1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 08:25:00.03 ID:TvQ6GdleO

清「うーん、うーん」ノタノタ

清「うーん、こ、ここは、ど、どこなのかな?
み、見た事もない大きなたてものがいっぱいあって、こ、こわいんだな」ノタノタ

清「ひ、人もた、たくさん歩いてるし、き、今日はおまつりかな?」ノタノタ

清「す、すいません、こ、ここはど、どこですか?」

通行人「……急ぐので」スタスタ

清「と、都会の人はつ、つめたいなぁ、やっぱり」

清「うーん、ど、どっちに行ったらいいかわからないなぁ…あれ?」

清「なな、ろく、ごー、…お、大きな数字が書いてあるので、
き、きっと、え、えらい人がいる所かな?
こ、ここで聞いたらきっとおしえてもらえるかな?」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 08:31:30.39 ID:TvQ6GdleO

清「ご、ごめんください」

清「……る、るすかな?だ、だれもいないみたいだなぁ」

美希「おじさん誰?」

清「う、うわあ!う、後ろから急に声をかけないでほしいんだな」

美希「ファンの人?ここは入ってきちゃ駄目なの」

清「ぼ、ぼ、僕は、ふあんな人じゃないな、ふあんな人っていうのは
き、きっと悪い人なんだねぇ、
僕は悪い事はしないのでち、ちがうんだな」

美希「……」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 08:38:48.17 ID:TvQ6GdleO

美希「……でもおじさんあやしいよ、美希、ピンチ?」

清「ぼ、僕はあやしくないんだな、僕はルンペンなんだな」

美希「ルンペン?」

清「お、お嬢ちゃんはか、髪の毛がき、きんきらきんだけども、が、外人さんですか?」

美希「美希外人じゃないよ?」

清「よ、よかったんだな、が、が、外人さんはこ、怖いので、
で、でも外人じゃないのにか、髪の毛がきんきらきんなのは、どうしてかな?」

美希「あは、変な人なの」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 08:45:15.48 ID:TvQ6GdleO

清「ぼ、僕はへ、変な人ではなくて、ルンペンなんだな」

美希「ルンペンって何なの?」

清「ル、ルンペンっていうのは、お、大人なのに、
し、仕事をしないで、ぶ、ぶらぶら、ぶらぶらしてる人の事だな」

美希「どうしてお仕事しないの?」

清「ぼ、僕は、あ、頭がばかなのて、し、仕事をしようと思っても、
お、お前はじゃまだって言われて、させてもらえないんだな」

美希「ふうん、なんだかちょっとかわいそうなの…」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 08:54:32.77 ID:TvQ6GdleO

ぐう~~~

美希「!」

美希「大きな音なの!おじさんお腹が空いてるの?」

清「は、はい、ぼ、僕のお母ちゃんが亡くなる時に、僕を枕元に呼んで、
清や、お前はお腹が空いたらば、親切な人におにぎりをもらって
食べなさいと言ったので、お、おにぎりがたべたいなぁ」グゥ~

美希「……おじさんおにぎりが好きなの?」

清「は、はい、僕は三度のめしよりおにぎりが好きなんだな」

美希「あは、美希と一緒なの!こっちに来て」チョイチョイ

清「ど、どこに連れていかれるのかな?」

美希「おにぎりが好きな人に悪い人はいないの!
美味しいおにぎりをご馳走してあげるね」

清「わ、わーい、お嬢ちゃんはか、髪の毛はきんきらきんだけど、
や、やさしい人なんだな!」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 09:00:51.54 ID:TvQ6GdleO

美希「おじさん、美希はお嬢ちゃんじゃないよ、美希って名前があるの」

清「み、美希ちゃんですか、そ、そんなら僕も、
おじさんではなくて、清って名前があるんだな」

美希「わかったの、そこに座って待ってて、清さん」

清「は、はい、よろしくおねがいします」



小鳥「ただいまー、ごめんね美希ちゃん、お留守番させちゃって…」

清「こ、こんにちは」

小鳥「ひっ…ど、どちら様ですか…」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 09:07:04.94 ID:TvQ6GdleO

