877: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:36:38 ID:JVH

23話、更新します。

Crush the steel fortress!



878: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:37:07 ID:JVH

~シデロスシティ・近郊~

翠「正射必中……はぁっ!」シュッ!

翠「………僅かに中心を逸れてしまった……集中出来ていない証拠ね……」ハァ…

翠「こんな事では……千秋さんのお役に立てるようになるためにも、もっと腕を磨かなければ……」

翠「……あら?」

~上空~

泰葉「そろそろ市街地に入ります。皆さん、着陸の用意を…」

翠「ジュナイパー、『うちおとす』!」

泰葉「へ…? ひゃあっ!?」ヒュッ!

忍「わわっ、急に矢が飛んで来たぁ!?」

肇「…下です、泰葉さん!狙われています!」

眼鏡をかけた泰葉「あれは……ジュナイパー…?……って事はまさか……」タラー…

翠「ジュナイパー、もう一度……!」

泰葉「わっ、わーっ!待って下さい翠さん!私です!泰葉ですよーっ!!」

翠「え……あ、や、泰葉さん!?」

忍「知り合いなのかな…」

肇「リーグ協会の関係者…でしょうか?」

泰葉「うん、この街のジムのジムトレーナー…なんだけど……スワンナ、トゲキッス、すぐ降りられる?」

トゲキッス「キスー」

スワンナ「スワワン!」

~~~~~



879: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:37:46 ID:JVH

~シデロス近郊・地上~

泰葉「ふう……他のみんなはまだ追いついてないみたいね…」

忍「ぐんぐん引き離しちゃったもんね…流石ひこうポケモンの四天王…」

肇「でも、もう少し待てば追いついて来ると思います。ここまで、真っ直ぐ山を越えるだけでしたから」

泰葉「ひとまず、みんなが揃うまでここで待機ね……で」

翠「す、すみません…つい、敵襲かと……」

泰葉「まぁ、無理もないですね。最近はマジカ団絡みで色々物騒ですし……それにしても、命中精度が自慢のジュナイパーが的を外すなんて…」

ジュナイパー「ジュナ」

翠「きっと、私の焦りがジュナイパーにも伝わったのだと思います。……良くありませんね、一意専心していれば、飛行ポケモンの一匹や二匹、すぐにでも撃ち落とせたはずなのに……」

美由紀「撃ち落としちゃダメなんだってば、翠ちゃん…」ヒョコッ

泰葉「美由紀ちゃん」

美由紀「こんにちは、泰葉ちゃん。えと、5人来るって聞いたけど…」

忍「あはは、泰葉さんのポケモンが速くって、追い抜いて来ちゃった。…あ、アタシ忍って言うんだ、よろしくね!」

肇「私はヒュドールタウンの肇と言います。よろしくお願いします、お二人とも」ペコリ

美由紀「うん、よろしくね!……って事は、もうちょっと待たないとなのかー…うーん」

肇「どうかされましたか?」

美由紀「うん。こっちも2人いるし、そっちも2人……ちょうどいいかなーって。泰葉ちゃんもそう思うよね?」

泰葉「なるほど。実力を試すなら、何もジム戦のみにこだわる必要はありませんからね」

翠「…では、泰葉さんは審判を。ジムリーダーに挑戦する実力があるか否か……マルチバトルで見極めさせていただきます」

ジュナイパー「ジュナ!」



880: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:38:36 ID:JVH

忍「そういう事なら喜んで!正直もう戦いたくってウズウズしてたんだよね!」

美由紀「ふふっ、お手柔らかにお願いしまーす! いくよ、キングラー!」ボウン!

キングラー「ブクブブ」カサカサ

肇「カニ、ですね…立派なハサミ…」

美由紀「うん、かにだよ!」

忍「それなら、アタシはツガルで!」ボウン!

ツガル「マケンマケン!」

美由紀「わぁ、そっちもかにだーっ!えへへ、仲間仲間♪」

肇(相手は恐らくみずタイプと、くさタイプ…でしょうか。なら、私が出すべきポケモンは…)

肇「お願いします、先生!」ボウン

ヤド先生「やぁん」ノター

翠「くさタイプのジュナイパー相手にみずタイプ…ですか。いえ……敢えて出すからには何か策略が…?」

ヤド先生「やぁん」ボヘー

肇(他の手持ちがみず・じめんタイプのポケモンばかり……とは、言わないほうが良いですよね…心理的に追い詰められるなら御の字です)

泰葉「では、ヤドラン、マケンカニVSジュナイパー、キングラー。両チーム交代なしの一本勝負。審判は私、四天王の泰葉が務めます。…勝負、始めてください!」

