まどか「でも、必ずしもなるとは……!」

上条「僕はもうさやかにも、君にも関わりたくない……もう話しかけないでくれ」

まどか「……そんな……どうして……どうしてみんなわかってくれないの……!」ポロポロ

ガササッ

まどか「……?(草むらに誰かいたような……)」



261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:30:34.33 ID:XdSMxj340

『まどか……!』

まどか『その声は……ほむらちゃん!何処、何処に居るの!?』

ほむら『まどか、今、私があなたのそばに行って誰かに見られたら迷惑をかけるわ』

ほむら『だから、今は出られない』

まどか『そう……他のみんなは?』

マミ『私もいるわよ』

QB『僕もいるよ』

まどか『キュゥべえ!どこ行ってたの?』

QB『もしかしたら、ほむら達がこっちに来るんじゃないかと思って待ってたんだよ』

ほむら『……』

まどか『……さやかちゃんと杏子ちゃんは?』

マミ『今は別行動しているけど……無事よ』

まどか『よかったぁ……』

ほむら(本当に無事と言えるのかしら……)



264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:34:00.60 ID:XdSMxj340

タッタッタ……

杏子「待てよ、さやか!」タッタッタ

さやか「……」タッタッタ

杏子「待てったら!」ガシッ

さやか「……」

杏子「こんなところで誰かに見つかったら……」

さやか「……ごめん」

杏子「……逃げ出したくなる気持ちもわかるよ……好きだったんだろ、あの坊やのこと」

さやか「……うん……そういえば、杏子も似たような目にあったんだっけ……」

杏子「ああ……だから、さやかの気持ちが痛いほどわかる……」

さやか「……ごめんね、こんなところまで付き合わせちゃって……」

杏子「別にいいよ、とにかく早く行こうぜ……」

さやか「……うん」



269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:37:07.89 ID:XdSMxj340

まどか『ほむらちゃん達はこれからどうするの?』

マミ『もう少ししたら、佐倉さんのいた教会に行くつもりよ』

ほむら『これからの事は……それから考える』

まどか『そっか……でも、元気そうでよかった』

ほむら『……まどか、私達の事を庇わなくてもいいのよ』

まどか『えっ……?』



270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:40:33.17 ID:XdSMxj340

ほむら『もしかして、私達の事を庇って周りにいろいろ言われた……違う?』

まどか『……』

ほむら『当たり……みたいね』

まどか『でも、ほむらちゃん達は何も悪い事をしてないじゃない!』

ほむら『まどか、よく聞いて、今起きている事は正しいとか正しくないとかの問題ではないの』

ほむら『私達は人類にとって畏怖すべき存在……』

ほむら『過去にも人類に害を与えて駆逐された生物は少なくないわ』

まどか『でも、ほむらちゃん達は人間だよ、私達と同じ!』

マミ『同じではないわ……私達は魔法少女よ、鹿目さん』

ほむら『それも全てを破壊しようとする魔女になるかもしれない存在』

まどか『でも……』

ほむら『いいの、まどか。私達はあなたが味方だということを知っているから』

マミ『そう……それだけで十分よ』

まどか『!』



271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:43:51.37 ID:XdSMxj340

ほむら『そろそろ行くわ……さよなら、まどか……』

マミ『……もう会えないかもしれないけど……さよなら、鹿目さん……』

まどか『待って、マミさん……ほむらちゃん……!』

ほむら『まどか……遊園地行けなくなってごめんね……』

まどか『な、何言ってるの……来週だよ……?一緒に行こうよ……ほむらちゃん!!』ポロポロ

……

QB「まどか」

まどか「キュゥべえ……二人は……?」ポタポタ

QB「もう行ったよ」

まどか「そう……帰ろう、キュゥべえ……」ゴシゴシ

QB「うん」



273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:46:55.63 ID:XdSMxj340

<教会>

杏子「何だ、先に来てたのか」

マミ「佐倉さん……美樹さん、大丈夫?」

さやか「大丈夫、大丈夫!あたしは元気が取り柄ですから!!」

