1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 04:33:51.74 ID:MI1/1K3h0

向日葵「はぁ? いきなりなんですの?」

櫻子「だーかーらー、漫画家になるっつってんの!」

向日葵「いえ、だからなんでよ?」

櫻子「いやー、私ってさー、絵描くの上手いじゃん?」

向日葵「まぁ、櫻子の数少ない特技ですからね」

向日葵「…歳納先輩と比べたら完全劣化ですけど」

櫻子「?」

向日葵「――それで?」

向日葵「漫画の描き方は分かってるんですの?」

櫻子「はぁ!? 馬鹿にすんなよなっ!!!」ベリベリ

櫻子「こうやって、小さい紙に絵を描いて…」カリカリ

櫻子「吹き出しつけて、セリフ書けばいいんだろう!!?」バーン

向日葵「……」

向日葵「…はぁ」

向日葵「歳納先輩のウチに聞きに行きますわよ」スクッ



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 04:50:19.12 ID:MI1/1K3h0

《結衣宅》

京子「我が家へようこそ!」

櫻子「へー、ここが歳納先輩のウチかー」キョロキョロ

結衣「おいこら! お前ら一行目を読めよ!!」

向日葵「申し訳ありません、船見先輩」ペコッ

結衣「あはは、いいよいいよ」

京子「――んで?」

京子「私に用って、なになに?」

向日葵「いえ、実はこの子が…」

京子「ふむふむ、漫画家志望……とな?」

京子「そういうことなら、この京子先生がねっちりと教えてやろうじゃないか!!」

櫻子「わ~い! やったぁ~~!!」バンザーイ

向日葵「ね、ねっちり…」

結衣「…はぁ。可愛い後輩を変な世界に引き込むなよな?」

京子「へへん、だーいじょーぶだってー!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 05:19:31.37 ID:MI1/1K3h0

