1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 23:40:12.655 ID:l/qu1p/P0.net

ガヴ「」カタカタカタカタ

ヴィーネ「…ちょっとガヴ。せっかくご飯作ってあげてるんだから、少しくらいは手伝いなさいよ」

ガヴ「あ、うん。わかったー。何すればいいー?」カタカタカタカタ

ヴィーネ「お箸出すとか、ご飯をよそうとか…」

ガヴ「オーケーオーケー。わかったやるやる。このクエスト終わったらね」カタカタカタカタ

ヴィーネ「」プッツン

ヴィーネ「ガヴ!!」

ガヴ「ひいっ!?」

ヴィーネ「いい加減にしなさい!何をするにしてもゲームが一番、他のことは二番って…そんなことじゃ、将来ロクな大人になれないわよ?」

ガヴ「わ、わかったよ…はい、やめたやめた。お箸並べればいいの?」

ヴィーネ「ちょっと、話はまだ…」



5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 23:47:05.135 ID:l/qu1p/P0.net

ガヴ「ご馳走様。ふう、やっぱりヴィーネのご飯は美味しいね」

ヴィーネ「…褒めたって説教は終わらないわよ」

ガヴ「ま、まぁまぁヴィーネさんや、そう言わず…」

ヴィーネ「全く…昨日も寝てないんでしょ?」

ガヴ「いや、さすがに徹夜はしてないよ…ちゃんと寝たよ、2時間くらい」

ヴィーネ「私からすれば徹夜と同じよそれ」

ガヴ「仕方ないだろ…やめたいと思ってもやめられないんだよ、ゲームって」

ヴィーネ「……ふうん」

ガヴ「…ん、もうこんな時間だな。泊まってくか?」

ヴィーネ「あ、うん。お願いしてもいい?」

ガヴ「ベッドちょっと狭いけど我慢してくれよ」



13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 23:52:34.365 ID:l/qu1p/P0.net

ヴィーネ「……ガヴもちゃんと寝なさいよ。半分開けておいてあげるから」

ガヴ「大丈夫大丈夫。イベントは昨日で終わったし、今日から次のイベントに向けて寝溜めしないといけないから…」

ヴィーネ「…あなたさっきの私の話聞いてた?」



14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 23:53:17.513 ID:l/qu1p/P0.net

ヴィーネ(…全く)

ヴィーネ(どうして、ゲームなんかにそこまでのめり込めるんだろう)

ヴィーネ(好きだから?それだけの理由で、自分の人生を狂わせられるのかな?)

ヴィーネ(………)



ガヴ「……よしっ、クエストクリア!」

ガヴ「ん、もう一時か」

ガヴ「…私もそろそろ寝るかなぁ」

ガヴ「じゃ、お邪魔しまーす」ゴソゴソ



21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 23:59:27.095 ID:l/qu1p/P0.net

[数日後]

ヴィーネ(悪魔として、人間界のニュースは逐一チェックしなきゃね)

ヴィーネ(スマホって便利よね…。知りたいことがすぐに調べられる)

ヴィーネ(つい昨日見つけた、このまとめサイト?というのは素晴らしいわ)


ヴィーネ(……ん?この広告…)

『リセマラ不要!今始めたら魔法石300個貰える!』

ヴィーネ(ゲームの広告かしら)

ヴィーネ(りせまらって何かしら…?それに、魔法石って…)



30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:03:40.017 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(…あ、思い出した)

ヴィーネ(確か、魔法石って、ガヴのゲームの中に出てくる課金アイテム…)

ヴィーネ(確か、一個120円とかして、それを買ってるからいつも通帳がカラなんだ、とか言ってたような…)

ヴィーネ(……え?)

ヴィーネ(てことは、いま、始めたら)

ヴィーネ(36000円相当のアイテムが貰えちゃうってこと…?)

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(だ、ダメダメ!だってこんなもの、ただのデータじゃない!そんなものに120円の価値があること自体がおかしいのよ!)

ヴィーネ(…で、でも…)



32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:07:45.993 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(……そういえば、私はガヴにゲームをやめなさいって言っていただけで、ゲームについて特に理解してこようともしなかったわね…)

ヴィーネ(本当にガヴにゲームを止めさせたいなら、まずは自分でゲームというものを知ってみることから始めた方がいいんじゃないかしら?)

