1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:11:58.53 ID:86xVup3u0

櫻子「ねえ向日葵」

向日葵「なんですか?」

櫻子「もし・・・もしもの話だよ?」

向日葵「はい」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:16:18.95 ID:86xVup3u0

櫻子「私が死んだらどうする?」

向日葵「・・・はい?」

櫻子「だから、もし私が死んだらどうするって聞いてるの!」

向日葵「どうするもなにも・・・あなた死ぬ予定でもあるんですの?」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:20:11.02 ID:86xVup3u0

櫻子「あーもう!向日葵に聞いた私がバカだった!」

向日葵「な、何ですか!急にそんなこと言われても困るだけですわ!」

櫻子「もういい!他の人に聞く!」

スタスタ

向日葵「行ってしまいましたわ」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:24:02.15 ID:86xVup3u0

向日葵「・・・一体何だったのでしょうか」

向日葵「櫻子が死んだらどうするか、ですか・・・」

向日葵「そんなこと、考えたこともありませんわ」

向日葵「・・・まさか!櫻子が何らかの病気に!?」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:27:35.97 ID:86xVup3u0

向日葵「いや、昨日はいたって普通でしたし、その前の日だって特におかしな所は無かったし・・・」

向日葵「・・・はぁ、考えても分かりませんわね」

キーンコーンカーンコーン

向日葵「さぁ、生徒会室で仕事仕事っと」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:34:54.78 ID:86xVup3u0

スタスタ

ガラッ

向日葵「失礼します」

綾乃「こんにちわ・・・あら、今日は一人?」

向日葵「え?あ、はい」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:38:39.17 ID:86xVup3u0

向日葵(そういえば櫻子がいないことに気づきませんでしたわ)

向日葵(てっきりすでに生徒会室に向かったと思っていたのに)

綾乃「今日はちょっと量が多いからね、みんなでやらないと間に合わないと思うの」

向日葵「そうですか、櫻子に関しては私が後で言っておきますね」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:45:55.03 ID:86xVup3u0

向日葵「でわ、まずここの書類から片付けますわ」

綾乃「ありがとう、古谷さんはいつも真面目ね、ふふっ」クスッ

向日葵「・・・あの、そこは笑うとこなのでしょうか?」

綾乃「あ、ごめんなさい、そういうつもりじゃないのよ?」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:51:20.80 ID:86xVup3u0

綾乃「ただ、少しは頭を柔らかくしてもいいんじゃないかなーって思っただけなの」

向日葵「はぁ・・・」

綾乃「こうして手伝ってもらっておいて言うことじゃないんだけどね」

綾乃「たまには、休んでもらっても構わないのよ?・・・もちろん無断じゃ困るけど」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:56:13.54 ID:86xVup3u0

向日葵「私は、忙しいほうが好きですから」

綾乃「あー・・・うん、まぁ・・・」

向日葵「?」

綾乃「ごめんなさい、つまらない話しちゃって」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 01:59:02.56 ID:86xVup3u0

綾乃「さあ、作業に戻るわよ!2人なら、今日はこの書類を半分まで仕分けるわ」

向日葵「あの、池田先輩は・・・?」

綾乃「千歳なら今日は風邪で学校を休んでるわ」

向日葵「そう・・・なのですか」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:05:40.46 ID:86xVup3u0

綾乃「2,3日前からちょっと具合悪かったのに、無理して学校きてたから悪化したのね・・・」

向日葵「お見舞いには行かないんですか?」

綾乃「あぁ、言ってなかったっけ?」

綾乃「私達、風邪の場合はお見舞いに行かないって決めてあるの」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:09:28.90 ID:86xVup3u0

向日葵「どうしてですか?」

綾乃「だって、お見舞いに行くと長く喋っちゃって相手に負担がかかるでしょう?」

綾乃「それに、風邪をうつしちゃう可能性もあるわけで・・・」

綾乃「そういうわけで、千歳のお見舞いには行かないことにしてるの」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:15:15.72 ID:86xVup3u0

向日葵「そんなの・・・」

綾乃「ん?」

向日葵「そんなの、お見舞いに来てほしいに決まってますわ!」

綾乃「ふ、古谷さん?」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:20:19.27 ID:86xVup3u0

向日葵「風邪で辛いとか、移しちゃうとか、例えそうでも・・・」

向日葵「心細い時、誰かが来てくれたら、それはとっても嬉しいことだと思います!」

綾乃「古谷さん」

向日葵「すみません、生意気なこと言ってしまって・・・」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:24:38.63 ID:86xVup3u0

綾乃「ううん、いいの」

綾乃「確かに古谷さんの言うとおりなんだけどね」

綾乃「でもやっぱりお見舞いには行けないわ」

向日葵「どうして・・・」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:28:08.33 ID:86xVup3u0