ほむら「無理しなくていいわよ、美樹さやか。本当は辛いんでしょ」

さやか「……うん……どうしてわかったの……?」

ほむら「何度も同じ時間を繰り返していればわかるわよ」

さやか「……そっか……そうだよね……それで何回もほむらに迷惑かけたんだもんね」

さやか「でも、もう迷惑かけたりしないから……はい、お土産」ヒョイ

ほむら「グリーフシード……」

さやか「これからも魔法に頼る事はあるだろうから」

マミ「ありがとう、美樹さん」

杏子「あと、リンゴ取って来たぜ。少しは腹の足しになるだろ」



275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:52:51.99 ID:XdSMxj340

杏子「腹減ったなぁ……」

さやか「みんな、そう思ってんだからいちいち言わないでよ」

マミ「……明日、どうしましょうか」

ほむら「……さぁ……ここを出ましょうか……」

杏子「わざわざここ出て行く事もないんじゃないの?」

杏子「下手に動いて見つかるのも面倒だし」

さやか「そうかもね……」

マミ「私もそれでいいわ……暁美さんもそうしたいんでしょ?」

ほむら「……何故?」

マミ「鹿目さんと出来るだけ近くに居たいでしょ?」

ほむら「……」




276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:56:05.48 ID:XdSMxj340

さやか「ふぁ~あ……」

マミ「そろそろ寝ましょうか」

杏子「今日はどういう順番で見張りすんだ?」

ほむら「今日は私、マミ、さやか、杏子の順番で2時間交代で見張るわ」

さやか「わかった。じゃあ、おやすみ、ほむら」

マミ「お先に、暁美さん」

杏子「頼んだぞー」

ほむら「ええ」

ほむら「……」



277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 13:59:14.56 ID:XdSMxj340

ほむら「……」

ほむら(確かにマミの言う通り、ここから離れたくはない……)

ほむら(でも、それで何か起これば必ずまどかは助けようとする……)

ほむら(もし、それで何かあったら……)

ほむら(……この時間軸でワルプルギスの夜を倒せたのは偶然だった)

ほむら(次戦っても……勝てないかもしれない……)

ほむら(だから、時間は巻き戻せない……)

ほむら(やはり、出て行くべきかしら……)



279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:03:30.38 ID:XdSMxj340

ほむら「……」

マミ「暁美さん」

ほむら「!……マミ」

マミ「交代の時間はもうとっくに過ぎてるわよ、どうしたの?」

ほむら「ごめんなさい……少し考え事をしていて……」

マミ「何考えてたか当ててみましょうか。……鹿目さんのことでしょ?」

ほむら「……ええ」




280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:07:32.19 ID:XdSMxj340

マミ「そうね……確かに、私達がここにいるせいで鹿目さんに何かあったら心配よね……」

ほむら「でも、これ以上あなた達を振り回すわけには……」

マミ「いいわよ、別に」

ほむら「でも……」

マミ「鹿目さんのことを思ってるのはあなただけじゃないわ」

マミ「美樹さんも佐倉さんも気持ちは一緒よ」

マミ「二人には私から伝えておくから、今は体を休めなさい」ニコッ

ほむら「……ありがとう、マミ。おやすみなさい」

マミ「ええ、おやすみ」




284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:11:37.61 ID:XdSMxj340

<翌朝>

さやか「話は聞いたよ、ほむら」

杏子「いいんじゃない、好きにしなよ」

ほむら「二人とも……ありがとう」

さやか「あ……でも、あたし、まだまどかに会ってないんだけど」

ほむら「私も面と向かっては会ってないわよ」

マミ「じゃあ、今から会いに行きましょうか!」

ほむら「でも、それはまどかに迷惑かけるんじゃ……」

マミ「もう少し、自分に正直になったほうがいいわよ、暁美さん」

ほむら「……」



285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:15:40.05 ID:XdSMxj340


まどか「……はぁ」

まどか(もう会えないのかな……ほむらちゃん……)