ヴィーネ(………)

ヴィーネ(…え、えいっ!)



サターニャ「…ヴィネットのやつ、さっきから1人で何悶々としてるのかしら…」



33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:12:03.297 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「………」

ヴィーネ(だ、ダウンロードしてしまった…)

ヴィーネ(大丈夫よね?いきなりお金請求されたりなんかしないわよね?)

ヴィーネ(…と、とりあえず立ち上げてみよう…)


『UKAMI』

ヴィーネ(会社の名前かしら…)

デーレデッデッデッテレー

ヴィーネ(うわ、何これ!?)

ヴィーネ(きゅ、急に変なアニメーションが始まった!?)



37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:15:58.446 ID:CvuXUaTo0.net

『蒼空のアクエリオス!!』

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(…え、えっと、これで「START」を押せば始まるのかしら?)タップ

シャララン

ヴィーネ(わっ、画面が変わった!)


『オレの名前はリク。しがない勇者さ』



ヴィーネ(…よくわからないけど、このゲームについて説明してくれてるのかしら)

ヴィーネ(とりあえず全部見てみよう)



38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:22:11.475 ID:CvuXUaTo0.net

『~~~~~』
『~~!!』


ヴィーネ(……いつまで続くのこれ)

ヴィーネ(「SKIP」ってあるけど、飛ばしちゃうのはこれを作った人に対して失礼よね…)

ヴィーネ(ちゃんとキャラクター一人一人に声優さんがついてるし…)

ヴィーネ(ホント、すごくよく出来てる…)

ヴィーネ(話の内容は全く頭に入ってこないけど…)



『それじゃ、お前の名前を教えてくれ』

ヴィーネ(あ、やっと終わった)

ヴィーネ(ええと、ここに名前を打ち込むのかしら?)

ヴィーネ(えっと…月乃瀬=ヴィネット=エイプリルっと…)

『名前は12文字以内でお願いします』

ヴィーネ「え、えぇ!?」

ヴィーネ(じゃ、じゃあ「ヴィーネ」で…)



41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:26:51.539 ID:CvuXUaTo0.net

『よろしくな、ヴィーネ!』

ヴィーネ「これで、やっとゲームが始まるのかしら…」

ヴィーネ「ゲームを始めるだけで、なんでこんなに疲れないといけないんだろう…」


『第1章 首都マケドニア』

ヴィーネ(また画面が切り替わり、大きな地図のようなものが見える)

ヴィーネ(地図の下には、「ホーム」とか、「ガチャ」とか、色んな項目が…)

ヴィーネ(…あれ?)

ヴィーネ(なんで?どこを押しても反応がない…)

ヴィーネ(この光ってるところを押さないといけないのかな?)タップ

シャララン

ヴィーネ(あ、反応した)



43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:34:47.554 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(そこからは、このゲームの操作方法の説明になった)

ヴィーネ(一見複雑そうに見えたが、説明をしっかり読み込んで、何回も練習すれば、なんとかキャラを操作できるようになった)

ヴィーネ(どうやらこのゲームは、キャラを集めてパーティを組んで、それを指で動かしながら敵を倒すというゲームらしい)

ヴィーネ(数の暴力で敵を袋叩きにする感じは結構気持ちよかった)

ヴィーネ(…ま、まぁでも、のめり込むほどじゃないわ)

ヴィーネ(何せこのゲーム凄く疲れるし…)

ヴィーネ(一日中やるなんて、とてもじゃないけど無理)

ヴィーネ(そんな感じで、私はチュートリアルをクリアした)

ヴィーネ(ちょうどその頃、チャイムが鳴って五時間目の授業が始まる)



44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:37:17.332 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「…続きは放課後ね」

ガヴ「ヴィーネ、どうしたの?さっきの時間中ずっとスマホと睨めっこして」

ヴィーネ「えっ!?い、いやなんでもないわよ…」

ガヴ「…ふーん、そ」

ヴィーネ(…な、なんで私慌てたんだろ?)