美希「おまたせー、あ、小鳥おかえりー」パタパタ

小鳥「み、美希ちゃん?この方どなた?」ビクビク

美希「清さんだよ」

小鳥「清さんって、どちらの?」

美希「さあ?」

小鳥「さあって、美希ちゃん?知らない人を事務所に入れちゃったの?」ワナワナ

美希「大丈夫なの、悪い人じゃないから!はい、清さんおにぎり」サッ

清「わ、わあ、あ、ありがとう、い、いただきます」ガブリ



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 09:16:35.87 ID:TvQ6GdleO

美希「おいしい?」ニコニコ

清「と、と、とってもおいしいんだな、
こ、こんなにおいしいおにぎりを食べたのは二回目くらいかな」ムシャムシャ

小鳥「け、警察に通報した方がいいかしら…
でも美希ちゃん仲良さそうにしてるし、社長を待ってから…」ブツブツ



29: 保守感謝!散発的になるけど書いていきます 2012/04/23(月) 10:37:47.38 ID:TvQ6GdleO

美希「清さんはどこからきたの?」

清「や、八幡学園というところから来ました」ムシャムシャ

美希「ふうん、聞いた事ないの…それじゃ、これからどこへ行くの?」

清「そそ、それがわからないんだな、僕はどっちに行ったらいいのかな?」

美希「ぷっ、あはは、そんなの美希にわかる訳ないの!」

清「うーん、やっぱりわからないんだな、こ、困ったなぁ」モグモグ

美希「今日はどこに泊まるの?」

清「ぼ、ぼ、僕は、や、宿は別にいらないんだな、眠たくなったら、
ど、どこかののきしたを借りて寝て、そ、それでおなかが空いたらば
親切な人におにぎりをもらって、食べて、い、いつもそうしてるんだ」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 10:44:52.71 ID:TvQ6GdleO

美希「そんなのかわいそうなの!」

清「ぼ、僕はべつにかわいそうな事はないんだな」ゲップ

美希「ねえ小鳥、清さんを事務所に泊めてあげようよ」

小鳥「な、なに言ってるのよ美希ちゃん、そんなの駄目に決まって…」

社長「ふむ、話は聞かせて貰ったよ」

小鳥「社長!」

美希「ねえ社長、いいでしょ、清さんを泊めてあげて」

社長「ふむ、君、名前は?」

清「ぼ、僕かな?や、山下清といいます」

社長「山下清…?まさかな…」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 10:53:06.09 ID:TvQ6GdleO

社長「うーむ、ティンときた!いいだろう、
好きなだけ事務所で寝泊まりするといい」

清「い、いいのかな?」

社長「うむ、そのかわり事務所の雑用は手伝って貰うよ、いいだろう、音無君?」

小鳥「は、はあ、社長がよろしいんでしたら…」

美希「やったの!よかったね、清さん!」

清「は、ははい、もらったおにぎりの分はしっかり働きますので」

社長「わっはっは、しっかり頼むよ!」

小鳥「おにぎりの分だけじゃなくてしっかり働いて下さいね!
(こうなったら少しでも雑用を減らしてやるわ!)」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 11:04:16.10 ID:TvQ6GdleO

――――数日後

小鳥「それじゃ、清さん、そこのテーブルを拭いておいて下さい!」

清「は、はい」ノソノソ

小鳥「……それが終わったら一休みしていいですから」

清「が、がんばります」キュッキュッ



小鳥「はい、お茶淹れましたから休憩にしましょう」コトッ

清「あ、ありがとうございます、
や、やっぱりし、仕事よりもきゅうけいの方が好きだな、うんうん」

小鳥「ぷっ、まったく清さんは」ヤレヤレ



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 11:14:28.64 ID:TvQ6GdleO

美希「おはよーなの」ガチャ

美希「あっ、清さん、お話しよ」スト

清「な、なんの話をするかな、ぼ、僕が兵隊になろうとして検査をうけて、
そしたらやっぱりだめだった話でもするかな?」

美希「なあに、それ?」クスクス

小鳥(美希ちゃんはすっかり清さんになついちゃったわね、何か波長が合うのかしら…)

