1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:44:49.47 ID:g/yV9A/HO

――Pの部屋

貴音「それは、わたくしのヨーグルトでは?」

貴音「…むぅ。お風呂上がりに食べようと思っておりましたのに…」

貴音「…」ムスッ

貴音「…拗ねてなどおりません。わたくしは、そんなに子どもではありませんし」

貴音「…」

貴音「…」チラッ

貴音「…あ、」

貴音「あーん」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:46:29.86 ID:g/yV9A/HO

貴音「あむっ」

貴音「…何だか、いつもより甘い味が致します」

貴音「何故なのでしょう」

貴音「…」

貴音「あーん」

貴音「…」チラッ

貴音「あなた様?あーん」

貴音「ふふっ。それでよろしいのです」クスクス

貴音「はい、あーん」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:48:26.03 ID:g/yV9A/HO

貴音「ねっ?甘いでしょう?」

貴音「…ふふっ。わたくしにそれを言わせるおつもりですか?」

貴音「相も変わらず、あなた様はいけずです」クスクス

貴音「あなた様が、食べさせてくださるからですよ?」

貴音「…ふふっ。その逆も然り」

貴音「ですよね?あなた様?」

貴音「ふふっ」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:52:10.67 ID:g/yV9A/HO

貴音「さて、あなた様が食べてしまったこのヨーグルト」

貴音「ただのヨーグルトではございません」

貴音「わたくしの愛が詰まっているのです」

貴音「何故かって?」

貴音「…」クスッ

貴音「わたくしがあなた様に食べさせてあげたのですよ?」

貴音「それが、ただのヨーグルトな訳が無いではありませんか」クスクス



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:54:43.53 ID:g/yV9A/HO

貴音「はて、何かご不満でも?」

貴音「無いですよね?」

貴音「ならば、なにかひとつ対価を頂きたいのですが」

貴音「…そうですね。では、その対価」

貴音「あなた様、」

貴音「というのは如何でしょう」

貴音「…ふふっ。言葉通りの意味ですよ」

貴音「そう。言葉の通り、あなた様がその対価」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 01:58:27.36 ID:g/yV9A/HO

貴音「765を辞め、荻原雪歩のプロデューサーを辞め、我が四条貴音のプロデューサーに」

貴音「それが、あなた様が食したヨーグルトの対価」

貴音「…」クスッ



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:02:16.65 ID:g/yV9A/HO

貴音「わたくしが、敵であるあなた様を」

貴音「『あなた様』と呼んで随分と時が過ぎました」

貴音「そこでどうでしょう、あなた様」

貴音「ここでひとつ、区切りを付けてみては」

貴音「…」

貴音「…ふふっ」

貴音「あなた様は、時としてわたくしの心を激しく揺さぶります」

貴音「あなた様が初めてですよ」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:05:43.89 ID:g/yV9A/HO

貴音「この四条貴音を」

貴音「欲しいと求めたのは」

貴音「だからなのでしょう」

貴音「ほら、見えますでしょう?あの窓から覗く月を」

貴音「あなた様」

貴音「わたくしは、あなた様が欲しいと申したのです」

貴音「そのわたくしの求めを遮り、あなた様が求めにわたくしが応じるとでも?」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:08:35.26 ID:g/yV9A/HO

貴音「…」

貴音「よろしいでしょう」

貴音「特別」

貴音「…そう。あなた様は特別なのです」

貴音「何故か?これは異な事を仰る」クスクス

貴音「それは、あなた様自身が一番知っている事なのでは?」

貴音「それとも、敵対プロダクションのアイドルにここまで見初められ、惚けておられるので?」クスクス



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:10:53.42 ID:g/yV9A/HO

貴音「そうですね。これ以上は追求しないことに致しましょう」クスクス

貴音「何だか、あなた様が可哀想になってきてしまいました」クスクス

貴音「…荻原雪歩をプロデュースしている時とは大違い」

貴音「…」ギュッ

貴音「あなた様?」

貴音「今のあなた様と、765のあなた様」

貴音「どちらが、まことのあなた様なのでしょう」

貴音「んっ…」チュッ



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:14:51.49 ID:g/yV9A/HO

貴音「ふふっ。まこと、面妖なお方です」クスクス

貴音「だからなのでしょうか、わたくしがここまで執拗なのは」

貴音「…ふふっ。言っているではありませんか」

貴音「女とは、強かなのですよ?あなた様?」クスッ

貴音「…そうですね。あの月」

貴音「あの窓から覗いている月が見えなくなったら、」

貴音「あなた様が求めに応えると致しましょう」

貴音「ふふっ。いいえ?必ずしも良い結果とはいきませんよ?」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:18:23.10 ID:g/yV9A/HO

貴音「例えわたくしが765に移ったとて」

貴音「それが良い結果に通じるとは限りません」

貴音「それを左右するのはあなた」

貴音「そう」

貴音「プロデューサー殿」

貴音「あなた様なのです」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:20:37.04 ID:g/yV9A/HO

貴音「では、不粋な噺はここまでとして」

貴音「貴重なこの一時の会瀬」

貴音「ゆるりと楽しみましょう?」

貴音「あなた様…」ギュッ

貴音「ふふっ」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/02(土) 02:23:28.35 ID:g/yV9A/HO

はい。ここまでありがとうございました


元スレ
貴音「はて、あなた様?」