1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:16:12.46 ID:kJHmEyy/0
あかり「結衣ちゃ~ん、お風呂いいお湯だったよぉ」
結衣「それは良かった、湯冷めしないように体拭いた?」
あかり「うんうんばっちりだよ!」
結衣「……あ、そのわんわんパジャマ新しいね」
あかり「ぇへへそうなんだぁ、実はコレ西垣先生から貰ったの」
あかり「新しく作ってみたんだけど赤座ならきっと似合うって……」
あかり「ど、どうかな?」クルクル
結衣「あ、うん……とっても可愛いと思うよ」
あかり「ふふふ、褒められて悪い気はしないかな~」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:16:55.59 ID:kJHmEyy/0
あかり「ぇへへ、しっぽもちゃんと付いてるし可愛いね」フリフリ
結衣「……か、かわいいなほんと」
結衣「あのさあかり、ちょっとやってみたいことがあったんだ……」
あかり「なぁに結衣ちゃん?そんなに改まっちゃって」
結衣「お、お手……」スッ
結衣「いや、こんなの失礼だって分かってるけど!」
結衣「……それでもあかりがわんわんのパジャマ着てるの見るとつい」
あかり「わんっ♪」ポスッ
結衣「あ……ふふふ、ありがとなあかり」ナデナデ
あかり「んっ、えへへ結衣ちゃ~ん」
あかり「おやびん、これくらいのお願いならお安い御用ですぜ!」
結衣「あーそのおやびんって懐かしい……」
結衣「あかりありがとな、こんなお願いに付き合ってもらって」
あかり「もうそんなこと気にすることないわん……よぉ!」
あかり「あ、あれ上手く喋れないわん……」
結衣「ん、どうかしたの?」
あかり「……」フルフル
結衣「ふふ、ほんとわんわんになりきってるんだね」
結衣「そんなおすわりの恰好までしなくてもいいのに」ナデナデ
あかり「わ、わふっ……」
あかり(うわぁ~ん、どうして体が上手く動いてくれないの!?)
結衣「京子のわんわんパジャマも可愛いけど、こっちもほんと似合ってるよ」
結衣「ふふ、あかりは可愛いから何を着ても似合うんだろうね」
あかり「か、かわいい……?」パタパタ
結衣「あ、あれこの尻尾いま動いたような……」
あかり「結衣ちゃん結衣ちゃん、ほっぺにご飯粒が付いてるわん!」
結衣「えぇ、恥ずかしいなぁこの歳になって」
あかり「あかりがいま取ってあげる~」ペロッ
結衣「ちょ、ちょっとなにしてるだよあかり!」
あかり「……あ、あれ?」ペロッ
結衣「あはは、く、くすぐったいから、ほっぺたペロペロしないで……」
あかり「か、体が勝手に動いちゃうわん……」ペロ
結衣「んっ、やぁ……」
結衣「ちょ、ちょっと止めてあかり……!」
あかり「……」ペロ
結衣「お、お前は犬か人の顔ばかり舐めて!」
あかり「うぅぅ、結衣ちゃんゴメンね……」ギュッ
あかり「なんか体がひとりでに動いちゃうんだわん」
あかり「結衣ちゃんの顔見るとなんか舐めたくなっちゃって」
あかり「……んっ、はむ」ペロペロ
結衣「はぁ、もう好きにしてくれ……」
あかり「わん、わんわ~ん♪」スリスリ
あかり「結衣ちゃん、いい子いい子って褒めて!」
あかり「へっへっへっ……」
結衣「あ、あのあかり、息遣いが荒いし目が怖い……」ナデナデ
あかり「くぅ~ん」スリスリ
結衣「西垣先生のわんわんパジャマ、犬みたいな言動……」
結衣「あかりわんわん、伏せ」
あかり「わぉん!」ペタッ
あかり「ぇへへ、あかり伏せたよ~えらいよね、いい子だよね!」
結衣「……完全に犬だよ、コレは」
結衣「あ、もういいよ伏せは」
あかり「わんわん♪」
あかり「結衣ちゃん、いーっぱい褒めて褒めて!」スリスリ
結衣「あぁこの人懐っこさといい、従順さといい完全に犬だ」
あかり「あかりわんわんは、褒められととっても嬉しいわん」
結衣「……普段のあかりとそんな変わらない気がするけど」
結衣「あかりはホントにいい子だよ、えらいえらい」ナデナデ
あかり「ゆ、結衣ちゃ~ん……」スリスリ
結衣「おっと、さすがにくっ付きすぎたかな」
あかり「あ、もっとかいぐりして欲しいわん……」
結衣「だーめおあずけ、いい子にしたらまたしてあげるから」
あかり「くぅ~ん……」
結衣「とりあえず話を整理しようかあかり」
あかり「わんっ!」
結衣「……その犬語喋るのが様になってきてるな」
あかり「わんわ~ん♪」
結衣「はっきり言わせてもらうよ、今のあかりは犬そのものだ」
あかり「えっ……」
あかり「あ、あかりは犬なんかじゃないわん!」
結衣「お手」
あかり「わんっ♪」ポスッ
結衣「おかわり」
あかり「わんわんっ♪」ポスッ
結衣「遠吠え」
あかり「わぉ~ん!」
結衣「……完全に犬だよ、あかり」
あかり「うっ、だって体が勝手に動いちゃうんだもん……」グスッ
結衣「勝手に動くとは困ったね、そのパジャマのせいなのかな」
あかり「あのね、このボタンも外れなくて脱げないわん……」
結衣「八方ふさがりだな、どうしたもんか」
