1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 00:59:22.56 ID:nf0L8lKw0

律子「はぁ?」

P「いや、ホントなんだって。さっき医者に診断されたんだ」

小鳥「プロデューサーさんが嘘をつけない人だってことは知ってますけど……」

P「音無さんは信じてくれますか?」

律子「わ、私だって信じたいですよ! ただ、あまりにも突拍子がないというか」

P「俺もまだ平静とは言いがたいけどな……つまり俺は今、イチャイチャしてくれる相手を探してるんだ」

律子「ちょっと、アイドルに手は出さないでくださいよ?」

P「それは最後の手段だな……」

律子「じゃあ誰に頼むんですか?」

P「………………」ジー

律子「……えっ」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:04:38.60 ID:nf0L8lKw0

律子「わ、わわわ私ですか!?」

P「プロデューサーなら、多少外でイチャイチャしてても問題ないだろ?」

小鳥「パパラッチの心配も無いですからね」

律子「む、無理ですよ……私、ロクに男の人と付き合ったことも無いですし」

P「そうなのか?」

律子「はい……デートどころか、一緒に何かをした経験すら無いんです……」

P「あ、その辺は大丈夫。デートプランは俺が立てるし、律子は軽い気持ちでイチャついてくれればいいから」

律子「だからそれがハードル高いんですって!」



美希「……ふ~ん。ハニー、そういう病気なんだ……」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:10:14.66 ID:nf0L8lKw0

律子「そもそも、その病気について詳しく聞いてないんですけど」

P「ああ、忘れてた。ちょっと説明するよ」


P「……まずイチャイチャする期限は、前回にイチャイチャしてから6時間以内」

P「時間経過と共に爪が黒くなって、真っ黒になるのが6時間後。この瞬間、体が爆発四散する」

P「また、一般的に『女の子』と呼んでも良い人間であれば誰でも良い」

P「例えば876の涼くんはアイドル衣装ならOKだが、私服ならNGというわけだ」


小鳥「……ずいぶん細かく分かってる病気なんですね」

P「日本の医療技術も捨てたものじゃないって実感しましたよ」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:18:41.36 ID:nf0L8lKw0

律子「肝心の『イチャイチャする』の部分が曖昧なんですけど……」

P「そこが、実はよくわかってないらしい。有効なら爪の色が元通りになるからすぐ分かるらしいんだけど」

律子「また厄介な……それで、あと何時間残ってるんです?」

P「さぁ、いつ発病したか分からないからな……ちなみに医者で宣告を受けてから3時間経ってる」

小鳥「そ、それって危なくないですか!?」

律子「最長でも3時間……最短なら1秒後に爆発してもおかしくないじゃないですか!」

P「いやいや。俺の爪見てみろって」

律子「……あ、ホントに少し黒くなってる……これ、黒くなり始めたのはいつ頃なんですか?」

P「それは……4時間くらい前だったかな?」

律子「ということは、発病したのが4時間前と見ていいと思います」

小鳥「残り2時間しかありませんよ!」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:22:20.67 ID:nf0L8lKw0

P「という訳なんだ! 頼む律子! 俺とイチャイチャしてくれ!」

律子「へぇぇ!? そ、そんな、いきなり言われても……」

P「この通り!」バッ

律子「や、やめてください土下座なんて! 私そんなこと望んでませんから!」

小鳥「プロデューサーさんもそれだけ切羽詰ってるんですよ、律子さん」

律子「う、うう……わ、わかりましたよ!」

P「ホントか!?」

律子「治るまではお付き合いします! その代わり、絶対完治させてくださいね!」

P「ありがとう律子! お前がいて良かったよ」

律子「ふぇっ……な、何を言い出すんですか、もう……」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:26:19.66 ID:nf0L8lKw0

P「まず、何をしようか」

律子「それはプロデューサー殿が考えてくださいっ」

P「えーと……時間もないし、とりあえず」サッ

律子「……なんですか、この手は」

P「手でも繋いでみようかなって」

律子「い、いきなり、手を……!?」

P「簡単にできるからな。あんまり男の手なんか握りたくないだろうけど」

律子「い、いえっ! プロデューサーなら、気にしません……」


ギュッ



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:35:35.51 ID:nf0L8lKw0

律子「~~~~~っ!」

P「……なんか、ドキドキするな」

律子「く、口に出して言わないでください……」

小鳥(律子さんったら真っ赤になってる。デジカメで撮っておこっと)

P「……あ。爪の色が」

律子「へぇぇ! すごいですね……みるみる元通りの色になっていく……」

小鳥「思ってたより簡単でしたね?」

P「はい、意外と軽めで良かったです。律子、これからも頼んでいいか?」

律子「こ、これからもですか!? ま、まあ……これくらいなら平気かな。これ以上のことを求められたりしない限りは……」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:40:19.13 ID:nf0L8lKw0

【レッスンスタジオ】


美希「……ってワケなの!」

あずさ「あらあら、大変なことになってたのね~」

響「自分、プロデューサーに爆発して欲しくないぞ……なんとか治らないのか?」

美希「プロデューサーが言ってたけど……自然にほっとくと治るけど、それがいつ頃になるかは人によるんだって」

伊織「また面倒な病気ね……」

真「それにしても、まさか律子が協力するなんてね」

美希「ミキも、それにはびっくりしたの! あの律子、さんが……」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:47:55.11 ID:nf0L8lKw0

