1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 18:43:44.60 ID:rtvqMxIu0
律子「…はい?」
P「俺はアイドルを目指そうかと思うんだ」
律子「はぁ、まあ好きに…ってアイドル!?」
P「何か問題が?」
律子「大有りですよ!
私がまた全員の面倒なんて!」
P「ああ、大丈夫だ
プロデューサーとしての仕事も引き続き続ける」
律子「アイドルしながらプロデュース…ですか
そんなの無理ですよ」
P「無理ならいいさ、やって無理だと思えばあきらめる」
律子「まあ何かに挑戦するというのは結構ですけど
多忙で病院送りなんて勘弁してくださいね」
P「気をつけるよ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 18:48:39.61 ID:rtvqMxIu0
P「アイドルといえば、歌
歌といえば千早だよな」
~~
千早「歌を、プロデューサーに、ですか?」
P「ああ、千早のレッスンや仕事がない空き時間で構わないからさ」
千早「どうしてまた…って聞いても
どうせプロデューサーの事ですから大したきっかけはないですよね」
P「ぐぬぬ…反論できない…」
千早「ちなみに、歌の経験は?」
P「高校の卒業式で歌ったのが最後かな」
千早「…他ならぬプロデューサーの頼みですから、断りはしませんけど
普段の歌のご指導を頂いていますし、私のアドバイスが有用とは思えませんが…」
P「自分で自分をプロデュースなんて無理さ」
千早「なるほど、今日はどこか空きのある教室をご存知ですか?」
P「一応、探したんだけどな」
千早「765プロのレッスンルームですか…
まあ、最初は機材も使わずに練習出来ますから、事足りますね」
P「よろしくお願いします、千早先輩」
千早「なんだか、くすぐったいですね
…発声練習からしましょう」
~~
P「あー!あー!あー!」
千早「がなり過ぎです、もっと優しく
さっきのように女々しい声でも駄目ですよ」
P「あー、あー、あー」
千早(もう三時…喉だけは強いみたいだけど
発声の仕方、全然上達しないわね…)
千早「少し、方向性を変えてみましょう
歌がどうのこうののレベルではないです
萩原さんを呼んできますので、少し待っていて下さい」
P「あ、千早…!行っちゃった…
雪歩を…?」
雪歩「あの…事情は、千早ちゃんから聞きました」
千早「私は収録があるので、これで失礼します
萩原さん、後はよろしくね」
P「ありがとうな、千早
えっと、それで…」
雪歩「台本を読んでもらう事にしましたぁ
えっと、台本自体は私が前に出演させてもらった劇のものがあるから…」
P「なるほど!あーあー言ってるよりは楽しそうだな!」
雪歩(千早ちゃん、プロデューサーが半分飽きてるの見抜いてたんだろうなぁ…)
雪歩「それじゃあ、ナレーションから読んでみてください
発声練習の、小手調べって気楽に…」
P「よしきた!」
~~
雪歩「少し、肩に力入りすぎかもですぅ…」
P「そ、そうか?」
雪歩「でも、声は大きくて凄く良かったと思います!」
P「なんだか、一歩前進出来た気がする!」
雪歩「それじゃあ、台詞に入ってみましょう」
P「ここからでいいのか?」
雪歩「はい、わくわく」
P「うっ…そんな期待されると、なんだか緊張しちゃうな…コホン
扉を開けてくれ!ルシアン卿の使いの者だ!」
雪歩「一体何の用?こんな夜分に」
P(雪歩の演技…凄いな)
~~
P「ミリー、お前が好きだ!
俺はお前を愛してる!」
雪歩「きゅぅ…」
P「わ!?雪歩…!大丈夫か!?」
真「やっほー、二人がこっちに来てるって聞いて来てみたんだけど
…何してるの?」
響「ま、まさか…ここに連れ込んで雪歩の事…!へ、変態プロデューサー!」
P「とりあえず響、落ち着け
台本を読む練習に付き合ってもらったんだけど…」
真「あー、大体想像付きました
雪歩~、そろそろ時間だよ」
雪歩「はっ!?す、すっかり忘れてましたぁ~!