結衣「思い切り引っ張ってみるか、それともお湯でもかけてみたり……」
あかり「ひっ!?」
結衣「なんてな冗談に決まってるよ、あかりにそんなこと……」
あかり「……」ジワッ
あかり「ゆ、結衣ちゃんはあかりにそんなひどいことするの……?」
結衣「ち、違うよあかり誤解だって!」
結衣「ほーら怖くないよ、こっちおいで」
あかり「わんわんわん、わん!」
結衣「えっと、なに言ってるか全然分からない……」
あかり「結衣ちゃんはあかりを保健所に引き渡すんだわん!」
結衣「なっ!?」
あかり「あかりは1人で寂しく生きていくわん……」
あかり「どなどなど~など~な……」
結衣「いや、それ子牛の歌だしわんわんの歌じゃないし」
あかり「そういうツッコミはいらないわん!」
あかり「わんわん、わぉんガルルルル……!」ガリッ
結衣「お、おっと危ない、あかりが深爪で良かった」
結衣「……ウソに決まってるだろ、可愛いあかりにそんなことしないって」
あかり「……か、かわいい?」ピクッ
結衣「ふふ、あかりは可愛いところいっぱいあるだろ?」
結衣「素直で人懐っこくて、いつも笑顔で……」
あかり「あかり知ってるわん、社交辞令って言うんでしょ?」
あかり「そんなのお世辞って分かりきってるわん」
あかり「ふーんだ……」パタパタ
結衣(あぁ分かりやすい、嬉しいと尻尾が動くんだな)
結衣「私が悪かったよ、あかりの気持ちもしらないであんなこと言って」
結衣「怖いよね自分の体が勝手に動くなんて……」
あかり「ふん、煮るなり焼くなりしてほしいわん」
結衣「でも私があかりの側にいるから、絶対元の体に戻れるよ」ギュッ
あかり「わ、わふっ……」
結衣「だからもう少し我慢してね、すぐ戻してあげるから」ナデナデ
あかり「あっ、ぇへへ、わんわんも悪くないかも……」
あかり「……ん~、結衣ちゃん結衣ちゃん」ペロペロ
結衣「……まーたほっぺたペロペロ始まった」
あかり「くぅ~ん……」スリスリ
結衣「はいはい、甘えん坊なわんわんならしょうがないよね」
あかり「わふわふっ、ぇへへ結衣ちゃんの匂い好き~」ギュッ
結衣「……はたから見たらどんな関係なんだろうな、私たち」
あかり「……主従の関係?」
結衣「おいこらなんだそれは、ってそろそろ晩ごはんの時間だね」
結衣「……えっと、ドックフードあったかな?」
あかり「なっ……!?」
あかり「あ、あかりは普通のごはんがいいわん!!」
結衣「ふふ、分かってるよオムライスくらいしか作れないけど」
あかり「結衣ちゃんのオムライス……!」
結衣「いい子にしてたら玉子は半熟のふわふわにしてあげる」
あかり「……」ジュルッ
結衣「あかり、よだれちょっと出てるよ」
あかり「あっ、ぇへへでもいい子にして待ってるわん!」
結衣「ふふ、だからちょーっと待っててね」
あかり「わふっ!」
あかり「……」プルプル
結衣「あぁ、今のは『待て』の命令じゃないから楽にしてて……」
あかり「わんっ♪」
結衣「……私の命令は絶対って、いよいよ犬だぞほんと」
結衣「あれ確か犬って玉ねぎがダメなんじゃ……」
結衣「ま、まぁいいかあかりは人間だし」サクサク
結衣「……ふふ、1人暮らしも楽しいんだろうなあんなに可愛いのが家にいると」
結衣「あかりのために腕によりをかけて作るかな」
あかり「ぇへへ、あかりのために作ってくれるの?」ヒョコッ
結衣「おっと、びっくりしたなぁもう……」
あかり「あかりわんわんはね、いつでもご主人様の側にいるんだわん!」スリスリ
結衣「そ、そのご主人様って危ない匂いがするから絶対ダメ!!」
あかり「そんなぁ……」
結衣「もうだいたいさっきからなんだよ、主従とかご主人様とかさ」
あかり「だ、だって犬と人間ならそれが普通だわん……」
結衣「だからあかりは犬じゃくて人間だっての」ペシッ
あかり「あぅ……」
あかり「ぇへへ、そうだよねあかりはちゃんとした人間だわん!」
結衣「ふふ、あかりが元気出るようにオムライスはおかわり自由だから」
あかり「わんわんっ♪」ポスッ
結衣「『おかわり』って命令したわけじゃないよあかり……」
あかり「うぅぅ、もうこんな体いやだよぉ」シクシク
結衣「どうかな、オムライスは結構自信あるんだけど」
あかり「えっとね、半熟の卵がふわっとしてケチャップの彩りが……」
結衣「ふふ、そんなグルメリポーターみたいなことは言わなくていいから」
あかり「ぇへへ、あかりお腹空いちゃったわん」
結衣「いい子にして待ってたみたいだね、えらいえらい」
結あか「いただきます!」
あかり「わふわふ、結衣ちゃんのオムライス美味しいよぉ!」
あかり「ぇへへ……」モキュモキュ
結衣「お、おいこら……」
結衣「直に皿に口を付けて食べるな!スプーンを使えあかり!!」
あかり「えっ?」
あかり「あ、あれ、あかりどうしてこんなこと……」
あかり「……ゆ、結衣ちゃん」ジワッ
結衣「あぁもう、しょうがないか今はわんわんだもんね」
結衣「……大丈夫だよ怒ったりなんかしないから」
結衣「それより味の方はどうかな、ご満悦のようだけど」