― そ し て ―

向日葵「――ですから、こうして先にしっかりとプロットを書いて…」

櫻子「」ウトウト

向日葵「ちょっと櫻子! わたくしの話聞いてますの!?」

櫻子「聞いてるよ。プリントがなんだって?」

櫻子「あぁ、宿題のプリントぉ!!! …は、来週の月曜日か」ホッ

向日葵「えっ、それは今日提出だったハズ……ていうか、違うでしょ!?」

向日葵「もう! 結局、描き方を教わったのはわたくしだけじゃない!?」

向日葵「あなたが漫画家になるって言うから付き合ったのに、腹がたちますわ!!」

向日葵「こうなったら、櫻子には意地でも漫画を描いてもらいますからねっ!!!」

櫻子「うわっ、面倒くさいことになった。向日葵には言わなきゃ良かったなぁ…」

向日葵「とにかく、アイデアは!? なにか構想はありますの!?」

櫻子「ん~、別に無いけど?」

向日葵「」ギロッ

櫻子「あ、そうだ! 漫画に出来そうなのが1つだけあったー!!」ポンッ



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 05:56:49.80 ID:MI1/1K3h0

櫻子「こう描いてーこう描いてー♪」カキカキ

向日葵「櫻子、ここの字間違ってる」

櫻子「そう描いてーそう描いてー♪」カキカキ

向日葵「櫻子、ここの右手、左手になってますわよ」

櫻子「ここをこう描いてー♪」カキカキ

向日葵「櫻子、人間はこんなポーズ出来ませんわ」

櫻子「ここをそう…」

向日葵「櫻子!!」

櫻子「あぁー、もうっ!! うっさいなぁ!!!」

櫻子「向日葵、さっきから文句多すぎ!! 余計なお世話なんだよう!!!」

向日葵「な゛っ!? わたくしはあなたの為を思って…」

向日葵「……」シュン

櫻子「うっ…」

櫻子「じゃあ、向日葵モデルしろよ! それなら、ちゃんと描けるからさー」

向日葵「まぁ、そう言うなら……やってあげないことはありませんけど///」プイッ



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 06:19:01.82 ID:MI1/1K3h0

― 数 日 後 ―

櫻子「ししょー、どうですどうです!?」

京子「おお、ちゃんと漫画になってる! 偉いぞ、ちっぱいちゃん!!」ナデナデ

櫻子「へへへ♪」ニコニコ

向日葵「…それ、ほぼ全てのページをわたくしが手直ししたんですけど」

結衣「はは、古谷さんもご苦労様」

京子「――でさぁ、これ1つ疑問に思ったことがあるんだけど…」

櫻子「なんです?」

京子「いや、なんでこの漫画の主人公あかりなの?」


『正義の味方 アッカリーン』

あらすじ

七森中に通う普通の女子中学生、赤座あかりは
裏で正義の味方アッカリーンとして悪の使者チーナと
世界の平和と主人公の座をかけて戦うのだった

いけ! 負けるな、アッカリーン



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 06:42:00.85 ID:MI1/1K3h0

京子「んじゃ、早速持ち込み行こっか!」

向日葵「いきなり持ち込みに行くんですの!?」ビクッ

櫻子「餅コミ?」キョトン

向日葵「そんな、こんな漫画で持ち込みだなんて無理ですわよ!!」

京子「ふふふ、そう言うだろうと思って…」ガサゴソ

京子「じゃじゃーんっ!! なんと、あたしも漫画描いてきちゃいましたぁー」

向日葵「えぇぇ!?」

櫻子「わー、読ませて下さいよー」

京子「あたしも2人に感化されちゃってねぇ!」

結衣「うん、最近の京子はいつも以上に燃えてた」

櫻子「歳納先輩の漫画すっげー!!」キラキラ

向日葵「ほ、本格的ですわ…」ゴクリ

京子「だからさ、一緒に連載狙おうぜ!!」グッ


向日葵『こうして、わたくし達4人は漫画の持ち込みへ行ったのでしたが――』



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 06:57:26.02 ID:MI1/1K3h0

― 結 果 ―

ちなあか「「読み切り掲載決定!!?」」

あかり「すごーい! あかり、絶対買うよぉ!!」

櫻子「ありがとう、あかりちゃん!」

ちなつ「…あれ? でも確かそれって、京子先輩も一緒に行ったハズじゃ」

向日葵「それが…大変言いにくいんですが……」

―――――

京子「どこかで見たことある絵…どこかで見たことある話…」ブツブツ

結衣「ていうか、ハッキリ言ってまんまミラクるんだったよ」

京子「嘘っ!!?」ガーン

結衣「まぁ、2人の漫画は良くも悪くも普通じゃなくて面白かったからね」

結衣「後、一緒に持ち込みに行ったのが悪かったのかも…」

京子「下手な慰めはいらん! ちくしょー、ミラクるん一筋に生きてやる!!」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 07:15:46.77 ID:MI1/1K3h0

向日葵『こうして偶々載った櫻子の読み切りは、偶然ヒットし――』

向日葵『そのまま、なんとなく連載が始まってしまった』


向日葵「櫻子、スケジュールが遅れてますわよ!!」

櫻子「もーやだ、つーかーれーたー」ダラダラ

向日葵「なに言ってるのよ! 櫻子が描かなきゃ先輩方が動けないでしょ!?」

結衣「ふふ、いいよゆっくりで。私達は好きで手伝ってるんだし」

結衣「な、京子?」

京子「てやんでー」

向日葵「ほら、先輩方に気を使わせちゃったじゃないの!!」

櫻子「そんなこと言われてもー」ダラダラ

向日葵「はぁ…」

向日葵「櫻子、なにか食べたいものあります? 作りますわよ」スクッ

櫻子「ステーキ!!!」

京子「すき焼きぃー!!」

結ひま「「はぁ…」」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 07:41:52.10 ID:MI1/1K3h0