~~~~~~



881: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:39:05 ID:JVH

~シデロス郊外上空~

未央「広い空、高い山……空気も澄んでるし、ついにりゅーすけと空を飛んでるんだなぁ…私……」

りゅーすけ「バウリュ!」

加蓮「飛んでるんだなぁ、はいいけどさ。とっくに先に行っちゃったよ、私達以外」

ネネ「あはは…でも、あれは流石に追いつけないですよ…」

トロちゃん「ピスピウス」

未央「りゅーすけ、カイリューだから本気出せば16時間で地球一周できちゃうんだけどさ。流石に私が乗ってると…ねぇ」

ジラーチ【回りすぎてバターにでもなっちゃうかもね】

未央「ジラちんはだまってて」

ジラーチ【はいはい】

加蓮「だからって私達に合わせて飛ばなくても良くない? 向こうのスピードに合わせても良かったでしょ」

未央「ちっちっち、それじゃあかれんやネネちんが寂しいでしょ、ここはやっぱりムードメーカーの未央ちゃんが側にいないとだね」

ネネ「ふふっ、未央ちゃん、もしかして気を遣ってくれてます?」

未央「ほえ? 何の話かな?」

加蓮「向こうが3人、こっちも3人。こっちが手薄にならないようにわざと残ったでしょ、未央」

未央「…ありゃー……バレてた?」

ネネ「いえ、わかります」クスッ

加蓮「私達、付き合い長いんだから」フフッ

未央「そっかあ……わかっちゃうか」エヘヘ

加蓮「最初は、私達さ。未央と二人でジムに挑んだんだよね」

未央「そうそう!って言うか、1番最初に会った時はこんなに長い付き合いになるなんてさ、考えもしなかったよ」



882: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:39:35 ID:JVH

加蓮「ユニット制のルール、知らなかったもんね、未央は。私がいなかったらどうしてた事やら」

ネネ「そして、その試合を偶然観ていた私がユニットの仲間になる、なんて…ちょっと出来すぎてる感じがしますね、ふふ」

未央「いやぁ、あの時はもうなんて言うか……勢いだったよね、うん」

加蓮「けど、ネネが加わって、色んな場面で助けられたよね。ドリンクやご飯もそうだけど、マジカ団との戦いでもさ」

ネネ「あれは、なんて言うか、無我夢中で……でも、改めて言いますけど……メーヴェシティだけじゃ、ないんですよね…」

加蓮「…むしろ、もしかしたらまたメーヴェシティも危なくなるかもしれない。放っておいたらどうなるかなんて、誰もわからないんだもん」

未央「……でも、マジカ団の目的って結局何なんだろうね。前にさ、ほら、私が捕まった時なんだけど…色々資料が見つかってさ、ちょっと盗……拝借してきちゃったりなんかしたんだよね」

ネネ「未央ちゃん……転んでもただじゃ起きませんね」

加蓮「で、何かわかったの?」

未央「うん……わかったような、わからないような……」

加蓮・ネネ「?」

未央「色々書いてあったんだよ、伝説のポケモン…レックウザについて」

加蓮「レックウザ……それがアイツらの目的って事?」

未央「日照りの熱で水を干上がらせて大陸を作った伝説のポケモンと、大雨や津波で海を広げた伝説のポケモン…その争いをおさめて荒れ狂う天候を元通りにしたのが、レックウザって名前の伝説のポケモンだって…そう資料には書いてあるんだけどさ」

ネネ「……? まって、ちょっとおかしいです、それ」

未央「やっぱりそう思う?」



883: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:41:43 ID:JVH

加蓮「天候のエネルギー…だっけ。日照りに雨に砂嵐、霰……今まで、あちこちで異常気象になってるの見てきたけどさ」

加蓮「そのレックウザってポケモンの性質………『真逆』じゃない?」

ネネ「結局、マジカ団の目的って何なんでしょう…エネルギーを回収し終わったらお天気を元通りにするためにレックウザを呼び寄せる……とかって事ですか…?」

加蓮「けど、それじゃそもそも何のために天候のエネルギーなんか集めてるの、って話にならない? レックウザを呼び寄せるのが目的なら、エネルギーなんかほっといて天気をおかしくしちゃえばそれで済む話でしょ?」

未央「うーん………何かまだひとつ足りない気がする……」

「目標、確認。これより作戦の実行に入る」

未央「………ん?」ピクッ

ババババババ!!

