1: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:20:57.05 ID:qUQ+Npk70



 ――『赤石』を巡る戦いから一年――


スージーQ「あァ~ンッ。待ってよォ~JOJOォ~ッ」

ジョセフ「遅いぜッスージーQ!そんな歩きづれェー靴履いてっからすっとろいのよォーッ」



 『柱の男達』との戦いに勝利し、人知れず世界を救った男・・・ジョセフ・ジョースター。

 彼は今、妻であるスージーQと共に、アメリカのとある都市に来ていた。

 結婚から一年・・・・・・二人は、ようやく身の回りが落ち着いたので、小旅行に出ていたのだった・・・



スージーQ「ンもうッ!イジワル!自分ばっかりスタスタ先行っちゃうんだもの。グスン」

ジョセフ「ケッ、てめーが歩くの遅い理由を俺のせいにするんじゃあねーぜ。ったく、ホレ」スッ

スージーQ「えッ・・・」

ジョセフ「はよ腕を組めッ。こうすりゃあよォ~、イヤでも『歩調は合う』だろうぜ」

スージーQ「JOJOッ・・・/// うん!」ダキッ

ジョセフ「まったくよーッ、世話のかかる女房だぜ」ケケケ

スージーQ「あら、あなたの大怪我を世話してあげたのは誰だったかしら?」

ジョセフ「うッ!・・・ふてぇ奴だなッコラ!」

スージーQ「ウフフ☆」イェイッ

ジョセフ「・・・ッヘヘ」

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2: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:23:04.68 ID:qUQ+Npk70


 <♪~

 \カチャカチャ/ \ペチャクチャペチャクチャ/ \オシャベリオシャベリ/


ジョセフ「うンまァ~~~いッ!」オォーンッ!


スージーQ「ちょっとJOJOッ!大声張り上げないでよ!はしたないッ!」

ジョセフ「そうは言ってもよォ~ッ、めちゃんこうめェーぜここの飯ィィーッ。このパスタなんかピリリと辛くってグーよグーッ!また一口、もう一口とつい食べちまうぜーッ」ズビッズビッズビズビッ ズバッ


 <ザワザワ・・・ <ヒソヒソ・・・ <イナカモン・・・

スージーQ「ほらァ~、みんな見てるわ。白い目で見られてるゥーッ・・・周りはみーんなお金持ちなんだから、品性を疑われてるわ。ヨソ者丸出しってカンジ・・・」

ジョセフ「んなくだらねーこと言ってねーでオメーも食ってみろよスージーQ!食べたらわかるこのウマさッ!早くくわねーと冷めちまうぜ」

スージーQ「いくら美味しいからってそんな騒ぐほど――」ング

スージーQ「うンまァ~~~~~いッッ!」ホンマヤッ!

 <ビクゥッ! <ザワザワ・・・


スージーQ「弾力のあるパスタに絡んだソースが絶妙ッ!主張の強い味付けなのにクドすぎない濃さ!一度食べたらクセになるわーコレッ!ゆで加減も抜群で歯ごたえイイわッ!」

ジョセフ「なーッ!?なーッ!?オメーもそー思うよなァーッ!やっぱりそー思うよなァーッ!」ナハハーッ

スージーQ「ウンッ!こんな美味しいレストランにつれてきてくれてありがとうJOJOッ!世界一のダンナさんッ!」ウキャキャーッ


 <・・・・・・ <・・・・・・

 客A「おォいウェイター!ウェイターッ!私にもあそこのテーブルと同じパスタを持ってきてくれ!」

 客B「こっちもだ!頼むッ!」

 客C「私にもちょうだいッ!ちょうだいッ!」



3: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:24:00.19 ID:qUQ+Npk70

スージーQ「それにしてもJOJO・・・よくこんな高級レストランの予約が取れたわね。お金は大丈夫なの?・・・イヤよ、私お会計の時に逃げるなんて」

ジョセフ「てめー俺を何だと思ってんだコラ。金ならあるぜッ。お前が心配するこたぁーねーぜ。ホレ、この『オリーブオイル』をかけるとよー、また味が違ってうンまいぜッ」

スージーQ「でも・・・」


ジョセフ「『柱の男』どもとの戦いからこっち、激務の連続だったからな。結婚してからも俺の死亡届の取り下げだとか色々と忙しかったから、休む暇もなかっただろ。
 この旅はようやく夫婦水入らずの旅行だ。ちょっとくらいゼータクしなくっちゃあ割に合わねーぜ。だからこの旅の間は金のことだとか家のことだとか、なんにも心配せずに楽しもーぜ」ニッ

スージーQ「・・・そうね。わかったわ。ありがとうJOJO。スイませェ~んッ、ワイン追加していいですかァ~ッ?」

ジョセフ「てッ、てめーッ!なんてェヤローだコノヤロッ!」

スージーQ「ウフッ☆いいじゃなァ~いッ、せっかくの夫婦水入らずナ・ン・ダ・カ・ラ♪」

ジョセフ「ちぇっ、チョーシのいい女だぜッ」


 スージーQ(フフッ、今日はJOJOと二人っきり♪いーっぱい甘えちゃうンだからッ)ウププ




4: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:28:12.56 ID:qUQ+Npk70

スモーキー「あァ~ッ、いたいたッ!おぉーいJOJOぉ~ッ!お待たせぇ~ッ」ブンブン

エリナ「遅れてごめんなさいJOJO。ちょいと道が込んでてね」


 スージーQ「ゲッ!?」

ジョセフ「よォ~ッ、エリナばあちゃん!スモーキー!来ないのかと思って心配したぜ~。ホレッ、隣にイス持ってきたぜ」ガタガタ

スモーキー「スージーQさんも、ドーモッ。今日はお邪魔させてもらいます」ペコ

エリナ「すまないね。せっかくの旅行に同伴させてもらって」

スージーQ「え・・・えぇ・・・お、オホホホホ」


 スージーQ「JOJO、どういうことなの。どうしてエリナさんとスモーキーさんがこの街にいるの?旅行に同伴ってどういうことなの?」ヒソヒソ

 ジョセフ「あン?そりゃおめェ~ッ、エリナばあちゃんが旅費を出してくれるっていうから誘ったんだ。スモーキーも一緒になーッ。ここの料金だってエリナばあちゃんが出してくれたんだぜ」

 スージーQ「・・・JOJO・・・あんなキップのいいこと言ってたのはそういうワケだったのね・・・」

 ジョセフ「エリナばあちゃんが金を出してくれなきゃ、こんな高級レストランに来ねーぜッ。ちなみにこの後の旅路も四人一緒の予定だ」

 スージーQ「が~~~んッ・・・・・・二人っきりなんて夢のまた夢ね・・・トホホ・・・(まあ、二人ともいい人で大好きだからイイケド・・・イイケドさァーッ・・・ぐすん)」