清「み、美希ちゃんは、まだ若いのに、お仕事をして、と、とってもえらいんだな、
僕は、大人なんだから、きちんと、し、仕事をしなさいって、いつも、怒られるんだ」

美希「ふふ、仕事はした方がいいかもなの」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 11:24:18.21 ID:TvQ6GdleO

清「み、美希ちゃんは、いつも仕事に行くけども、な、何のお仕事をしてるのかな?」

美希「ふふーん、美希はアイドルなの!」

清「あ、あいどるっていうのは、あいがもみたいなものかな?
グワアグワアって鳴くお仕事かな?」

美希「違うの!清さんアイドルをしらないの?」

清「し、しらないなぁ」

美希「アイドルっていうのはぁ、ステージの上で歌ったり踊ったり、
とにかくキラキラするのがお仕事なの!」

清「よ、よくわからないなぁ」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 11:37:44.57 ID:TvQ6GdleO

美希「それでね、いつかはトップアイドルになるのが、
美希だけじゃなくて事務所のみーんなの夢なんだぁ」

清「よ、よくわからないけども、トップアイドルっていうのは兵隊の位でいうと
大将位えらいかな?た、大将ということはなくて少将位かな?」

美希「大将?あは、清さんってほんとにおかしいの」クスクス

清「ま、またおかしな事を言っちゃったかなぁ」ポリポリ

美希「そうだ!清さん、はい、おにぎり!」スッ

清「わ、わあ、美希ちゃんありがとう!」ガブリ



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 12:17:47.40 ID:TvQ6GdleO

美希「清さんはほんとにおにぎりが好きなんだね」ニコニコ

清「は、はい、ぼ、僕はおにぎりを食べてる時と
絵を書いてる時がしあわせなんだな」ムシャムシャ

美希「清さん絵を書くの?」

清「は、はい、まだまだ、下手くそで、ぜ、ぜんぜん上手に書けないので、
まいにちまいにち練習してるんだね、だ、だけど今は下手くそでも、
いつかは大将の絵を書くのが僕のゆめなんです、おわり」

美希「ふうん、それって美希達と同じだね!」

清「お、同じかなぁ、同じかもしれないなぁ」モグモグ



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 12:48:27.57 ID:TvQ6GdleO

小鳥「はいはい、休憩は終わりですよー」パンパン

美希「美希ももう現場に行かなきゃ、それじゃ清さん、またね」フリフリ

清「さ、さようなら」フリフリ

小鳥「じゃあ清さん、こっちの机を拭いて下さいね」

清「こ、小鳥さんは、び、美人だけど、人使いがあらいんだな」ノソノソ

小鳥「はい!?何か言いました!?」

清「な、なにも言ってません」キュッキュッ

清「び、美人ほど、性格かきついっていうのは、ほ、ほんとうなんだな」

小鳥「何ですか!?」

清「……」オクチチャック



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 12:58:12.68 ID:TvQ6GdleO

――――別の日

清「は、初めてお休みをもらったんだな」ノタノタ

清「こ、小鳥さんは人使いがあらいと思ったけど、思ったよりもやさしくて、
で、でも事務所には律子さんってもっとこわい人がいたんだな」

清「で、でも、律子さんもお休みをくれたので、わ、悪い人ではないんだな。
だ、だけど、す、少しつかれたなぁ」ノタノタ

清「わ、わあ、事務所の近くにきれいな公園があるんだな」ドタドタ

清「こ、ここはさんぽをするのにちょうどいいなぁ」ノタノタ

清「わあ、きれいな池があるな、よ、よし、ここの絵を書こう、そ、そうしよう」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 13:12:03.41 ID:TvQ6GdleO

美希「あーあ…」テクテク

清「……」シャッシャッ

美希「あ、清さんだ!おーい!」テテテッ

清「み、美希ちゃん、こんにちは」

美希「清さん絵を書いてたの?美希に見せて!」

清「ま、まだ途中だから駄目なんだな」カクシ

美希「ふうん、けちなの」

清「へ、下手くそだから、はずかしいけど、
で、出来上がったら、美希ちゃんだけに見せてあげるんだな」

美希「うん!楽しみにしてるの!」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 13:19:12.66 ID:TvQ6GdleO