プロデューサー、お役に立てなくて、ごめんなさいぃ…」
P「いいんだ、仕事に行ってきな」
響「なんでまた台本練習を?」
P「ちょっと高みを目指そうと思ってね」
響「急に貴音みたいな事言い始めたぞ…」
真「面白そうだし、ボク達もお手伝いしますよ!」
P「本当か!?」
響「まー、自分達もうお仕事終わったしなー
ビシバシ鍛えてあげるぞ!」
P「だ、ダンスか…」
真「あれ、急に乗り気じゃなくなっちゃいましたね」
P「まったく未経験だし、運動もしてないからなぁ…」
響「足があれば、なくるないさー!」
P「そうはいかんだろ…」
真「泣き言言っても動けるようにはなりませんよ
とりあえずステップ練習やってみましょう!」
~~
響「プロデューサー、大丈夫か!?」
P「いててて」
真「凄いですね、この段階で転ぶ人初めて見ました」
P「褒めてないだろ…」
響「最初のうちは、足見ながらやってみればいいんじゃないか?」
P「なるほど、やってみよう」
真「こらー!ステップ踏み間違えてます!」
響「う~ん、これにはちょっと困ったぞ…」
P「頭が固いのか、見ると逆に混乱しちゃうな」
真「あれやったらどうです?脳を鍛える大人のなんちゃら…」
P「くっ…お前ら好き勝手言い腐りやがって…」
響「プロデューサーの為を思ってだぞ」
P「本当かよ…」
真「でも、体力だけは凄いですよ
これだけ動いてバテないなんて、ダンス前にはボーカルもやってたんですよね?」
P「ああ、一応…って、もう7時か!?
さくらTVに行かないと!」
響「え!?休憩もしてないのに大丈夫!?」
P「移動時間が休憩!行って来まーす
鍵返しておいてくれー」
真「行っちゃった」
~~
春香「へぇ、プロデューサーさんが…」
千早「やっぱり、ダンスレッスンもてんで駄目だったのね」
真「体力だけならあるんだけど、動きがね…」
響「歌の方はどうだったの?」
千早「…発声から先に進まなかったから、歌に入ることすら出来なかったわ
まあ、あれだけ声を張って潰れなかったし、喉だけは強いみたいだけど…」
雪歩「なんだか凄くもったいないですぅ…」
春香「で、当の本人は営業中と
頑張るねー」
真「いつまで続くことやら」
千早「3日…続くかしら」
雪歩「二人とも…」
亜美「真美ー、メール着てるYO→」
真美「サンクス ソーマイッチング!
…って、兄ちゃんからじゃん」
亜美「お仕事?」
真美「"一人で出来るビジュアルレッスンとか、何かない?"って…なんだこりゃ」
亜美「何なに?兄ちゃんついにイケメン俳優目指して古墳爆闘!?」
真美「それを言うなら、コグンフントーだよ!
…意味は知らないけど」
亜美「とりあずめっちゃ頑張るっしょ!
…で、兄ちゃんには何て返事すんの→?」
真美「んー、超オススメ漫画でも送っとこっか!」
亜美「さんせ→!亜美ね亜美ね、無線ランボー 怒りのwifi設定とかオススメ!」
真美「じゃあそれも書いておく!
兄ちゃんチョー喜ぶよ!」
~~
P「な、なんだこのリスト…って、これ漫画じゃないか?
どういう暗号だ…縦読みでも、斜めでもなさそうだな
まさか進数?いや、あいつらがそこまで考えるとも…」
P「あれ、今度は伊織からか」
[from;水瀬伊織
件名:どうせ困ってるんでしょ
本文:ちょっと!私に一斉送信メールを送るなんて良い度胸してるじゃない!
この伊織ちゃんには感謝の気持ちを込めて一文字ずつメールを打ちなさいよ?
…あんた、人望ない?私はともかく頼る相手が真美って…
特別に私がいいレッスン法を伝授してあげる
好きな映画を見て、その表情を真似するの
試してみれば?バイバ~イ☆]
P「な、なんか怒られたけど、レッスン方法は教えてくれたな
とりあえずこれをやってみるか!
映画は…とりあえず『アウトロー』でいいか
…俺なんかがイーストウッドの真似しちゃって、失礼じゃないかな
いや、そんな事気にしてたら駄目だよな
よし、ディスクを入れていざ再生!」
TV「オレたちはみんな、あの戦争で少し死んだんだ…」
P「…かっけえよ、かっけえよジョージー…」
P「…っは!?映画が終わってしまった…
もう一度、再生してみるか…」
~~
P「…この表情、う~ん、渋い
この渋い表情の真似…こんな感じかな、鏡鏡…」
P「な、なんてブサイク…!イーストウッドの渋さのかけらもない!」
P「ちょっと、ハードル高かったな
賞金稼ぎ相手に挑発的な顔の所をやってみよう」
P「…うざいわ、こんな顔で挑発されたら顔面パンチものだわ…
イーストウッドがやるとカッコイイのに…」
P「自信をなくした、今日はもう寝よう…」
翌日
P「春香!」
春香「わ!?どうしたんですか?」
P「今日のレッスン、昼からだよな?」
春香「はい、そうですけど…?」
P「アイドルの先輩として、アイドルをやるコツを教えて下さい!」
春香「え、えぇ?コツって言われても…」
P「頼む!」
春香「じゃあ、わかりました
まずは先輩のおつかいを頼まれてくれますか?」
P「小間使い!なんか下っ端アイドルっぽいな!