「まどか」コンコン

まどか「ほむらちゃん!?」

ほむら「まどか、窓を開けて」

まどか「えっ、あっ……うん!」ガチャ



286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:19:44.07 ID:XdSMxj340

さやか「まどか、久しぶり!」

杏子「よっ」

マミ「ごめんなさいね、こんな朝早くに」

まどか「いえ……どうしてここに……?」

ほむら「やっぱり……迷惑だったかしら……?」

まどか「ううん、そんなことないよ!……ただ、もう会えないみたいなこと言うから……」

ほむら「……それは間違ってないわ……だって、今日はお別れを言いに来たのだから……」

まどか「えっ!?」



288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:23:49.05 ID:XdSMxj340

まどか「どうして……」

ほむら「私達がずっとここに居たら……あなたに迷惑かけそうだから……」

まどか「そんな……迷惑なんか……」

ほむら「もし、私達がここに居ることで何かあったら……そう思うと不安で……」

まどか「ほむらちゃん……でも……」

さやか「まどか、ほむらだってずっと悩んで出した答えなんだよ」

マミ「辛いでしょうけど、わかってあげて」

杏子「別に死ぬわけじゃないんだからさ、心配すんなよ」

まどか「……」



292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:27:01.65 ID:XdSMxj340

マミ「さようなら、鹿目さん」

さやか「あたし達のことは心配しないで」

杏子「そうそう、あたしらはそう簡単にやられないからな」

ほむら「今度こそ……お別れね……まどか……」シュッ

まどか「待って……ほむらちゃ……あ……」シュン

まどか(本当にこれでいいのかな……)

まどか(……ううん……よくない……)

まどか(何が出来るかわからないけど……!)

