1: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:03:07.75 ID:RfZJMR5r.net
書き溜めあり
こころ「お姉様、用意できました」
「忘れ物大丈夫?」
ここあ「大丈夫ー!」
「ここあ、走らないの」
ここあ「はぁい」
「じゃあ、せーの…にっこにっこにー♪」
こころあ「にっこにっこにー♪」
虎太郎「にー…」
2: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:03:51.32 ID:RfZJMR5r.net
「よし、じゃあ行きましょうか」
こころ「虎太郎、手を離さないでね」
虎太郎「うんー…」
「ここあ、電気は?」
ここあ「ちゃんと消したよー」
「よろしい、じゃあ二人とも、虎太郎お願いね?」
こころあ「はーい」
寒い
寒い寒い寒い!
なーにが小春日和よ!
寒いじゃない!
おかげでこの可愛い顔が半分マフラーに隠れてしまう
それでもにこの可愛さはとどまるところを知らないけどね!
……
「はぁ…」
朝から一人で何やってんだか…
通い慣れた道
目を瞑ったって学校まで行けるわ
「……ふふん♪」
ゴチンッ
「…ったぁ…」
誰よこんなところに電柱立てたのは!
きっと鼻と同じくらいおでこも赤いに違いない
誰にも見られてないわよね!?
1限目
現代文
作者の気持ち
登場人物の気持ち
分かるわけないじゃないのよ
どうせ締切に追われて切羽詰ってたとか
今日の晩御飯の献立とか
そんなくだらない事考えてたに決まってる
2限目
英語
……
まぁ…何となくわかる
……
やっぱり分からない
長文になると途端に区切りが分からない
にこの可愛さはワールドワイドなんだらどうってことないニコー♡
……
3限目
数学
外では一年生がマラソンしてるニコー
素人目で見ても分かるくらいフォームの綺麗な陸上部
それを尻目に飛び跳ねながら爆走してる奴がいる
下位集団は何周遅れだろうか
マタアッタニャー
イチイチホウコクシナイデッ
ナンデソンナニゲンキナノー
ここからでも騒がしいのが分かる
ノートが真っ白なのは忘れましょう
4限目
現代社会
教科書が涎でしわくちゃ
昼休み
アイドル研究部部室
今日もにこのお弁当は完璧♡
ここあは給食の人参残してないかしら
虎太郎はお昼寝かな
「…ママからメールだ」
今日もお弁当ありがとうだって
いいって言ってるのにいまだに毎回送ってくるんだから
でも嫌な気分には絶対ならない
5限目6限目
ぶち抜きで美術
デッサン
…あの林檎傷んでない?
うーん
可もなく不可もなく…
いくら大銀河宇宙ナンバーワンアイドルでもね
なんでもこなせるわけじゃないのよ
キャンバスの隅っこに描いた落書きの方が自信あったり
さ、大したことない連絡事項のホームルームはおしまい
部活よ部活
この為に学校来てるようなものなんだから
「失礼しまーす」
毎日来てるけと職員室って苦手
「部室の鍵借りまーす」
とっとと退散よ
ガチャリ
薄暗い部室
厚いカーテンが陽を遮ってるし
電気も点けてないんだから当たり前
「……」
にこの定位置
パソコンの前
アンタはなんでそこにいるの?
にこにそっくりな幻
かつての私
「……」
カチッ…カチカチッ…
「……」
「ねぇ…アンタはそれで幸せ?」
ニコ「…幸せよ」
「毎日毎日…ただ他のアイドルを見てるだけが?」
ニコ「だってアイドルが好きなんだから」
「逃げてるだけでしょ」
ニコ「そうよ、だって仕方ないもの」
「仕方ない、そうかもね」
ニコ「そう、もうニコ独りなんだから」
「今なら分かるわ…寂しい奴ね」
ニコ「ずっと分かってたくせに」
「…そうね、ずっと分かってたわ」
ニコ「心の穴を埋める為にグッズを買い漁って」
「傷つきたくないから他人を拒絶して」
ニコ「ずっとそうして夢だけ見てる」
「……」
ニコ「これまでも…これからも」
「……」
ニコ「ずっと妄想の歓声と泥塗りのプライドに縋っていくの」
「そう思ってた」
ニコ「……」
「でも…残念だったわね」
ニコ「……」
「さっさとそこをどきなさい」
カーテンを開ければ陽が差して
幻はもういない
「ここはもうアンタの最後の砦じゃない“にこ達”の場所なの」
ギシッ
パソコンの起動音に混じって騒がしさが向こう側からやってきた
バァン!