5: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:28:58.87 ID:qUQ+Npk70

スモーキー「いやァ~こんなトコに来れるなんて夢みたいだなァ~ッ。この街って、アメリカ国内でも有数の経済都市なんだろ?」

ジョセフ「おうよ、観光ガイドでも評判だったからよォ~ッ、いっぺん行ってみよーと思ったのよ~」

エリナ「しかしJOJO・・・聞くところによると、この街は犯罪率の高さでも有名よ。夜道には気をつけなさい」

スージーQ「えェッ!?そうなのッ!?JOJOォ・・・そんな危ない街だなんて、大丈夫なのかしら」

ジョセフ「心配するこたぁねーぜッ。おめーもこの旅で気に入るかもしれねーぜ」


ジョセフ「この街・・・『ゴッサムシティ』をな」



 扉<ガチャッ・・・ ギィィーッ・・・

受付「いらっしゃいませお客様。ご予約のお名前は?」


 「・・・名前?あぁ・・・なんだっけか、俺の名前・・・・・・『N』!そう『N』だよ」

受付「N・・・N・・・・・・エート・・・すみませェん、Nに続く名前は?」

 「そりゃ決まってんだろ」スッ・・・


   > BLAM! <


受付「ッ!?」

 ドザッ・・・


ジョーカー「『NAMELESS(名無し)』さ」



6: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:34:45.37 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「!」ガタッ

スージーQ「な、何ッ!?銃声!?」


 強盗達<ドタバタドタバタ!

スモーキー「ご、強盗だッ!ピエロのマスクをした男達が何人も店に押し入ってきたぞォーッ!」

  客A「お、おい!あいつら銃を持ってるぞッ!」

    客B「人が撃たれたッ!店の中で人が撃たれたぞォォーッ!」

 客C「ウェイターッ!これは一体何なんだァーッ!店の余興じゃあないならとっとと始末しろォーッ!」


ジョーカー「ボウヤたち、イイ子だからおくちにチャックしな」

 \BLAM!/


 客A「ッ!」ビグゥッ!

 客B「ッ・・・」ゴクリ


客D「き、貴様ァーッ!この私をだれだと思っているッ!私は三つの銀行の株主で――」

 BANG!>

客D「――ガッ・・・ブゲッ・・・・・・」ドサッ


ジョーカー「黙れって言ったのがわかんなかったか?金が耳に詰まってんじゃねぇのか?」


 客C「こ、こいつらッ・・・躊躇なく引き金を引きやがるッ!」

 客E「逆らっちゃあマズイッ・・・何をしでかすか分からんやつが一番恐ろしいんだッ・・・」ガタガタ



7: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:35:39.20 ID:qUQ+Npk70

ジョーカー「ビビるこたぁないさ。なにも暴力を振るいたいんじゃない。ここのところ景気が悪くてよぉ、ちょいと皆さんのポケットマネーからカンパしてもらおうってだけのハナシさ」

 スージーQ「ジョ・・・JOJO・・・どうしましょう・・・」ブルブル

 ジョセフ「・・・・・・」


ジョーカー「みなさん速やかにテーブルの上にサイフをだしな。指輪とネックレスもイヤリングだってぜ~んぶ外してちょうだい。腕時計も忘れちゃあ困るぜ」

強盗A「てめーら聞こえたろ!ボスの言う通りにしやがれッ!」BANG! BANG!

強盗B「セコい真似考えてんじゃあねーぞッ!隠し立てするヤツは蜂の巣にしてやるぜ~ッ」

 客A「ッ・・・う・・・ウウッ・・・」スッ

 客B「くっ・・・おのれッ・・・」スッ


スモーキー「ど、どうしようJOJOォ~ッ、四人もいるよッ。武装強盗が四人だッ。なんとかしておくれよォ~~~ッ」

エリナ「まったく・・・せっかくの旅行だったのに水を差されてしまったわね・・・」

スモーキー「エリナさん、そんな脳天気言ってる場合じゃあないよ~ッ」

スージーQ「JOJO・・・」

ジョセフ「心配すんなスージーQ。お前には指一本ふれさせやしねーぜッ。エシディシのせいでよォー、さんざ傷だらけになったんだ。せっかく治ったってのに、これ以上傷一つ付けさせやしないさ」



8: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:36:39.22 ID:qUQ+Npk70

強盗C「オイィーッ!そこのガキ!なにをコソコソ言っとるがァーッ!大人しくカネ目のものをださんかいコラッ!」

ジョセフ「・・・・・・」


強盗C「オイッ、お前!お前に言ってんだよこのガキッ!さっさと言われた通りにしやがれッ!」

ジョセフ「・・・あァ~ん?・・・ガキ?・・・ガキだぁ~ッ?・・・俺か?俺に言ってんのか?」ガタッ

 スモーキー「アワワ・・・JOJOォ~」

 エリナ「スージーQ、あなたもジョースターの男を夫に持ったのなら、怯えるのはやめなさい」

 スージーQ「エリナさん・・・」

 エリナ「JOJOは・・・私の孫は、こんなゲスな犯罪者に屈するほどヤワじゃあないわ」


強盗C「テメー!ナメた口きいてんじゃあねーぞタコがッ!状況がわかんねーのかスカタンがァ~ッ!」ジャキッ

ジョセフ「次にお前は、『フザケやがってこいつ!ブッ放してやるぜ!』と言う」バン

強盗C「フザケやがってこいつッ!ブッ放してやるぜ!」


強盗C「――ハッ!?」


ジョセフ「ブッ放すってーのは、俺の『波紋』だッ!くらいやがれェーッ!」


 >ドッギャアァァ ̄ ̄Z__ンッ!<


強盗C「ォズゥワァァァッ!?」ルドォーッ!



9: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:37:57.37 ID:qUQ+Npk70

強盗A「!?な、なんだァ~ッ!?」バッ

強盗C「テメー何を――」サッ

ジョセフ「させるかッ!」シバババッ!

 強盗A「ウゲッ!?」ビシィ! 強盗B「手がッ!」ビシィ!


ジョセフ「波紋を纏ったパスタを食らわせてやったぜ!ちょいともったいないがよォ~、銃を手放しちまうくらいの威力はあるわなーッ!てなわけで失せやがれッ!このスットコドッコイ!」

 >ドボォ!< >ゴッバァー!<

強盗A「ハァビッ!」デントォーンッ!

強盗B「エドワァーッ!」ドニグマァアーッ!