櫻子「……」モグモグ

向日葵「…どう?」

櫻子「別に。ただ美味いだけ」

向日葵「あっそ」

櫻子「ていうか、最近向日葵のご飯ばーっか。正直飽きる」

向日葵「人がせっかく作ってあげてるのに飽きるってなによ!?」イラッ

櫻子「あ~あ、もし結婚したらこうなるのかなぁ?」

向日葵「…あなた、家事をする気はさらさら無いんですのね」


京子「~♪」カキカキ

結衣「おいこら! なにを描いている?」

京子「えっ、ミラクるんの生き別れの妹だけど?」

結衣「そうじゃなくて、それ大室さんの原稿だろ!!」

京子「大丈夫、モブだし絶対バレないって!」

京子「あっ、ライバるんの生き別れの姉も描いちゃおっかなぁ~?」カキカキ

結衣「はぁ…」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 07:54:52.03 ID:MI1/1K3h0

― 数 ヶ 月 後 ―

あかり「櫻子ちゃん、今月号のアッカリーン見たよぉ」

櫻子「どうだったどうだった!?」

あかり「えへへ、今月のはちょっと難しかったかなぁ♪」

櫻子「……」

櫻子「…はっ?」

ちなつ「うん、まさかあんなとこに隠れてるとは思わなかったよね!」

櫻子「ちょっと待って! …それ、なんの話?」

あかり「なにって……《今月のミラクるんを探せ》でしょ?」

櫻子「なにそれ?」

―――――

櫻子「――うわっ、ホントにミラクるん居るし…」

ちなつ「またまた~……あっ、もしかして許可取って無いの?」

あかり「わわっ、それじゃミラクるんに訴えられちゃうよぉ?」

櫻子「へぇ!? ちょ、ちょっと向日葵に聞いてみる!!!」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 08:19:06.19 ID:MI1/1K3h0

バサッ

向日葵「最悪……ですわ」サーッ

櫻子「へっ?」

向日葵「櫻子!! あなた、なんてことしてくれたのよ!!?」ブンブン

櫻子「わ、私知らないもん!! ミラクるんなんて描いて無いし!!」

向日葵「…では、歳納先輩の仕業ですわね」パッ

向日葵「あぁ…このままでは櫻子の漫画は打ち切り……」

向日葵「いえ、最悪わたくし達のせいで雑誌そのものが廃刊になりますわ!!」

櫻子「いくらなんでも大げさじゃない?」

向日葵「どうしましょう……と、とにかく一刻も早く謝らないと!!」

向日葵「ほら、行きますわよ。櫻子!」グイッ

櫻子「ちょっ、まだ学校だろ! 落ち着けって、馬鹿っぱい!!」ポイーン

向日葵「でもっ!!!」

櫻子「…大丈夫だから。ありがと、向日葵」

向日葵「櫻子…」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 08:43:13.29 ID:MI1/1K3h0

向日葵『わたくし達の予想とは裏腹に、ミラクるん側はこれに好意的で――』

向日葵『なんと、記念すべき第1巻の帯コメントを書いて貰えました』


京子「あっはっは、あたしのおかげだねぇ~……あてっ」ゴッ

結衣「お前は反省しろよ!! …って、私もか」

結衣「ごめんね、2人共。私、知ってたのに止めなくってさ…」

櫻子「いいですいいです。結果オーライですからー」

向日葵「むしろ、先輩方には普段から感謝しても仕切れないくらいですわ!」

向日葵「わたくし達に漫画の描き方を教えてくれた恩もありますしね♪」ニコッ

京子「ちっぱいちゃん…おっぱいちゃん……」ウルウル

京子「うぉぉぉぉ、これからも宜しくねっ!!!」ブンブン

櫻子「は、はひぃぃぃぃぃ」

結衣「今度はちゃんと京子のこと監視しとくから」

向日葵「は、はぁ…。ありがとうございます(…監視?)」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 09:07:59.93 ID:MI1/1K3h0