あかり「ん~100点満点中……300点かなぁ」
あかり「ちょっと辛口の評価にしてみましたわん!」
結衣「ふふ、無邪気だなぁホント」
あかり「あ、あれスプーンが上手く持てない……」
結衣「えっ、ほんとに?」
あかり「……」ジワッ
あかり「ゆっ、結衣ちゃん、あかりの体どうなっちゃったのっ?」
あかり「こんなのもういやだ……わん」ポロポロ
結衣「あかり……」
結衣「私を信じてくれ、絶対にあかりを元の姿に戻してみせるから」
結衣「……だからそれまでは辛いと思うけど」
あかり「……」クシクシ
あかり「ぇへへ、おやびんがいるからあかりは平気だわん!」
結衣「……あかりはほんとにいい子で、しっかり者だよ」
あかり「ふふふ、でもどうやってオムライス食べようかなぁ」
結衣「なんだそれくらい、ほら私が食べさせてあげるよ」
あかり「……!」
結衣「だってスプーンが上手く使えないんだろ?」
あかり「でっ、でも……」
結衣「いいから、こういう時くらい遠慮しないでいいの」
結衣「はい、あ~ん」スッ
あかり「あ、あむあむっ……」
結衣「よろしい……どれどれ私もお腹空いたし」モキュモキュ
あかり「ゆ、結衣ちゃん、どうして同じスプーン使ってるの!?」
結衣「いや、だっていちいち変えるの面倒だし」
あかり「それはそうだけど……でもあかりたちそれじゃ間接キスに」アタフタ
結衣「なっ……!?」
結衣「あ、あかりは嫌なの?」
あかり「そんなこと言ってないよぉ!でもでも、結衣ちゃんが嫌だったら……」
結衣「……嫌ならこんなことするワケないだろ」
あかり「……は、早くそのスプーンで食べさせて欲しいなぁ」
結衣「……」スッ
あかり「あむ、あむあむっ」
あかり「ぇへへ、いつもの3倍くらい美味しいよぉ結衣ちゃん」
結衣「あ、そ……」
結衣「あれあかり、いつものわんわん言わなくなったね」
あかり「あ、えっと、わんわ~ん」
結衣「……?」
結衣「ん……?」
あかり「あ、うぅぅ、わんわん!」
結衣「まぁいいけど、結局一つのスプーンしか使わなかったね」
あかり「……」
結衣「な、なに顔赤くしてるんだよ、これくらいおかしくないだろ!」
あかり「ふ、普通は間接キスくらい恥ずかしがるよね!?」
結衣「……知るか」
あかり「あー結衣ちゃんもちょっと顔赤いよぉ!」
結衣「なっ!?」
結衣「って、わんわんはどうしたんだよだから!」
あかり「わ、わぉ~ん……」
結衣「なーんか怪しいんですけど……」
あかり「な、なんのことか分からないわん……」
あかり「結衣ちゃん結衣ちゃん、それよりお風呂冷めちゃうから早く!」
結衣「……ふーむ」
あかり「わ、わふわふ、にゃ~ん」
結衣「まぁいいけど、あまり変なことはしちゃダメだよ?」
あかり「ぇへへ、分かってるよ……わん!!」
結衣「……」ガラッ
あかり「ごゆっくりぃ~」
あかり「……うぅぅ、おトイレおトイレ!」
~お風呂~
結衣「うーん、なんか怪しかったなあかりのやつ」
結衣「……そもそも語尾に『わん』も無かったし」
結衣「おかしいよねなんでだろう」
結衣「ま、あれだけ甘えられて悪い気もしないけど」
結衣「……はぁ、いいお湯」
結衣「あぁいいお湯だった、さっぱりした……」
あかり「はぁ、やっぱりお水飲みすぎたからおトイレ近かったのかな」ガチャッ
結衣「……え」
あかり「あ……」
結衣「な、なんでいまトイレから出てきたのあかり?」
結衣「そのパジャマ脱げなかったんじゃないのか!?」
あかり「あ、えっと、えっとあの、その……」アタフタ
結衣「……」
あかり「ちょ、ちょっと探し物があって……ぇへへ」
結衣「……トイレに探し物ってなんだよ」
あかり「うぅぅ……」
結衣「なぁあかり、ほんとはそのパジャマ脱げるんだろ?」
あかり「な、そ、そんなことないよぉ!!」
結衣「……語尾に『わん』がないぞ」
あかり「あ、わんわんわぉ~ん!」
結衣「あかり、もういいから早く一回脱いできなよ」
あかり「違うったら違うもん!!……だいたいなにその脱げって、結衣ちゃんのえっち」ムスッ
結衣「は、はぁ!?」
結衣「あかりが明らかなウソついてるからこんなこと言ってるんだよ!」
あかり「う、ウソなんかじゃないよぉ」
結衣「……」ペロン
結衣「フード取れたけど、あかりさん」
あかり「……」
結衣「さてと、とりあえず正座してもらおうかな」
あかり「わ、わん……」
結衣「もういいってそのキャラは……」
結衣「で、どうしてこんなことしたのかなあかり?」
結衣「いつものあかりだったらこんなイタズラするとは思えないんだけど」
あかり「……結衣ちゃんが悪いもん」
あかり「いーっつも京子ちゃんとちなつちゃんばっかりで……」
あかり「あかりとだけ百合百合してくれないから」
あかり「……だから西垣先生に頼んで」グスッ
結衣「百合百合、て……」
結衣「分かった大体の事情は把握したよ」
あかり「……ぶつの?」
結衣「叩くワケないだろうが、だって私にも非があるんだし」
あかり「結衣ちゃんは悪くないよ、全部あかりのワガママだもん」グスッ