綾乃「だって、行ったら・・・『綾乃ちゃんどうして来たん?』って、千歳に怒られちゃうんだもん」

向日葵「・・・」

綾乃「私達のことなら大丈夫よ、古谷さん、心配してくれてありがとうね」

向日葵「いえ・・・」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:33:09.25 ID:86xVup3u0

向日葵(先輩たちは、こんなにもお互いのことを信頼しあっていたんですね)

向日葵(私、全然知りませんでしたわ)

綾乃「あら、もうこんな時間ね」

向日葵「え?・・・あ、もう下校時間ですか!?」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:36:37.26 ID:86xVup3u0

綾乃「ずいぶん喋っちゃったからね、帰ろっか?」

向日葵「すみません、目標の半分もいかなくて・・・」

綾乃「いいのいいの、久しぶりに古谷さんとおしゃべりできて楽しかったから!」

向日葵(杉浦先輩って・・・なんだかすごく頼もしいですわ)



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:38:44.44 ID:86xVup3u0

綾乃「じゃあ・・・私こっちだから」

向日葵「あ、はい」

綾乃「気をつけて帰ってね」

向日葵「はい!」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:41:41.60 ID:86xVup3u0

綾乃「じゃあまた明日ねー」

スタスタ

向日葵(はぁーーーー)

向日葵(今日は色々と勉強になった一日でしたわ)



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:44:33.47 ID:86xVup3u0

向日葵(杉浦先輩はとっても優しいことと・・・)

向日葵(あとは櫻子のことですわね)

向日葵(えーと、確か、『もし私が死んだらどうする?』でしたわね)

向日葵(そんなの、嫌に決まってますわ!)



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:46:45.27 ID:86xVup3u0

向日葵(櫻子はどうしてあんなことを言ったのでしょう)

向日葵(まあ、考えても分からないんですけれど)

向日葵(・・・家に帰ったらお風呂に入ろう)

・・・



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:50:01.58 ID:86xVup3u0

翌日

向日葵「風邪で櫻子が欠席!?」

ちなつ「向日葵ちゃん知らなかったの?」

あかり「昨日から具合悪そうだったよね」

向日葵(え?何ですの?昨日の私が死んだらうんぬんは、そういうことでしたの?)



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:53:15.97 ID:86xVup3u0

向日葵(だとしたら・・・私、昨日何て言いましたっけ・・・?)

向日葵(あれ?あれれ?思い出せない・・・どうして?)

ちなつ「向日葵ちゃん・・・大丈夫?」

あかり「なんか顔が青白いよ」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 02:58:08.61 ID:86xVup3u0

向日葵「あ・・・そうですわね、ちょっと外の空気を吸ってきますわ」

ちなつ「え?でも、もうすぐ授業が始まるよ?」

向日葵「・・・保健室に行ったと伝えておいてください」

ちなつ「どうしたのかな?」

あかり「わかんない・・・」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:02:16.81 ID:86xVup3u0

向日葵(はぁ~、どうして昨日言った言葉が思い出せないんですの・・・)

向日葵(しかも、昨日私が言った後櫻子は怒って行ってしまったことは確かなのに・・・)

向日葵(ちゃんと言っておけばよかったですわ)

向日葵(・・・でも、あの時なんて言えばよかったんですの?)



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:05:08.32 ID:86xVup3u0

向日葵(死んだら困る?やだっ死なないで?)

向日葵(あーもう、答えが分かりませんわ!)ガリガリ


・・・屋上・・・


向日葵(・・・はー)

向日葵(授業をサボって青空を眺める)

向日葵(なんかいいですわね)



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:08:54.59 ID:86xVup3u0

向日葵(ちょっと不良になった気分ですわ)

向日葵(たまにはこんなのも悪くない・・・かも・・・)

向日葵(・・・みんなは今頃授業ですね)

向日葵(なんだか時間がゆっくりに感じますわ)

向日葵(・・・・・・)



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:11:57.81 ID:86xVup3u0

向日葵(今、私がするべきことは何なのでしょうか)

向日葵(杉浦先輩はああ言ってたけれど)

向日葵(私達はどうなのでしょうか)

向日葵(櫻子が風邪をひいているのにお見舞いにも行かない私は・・・?)



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:17:29.09 ID:86xVup3u0

向日葵(ありえませんわね!)