ヴィーネ(後ろめたいことなんて何も無いはずなのに…)



46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:44:15.090 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「…さ、ゲームの続きをやるわよ!」

ヴィーネ(チュートリアルが終わると、光ってるところじゃなくて、色んなところをタップすることが出来るようになっていた)

ヴィーネ「まずはプレゼントを…」

『インストールありがとう!新規歓迎ボーナスで、魔法石300個をプレゼントするよ!』

ヴィーネ「ほ、ほんとに貰えた!?」

ヴィーネ(凄い…この魔法石で何が出来るかは知らないけど…)

ヴィーネ(すごいサービス精神旺盛ね…結構このゲームお金かかってそうなのに)

ヴィーネ(なかなか良心的な会社じゃない)

ヴィーネ「じゃあ次は…ガチャ、っていうのに行ってみようかな」



48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:49:06.218 ID:CvuXUaTo0.net

『スカウトガチャへようこそ!』

『ここでは魔法石を使ってガチャを回し、キャラクターをゲットすることが出来ます!』

『手に入れたキャラクターはパーティに組み込み、クエストで使うことができます!』

『初回なら何回でも引き直し可能!あなたの好きなキャラクターを使って、ボスを倒しちゃおう!』

ヴィーネ(…なるほど、このガチャで仲間を集めて、敵を倒すのね)

ヴィーネ(色んなキャラクターがいるわね…強そうな男の人だったり、綺麗な女の人だったり…)スイスイ

『アンジェリカ』

ヴィーネ(………!!)

ヴィーネ(何この子……かわいい!!)



51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:51:43.763 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(金髪で、気だるげで、フードを被ってて…)

ヴィーネ(この子、欲しい…た、確か、一回目は何回でもガチャ出来るのよね?)

ヴィーネ(☆5…?最高レアリティって書いてあるけど…)

ヴィーネ(よくわからないからとりあえず回そう!)

ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン



55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:57:07.168 ID:CvuXUaTo0.net

『…だるいけど、まぁよろしく(CV富田美憂)』

ヴィーネ「やっと出たああぁぁっ!!」ガッツポー

ヴィーネ(87回目でようやくよ!途中何度スマホを割りそうになったことか…)

ヴィーネ(…で、でもこの何とも言えない達成感はなに…?)

ヴィーネ(まぁいいわ。早速この子をパーティに入れて、クエストに行ってみましょう)

ヴィーネ(せっかく苦労して手に入れたんだもの。大事に使ってあげないとね)



チクタク……チクタク……



58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 00:59:50.574 ID:CvuXUaTo0.net

『クエストクリア!』

ヴィーネ「ふうっ!アンジェリカちゃんかなり強いじゃない!」

ヴィーネ「さて、そろそろ夜ご飯の準備をしなきゃね…」

ヴィーネ「そういえば、今何時かしら?」


10時12分


ヴィーネ「」

ヴィーネ「……え?」



61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:03:15.960 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(…私は、一体何を)

ヴィーネ(ど、どうして?ゲームを始めたときは、まだ6時だったのに)

ヴィーネ(体感的にも、そんなに時間は経ってないはずなのに…)

ヴィーネ(…………)

ヴィーネ(…これからは、こまめに時間をチェックするようにしましょう)

ヴィーネ(悪いのはゲームじゃないわ。私がこういうものに耐性が無さすぎただけ)

ヴィーネ(ちゃんとした付き合い方をすれば、ガヴのようにはならないから…)



66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:08:58.061 ID:CvuXUaTo0.net

[翌日]

ガヴ「ヴィーネ、宿題写させて!」

ヴィーネ「まったく、またなの?」

ガヴ「仕方ないだろ。昨日はそんな暇なかったんだ」

ヴィーネ「はいはい、仕方ないわね…」

ガヴ「ありがとう!さすがはヴィーネだ!」

ヴィーネ「教えてあげるから出しなさい」

ガヴ「ちくしょう」



ヴィーネ(…あの後急いで宿題を終わらせて、眠ったのが夜の12時)

ヴィーネ(意識が飛びそうなほどに眠い)

ヴィーネ(…でも、寝ちゃダメだ。授業中に寝るなんて、先生に対しても失礼だし…)



67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:12:22.576 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「」チュドンチュドン

ヴィーネ「…アンジェリカちゃんも、だいぶ育ってきたわね」

ヴィーネ「貰った魔法石で十連ガチャ回して出た中にも、強いカード結構あったし…」

ヴィーネ「しばらくはこのパーティでなんとかなりそう…」


ジリリリリリリ

ヴィーネ「…もう時間なのね」

ヴィーネ「よし、じゃあ夜ご飯作りますかっ!」



69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:18:08.709 ID:CvuXUaTo0.net

サターニャ「また犬にメロンパン取られたっ!」

ガヴ「おいおい…またかよ」

ラフィ「うふふ。今回の戦いも接戦でしたね!」

ヴィーネ(やっぱりあのボスに対してはファイター主体よりもアーチャー前線で攻略した方がいいかしら?)