コンコン

まどか「!」

詢子「おーい、まどか、朝ご飯出来てるぞー」

まどか「……」ガチャ



296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:30:13.01 ID:XdSMxj340

詢子「早く食べないと遅刻す……」

タッタッタ……

詢子「まどか!?」

知久「まどか、朝ご飯は?」

まどか「いらない!行ってきます!!」

知久「どうしたんだろ、まどか……」

詢子「まどか……」



297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:33:26.18 ID:XdSMxj340


杏子「さ、早くここから出ようぜ」

ほむら「そうね。……!この反応は……」

マミ「魔女……!」

杏子「どうすんだよ」

さやか「決まってるでしょ」

マミ「美樹さんの言う通りね」

ほむら「早く行くわよ」



298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:36:30.87 ID:XdSMxj340

<魔女の結界>

通行人A「な、何だここは……」

通行人B「だ……誰か……」




マミ「こんなに大勢の人を巻き込んで……」

杏子「こんな魔女は初めてだな……」

さやか「早くあの人達を助けないと……」

ほむら「ええ……!」



299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:40:12.75 ID:XdSMxj340

ドゴォォォン

マミ「何とか倒せたわね……」



「ば、化物だぁぁぁ!!!」

ほむさやマミ杏「!」

通行人C「な、何でこんなところに居るんだ!!」

警官「……魔法少女四名確認……はい……待機……わかりました……」

杏子「おい、早くここから逃げないと、面倒になるぞ!」

マミ「でも、こんな大勢の人に囲まれては……」

ほむら「武器で脅して進むしかないわね……」

さやか「気が進まないけど……そうするしかないか……」







「みんな、待って!」




303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:43:28.48 ID:XdSMxj340

ほむら「まどか!?」

まどか「みんなは……魔法少女は化物なんかじゃない!」

通行人D「何やってるんだ、お嬢ちゃん!」

警官「早くそこから離れなさい!危ないぞ!!」

まどか「危なくなんかない!みんな、優しいどこにでも居る女の子なの!」

杏子「何で来たんだよ!」

さやか「まどか、私達の事なんかいいから!」

マミ「こんなことしていたら……あなただって……!」

ほむら「まどか……早くここから離れて……!」

まどか「ほむらちゃん……諦めてないから……」

ほむら「え……?」

まどか「みんなで遊園地行くの……諦めてないから!」

ほむら「まどか……!」



305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:46:35.94 ID:XdSMxj340


通行人E「おい……あの子もあの化物の同類なんじゃねぇか……?」

通行人F「きっとそうよ……そうに違いないわ!」

通行人達「化物は出てけー!」

通行人達「そうだ、出てけー!」

マミ「やめて、この子は関係ないわ!」

さやか「そう!まどかは無関係なの!!」

ほむら「まどか、早くここから……」

まどか「嫌だよ、そんなの!」

通行人G「この……化物めぇ!」ヒュッ

まどか「きゃっ!」ドカッ

ほむら「まどか!」

杏子「この野郎!」ギロッ




308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:50:09.42 ID:XdSMxj340

通行人達「ひぃ!」


スチャ

まどか「……!ほむらちゃん、危ない!」











パン








ドサッ




309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:50:36.39 ID:XdSMxj340

ほむら「ま……まどか……?」

警官「はぁ……はぁ……」

ほむら「まどか!目を覚ましてよ!!」

マミ「美樹さん!」

さやか「はい!」

パァァァァ

杏子「テメエ……!」ギロッ

警官「お、お前らが悪いんだ……俺は悪くない……!」



311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:51:04.34 ID:XdSMxj340

パァァァァ……シュン

ほむら「ど、どうしてやめるの……?」

マミ「残念だけど……即死よ……」

さやか「治しても……もうまどかは……」

ほむら「な、何言ってるの……?二人とも……」

ほむら「わ、私がやるわ……!」パァァァァ

さやマミ「……」

ほむら「ねえ、まどか……起きてよ」

ほむら「一緒に遊園地行くんでしょ……?」

ほむら「寝た振りなんかしてないで、早く目開けてよ……」

ほむら「まどかぁ!」



312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:51:43.26 ID:XdSMxj340


キリカ「そーいえばさー織莉子ー」

織莉子「何?」

キリカ「また予知したんでしょ、何にもしなくてもいいの?」

織莉子「……ええ」

織莉子「この状況を変える事は出来ないわ」

キリカ「ふぅん……じゃあ、どうなるの?」

織莉子「ええ、いずれ世界は……」

パリン





313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:52:03.30 ID:XdSMxj340

キリカ「ゴメン、織莉子……割っちゃった……」

織莉子「あ、触らないで!今、片付けるから」

キリカ「ゴメン、織莉子……怒ってる?」

織莉子「そんなことで怒らないわ……あなたにケガが無くてよかったわ」

キリカ「次からはこんなことが起こらないよう気をつけるよ!」

織莉子「あらあら、大げさね」フフッ

織莉子「……」

織莉子(いいえ……もう世界は……)



315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:52:39.26 ID:XdSMxj340

QB「……二通りの魔法少女が存在する」

QB「一つは自分自身のために契約した魔法少女」

QB「もう一つは他人のために契約した魔法少女」

QB「前者のほうが多いけど、後者が少ないわけでもない」

QB「全く、一時はどうなるかと思ったけどまさかこんなにも早く仕事がはかどるとはね」

QB「魔法少女を排除しようとする動きは日本だけでなく世界中で始まっている」

QB「そのおかげで人類に絶望した魔法少女が次々に魔女になっていく……」

QB「この調子ならエネルギー回収ノルマも近いうちに達成し、僕達は地球を去る」

QB「そうなれば、あとは君達人類の問題だ」

QB「さよならだ、魔法少女達」



317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 14:53:17.09 ID:XdSMxj340