未央「うわっと!!何!?種!?」

ジラーチ【今のはタネマシンガン……空中からこの技を使えるのは……】



884: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:43:03 ID:JVH

加蓮「未央、ネネ、前!」

ドデカバシ「カバッシ!」バサバサッ

ネネ「……あのドデカバシは……!」

加蓮「何、ネネ、あのポケモンの恨みでも買ってるの!?」

ネネ「えと、その…前に少し…メーヴェにいた頃に戦ったことが……」

未央「って言ってるそばから前、前!」

ドデカバシ「グアアアアア……」キュイイン……

ネネ「あれは……くちばしキャノン! 皆さん、避けて……」

加蓮「もう間に合わないって!まろ、りゅうのはどう!!」

未央「りゅーすけ、りゅうのいかり!!」

まろ「チルーッ!」ゴオオッ

りゅーすけ「バウリュー!」グバアアア

ドデカバシ「カバッシ…!」チッ

未央「かわされた……速い!」



885: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:43:29 ID:JVH

ネネ「確かにはずれましたけど…でも、向こうの攻撃も阻止できました!」

「成程……やはり一体で足止めするには分が悪いか」

ネネ「え…?……あれは…!」

青ローブ「…………」

ネネ「二人とも見てください、下に!」

未央「あれ、マジカ団……? でも、ローブの色が…」

加蓮「もっと色がぐっちゃぐちゃじゃなかった?マジカ団のローブって」

ネネ「あの感じ……前に私が戦った幹部の方と同じです…! 恐らく、幹部はローブの色が1色なのでは……?」

未央「じゃあもしかして、このドデカバシをけしかけたのって……」

ジラーチ【…可能性は高いね…メーヴェの街もそう遠くはないし、捕まえて戦力にしたのかもしれない】

加蓮「…あの幹部……見た感じ一人だけみたいだけど……どうする? 降りて戦う?」

未央「………逃げよう」

ネネ「未央ちゃん?」

未央「変だと思わない? 何で一人だけなのかなって…私達を倒したり捕まえるつもりなら、逃げやすい空中にポケモン一匹で襲いかかるかな…」

ジラーチ【理由は色々考えられるけど…もし未央の考える通りなら、確かにマズイかもね】

加蓮「変って……そうか、ここで私達が降りてあの幹部と戦ったら……」



886: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:43:46 ID:JVH

ネネ「時間を稼がれている間に、シデロスのジムやポケモン達が危なくなってしまいます、きっと……」

未央「だよね……ここは、街へ急いだ方が良さそう……!考え事はまた今度ってことで!」

青ローブ「どうした、降りて来ないのか?」

加蓮「悪いけど、わざわざ挑発に乗ってアンタの相手するほど……私達、素直じゃないの!」

未央「そういう事! いくよ皆!」

ネネ「はい! トロちゃん、スピードアップ!」

トロちゃん「ピスピース!」

>>3人は幹部を無視して街へと向かっていった……。



887: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:44:06 ID:JVH

青色の幹部「………そう、それでいい」

青色の幹部「貴様らが止めようとしているものが、それで止まるのであれば……そうするといい」

青色の幹部「逃したことを悔やむわけではないが………こうせざるを得ない無力な自分が………憎い…!」ギリッ

フワライド「ぷわわん…」

青色の幹部「心配してくれるのか、フワライド……いや、自分は大丈夫だ…むしろ……」

フワライド「ぷわ…?」

青色の幹部「どこかで、迷っている自分がいる……非情に徹しきれない自分が…他人任せにしかできない自分が………弱いな、全く……」

フワライド「ぷわー…」

青色の幹部「…総帥に、どう報告したものか……事によっては、厳罰も覚悟しておかねばな……」

~~~~~~



888: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:45:13 ID:JVH

~シデロス近郊~

美由紀「キングラー、ハサミギロチン!」

忍「危ないっ!ツガル、避けて!」

ツガル「ケンカッ!」スカッ

キングラー「ブククッ!」ガシャアアア!!

美由紀「あー……失敗かぁ……」

忍「今のは……当たったらやられてた……!」

肇「一撃一撃が強力ですね……気をつけましょう、先生」

ヤド先生「やぁん」コクン

翠「などと、のんびり話していると狙われますよ! ジュナイパー、かげぬい!」

ジュナイパー「ジュナナ!」バシュシュ

ヤド先生「やぁん…?」スカッ……

肇「外した……? …いえ、動きが緩慢な先生に敢えて矢を外す意図……今の技は……」

ヤド先生「やぁん……」ググッ……

※ヤド先生はその場から動けない様だ…。

肇「……『影縫い』……まさか」ハッ



889: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:45:32 ID:JVH

翠「気付いたようですが……これで詰みです! 美由紀ちゃん!」

美由紀「うん!キングラー、ハサミギロチン!」

キングラー「ブブクク」ブォッ……

忍「ツガル、『まもる』!!」

ツガル「マケーン!!」パキィン!

キングラー「ブブク!?」カキィン!

忍「アタシがいるって事、忘れてもらっちゃ困るんだなぁ…これが」フフッ

肇「助かりました……ありがとうございます、忍さん」

忍「いいって!お互い助け合うのがマルチバトルの醍醐味、でしょ?」

翠「まさかあの連撃を見切られるとは……油断しましたね…」



890: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:46:04 ID:JVH

翠「かげぬいの技がどんな攻撃かわからなければ、矢を外した時点で相手の隙を突けるはず……動きが元々緩慢なヤドランであれば尚気付かれないと思っていたのですが」


肇「……いいえ、むしろ動きが緩慢なヤド先生だからこそ気付けたんです。遠距離でも相当な命中精度を見せたあのジュナイパーが、ヤド先生相手に矢を外すだろうか……と」

ヤド先生「やぁん……」ギシ……

肇「相手の影に矢を当てて身動きを封じる技……なるほど、命中率の低い大技との連携にはうってつけです」

肇「ですが………誤算でしたね」

忍「そう、こっちにだって、アタシ達がいるって事!ツガル、キングラーにかみなりパンチ!」

ツガル「ケンカーニー」バチチチチ……

美由紀「キングラー、『てっぺき』!!」

キングラー「グブク!」シャキーン!

ツガル「マケーン!」ブォッ……

ドシャアアアアア………

キングラー「グブク……」シュウウウ……

忍「仕留めそこなった!?」

ツガル「カニィ!?」

美由紀「えへっ、鋼タイプの技の威力はどう? びくともしないんだから!」



891: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:46:31 ID:JVH

翠「続けてお見せしましょうか…!ジュナイパー、『はがねの……』」

未央「ちょっとストーップ!!」

りゅーすけ「バウリュー!」ズシーン!

美由紀「うひゃあっ!?」

弓を構える翠「な、敵襲!?」バッ

泰葉「落ち着いてください、忍さんと肇さんの仲間ですから」

翠「あ……そう、なのですね……てっきり……」

加蓮「未央、強引に飛び込み過ぎ……」

ネネ「勝負の最中にど真ん中に降りたら危ないですよ…流石に……」

ジラーチ【言われてるよ未央】

未央「う……でもこれが一番早いと思ってさ…つい…」

りゅーすけ「バリュー」

ジラーチ【時々キミはバカなのか賢いのかサッパリわからないよね】

未央「いいの、体が考えるより先に動くんだから。ジラちんはだまってて」

ジラーチ【はいはい】

忍「にしてもどうしたの、そんなに大慌てで飛び込んできたりして…」

肇「何か、あったのですか?」

未央「うん……それが……」