ジョーカー「・・・HUH?」

ジョセフ「あとはテメーだけだぜッ。紫のスーツなんか着やがって、シャレてるつもりかこのチンピラヤロー」スック

ジョーカー「おやおや、こいつぁおでれぇた。あっという間に大の大人3人をノシちゃうなんてやるじゃないの。こいつぁアタリだぜ」ニタリ

ジョセフ「アタリ?・・・『アタリ』だぁ~ッ?いいや違うねッ!テメーが引いたのは大ハズレさッ!このジョセフ・ジョースターが居るレストランに強盗に入っちまったんだからなァ~ッ!」バーン




10: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:40:23.06 ID:qUQ+Npk70

ジョーカー「HAHAHA!ちげぇねぇ!そうさ、俺はババさ・・・だが引いたのはおたくだぜ」

ジョセフ「やかましいッ!今そっちへ行くからよォ~ッ、覚悟しやがれコラーッ!」

ジョーカー「来い来い来い」スッ・・・


 <BANG!

ジョセフ「おッっとォ!いきなり銃をカマすたぁ野蛮じゃないの。だがこのJOJOッ!カカシみてーにジっとはしてねェーぜッ」ヘヘヘ

ジョーカー「ありゃあ~そりゃナイよボクちゃん。後ろを見てみな」

ジョセフ「・・・なッ!?」


 女性客A「ア・・・アア・・・」ガタガタ

ジョーカー「HAHAHA・・・お前さんが避ければバックのギャラリーにズドンってぇ寸法よ。今のも危なかったぜ~。もうちょいとであのお嬢ちゃんに当たってたんだからな~」

ジョセフ「や、野郎~~~ッ・・・」ググ・・・



11: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:41:27.61 ID:qUQ+Npk70

ジョーカー「このジョーカー様におつむで勝とうなんざ無理なハナシさ!さあ、鉛玉をプレゼントだ!受け取れ!」


 > BANG! <


ジョセフ「――甘いな。このジョセフ・ジョースター様がそんなことで発泡塞がるとでも思ったか」ニヤリ


ジョセフ「さっきテメーの手下をやっつけた時スデにいただいていたのさッ!この『札束』をなッ!」

ジョセフ「こいつに『オリーブオイル』をたっぷりぶっかけてェーッ!空中にバラ撒くッ!」

 \バッサァ!/

 <KA-TANGッ!


ジョセフ「『波紋』を流した紙幣をバラ巻いて、銃弾をガードしてやったぜッ!昔シュトロハイムの髪の毛で似たよーなことやったがよーッ、上手くいったぜ!」ウシシ

ジョーカー「ど、どういうワケだこりゃ!?なんだってこんな――」


ジョセフ「今度はこっちの番だぜ!ワインボトルに波紋を流して、『栓』を吹っ飛ばすッ!」

 <ボッシュゥゥゥーーーッ! \ビッシィイ!/

ジョーカー「ARGH!俺の指がッ・・・」ガチャン


ジョセフ「手放したな、ピストルを。もう怖くはねーッ!いくぜ!」ダッ!

ジョーカー「ヒィ!?こ、こっちに来るな!」アワワ

ジョセフ「ブン殴ってやるぜ!てめーのセリフは『やめて、顔だけは!』と言う!」


ジョーカー「やめて!顔だけは!――・・・ハッ!」

ジョセフ「いいややるねッ!その真っ白なお肌に!俺のゲンコツを――」



12: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:42:57.32 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「!?」

 ピタリッ・・・


ジョーカー「――・・・・・・どうしたい兄ちゃん。俺の顔にゲンコツをお見舞いするんじゃあなかったのかい?」

ジョセフ「・・・てめー、何か仕組んでやがるな・・・・・・顔か、顔に何か『細工を施してやがる』・・・」


ジョーカー「ウフフ、やるでないの。そうさ、極薄の透明シートを貼って、その上に毒を塗ってあるのさ」フフフ・・・

ジョーカー「素手で触れるだけで皮膚がズタズタに切り刻まれる劇薬よ。カンがいい坊やだぜ。もう少しだったのにな」

 >KICK!<

ジョセフ「ウゲッ!」


ジョーカー「いや、カンじゃないか。顔への攻撃を誘導してたと気づいて、パンチを寸でのところで止めやがったんだからな。まったく、俺はてめぇのような頭のいいガキはキライだぜ」

ジョセフ「くっ、このヤロ――」

ジョーカー「おっとぉ」サッ

 <PRRSSHHFFF~ッ


ジョセフ「うッ、うおおああああああ!?う、腕がッ!俺の腕が『溶けてるゥゥゥーーーッ!?』」ドジュウウゥゥゥ~~~ッ

ジョーカー「この胸に飾り付けた花は強力な酸を噴射するのさ。どうだい、カワイイだろう?」


 スージーQ「JOJOッ!」

 スモーキー「ウワァァーーーッ!?JOJOの左腕がドロドロにィ~~~ッ!」



13: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:45:06.33 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「うぐああああああああああ!お、俺の腕がァ~~~ッ!」ブジュブジュウゥゥ~~~ッ


ジョセフ「ハッ!・・・ひ、左腕は『義手』だった・・・」ギギギ・・・

ジョーカー「HUH?」


ジョセフ「い、今だ!義手の残った人差し指と親指でッ!テメーの『ツラのカワをひっぺがすッ!』」

 /ビリリィィッ!/

ジョーカー「OGHH!?こいつッ――」


ジョセフ「そしてくらえッ!『波紋肘支疾走(リーバッフオーバードライブ)!』」バッ!


 > ボッグオォォォ ̄ ̄Z__ンッ! <


ジョーカー「AAAIIIIIEEEEEEEEEEEEEEEEE!」

 >ドォォォオオオオオーーーッ!<


 \ドザァッ!/


ジョセフ「ど、どぉーぅだ!これが俺様のやり方よ!敵を欺きッ、油断させてブチのめすッ!はじめっから最後まで計算通りだぜェ~ッ!」ヘッヘーン!