これで終わり

ハッピーエンド考えようと思ったがどう足掻いてもご都合主義にしかならない予感

せいぜい出来てもまどか達はそれなりに幸せだけど世界は……みたいなのしか書けない

とにかくここまで読んでくれてありがとう



359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/07(火) 16:12:56.72 ID:2CkuMw9r0

かくして政府の魔法少女捕獲殲滅作戦は成功した……
ところが、肝心の魔女対策は一向に進まず、魔女の数は急速に増え始めていた
魔女による被害は日増しに増え、人々は眠れぬ夜を過ごすようになってようやく過ちに気がつく
しかし時は既に遅し、ノルマを達成しさらなる契約が困難となったインキュベーターは新天地を求めて地球から撤退した後であったのだ

人々は絶望の中で魔女の餌食となる時を待つしか道は無い


みたいなENDを期待してる



474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 00:58:32.55 ID:WLsjQYNc0

>>359借りるよ

かくして政府の魔法少女捕獲殲滅作戦は成功した。
ところが、その作戦の過程で多くの魔法少女が絶望し、魔女となった。
無論高待遇、もしくはのっぴきならない事情により政府のもとで傭兵を請け負った魔法少女はいた。
しかしその数は魔女相手に多勢に無勢であった……。

魔法少女A「く……そ、このっ!」

魔女「―――ァァァ!!」

魔法少女A「はぁ、はぁ……これで……――っ!?」

魔女2「アハハハハハハハハ」
使い魔「キャヒヒヒヒ」
使い魔「ウヘヘヘヘ」
使い魔「ヒハハハハ」

魔法少女A「ちょっと待ってよ、き、今日で3体目の魔女よ!? こんなの保つわけない! 無理に……!」

魔女2「アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」


魔法少女A「あ……」



ザシュ




477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:03:42.30 ID:WLsjQYNc0

その果てに、各国の魔法少女たちは次々と倒れ、魔女は世界で猛威を振るい始めた。


大臣A「どうなってる!? もう手元に魔女は残ってないぞ!?」

国防長官「そ、そういわれてもだね……」

大臣A「なんとかしろ! もともとあんたの指揮下でやったことだろう!?」

国防長官「な!? 貴方とて賛成していたではありませんか!?」

大臣B「争っている場合ではないでしょう! ここでまごついている間に各地で災害が続いているのですよ!?」

大臣C「そ、それが魔女のせいだと決まったわけではないのですし……、ここはあえて静観に……」

大臣B「そんなバカなことが通りますか!」

大臣C「で、では責任は君がとるのかね!? なんだ! どうなんだ!」

大臣A「そうだそうだ! そういう君には妙案があるというのかね!?」

大臣B「そ、それは、他国の魔法少女を借りれるように要請してみるとか……」

国防長官「できるわけないだろう! 各国もぎりぎりで対応しているんだぞ!?」

大臣B「う…、うむ……」

そうして各国のトップたちは責任の擦り付け合いに日々を追われ、有効な対策を練るにいたれなかった。
……かつて自分たちがなしたあの魔女狩り政策が悪いとは、だれも言い出すことはなく、その場しのぎの
会議を続けていた。魔女と戦ったこともない彼らには、現状の恐ろしさがわかっていなかったのだろう。




484: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:14:31.90 ID:WLsjQYNc0


結局、対応に充てられたのは軍だった。政府は魔女という不可視の敵に軍事を動かすことを嫌っていた。
というのも自然災害や集団発狂を相手に軍を投入することで世論が揺れることを恐れたのだ。
とはいえ、この軍の投入でどうにかなると思っていた。これで終わる。しかし、それは楽観に過ぎなかった。


軍人「ほ、報告します! と、と、突如杉内部隊が合同作戦中のアメリカ軍に発砲! 
    それにより現在自衛隊とアメリカ軍の作戦部隊同士で内戦が勃発しています!」
大佐「ばかな!? なぜそのようなことに!?」
軍人「わかりません! と、とつじょ杉内隊長が『何かに憑かれたように』奇声を上げて発砲して……」
   