~~~~~



892: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:46:58 ID:JVH

翠『であれば尚の事、ジムリーダーの元へお急ぎを。ここは私達で固めます』

美由紀『シデロスのジムリーダーは強いよー。って事で、さっきの勝負の回復!…これで大丈夫だよね?』

※美由紀は忍と肇のポケモンを回復してくれた…。

泰葉『私は街の反対側を固めます。念の為、増援要請もしておくので、皆さんはジムでの修練へお急ぎください。この街に来た本来の目的を見失っては、本末転倒ですから』

未央「って事で、ジムがあるっていう街の中心部まで来てみたけど……」

※大通りの先に巨大な鋼鉄の門がそびえ立っている……。

ネネ「あの先に、ジムがあるんでしょうか…大きな門……」

忍「流石にインターホンとか付いてたり……しないよね、うん」

加蓮「関係者の人とかいないのかな。開けてくださーいってお願いしてみるとか…」

トリデプス「デプス」ノソッ

加蓮「わっ、何か出てきた」



893: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:47:25 ID:JVH

肇「鉄扉に向かって歩いて行きますね…」

忍「何する気だろ」

トリデプス「デープス!」ゴチーン!ゴチーン!ゴチーン!

未央「うわぁっ!」

加蓮「凄い音……!街中に響くんじゃないの、アレ……!」

忍「それもだけど……あの勢いで鉄の門に頭突きなんかして、平気なの…?」

トリデプス「デプス」ノッシノッシ

未央「あ…どいてる…何だったんだろ…」

「三点鐘……合図ね。衛兵、開門を!」

「はっ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………ガコン!

未央「ひ、開いた……」

忍「…まさかとは思うけど、今のがインターホンの代わりだったり……?」

ネネ「ま、まさか、いくらなんでも…」

千秋「ええ、そのまさかよ。驚いた?」スタスタ……

※門の向こう側から、悠然と気品を漂わせる女性が現れた…。



894: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:47:57 ID:JVH

未央「あなたは……えーっと…どちら様で…?」

ジラーチ【大体予想はつくけどね】

千秋「そうね、名乗るのが遅れたわ。私はこのシデロスシティのジムリーダー、千秋。得意とするポケモンのタイプは……」

トリデプス「デプス!」フンス

千秋「はがねタイプ。どう、この頑丈さ。あの鋼鉄の扉にぶつかってもピンピンしてるでしょ?」

肇「確かに……恐るべき防御力ですね……」

ネネ「か、勝てるんでしょうか、私達……」

加蓮「……ふうん、なるほどね。心から折りに来た、ってワケだ」

千秋「あら。今のトリデプスの合図を見て、怖気づかずにそこまで思い至るなんて……話に聞いていた通り、その心力、なかなかのものね」

未央「私達のこと、聞いて……? あ、そっか、やすやすが…」

千秋「確かに四天王の彼女からも連絡は受けていたわ。けど、ここに来るまでに打ち破ってきた数多のジムリーダーからも、あなた達の噂は聞いていた。私、ずっと楽しみにしていたのよ、あなた達とぶつかるのを」



895: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:48:15 ID:JVH

忍(…これが、ジムリーダー……芳乃ちゃんや拓海師匠とはタイプが違うけど……感じる……ビリビリって……何だろ、この感覚……)