あかり「まーわーりはみんな、ゆーりーゆーりしてーる……」
結衣「あぁもう、だからそれくらいのことならいつでもしてあげるって!」ギュッ
あかり「……ぇへへ、それくらいのことってなにかなぁ」
結衣「ぎゅーってしたり、なでなでしたり……」
あかり「ふふふ、ほっぺぺろぺろもしていいの?」
結衣「そ、それは恥ずかしいからダメ……」ギュッ
結衣「あ、あかりから百合百合したいって言ったんだからな?」ギュッ
あかり「むむむ、それじゃあかりが強制してるみたいだよぉ」
あかり「……結衣ちゃんはいっつも保険かけてズルい」
結衣「あーもう……」
結衣「……分かった、私もあかりと百合百合したいです」
あかり「うんうん、それならお互い百合百合するしかないよね!」
結衣「ま、具体的に何をするかは決まってないし――」
あかり「今まで京子ちゃんとちなつちゃんにやったことを、あかりにもしてもらおうかなぁ」ニコッ
結衣「なっ……!?」
結衣「なに冗談言ってるんだよあかり!!」
あかり「あかりは冗談なんか言わないよぉ、嫌ならいいんだけど」ジトッ
結衣「……ぐぐぐ」
あかり「ぇへへ、京子ちゃんにはいつもさりげなく百合セリフを言ってるから」
あかり「……あかりにもそれを言ってほしいなぁ」
結衣「な、なんのことやら……」
あかり「京子は私が守る、京子今日は泊まって行くんでしょ?とかとか」
結衣「そ、それはべつにさらっと口から出ただけで……」
あかり「そっか、それじゃあかりにも言えるよね~」ニコニコ
結衣「……で、でもそんなの恥ずかしいよ」
あかり「ううん、恥ずかしくなんかないよぉ」
あかり「だってあかりと結衣ちゃんしかここにはいないもん」
結衣「そ、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいんだ!!」
あかり「いいからいいから、あかりはいつでも準備OKだよっ!」
結衣「……はぁ」
結衣「あかりのことは私が一生守るよ、約束する」
あかり「ゆ、結衣ちゃんそこまで言えとは……」カァー
結衣「……」ギュッ
あかり「ひょえっ!?」
結衣「あかり、今日は泊まっていくんでしょ?寂しいからずっと帰らないでほしい、側にいて……」ボソッ
あかり「あっ、あ、ひゃ、ひゃひ……!」
あかり「は、はひっ、今日は帰らないよぉっ!!」
あかり「あたまが熱い、くらくらするよ~……」
結衣「……ったく自分はウブのくせにこんな事させるなんてな」
結衣「ほらほら、次はどうせひざ枕してほしかったんだろ?」ポスン
あかり「あっ、ぇへへ結衣ちゃんのおひざ……」
結衣「……」ナデナデ
あかり「んっ、結衣ちゃん……」
結衣「ふふ、別に無理して背伸びする必要ないんだよ?」
結衣「あかりはあかりでいいところたくさんあるんだからさ、だから」
あかり「……あのね、ちょっと不安だったんだ」
結衣「……不安?」
結衣「いつまでたっても胸が育たないとか、そういう不安――」
あかり「ちょっと、なに、言ってる、か、分からない、よぉ……」ゴゴゴゴゴ
結衣「ご、ごめん、今のは失言でした……」
あかり「ふんっ、ほんと結衣ちゃんってば結衣ちゃんなんだから」
結衣「……なんだそりゃ、どういう意味だよ」
あかり「他の2人には百合っぽいことするのに、あかりには一切ないから」
あかり「……結衣ちゃんはあかりのこと嫌いなのかなぁって」
結衣「確かにあかりのことをそういう目で見たことは一切ないな」
あかり「うぅぅ、そんなばっさりと切り捨てなくても」
結衣「……でも」
あかり「でも?」
結衣「……なんかあかりとそういうことするのも、悪くないかなって」ナデナデ
あかり「……ぇへへ」
結衣「でもあかり、まだ誰かを好きになるって気持ちは分からないんだ」
あかり「ううん、べつにそれはいいの」
あかり「京子ちゃんを好きになっても、ちなつちゃんを好きになってもおかしいことではないから」
あかり「あかりにもチャンスがあるって分かっただけでも十分だよ」ニコッ
あかり「もちろんちなつちゃんの結衣ちゃんへの恋路を応援しつつ……」ガバッ
結衣「しつつ?」
あかり「あかりも結衣ちゃんにアタックしちゃうもんね~」チュッ
結衣「あ……っと、ふ、不意打ちは卑怯だろ……」
あかり「ふふふ、だって結衣ちゃんのほっぺぷにぷにで気持ちいいし隙だらけだったもん♪」
結衣「……今日はいろいろあって疲れたな」
あかり「ぇへへ、あかりは楽しかったけど」
結衣「また良かったら遊びにおいでよ、あかりわんわんなら歓迎するよ」
あかり「……えぇ、あかりは歓迎じゃないの?」
結衣「ふふ、もちろんあかりも歓迎だけどね」ギュッ
あかり「ん~、結衣ちゃんは変なところでいじわるするもん」
結衣「愛情の裏返し、ってところかな」
あかり「そんなのいらないよぉ、素直に愛情が欲しいけど」
結衣「……」チュッ
あかり「あ、い、いまおでこにちゅーって!?」
結衣「はいはい、おやすみなさいあかりー」zzz
あかり「いまおでこにちゅーってしたよね、結衣ちゃん!」ユサユサ
結衣「ふふ、おやすみー……」
おしまい!