その後も無線等でそこかしこから壊滅の報が流れる。しかしそのどれもがまともに敵と戦った様子はなく
突如乱心して周りに発砲したり、自殺して見せたりと謎の混乱状態に陥ったというものだった……



487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:19:12.50 ID:WLsjQYNc0

軍人「こ、これは……、一体」

大佐「………」

軍人「大佐、これからどうすれ……、大佐?」

大佐「………キヒッ♪」ガチャリ

軍人「な!? た、大佐何を!?」

バァン!

軍人「が、――は……!」

大佐「キヒッ、キ、キ、キヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!」ガチャリ

軍人「なんだ、これは……。これが魔女なのか? 我々は、一体、何に手を出してしまったというのだ!?」

そして銃声。かつて数名の魔法少女に銃を向け、そして不可思議な力で弾かれたこの軍人は、
今わの際に、そんな深い深い絶望に囚われた。




492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:24:17.40 ID:WLsjQYNc0


そう、何に手を出してしまったのか? その答えは分からないまま、人類は魔女に蹂躙されていった。
謎の疫病。謎の失踪事件。謎の集団自殺。その解かれない謎に、人々は慄いた。
魔法少女とは、人が触れるべき領域ではなかったのではないかと、そう思うようになっていった。
しかし、その後悔はもう遅い。後悔しても、一般人には時は遡れない。
できるとすればかつて自分たちが差別し、糾弾したひとりの魔法少女であろう。

そして、人類最後の魔法少女が魔女に殺された日、人類は魔女への対抗手段を失った。





494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:32:22.72 ID:WLsjQYNc0

どれくらい経っただろう。数多の災厄と戦争を経たこの時代。
かつて日本とよばれた、廃墟が立ち並ぶこの地にその男はいた。

調査員「は、はは、ははははははははは、ありえない……ありえない!」

男は叫ぶ。

調査員「こんなことはありえない! なぜ!? 人類だぞ!? 人類だ!
     この地上を我が物とし、これほどまでの文明と歴史を築いてきた人類が!
     なぜ!? なぜこのような! なぜ人類の科学が効かない!?
     武器が効かない!? 人類の営みが! 人類がなした発展が! なぜ効かないのだ!?」



495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:37:18.66 ID:WLsjQYNc0

男は人類の技術が魔女に、オカルトに通用しないことを嘆いた。だが、彼は気づくまい。
その兵器も科学も、周りを成すあらゆるテクノロジーの全てが、外の惑星の白い生物から
もたらされたものであるということを。それが魔法少女という奇跡なしには発生しなかったことを。
そして、魔法少女がなければ、人類は未だ洞窟の中、裸で暮らしていた存在であったことを。

調査員「いや……、人類の発展はこんなものではない! 困難に立ち向かうとき、人は知識を以って立ち向かう!
     そうさ、この恐慌も! 人類の英知が乗り越えてみせる! それが進歩だ! 進化だ! 発展だ!
     できるできるできる! 歴史が証明している!!」

しかしやはり気づかない。そうした歴史のターニングポイントには、様々な「奇跡」が介入していたことに
気づかない。故に、人類は、本当の意味で、もう魔女に立ち向かえない。




496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:44:01.94 ID:WLsjQYNc0

使い魔「~♪~~♪」

調査員「はは……は」


ひとしきりわめいた後、男は現実に戻る


監視(だったもの) 「…………」

調査員「………はは」


人類は勝てない。そう気づいたとき、男は深く深く絶望した。





499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 01:54:38.05 ID:WLsjQYNc0