千早「美希はやはり、プロデューサーに協力するのでしょう?」

美希「もっちろんなの!」

貴音「しかし、6時間という制約には厳しいものがあります」

亜美「え? ど→いうこと、お姫ちん」

貴音「わたくし達が協力するとしても、今のままではプロデューサーは爆発されてしまうということです」

真美「??」

貴音「わたくし達はどれほど遅くても9時には事務所を出て帰宅し、次の日の朝9時に出社致します。すると……」

春香「あーっ! 夜9時から朝9時までの12時間、プロデューサーさんがイチャイチャできないよ!」

貴音「その通りです。それこそプロデューサーの家に泊まり込むくらいの覚悟が必要なのです」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 01:56:13.69 ID:nf0L8lKw0

美希「みんなはしなくてもいいの! ミキだけで十分なの!」

貴音「インフルエンザで40度の熱がある時でも、プロデューサーの家に泊まるのですか? 病気が移るだけではないでしょうか?」

美希「う…………」

あずさ「気持ちは分かるけど、一人でやろうとするのは良くないと思うわ~」

真「それ以前の問題として、まず協力したいかっていうのがあるよ。例えば、雪歩は男の人が苦手なんだし」

雪「は、はいぃ……」

真「ちょっとアンケートとってみようよ。プロデューサーに協力したい人、したくない人で」



-結果-

協力したい:春香、美希、やよい、伊織、貴音、亜美、あずさ
協力したくない:千早、雪歩、真、響、真美



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:06:20.85 ID:nf0L8lKw0

真「結構割れたね」

美希「雪歩は分かるけど、真くんはなんで協力したくないの?」

真「したくないっていうか、できないと思うんだよね。悲しいけど、僕はほとんど男装アイドルだし……」

春香「確かに、イチャイチャしてる気分にはなれないかも」

あずさ「亜美ちゃんは協力したい方なのに、真美ちゃんは協力したくない方なのね~」

真美「だ、だって……恥ずかしいじゃん……」

貴音「そう考えても無理はありませんね。その年頃ですから……」

伊織「それより、千早と響が協力したくないってどういうことなのよ!」

千早「私、今は歌に集中したいから。他の人が協力するなら、私一人くらいいなくてもいいでしょう?」

響「い、イチャイチャするって……そ、そういうのはもっと仲良くなってからでないとダメだぞ!」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:13:43.80 ID:nf0L8lKw0

春香「協力したくない人にもそれぞれ理由があるみたいだし……協力したい人だけでプロデューサーさんにお話しに行こっか」

伊織「そうね。あいつ泣いて喜ぶかも! にひひっ」

やよい「うっうー! みんなでプロデューサーを助けましょー!」

亜美「お→!!」

美希「うぅ……ライバルが増えたけど、ミキ負けないの!」

あずさ「大変なことになってきたわね~」

貴音「ある程度予想はできていたことです。ですが、今はプロデューサーの身の安全を最優先と致しましょう」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:19:11.30 ID:nf0L8lKw0

【午後6時 765プロ事務所】


P「朝11時に発病。昼3時に律子で解消したから、次のリミットは夜9時か」

小鳥「あと3時間。ちょっとお仕事してるとすぐ時間過ぎちゃいますね」

P「本当ですよ。正直、仕事してても時間が気になってしょうがないんです」

律子「……じゃ、じゃあ」

P「ん?」

律子「気になる度に、手を繋げばいいんじゃないですか……」

P「えっ……」

律子「……あ、ああっ! 今のナシ、ナシです! 撤回しますっ!!」

小鳥(律子さんかわいいなぁ)



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:27:29.68 ID:nf0L8lKw0

春香「プロデューサーさん!」

P「おかえり、春香……ってどうしたんだ、揃いも揃って」

春香「実は、かくかくしかじかで……」

P「な、何ィ!? お前たちまで俺を助けてくれるのか!?」

美希「他でもないハニーのためだもん!」

伊織「わ、私は別にあんたのためってわけじゃないわよ。ただプロデューサーが減ると765プロの仕事にも影響が」

あずさ「……とにかく、プロデューサーさんにいなくなってもらっては困ります~」

やよい「勝手に爆発しちゃダメですよー?」

P「みんな……すまない。いや、ありがとう」


律子「……せっかく、私だけだと思ってたのに……」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:32:28.37 ID:nf0L8lKw0

P「ただ、お前たちが泊まるって話は無しだ」

美希「えー!?」

P「アイドルと一緒に住んでみろ。同棲だって特ダネにされるのがオチだ」

律子「その点、私なら……」

P「律子もダメ。外でイチャイチャできる点は助かるが、自分の家に未成年を連れ込むなんてできるわけないだろ」

小鳥「それじゃあ、どうするんですか?」

P「…………」ジー

小鳥「……えっ?」


小鳥(あれ、このパターンは……)



