1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:06:03.13 ID:hddDZFaw0
-765プロ事務所-
美希「……」
律子「珍しいわね、美希がそんな真面目な顔してるなんて」
美希「律子、さんは黙っててなの」
律子「あ?」
美希「ごめんなさいなの」
美希(…最近、ハニーと真クンが付き合いだしたのは知ってるの)
美希(でも、そのせいか2人ともミキのこと全然見てくれてないの!)
美希「これは、ミキ的には由々しき事態なの!」ガタッ
律子「美希うるさい」
美希「ごめんなさいなの」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:09:58.94 ID:hddDZFaw0
美希「……」ストン
美希(これはやるしかないの)
美希(ハニー&真クン、尾行大作戦を!!!)
律子「美希、この資料全部ホッチキスでとめといて」
美希「そんな仕事は小鳥にでもやらせろなの!」
律子「あ?」
美希「ごめんなさいなの」
律子「よろしく」
美希「報酬はおにぎり4個がいいの」
律子「あ?」
美希「やっぱり1個で十分なの」
-街中-
美希「新作のキムチおにぎりおいしいのー」
美希「もぐもぐ」
美希「…じゃなくて!今日はハニーの尾行大作戦をするの!」
美希(それに、今までの3つのスレで…)
美希「実はミキだけ一回もしゃべってないの!これは由々しき事態なの!」
美希「よーし!まずはハニーのところなの!今日はテレビ局に挨拶しに行くって言ってたの!」
美希「さっそく出発なのー!おー!」
美希「……」
美希「とりあえずこっちのこんにゃくおにぎりを食べながら行くの」
-テレビ局-
P「はい!それでは今後もよろしくお願いします!失礼します!」
P「…ふぅ、これで今日の目的は達成、っと」
P「さて、今日は真がいないからどっかで適当に昼飯食うかな」
P(こんなときのためにカバンの中にはまこりん専用スクラップブックが!)
P(今日はこれをおかずにご飯3杯!いや10杯!)
P(えぇーい!30杯いっちゃうぞー!まっこまっこりーん!)
P「ふわふ!ふわっふぅおういえ!!きゃほう!!」
美希「……」
美希(傍から見てると予想以上に気持ち悪いの)
美希(でも今日はハニーの尾行をするって決めたの!)
美希(ハニーのことが気になりだしたのはミキの方が先なんだから!いくら真クンでも許さないの!)
美希(改めてハニーの好きなものを調べて、行動パターンをチェックして…)
美希(真クンからハニーをNTRしてやるの!)バーン!
美希(……)
美希(小鳥から教わったけど、結局NTRってどういう意味なんだろ?)
美希「まぁいいや、尾行なのー」テクテク
小鳥「えくしっ!…うぅ、風邪でも引いたかしら」
春香「小鳥さんが鼻水を垂らして情けない顔をしているね」
千早「いつものことよ」
-食堂-
P「さーて、いただきまーす」
美希(…ハニーの注文はやっぱり生姜焼き定食、普段と変わらないの)
美希(最初にお味噌汁を飲んで、お漬物を食べて)
美希(そう、メインのおかずにいく前にまずお米を…)
美希(…!?)
美希(カバンの中に手を伸ばした…だと!?…なの!)
P(ああぁぁぁあぁあカバンの中でもまこりんの放つ輝きは0等星!!)
P(あれがデネブ・アルタイル・ベーガ♪)
P(そーの真ん中にまっこまっこりぃーん!!夏の大頂点まこりんふわああああおう!!!!!)
美希(……)
美希(信じられないの、ハニーの食事パターンはカンペキに分かってるつもりだったのに)
美希(…これはきっと、真クンと付き合うことでなにかが変わってしまったの!)
美希(真クンのことだから、自分の好きなものをハニーにも強制してるに違いないの!)
美希(たとえばそう…)
美希(プロテインとか!!)
真「っくしゅん!…おっかしいなあ、風邪かなあ」
真(もしかしてプロデューサーがボクの噂とかしてたりして!なーんちて!)
真(……)
真(『プロデューサーのせいで風邪ひいちゃったんだから…今日は一日中、看病してくださいね?えへっ』)
真(っぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうっ!!!!)
P(あ、気付いちゃった、気付いちゃったわ俺)
P(ご飯を口に入れて、『まっこまっこ』で30回噛んで、『りぃーん』で飲み込めば…)
P(いくらでも新鮮な気持ちでご飯が食える!不思議!)
P「あ、生姜焼き全然食ってねぇわ」
美希(す、すごいの…ハニーこれでおかわり24杯目なの…!)