忍(ぶつかるのがちょっと怖いのに……ワクワクする……!)グッ

千秋「………いい眼をしているわね」フフ…

忍「へっ、あ、アタシです…か?」ビクッ

千秋「そう。いい緊張感だと思うわ。でも、常に張り詰める必要はないのよ。その覇気は勝負の時までとっておくことね。…行くわよ、トリデプス」スタスタ

トリデプス「デプス」ペコリ

※トリデプスはこちらに頭を下げると千秋に付いて歩いていった……。


~~~~~~



896: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:48:39 ID:JVH

未央「…何ていうか、この門といい、あの人の堂々とした立ち居振る舞いといい……」

肇「圧倒…されますね…確かに」

ネネ「今までに出逢ったジムリーダーや四天王さんともまた違う……千秋さん……強敵の予感がします…」

加蓮「でも、はがねタイプのジムリーダーだって先にわかったのはラッキーだったかもね。対策うてるしさ」

忍「なら、ここははがねに有利なかくとうタイプのトレーナーであるアタシが!」ハイッ!

加蓮「うん。そう言ってくれるって思ってたよ、忍」フフッ

肇「となると……タイプ相性の有利で挑むなら、加蓮さんと忍さん、それに私……でしょうか」

未央「ドラゴンもくさも、相性的には分が悪いからねぇ。一応戦法もなくはないけどさ」

ネネ「ほのおのキバやしぜんのめぐみ…ですね。ここはどう戦うべきか……慎重に選ばなくっちゃ…」

加蓮「毎度の事だけど、ジムリーダーも相性不利の相手に対策はしてるだろうし……敢えて読まれにくいポケモンを出すのも、アリ……だよね」

5人「「「「「うーん……」」」」」



897: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:49:03 ID:JVH

忍「って、悩むのはいいけど時間に余裕もないんだよね、アタシ達…」

肇「結局、相手のポケモンはトリデプスしかわかっていませんし……そのトリデプスも、ジム戦に出てくるかはまだわかりませんからね」

未央「こうなったらさ、もういっそジャンケンで決めない? もともと私達、鍛えて貰いに来てるんだしさ」

ジラーチ【随分投げやりだなぁ…言ってる事もわかるけど】

加蓮「ま、でも仕方ないか……今回は近くに幹部の姿も確認してるしね」

忍「うう~……今回は是非とも仲間に加えてもらいたい……絶対勝たなきゃ……!」

※忍は手を組んでジャンケンのおまじないを始めた…。

肇「では……勝っても負けても、どんな組み合わせでも、恨みっこなし、ですよ」

ネネ「お互い、ベストをつくしましょうね!」

未央「じゃ、いくよ!せーのっ!」

「「「「「じゃーんけーん!!」」」」」

~~~~~~



898: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:49:23 ID:JVH

~そして・シデロスジム~

紗南『さぁ!破竹の勢いで駒を進めてきた挑戦者!シデロスジムという難攻不落の城砦を果たしてどう攻略してくれるのか!』

千秋「さぁ、まずはお手並み拝見ね……行って、トリデプス!」ボウン!

トリデプス「デープス!!!」ズシイイイン!

紗南『先鋒もまさに鉄壁の砦!対する挑戦者のポケモンはー!?』

ワアアアアア…

ネネ「全力で……行きます!アマちゃん!」ボウン!

アマちゃん「アマージョ!」スタッ…

紗南『軽やかに戦場へ舞い降りた一輪の華!アマージョの登場だーっ!』

ワアアアアア…!

紗南『ではではさっそくいっちゃうよーっ!試合、開始!!』



899: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:49:50 ID:JVH

ネネ「ここは先手必勝……アマちゃん、『トロピカルキック』!」

アマちゃん「マージョッ!」シュッ……

トリデプス「デプッス?」

アマちゃん「マージョマッ!!」ヒュウウウウ……ドガッ!

トリデプス「デプス!」ガキィン!

紗南『空中に飛び上がってからの華麗な一撃が決まったーっ!しかしトリデプス、攻撃は当たったもののこれをものともしていないーっ!』

ネネ「堅い……!」

アマちゃん「マジョマ……」クルクル……シュタッ

千秋「確かに鋭い一撃だったわ。けれど、トリデプスの防御力を甘く見ないで貰いたいわね」

トリデプス「デプゥス……」キュイイイン……

ネネ「あれは……!?」

千秋「その蹴りの衝撃、倍にして返してあげなさい!『メタルバースト』!!」

トリデプス「デープス!」ズオッ……ドゴシャアア!!

アマちゃん「マジョーッ!」ドゴオオオ……

ネネ「アマちゃん!!」



900: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:50:18 ID:JVH

未央「今の技……受けた衝撃をそのまま跳ね返したの……?」

肇「いえ……恐らくは、その衝撃にトリデプスの力が上乗せされています……威力は…数段上になるかと…」

ジラーチ【1.5倍】

未央「へっ?」

ジラーチ【同じはがねタイプだからね。わかるんだよ。今の技は受けたダメージをはがねタイプのエネルギーに変換して1.5倍で跳ね返す技さ】

未央「って、ジラちんはがねタイプだったの!?」

加蓮「ふうん……はがねタイプなんだ、ジラーチって。何かわかったの?」

未央「かくかくしかじかで……」

肇「成程……」

忍「って事は……攻略法は1つだね。カウンターを恐れて様子見で小技を出すより、一撃一撃強烈な技を叩き込んで、跳ね返される前に打ち破る」

加蓮「それ、言うのは簡単だけど、あの防御力じゃ……」

ネネ「大丈夫です!」

加蓮「ネネ」

ネネ「私達だって、ここまでの戦いを乗り越えて強くなってるんですから……これくらいの壁、どうってこと……ないです!」

アマちゃん「マジョマ!」コクン



901: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:50:52 ID:JVH

千秋「いいわね。その折れない強さ。……来なさい、真正面から受けて立つわ!」

トリデプス「デプゥス!」

ネネ「いきます!アマちゃん、今度は連続で『トロピカルキック』!!」

アマちゃん「マージョマッ!」タンッ! ヒュウウウウ……

ドガガガッ!ガガガガガガガッ!!

トリデプス「デプス……!」ガキキキキキン……!

千秋「無駄よ!跳ね飛ばしなさい!」

トリデプス「デープス!」ドッ!

アマちゃん「ジョマアアア!」ズザアアア……!