14: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:47:09.32 ID:qUQ+Npk70

スージーQ「あァ~~~ンッ!JOJOォォォ~~~ッ!怖かったよォホホ~~~ンッ!」ダキィーーーッ

ジョセフ「うぐェッ!?急に抱きつくんじゃあねースージーQッ!」

スージーQ「だァ~ってだってだって!だァ~ってだってだってなんだモンッ!」グリグリ


 <パチ・・・パチ・・・

 <パチパチ・・・パチパチパチ

 \パチパチパチパチパチパチパチパチ/


客A「よくやったぜ兄ちゃん!」パチパチパチ

客B「グッジョブ!ベリーナイスッ!」パチパチパチ

客C「ありがとう!それしか言葉が見つからない!本当にありがとう!そして、ありがとう!」パチパチパチ


スージーQ「見て、JOJO。みんながあなたのことを『祝福』しているわ。まるでヒーローねッ。みんなを危険から救ったのよ」

ジョセフ「ヘンッ、これくらい大したことじゃあねーぜッ。かつての戦いに比べたらよーッ」


スモーキー「へへ、やっぱJOJOはスッゲェーや」パチパチ

エリナ「立派だったわ、JOJO」パチパチ




15: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:47:48.61 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「すまねぇなスージーQ。せっかくの旅行だってのにトンだ災難に巻き込まれちまったな」

スージーQ「アラ、謝ることなんかないわ。だって、私の夫はここにいる皆に讃えられてるんだから。こんなイカス夫を持って、私も誇らしいわ」

ジョセフ「・・・ハハ、そうかよ」

スージーQ「ええ、そうよ」フフフ


ジョセフ「そいじゃあよォ~~~ッ、拍手喝采のオーディエンスの期待に応えて・・・」グイッ

スージーQ「キャッ!?ジョ、JOJO?」ドキドキ

ジョセフ「愛する二人のアツゥ~いキッスで締めくくろうぜッ」ンン~ッ

スージーQ「もうッ!JOJOのバカ!」バッシィン!

ジョセフ「ウゲーッ!て、てめェー!ダンナに向かって暴力とはなんだ暴力とはァーッ!」ヒリヒリ

スージーQ「うるさいうるさいッ!あんたみたいなダンナこっちからお断りよッ!イィーっだ!」ベーッ

ジョセフ「ンにゃにおォーッ!」


スモーキー「あぁ~あ、まったく・・・JOJOはいつまで経ってもJOJOだなぁ」

エリナ「ふふ、あの二人は長続きするわ」



16: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:51:49.15 ID:qUQ+Npk70

 ――その夜・・・高層ビルディングのホテル


スージーQ「わァ~~~ッ!綺麗な景色ッ!JOJOッ!窓の外を見てッ見てッ!夜景がとってもキレイよぉーっ!」ウキャー

ジョセフ「あのなぁ~っスージーQ、俺ァ火山にカッ飛ばされたんだぜ?これくらいの高さで驚くわけスンゲェーッ!めちゃくちゃキレイな景色じゃあねーかッ!」ウキョー

スージーQ「でしょ?でしょぉ~?やっぱりそぉー思うでしょぉ~っ?街の明かりがとてもキレイッ!車もあんなに走ってるッ。あんなに地面が遠くに見えるわッ」


スージーQ「・・・ねぇJOJO、エリナさんとスモーキーさんはどうしたの?」

ジョセフ「この同じホテルに泊まると言っていたぜ。さすがによぉーっ、部屋は別々だろうけどな~。まっ、スモーキーもシワシワのばーさんと一緒の部屋なんてイヤだろーがなッ」ケケ

スージーQ「それじゃあ・・・今夜この部屋に泊まるのは私達二人だけなのね・・・?」

ジョセフ「あったり前だろォ~ッ。こちとらピチピチの新婚さんなんだからよォ~ッ」ウシシ

スージーQ「キャ!・・・ちょ、ちょっとJOJOッ!」

ジョセフ「グフフ、いっぱいキスしてやるぜッ!スージーQ!――」


 <KNOCK KNOCK

スージーQ「アッ!ま、待ってJOJO!誰かが扉をノックしているわッ。お客さんッ、お客さんよッ」アタフタ

ジョセフ「なンだとぉ~ッ?・・・チィーッ、いいとこで邪魔しやがって・・・ロクな用じゃあなければブン殴ってやるぜーっ」シブシブ

 <ガチャッ


警部「夜分遅くに申し訳ない・・・ジョセフ・ジョースターさんですね?」

ジョセフ「ゲッ!ポ、ポリ公ッ!」

スージーQ「マッ!警察の方々ッ!JOJO!まさかッ・・・またなにかやらかしたのねッ!」

ジョセフ「し、知らねェーッ!俺ァナニも知らねェーぜッ!人違いだぜーっ!」

 窓<ガラッ

警部「って待ちたまえ君ィ!窓から逃げようとするんじゃあないッ!ここが何階だと思っとるんだ!わしらはただ話を訊きに来ただけだ!」

 ピタリッ・・・

ジョセフ「・・・話ィ?」



17: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:52:57.80 ID:qUQ+Npk70

警部「・・・ジョセフ・ジョースターさん、あなたがレストランで強盗と大立ち回りを演じたそうですね。その件についてお訊きしたいことがあるのです」

ジョセフ「なんでぇ、感謝状か何かでもくれるっていうのかい?わざわざ刑事さんが警察官を何人も引き連れてやってくるとはよーッ、よっぽどのことなんだな」

警部「いや、何・・・あなたがやっつけた強盗について・・・ヤツのことに関して、何か知っていることはありませんか?」


ジョセフ「・・・あの白塗りヤローのことか」

スージーQ「知っていることなんてあるわけもありませんわ。私達は今朝この街に入ったばかり・・・ランチを楽しんでいたところを事件に巻き込まれただけですもの」

ジョセフ「被害者の俺達がなんだって犯人のことを知ってるってんだ。むしろこっちが訊きたいくらいだぜ」

警部「NNMM・・・やはりダメか。まあ当然か・・・」ポリポリ

ジョセフ「よォーッ、あいつは一体何者なんだ?こちとらいいムードをブチ壊されたんだ。事情を聞かせてもらわねーと割に合わねーぜ」


警部「あの男は・・・自らを『ジョーカー』と名乗って犯罪を繰り返している危険人物なのだが・・・一体何者なのか、全く分からないんだ」

ジョセフ「なにィ?」


警部「指紋、歯形、本名さえもデータに無い・・・奴に関する情報の一切が無いのだ。まるでつい最近まで存在していなかったかのように・・・」

警部「金目当てに強盗を犯す時もあれば、何の意味もない破壊行為をする時もある。なにがしたいのかすら分からん・・・加害癖が強い暴行犯でありながら、ただの愉快犯でもある狂人だ」