サターニャ「あの犬ぅ…いつか絶対痛い目見せてやるわ!胡桃沢=サタナキア=マグドウェルの名にかけてね!」

ラフィ「楽しみですね~」

ヴィーネ(ヒーラーが弱いのが難点よね…☆5のヒーラー一体は欲しいわ…)

ガヴ「…ヴィーネ?」

ヴィーネ「っ、ど、どうしたのガヴ?」

ガヴ「いや、なんか、ぼーっとしてたから…」

ヴィーネ「あ、あぁ…ちょっと考え事してたのよ」

ラフィ「考え事?何か悩み事ですか?」

サターニャ「そういうことならこの私が相談に乗るわよ!」

ヴィーネ「あ、あはは。そういうのじゃないから大丈夫よ…」


ヴィーネ(……これは、まずいかもね)



73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:21:38.357 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「…はぁっ、はあっ」

ヴィーネ(最近、寝ても覚めても頭からゲームのことが離れない…)

ヴィーネ(…なるほど、こんな気持ちだったのねガヴも…道理でやめられないわけだわ)

ヴィーネ(恐ろしすぎる…早くやめてしまわないと、取り返しのつかないことになりそう…)


『アインストールしますか?』

ヴィーネ(…これで、終わらせる)

ヴィーネ(そして、元の生活に戻るの…)

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(……やめる前に、あと1回だけ)



76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:25:33.981 ID:CvuXUaTo0.net

『イベント開始!景品はなんと☆5闇ヒーラー・ツクヨミ!』

『特殊クエストをたくさんクリアしポイントを稼ぎ、ライバル達に差をつけろ!』

ヴィーネ「」

ヴィーネ「…これだけ」

ヴィーネ「このイベントでこの子を取ったら、それで終わり…!」



80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:30:09.829 ID:CvuXUaTo0.net

ガヴ「ヴィーネ~、宿題~」

ヴィーネ「…あ、ごめん、ガヴ」

ガヴ「ん?」

ヴィーネ「今日私も宿題やってないの…」

ガヴ「…珍しいこともあるもんだな。ついに悪魔に目覚めたか?」

ヴィーネ「ううん。ちょっと最近忙しくて…」

ガヴ「…ふうん、そういえば最近うちにも来ないもんな」

ヴィーネ「ちゃんとご飯食べてる?」

ガヴ「食べてるよ。さすがの私も、これから下界で生きていくためにはこれじゃまずいって思ってるから」

ヴィーネ「……そう」

ガヴ「料理も少しは覚えたいんだけどな。ヴィーネ、なんか教えてくれよ」

ヴィーネ「…時間があればね」



82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:33:21.140 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「……昨日、あれだけ頑張ったんだから」

ヴィーネ「ツクヨミちゃんを手に入れられるのは、上位5000人だけ…」

ヴィーネ「今日学校出るときは1000位くらいだったし、大丈夫なはず…」



『6523位』


ヴィーネ「…………」


ヴィーネ「……」



84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:35:48.481 ID:CvuXUaTo0.net

先生「……であるからして~」


ヴィーネ「はあ、はあ、はあ」ポチポチ

『2456位』

ヴィーネ(一分一秒も惜しい)

『1754位』

ヴィーネ(この順位を、あと四日保てば…)

『865位』

ヴィーネ(それで、終わりだから…)



86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:42:23.531 ID:CvuXUaTo0.net