美希(いくらミキでもおにぎりをあれだけ食べられるか……)
美希(いや、多分いけるの)
店員「お客様、そろそろご注文を」
美希「おにぎり定食で」
店員「ございません」
-翌日-
美希(結局あのあと、普通に事務所に戻って午後のお仕事して)
美希(夕方からミキのレッスン見てくれたの)
美希(久々にハニーにコーチしてもらえてうれしかったの!)
美希(えへへ)
美希(……)
美希「えへへじゃないの!」
通行人「」ビクッ
やよい「あ!美希さんが道端で叫んでますー!」
伊織「そうね、うちの事務所はいよいよダメかもしれないわね」
美希「や、でもミキのレッスン中もときどきケータイとかカバンの中とか覗いてたの」
美希「ミキはミキだけを見てほしいのー!もー!」
雪歩「み、美希ちゃん…?どうしたのこんなところで…」
美希「…なんだ雪歩か、なの」
美希「……!」
美希「雪歩、ちょっとこっち来るの!」グイグイッ
雪歩「え、あ、ちょ…美希ちゃぁん!!」
雪歩(今日は真ちゃんの写真集即売会&握手会があるのにぃー!)
雪歩(今日のために、今日のために…)
雪歩(お父さんの会社の人に頼んで整理券20枚準備したのにぃー!真ちゃぁーん!)
-路地裏-
雪歩「……真ちゃんを、尾行?」
美希「雪歩も真クンのこと好きでしょ!?ミキはハニーを自分のものにしたいからちょうどいいって思うな!」
雪歩「…ちょうどいいって?」
美希「へ?だから、雪歩が真クンをゲットして、ミキがハニーをゲットして」
美希「これでモウマンタイなの!!」
雪歩「お断りします」
美希「そうそう、やっぱり雪歩はミキの味方……って、ええええ!!?」
雪歩(違う、間違ってるよ美希ちゃん)
雪歩(私は真ちゃんを自分のものにしたいんじゃなくて…)
雪歩(かわいい真ちゃんを心のアルバムに保存しておきたいだけなんだよッッッ!!!!!)カッ!
雪歩「とにかく、私はその作戦には加わらないからね」
美希「うぅ…雪歩のいけず!穴掘り名人!白ワンピースが似合う乙女!」
雪歩「そ、それって別に悪口じゃないような…」
美希「もういいの…ミキは一人でハニーも真クンもゲットしてみせるの…」
雪歩「そ、それじゃあ私は真ちゃんの握手会に…」
美希「……今なんて言ったの?」
雪歩「え?真ちゃんの握手会にこれから行こうかなって…」
美希「…雪歩」
雪歩(あ)
美希「頼みがあるの」
雪歩(もう嫌な予感しかしないもんね、うん)
-写真集即売会会場-
ファン1「いつも応援してます!」
真「ありがとうございまーす!へへっ!」
ファン2「ま、まっこまっこりーんって言ってください!」
真「いきますよー?せーの、まっこまっこりーん!!」
ファン達「「「「まぁっこまぁっこりぃーんっっ!!!!!!」」」」
ファン3「うおー!真ちゃーん!」
俺「俺だー!結婚してくれー!」
美希「……」コソコソ
美希(潜入成功、なの!)
美希(雪歩を説得して、なんとか貰った整理券1枚)
美希(これを使って、いちファンとして真クンにきわどい質問をしてやるの!)
美希(…それにしても、ここまで誰にもバレずに来れたのは雪歩のおかげなの)
雪歩『チケットはあげるけど…そのままじゃ美希ちゃんもファンの人に見つかっちゃうよ?』
美希『あ…そこまでは考えてなかったの』
雪歩『一応持ってると思うけど、マスクとかサングラスで変装すれば…あ、でも美希ちゃんは金髪でバレちゃうかも…うーん』
美希『……金髪…』
美希(そこでミキはあのあと急いで美容室に行って…)
美希(覚醒)(美希、覚醒したの!!!!)バーン!!
美希(さすがに雪歩からはやりすぎだって言われたけど、別にいいの)
美希(だってハニーは真クンが好きなくらいだから、ショートカットで地味目な髪色の方が好きだと思うな!)
美希(ふふふ…真クンの天下もここまでなの!)
美希「待っておけなの真クーン!!!!!!」
ファン4「おっと、こちらのお嬢さんもなかなかのマコニストのようだ」
ファン72「ふふ、真ちゃんを好きな人に悪いやつはいないさ」
ファン204「だって俺たち…」
ファン達「「「「「「仲間だもんげっ!!!」」」」」」
アッハッハッハ ワーッショイワーッショイ マッコマッコワッショーイ!!