警部「逮捕できたはいいが・・・調べようが無いのだ。このままでは起訴することすら難しい・・・」



18: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:53:39.75 ID:qUQ+Npk70

スージーQ「・・・なんだか気味が悪いわね」

ジョセフ「なにもわからねーっつってもよぉー、それを調べんのが警察の仕事だろーがよ」

警部「まったくその通りだ。時間を取らせてすまなかった。我々は捜査に戻るとするよ。では、良い旅行を、ミスター&ミセスジョースター」


 <バタムッ

ジョセフ「ったく・・・警察の職務怠慢だぜ」

スージーQ「でも・・・なんだか本当に不気味ね。あのジョーカーって人・・・薄ら怖いわ」

ジョセフ「なにも心配することはねーぜ。この俺がやっつけてムショにブチこんでやったんだからなッ」


 <KNOCK KNOCK

ジョセフ「あァン?また来やがったか。忘れモンでもしたのか?マッポが落とし物してたんじゃあ世話ねーなッ」ガチャ



 ジョーカー「ハァイ」



ジョセフ「!?」

 <FFOOOOSSHHHHH・・・・・・



19: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:54:56.49 ID:qUQ+Npk70

警部「署に戻るぞ。奴の目撃情報を徹底的に洗い直すんだ」

刑事「ゴードン!大変だ!」ドタドタ

警部「ブロック刑事、どうした」

刑事「奴が・・・ジョーカーが脱走した!」

警部「なんだって!?」


 ―――・・・

ジョセフ「――・・・・・・うぅ~む・・・ムニャムニャ・・・・・・」

 <グイッ・・・

ジョセフ「・・・うむ・・・ハッ!?」パチリ

 <ググッ・・・ ガチャガチャッ グググッ・・・

ジョセフ「にゃ、にゃんだぁ~~~これはァ~~~ッ!?」バアァァーッ

ジョセフ「うッ、後ろ手で・・・これは手錠かァ~ッ!?手錠で『拘束されているッ!』」バン


ジョーカー「コンバンハ」ニタァ


ジョセフ「ッ!・・・テ、テメー!ムショから逃げだしやがったかチクショーッ!だが甘かったなッ!こんな手錠くらいぶっちぎって――」

ジョーカー「おぉ~っとっとぉ、ちょいと待ちな。そいつを引きちぎるなんてマネはよしなさんな。よぉ~く見てごらん」


ジョセフ「ッ!・・・ス、スージーQ!」

 スージーQ「JOJO・・・」

ジョセフ「この野郎ッ!スージーQに何をしやがったッ!」

ジョーカー「落ち着きな色男さん。手足を縛っただけさ。どてっ腹に銃弾ぶちこんで、服をひっぺがしてヒドイことしてやろうかとも思ったが、他のゲームを思いついたんでな」

ジョセフ「なにィ~ッ・・・!」



20: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:57:26.90 ID:qUQ+Npk70

ジョーカー「お前の手枷には針金が通してあってな、ちょいとした細工がしてあるぜ。そいつを千切ろうとすりゃあ、ベッピンな嫁さんの首に巻き付いた針金がギュ~っと締まるって寸法よ。
 お前さんの腕力なら手錠を千切るなんざ造作もないだろうが、それはそのまま嫁さんの首も切断しちまうことになるぜ。HAHAHA」

ジョセフ「き、貴様ァ~~~ッ・・・よくもこんなッ・・・」グググ・・・

ジョーカー「HAHA。いィ~い顔をするじゃないの。テーブルの上にある酒もらうぜ。今夜くらい飲ませてくれよ」ゴクゴク


ジョセフ「何が目的だ。カネか?それとも昼間の復讐かッ!」

ジョーカー「Uh・・・安い酒だなこりゃ。飲めたモンじゃねぇ」ポイッ KRASH!>

ジョセフ「て、テメー!俺の酒を床に投げ捨てやがったな!高かったんだぞソレッ!」

ジョーカー「勘違いしちゃあいけない。カネなんざあったってムダさ。足が早いからよ。フクシュウってのも違うぜ。むしろ俺は感謝してるくらいさ」

ジョセフ「感謝だと・・・?」


ジョーカー「実は最近相方とマンネリ気味でなぁ、刺激が欲しかったトコだ。ガス抜きしたかったが、どいつもこいつもヘナチョコばかり。お前みたいにホネのあるヤツァそうそういないのよ」

ジョセフ「何の話をしてやがるッ!てめーが女房と倦怠期なんて話はどーでもいいんだよッ!コラ!」

ジョーカー「女房ぉ?勘違いしちゃあいけない。女なんてのは邪魔なだけ。うっとうしいったらありゃしない。俺の言う相方ってのは――」

ジョセフ「テメーまさか『吸血鬼』かッ!それとも『柱の男』の生き残りかッ!」

ジョーカー「HUSH(シィーッ、静かに)・・・・・・ここはホテルだぜ?他のお客様が目を覚ましちまう」

ジョセフ「ふ、ふざけやがってこのやろォ~ッ・・・」グヌヌ




21: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 20:59:51.36 ID:qUQ+Npk70

ジョーカー「まッ、どっかの部屋に爆弾を仕掛けてきたからよ、どっちにしろ爆発音でみーんな起きちまうだろうがな」

ジョセフ「なッ!?ば、爆弾だとォ~ッ!?」


ジョーカー「腕によりをかけて作った最新式の時限爆弾よ。あと何分で爆発するかは・・・あちゃァしまった。時計を見るのを忘れてたぜ。残り時間がどれだけあるかサッパリわからん」

ジョセフ「!?」

ジョーカー「1時間後か30分後か1分後か・・・今すぐ爆発すっかもしれねぇ。だが心配するな、火薬は抑えてある。一部屋吹き飛ぶだけで他に被害は出ないさ」

ジョセフ「ふざけてんじゃあねーぞコノヤロォーッ!」

ジョーカー「HAHAHA!その焦った顔が見たかったのさ!安心しろって、ゲームにゃ逆転のチャンスがあるから面白ぇ」スッ


ジョーカー「これが時限爆弾の解除スイッチさ。無線電波を飛ばしてタイマーを止めれる。お前さんがコレを俺から奪えば、逆転勝利ってワケよ」

ジョーカー「だがそうするためにはその手錠を引きちぎらなきゃなんねェ。つまりだ・・・嫁さんの命か、どこの誰とも知らない奴の命か、お前が選ぶんだ」

ジョセフ「ッ・・・!」


ジョーカー「HAHAHAッ、ホントいい顔してくれるぜ。からかいがいがあるってもんよ。その顔を氷漬けにしてずーっと眺めていたいくらいだね」

ジョセフ「ッ・・・・・・イカれてやがるッ・・・!」

ジョーカー「HAHAHA!俺がイカれてるって?かもしれないが、その逆かもしれない。世の中がイカれてるのさ。
 お前も、その嫁さんも、お前のオフクロも、そのヘンを歩いてる男も女もみんなみぃ~んな狂ってる!・・・正気なのは俺だけ。HA-HAHAHAHA!」



22: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:01:10.87 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ(こいつは完全に『狂っている』ッ!・・・ほんの少しの人間性も残っちゃあいない!理性のカケラも感じない!こんな男とは出会ったことがねーッ!こいつの『邪悪』は底無しだッ!)