元スレ
あかり「ぇへへ、しっぽもちゃんと付いてるし可愛いね」フリフリ
結衣「……か、かわいいなほんと」
結衣「あのさあかり、ちょっとやってみたいことがあったんだ……」
あかり「なぁに結衣ちゃん?そんなに改まっちゃって」
結衣「お、お手……」スッ
結衣「いや、こんなの失礼だって分かってるけど!」
結衣「……それでもあかりがわんわんのパジャマ着てるの見るとつい」
あかり「わんっ♪」ポスッ
結衣「あ……ふふふ、ありがとなあかり」ナデナデ
あかり「んっ、えへへ結衣ちゃ~ん」
あかり「おやびん、これくらいのお願いならお安い御用ですぜ!」
結衣「あーそのおやびんって懐かしい……」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:18:16.36 ID:kJHmEyy/0
結衣「あかりありがとな、こんなお願いに付き合ってもらって」
あかり「もうそんなこと気にすることないわん……よぉ!」
あかり「あ、あれ上手く喋れないわん……」
結衣「ん、どうかしたの?」
あかり「……」フルフル
結衣「ふふ、ほんとわんわんになりきってるんだね」
結衣「そんなおすわりの恰好までしなくてもいいのに」ナデナデ
あかり「わ、わふっ……」
あかり(うわぁ~ん、どうして体が上手く動いてくれないの!?)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:22:57.35 ID:kJHmEyy/0
結衣「京子のわんわんパジャマも可愛いけど、こっちもほんと似合ってるよ」
結衣「ふふ、あかりは可愛いから何を着ても似合うんだろうね」
あかり「か、かわいい……?」パタパタ
結衣「あ、あれこの尻尾いま動いたような……」
あかり「結衣ちゃん結衣ちゃん、ほっぺにご飯粒が付いてるわん!」
結衣「えぇ、恥ずかしいなぁこの歳になって」
あかり「あかりがいま取ってあげる~」ペロッ
結衣「ちょ、ちょっとなにしてるだよあかり!」
あかり「……あ、あれ?」ペロッ
結衣「あはは、く、くすぐったいから、ほっぺたペロペロしないで……」
あかり「か、体が勝手に動いちゃうわん……」ペロ
結衣「んっ、やぁ……」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:28:58.84 ID:kJHmEyy/0
結衣「ちょ、ちょっと止めてあかり……!」
あかり「……」ペロ
結衣「お、お前は犬か人の顔ばかり舐めて!」
あかり「うぅぅ、結衣ちゃんゴメンね……」ギュッ
あかり「なんか体がひとりでに動いちゃうんだわん」
あかり「結衣ちゃんの顔見るとなんか舐めたくなっちゃって」
あかり「……んっ、はむ」ペロペロ
結衣「はぁ、もう好きにしてくれ……」
あかり「わん、わんわ~ん♪」スリスリ
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:34:40.08 ID:kJHmEyy/0
あかり「結衣ちゃん、いい子いい子って褒めて!」
あかり「へっへっへっ……」
結衣「あ、あのあかり、息遣いが荒いし目が怖い……」ナデナデ
あかり「くぅ~ん」スリスリ
結衣「西垣先生のわんわんパジャマ、犬みたいな言動……」
結衣「あかりわんわん、伏せ」
あかり「わぉん!」ペタッ
あかり「ぇへへ、あかり伏せたよ~えらいよね、いい子だよね!」
結衣「……完全に犬だよ、コレは」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:43:07.72 ID:kJHmEyy/0
結衣「あ、もういいよ伏せは」
あかり「わんわん♪」
あかり「結衣ちゃん、いーっぱい褒めて褒めて!」スリスリ
結衣「あぁこの人懐っこさといい、従順さといい完全に犬だ」
あかり「あかりわんわんは、褒められととっても嬉しいわん」
結衣「……普段のあかりとそんな変わらない気がするけど」
結衣「あかりはホントにいい子だよ、えらいえらい」ナデナデ
あかり「ゆ、結衣ちゃ~ん……」スリスリ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:53:03.74 ID:kJHmEyy/0
結衣「おっと、さすがにくっ付きすぎたかな」
あかり「あ、もっとかいぐりして欲しいわん……」
結衣「だーめおあずけ、いい子にしたらまたしてあげるから」
あかり「くぅ~ん……」
結衣「とりあえず話を整理しようかあかり」
あかり「わんっ!」
結衣「……その犬語喋るのが様になってきてるな」
あかり「わんわ~ん♪」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 16:58:00.16 ID:kJHmEyy/0
結衣「はっきり言わせてもらうよ、今のあかりは犬そのものだ」
あかり「えっ……」
あかり「あ、あかりは犬なんかじゃないわん!」
結衣「お手」
あかり「わんっ♪」ポスッ
結衣「おかわり」
あかり「わんわんっ♪」ポスッ
結衣「遠吠え」
あかり「わぉ~ん!」
結衣「……完全に犬だよ、あかり」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:05:05.12 ID:kJHmEyy/0
あかり「うっ、だって体が勝手に動いちゃうんだもん……」グスッ
結衣「勝手に動くとは困ったね、そのパジャマのせいなのかな」
あかり「あのね、このボタンも外れなくて脱げないわん……」
結衣「八方ふさがりだな、どうしたもんか」
結衣「思い切り引っ張ってみるか、それともお湯でもかけてみたり……」
あかり「ひっ!?」
結衣「なんてな冗談に決まってるよ、あかりにそんなこと……」
あかり「……」ジワッ
あかり「ゆ、結衣ちゃんはあかりにそんなひどいことするの……?」
結衣「ち、違うよあかり誤解だって!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:14:23.08 ID:kJHmEyy/0
結衣「ほーら怖くないよ、こっちおいで」
あかり「わんわんわん、わん!」
結衣「えっと、なに言ってるか全然分からない……」
あかり「結衣ちゃんはあかりを保健所に引き渡すんだわん!」
結衣「なっ!?」