向日葵「はぁ…」

向日葵「先輩方にはああ言いましたが、本当にハラハラしましたわ!」

櫻子「あ~んなマヌケな向日葵さん、私初めて見たかも♪」ニヤニヤ

向日葵「な゛っ!? いっつも馬鹿な櫻子には言われたくありませんわ!!///」カァァ

櫻子「な、なにを~っ!!?」ムカッ

向日葵「というより、先に慌ててわたくしに相談したのはあなたでしょ?」

櫻子「はぁぁ!? ちげーし! あの時、私超冷静だったし!!」

向日葵「……」

櫻子『びぃま゛わりぃぃぃぃぃ!! ここ、ここ、ここ、ここぉぉぉぉぉ!!!』

向日葵「…これのどこが冷静なんですの?」

櫻子「えっと…そ、そんなのどうでもいいだろー!?///」カァァ

向日葵「ほ~んと、あなたはわたくしが居なければ駄目駄目なんですから」

向日葵「…ふふ♪」ニコッ

櫻子「きもっ」

向日葵「」イラッ



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 09:26:48.76 ID:MI1/1K3h0

― 月 日 は 流れ ―

向日葵「櫻子、次のコラボはミラクるんでアッカリーンを登場させるらしいですわ」

櫻子「わぁ~、私も遂にメジャー誌デビューかぁ~…」キラキラ

向日葵「いえいえ、ほんの1ページの1コマの端っこですのよ?」

櫻子「うっさいなぁ! お前が端っこ行け!!」

向日葵「…訳が分かりませんわ」

京子「あはは、2人共相変わらず仲いいねー! 妬けるねー、結衣ー」

ひまさく「「仲いくないし!!!」」

結衣「別に妬けないけど…」

京子「……」カキカキ

京子「…あっ、そうだ!」

京子「私、そのメジャー誌へのデビューが決まりました」

結衣「いきなり話戻すなよ! ていうか、唐突だなー……って」

結衣「…えっ?」

3人「「「えぇぇぇぇぇ!!?」」」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 09:48:27.31 ID:MI1/1K3h0

京子「いや~、ミラクるんの4コマを本編の後に2ページね?」

結衣「ゲスト?」

京子「いやいや、連載だって!」

櫻子「ほぇ~、おめでとうございます! ししょー!!」

京子「なんか久々に師匠って呼ばれた気がする。私、威厳を取り戻したかな?」

向日葵「…では、アシスタントは?」

京子「まだしばらくの間は出来るよん。なんせ私、速筆だし!」

向日葵「しばらくの間は……ですか」

結衣「私も京子次第かな…」

京子「うんうん、私達《めおと》だもんね!」

結衣「別に夫婦じゃねーし」

櫻子「向日葵、夫婦ってなに?」

向日葵「読んで字の如く《ふうふ》のことですわ」

京子「源久也先生のふ~ふ、宜しくねっ!!」クルッ

結衣「おいこら! お前は誰に向かって話してる?」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 10:04:06.04 ID:MI1/1K3h0

櫻子「う~ん…」

向日葵「あらなに、櫻子? 眠れないんですの?」

櫻子「なんか、私の方が先に連載したのに……ちょっと悔しいかも」

向日葵「仕方ないでしょ? 元々、歳納先輩の方が実力は数段上なんですし…」

向日葵「そもそも、あなたが連載出来たのは全て運が良かったからですのよ?」

櫻子「うるさい、そんなこと分かってる!!!」

向日葵「ちょっと、楓が起きちゃうでしょ!? 静かになさいよ!!」

櫻子「……」ブスー

向日葵「大丈夫。櫻子、あなたならもっと上に行けますわよ!」ギュッ

向日葵「…そう。いつかもっと上に、ね」

櫻子「向日葵?」

向日葵「さ、もう寝ますわよ」

櫻子「…うん」




楓「ちゃっかり寝泊まりまでして、すっかり夫婦なの」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 10:18:15.66 ID:MI1/1K3h0