清「み、美希ちゃんは、お、おさんぽかな?」

美希「美希は先生に会いに来たの」

清「せ、先生か、ど、どこかな、こ、こわい先生かな」ドギマギ

美希「あは、怖くないよ、美希の先生は、あそこ」

清「い、池だね、み、美希ちゃんの先生さまは、あ、あのカモかな?」

美希「そっ、美希は嫌な事があったりすると、先生に会いにくるんだー」

清「カ、カモの先生か、き、きっとカモの大将なんだな、
そ、そんなにすごいカモさんなら、僕も絵をおそわるかな?」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 13:50:34.33 ID:TvQ6GdleO

美希「あは…見て見て、眠ったままでぷかぷかーって、浮かんでるでしょう?」

清「う、浮かんでるなぁ」

美希「美希もね、あんな風になんにもしないで、
頑張らないでトップまで浮かんでいきたいんだぁ」

清「うーん、ぼ、僕も、忙しいのはきらいなので、
眠ったまんま生きていられたらいいなぁ」

美希「でしょでしょ!やっぱり清さんはわかってるの!」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 13:59:39.17 ID:TvQ6GdleO

清「だ、だけど、僕は絵がうまくなりたいので、頑張らないと、
絵は、うまくならないので、がんばるかなぁ、やっぱり」

美希「……」

清「み、美希ちゃんの、ア、アイドルも、お、おなじじゃないかなぁ、
やっぱり、おなじだと思うなぁ」

美希「……ふうん、清さんもプロデューサーや、他の大人と同じ事言うんだね」

清「ぼ、僕は頭がばかなので、え、えらいぷろじゅーさーさんと
おなじ事は言わないかな?」

美希「もういいの、バイバイ」スタスタ

清「い、行っちゃったんだな、と、年頃の女の子はむ、むつかしいなぁ」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 14:11:50.77 ID:TvQ6GdleO

清「……」シャッシャッ

清「き、今日は、ここまでにするかな」

清「か、帰って昼寝でもしよう」



清「ぐごー…ぐごー…」ムニャムニャ

小鳥「……」イライラ

亜美「んっふっふっ~、ぴよちゃんイライラしてますなー」

真美「清のおっちゃんのいびきがうるさいからだNE」

亜美「よし、亜美達が起こしてあげよう!」

真美「事務所の平和の為に!」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 14:17:10.01 ID:TvQ6GdleO

亜美「どうやって起こす?」

真美「普通にやってもつまらないよねー」

亜美「ではでは、このアイスで~」ソー

真美「お主もワルよの~」

ぴとっ

清「うわあっ!!」ガバッ

亜美真美「わっ!」ビクッ

清「て、敵襲ー!敵襲ー!」バタバタ

小鳥「清さんうるさい!」ビヨー



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 14:26:22.47 ID:TvQ6GdleO

清「はあ、はあ、ま、またふたごの亜美ちゃんと真美ちゃんのいたずらなんだな」

亜美「んっふっふっー、びっくりしたっしょ」

清「ど、どうしてあんた達は僕にいじわるをするのかな?僕の事きらいかな」ショボン

真美「わっ、ごめんごめん、ちょっとしたいたずらだよー!」アセアセ

清「い、いたずらか、ぼ、僕も小さい時はよくいたずらをしたなぁ」

亜美「んっふっふっー、そうでしょ」

清「で、でも、園長先生がおい清!お前はそんなにいたずらばっかりするなら飯抜きだ!
ってものすごく怒ったので、それからいたずらするのをやめたんだね」

真美「真美達もごはん抜きにする?」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 14:33:48.30 ID:TvQ6GdleO

清「し、しないなぁ、飯抜きでお腹がへるのは、
とってもとってもつらいので、そんな気持ちになってほしくないなぁ」

亜美「亜美達いっぱいいたずらしたのに?」

清「そ、そうだなぁ、いたずらをされるのはいやだけど、
ひもじいのはもっと辛いからなぁ」

亜美「へへ」

真美「えへへ」

亜美「わかった、亜美達もうあんまりいたずらしないよ!」

真美「じゃあね、おっちゃん」タタター

清「行っちゃったなぁ」バイバイ

小鳥(清さんって本当に不思議な人だなぁ)