ジョセフ「テメー・・・本当に人間かッ。どうしたらそこまで残酷な精神になれるんだ!」


ジョーカー「月夜に悪魔と踊ったことはあるか?」


ジョセフ「・・・あ、あン?」

ジョーカー「人間ってのぁ・・・生きて苦難を乗り越えた時、『変わっちまう』のさ」


ジョセフ「・・・おい、ヤバリクスリをやってんならよォ~ッ、早いとこ病院に行ったほうがいいぜ。いい医者を紹介してやるからよー、なッ?」

ジョーカー「HAHAHA!そりゃ面白い!イカれた医者がイカれた患者を診て、『彼はイカれてます』ってか!HAHAHA!」

ジョセフ「ハッハハハ・・・たしかに笑えるな」


ジョーカー「HAHAHAHA!言ってなかったな。俺は自分よりおもしれぇヤツが大きれぇなのさ」チャキ

ジョセフ「!」


ジョーカー「お別れの切符だ。眉間で鉛玉を受け取りな」



23: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:02:34.37 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「いいやッ!ヤダねッ!」

                   バキンッ!>

ジョーカー「!?」

 >バッシィ!<

ジョーカー「なッ!?」


ジョセフ「銃をたたっ落としてやったぜ。拾ってみろよ。そのスキにテメーにトドメをさすぜッ」

ジョーカー「ど、どうして――」

ジョセフ「次にお前は、『手錠を引き千切ったのに女が無事なんだ』と言う」

ジョーカー「手錠を引き千切ったのに女が無事なんだ・・・ハッ!」


ジョセフ「へへッ、簡単な話よ。マッチに火を点けて、手錠の針金を焼き切ったのさ。針金を焼き切るには時間がかかるから、テメーに見えねーように隠しつつ、おしゃべりで時間を稼いでな。手品の基本だぜッ!」

ジョーカー「NNMMM・・・!調子にのりやがって・・・」スッ



24: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:03:29.75 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「ヘイ!ジョーカー!ナイフを探してるんなら左の内ポケットじゃあなく、右側だぜッ!」

ジョーカー「ッ!・・・ど、どうして・・・」

ジョセフ「簡単な推理よ~ッ。お前さんの細長い手足じゃあ腕っ節に自信は無いハズ。近接戦用の刃物は仕込んでいて当然ッ。そしてさっき貴様は右手で銃を抜いた。左のポケットからな!
 つまりジャケットの左側には銃を携帯するホルスターを装着している。ナイフを仕込むには邪魔だからホルスターの無い右側に仕込んでいるとみたのさッ」


ジョーカー「・・・名推理だ探偵さん。賞品にナイフをやるぜ!」バッ

ジョセフ「そんなもんが今更くらうかよッ!」

 >バッキャァーン!<

ジョーカー「ゲッ!・・・拳で刃を殴り砕きやがった!なんて馬鹿力――」


ジョセフ「てめーなんざぁ、『柱の男』達にも『吸血鬼』にも遠く及ばないぜッ!くらいやがれッ!ブチかますぜビートッ!」

 >ボグゥ!<

ジョーカー「OOGHHH!」

ジョセフ「カっ飛ばすほどヒィートッ!」ゴバッ!

 > ボッギャアアァ ̄ ̄Z__ンッ! <


ジョーカー「アランムアァァアアアッ!」バッコォーーーン!



25: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:04:06.82 ID:qUQ+Npk70

 \パッシィァ/

ジョセフ「ゲットしたぜ!『時限爆弾』の『スイッチ』!」

 スージーQ「やったぁ!さっすがJOJO!」


ジョーカー「GOFッ・・・・・・て、てめェ~・・・」グググ・・・

ジョセフ「残念だったなァーこのイカレ野郎ッ!てめーの企みはぜーんぶこのJOJOが打ち砕いてやったぜッ!」

ジョーカー「よ、よせ!そのスイッチを押すな!やめてくれ!全部おわっちまう!」

ジョセフ「当たり前だぜッ!てめーのくだらねェ計画も全部終わらせてやるぜーッ!」


 < PUSH >



26: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:04:39.73 ID:qUQ+Npk70


                 KA-BOOOOOOOOOOOOOOOOOMMM!>>>


ジョセフ「!?・・・な、なんだッ!?・・・・・・どこかで・・・ば、『爆発音』?・・・」


スージーQ「ど、どうして・・・間に合わなかったの?・・・『スイッチ』を押して時限爆弾を『解除』したのが・・・遅かったの・・・?」


ジョーカー「ア~ァ・・・・・・だから押すなって言ったんだぜ」

ジョセフ「!?」


ジョーカー「そりゃあ『解除スイッチ』じゃねェ・・・逆さ・・・『起爆』のスイッチだ」



27: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:05:29.47 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「なッ!」


ジョーカー「どっかの部屋が吹き飛んじまった・・・利用客はひとたまりもないだろうなァ・・・・・・ちょいと待ちな、どの部屋に爆弾を仕掛けたかリストに書いておいたのを思い出した」ゴソ・・・


ジョーカー「エート、なになに・・・・・・宿泊客は・・・『エリナ・ジョースター』・・・・・・」


 ジョセフ「!!!」






28: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:06:35.95 ID:qUQ+Npk70


 ゴゴゴゴゴゴ・・・

ジョーカー「エリナって言やあ・・・たしかお前のばあさんだったよな。あちゃァ~、こりゃヒドイ。きっついジョークだぜ」


 ゴゴゴゴゴゴ・・・

ジョセフ「ッ!・・・・・・なッ・・・・・・な・・・・・・」


 ゴゴゴゴゴゴ・・・

スージーQ「・・・う・・・嘘・・・・・・」


 ゴゴゴゴゴゴ・・・

ジョーカー「おいおい、そのしかめっ面はなんだ?・・・無理もねぇ、てめぇが守ろうとしてた人間をてめぇが爆破しちまうなんてヨ。こんな皮肉があるかい?いくらなんでも笑えねえ」