― 1 年 後 ―

バタン

向日葵「はぁ…はぁ……さ、さく…さく」フルフル

櫻子「どうした? また太ったか、でぶまり」カキカキ

向日葵「…メカ……ですわ…」

櫻子「はっ? …なに?」

向日葵「アニメ化ですわ!! 正義の味方 アッカリーンのアニメ化!!!」

櫻子「えっ…」ポロッ

櫻子「アニ……メ化?」

向日葵「やりましたわ!! 誌上初のアニメ化ですわよ!!!」ダキッ

櫻子「へ…へへ、やったぁ…」ポロポロ

櫻子「う、うわぁぁぁぁぁああいい!!!」ギューッ

向日葵「おめでとう、櫻子!! おめでとう!!!」ポロポロ

楓「櫻子お姉ちゃん、向日葵お姉ちゃん、おめでとうなの!」※現アシスタント



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 10:28:25.57 ID:MI1/1K3h0

《七森中》

あかり「わぁい」

あかり「あかり」

あかり「アニメ化」

あかり「うれ」

あかり「しい」

あかり「よぉ~♪」

あかり「…んんっ!? どうして、今のあかりのセリフ分けたの!!?」

ちなつ「2人共、おめでとう! チーナのモデルとして私も鼻が高いよ!!」

櫻子「ありがとう、あかりちゃん、ちなつちゃん!」

向日葵「これも、お二人の応援があってこそですわ!」

あかり「スルー!!?」ガーン

ちなつ「ほら、アッカリーン遂にアニメ化したよ。いよいよだね、あかりちゃん」

あかり「あっ、うん。えへへ、今まで2人に秘密にしてたことがあるんだけど」

ひまさく「「秘密にしてたこと??」」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 10:47:11.51 ID:MI1/1K3h0

ちなつ「実は私達、ずっと声優の勉強をしてたの!」

向日葵「せ、声優!?」

ちなつ「週3で声優塾に通ってね!」

櫻子「向日葵、声優ってなに?」

向日葵「平たく言うと、アニメのキャラクターの声を出す人のことですわ」

櫻子「?」キョトン

向日葵「…後で詳しく説明しますわ」

あかり「いつか2人でアッカリーンとチーナやろうねって、決めてたんだよぉ♪」

向日葵「!!」ブワッ

櫻子「えっ、なになに? なに泣いてんの、向日葵??」

向日葵「赤座さん、吉川さん。あなた方はわたくし達の最高のお友達ですわ」ギュッ

ちなつ「ちょっ、ひ、向日葵ちゃん!?」ドキッ

あかり「えへへ。向日葵ちゃん、くすぐったいよぉ♪」ニコニコ

櫻子「こらー、私を仲間外れにすんなよぉーっ!!!」ブーブー



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 11:00:28.59 ID:MI1/1K3h0

京子「アニメ化おめでとう、ちっぱいちゃーーん!!」ガラッ

櫻子「あっ、ししょー!」

結衣「2人共、おめでとう」ニコッ

向日葵「船見さん…」

櫻子「ししょー、おめでとう言いにわざわざ1年の教室へ?」

京子「ノンノン、仕事のお話だよー」

京子「あたし、正義の味方 アッカリーンのアンソロジー執筆に選ばれてさー」

向日葵「まぁ、光栄ですわ!!」パァァ

櫻子「アンコロ餅?」キョトン

京子「んでさ、描くカプ早いもの勝ちでしょ?」

京子「だから、歳納ししょー×船見先輩描かせてくんない?」

向日葵「じ、自分で自分達のモデルを担当しますの!!?」

京子「まぁ、あたし×結衣の恋愛漫画は描き慣れてるし!!」

結衣「恥ずかしい奴…」

櫻子「――なんか、私の知らない場所で次々と話が進んでる」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 11:18:26.80 ID:MI1/1K3h0