台風が近づいている。それは尋常の規模ではない。スーパーセル。
もはや科学という翼までもがれてしまった人類にこれを打ち勝つすべもない。

刑事「………」

刑事は思い出す。かつて自分が追いつめた少女はこれに立ち向かっていたと。
今ならわかる。きっとこれは魔女なのだろう。しかしそう気づくももう遅い。
かつて立ち向かっていた黒髪の少女は急に消えてしまった。残った三人の少女たちも
もう他界している。

刑事「こんなことで終わってしまうのか人類は」

たかが少女の一人や二人、そう思っていた。しかしその「たかが」が、結果として
致命的なミスとなってしまったのだ。今なら思う。なぜ誰もあんな非倫理的で非現実的な
ことを後押ししたのか。

刑事「いやだ、死にたくない、死にたくない!」




502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:01:19.54 ID:WLsjQYNc0

刑事は思い出す。資料にあったことを思い出す。魔法少女の条件を。


刑事「キュウべえ! おい! キュウべえとかいう奴、でてこい!!」

??? 「ねぇ、おねがい離して! はやくにげようよ」

刑事「少し若いが10歳の少女だ! 願いは何でもいい! 契約してくれ!!」

??? 「早く、ねぇにげよう!」

刑事「おい! 聞いてるのか! キュウべえ!! 契約だ! 契約しろ!!」

??? 「ねぇ早くってば! お父さん!!」



506: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:05:14.56 ID:WLsjQYNc0


痛いくらいに腕をつかまれた娘は、父に懇願する。しかし父親は狂気を目にともしながら
娘の声も涙も、一瞥しただけで無視し、続ける。


刑事「魔法少女ならなんとかできるんだろ!? おい! 奇跡を起こしてくれよ!!」

娘  「何言ってるのお父さん! 奇跡も魔法も、ないんだってば!」

刑事「うるさい! 何も知らないくせに!! 魔法少女になれば何とかなるんだ!!」

皮肉なことに、魔法少女を世に化け物扱いさせた原因ともいえる男が、最後は魔法少女に
すがる。



507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:08:22.53 ID:WLsjQYNc0

刑事の直感だけは正しかった。台風はたしかに魔女だった。しかし平凡な魔女ではない。
その名を「ワルプルギスの夜」。特定の魔女ではなく、数多の魔法少女の絶望によって
作り出された最悪の魔女。かつてほむらたちが倒したものより少し弱いが、それでも現在の
世界中の魔法少女の絶望が一斉に集まってできた存在。強力無比な災厄に違いなかった。



508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:12:06.59 ID:WLsjQYNc0



そしてもうひとつ、彼の直感は正しかった。彼の娘は確かに魔法少女の才能があった。
しかし、それはごく平凡なもの。ワルプルギスを打倒できるものではないし、ましてや人類
の追い込まれた現状を打開できるものでもなかった。それはほとんど神の領域。そしてそれを
可能としたのはかつてどこかの警官が撃ち殺してしまったひとりの桃色の髪の少女であったことを
誰が気づくだろう。



510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:22:06.72 ID:WLsjQYNc0

刑事「おい! キュウべえ! どこだ!!」

娘  「誰のこといってるのお父さん!? そんな人いないよ!」

刑事「見えない何かなんだよキュウべえってのは! お前にはわからないだろうがな!」

否、その存在が把握できるのはむしろ、この場においては魔法少女の才がある彼女しかいない。
そしてその彼女が把握できないということは、ここにはキュウべえはいないということだ。
しかし気づかない。才のない刑事は気づかない。そして分からない。キュウべえが何たるかを知らない少女には分からない。





516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:28:50.19 ID:WLsjQYNc0



ワルプルギス「アハハハハハハハハハハハハハハハハハ」


災厄。その脅威は、身を隠さず外に出ていた二人を襲う。


娘 「ひっ!」グシャ

飛んできたビルの破片が少女の頭を飛ばす。しかし、血眼になってキュウべえを探す、自分ばかりを
守ろうとするその男は気づかない。崩れ落ちた少女を見向きもせず、鬱陶しそうに強く引きあげる。
恐慌状態によって、あたりまえの反応ができないのだ。