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:39:48.55 ID:nf0L8lKw0

小鳥「……あの。私、まだ若いつもりでしたけど。さすがにこの子達に比べると『女の子』は無理が……」

P「やってみなきゃ分からないですよ?」

小鳥「えぇ~!?」

美希「でも……ピヨちゃんでホントに爪の色、元通りになるの?」

P「……まず実験しておきたい、っていうのはあるな」

小鳥「ですよねー……あはは」

春香「いざ泊まってリミットギリギリで無理、ってなったら嫌ですもんね!」

小鳥「………………」

P「試しにイチャイチャしてみればいいだけの話です。では、さっきと同様に手を繋いで」

小鳥「……こう、ですか?」

ギュッ

P「そうそう。って、あれ」

小鳥「あ…………」


P「爪の色、黒いままだ……」



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:46:12.90 ID:nf0L8lKw0

小鳥「ほら……私なんて、もう……」

P「待ってください! もしかして、こういうことじゃ!?」

ギュウッ

小鳥「ぷっ……プロデューサー、さんっ」

春香「ふわぁぁぁ! プロデューサーさんが小鳥さんに抱きついたよぉ~!」

亜美「うっしっし→、いっぱい写真撮るよ→!!」

美希「うぐぐ……!!」

P「音無さん……」

小鳥「だ、だめぇ……わたし、わたしなんかと……」

あずさ「なんて羨ましいのかしら……」

貴音「ええ。それに小鳥嬢も『だめ』と言いつつ恍惚な表情を浮かべておられます」

やよい「…………」ドキドキ



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 02:54:10.59 ID:nf0L8lKw0

P「ほら、音無さん」

小鳥「ふぇ……あ、爪の色が元に……」

貴音「……なるほど、そういうことでしたか。流石は貴方様です」

亜美「またしてもど→いうことだい、お姫ちん」

貴音「小鳥嬢は大人の恋愛を知っておられます。よって、手を繋ぐ程度では軽すぎて効果が無かったのです」

伊織「大人の恋愛って言っても、耳年増だけどね……」

美希「爪の色が戻ったってことは、ピヨちゃん『女の子』だと思われてるの! 良かったね!」

小鳥「あ、そういうことかぁ……」

亜美「善人だって思われて生き返ったベジ→タとおんなじ?」

律子「なんであんたがそんなの知ってるのよ……」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 03:00:42.56 ID:nf0L8lKw0

P「それで……無茶なお願いだってことは分かってるんですけど」

小鳥「はい……」

P「これから俺の病気が治るまで、一緒に暮らしてくれませんか?」

小鳥「……いいですよ」

P「あ、やっぱダメですよね。困ったなぁ……って、ええぇ!?」

小鳥「もちろん、今日からですよね?」

P「で、できることなら」

小鳥「……長い間泊まるのなら、荷物の準備もしないと」

美希「もー! そろそろ二人とも離れるの! 実験は終わったの!」

P「あ……っ」

小鳥「やだ、私ったら……」



190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 11:29:34.53 ID:nf0L8lKw0

小鳥「じゃ……じゃあ私、今日はもう帰ります。お泊まりの支度しないと」

P「あ、はい。よ、よろしくお願いします」

小鳥「こちらこそ、不束者ですが……」

P「準備できたら連絡してください。迎えに行きますから」

小鳥「はいっ」



美希「むー。ピヨちゃんだけズルいの!」

律子「流石にこればっかりはね。世間体もあるし」

美希「……え?」

春香「『こればっかりは』って……律子さんも、もしかしてプロデューサーさんのこと」

律子(あ……う、うっかり口に出してた!?)

美希「………………」



197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 11:36:45.83 ID:nf0L8lKw0

美希「この際だから聞いておきたいの! みんなは何でハニーに協力しようと思ったの?」

春香「美希は、プロデューサーさんが好きだから?」

美希「トーゼンなの! ハニーにはミキがついてるから大丈夫だって、ミキ思うな!」

春香「……私は、プロデューサーさんにお世話になってるから。たまには恩返ししようと思ったの」

やよい「私も春香さんとおんなじです~。プロデューサー、かわいそう……」

亜美「だって面白そうじゃん! 兄(C)とイチャイチャするの楽しそうだC!」

伊織「さっきも言ったけど、あいつがいないとプロデュース業が律子一人に偏るから……それだけよ!」

あずさ「……運命の人だと思うから」

春香「えっ」

美希「えっ」

あずさ「………………」



202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 11:46:31.50 ID:nf0L8lKw0

貴音「あずさ、それは……」

あずさ「いいのよ、貴音ちゃん。私、ただでさえ押しが弱いから……隠してたら前に進めないような気がするの」

貴音「……そうですか。決意したのであれば何も申しません。成功をお祈り致します」

美希「…………ぜんぜん気付かなかったの。あずさがハニーのこと好きだったなんて」

あずさ「うふふ、黙っててごめんなさい。でも宣言したからには、美希ちゃんには負けないわよ~?」

美希「う……て、手強いの……」

春香「そういう意味なら、律子さんもそうですよね? さっきのもありますし」

律子「……はぁ。今更黙っててもしょうがないかあ」

美希「それってもしかして……」

律子「そうよ。私、ずっと前からプロデューサーが好き。悪い?」

春香「うわ、開き直った!」



206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 11:53:43.18 ID:nf0L8lKw0

亜美「お姫ちんは→?」

貴音「今まで殿方との交流も無かった故、これが良い機会だと考えたのです」

美希「……まさか貴音までハニーが好きとか言わないよね?」

貴音「…………黙秘権を行使致します」

美希「えっ」

やよい「もくひけん?」

あずさ「つまり、話したくないってこと~」

伊織「話したくないって……」

律子「もう、それが答えみたいなものでしょ」

春香「……プロデューサーさん、ハーレムですよ! ハーレム!」



210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:02:20.00 ID:nf0L8lKw0

【午後9時 765プロ事務所】

P「ちょっとスケジュールを立ててみたんだけど、こんな感じでどうかな」

春香「この書いてある時間にイチャイチャすればいいってことですよね?」


06:00 起床。小鳥
09:00 出社。事務所にいる誰か
12:00 昼休み。事務所にいる誰か
15:00 仕事中。事務所にいる誰か
18:00 仕事中。事務所にいる誰か
21:00 退勤。事務所にいる誰か
24:00 就寝前。小鳥