凛「おっまたっせにゃー!」ピョーン
花陽「はぁはぁ…凛ちゃん速いよぉ…」グッタリ
真姫「あんだけ走ったのになんでまだそんなに元気なのよ…」グッタリ
凛「あれ?まだにこちゃんしか来てないの?」キョトン
穂乃果「おっとっとー!」ズササー
海未「待ちなさい穂乃果!」ズササー
ことり「二人とも走ったら怒られるよぉ」アハハ…
真姫「…また何かやったの?」ヤレヤレ
穂乃果「何もしてないよー!」プンプン
海未「ええ、何もしてません!何もしなさ過ぎです!」
ことり「まぁまぁ、海未ちゃんそんなに怒らなくても♪」
海未「ことりは甘すぎます!」
穂乃果「えーん…花陽ちゃん助けてー!」ビエーン
花陽「ええっ!?わ、私ぃ!?」ビックリ
海未「後輩に助けを求めてどうするんです!」クワッ
穂乃果「先輩後輩禁止ー!」
真姫「そういう事じゃないでしょ…」ハァ…
絵里「お待たせー」
希「いつにも増して騒がしいなぁ」クスクス
凛「内容はいつもの事だにゃー」ヤレヤレ
絵里「また穂乃果が何かしたの?」ヤレヤレ
穂乃果「してないって!」プンスカ
真姫「してないから怒られてるんでしょ…」カミノケクルクル
希「へぇ…そういう子にはワシワシが必要やなぁ」ニシシ
穂乃果「ひっ…!」
あっという間に9人が揃った
統率なんかこれっぽっちも取れてない九人九色
花陽「…にこちゃん?」
「ん?何?」
凛「なんかニヤニヤしてキモいにゃ」
「なっ!?ニヤニヤなんかしてないわよ!」
真姫「…しっかりしてたわよ」
海未「ええ、随分だらしない顔でした」
「う、うそっ…」ガーン
希「なになにー?なんかいい事あったん?」
「なんもないわよ!」
絵里「本当かしらー?」
ことり「にこちゃん素直じゃないからねぇ♪」
「なんなのよもう!揃ったんだから早く着替えて練習するわよ!」
穂乃果「あー!誤魔化したー!」
「うるさいっ!大会近いんだから練習練習ー!」
変にからかわれたせいで体が暑い
…多分それだけじゃない
朝と違ってほんのり暖かい陽射しと空気
もうあの頃みたいにカーテンを閉め切った部屋になんていられない
ニコ「もう寒くないのね」
ええ、今日は小春日和だし
ニコッチーマダー?
オイテイクワヨー
にこ「みんながいるもの」
おしまい
μ's結成前のにことμ's結成後のにこが対峙したらどうなるかって思って書いたよく分からん話でした
元スレ
「よし、じゃあ行きましょうか」
こころ「虎太郎、手を離さないでね」
虎太郎「うんー…」
「ここあ、電気は?」
ここあ「ちゃんと消したよー」
「よろしい、じゃあ二人とも、虎太郎お願いね?」
こころあ「はーい」
3: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:04:24.12 ID:RfZJMR5r.net
寒い
寒い寒い寒い!
なーにが小春日和よ!
寒いじゃない!
おかげでこの可愛い顔が半分マフラーに隠れてしまう
それでもにこの可愛さはとどまるところを知らないけどね!
……
「はぁ…」
朝から一人で何やってんだか…
4: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:04:56.50 ID:RfZJMR5r.net
通い慣れた道
目を瞑ったって学校まで行けるわ
「……ふふん♪」
ゴチンッ
「…ったぁ…」
誰よこんなところに電柱立てたのは!
きっと鼻と同じくらいおでこも赤いに違いない
誰にも見られてないわよね!?
5: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:05:47.73 ID:RfZJMR5r.net
1限目
現代文
作者の気持ち
登場人物の気持ち
分かるわけないじゃないのよ
どうせ締切に追われて切羽詰ってたとか
今日の晩御飯の献立とか
そんなくだらない事考えてたに決まってる
6: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:06:23.29 ID:RfZJMR5r.net
2限目
英語
……
まぁ…何となくわかる
……
やっぱり分からない
長文になると途端に区切りが分からない
にこの可愛さはワールドワイドなんだらどうってことないニコー♡
……
7: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:07:07.54 ID:RfZJMR5r.net
3限目
数学
外では一年生がマラソンしてるニコー
素人目で見ても分かるくらいフォームの綺麗な陸上部
それを尻目に飛び跳ねながら爆走してる奴がいる
下位集団は何周遅れだろうか
マタアッタニャー
イチイチホウコクシナイデッ
ナンデソンナニゲンキナノー
ここからでも騒がしいのが分かる
ノートが真っ白なのは忘れましょう
8: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:07:46.37 ID:RfZJMR5r.net
4限目
現代社会
教科書が涎でしわくちゃ
9: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:08:21.54 ID:RfZJMR5r.net
昼休み
アイドル研究部部室
今日もにこのお弁当は完璧♡
ここあは給食の人参残してないかしら
虎太郎はお昼寝かな
「…ママからメールだ」
今日もお弁当ありがとうだって
いいって言ってるのにいまだに毎回送ってくるんだから
でも嫌な気分には絶対ならない
10: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:09:35.89 ID:RfZJMR5r.net
5限目6限目
ぶち抜きで美術
デッサン
…あの林檎傷んでない?