ネネ「く……!アマちゃん…!」

紗南『おっと、アマージョ、弾き飛ばされて体勢を崩したー!これはマズいのではー!?』

千秋「好機到来ね……決めるわよ!『ヘビーボンバー』!!」

トリデプス「デプゥス!」ピョイイン!!

未央「ウソ、飛ぶの!?」

ネネ「いけない……避けてアマちゃん!!」

アマちゃん「マジョマ……」ググッ……

千秋「空中からの強撃は、何もそちらの専売特許じゃないのよ……押しつぶしてしまいなさい!!」

トリデプス「デープス!!」ヒュウウウウ……!

……ドッシャアアアアアアン!!



902: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:51:26 ID:JVH

ネネ「きゃっ……!」ブオッ……

モクモクモク……

加蓮「けほっ…えほっ……すごい土煙………!」

紗南『煙が晴れるまで視界不良、果たしてどうなってしまったのかーっ!』

千秋「………この一撃、マトモに受ければ立ち上がることはできないはず…」

ネネ「……アマちゃん…!」

アマちゃん「マージョマッ……」

紗南『ああっと! かろうじて持ちこたえたか!? ですが最早満身創痍といった風体です!』

オオオ……

千秋「違う……ぶつかる直前、体勢を崩したまま、横に転がって回避していたのが見えた……」

千秋「相手との体重に差があるほど威力が増大する『ヘビーボンバー』だけど……相手の機動力までは考えられていなかったわね…」

トリデプス「デプゥス……デプス?」クイクイ

紗南『あーっと!トリデプスの足がフィールドの地面にめりこんでいる!これでは身動きが取れません!』

千秋「…判断を違えた…これは私のミスね……!」ギリッ

ネネ「…はぁ……はぁ……アマちゃん」ドクン……ドクン……

未央「ネネちん!」

加蓮「……待って」スッ



903: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:52:01 ID:JVH

未央「でもかれん、ネネちんの体が……」

加蓮「…貫き通したい意地があるの。どんなに体が弱くても……そうでしょ? ネネ…!」

アマちゃん「マジョマ……」

ネネ「いって……アマちゃん……私達は勝つのよ……!」

アマちゃん「……ジョマッ!」ダッ…

千秋「いいわ…その誇り、意地……見せてみなさい! …どれだけ無様であろうとも……膝を折るような真似だけは絶対にできないの!」

首を振るトリデプス「デプス!」ブルブル!

紗南『あの状態でなお勝つことを諦めないジムリーダー千秋!まさに鉄壁の精神力だーっ!』

ワアアアアア…!

ネネ「これで……最後!! 『飛び膝蹴り』よ!」

千秋「耐え抜いて跳ね返しなさい!『メタルバースト』!!」

アマちゃん「マージョマーーーッ!!」ズッ………

トリデプス「プスッ……」ゴッ………!

ドシャアアアアア!!

トリデプス「プスオオオオ!」ヒュウウウウ……

紗南『と、飛んだーっ!? 足が地面にめり込んでいたトリデプスを上空に蹴り飛ばしましたーっ!』

千秋「いけない、あの体勢は……!!」

ドシャアアアアア……!



904: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:52:26 ID:JVH

トリデプス「デプォ」キュウ……

紗南『地面に激突ーー!自身の重量をそのまま背中で受ける形になってしまったー!トリデプス、戦闘不能です!!』

ワアアアアア…!