あずさ「どうして3時間おきなんでしょう~」

貴音「1秒でも過ぎれば爆発するとの話ですので、余裕を持って見積もっているのでしょう」

P「その通りだ。さすが貴音だな」

貴音「いえ、これしきのこと……」

P「だが、この計画にはいくつか問題がある」



212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:10:22.52 ID:nf0L8lKw0

P「まず俺が1人で仕事に行く場合、この計画は破綻する。周りに誰もいないから制限時間がリセットできないんだ」

律子「プロデューサー殿は多忙ですからね。事務所に顔を出さない日もありますし」

P「ああ。しかも出先となると人の目もある。イチャイチャできる相手も限られてくる」

やよい「じゃあ、アイドルじゃない律子さんか小鳥さんですか~?」

P「フ……やよいは賢いな」

やよい「えへへ。プロデューサーに褒められちゃいましたー!」

美希(いいなあ……)

春香「じゃあプロデューサーさんが事務所に来ない日は、どっちかと待ち合わせをしてイチャイチャするってことですか?」

P「その通りだ。ただ二人にも都合があるだろうし、無理強いは」

律子「やります」

小鳥「やります」

P「…………ど、どうも」



217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:17:17.47 ID:nf0L8lKw0

P「もう1つ問題がある。寝る時だ」

伊織「……あ。24時から6時に寝るとしたら、それって6時間ちょうどじゃない」

P「つまり寝坊した場合、俺は何も気付かないまま爆発四散している可能性がある」

春香「こ、怖っ! 怖いですよプロデューサーさん!」

P「3時間で1回起きるって手もあるが、俺だけならまだしも、音無さんまで起こすのはしのびない」

あずさ「それに眠気がすごい状態でイチャイチャするなんて、できるでしょうか~」

小鳥「……それについては、何とかなると思います」

P「え? 何かいい案があるんですか」

小鳥「うふふ。それは今晩のお楽しみですよ、プロデューサーさん」



223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:26:50.47 ID:nf0L8lKw0

P「では、それは音無さんにお任せします。で、実は今まさに9時なんだが」

貴音「計画表によると、ちょうど触れ合わねばならない時間ですね」

美希「はいはいはいはい!! ミキがやればいいって思うな!!」

P「……じゃあ、ミキに頼む」

美希「はいなのー!」

ギュウ

P「ちょっ、いきなり抱きつくな!」

美希「えへへ……ハニー、あったかいの」

春香「美希、ダイタンすぎるよぉ~」

P「……でも爪の色、黒いままだぞ」

美希「えっ?」



233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:36:55.53 ID:nf0L8lKw0

貴音「やはり、爪の色が元通りになるための規則があるのでしょう」

やよい「律子さんと小鳥さんで違ったのも、たぶんそのせいですよね~?」

律子「……あ、もしかして」

亜美「律っちゃん、分かったの→?」

律子「私の時は手を繋ぐだけだったけど、小鳥さんはそれが『イチャイチャしている』とは思わなかった」

亜美「ふむふむ」

律子「でも、それって逆も言えるんじゃないかしら」

伊織「……どういうことよ?」

律子「つまり、その判断は女性だけじゃなくて、男性……プロデューサーにも適用できるってこと」

あずさ「プロデューサーさんが『イチャイチャしている』と考えなければダメってことですか~?」

律子「だと思います」



235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:41:48.48 ID:nf0L8lKw0

美希「あ、そっか。ミキ、いつもこれくらいはやってるもん」

P「確かに……」

美希「じゃあ……えいっ!」

チュッ

P「お、おい!」

律子「あ、あんた何やってんの!」

やよい「わぁ……美希さんがプロデューサーのほっぺにチューしちゃいました~!」

あずさ「……ああいう強引さが、私には足りないのかしら~」

貴音「その感情、わたくしにも理解できます。あずさ」

春香「……でも、やっぱり黒いままですよ。プロデューサーさんの爪」

P「あ、ほんとだ」

美希「……な、なんで?」



243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 12:52:19.89 ID:nf0L8lKw0

伊織「じゃあもう、理由は2つしかないじゃない」

亜美「ふたつ?」

伊織「決まってるでしょ。1つは、単にイチャイチャ度が足りない」

律子「……あそこまでして反応なしだから、そうではなさそうだけど」

伊織「もう1つは、そもそもプロデューサーが美希を何とも思ってないってこと」

美希「そ、そんなことないもん! デコちゃんひどいの!」

伊織「あのねぇ……プロデューサーの命がかかってるのよ? もうちょっと冷静に物を見なさいよ」

美希「う、う……」

伊織「もう明らかじゃない。プロデューサーもあんまり嬉しそうじゃないし」

律子「もしそうだとしたら、美希は『イチャイチャする』の対象外ってことになるわね」

美希「……う……うわぁぁぁん!! ひどいのハニー!! ミキのこと、ミキのこと……うわぁぁぁぁん!!」

P「うわっ! な、泣くなよ美希、それほどのことじゃないだろ!?」

律子(いやいや、それほどのことですって)

伊織(鈍すぎでしょ、コイツ……)



249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 13:03:24.17 ID:nf0L8lKw0

律子「となると、プロデューサー殿の気持ちを聞いておく必要がありますね」

P「お、俺の気持ち?」

伊織「あんたが私たちのことをどう思ってるかってこと。それで結果が変わるんだから聞くのは当然でしょ!」

P「いいっ!?」

亜美「ほらほら兄(C)! 白状しちゃいなよ→」

あずさ「さぁ、プロデューサーさん!」

貴音「早く! 早く言うのです!」

P「あ、あずささんと貴音まで、何言ってるんだ! これってつまり……」



P(だ……誰に気があるのか、言えってことじゃないかぁぁぁぁ!!)