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 15:04:32.64 ID:TvQ6GdleO

――――別の日

清「ふう、やっとおもての掃き掃除がおわったなぁ」ノタノタ

がちゃ

P「まったく、お前は何度言ったらわかるんだ!」

美希「何回言われてもわからないの!」

清「ど、どうしたのかな」

P「そんなんでアイドルなんて続けていけるか!」

美希「もういいの!」タタター

清「み、美希ちゃん?」

P「勝手にしろ!」

小鳥「プ、プロデューサーさん…」オロオロ



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 15:27:17.79 ID:TvQ6GdleO

清「ぷ、ぷろじゅーさーさん、み、美希ちゃんとケンカかな?」

P「ケンカなんかじゃありませんよ、あいつは我儘がすぎるんです。
少し頭を冷やした方がいいんですよ」イライラ

清「たしかに美希ちゃんはわがままなんだなぁ」

P「……」

清「ぼ、僕も学園にいた頃は、よく園長先生に
清!お前はわがままばかり言いおって!って怒られたなぁ」

P「……」

清「ぼ、僕は怒られるのがいやなので、逃げ出してばかりいたなぁ」

清「そうすると、園長先生や学園のみんなが探しにくるんだね」

清「僕は捕まったら、もっと怒られると思って、一生懸命で逃げるんだけども、
あ、足がおそいのでいつも捕まってしまうんだね」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 15:35:45.24 ID:TvQ6GdleO

清「そ、そうして、怒られると思ってブルブルふるえていると、
園長先生は何もいわないで僕を抱きしめてくれるんだ」

清「清!心配させおって!どこも怪我しとらんかって、
泣きながら僕をなでてくれたんだね」

清「そうして、学園に帰ったらおにぎりを食べさせてくれたんだな」

P「はあ…何が言いたいんですか」イライラ

清「み、美希ちゃんは大人に見えてもまだ子供なんだな、
お、大人は怒ってばかりじゃいけないんじゃないかな」

P「……清さん、プロデュースの事に口を出すのは止めて貰えませんか」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 15:43:23.31 ID:TvQ6GdleO