向日葵(決めましたわ、今から櫻子の家に行って看病しましょう)

向日葵(おせっかいだ、風邪をうつすから帰れと言われても絶対に帰りませんわ)

向日葵(これが、私の決めた道ですから)

向日葵(待っててね、櫻子)

向日葵(あなたを、独りになんかさせませんわ)



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:19:30.68 ID:86xVup3u0

・・・


櫻子「あー・・・熱はだいぶ下がったかな?」

櫻子「身体はダルいままなんだけどね」

櫻子「もうお昼か・・・食欲もないし、食べなくてもいいや」

櫻子「ゲホッゴホッ・・・しばらく動かないでおこう、気分悪いし」



櫻子「でも向日葵に悪いことしたなあ」

櫻子「せめて風邪で学校休むってこと伝えてから寝ればよかった」

櫻子「今更遅いか、寝よ寝よ」


・・・



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:22:31.03 ID:86xVup3u0

向日葵「お邪魔しまーす」

向日葵(静かに静かに)

向日葵(物音がしない・・・ということは櫻子は寝てますのね)

向日葵「櫻子、入りますわよ」ソー

櫻子「Zzz」

向日葵(・・・よかった、気持ちよさそうに寝ていますわ)

向日葵(台所を見たところ、何も食べた跡が無かったから、きっとお昼ご飯は食べていないんでしょうね)

向日葵(今の私に出来ることといえば)



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:24:05.69 ID:86xVup3u0

櫻子(あれ?いい匂い・・・)

櫻子(姉ちゃんかな?ちょうどいいや、お腹すいてきたんだよね)

ガバッ

向日葵「あら、起きましたのね」

櫻子「え?向日葵?」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:25:25.24 ID:86xVup3u0

向日葵「具合はどうですか?どこか痛いところはありませんか?」

櫻子「えぇーっと、お腹すいた!」

向日葵「そういうと思いましたわ、おかゆを作ってありますから冷めないうちにどうぞ」

櫻子「あ、ありがと・・・」

向日葵「~~♪」

櫻子「ねえ向日葵?」

向日葵「どうしました?」

櫻子「えと、今日って学校じゃなかったの?」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:29:04.38 ID:86xVup3u0

向日葵「そんなの、早退してきたに決まってますわ」

櫻子「へー、あの真面目な向日葵がねえ、珍しい」

向日葵「別に珍しくなんかありませんわ、普通のことをしたまでです」

櫻子「普通のこと?」

向日葵「えぇ、普通のことです」

櫻子「はぁ・・・」

向日葵「ほら、食べ終わった食器はこっちにおいてください」

櫻子「何か、色々と悪いな」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:31:52.41 ID:86xVup3u0

向日葵「お礼を言うほどのことではありませんわ」

向日葵「こんな時くらい甘えてもいいんですのよ」

櫻子「向日葵・・・」

向日葵「ん・・・だいぶ良くなってきたようですわね」

櫻子「あぁ、そういえばそんな気がするような」

向日葵「まだ食べられるようなら、果物を持ってきますけど?」

櫻子「いる!食べる!」

向日葵「では、ちょっと待っててくださいね」

スタスタ

櫻子「なんか今日の向日葵すっげえ優しい」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:37:23.17 ID:86xVup3u0

・・・

向日葵「昨日はごめんなさい、生徒会を無断で欠席してしまって」

綾乃「いいのよ、生徒会の仕事よりも、大切なことがあったんでしょう?」

向日葵「はい!」

綾乃「うん、それなら許すわ」

向日葵「池田先輩は、今日も欠席なんですね」

綾乃「そうね、でも昨日会ってみたらほとんど治っていたわ」

綾乃「今日は大事をとって休み、ということだから大丈夫よ」

向日葵(なんだかんだ言って、杉浦先輩も池田先輩のお見舞いに行ったんですね)



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:40:40.43 ID:86xVup3u0

向日葵「そっかー、そうですかー」クスッ

綾乃「あれ?私何か変なこと言ったかしら?」

向日葵「いいえ、なんでもありませんわ」

綾乃「あー、古谷さんまた笑ってるー!」

向日葵「うふふ」

向日葵(何か、以前とは違った新しい自分がいるようですわ)

向日葵(なぜでしょう・・・心に少し余裕ができたからですわね)

向日葵(視野を広げてみるとこんなにも世界が違って見えるなんて)

向日葵(これに気づかせてくれたのは櫻子、そして杉浦先輩)



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:43:00.04 ID:86xVup3u0

向日葵(私も、少しは大人になれたでしょうか?)

綾乃「あれ?そういえば大室さんは?」

向日葵「あぁ、櫻子でしたら・・・」

櫻子「遅れてごめんなさーい!昨日休んだ分の宿題が終わりませんでしたー!」

綾乃「あらあら、大室さんは今日も元気一杯ね」

向日葵「まったく、元気が良すぎて困ってしまうほどですわ」

櫻子「なんだとー向日葵ー!」

綾乃「あらあら、大室さんと古谷さんは仲が良いわね」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 03:46:54.00 ID:86xVup3u0

向日葵(そう、ずっとこのまま)

向日葵(楽しい時は笑い合えればいい)

向日葵(辛い時には支えてあげればいい)

向日葵(だって、これが私と櫻子の関係なのですから)


終わり


元スレ
櫻子「もし私が死んだらどうする?」