1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:39:42.75 ID:DVDpYUv1O

まどか「えっ、QB結婚してたの?」

QB「この年で所帯持ちじゃおかしいかい?」

まどか「いくつか分かんないんだけど」

ほむら「期間は?」

QB「本当は一年くらい欲しいんだけど、そうそう休ませてくれる会社じゃなくてね。長くて3ヶ月ってところかな」

まどか「すごいね、おめでとう!」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:41:21.71 ID:DVDpYUv1O

QB「ありがとう。妻にも伝えておくよ、取引先の人も祝福してくれたって」

ほむら「インキュベータの子ども、さしずめインキュベイビーってとこね」

QB「上手いこと言うなあ。じゃあ、そういうことだから。僕も帰省の支度をしないといけないし、今日はこれで失礼するよ」

まどか「……QBの赤ちゃんかぁ。きっと小さくて可愛いんだろうな。ね、ほむらちゃん」

ほむら「そうね」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:46:07.15 ID:DVDpYUv1O

QB「……着替え入れた、パスポート持った、あとは、ええと」

まどか「赤ちゃんの服は?」

QB「それは向こうで買うよ。人間の体型とはかけ離れてるからね」

QB「あっ、しまった! なにかお土産を持って行くつもりだったのに」

まどか「見滝原のでよかったら、今からかってくるよ?」

QB「すまないまどか。お財布を渡すから、適当に見繕ってきてくれ」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:52:02.21 ID:DVDpYUv1O

QB「……そろそろ時間だ」

まどか「気をつけてね、QB。奥さんと生まれてくる赤ちゃんによろしくねって、ほむらちゃんも言ってたよ」

QB「本当に、感謝してもしきれないよ」

まどか「……魔法少女になったら、QBの赤ちゃんが元気に育ちますようにって、お願いしようかな?」

QB「それはダメだ。僕らの子なんだから、僕らの力で育てていくよ。風邪をひいたら必死で看病して、不良になったら叱って……」




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:54:26.51 ID:DVDpYUv1O

まどか「……なんだかQBも、人間と変わらないね」

QB「どういうことだい? 僕と君は、こんなにも違っているじゃないか」

まどか「そうかな、ふふ」

QB「? まあいいや。じゃあ、また会おう」

まどか「うん! いってらっしゃーい!」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:56:52.01 ID:DVDpYUv1O

―QBの国:病院―

コンコン

QB妻「はい……どうぞ」

QB「……ゼエゼエ」

QB妻「!」

QB「……はあ、はあ…た…」

QB「ただいま」

QB妻「あ…あなたぁっ!」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 22:58:42.12 ID:DVDpYUv1O

QB「ごめんよ、随分と遅れてしまった」

QB妻「いいの。お仕事忙しいのに、間に合ってくれたじゃない。それに……」

QB「?」

QB妻「触ってみて。お腹の子も『おかえり』って」

QB「……うん」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:05:45.95 ID:DVDpYUv1O

QB「つわりは大丈夫かい? 安心して、もう君一人じゃないんだ」

QB妻「何言ってるの。つわりが酷いって言っても、妊娠中ずっと続くわけじゃないのよ」

QB「そ、そうだったのか……」

QB妻「あと、私は不安だなんて思ったことはないわ。先生方にもやさしくして頂いてるし、なにより私のお腹にもう一人いるのよ?」

QB妻「寂しいだなんだ泣き言いってたら、この子も落ち着けないでしょう」

QB「うん、それもそうだ」

QB妻「……でも、あなたがいてくれると、とっても安らぐの。言葉じゃ現しにくいけど…」

QB「……僕もだよ」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:11:28.95 ID:DVDpYUv1O

QB「そうだ、僕の取引先なんだけど」

QB妻「?」

QB「みんな、僕たちを応援してくれていたよ。魔法少女になって、子どもの成長を願おうとする人までいた」

QB妻「まあ」

QB「ちょっと反りが合わないときもあるけど、本当はみんないい子なんだ」

QB妻「この子もそんな風に育ってくれるかしら」

QB「僕たちが親なんだから、僕たちがしっかりしないとね。彼女たちを見習って」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:14:56.53 ID:DVDpYUv1O

QB「あっ、子どもの名前を考えてきたよ。きゅ」

QB妻「う……これ、は……」

QB「ど、どうしたんだい? まさか、まさか!」

QB妻「落ち着いて……せ、先生を呼んでちょうだい」

QB「わ、分かった! 先生! 妻が……」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:22:35.84 ID:DVDpYUv1O

QB「……」

医師QB「結果は?」

看護師QB「子宮が降りてきています。分娩室の手配はしておきます」

医師QB「そうだな。QBさん」

QB「はっ、はい!」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:24:28.79 ID:DVDpYUv1O

医師QB「予定日よりやや早いですが、おそらく今夜あたりに出産になるでしょう。これからしばらく陣痛が続きますので、奥さんを励ましてあげて下さい」

QB「先生、どうか……どうか、妻をよろしくお願いします!」

医師QB「我々も100%の力を尽くします。しかし、奥さんの一番の支えになるのはあなたなんですよ」

医師QB「ほら、父親になるんですから、もっと胸を張って! どっしり構えていないと、奥さんも不安になってしまいますからね」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:27:21.01 ID:DVDpYUv1O

QB妻「ううん……」

QB「大丈夫だよ、大丈夫……」ギュッ

フルフル

QB妻「……ふふっ。あなたって、いつもそうね。私を励まして手を握ってくれるけど、いっつも震えちゃってるの」

QB「あ……いや、これは…」パッ

QB妻「離さないで」

QB「あ、うん……」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:32:35.40 ID:DVDpYUv1O