259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 13:21:43.54 ID:nf0L8lKw0

律子「一応、協力してくれない子たちの分も含めて、教えてもらえます?」

P「な、なんで!?」

律子「いざって時にお願いできるじゃないですか。ほら、早くしてください」

P「う、うぬぅ……」



P「……まず、協力してくれる子たちについてだが。春香、亜美、やよいに対してそういう気持ちになったことは無い」

春香「ごふぅっ」

律子「は、春香!?」

春香「だ、だいじょうぶです……あ、あはは。正面から言われると、結構……」

あずさ「春香ちゃん、もしかしてあなたも……」

春香「べ、別にいいじゃないですか! 私のことなんて!」



267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 13:31:33.96 ID:nf0L8lKw0

P「美希は、たまにそう思ったこともあったんだが……」

美希「グス……ほ、ほんと……?」

P「ああ。でもある時から、お前のアプローチは単に背伸びしてるだけのように見え始めてさ」

美希「せのび……」

P「一度そう考えたら、何をされても『妹』のようにしか見えなくなってしまったんだ……すまない」


やよい(うう~、プロデューサーは私のお兄ちゃんなのにぃ~)

亜美(あれっ、やよいっちから黒い何かが出てる……)


美希「……そういうことならしょうがない、よね」

P「美希……」

美希「でもミキ、ハニーの妹でもいいよ! それでも、ずっと一緒にいられるもん!」



276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 13:37:36.88 ID:nf0L8lKw0

P「まあ、妹と言うにはいささか成長しすぎてる感はあるけど……」

律子「……どこ見て言ってるんですか、プロデューサー」

亜美「兄(C)、それってセクハラだよ→」

P「ち、違う! そういう意味じゃなくてだな」

美希「ミキ、気にしないよ? ハニーがヘンタイさんでも」

P「変態って……」

美希「あはっ! これからもずっとそばにいてね、お兄ちゃん!」

P「…………っ!!」


貴音「……おや、爪の色が戻りましたね。面妖な……」

律子「そっか、兄妹でイチャイチャするパターンもあるのね。さすが美希、転んでもタダでは起きないわ……」

美希「やった! これでミキもハニーの役に立てるの!」



282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 13:46:34.54 ID:nf0L8lKw0

伊織「……わ、私は……?」

P「伊織は……いいよな。ふだんそっけない感じだけど、実は気を使ってくれてるところとか」

伊織「は……」

亜美「そういえばいおりん、さっきも兄(C)の体のこと気にしてたもんね→」

伊織「べ、別にそんなのじゃ……」

P「でも俺は伊織のそういうとこ、好きだよ」

伊織「すっ……!?」

春香「……また無意識でそういうこと言うんですね。プロデューサーさん、そのうち刺されちゃいますよ」

亜美「嫉妬に狂ったはるるんに?」

春香「……あははー」

P「どうした伊織、顔が赤いぞ? 熱でもあるのか?」

伊織「うるさーい! この変態! 変態! 変態大人!」

P(中国語で罵られてしまった……)



289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 13:55:45.67 ID:nf0L8lKw0

