1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:50:58.29 ID:DqEOZLww.net
絵里「まあ、激しくないからだいじょーー」
海未「え、えり…っ」ギュ…
絵里「えっ、海未…?///」
海未「えり、ど、どうしましょう…っ、地震が、地震がぁ…」ウルウル
絵里「う、海未、大丈夫よ、落ち着いて…」ヨシヨシ
海未「う、うぅ…」ギュゥウ
絵里 (海未ったら、こんなに震えて…)
2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:51:40.56 ID:DqEOZLww.net
海未「しんで…死んで、しまいます…っ」ガクガク
絵里「もう、大げさね。せいぜい震度3くらいよ」サスサス
海未「はぁ、はぁ…」ビクビク
絵里「大丈夫…大丈夫よ。…ほら、揺れも収まったわ」ナデナデ
海未「あ、あの、えりぃ…まだ…」ウルウル
絵里「ふふ、いいわよ。落ち着くまで、こうやって撫でてあげるから」ナデナデ
海未「ん…」ギュ-
絵里 (なんだか…今の海未、ちょっと幼くてかわいい♡)クスッ
絵里「それにしても…ちょっと意外。海未って、地震が苦手だったのね」ナデナデ
海未「…そ、その…おかしい、ですよね。この歳にもなって…」
海未「本当に、情けないです…」シュン
絵里「いや、そんなことないわ。誰にも苦手はあるもの」
絵里「それに…私だって、似たようなものでしょう?」
海未「…?」
絵里「ほ、ほら…1週間前だって、海未に迷惑かけちゃったし…///」
海未「1週間前……ああ、」
海未「確かに…どっちもどっち、ですか」
海未「あのときは…雷のせいでブレーカーが落ちただけで、泣きながら電話してきましたもんね、ふふっ」
絵里「も、もうっ!わざわざ言わなくて良かったのにっ///」
海未「いいじゃないですか、この部屋には私たちしかいないんですから」クスクス
絵里「海未ったら、まったく…」
絵里「…でもよかった。元気になったみたいで。身体の震えも止まったわね」
海未「あ…」
海未「もう終わり…ですか?」ボソッ
絵里「え?」
海未「い、いや、その、震えは止まっても…まだ、怖いというか…その…だから…///」モゴモゴ
絵里「…」
絵里「…ぷっ。なるほどね、そういうこと」クスクス
絵里「もっと撫でてほしいなら素直にそう言えばいいのに♡」ギュ-ッ
海未「ひゃ…っ///」
絵里「なぁに?地震があってから、甘えんぼさんモードかしら」ナデナデ
海未「い、いけませんか…?」
絵里「ううん、むしろ大歓迎♪」ナデナデ
海未「…ふふ、ではお言葉に甘えて♡」ギュ-ッ
絵里「うふふ、本当にかわいい…♡ 私以外に、こんなふうに甘えちゃイヤよ?」ナデナデ
海未「で、できるわけないじゃないですか…///」
絵里「ええ、知ってる♪」クスッ
絵里「それにしても、久しぶりね。こんなふうに、ふたりきりでじゃれ合うの」ナデナデ
海未「はい…。ここのところ、忙しかったですから」
絵里「海未は弓道のほうも大会が近いものね。それなのに、今日も付き合ってくれてありがとう。練習メニューはあまり独断で決めたくはないから…」
海未「いえ、いいんですよ。私のほうも…絵里とふたりきりになる口実のようなものだと思っていましたし」
海未「とは言っても…いざふたりきりになると、緊張して何もできなかったんですけど…///」アハハ
絵里「それが偶然地震が起きて、パニックに任せて抱きついたら、そのままそういう気分になっちゃった、ってわけね」
海未「はい…///」
絵里「ふふ。ちょっとだけ、地震に感謝ね」
絵里「怯えて涙目になっちゃう可愛い海未も見れたことだし♪」クスッ
海未「え、えり~!///」
絵里「まあでも…ふたりだけでいるときに停電になるほどの地震は起きてほしくないわよね」アハハ
海未「そんなの、いくら私たちが地震や暗がりが苦手でなくても起こってほしくはないですよ…」
絵里「確かに…それもそうね。でも、もしそんな状況になったらーー」
ギュッ
海未「っ///」
絵里「こうやって…強く抱きしめ合っていたい、かな///」ギュ-
絵里「…すごく、安心する」
海未「絵里…」
海未「…はい…私も、です」ギュ-
海未 (あたたかくて…なんだか眠くなってきました…)
………………
…………
ーーーー
「………み、…きて」
海未 (ん…)
絵里「…海未、起きて…っ」ユサユサ
海未「えり…」ボ-
海未 (ああ…私、あのまま寝て……)
絵里「うみぃ~っ!」ダキッ
海未「きゃっ、絵里!?」
絵里「う、海未、ど、どうしよう…」ウルウル
海未「お、落ち着いてください…。なにか、あったんですか?」ナデナデ
絵里「い、いや、その…ね、気がついたらもう下校時刻で、それで、その…」
絵里「…あの、ね」
絵里「外が…真っ暗なの…///」
海未「…」
海未「…ぷっ。ふふ、うふふ…っ」クスクス
絵里「な、なによ…そんなに笑わなくても…///」ムゥ
海未「ふふ、すみません、絵里があまりにも可愛かったものですから…ふふ…」
ギュッ
絵里「…っ///」
海未「帰りましょうか、絵里」ニコッ
絵里「…うん…///」ギュッ
海未 (私はこうやってお互いに支え合える関係が…とても好きなんです)フフッ
【完】
元スレ
海未「しんで…死んで、しまいます…っ」ガクガク
絵里「もう、大げさね。せいぜい震度3くらいよ」サスサス
海未「はぁ、はぁ…」ビクビク
絵里「大丈夫…大丈夫よ。…ほら、揺れも収まったわ」ナデナデ
海未「あ、あの、えりぃ…まだ…」ウルウル
絵里「ふふ、いいわよ。落ち着くまで、こうやって撫でてあげるから」ナデナデ
海未「ん…」ギュ-
絵里 (なんだか…今の海未、ちょっと幼くてかわいい♡)クスッ