 ゴゴゴゴゴゴ・・・


スージーQ「そ・・・そんな・・・・・・そんなのって・・・・・・」


 ゴゴゴゴゴゴ・・・


ジョセフ「・・・ハッ・・・・・・ハァッ・・・・・・ハァッ・・・!」


 ゴゴゴゴゴゴ・・・


ジョセフ「ハァーッ!・・・ハァーッ!・・・ハァーッ!」


 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


ジョーカー「いやぁ構うもんか、笑ってやる。HA・・・・・・HAHAHA・・・・・・HAHAHAHA」



29: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:11:50.15 ID:qUQ+Npk70

笑う男「 HA             HA     HA       HA HA   HA       HA    HA            HA   HA

HA   HA        HA          HA      HA     HA     HA     HA     HA HA   HA  HA   HA

        HA       HA HA    HA    HA          HA     HA     HA        HA  HAHA

   HA HA        HA       HA        HA   HA          HA  HA        HA     HA    HA

     HA   HA HA     HA HA       HA    HA      HA HA    HA          HA   HA    HA

 HA

          HA HA        HA         HA    HA    HA HA      HA   HA HA   HA HA

HA     HA       HA HA       HA       HA HA         HA     HA         HA HA

    HA  HA    HA     HA   HA        HA HA     HA        HA       HA HA   HA  HA 」



30: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:12:32.06 ID:qUQ+Npk70



ジョセフ「うおおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」





エリナ「JOJO!」



 ジョセフ「!!!」



31: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:13:04.32 ID:qUQ+Npk70


エリナ「情けない叫び声を上げるんじゃあありませんよJOJO。私はここに居ます」ザン


スージーQ「エ、エリナさん!」

ジョセフ「ばあちゃん!!!」


ジョーカー「HUH!?・・・な・・・どうしてあのばあさんがそこにいる!?」


エリナ「あなたの企みを見抜いた騎士が、私を連れ出してくれたのです」


ジョセフ「・・・騎士?」



    ,゚.:。+゚,゜:。+,゜.:KRAAAASSSHHHHHH! >


バットマン「そこまでだ、ジョーカー」



32: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:13:34.93 ID:qUQ+Npk70

スージーQ「キャァーッ!窓を突き破って黒ずくめの男がッ!」

ジョセフ「狂人がまた増えやがったかッ!」

エリナ「いいえ、違うわJOJO。彼こそが私を助けてくれた方よ」


ジョーカー「ダァーリン!やっぱり来たか!なんだかんだ言っても、俺が他のヤツに浮気するのが我慢ならねぇんだ!」

 >POW!<

ジョーカー「ARGH!」


バットマン「黙れ。もうおしまいだジョーカー。お前はアーカム病院に叩きこむ」

 バット手錠<ガシャン!

ジョーカー「HAHA・・・パンチ一発でノされちまうたぁ、俺もヤキが回ったぜ」


ジョセフ「・・・な、何がどーなってんだ・・・アンタは・・・何者なんだ・・・・・・その格好はなんなんだッ・・・情報が多すぎて頭が追っつかねーぜ・・・」


バットマン「私はこの街にはびこる犯罪と戦う者・・・・・・『バットマン』だ」



33: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:17:44.05 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「バット・・・マン・・・・・・だぁ~ッ!?」

スージーQ「コウモリの格好をした男・・・」


バットマン「ジョースター若婦人、今手足の拘束を外す。ジっとしておいてくれ」スッ

 バット解錠キット<カチャカチャ・・・ ガチャン!

バットマン「外れた。ケガはないか?」

スージーQ「え、ええ・・・ありがとうございます・・・・・・いい人・・・なのね」


ジョセフ「なにをトボけたこと言ってんだァーッ!こんな格好をしたヤツが『いい人』なワケねーだろッ!」

バットマン「・・・」

ジョセフ「いいトシした大人がマスクにマントを羽織って飛び跳ねるなんて、どー考えてもヤバいだろーッ!こいつもジョーカーと同じイカれたヤローに決まってる!」

エリナ「JOJOッ、あなたは人を見てくれで決めつけるようなちっぽけな人間だったの?人の本質を知らず、ただ外見が変わっているという理由で差別をするような人間なの?」

ジョセフ「ウッ!・・・・・・た、たしかに・・・」

エリナ「JOJO、彼は私を助け、悪人をやっつけるためにここへ駆けつけたわ。それは紛れもない事実ッ!あなたは誤解しているわ。彼は『正しい人間』よ」


ジョセフ「・・・・・・すまなかった。そして礼を言うぜバットマン。エリナばあちゃんを救ってくれたんだな」

バットマン「感謝は不要だ。逆に私が謝らねばならない。この男のせいで君達には多大な迷惑をかけてしまった・・・」

 ジョーカー「HAHAッ」

ジョセフ「・・・アンタ、このジョーカーって男のことを知っているのか?こいつは一体何なんだ!?このイカれヤローは何が目的なんだッ!」



34: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:20:34.74 ID:qUQ+Npk70

バットマン「この男の過去は私も知らない。何がこの男をここまで狂わせたのかわからないが・・・君も同じように『壊そうとした』のだろう」

ジョセフ「壊す・・・」

バットマン「気まぐれで人の命を奪い、心を破壊する。何を考えているのか、何をしようとしているのか、どこから来て・・・そしてどこへ行こうとしているのか・・・誰にもわからない」

ジョセフ「・・・遊びで俺の心をぶっ壊そうとしてたのか・・・」

ジョーカー「HAHAHA、そうさ。お前さんも俺達の仲間にしてやろうと思っただけさ。俺とバッツィみたいに狂人に変えてやろうってな」

スージーQ「?・・・」


ジョーカー「人間なんざ、ひとつまみの絶望とスパイスの効いた哀しみがありゃあ、簡単に狂っちまうのよ。それを証明してやろうって思っただけさ。
 手前が一番大事な人間を、手前自身がバラしゃあ、イカれちまうだろうってな」

ジョセフ「・・・・・・この野郎~ッ・・・」

ジョーカー「HAHAッ、もうちょっとだったのになァ。コウモリ野郎がいなけりゃ、お前も俺と同じになってたのになァ。HAHAHA」



35: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:22:55.00 ID:qUQ+Npk70

エリナ「馬鹿な事を言うじゃありません」

ジョセフ「!」

ジョーカー「・・・HA?」


エリナ「絶望と哀しみで人間が簡単に墜ちるものですか。私は・・・唯一愛した夫と結ばれた直後に、夫を殺されました。新婚生活はたったの五日だったわ・・・」

エリナ「そして、愛する夫との間に生まれた息子も、過去の因縁に捕らわれて亡くし、義理の娘も私の側を去った・・・・・・私の人生は、大きな哀しみと深い絶望に包まれているわ」


 エリナ「それでも私は・・・胸を張り、誇りを持って言えます。幸せだったと」


ジョセフ「エリナばあちゃん・・・」


エリナ「あなたの過去に何があったかは知りません。けれど、人は誰しも哀しみを抱え、絶望に打ちのめされながらも、立ち上がり、前を向いて歩くものなのです。だからこそ強くなれる」


ジョーカー「ッ・・・!・・・や、やめろ・・・」


エリナ「私の孫・・・JOJOもそうです。たとえ何があろうと、あなたのように邪悪に染まることはありません。この子は強い子だから・・・それがジョセフ・ジョースターなのだから」


ジョーカー「AAAAAAAA!やめろッ!そんな目で俺を見るんじゃない!やめろーーーッ!」バッ!