― 放 課 後 ―

櫻子「向日葵、今日は帰りにどっか寄って――」

向日葵「あら、わたくしはこれからアニメ化の打ち合わせですわよ?」

櫻子「打ち合わせ?」

向日葵「ええ、どのように企画を進めていくか話し合いますの」

櫻子「そんなの、編集長に任せればいいじゃん!」

向日葵「駄目よ! あの人はアッカリーンをバトル物にしかけたんですのよ!?」

櫻子「えっ、いつも普通にアッカリーンとチーナがバトルするじゃん」

向日葵「だから、トーナメントを開かせて女性向けの男性キャラをいっぱい…」

向日葵「まぁ、櫻子には関係ない話ですわよ」プイッ

向日葵「とにかく、今日から学校以外ではしばらく別行動ですから」

スタスタ

櫻子「…なんだよ、アニメアニメって」

櫻子「アニメがそんなに大事かよ。私より大事なのかよ」

櫻子「向日葵のばかぁーーっ!!!」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 11:43:22.27 ID:MI1/1K3h0

《向日葵宅》

櫻子「……」カリカリ

楓「櫻子お姉ちゃん、ここ…」

櫻子「んっ!?」ギロッ

楓「」ビクッ

楓「……」

楓「…チーナはこんな悪いことしないの!」

櫻子「漫画描いてんのは私だろう!? 楓は口を挟むなよ!!」

楓「でも、こんなチーナはチーナじゃないよっ!!」

櫻子「楓…」

櫻子「……」

櫻子「…はぁ」

櫻子「分かったよ。じゃあ、考え直すから一緒にお風呂入れよな」スクッ

楓「!!」パァァ

楓「…うんっ♪」ニコッ



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:11:26.34 ID:MI1/1K3h0

チャプチャプ

櫻子「ふぅ~…」

楓「櫻子お姉ちゃんとお風呂はお久だよっ♪」

櫻子「…楓、ありがと。私、ちょっとムカついてたから」

楓「現代の若者は社会への不安が大きく、すぐキレるから怖いの」

櫻子「へっ?」

楓「でも、その点、櫻子お姉ちゃんは賢いよっ!」

楓「暴力以外の方法でストレスの発散をしようとしてたから…」

楓「もしね、櫻子お姉ちゃんが本物の馬鹿なら今頃楓のことをこ――」

櫻子「せ、背中流させてください!!!」ザパァ

楓「?」

ゴシゴシ

櫻子「なにこれ、どうして私が楓の背中流してんの?」

楓「えへへ、気持ちいいの♪」

櫻子「…ま、いっか」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:33:31.95 ID:MI1/1K3h0

櫻子「アッカリーンが本気で説得したおかげでチーナは犯罪しませんでしたとさ」

櫻子「…最初の方はもう変えらんないけど、これならいつも通りの2人だろ?」

楓「うんっ、楓はアッカリーンのこと益々好きになったの♪///」ニコッ

櫻子「……」フワァ

櫻子「…なんか、今のちょっと良かったかも」

楓「?」

櫻子「今まではなんとなく描きたいから漫画描いてたけど」

櫻子「よしっ! 今度からは誰かを喜ばせる為に頑張るかー」

ガラッ

向日葵「ただいまー」

櫻子「あっ、遅いぞ向日葵!! 早くご飯作れ!!」

向日葵「はぁ!? インスタント食品は買ってあったハズでしょう!?」

櫻子「作んの、めんどいし…」

向日葵「それすらも!!?」ガーン

向日葵「はぁ…。わたくしだって疲れてるのに――全く、しょうがないでねぇ…」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:52:13.99 ID:MI1/1K3h0

― ア ニ メ 視 聴 中 ―

あかり『ふふ、よくぞここまで来たわねぇ……アッカリーン!!』

ちなつ『あかり、絶対に負けないよぉ! 必殺、お団子バズーカ!!』ボシュウ

櫻子「えっ、これ、逆…」

向日葵「大人の事情……ですわ」ホロリ

楓「声のイメージぴったりなのー♪」

京子「原作知ってると、アニメの声ってなかなか慣れないよねぇ~」ポリポリ

京子「特に周りにベテラン敷いて、主人公達は新人だったりするとやべー」

結衣「おいこら! 本人達の前でそういうこと言うなよな!!」

あかり「うぅ…。あかり達だけ新人だなんて、恥ずかしいよぉ…」

ちなつ「大丈夫よ、あかりちゃん!」

ちなつ「今に『癖になる』とか『もうこの声じゃなきゃ無理』と言われるわ!!」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:20:27.24 ID:MI1/1K3h0