あかり「あかりは1人で寂しく生きていくわん……」
あかり「どなどなど~など~な……」
結衣「いや、それ子牛の歌だしわんわんの歌じゃないし」
あかり「そういうツッコミはいらないわん!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:19:13.39 ID:kJHmEyy/0
あかり「わんわん、わぉんガルルルル……!」ガリッ
結衣「お、おっと危ない、あかりが深爪で良かった」
結衣「……ウソに決まってるだろ、可愛いあかりにそんなことしないって」
あかり「……か、かわいい?」ピクッ
結衣「ふふ、あかりは可愛いところいっぱいあるだろ?」
結衣「素直で人懐っこくて、いつも笑顔で……」
あかり「あかり知ってるわん、社交辞令って言うんでしょ?」
あかり「そんなのお世辞って分かりきってるわん」
あかり「ふーんだ……」パタパタ
結衣(あぁ分かりやすい、嬉しいと尻尾が動くんだな)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:29:04.51 ID:kJHmEyy/0
結衣「私が悪かったよ、あかりの気持ちもしらないであんなこと言って」
結衣「怖いよね自分の体が勝手に動くなんて……」
あかり「ふん、煮るなり焼くなりしてほしいわん」
結衣「でも私があかりの側にいるから、絶対元の体に戻れるよ」ギュッ
あかり「わ、わふっ……」
結衣「だからもう少し我慢してね、すぐ戻してあげるから」ナデナデ
あかり「あっ、ぇへへ、わんわんも悪くないかも……」
あかり「……ん~、結衣ちゃん結衣ちゃん」ペロペロ
結衣「……まーたほっぺたペロペロ始まった」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:38:36.30 ID:kJHmEyy/0
あかり「くぅ~ん……」スリスリ
結衣「はいはい、甘えん坊なわんわんならしょうがないよね」
あかり「わふわふっ、ぇへへ結衣ちゃんの匂い好き~」ギュッ
結衣「……はたから見たらどんな関係なんだろうな、私たち」
あかり「……主従の関係?」
結衣「おいこらなんだそれは、ってそろそろ晩ごはんの時間だね」
結衣「……えっと、ドックフードあったかな?」
あかり「なっ……!?」
あかり「あ、あかりは普通のごはんがいいわん!!」
結衣「ふふ、分かってるよオムライスくらいしか作れないけど」
あかり「結衣ちゃんのオムライス……!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:43:33.41 ID:kJHmEyy/0
結衣「いい子にしてたら玉子は半熟のふわふわにしてあげる」
あかり「……」ジュルッ
結衣「あかり、よだれちょっと出てるよ」
あかり「あっ、ぇへへでもいい子にして待ってるわん!」
結衣「ふふ、だからちょーっと待っててね」
あかり「わふっ!」
あかり「……」プルプル
結衣「あぁ、今のは『待て』の命令じゃないから楽にしてて……」
あかり「わんっ♪」
結衣「……私の命令は絶対って、いよいよ犬だぞほんと」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:52:37.46 ID:kJHmEyy/0
結衣「あれ確か犬って玉ねぎがダメなんじゃ……」
結衣「ま、まぁいいかあかりは人間だし」サクサク
結衣「……ふふ、1人暮らしも楽しいんだろうなあんなに可愛いのが家にいると」
結衣「あかりのために腕によりをかけて作るかな」
あかり「ぇへへ、あかりのために作ってくれるの?」ヒョコッ
結衣「おっと、びっくりしたなぁもう……」
あかり「あかりわんわんはね、いつでもご主人様の側にいるんだわん!」スリスリ
結衣「そ、そのご主人様って危ない匂いがするから絶対ダメ!!」
あかり「そんなぁ……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:01:13.72 ID:kJHmEyy/0
結衣「もうだいたいさっきからなんだよ、主従とかご主人様とかさ」
あかり「だ、だって犬と人間ならそれが普通だわん……」
結衣「だからあかりは犬じゃくて人間だっての」ペシッ
あかり「あぅ……」
あかり「ぇへへ、そうだよねあかりはちゃんとした人間だわん!」
結衣「ふふ、あかりが元気出るようにオムライスはおかわり自由だから」
あかり「わんわんっ♪」ポスッ
結衣「『おかわり』って命令したわけじゃないよあかり……」
あかり「うぅぅ、もうこんな体いやだよぉ」シクシク
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:11:00.88 ID:kJHmEyy/0
結衣「どうかな、オムライスは結構自信あるんだけど」
あかり「えっとね、半熟の卵がふわっとしてケチャップの彩りが……」
結衣「ふふ、そんなグルメリポーターみたいなことは言わなくていいから」
あかり「ぇへへ、あかりお腹空いちゃったわん」
結衣「いい子にして待ってたみたいだね、えらいえらい」
結あか「いただきます!」
あかり「わふわふ、結衣ちゃんのオムライス美味しいよぉ!」
あかり「ぇへへ……」モキュモキュ
結衣「お、おいこら……」
結衣「直に皿に口を付けて食べるな!スプーンを使えあかり!!」
あかり「えっ?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:23:31.32 ID:kJHmEyy/0
あかり「あ、あれ、あかりどうしてこんなこと……」
あかり「……ゆ、結衣ちゃん」ジワッ
結衣「あぁもう、しょうがないか今はわんわんだもんね」
結衣「……大丈夫だよ怒ったりなんかしないから」
結衣「それより味の方はどうかな、ご満悦のようだけど」
あかり「ん~100点満点中……300点かなぁ」
あかり「ちょっと辛口の評価にしてみましたわん!」
結衣「ふふ、無邪気だなぁホント」
あかり「あ、あれスプーンが上手く持てない……」
結衣「えっ、ほんとに?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:35:50.88 ID:kJHmEyy/0
あかり「……」ジワッ