行ってきます!」
春香「まったく…」
~~
P「買ってきたけど、これって…」
春香「それじゃ、一緒に給湯室いきましょうか」
P「あぁ、うん…」
春香「じゃあ、そこにボウルがありますから
言われたとおりに生地を作ってください
私はここでチーズ作ってますから」
P「やっぱり、ケーキ作るのか?」
春香「はい、チーズケーキです」
P「なんでまた…」
春香「こらーっ 後輩はつべこべ言わないでさっさとやる!」
P「はーい」
春香「はい、あとは焼けるのを待つだけです」
P「それじゃあ、そろそろどうしてケーキ作らせたか教えてくれるか?」
春香「どうしてって…作りたいから?」
P「んな…!?」
春香「お菓子作るの、好きですから
好きだから、私はアイドルになったんです」
P「…」
春香「好きだから。プロデューサーになったんじゃないんですよね、前に聞きましたよ
せっかく、好きなことをお仕事に出来たのに
それを蔑ろにしちゃったら、もったいないです」
P(…好きだから、プロデューサーを…
楽しいもんな、プロデュース…
俺がアイドル活動なんか始めなければ、もっともっと、アイドルと一緒に仕事できたのに
それが楽しくて、この仕事始めたのに…)
貴音「では、行って参ります」
美希「行ってくるのー」
P「…春香!ありがとう!
二人とも、車で送るからちょっと待ってくれー!」
春香(ふふ、ケーキとっておいてあげよっと♪) おわり
短いけど終わりんちょ
読んでくれた人ありがとう
乙乙
ダメPがFランクから駆け上がるのも見てみたかった
元スレ
P「アイドルといえば、歌
歌といえば千早だよな」
~~
千早「歌を、プロデューサーに、ですか?」
P「ああ、千早のレッスンや仕事がない空き時間で構わないからさ」
千早「どうしてまた…って聞いても
どうせプロデューサーの事ですから大したきっかけはないですよね」
P「ぐぬぬ…反論できない…」
千早「ちなみに、歌の経験は?」
P「高校の卒業式で歌ったのが最後かな」
千早「…他ならぬプロデューサーの頼みですから、断りはしませんけど
普段の歌のご指導を頂いていますし、私のアドバイスが有用とは思えませんが…」
P「自分で自分をプロデュースなんて無理さ」
千早「なるほど、今日はどこか空きのある教室をご存知ですか?」
P「一応、探したんだけどな」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 18:52:36.88 ID:rtvqMxIu0
千早「765プロのレッスンルームですか…
まあ、最初は機材も使わずに練習出来ますから、事足りますね」
P「よろしくお願いします、千早先輩」
千早「なんだか、くすぐったいですね
…発声練習からしましょう」
~~
P「あー!あー!あー!」
千早「がなり過ぎです、もっと優しく
さっきのように女々しい声でも駄目ですよ」
P「あー、あー、あー」
千早(もう三時…喉だけは強いみたいだけど
発声の仕方、全然上達しないわね…)
千早「少し、方向性を変えてみましょう
歌がどうのこうののレベルではないです
萩原さんを呼んできますので、少し待っていて下さい」
P「あ、千早…!行っちゃった…
雪歩を…?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 18:57:10.22 ID:rtvqMxIu0
雪歩「あの…事情は、千早ちゃんから聞きました」
千早「私は収録があるので、これで失礼します
萩原さん、後はよろしくね」
P「ありがとうな、千早
えっと、それで…」
雪歩「台本を読んでもらう事にしましたぁ
えっと、台本自体は私が前に出演させてもらった劇のものがあるから…」
P「なるほど!あーあー言ってるよりは楽しそうだな!」
雪歩(千早ちゃん、プロデューサーが半分飽きてるの見抜いてたんだろうなぁ…)
雪歩「それじゃあ、ナレーションから読んでみてください
発声練習の、小手調べって気楽に…」
P「よしきた!」
~~
雪歩「少し、肩に力入りすぎかもですぅ…」
P「そ、そうか?」
雪歩「でも、声は大きくて凄く良かったと思います!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:00:15.82 ID:rtvqMxIu0
P「なんだか、一歩前進出来た気がする!」
雪歩「それじゃあ、台詞に入ってみましょう」
P「ここからでいいのか?」
雪歩「はい、わくわく」
P「うっ…そんな期待されると、なんだか緊張しちゃうな…コホン
扉を開けてくれ!ルシアン卿の使いの者だ!」
雪歩「一体何の用?こんな夜分に」
P(雪歩の演技…凄いな)
~~
P「ミリー、お前が好きだ!