清「す、す、すみません、ぼ、僕は頭がバカなので、
えらいぷろじゅーさーさんにみたいにむずかしい事が言えないので」

P「……」

P「いえ、すみません、俺の方こそ子供でした、美希を追いかけてきます!」ダッ

清「な、仲直りできるといいなぁ、うん」

小鳥「…清さん、おにぎりをご馳走しますよ!」ニコ

清「お、おかしいんだな、小鳥さんが僕にやさしくしてくれるって事は、
明日は雨かな?」

小鳥「ひとこと余計なんですよ!」ビヨー



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 15:59:27.97 ID:TvQ6GdleO

清「ふう、今日の仕事もおわったなぁ」ノタノタ

清「こ、小鳥さんは急に怒りだすからこわいんだな、
き、きっとこうねんきってやつなんだな、うん」

清「はっ!」キョロキョロ

清「よ、よかった、聞かれてないんだな」ホッ

清「よ、よし、あと少しで絵もできあがるから、公園に行くかな」ノタノタ



清「……」ペタペタ

清「……」ウンウン

美希「きーよーしーさん」

清「み、美希ちゃん」

美希「やっぱりここにいたの!」



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:06:53.69 ID:TvQ6GdleO

清「ぷ、ぷろじゅーさーさんと、な、仲直りできたかな?」

美希「うんっ!仕方ないから許してあげたの!」

清「そ、そうか、よかった、よかったなぁ」

美希「清さんがハ…プロデューサーに言ってくれたんでしょ」

清「ぼ、僕は別になにも言ってないかなぁ」

美希「嘘ばっかり、ハ…プロデューサーが言ってたの、
清さんに目を覚まさせられたって」

清「ぼ、僕はプロデューサーさんのうちを知らないので、
朝起こしに行ったりはしてないかなぁ」

美希「もう…」



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:15:05.97 ID:TvQ6GdleO

清「そ、そうだ、これ」ピラ

美希「あ!絵出来たんだね!どれどれ…」

美希「え!?こ、これを清さんが書いたの!?」

清「あ、あまり上手ではないけど、も、もらってください」

美希「これ…先生の絵だ…まるで生きて、泳いでるみたい…」フルフル

清「やさしくしてくれたお礼なんだな」

美希「凄い…美希…美希、ずっと大事にするね!」ウルウル



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:23:48.47 ID:TvQ6GdleO

美希「ぐすっ…そうか、清さんは本当に頑張ったから
こんなに凄い絵が書けるんだね」

美希「美希、本当に子供だったの、これからは……清さん!?」キョロキョロ

美希「あっ、あんな所を走ってるの!」

美希「清さーん!美味しいおにぎりを沢山用意するから、
早く事務所に帰ってきてねー!」ブンブン

美希「あは、あんなに嬉しそうに手を振ってるの!よーし、
先に事務所に帰って美味しいおにぎり沢山作るの!」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:30:11.72 ID:TvQ6GdleO

清「うん、美希ちゃん仲直りできてよかったなぁ」ノタノタ

清「みんないい人ばかりでとっても楽しい事務所なんだな」ノタノタ

清「だ、だけど、僕はひとつの場所にずっといるのが苦手なので」ノタノタ

清「おしりがむずむずするので、そろそろ別の場所に行くかな?」ノタノタ

清「別の場所に行こう、そ、そうしよう」バサッ



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:36:25.88 ID:TvQ6GdleO

美希「ふんふーん」ガチャ

社長「おや、美希君ご苦労様だね」

美希「あっ、社長お疲れ様なの」

社長「ん?それは…何を持っているのかね?」

美希「これ?清さんに貰ったの!美希の宝物なんだー!」

社長「す、少し見せて貰えないだろうか」フルフル

美希「えー?ちょっとだけだよ?」スッ

社長「こ、これは…ま、間違いない!美希君、清さん…いや、山下画伯は何処に!?」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:43:05.13 ID:TvQ6GdleO

美希「がはく?清さんなら公園の所にいたの、
すぐにお腹を空かして帰ってくると思うな」

社長「こ、これは大変な事だよ」プルプル

社長「音無君!君ぃ!すぐに山下画伯を追いかけるんだ!」

小鳥「え、清さんの事ですか?」

社長「清さんではない!彼は放浪の天才画家、山下清画伯だ!」ダッ

小鳥・P「ええー!?」ダダッ

美希「え?どういう事?」タタッ



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:50:42.60 ID:TvQ6GdleO

社長「い、いたか!?」ハァハァ

P「い、いえ、どこにも…もうこの近くにはいない様ですね」ハァハァ

美希「そんな…ひどいよ…お別れもしないで行っちゃうなんて…」ボロボロ

小鳥「美希ちゃん…」ヨシヨシ

社長「やはり、噂通りだったか…」ガックリ

美希「ハニー、美希ね、清さんにこの絵を貰ったの」グス

P「ああ、素晴らしい絵だな」

美希「清さんったら、下手だから恥ずかしいなんて言ってたんだよ」



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 16:59:31.79 ID:TvQ6GdleO

美希「この絵が恥ずかしかったら、
美希のダンスや歌なんて見せられたもんじゃないの」

P「美希…」

美希「清さんの絵は大将の絵なの」

P「裸の大将…か」

美希「でもね、美希も清さんみたいに頑張って、
いつかアイドルの大将になるの!見ててね、清さん!」

P「ああ、一緒に頑張ろうな、美希!」

小鳥「本当に不思議な人でしたね…」

社長「…だが本当に賢く、美しい人間というのは、
ああした人の事かもしれんな」



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/23(月) 17:05:44.88 ID:TvQ6GdleO

野に咲く花のように
風に吹かれて
野に咲く花のように
人を爽やかにして
そんな風に僕たちも
生きてゆけたら素晴らしい
時には暗い人生もトンネル抜ければ夏の海
そんな時こそ野の花の
けなげな心を知るのです

清「ま、またいつか会えるんだな」



おしまい


元スレ
美希「裸の大将なの!」