櫻子「~♪」カキカキ

あかり『――えっ、役名間違えてますか? チーナ役であって…』

あかり『あっ! んもぉ~、だからあかりはアッカリーンじゃ無いってばぁ~』

櫻子「あはは、またあかりちゃんラジオでいじられてるぅ~」

向日葵「……」

向日葵「…みんな表だって櫻子の漫画に関わってるのに、わたくしは裏方ばかり」

櫻子「んっ? 今、なんか言った?」

向日葵「さ、櫻子、筆の進みが遅いですわよ!!」

櫻子「……」

櫻子「…へへっ♪」ニコッ

向日葵「な、なんですの!?」ビクッ

櫻子「いやー、漫画描いてる時に向日葵うっさいのが懐かしくってさー」

向日葵「な゛っ!!?///」カァァ

櫻子「もう何も見なくっても漫画描けるけど――たまにはモデルやれよ!」

向日葵「…もう、櫻子はホントに馬鹿なんだから♪」ニコッ



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:34:12.44 ID:MI1/1K3h0

―――――――

―――――

―――


向日葵「櫻子、《正義の味方 アッカリーン》アニメ3期が決まりましたわよ!!」

カキカキ

向日葵「しかも、今回は深夜じゃなくて夕方ですわ!!」

カキカキ

向日葵「原作にハマったお子様達が遂にリアルタイムで見れますのよ!!」

カキカキ

向日葵「櫻子…」

カキカキ

向日葵「本当に、今回で《正義の味方 アッカリーン》は最終回なんですのね?」

カキカ…

櫻子「うん。アッカリーンとチーナはそろそろ幸せになるべきだと思う…」

櫻子「2人の心はもう通じ合ってるのに、無理に戦わせ続けたら喧嘩しちゃうよ」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:45:49.36 ID:MI1/1K3h0

『正義の味方 アッカリーン』

最終話

なんと、この主人公の座は2つあった。
アッカリーンとチーナは2人で仲良く分け合い
いつの間にか世界も平和になってましたとさ

おわり


向日葵「――ふふ、相変わらず滅茶苦茶ですわね」

櫻子「実はさー、次回作もう決めてるんだー」

向日葵「まぁ、人気作を辞める以上、それは当然ですけど」

櫻子「プロット、読んでみる?」ペラッ

櫻子「あっ! 宿題のプリント今日までか!?」

向日葵「…来週の月曜日ですわよ」

向日葵「はぁ…。どれどれ」チラッ

向日葵「……」

向日葵「///」ボッ

向日葵「…こ、これは一体なんなんですのぉぉぉぉぉ!!?///」カァァ



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:07:50.35 ID:MI1/1K3h0

櫻子「ふふん、それは私達が主役の『さくひま*ひまさく』だぁーっ!!!」

向日葵「はぁぁぁぁぁ!!?」

櫻子「《正義の味方 アッカリーン》には私達が登場してないの気付いてたろう?」

向日葵「…わたくしの記憶が正しければ、おっぱい怪人なるものが2回ほど」

櫻子「その理由は、私達がモブでも脇役でも無く主人公だから」キラキラ

向日葵「聞きなさいよっ!!!」イラッ

櫻子「アッカリーンでは、みんなを喜ばせるような漫画描いてたんだけど」

櫻子「さくひま*ひまさくは向日葵を喜ばせる為だけに描くからなっ!!」

向日葵「……」

向日葵「…櫻子、それって?」

櫻子「い、言わせんなよう! 馬鹿っぱい!!///」プイッ

向日葵「櫻子…///」ジーン


さくひま*ひまさくは作者の恋物語発言とは裏腹にギャグ漫画としてヒットした。
しかし、毎回伝わる幸せオーラが読者達を次々と百合ップルしてしまったという。


お わ り !


元スレ
櫻子「向日葵、私漫画家になるよ!」