うーん
可もなく不可もなく…
いくら大銀河宇宙ナンバーワンアイドルでもね
なんでもこなせるわけじゃないのよ
キャンバスの隅っこに描いた落書きの方が自信あったり
11: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:10:06.05 ID:RfZJMR5r.net
さ、大したことない連絡事項のホームルームはおしまい
部活よ部活
この為に学校来てるようなものなんだから
「失礼しまーす」
毎日来てるけと職員室って苦手
「部室の鍵借りまーす」
とっとと退散よ
12: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:16:18.77 ID:RfZJMR5r.net
ガチャリ
薄暗い部室
厚いカーテンが陽を遮ってるし
電気も点けてないんだから当たり前
「……」
にこの定位置
パソコンの前
アンタはなんでそこにいるの?
にこにそっくりな幻
かつての私
13: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:16:58.26 ID:RfZJMR5r.net
「……」
カチッ…カチカチッ…
「……」
「ねぇ…アンタはそれで幸せ?」
ニコ「…幸せよ」
「毎日毎日…ただ他のアイドルを見てるだけが?」
ニコ「だってアイドルが好きなんだから」
「逃げてるだけでしょ」
ニコ「そうよ、だって仕方ないもの」
「仕方ない、そうかもね」
ニコ「そう、もうニコ独りなんだから」
「今なら分かるわ…寂しい奴ね」
ニコ「ずっと分かってたくせに」
14: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:17:36.01 ID:RfZJMR5r.net
「…そうね、ずっと分かってたわ」
ニコ「心の穴を埋める為にグッズを買い漁って」
「傷つきたくないから他人を拒絶して」
ニコ「ずっとそうして夢だけ見てる」
「……」
ニコ「これまでも…これからも」
「……」
ニコ「ずっと妄想の歓声と泥塗りのプライドに縋っていくの」
「そう思ってた」
ニコ「……」
15: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:18:26.75 ID:RfZJMR5r.net
「でも…残念だったわね」
ニコ「……」
「さっさとそこをどきなさい」
カーテンを開ければ陽が差して
幻はもういない
「ここはもうアンタの最後の砦じゃない“にこ達”の場所なの」
ギシッ
パソコンの起動音に混じって騒がしさが向こう側からやってきた
16: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:19:48.14 ID:RfZJMR5r.net
バァン!
凛「おっまたっせにゃー!」ピョーン
花陽「はぁはぁ…凛ちゃん速いよぉ…」グッタリ
真姫「あんだけ走ったのになんでまだそんなに元気なのよ…」グッタリ
凛「あれ?まだにこちゃんしか来てないの?」キョトン
穂乃果「おっとっとー!」ズササー
海未「待ちなさい穂乃果!」ズササー
ことり「二人とも走ったら怒られるよぉ」アハハ…
真姫「…また何かやったの?」ヤレヤレ
17: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:20:18.00 ID:RfZJMR5r.net
穂乃果「何もしてないよー!」プンプン
海未「ええ、何もしてません!何もしなさ過ぎです!」
ことり「まぁまぁ、海未ちゃんそんなに怒らなくても♪」
海未「ことりは甘すぎます!」
穂乃果「えーん…花陽ちゃん助けてー!」ビエーン
花陽「ええっ!?わ、私ぃ!?」ビックリ
海未「後輩に助けを求めてどうするんです!」クワッ
穂乃果「先輩後輩禁止ー!」
真姫「そういう事じゃないでしょ…」ハァ…
18: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:20:46.70 ID:RfZJMR5r.net
絵里「お待たせー」
希「いつにも増して騒がしいなぁ」クスクス
凛「内容はいつもの事だにゃー」ヤレヤレ
絵里「また穂乃果が何かしたの?」ヤレヤレ
穂乃果「してないって!」プンスカ
真姫「してないから怒られてるんでしょ…」カミノケクルクル
希「へぇ…そういう子にはワシワシが必要やなぁ」ニシシ
穂乃果「ひっ…!」
19: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:22:52.40 ID:RfZJMR5r.net
あっという間に9人が揃った
統率なんかこれっぽっちも取れてない九人九色
花陽「…にこちゃん?」
「ん?何?」
凛「なんかニヤニヤしてキモいにゃ」
「なっ!?ニヤニヤなんかしてないわよ!」
真姫「…しっかりしてたわよ」
海未「ええ、随分だらしない顔でした」
「う、うそっ…」ガーン
20: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:23:23.61 ID:RfZJMR5r.net
希「なになにー?なんかいい事あったん?」
「なんもないわよ!」
絵里「本当かしらー?」
ことり「にこちゃん素直じゃないからねぇ♪」
「なんなのよもう!揃ったんだから早く着替えて練習するわよ!」
穂乃果「あー!誤魔化したー!」
「うるさいっ!大会近いんだから練習練習ー!」
21: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:23:59.51 ID:RfZJMR5r.net
変にからかわれたせいで体が暑い
…多分それだけじゃない
朝と違ってほんのり暖かい陽射しと空気
もうあの頃みたいにカーテンを閉め切った部屋になんていられない
ニコ「もう寒くないのね」
ええ、今日は小春日和だし
ニコッチーマダー?
オイテイクワヨー
にこ「みんながいるもの」
22: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/05(火) 00:25:16.45 ID:RfZJMR5r.net
おしまい
μ's結成前のにことμ's結成後のにこが対峙したらどうなるかって思って書いたよく分からん話でした
にこ「小春日和」