QB妻「全く、単身赴任でちょっとは強くなったかと思ったら、全然変わっていないのね」

QB「うん……ごm」

QB妻「良かった」

QB「え?」

QB妻「お腹の子に、毎日聞かせてたの。あなたのパパは、怖がりで控え目で心配性で」

QB妻「――世界で一番、やさしいひとなんだって」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:33:41.69 ID:DVDpYUv1O

QB「……ん」

QB妻「ちょっと、何泣いてるのよ」

QB「ごめ……いや、ありがとう…ほんとに、ほんとにありがとう……」

QB妻「やだ、ちょっと……やめてよね…」

QB「大好きだ……」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:35:54.81 ID:DVDpYUv1O

カラカラカラカラ

QB「平気だよ、いつでも僕がついてるから! 頑張れ!」

QB妻「……」コクリ

QB「頑張れ……!」

【手術中】

QB「……」フルフル



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:41:04.10 ID:DVDpYUv1O

カッチカッチ

QB「うん……」

カッチカッチ

QB「平気だよ……きっと」

カッチカッチ

QB「僕たちの子なんだ……」

カッチカッチ

QB「元気に生まれるに決まってる……」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:43:05.13 ID:DVDpYUv1O

カッチカッチ

QB「……」

うああーっ!

QB「くうっ……」

QB「神様……!」



ふぎゃあ、ふぎゃあ……



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:48:57.61 ID:DVDpYUv1O

QB「!!!」

QB(……早く、早く、早く!)

グイイーン

看護師QB「QBさん、こちらを着用して下さい」

QB「妻は、子どもは!?」

看護師QB「大丈夫、母子ともに健康ですよ」

QB「――」

フニャフニャ

QB「ほ、ほんとうですか……」ヘタッ

看護師QB「さ、ちゃんと立って、奥さんとお子さんに会って差し上げて下さい」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/11(土) 23:55:50.69 ID:DVDpYUv1O

QB妻「あなた……この子が、私たちの……」

子QB「くうぅ……」

QB「あ、あ」

QB「……はは、やった、やった! 僕たちの子だ! あはははは!」

QB妻「うん、うん……」

QB「女の子かぁ、君にそっくりじゃないか! 輪郭とか、鼻筋とか!」

QB妻「でも、あなたに似たやさしい目をしてる」

QB「そうかなぁ、僕ってこんな目かなぁ? かわいいなぁ!」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:02:53.15 ID:BcVJ0FOzO

看護師QB「QBさん、奥さんも疲れていらっしゃいますし、病室の方へ……」

QB「ああっ、すみません! じゃあ僕先に戻ってるから!」

QB妻「……ふふ」

子QB「くぅ……」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:07:03.97 ID:BcVJ0FOzO

QB「お疲れさま。頑張ってくれたね」

QB妻「私も、この子もね」

QB「……へへへ」デレデレ

QB妻「……はーあ、また3ヶ月もしたらまた地球に行っちゃうのよね。この子、お父さんの顔忘れちゃうんじゃないの?」

QB「な、何を言っているんだい。そ、そんな……」

QB妻「まあ、あれだけ大騒ぎしてれば、忘れたくても忘れられないか」

QB「そ、そうだよ」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:13:57.05 ID:BcVJ0FOzO

QB妻「なんだか、ほっとしたら眠くなってきちゃった。今夜は家に帰るの?」

QB「まさか。着替えは持ってきたし、シャワーだけここで借りるよ」

QB妻「一晩中起きてるつもり?」

QB「一晩というか、もう未明だよ」

QB妻「え? あら、本当。こんなに時間かかってたんだ……」

QB「僕がついてるから、安心して眠って」

QB妻「そうね……あ」

QB「?」

QB妻「キスは?」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:17:09.60 ID:BcVJ0FOzO

QB「キスって……」

QB妻「いいでしょ、私にご褒美くらい。まさか恥ずかしいの?」

QB「そ…そんなこと! 分かった……目を閉じて……」

QB妻「……ん」

QB「………」

QB妻「……」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:25:12.02 ID:BcVJ0FOzO

―地球―

QB「――という訳で、無事出産を終えられたというわけさ」

まどか「うーん、やっぱり家族愛っていいね!」

QB「照れるなぁ。と、そうだ。妻から君たちに『ありがとう』と伝えてくれ、と」

ほむら「……」

まどか「うんうん、困った時は助け合わなきゃ!」

まどか「あ、ねぇねぇQB! 赤ちゃんとか奥さんの写真って無いの?」

QB「え? いや、それは勿論あるけど……」

まどか「みせてよ! 今の話からすると、普段から肌身離さず持ち歩いてるんでしょ?」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 00:32:59.10 ID:BcVJ0FOzO

QB「……笑わないでくれるかい? これだよ」

まどか「どれどれ……」

ほむら「……」チラッ

QB「じ、自分の身内を褒めるのはあまり綺麗じゃないけど、僕には勿体無いくらい美しい妻と可愛らしい子だろう?」

まどか「……えーと…」

まどか「……うん、ほんとに、奥さんそっくりだね……目はQBだし……」

QB「だろう? ああ、僕はこんなに幸せでいいのだろうか? 君たちも早くいい伴侶を見つけるべきだよ!」

まどか「……ねぇねぇほむらちゃん、この写真さ……」

まどか「これがQBで、こっちが赤ちゃん……あれ? これがQBかな? 分かる?」

ほむら「さあ」



おわり


元スレ
QB「悪いけど、少しの間暇を貰うよ。妻の出産予定日が近いんだ」