P「貴音とあずささんには、つい甘えたくなるんだよな……」

あずさ「甘える……ですか~?」

やよい「それ、分かりますー! みんな頼れるお姉ちゃん達ですから!」

亜美「亜美も、お姫ちんやあずさお姉ちゃんにはつい甘えちゃうYO!」

P「職業柄、俺は普段頼られる側だからな。誰かに甘えられるのって、すごくいいんだ……」

貴音「貴方様が望むのであれば、如何様にでも……」

あずさ「あらあら~。抜け駆けはダメよ、貴音ちゃん」

貴音「ふふ……」

あずさ「うふふ~」

春香「見える……二人の間に火花が散ってます」

P「って、なんかあの二人ピリピリしてるな。何かあったのか?」

春香「……ホントに夜道には気をつけた方がいいと思いますよ、プロデューサーさんは」



293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:03:20.72 ID:nf0L8lKw0

やよい「でも一番最初にイチャイチャしたのは、律子さんなんですよね?」

P「ああ。律子はいいな」

律子「んなっ!?」

美希「律子……さんって、すごく厳しいよ? ハニーってMなの?」

P「いや、ギャップがね」

美希「ギャップ?」

伊織「……そういえば律子って、仕事以外だと結構優しかったりするのよね」

P「よく分かってるな。そういう、めちゃめちゃ厳しい人がふいに見せた優しさがいいんだよ」

律子「あ、あぅ……な、何言ってるんですか……」

亜美「でも、ずっと優しいピヨちゃんもいいんでしょ→」

P「そうなんだよ。それはそれでまたいいんだ」

伊織「あんた節操なさすぎでしょ……」



300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:12:13.48 ID:nf0L8lKw0

亜美「ちょっと律っちゃん、あんなこと言ってるよ→」

律子「……プロデューサーも男性だから。それに、全員が好きってことじゃないんですよね?」

P「当たり前だろ。あくまでも『ちょっと良さそう』って思ってるってだけだよ」

美希「ミキ、負けないもん!」

伊織「負けるとかじゃなくて、プロデューサーを助けるって話でしょ!」

やよい「……プロデューサーの気持ちは分かりましたけど、この後どうするんですかー?」

あずさ「今日は美希ちゃんのおかげでリセットされたから、もう解散かしら~」

律子「とっくに9時過ぎてるし、その方がいいですね。あまり遅くなっても危ないですから」

貴音「ええ。誰がいつプロデューサーのお相手となるかは明日以降でもよろしいかと」

P「よし、分かった。みんなありがとう! 迷惑かけるが、これからよろしく頼む!」

美希「任せてなのー!」



313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:21:07.11 ID:nf0L8lKw0

【午後10時 Pのアパート】


小鳥「お邪魔します」

P「散らかってますけど……」

小鳥「お気遣いなく。そのうちパパッと掃除しちゃいますから」

P「い、いやいや! そんなことさせられないですよ!」

小鳥「私が勝手にやるんです。大丈夫、エッチな本は捨てずに机に置いておきますから」

P「それならいっそ捨ててください!」

小鳥「うふふっ。そんな必死にならなくてもいいのに」

P「……遊ばれてる気がする」



320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:29:35.41 ID:nf0L8lKw0

小鳥「そういえば夕食は食べました?」

P「いえ、まだですけど」

小鳥「じゃあ作っちゃいますね。キッチンお借りします」

P「だからそんなこと……」

小鳥「せっかく一緒に暮らすんです。同居は持ちつ持たれつが原則ですよ?」

P「……音無さん」

小鳥「なーんて。本当は私も、男の人と付き合ったことないからよく分からないんです」

P「あれっ……そうなんですか? よく男の人がどうって話してるからてっきり」

小鳥「伊織ちゃんが言ってませんでした? 耳年増だって」

P「……そうでしたっけ」

小鳥「いい関係になろうとすると、みんな逃げちゃうんですよね。重いとか、飽きたとか……」



325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:36:39.49 ID:nf0L8lKw0

小鳥「だから一緒に暮らそうってプロデューサーさんが言ってくれたとき、私も嬉しかったんですよ?」

P「え……あ、あまり深い意味は無くて」

小鳥「分かってます。でも、お互いを理解するためのきっかけとしては十分ですよね?」

P「………………」

小鳥「美希ちゃんやあずささんみたいに魅力的じゃないけど、私だって負けられないです。崖っぷちですから」

P「音無さん、それって……」

小鳥「あ、オリーブオイル置いてないんですね。プロデューサーさん、悪いんですけど買いに行って貰えますか?」

P「え……は、はい」

小鳥(病気とか、アイドルとか。今は、何も考えずに楽しみたい。この生活を)

小鳥(だって……私も、プロデューサーさんが……)



334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:43:54.90 ID:nf0L8lKw0

【午後10時半 スーパー】


P「結構歩いてしまった……こんな時間に開いてるスーパー、ここしか無いからな」

千早「……プロデューサー?」

P「千早! なんでこんな時間に」

千早「家で新譜のメロディを確認していたら、つい遅くなってしまって」

P「つい、って……危ないだろ、女の子1人で」

千早「大丈夫です。誰も私に興味なんて持ちません」

P「そういう問題じゃない。ったく、買い物終わったら待ってろ。送っていくから」

千早「…………はい」



338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:50:54.46 ID:nf0L8lKw0

【午後11時 帰宅中】


千早「すみませんプロデューサー。荷物まで持ってもらって」

P「大したことないよ、これくらい」

千早「……ご病気の方はどうなんですか?」

P「みんなの協力のお陰でなんとかなりそうだ。治る方法はまだ分からないけどな」

千早「私……プロデューサーより歌の方を優先してしまって。申し訳ありません……」

P「それでいい。俺なんかに気を使って歌に影響が出る方がまずいよ。その辺、千早はよく分かってるよ」

千早「……ありがとうございます」

P「ああ……ん、あと1時間か」

千早「1時間? 何がですか?」

P「次にイチャイチャするまでの時間。3時間おきって決めてるんだよ」

千早「………………」



341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 14:59:56.53 ID:nf0L8lKw0