ネネ「く……っ……はぁ……はぁ…」

紗南『………医療班!トリデプスの手当てとネネちゃんの介抱を!』

加蓮「ネネ……」

ネネ「…ちょっと無茶しすぎちゃいました……あと、頼みます……加蓮さん……」フラッ……

亜季「おっと!」ダキッ

清良「脈拍は……これは過呼吸症候群ね……大丈夫、適切な処置をして安静にすればすぐに良くなるわ」

アマちゃん「マジョマ…」

ネネ「アマちゃん……ごめんね……アマちゃんに……もしものことがあったらって……想像したら……はぁ……はぁ……」

亜季「ご無理なさらず、アマちゃん殿もきっとわかっているはずですよ、ネネ殿」

アマちゃん「ママー…」

ネネ「そんな……顔……しないで……ちょっとびっくりした、だけだから……ね?」

アマちゃん「ママー」ギューッ

~~~~~



905: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:52:57 ID:JVH

紗南『ネネ選手、容態は快方に向かいつつあるとの事です! やー、良かった良かった…』

加蓮「………私……」

千秋「何を迷っているの? 次は貴女の番でしょ」

未央「ちょ……そんな言い方……」

加蓮「…未央、大丈夫だから」スッ

未央「でも!」

加蓮「そう、さっきのは……私の勝手な独善。もしかしたら期待を押し付けてしまったかもしれない……そう、思ったよ。今の今までは…」

千秋「……そう。今は違うと言うのね」

加蓮「うん。…今は託された思いに……全力で応えるだけ」

加蓮「勝手かもしれないけど……それが私の覚悟!」ボウン!

ぽて「バッフウウウン!!」ボオオッ!

紗南『背中の炎が燃え上がるーっ!ここで、はがねタイプに有利なバクフーンを繰り出してきたーっ!』

ワアアアアア…!



906: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:53:25 ID:JVH

千秋「いい覚悟。……それでこそこちらも全身全霊でぶつかれる!」ボウン

ドータクン「ゴワーン!」フヨフヨ……

紗南『ここでドータクンの登場だー!動きは緩慢ながらエスパータイプを併せ持つ変幻自在の耐久ポケモンだよー!』

ワアアアアア…!

加蓮「相手のまもりを上回る、火力! 今ならこの技が……私達の全力っ!!」

ぽて「バッフウウウン!!」ドゴオオオ!!!

未央「ひゃっ……!? 背中の炎が……!」

肇「まるで……霊峰が火を噴くよう……あの技は……」

加蓮「燃え上がれっ!!『噴火』!!」

ドゴオオオ………ドパァン!ドパァン!ドパァン!

千秋「噴火……体力が最大に近ければ近いほど威力を増す、炎タイプ最強クラスの大技……けれど」

ドータクン「ゴワワーン!」

紗南『これは…弱点の炎攻撃を耐えているーっ!』

忍「あれだけの威力を…耐えた!? 嘘でしょ、相性では効果は抜群なのに……」

千秋「ドータクンの特性は『耐熱』。ある程度なら炎攻撃を軽減できる。そして……この技で貴女は何もできなくなる!」

ドータクン「ゴワーン ゴワーン ゴワーン!」

ポツ……ポツ……

加蓮「……これは…!」

ザアアアアアア……!



907: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:53:55 ID:JVH

千秋「貴女達、例のマジカ団と戦っているのよね。なら、悪天候下での戦いがどういうものかくらいは…知っているわよね」

紗南『これはドータクンの『雨乞い』です!しばらくの間炎攻撃の威力は下がり、水攻撃の威力が上昇します!……っていうか傘、傘どこーっ!!』アタフタ

加蓮「それでも……まだこっちはダメージを負ってない……やるんだったら、最後まで……! ぽて、もう一度『噴火』攻撃!」

ぽて「バッフウウウン!」ゴバアアアア……

ドパァン……ジューッ! ジューッ……モクモクモク……

紗南『土煙の次は水蒸気!それも超高熱広範囲の攻撃に昇華しましたーっ!』

千秋「成程。雨下でも炎ポケモンを活かす策……見事なものね」

ドータクン「ゴワーン……」ゴト……バターン!

紗南『ドータクンここで戦闘不能!流石に2度は耐えられませんでしたー!!』

千秋「よくやったわ、戻って」シュウウウウ……

忍「加蓮ちゃん、凄いよ!完全に逆風だった状況を……あんなふうに逆手にとっちゃうなんて…!」

加蓮「……けど……まだ気は抜けないよ」

忍「……そっか、雨……」ハッ

加蓮「ただ降らせただけで終わりってわけ、ないもんね…そうでしょ、千秋さん」

千秋「勿論、そのつもりよ。さあ、この子を越えられるかしら!」ボウン!



908: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:54:21 ID:JVH

エンペルト「ペルルルー!!」

肇「水タイプ!」

紗南『みず、はがねタイプの皇帝ポケモンエンペルト、満を持して降臨です!!』

加蓮「せめて、後続に繋げるくらいはしなくちゃね……! ぽて、もう一度『噴火』!」

ぽて「バッフウウウン!!!」ゴバアアアア!!

千秋「……諦めが悪いのね、随分と」

加蓮「よく言われる!」ニヤリ

紗南『不敵に笑う加蓮選手、ですが噴火攻撃の威力は大幅に削がれています!』

エンペルト「ペルー!」ブバーッ! ジューッ…

千秋「低威力の水技でも相殺できる程に、ね……蒸気でそれなりのダメージは免れないでしょうけど、それでも」

加蓮「まだまだ……!ぽて、『ワイルド……』」

千秋「遅いわ。『ハイドロポンプ』!」

エンペルト「ペルルルー!」ブバーッ!!!

ぽて「バフウウウ!」ドシャアアアアア!



909: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:56:06 ID:JVH

紗南『高圧水流で壁に叩きつけられたー!ただでさえ雨が降る中のタイプ一致ハイドロポンプ、これは耐えられないーっ!』

ぽて「バフウ……」キュウ……

紗南『戦闘不能ー!!これで両者とも残り1体です!』

加蓮「……ありがとう、ぽて…ゆっくり休んで」シュウウウウ……

加蓮「忍!」スッ

忍「……ふふ。実はこのハイタッチ……やるの楽しみにしてたんだよね!」

加蓮「道は拓いたから……後は、任せたよ」

パァン!

忍「……っ……よーっし!! 遂にアタシ達の出番っ!! 絶対に、勝つ!!」ボウン!

ムツ「シュシャッ!」パンチパンチ!



910: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:56:31 ID:JVH

紗南『初陣を華々しく勝利で飾ることができるのか、それとも一敗地に塗れる事になってしまうのか!最後の勝負にエビワラー、今、ゴングです!!』

ワアアアアア…!

千秋「……マズイわね。エビワラーの使える技は……雷パンチをはじめとして各種属性技や格闘技……それに、拳を使う技は威力が増大するはず……特性にもよるけれど」

忍「ここまで道を拓いてくれたみんなのため………」

千秋「速攻をかけたほうが良さそうね……これで決めるわよ!『アクアジェット』!」

エンペルト「ペルルルル! ペルーッ!」シュゴオオ!

紗南『全身に水流を纏っての超高速突進技、アクアジェット!勝負はこの技を見切れるかにかかっています!』

未央「しのむー!」

加蓮「忍…!」

肇「お願いします……!!忍さん!」

忍「………みんな……」



911: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:56:53 ID:JVH

拓海『さぁ、行って来い』ポンッ

有香『ここまで来たら……後は突撃あるのみ、ですよ』ポンッ

芳乃『さぁ、いざ参らん、なのでしてー。ぶおおー。』

忍「……ありがとう、師匠、有香ちゃん、芳乃ちゃん…」

ムツ「シャッシャッ」シュシュシュッ

エンペルト「ペルルルル!」シュウウウウ…!

忍「どんなに相手が早くても…今のアタシ達には…止まってさえ見えるよ」

ムツ「シャッ」コクン

忍「いくよ……カウンターのタイミングで……『インファイト』!!!」

ムツ「シャアアアラアアアアッ!!!」ドッ………

エンペルト「ペル」ゴッ………



912: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:57:14 ID:JVH

ムツ「シャラララララララララララララララララララララララララララララララララァ!!!」ドッバキッドカッゴゴッメキッドスッゴシャッ!

エンペルト「ペルルァアアアア!!!!」ドスッドカッドゴッ……

拳を突きだす忍「っっけええええええええ!!!」バッ!

ムツ「シャアアアアアアアラァアイッ!!!!」メリッ……

エンペルト「ペルァ」ゴハッ……

千秋「エンペルト!!」

エンペルト「ペルァ……」ヨタヨタ……

エンペルト「ペル……」ヨロッ……グググ……

バターン!!



913: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:57:36 ID:JVH

千秋「……何て攻撃………こちらの攻撃の勢いさえも利用して……私の自信が裏目に……出るなんて……」

紗南『エンペルト、戦闘不能!シデロスジムでの戦いを制したのは、挑戦者達だーっ!!』

ワアアアアア………!

忍「やった……? やったよね………?」

ムツ「シャイ」コクン

忍「やったよムツーっ!!あはは、バンザーイ!!」

ムツ「シャイ?」

拳を突きだす忍「ほら、ムツも」スッ

ムツ「……シャイ!」スッ

※互いの拳が優しく交わった……。

ネネ「……みんな……良かった……」

加蓮「ネネ…!」ダッ



914: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:57:54 ID:JVH

ネネ「すみません、こんな不甲斐ない私で…」

加蓮「何言ってんの……私こそ、勝手に押し付けたりして……」

ネネ「いいんです。むしろ……それが嬉しかったから……信じてくれて、ありがとうございました」ニコッ

加蓮「本当……いい子すぎ」ヨシヨシ

忍「ふたりともー!バッジバッジー!」

ムツ「シャイ!」

加蓮「あ、そっか……行こ、ネネ」

ネネ「はい。あの、ゆっくりで、いいですか?」

加蓮「ん。ほら、手握ってあげるから」

ネネ「わぁっ……ふふ、ありがとうございます…!」