スージーQ「エリナさん!」



36: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:27:32.22 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「波紋!オーバードライブのビート!」


 > バッギャアァァ ̄ ̄Z__ン! <


ジョーカー「OORRGGHHH!」


ジョセフ「エリナばあちゃんの言う通りだぜ・・・・・・テメーが考えるほど、人間の精神はヤワじゃあねえェーーーッ!」


ジョセフ「くらいやがれッ!これが俺の、人間の『精神』の力だァーーーーーッ!」


 \ ドッギャアアアァァァ ̄ ̄ ̄Z___ンッ! /


ジョーカー「GYYAAAAAAAAAAHHHHHHHHHH!」


 ドザァーッ・・・・!

バットマン「・・・やるな」



37: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:28:10.09 ID:qUQ+Npk70

ジョーカー「――ッ・・・・・・グ・・・・・・HAHA・・・いいパンチじゃねぇの・・・き、効いた・・・ぜ・・・」グググ・・・

 スージーQ「立ち上がってくるわッ!JOJO!あなたの拳をまともにくらったのにッ!」


ジョーカー「さァ・・・続けようぜ・・・・・・まだ夜は・・・長――」


 >ズルッ・・・


ジョーカー「HA?」


 スージーQ「あ・・・っ――」

バットマン「!・・・いかん!」バッ


 グラァッ・・・・・・

ジョーカー「――ア・・・」



ジョーカー「 A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A ・・・・・・・・・・―――」





38: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:33:18.96 ID:qUQ+Npk70

ジョセフ「・・・床にブチまけた酒で滑って窓から落下が『オチ』とはな・・・最後までくだらねージョーク野郎だったぜ・・・」

スージーQ「・・・終わったのかしら」

バットマン「ジョーカーのことだ。きっと生きているだろう」

ジョセフ「もう二度と会いたくはないがよォーッ・・・」


バットマン「ジョセフ・ジョースター、見事だった。君のその『仙道』・・・かなりの才能と努力を積んだようだな」

ジョセフ「仙道・・・?」

エリナ「仙道とは波紋の呼吸法のことよ、JOJO。昔、そう聞いたわ」

ジョセフ「ナニ!・・・アンタ、波紋のことを知っているのか」

バットマン「かつて東洋で修行をしていた時に教えを請けた。時間の問題もあって、君のように修めたわけではないがな」


                   WOOOOO~> FAN FAN FAN>

スージーQ「あっ!警察のサイレンの音だわ!きっと駆けつけてくれたのね!ちょっと遅かったケド・・・」

エリナ「バットマンさん、後は警察の方々にお任せして、あなたはこの場を去ったほうがいいのではないかしら」

バットマン「ああ、気を遣っていただいて礼を言わせてもらう、マダム・ジョースター」


ジョセフ「・・・・・・アンタ、さっきジョーカーが滑った時、助けようとしてたな」

バットマン「・・・たとえ悪人でも、命を守るのが私の信条だ」

ジョセフ「あんな狂人でも助けようってのか!その結果、アンタの大事な人間に危害を加えられたらどうするつもりなんだッ!」

バットマン「・・・その時は、また戦うだけだ」

ジョセフ「っ・・・・・・イカれてるな、アンタも・・・」


バットマン「フッ・・・かもしれんな」

 \バッ!/


スージーQ「マントを翼みたいに広げて飛んでいっちゃった・・・」アゼン


ジョセフ「・・・・・・ケッ!カッコつけやがって・・・だが、カッコよかったぜ・・・バットマン」



39: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:39:09.64 ID:qUQ+Npk70


 ―――翌朝・・・ホテルのフロント


スモーキー「おはよォーッ、JOJO!まったく驚いたよな。朝起きたら、ホテルの客室で爆発事故があったなんてさァ~ッ。無人の部屋でよかったよ」

ジョセフ「ス、スモーキー、てめーまさかあの騒動があったってのに朝までグッスリ眠ってやがったのか?」

スモーキー「?・・・なにが?」

ジョセフ「・・・おめーは大物になるだろーぜ」

スージーQ「ねェJOJO、聞いてちょうだい。ラジオで昨夜の事件のことを言っているわ」


 ラジオ<――とのことです。また、犯人と思われるジョーカーは捕まっておらず、警察は行方を追っています

スージーQ「やっぱりジョーカーは生きているのね・・・あの高さから落ちたのに・・・」

スモーキー「ジョーカー?いったい何のことを言っているんだ?」ハテ


 ラジオ<次のニュースです。世界有数の巨大企業であるウェインエンタープライズが、医療機関スピードワゴン財団との企画提携を発表しました。医学分野のさらなる発展を目指す両社は――

エリナ「心配いりませんよスージーQ。この街には彼がいるのだから」

スージーQ「・・・そうですね。きっと大丈夫ですね!あの真っ黒いヒーローがいるんですモンッ」

ジョセフ「ヒーローだぁ~ッ?そいつは違うぜ。あいつはヒーローなんかじゃあないさ。あんなヤツがヒーローなワケがねーぜッ」

スージーQ「えっ?だって――」

ジョセフ「ただのヒーローじゃあない、アイツは『スーパーヒーロー』さ。アイツは静かなる守護者・・・・・・この街の番人・・・・・・世界一の探偵・・・そして――」


ジョセフ「『DARK KNIGHT』さ」



          ―END―



40: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:39:51.30 ID:qUQ+Npk70

 ~おまけ~


 ――その後・・・・・・JOJOとスージーQの新居・・・


スージーQ「JOJOォ~ッ、あなたにお届けものよォ~ッ」

ジョセフ「あァン?なんだぁこの箱はァ~ッ・・・どこからの贈り物だこりゃ」

スージーQ「エートなになに・・・『ゴッサムシティ』からよ」

 \スッ・・・/

ジョセフ「ッ!・・・こ、これはァ~~~ッ!」


ジョセフ「新しい『義手』だぜェ~~~ッ!ジョーカーの野郎に溶かされちまった代わりのォ~~~ッ!」ギシュギシュ

スージーQ「マァ!すごい!一体誰からかしら・・・アラ、箱の中に手紙が入ってるわ・・・」スッ・・・


スージーQ「『ウェインエンタープライズで開発した最新製の義手です。感謝の意を込めて ブルース・ウェインより』・・・・・・ですって!」


ジョセフ「ブルース・ウェインって誰だよ?」


               ―おしまい



41: ◆t8EBwAYVrY 2019/09/27(金) 21:40:46.15 ID:qUQ+Npk70

これにて完結です。10月4日に公開の映画『ジョーカー』に合わせてジョジョとクロスさせようと思ったら、偶然にも今日ジョセフの誕生日なんですね


元スレ
SS速報VIP:JOJO「笑う男」