俺はお前を愛してる!」
雪歩「きゅぅ…」
P「わ!?雪歩…!大丈夫か!?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:04:53.69 ID:rtvqMxIu0
真「やっほー、二人がこっちに来てるって聞いて来てみたんだけど
…何してるの?」
響「ま、まさか…ここに連れ込んで雪歩の事…!へ、変態プロデューサー!」
P「とりあえず響、落ち着け
台本を読む練習に付き合ってもらったんだけど…」
真「あー、大体想像付きました
雪歩~、そろそろ時間だよ」
雪歩「はっ!?す、すっかり忘れてましたぁ~!
プロデューサー、お役に立てなくて、ごめんなさいぃ…」
P「いいんだ、仕事に行ってきな」
響「なんでまた台本練習を?」
P「ちょっと高みを目指そうと思ってね」
響「急に貴音みたいな事言い始めたぞ…」
真「面白そうだし、ボク達もお手伝いしますよ!」
P「本当か!?」
響「まー、自分達もうお仕事終わったしなー
ビシバシ鍛えてあげるぞ!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:08:17.73 ID:rtvqMxIu0
P「だ、ダンスか…」
真「あれ、急に乗り気じゃなくなっちゃいましたね」
P「まったく未経験だし、運動もしてないからなぁ…」
響「足があれば、なくるないさー!」
P「そうはいかんだろ…」
真「泣き言言っても動けるようにはなりませんよ
とりあえずステップ練習やってみましょう!」
~~
響「プロデューサー、大丈夫か!?」
P「いててて」
真「凄いですね、この段階で転ぶ人初めて見ました」
P「褒めてないだろ…」
響「最初のうちは、足見ながらやってみればいいんじゃないか?」
P「なるほど、やってみよう」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:12:58.51 ID:rtvqMxIu0
真「こらー!ステップ踏み間違えてます!」
響「う~ん、これにはちょっと困ったぞ…」
P「頭が固いのか、見ると逆に混乱しちゃうな」
真「あれやったらどうです?脳を鍛える大人のなんちゃら…」
P「くっ…お前ら好き勝手言い腐りやがって…」
響「プロデューサーの為を思ってだぞ」
P「本当かよ…」
真「でも、体力だけは凄いですよ
これだけ動いてバテないなんて、ダンス前にはボーカルもやってたんですよね?」
P「ああ、一応…って、もう7時か!?
さくらTVに行かないと!」
響「え!?休憩もしてないのに大丈夫!?」
P「移動時間が休憩!行って来まーす
鍵返しておいてくれー」
真「行っちゃった」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:16:47.49 ID:rtvqMxIu0
~~
春香「へぇ、プロデューサーさんが…」
千早「やっぱり、ダンスレッスンもてんで駄目だったのね」
真「体力だけならあるんだけど、動きがね…」
響「歌の方はどうだったの?」
千早「…発声から先に進まなかったから、歌に入ることすら出来なかったわ
まあ、あれだけ声を張って潰れなかったし、喉だけは強いみたいだけど…」
雪歩「なんだか凄くもったいないですぅ…」
春香「で、当の本人は営業中と
頑張るねー」
真「いつまで続くことやら」
千早「3日…続くかしら」
雪歩「二人とも…」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:24:25.00 ID:rtvqMxIu0
亜美「真美ー、メール着てるYO→」
真美「サンクス ソーマイッチング!
…って、兄ちゃんからじゃん」
亜美「お仕事?」
真美「"一人で出来るビジュアルレッスンとか、何かない?"って…なんだこりゃ」
亜美「何なに?兄ちゃんついにイケメン俳優目指して古墳爆闘!?」
真美「それを言うなら、コグンフントーだよ!
…意味は知らないけど」
亜美「とりあずめっちゃ頑張るっしょ!