千早「私、これくらいしかできませんが……」

グイッ

P「……ち、千早?」

千早「ドラマで見たことがあります。仲の良い男女は、こうやって腕を組むんですよね?」

P「そ、そうだが。まさか千早が、こんなことをするとは」

千早「どうです? 少しは、そういう気分になりましたか?」

P「……ああ。ほら」

千早「……爪? 爪がなにか……」

P「俺が満足すると、爪の色が黒から元通りになるらしい。たった今、普通の状態に戻ったってこと」

千早「……そうですか。良かった」

P「それにしても、意外と千早も興味あるんだな。こういうの嫌いじゃなかったのか?」

千早「ええ。でも、不思議とイヤな気は……あ、ウソです! 私、変態じゃ……」



344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:06:46.50 ID:nf0L8lKw0

【午後11時半 Pのアパート】


P「ただいま~……ただいまなんて言うのも久しぶりだな」

小鳥「おかえりなさい。ご飯にします? お風呂にします?」

P「そりゃあご飯です。お風呂はまだ沸かしてないですよ」

小鳥「いえ、沸いてますよ」

P「えっ」

小鳥「たぶん遠くのスーパーまで行くだろうと思ったので、空き時間でお風呂を掃除して、沸かしておきました」

P「あ……そ、そうですか……」

小鳥「あと簡単にですけど、床が散らかってたので片付けて、テーブルや棚も拭いて……」

P「………………」



350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:12:35.73 ID:nf0L8lKw0

小鳥「……引きました?」

P「い、いえっ! 全然!」

小鳥「本当ですか? 私、こんなものじゃないですよ?」

P「……だ、大丈夫です」

小鳥「プロデューサーさんの知らない間に、プロデューサーさんの持ち物が整理されてたり」

小鳥「スーツから香水の匂いがしたら、誰と一緒にいたのか問い詰めたり」

小鳥「そんなこと、平気でやりますよ?」

P「そ……それでも、ギリギリセーフ!」

小鳥「……ふふっ。ありがとうございます、プロデューサーさん」



358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:19:23.15 ID:nf0L8lKw0

小鳥「それじゃ、オリーブオイルお借りしますね」

P「あっ、はい」

小鳥「ここに入れて炒めてっと」

ジュウウウウ

小鳥「じゃあねなんて言わないで~♪ またねって言って~♪」

P「……いい匂いがしてきた」

小鳥「そうでしょう? あと5分くらいでできますから、もう少し待ってくださいね」

P「はーい」

小鳥「私のものにならなくていい~♪ そばにいるだけでいい~♪」



366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:27:48.74 ID:nf0L8lKw0

小鳥「はい、できあがり。少し遅めの夕食になっちゃいましたね」

P「お、おぉ……あの冷蔵庫の数少ない食材から、よくもここまで」

小鳥「これとこれ、テーブルに運んでもらえます?」

P「了解です。これは美味そうだな……」

小鳥「まだ食べちゃダメですからねー」

P「はーい」

小鳥「もう……さっきからプロデューサーさん、子供みたいですよ?」

P「男はいつでも子供の心を忘れないものなんです」

小鳥「それってそういう意味じゃないですよっ」

P「細かいことはいいじゃないですか。手作りの料理を久しぶりに食べられるから、ちょっとテンション上がってて」

小鳥「プロデューサーさんも、ずっとお独りなんでしたっけ。これからは私が作るから大丈夫です!」

P「それは、ぜひお願いしたいです。男一人は、正直寂しいんで……」



371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:35:51.02 ID:nf0L8lKw0

P「いただきますっ」

小鳥「いただきます」

P「うん……うまい! このニラレバが……あれ、レバーとかあったっけ」

小鳥「ここに来る時に持ってきたんです。ウチの冷蔵庫にあったんですけど、どうせしばらくはウチに帰りませんし」

P「そういえば、結構荷物多かったですよね。じゃあこのニンニクやレンコンやトロロやチーズも……」

小鳥「はい。持ってきました」

P「ええっ!? お、重かったんじゃ……」

小鳥「だいじょうぶです、私よりは重くないですから!」

P「………………」

小鳥「………………」

P「……わぁー、これもおいしいなあ」

小鳥(あちゃあ、やっちゃった……)