~~~~~~



915: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:58:14 ID:JVH

※ジムバッジを手に入れた加蓮達が街を去ってしばらく後。
夕方・シデロスジムの城壁屋上。

1人、夕焼けを見ながら黄昏れる千秋の姿があった…。

千秋「………フォルテバッジ、渡してしまう結果になってしまったわね…」

千秋「…私が慢心しなければ、負けなかったかもしれない……もっと大きく、高い壁になれていたかもしれないのに………悔しい……」

「その悔しさ、よく分かりますよ」

千秋「え……?」



916: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:58:34 ID:JVH

マジカ団総帥「どうです……その地に堕ちた誇りとやら……我々と共に戦って、雪いでみては……」

千秋「…聞き捨てならないわね………誰の誇りが地に堕ちた、ですって?」

マジカ団総帥「堕ちているではありませんか、正に、今にも沈み行く斜陽の如く……だからこそ、その夕陽に慰めを、安らぎを求めたのでは?」

千秋「……そうね。確かに私は敗けた事に悔いていた。それは紛れもない事実よ。…けれど」

千秋「それもこの胸に矜持あればこそ。それを侮辱すると言うのなら…貴方が何者であれ…容赦はできない」ボウン!

トリデプス「デプゥス!」ズシイン!

マジカ団総帥「やれやれ……どうにも面倒な事になりましたね…。弱っている心の隙を突くつもりが……」スッ



917: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)17:58:49 ID:JVH

マジカ団総帥「尚も痛め付けなければ理解して貰えないとは……全く、心苦しい話です」ボウン!

マフォクシー「クォォォォン!」

マジカ団総帥「ならば直接地に堕として差し上げましょう。この私自らの手で…ね」


※遂に手持ちポケモンをあらわにしたマジカ団総帥。

果たして勝負の行方は…。

続く…。



918: ◆6RLd267PvQ 19/09/21(土)18:01:07 ID:JVH

今回は以上になります。
いよいよジムバッジも6つ。
シナリオ終盤へ向けて、ゆっくり着実に行きたいと思っています。


因みに千秋さんのパーティーはシンオウ統一だったりします。出身地ネタですね。

では今回もお目汚し、失礼をば。



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シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー
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