刑事「おい!! キュウべえ!! たすけてくれ!!!!」

その声は届かない。
看板が迫る。ぶつかると気づき逃げようと娘の手を引く。しかし娘は動かない。
その時になって、初めて気が付いた。そして、もはや看板を避けられないことも。

刑事「なんで……」

それが最後の一言。看板に潰される直前、男は深く深く絶望した。




518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:34:05.28 ID:WLsjQYNc0



QB「うん、このくらいで十分だ」

地球ではないどこかの場所で、キュウべえはつぶやく。

QB「少し賭けの要素があったけど、なんとかなった。よかったよ」

彼は溜りに溜まった、エントロピーを見て安堵する。

QB「本当は鹿目まどか一人でどうにかなったのに、まったく暁美ほむらのせいで
   こんなにも大がかりな作業になったじゃないか。まったくもう」

なぜQBが魔法少女を見捨てるような真似をしたのか。
そもそもはまどかの勧誘失敗とワルプルギスの討伐によって本来のエントロピー回収
期間より延期が予想されたことが原因。それを母星に報告したところ、こう返された。


『ならば全人類の絶望を糧にすればいい』





520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:40:25.48 ID:WLsjQYNc0



QB「やれやれ本当に大変だったよ。少女でもない人間を煽動して魔法少女を追い込むのはさ」

本来なら思春期の少女が一番エネルギー効率がいい。だが他の人間から感情の相転移によるエントロピー
を得られないわけじゃない。無論通常のときでは作業の割に得られるエネルギーが少ないのでやることはないが
今回のように70億を超す数で入るのならば、ちりも積もれば山となるのだ。

QB「化け物を駆逐した幸福が、魔女への対抗手段の喪失という絶望に変わったことで、計り知れない
   エネルギーが手に入った。これでもう、ずいぶんと銀河の安寧は約束される」

キュウべえは笑む。それが人間の価値観でいう、どの笑いかはわからない。



524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:47:13.81 ID:WLsjQYNc0


環境問題は、そのほとんどが人を起因とするものだ。
今まで自然と共に人は生きてきた。もちろん自然の脅威もあったが、その分恩恵を受けてきた。
しかしそこは人の業。欲は際限を知らない。
彼らは自然を自分たちの意のままに制御しようとする。しかしそれが崩壊の始まりである。
余計に手を出してしまったせいで、今まで上手くいっていた関係が壊れてしまう。
そして人は自然の恩恵を失い、脅威だけが残る。

QB「ま、こんなことを繰り返している人類だ。僕たちが手を下さずともいずれ滅びただろうから、
   今回のはいい廃材利用といったところだね」




526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/08(水) 02:57:16.21 ID:WLsjQYNc0


地球を見る。
もはや地上からは町明かりといった人類の灯が消えうせた。
宇宙からでも嫌というほど輝いていた電気の明かりはもうない。


QB「まるでソウルジェムのようだね。全人類が絶望したことで
   地球というソウルジェムから輝きが失われたみたいだ。
   今は随分と深い深い青に染まってる……」


そんな詩的な独り言。
もしかすると、今は絶えた人という種族は、この真っ青な地球を見て美しいと思ったかもしれない。
そう、この地球こそが、キュウべえたちの手が加わらなかった、地球の正しいあり方なのだ。
人々は心の奥底でそんな真っ青な地球を求めているかもしれない。

しかし、残念ながら、キュウべえにはそんな感情はない。キュウべえからすれば荒廃した星である。
故に、


QB「もしもこの地球がソウルジェムだったら、ここから生まれた魔女は素晴らしいエントロピーを生みだしてくれるだろうね」


そんなことしか思えないのだ。


  

  
                                              <完>


元スレ
ほむら「魔法少女の存在がバレた」