376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:45:13.37 ID:nf0L8lKw0

P「……実際、そろそろ考えないといけないんですけどね」

小鳥「え?」

P「誰かと付き合うってことですよ。今のままだとずっと独り身でしょうけど、俺は基本的に寂しがり屋なんです」

小鳥「プロデューサーさん……」

P「音無さんは自分のこと重いって言いますけど……1人ぼっちが嫌いな俺からすれば、これくらいむしろ大歓迎ですよ」

小鳥「……お世辞がお上手なんですから」

P「割と本気ですけど」

小鳥「………………」

P「でも、病気にでもならなかったら……音無さんみたいないい人と、一緒に暮らす機会なんてあったかどうか」

小鳥「そんな。プロデューサーさんなら……あら?」

P「? どうしました?」



小鳥「爪の色……なんで、元通りになってるんですか……?」



382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:50:07.60 ID:nf0L8lKw0

P「!?」

小鳥「9時から放置してる割には黒ずんでないですよね?」

P「そ、そうですね」

小鳥「日付が変わるくらいに私とイチャイチャするって話でしたよね?」

P「そ、そうですね」

小鳥「これってイチャイチャしないと元通りにならないんですよね?」

P「そ、そうですね」

小鳥「さっきからそうですねしか言いませんけど聞いてますよね?」

P「はい聞いてます!」

小鳥「じゃあ、誰ですか?」

P「えっ」

小鳥「タイミングとしてはさっきスーパーに行った時ですよね。誰とイチャイチャしたんですか?」



389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:56:34.04 ID:nf0L8lKw0

P「ち……」

小鳥「ち?」

P「ち、千早と、たまたま会って……千早が、自分にはこれくらいしかできないからって」

小鳥「千早ちゃんから? あの子、非協力の方でしたけど」

P「どうやら、俺より歌を選んだことに引け目があったみたいです。腕を組んだだけで、それ以上のことは何も」

小鳥「ふ~ん……それって、明日千早ちゃんに確認してもいいですか?」

P「い、いいですよ! 嘘じゃないです!」

小鳥「……そこまでするつもりは無いですけど。プロデューサーさんは嘘をつけない性格の人ですし」

P「信じてくれました?」

小鳥「信じてますよ、最初から。何があったのかなって、ちょっと気になっただけです」



396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:04:20.13 ID:nf0L8lKw0

小鳥「……恋人気取りで、ウザいですか?」

P「いえっ、全然!」

小鳥「そう言ってくれると思ってました。ふふっ」

P「ご、ご飯の続きを頂きましょう」

小鳥「そうですね! 自分で作っておいて何ですけど、今日は自信作ですから」

P「そうなんですか。道理で何食べてもおいしいわけだ」

小鳥「うふふ……ご飯の後はお風呂ですねっ」

P「おいしいご飯にぽかぽかお風呂か。一人だと考えられないな……」

小鳥「いいでしょう、同棲って」

P「……同棲?」

小鳥「あ、ああっ! 間違えました、同居です、同居!」



398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:09:50.39 ID:nf0L8lKw0

深夜0時半―――


小鳥「プロデューサーさん、お風呂先にいただきました~」

P「じゃあ次は俺が…………っ」

小鳥「……どうかしました? プロデューサーさん」

P「いえ……ひよこのパジャマ、似合ってるなって」

小鳥「そ、そうですか? 子供っぽくないですか?」

P「子供っぽくても似合ってればいいんです。かわいいですよ、音無さん」

小鳥「え、えへへ……そうかなぁ」



404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:18:08.01 ID:nf0L8lKw0

P「ふぅ。今日は色々大変な日だったな」

P「もう12時回ってるし、音無さんと……なんかやって、リセットしてから寝ないと」

P「あ……そういえば睡眠中に時間制限が来るかも、って問題があったんだっけ」

P「音無さんが『それについては、何とかなると思います』って言ったような覚えがあるぞ」

P「具体的に何をする気なんだろう……風呂を出たら聞いてみるか」

P「まさか音無さん、寝てないよな……」



407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:24:27.68 ID:nf0L8lKw0

ガラガラッ

P「ふー。上がりましたー」

小鳥「あっ、プロデューサーさん。ちょうど準備が終わったところですよ」

P「準備?」

小鳥「寝る準備です。お布団のシーツ汚れてたから予備のと取り替えておきました」

P「……何から何まですみません。家政婦さんみたいなことさせちゃって」

小鳥「好きでやってることですから。さあ、早く歯磨きして寝ましょう。明日も早いんですよ?」

P「……ティッシュが枕元にあるのは偶然ですよね?」

小鳥「あ、いえ。私花粉症なので、もしかしたら夜中に必要になるかもって」

P「ですよねー」

小鳥「……ですよ?」



417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:31:40.40 ID:nf0L8lKw0

P「で、ちょっと聞きたいんですけど」

小鳥「はい?」

P「布団は1つなわけで、俺はどこで寝ればいいんでしょうか?」

小鳥「プロデューサーさんのおウチですから、遠慮無くお布団で寝ればいいんですよ?」

P「じゃあ音無さんはどこで寝るんですか?」

小鳥「まだ寒い時期ですから、私もお布団で寝ますよ?」

P「どういうことです?」

小鳥「言わなきゃダメですか?」

P「…………よく見たら音無さん。顔真っ赤ですね」

小鳥「うぐ……そういうことは言わないでください! 私だって緊張してるんですよっ」

P「……もしかして、寝てる間の問題を解決する方法って」

小鳥「やっと気付いたんですか。もう……」



430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:40:53.45 ID:nf0L8lKw0

10分後―――


P「…………布団に入る前はアレでしたけど。入ってみると、結構平常心でいられますね」

小鳥「……どこがですか」

P「えっ」

小鳥「私なんて……まだ背中合わせなのに、心臓がばくばく言ってるのが止まりませんよぉ……」

P「…………」

ギュッ

小鳥「ふわぁっ!? きゅ、急に抱きつかないで……」

P「かわいいなぁ、音無さん」

小鳥「やだぁ……年上をからかわないでください……」

P「からかってなんかないです。ほら、爪もずっと綺麗なまま」

小鳥「……プロデューサーさんも、満足してるってこと、ですか……?」

P「この爪がなによりの証拠じゃないですか」



442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:49:24.34 ID:nf0L8lKw0

小鳥「……私、男の人と同じ布団で眠るの……ちょっと憧れてたんです」

P「………………」

小鳥「だから、さっきもちょっとはしゃいじゃいました。でもいざやってみると、この体たらく……」

P「頑張りすぎです。焦らなくても、これから毎日一緒に寝られるんですよ」

小鳥「そう、ですね……」

P「音無さん。こっち向いてください」

小鳥「え…………は、はい……」

ゴソゴソ...

P(うっ……か、顔が近い!)

小鳥「……プロデューサーさんをこんなに近くで見たの、初めてです……」

P「きょ、今日はこの状態で寝ませんか? その方がイチャイチャしてる感がありますし」

小鳥「じゃあ……ずっと、ぎゅってしててくださいね」

P「……分かりました。おやすみなさい、音無さん」

小鳥「おやすみなさい……プロデューサーさん」



446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:56:14.31 ID:nf0L8lKw0

第一部完。たくさん支援&保守ありがとう。続きはまた今度スレ立ててやるよー


元スレ
P「女の子とイチャイチャしないと爆発する病気になった」