…で、兄ちゃんには何て返事すんの→?」
真美「んー、超オススメ漫画でも送っとこっか!」
亜美「さんせ→!亜美ね亜美ね、無線ランボー 怒りのwifi設定とかオススメ!」
真美「じゃあそれも書いておく!
兄ちゃんチョー喜ぶよ!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:33:34.02 ID:rtvqMxIu0
~~
P「な、なんだこのリスト…って、これ漫画じゃないか?
どういう暗号だ…縦読みでも、斜めでもなさそうだな
まさか進数?いや、あいつらがそこまで考えるとも…」
P「あれ、今度は伊織からか」
[from;水瀬伊織
件名:どうせ困ってるんでしょ
本文:ちょっと!私に一斉送信メールを送るなんて良い度胸してるじゃない!
この伊織ちゃんには感謝の気持ちを込めて一文字ずつメールを打ちなさいよ?
…あんた、人望ない?私はともかく頼る相手が真美って…
特別に私がいいレッスン法を伝授してあげる
好きな映画を見て、その表情を真似するの
試してみれば?バイバ~イ☆]
P「な、なんか怒られたけど、レッスン方法は教えてくれたな
とりあえずこれをやってみるか!
映画は…とりあえず『アウトロー』でいいか
…俺なんかがイーストウッドの真似しちゃって、失礼じゃないかな
いや、そんな事気にしてたら駄目だよな
よし、ディスクを入れていざ再生!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:45:34.18 ID:rtvqMxIu0
TV「オレたちはみんな、あの戦争で少し死んだんだ…」
P「…かっけえよ、かっけえよジョージー…」
P「…っは!?映画が終わってしまった…
もう一度、再生してみるか…」
~~
P「…この表情、う~ん、渋い
この渋い表情の真似…こんな感じかな、鏡鏡…」
P「な、なんてブサイク…!イーストウッドの渋さのかけらもない!」
P「ちょっと、ハードル高かったな
賞金稼ぎ相手に挑発的な顔の所をやってみよう」
P「…うざいわ、こんな顔で挑発されたら顔面パンチものだわ…
イーストウッドがやるとカッコイイのに…」
P「自信をなくした、今日はもう寝よう…」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:48:27.50 ID:rtvqMxIu0
翌日
P「春香!」
春香「わ!?どうしたんですか?」
P「今日のレッスン、昼からだよな?」
春香「はい、そうですけど…?」
P「アイドルの先輩として、アイドルをやるコツを教えて下さい!」
春香「え、えぇ?コツって言われても…」
P「頼む!」
春香「じゃあ、わかりました
まずは先輩のおつかいを頼まれてくれますか?」
P「小間使い!なんか下っ端アイドルっぽいな!
行ってきます!」
春香「まったく…」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:51:03.23 ID:rtvqMxIu0
~~
P「買ってきたけど、これって…」
春香「それじゃ、一緒に給湯室いきましょうか」
P「あぁ、うん…」
春香「じゃあ、そこにボウルがありますから
言われたとおりに生地を作ってください
私はここでチーズ作ってますから」
P「やっぱり、ケーキ作るのか?」
春香「はい、チーズケーキです」
P「なんでまた…」
春香「こらーっ 後輩はつべこべ言わないでさっさとやる!」
P「はーい」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:57:38.44 ID:rtvqMxIu0
春香「はい、あとは焼けるのを待つだけです」
P「それじゃあ、そろそろどうしてケーキ作らせたか教えてくれるか?」
春香「どうしてって…作りたいから?」
P「んな…!?」
春香「お菓子作るの、好きですから
好きだから、私はアイドルになったんです」
P「…」
春香「好きだから。プロデューサーになったんじゃないんですよね、前に聞きましたよ
せっかく、好きなことをお仕事に出来たのに
それを蔑ろにしちゃったら、もったいないです」
P(…好きだから、プロデューサーを…
楽しいもんな、プロデュース…
俺がアイドル活動なんか始めなければ、もっともっと、アイドルと一緒に仕事できたのに
それが楽しくて、この仕事始めたのに…)
貴音「では、行って参ります」
美希「行ってくるのー」
P「…春香!ありがとう!
二人とも、車で送るからちょっと待ってくれー!」
春香(ふふ、ケーキとっておいてあげよっと♪) おわり
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:58:06.05 ID:rtvqMxIu0
短いけど終わりんちょ
読んでくれた人ありがとう
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/01(火) 19:59:02.03 ID:hL3mGK380
乙乙
ダメPがFランクから駆け上がるのも見てみたかった
P「アイドルになる」