あかり「ゆっ、結衣ちゃん、あかりの体どうなっちゃったのっ?」
あかり「こんなのもういやだ……わん」ポロポロ
結衣「あかり……」
結衣「私を信じてくれ、絶対にあかりを元の姿に戻してみせるから」
結衣「……だからそれまでは辛いと思うけど」
あかり「……」クシクシ
あかり「ぇへへ、おやびんがいるからあかりは平気だわん!」
結衣「……あかりはほんとにいい子で、しっかり者だよ」
あかり「ふふふ、でもどうやってオムライス食べようかなぁ」
結衣「なんだそれくらい、ほら私が食べさせてあげるよ」
あかり「……!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:44:57.74 ID:kJHmEyy/0
結衣「だってスプーンが上手く使えないんだろ?」
あかり「でっ、でも……」
結衣「いいから、こういう時くらい遠慮しないでいいの」
結衣「はい、あ~ん」スッ
あかり「あ、あむあむっ……」
結衣「よろしい……どれどれ私もお腹空いたし」モキュモキュ
あかり「ゆ、結衣ちゃん、どうして同じスプーン使ってるの!?」
結衣「いや、だっていちいち変えるの面倒だし」
あかり「それはそうだけど……でもあかりたちそれじゃ間接キスに」アタフタ
結衣「なっ……!?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:57:27.03 ID:kJHmEyy/0
結衣「あ、あかりは嫌なの?」
あかり「そんなこと言ってないよぉ!でもでも、結衣ちゃんが嫌だったら……」
結衣「……嫌ならこんなことするワケないだろ」
あかり「……は、早くそのスプーンで食べさせて欲しいなぁ」
結衣「……」スッ
あかり「あむ、あむあむっ」
あかり「ぇへへ、いつもの3倍くらい美味しいよぉ結衣ちゃん」
結衣「あ、そ……」
結衣「あれあかり、いつものわんわん言わなくなったね」
あかり「あ、えっと、わんわ~ん」
結衣「……?」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:09:01.22 ID:kJHmEyy/0
結衣「ん……?」
あかり「あ、うぅぅ、わんわん!」
結衣「まぁいいけど、結局一つのスプーンしか使わなかったね」
あかり「……」
結衣「な、なに顔赤くしてるんだよ、これくらいおかしくないだろ!」
あかり「ふ、普通は間接キスくらい恥ずかしがるよね!?」
結衣「……知るか」
あかり「あー結衣ちゃんもちょっと顔赤いよぉ!」
結衣「なっ!?」
結衣「って、わんわんはどうしたんだよだから!」
あかり「わ、わぉ~ん……」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:15:18.84 ID:kJHmEyy/0
結衣「なーんか怪しいんですけど……」
あかり「な、なんのことか分からないわん……」
あかり「結衣ちゃん結衣ちゃん、それよりお風呂冷めちゃうから早く!」
結衣「……ふーむ」
あかり「わ、わふわふ、にゃ~ん」
結衣「まぁいいけど、あまり変なことはしちゃダメだよ?」
あかり「ぇへへ、分かってるよ……わん!!」
結衣「……」ガラッ
あかり「ごゆっくりぃ~」
あかり「……うぅぅ、おトイレおトイレ!」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:22:26.54 ID:kJHmEyy/0
~お風呂~
結衣「うーん、なんか怪しかったなあかりのやつ」
結衣「……そもそも語尾に『わん』も無かったし」
結衣「おかしいよねなんでだろう」
結衣「ま、あれだけ甘えられて悪い気もしないけど」
結衣「……はぁ、いいお湯」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:30:59.88 ID:kJHmEyy/0
結衣「あぁいいお湯だった、さっぱりした……」
あかり「はぁ、やっぱりお水飲みすぎたからおトイレ近かったのかな」ガチャッ
結衣「……え」
あかり「あ……」
結衣「な、なんでいまトイレから出てきたのあかり?」
結衣「そのパジャマ脱げなかったんじゃないのか!?」
あかり「あ、えっと、えっとあの、その……」アタフタ
結衣「……」
あかり「ちょ、ちょっと探し物があって……ぇへへ」
結衣「……トイレに探し物ってなんだよ」
あかり「うぅぅ……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:43:52.37 ID:kJHmEyy/0
結衣「なぁあかり、ほんとはそのパジャマ脱げるんだろ?」
あかり「な、そ、そんなことないよぉ!!」
結衣「……語尾に『わん』がないぞ」
あかり「あ、わんわんわぉ~ん!」
結衣「あかり、もういいから早く一回脱いできなよ」
あかり「違うったら違うもん!!……だいたいなにその脱げって、結衣ちゃんのえっち」ムスッ
結衣「は、はぁ!?」
結衣「あかりが明らかなウソついてるからこんなこと言ってるんだよ!」
あかり「う、ウソなんかじゃないよぉ」
結衣「……」ペロン
結衣「フード取れたけど、あかりさん」
あかり「……」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:11:10.42 ID:kJHmEyy/0
結衣「さてと、とりあえず正座してもらおうかな」
あかり「わ、わん……」
結衣「もういいってそのキャラは……」
結衣「で、どうしてこんなことしたのかなあかり?」
結衣「いつものあかりだったらこんなイタズラするとは思えないんだけど」
あかり「……結衣ちゃんが悪いもん」
あかり「いーっつも京子ちゃんとちなつちゃんばっかりで……」
あかり「あかりとだけ百合百合してくれないから」
あかり「……だから西垣先生に頼んで」グスッ
結衣「百合百合、て……」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:18:18.19 ID:kJHmEyy/0
結衣「分かった大体の事情は把握したよ」
あかり「……ぶつの?」
結衣「叩くワケないだろうが、だって私にも非があるんだし」
あかり「結衣ちゃんは悪くないよ、全部あかりのワガママだもん」グスッ