『おめでとう!☆5ツクヨミと、魔法石240個、魔力回復20個を贈呈するよ!』


ヴィーネ「………」

ヴィーネ「……おわっ、た」

ヴィーネ「………これで、やっと解放される」

ヴィーネ「さぁ、アインストール…!」



ヴィーネ(悪魔)『ちょっと待ってよ』

ヴィーネ「……?」

ヴィーネ(悪魔)『せっかく☆5ヒーラー手に入れて、パーティ安定したじゃない。このまま終わっても、何の意味もなくない?』

ヴィーネ「………ぇ」

ヴィーネ(天使)『 そうですよ。せっかく苦労して手に入れたんですから、ちゃんと使ってあげるべきです』

ヴィーネ(悪魔)『やめるのはそれからでも遅くないでしょ?』

ヴィーネ(天使)『大丈夫。私はまだ一線を越えてませんよ。私はまだ無課金を貫き通してます。まだ私はガヴにはなっていません』

ヴィーネ(悪魔)『まだ取り返しはつく。とりあえず、アインストールは待った方がいいでしょ』

ヴィーネ(天使)『もっと楽しんでからやめましょう。その方が、私のためにもなります』

ヴィーネ「………」


ヴィーネ「……」

ヴィーネ「………」スッ



90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:46:13.397 ID:CvuXUaTo0.net

ガヴ「…どうしたんだよ、そのクマ」

ヴィーネ「…ふあ~あ。別に、どうだっていいでしょ…」

ガヴ「……どうでもよくなんて、ないだろ」

ヴィーネ「…何の生産性もない、電子のデータに金を落とし続けてるクズに心配なんてされたくないわよ」

ガヴ「!?」

ヴィーネ「…ごめん、ちょっと神経立ってるわ今…寝るから、起こさないでね?」

ガヴ(………)

ガヴ(どうしちゃったんだよ、ヴィーネ)



96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:50:57.713 ID:CvuXUaTo0.net

ラフィ「あらあら~ガヴちゃんが相談事なんて、珍しいですね」

ガヴ「…マジで最近変なんだよヴィーネのやつ。ずっと眠そうだし、なんかイライラしてるし…」

サターニャ「それアンタのことじゃないの?」

ガヴ「…えっ、私ってそんな感じ?」

ラフィ「うーん、この世界に来てからのガヴちゃんは、だいたいそんな感じでしたかね~」

ガヴ「………」

サターニャ「確かに最近のヴィーネ、授業中もずっと寝てるし…何か大変なことでも起きたのかしら」

ラフィ「…そうだとしたら、少し心配ですね。ちょっと探りを入れてみましょうか?」

ガヴ「……いや、いい」

サターニャ「え?」

ガヴ「…やっぱり、私がヴィーネと話すことにするよ」

ラフィ「…ガヴちゃんがそういうなら、それでいいですが…」



98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 01:59:02.054 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(大丈夫、まだ私は大丈夫)

ヴィーネ(私は廃課金者じゃないから)

ヴィーネ(無課金の範囲で、健全に遊んでるだけから)

ヴィーネ(無課金でも、ここまで楽しむことができてるのは、むしろ誇らしいことだと思うの)

ヴィーネ(イベントでは毎回上位に入ってるし…)

ヴィーネ(私がマスターを務める無課金ギルドは結構人数も増えてきたし…)

ヴィーネ(キャラクターだって沢山揃ってる。ログインボーナスだけでも、沢山魔法石が貰えるからね)

ヴィーネ(だから、大丈夫、大丈夫)

ヴィーネ(私はまだ…)



『期間限定、水着ガチャ!大当たりは「水着のアンジェリカ」!』



103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:02:36.349 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「……!!!」

ヴィーネ「何これ……!可愛いし、ステ高いし、スキルも使える…!」

ヴィーネ「DGKパとかAGRパのリーダーに使ったら無敵じゃない!?」

ヴィーネ「よ、よしよし…魔法石は結構溜まってるし、全部溶かしちゃえ」


ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ



ヴィーネ「………………」



104: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:03:09.040 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「出ない」



109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:06:44.049 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ「期間最終日まで回し続けたけど、アンジェリカどころか、水着シリーズ、ひっとりも、出ない」

ヴィーネ「確率絞ってんじゃないの運営。ふざけないでよ」

ヴィーネ「もう魔法石ないし…」

ヴィーネ「でも、絶対これ欲しい…水着のアンジェリカちゃん、絶対に手に入れたい…」

ヴィーネ「……………」

ヴィーネ「………はぁ」

ヴィーネ「…はあ、はあ、はあっ!」



『魔法石×300 \3240 購入しますか?』

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「」ポチ



112: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:08:50.177 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(大丈夫大丈夫大丈夫)

ヴィーネ(まだ微課金の域。この程度課金ですらない)

ヴィーネ(そんなことより、この石で今度こそアンジェリカちゃんを当てるわよ)

ヴィーネ(十連ドーン!)



ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ


ヴィーネ「出ない」



116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:11:05.185 ID:CvuXUaTo0.net

『…を購入しますか?』

ヴィーネ「」ポチポチポチポチ




通帳残高 残り2458円



121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:16:55.841 ID:CvuXUaTo0.net

[数日後]

ピンポーン

ガヴ「……」

ピンポーン ピンポーン ピンポーン

ガヴ「……留守か?」

ガヴ「…っ、扉は開いてるな」ガチャリ

ガヴ「お邪魔しまーす…」



ガヴ(…なんだ、この部屋)

ガヴ(至るところにものが散乱してて、ゴミ袋が積まれてあって、なんかすごい臭いが…)


ヴィーネ「………」ポチポチ



127: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:24:30.792 ID:CvuXUaTo0.net

ガヴ「……何してんだよ、ヴィーネ」

ヴィーネ「………」ポチポチ

ガヴ「…学校にも来ずに。みんな心配してるぞ」

ヴィーネ「……」ポチポチ

ヴィーネ「……ああ、ガヴ」

ヴィーネ「見ちゃったのね…」

ヴィーネ「…この、私を」

ガヴ「……私も、つい最近までこんな感じだったんだな」

ガヴ「…自分では気付けなかった」



129: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:28:55.378 ID:CvuXUaTo0.net

ガヴ「…私、ネトゲやめたんだ」

ヴィーネ「…へー」ポチポチ

ガヴ「お前の様子がおかしくなり始めた時、サターニャからお前の様子が私の様子とそっくりだって言われてさ」

ガヴ「そのとき、お前の身に何が起きたのかをだいたい察して」

ガヴ「同時に、自分のやってることが急に馬鹿らしく思えた」

ヴィーネ「……そう」ポチポチ

ガヴ「……なぁ、そんなもん、もうやめろよ」

ヴィーネ「……なんで?」

ガヴ「……っ、だって、そんなもの、何にだって…」

ヴィーネ「ガヴがそれ言うの?」ポチポチ

ガヴ「……」

ヴィーネ「私がこうなったのって、主にガヴのせいなんだよ?」

ガヴ「………」

ヴィーネ「ガヴがこんな、何の生産性もない、馬鹿げたものにハマってるから、少しでもその気持ちを理解してあげようとして、軽い気持ちで始めた。それなのに…」

ガヴ「………」



131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:32:19.252 ID:CvuXUaTo0.net

ガヴ「……ほんと、どうしちまったんだよ、お前…」

ヴィーネ「………」ポチポチ

ガヴ「前は、思ったってそんなこと言うような奴じゃなかったのに」

ヴィーネ「……帰れ」

ガヴ「なぁ、目を覚ませよ!ヴィーネ!」

ヴィーネ「帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れっ!!!!」ブンッ

ガヴ「ぎぃっ!?ぃ、いっだ…」

ヴィーネ「帰って!!もう私にはガヴなんて要らないの!!アンジェリカちゃんだけいてくれればいいの!!」ブンッ ブンッ

ガヴ「うっ、ぐっ、くそっ…」

ヴィーネ「わあああああああぁぁぁっ!!!!」



135: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:34:52.315 ID:CvuXUaTo0.net

バタン

ガヴ「………」

ガヴ「……うっ、くっ」

ガヴ「…う、うあぁああん」

ガヴ「あああぁあああっ!」


ガヴ(…私のせいだ)

ガヴ(ヴィーネはそう言った)

ガヴ(私と出会わなければ、ヴィーネがあんなになることもなかった)

ガヴ(私が、私、が)

ガヴ「…あぁ、あぁああ、ああ……」



140: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/03(金) 02:37:12.099 ID:CvuXUaTo0.net

ヴィーネ(仕送り増えてる…♪)

ヴィーネ(待っててね、アンジェリカちゃん)

ヴィーネ(このイベントで、さらに強化素材が来るから…)

ヴィーネ(もっともっと強くなってね)

ヴィーネ(…だいすき。あいしてるよ)

ヴィーネ(うふふ、うふふふふるふ…)




bad end


元スレ
ヴィーネ「……ゲームってそんなに面白いのかしら」