3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:52:23.79 ID:DqEOZLww.net
絵里「それにしても…ちょっと意外。海未って、地震が苦手だったのね」ナデナデ
海未「…そ、その…おかしい、ですよね。この歳にもなって…」
海未「本当に、情けないです…」シュン
絵里「いや、そんなことないわ。誰にも苦手はあるもの」
絵里「それに…私だって、似たようなものでしょう?」
海未「…?」
4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:53:11.27 ID:DqEOZLww.net
絵里「ほ、ほら…1週間前だって、海未に迷惑かけちゃったし…///」
海未「1週間前……ああ、」
海未「確かに…どっちもどっち、ですか」
海未「あのときは…雷のせいでブレーカーが落ちただけで、泣きながら電話してきましたもんね、ふふっ」
絵里「も、もうっ!わざわざ言わなくて良かったのにっ///」
海未「いいじゃないですか、この部屋には私たちしかいないんですから」クスクス
絵里「海未ったら、まったく…」
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:53:53.83 ID:DqEOZLww.net
絵里「…でもよかった。元気になったみたいで。身体の震えも止まったわね」
海未「あ…」
海未「もう終わり…ですか?」ボソッ
絵里「え?」
海未「い、いや、その、震えは止まっても…まだ、怖いというか…その…だから…///」モゴモゴ
絵里「…」
絵里「…ぷっ。なるほどね、そういうこと」クスクス
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:54:39.46 ID:DqEOZLww.net
絵里「もっと撫でてほしいなら素直にそう言えばいいのに♡」ギュ-ッ
海未「ひゃ…っ///」
絵里「なぁに?地震があってから、甘えんぼさんモードかしら」ナデナデ
海未「い、いけませんか…?」
絵里「ううん、むしろ大歓迎♪」ナデナデ
海未「…ふふ、ではお言葉に甘えて♡」ギュ-ッ
絵里「うふふ、本当にかわいい…♡ 私以外に、こんなふうに甘えちゃイヤよ?」ナデナデ
海未「で、できるわけないじゃないですか…///」
絵里「ええ、知ってる♪」クスッ
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:55:39.86 ID:DqEOZLww.net
絵里「それにしても、久しぶりね。こんなふうに、ふたりきりでじゃれ合うの」ナデナデ
海未「はい…。ここのところ、忙しかったですから」
絵里「海未は弓道のほうも大会が近いものね。それなのに、今日も付き合ってくれてありがとう。練習メニューはあまり独断で決めたくはないから…」
海未「いえ、いいんですよ。私のほうも…絵里とふたりきりになる口実のようなものだと思っていましたし」
海未「とは言っても…いざふたりきりになると、緊張して何もできなかったんですけど…///」アハハ
絵里「それが偶然地震が起きて、パニックに任せて抱きついたら、そのままそういう気分になっちゃった、ってわけね」
海未「はい…///」
絵里「ふふ。ちょっとだけ、地震に感謝ね」
絵里「怯えて涙目になっちゃう可愛い海未も見れたことだし♪」クスッ
海未「え、えり~!///」
12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:57:31.97 ID:DqEOZLww.net
絵里「まあでも…ふたりだけでいるときに停電になるほどの地震は起きてほしくないわよね」アハハ
海未「そんなの、いくら私たちが地震や暗がりが苦手でなくても起こってほしくはないですよ…」
絵里「確かに…それもそうね。でも、もしそんな状況になったらーー」
ギュッ
海未「っ///」
絵里「こうやって…強く抱きしめ合っていたい、かな///」ギュ-
絵里「…すごく、安心する」
海未「絵里…」
海未「…はい…私も、です」ギュ-
海未 (あたたかくて…なんだか眠くなってきました…)
………………
…………
14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 09:58:52.84 ID:DqEOZLww.net
ーーーー
「………み、…きて」
海未 (ん…)
絵里「…海未、起きて…っ」ユサユサ
海未「えり…」ボ-
海未 (ああ…私、あのまま寝て……)
絵里「うみぃ~っ!」ダキッ
海未「きゃっ、絵里!?」
絵里「う、海未、ど、どうしよう…」ウルウル
海未「お、落ち着いてください…。なにか、あったんですか?」ナデナデ
絵里「い、いや、その…ね、気がついたらもう下校時刻で、それで、その…」
絵里「…あの、ね」
絵里「外が…真っ暗なの…///」
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 10:06:09.01 ID:DqEOZLww.net
海未「…」
海未「…ぷっ。ふふ、うふふ…っ」クスクス
絵里「な、なによ…そんなに笑わなくても…///」ムゥ
海未「ふふ、すみません、絵里があまりにも可愛かったものですから…ふふ…」
ギュッ
絵里「…っ///」
海未「帰りましょうか、絵里」ニコッ
絵里「…うん…///」ギュッ
海未 (私はこうやってお互いに支え合える関係が…とても好きなんです)フフッ
18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/30(土) 10:06:59.49 ID:DqEOZLww.net
【完】
絵里「ん…?地震、かしら…」 海未「…っ」ビクッ