あかり「まーわーりはみんな、ゆーりーゆーりしてーる……」
結衣「あぁもう、だからそれくらいのことならいつでもしてあげるって!」ギュッ
あかり「……ぇへへ、それくらいのことってなにかなぁ」
結衣「ぎゅーってしたり、なでなでしたり……」
あかり「ふふふ、ほっぺぺろぺろもしていいの?」
結衣「そ、それは恥ずかしいからダメ……」ギュッ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:23:38.93 ID:kJHmEyy/0
結衣「あ、あかりから百合百合したいって言ったんだからな?」ギュッ
あかり「むむむ、それじゃあかりが強制してるみたいだよぉ」
あかり「……結衣ちゃんはいっつも保険かけてズルい」
結衣「あーもう……」
結衣「……分かった、私もあかりと百合百合したいです」
あかり「うんうん、それならお互い百合百合するしかないよね!」
結衣「ま、具体的に何をするかは決まってないし――」
あかり「今まで京子ちゃんとちなつちゃんにやったことを、あかりにもしてもらおうかなぁ」ニコッ
結衣「なっ……!?」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:32:13.94 ID:kJHmEyy/0
結衣「なに冗談言ってるんだよあかり!!」
あかり「あかりは冗談なんか言わないよぉ、嫌ならいいんだけど」ジトッ
結衣「……ぐぐぐ」
あかり「ぇへへ、京子ちゃんにはいつもさりげなく百合セリフを言ってるから」
あかり「……あかりにもそれを言ってほしいなぁ」
結衣「な、なんのことやら……」
あかり「京子は私が守る、京子今日は泊まって行くんでしょ?とかとか」
結衣「そ、それはべつにさらっと口から出ただけで……」
あかり「そっか、それじゃあかりにも言えるよね~」ニコニコ
結衣「……で、でもそんなの恥ずかしいよ」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:38:33.62 ID:kJHmEyy/0
あかり「ううん、恥ずかしくなんかないよぉ」
あかり「だってあかりと結衣ちゃんしかここにはいないもん」
結衣「そ、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいんだ!!」
あかり「いいからいいから、あかりはいつでも準備OKだよっ!」
結衣「……はぁ」
結衣「あかりのことは私が一生守るよ、約束する」
あかり「ゆ、結衣ちゃんそこまで言えとは……」カァー
結衣「……」ギュッ
あかり「ひょえっ!?」
結衣「あかり、今日は泊まっていくんでしょ?寂しいからずっと帰らないでほしい、側にいて……」ボソッ
あかり「あっ、あ、ひゃ、ひゃひ……!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:46:13.76 ID:kJHmEyy/0
あかり「は、はひっ、今日は帰らないよぉっ!!」
あかり「あたまが熱い、くらくらするよ~……」
結衣「……ったく自分はウブのくせにこんな事させるなんてな」
結衣「ほらほら、次はどうせひざ枕してほしかったんだろ?」ポスン
あかり「あっ、ぇへへ結衣ちゃんのおひざ……」
結衣「……」ナデナデ
あかり「んっ、結衣ちゃん……」
結衣「ふふ、別に無理して背伸びする必要ないんだよ?」
結衣「あかりはあかりでいいところたくさんあるんだからさ、だから」
あかり「……あのね、ちょっと不安だったんだ」
結衣「……不安?」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:53:33.49 ID:kJHmEyy/0
結衣「いつまでたっても胸が育たないとか、そういう不安――」
あかり「ちょっと、なに、言ってる、か、分からない、よぉ……」ゴゴゴゴゴ
結衣「ご、ごめん、今のは失言でした……」
あかり「ふんっ、ほんと結衣ちゃんってば結衣ちゃんなんだから」
結衣「……なんだそりゃ、どういう意味だよ」
あかり「他の2人には百合っぽいことするのに、あかりには一切ないから」
あかり「……結衣ちゃんはあかりのこと嫌いなのかなぁって」
結衣「確かにあかりのことをそういう目で見たことは一切ないな」
あかり「うぅぅ、そんなばっさりと切り捨てなくても」
結衣「……でも」
あかり「でも?」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:02:07.69 ID:kJHmEyy/0
結衣「……なんかあかりとそういうことするのも、悪くないかなって」ナデナデ
あかり「……ぇへへ」
結衣「でもあかり、まだ誰かを好きになるって気持ちは分からないんだ」
あかり「ううん、べつにそれはいいの」
あかり「京子ちゃんを好きになっても、ちなつちゃんを好きになってもおかしいことではないから」
あかり「あかりにもチャンスがあるって分かっただけでも十分だよ」ニコッ
あかり「もちろんちなつちゃんの結衣ちゃんへの恋路を応援しつつ……」ガバッ
結衣「しつつ?」
あかり「あかりも結衣ちゃんにアタックしちゃうもんね~」チュッ
結衣「あ……っと、ふ、不意打ちは卑怯だろ……」
あかり「ふふふ、だって結衣ちゃんのほっぺぷにぷにで気持ちいいし隙だらけだったもん♪」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:10:04.51 ID:kJHmEyy/0
結衣「……今日はいろいろあって疲れたな」
あかり「ぇへへ、あかりは楽しかったけど」
結衣「また良かったら遊びにおいでよ、あかりわんわんなら歓迎するよ」
あかり「……えぇ、あかりは歓迎じゃないの?」
結衣「ふふ、もちろんあかりも歓迎だけどね」ギュッ
あかり「ん~、結衣ちゃんは変なところでいじわるするもん」
結衣「愛情の裏返し、ってところかな」
あかり「そんなのいらないよぉ、素直に愛情が欲しいけど」
結衣「……」チュッ
あかり「あ、い、いまおでこにちゅーって!?」
結衣「はいはい、おやすみなさいあかりー」zzz
あかり「いまおでこにちゅーってしたよね、結衣ちゃん!」ユサユサ
結衣「ふふ、おやすみー……」
おしまい!
結衣「あかり、お手」 あかり「わんわんっ♪」