P(俺も向こう側混ざりてぇぇぇぇええぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!!)
P(いや、まこりんの後頭部を見るなんてのは普通のファンじゃできないからな…ここは我慢しよう)
P「真、ノド乾いてないか?休憩とかは?」
真「あ、プロデューサー!大丈夫ですよ!」
P「だけどこのあともけっこうお客さん待ってるし、5分くらいなら…」
真「プロデューサー」
P「?」
真「今日はファンの皆さんのためにここに来てるんです!ちょっとくらい平気ですよ!!」
P「……真…」
真「プロデューサー……」
P「……///」
真「…//////」
P「じゃ、じゃあ残りも頑張れよ?」
P(うわああああああああっ!!!!まこりんマジ健気!!健気っぷりマジおしん!!!!)
真「は、はいっ!頑張ります!」
真(25分ぶりに目が合っちゃった!合っちゃったよおおぉうぅ!!!)
真(目と目が合うー♪瞬間好きだと気付いたー♪)
真(1万年と2千年前から愛してましたぁぁぁぁぁ!!!!ふわああああああん!!!!)
P「…あ、真」
真「はい?」
P「…………」
P「…無理、すんなよ?」
真(きゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううん!!!!!)
P(づわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!)
スタッフ「それでは次の方どうぞー」
美希「……」コソコソ
真「こんにちは!あれ、マスクとサングラスなんて…風邪ですか?それとも花粉症?」
美希「…そ、そうなの…あ、そうです…げほげほ」
真「…?あ、風邪は大変ですよねー、ボクも昨日くしゃみしちゃって」
真「もしかしたらボクのことを噂してる人がいるのかなーなんて!へへっ!」
美希「……真クン」
美希(ふわああ!夢みがちな真クンかわいいのぉぉぉ!!)
美希「…!」
真「あれ?どうかしましたか?」
美希「べ、別に…」
美希(……なんなの、今の感覚…?)
真「さ!それじゃ握手を…」
美希「…その前に、ひとつ質問いいですか?…なの」
真「へ?ああ、どうぞ!」
美希「……」
美希「真クンは、好きな人いるの?」
真「え」
美希「……」
真「え、あ…それはちょっと、プライベートな質問というか…」
真「ぷ、プロデューサー…」クルッ
P(あー向こうの方めちゃくちゃ盛り上がってんなー俺も行きてぇなー)
真(遠い目をしてるプロデューサーもスッテキィィィィィィィィィィ!!!!!!!)
真(…はっ!そうじゃなくて!)
美希「……答えてほしいの」
真「……」
真「…いますよ、好きな人」
美希「…っ、それは、どんなところが好きなの…?」
真「…そうだなぁ、その前に」
真「すみませんスタッフさん、こちらの方で一旦休憩とるって伝えてもらってもいいですか?」
スタッフ「あ、はい!ファンの皆さんすみませーん!ここで5分ほど休憩とりまーす!」
「構わんぞー!!」「真ちゃんが倒れたら俺たちも悲しいからなー!」「むしろ同じ空気を長く吸えてラッキーですぅ!!」
真「ありがとうございます」
スタッフ「いえいえ、それじゃ列の誘導してきますんで」
美希「……」
真「…さて、好きな人のことなんだけど」
真「全部、ってのじゃダメかな?」
美希「…それは、卑怯だと思うの」
真「あはは、参ったなぁ……そうだな、強いて言えば」
真「ボクのためになんでもしてくれるところ、かな?」
美希「なんでも…?」
真「あ、別にボクが女王様みたいにパシリさせてるわけじゃないからね!?」
真「ただ、なんというか…相手のために必死になれるというか…」
真「自分のことなんて考えてないっていうか…なかなか出来ないと思うんだ、そういうの」
美希「……」
真「…だから、ボクもそうなりたいって思ってるんだ」
真「好きな人のためならなんでも出来る、そんな人間にね」
美希「……」
真「…なんて、ちょっとカッコつけすぎたかな?あはは…」
美希「…ううん、よく分かったの、ありがと」スタスタ
真「あ…握手は…」
真「……行っちゃった」
P「おい真、やっぱり疲れてたんじゃないか?ここは酸素カプセルを大急ぎで借りてきて…」
真「い、いやいや!ちょっと落ち着いて話したかっただけですから!それに…」
P「それに?」
真「……ライバルが多いってことに気付いて、ちょっと気持ちを落ち着かせなきゃって思っただけです」
P「…?
美希「……」スタスタ
美希(なんなの!?真クンもハニーも!)
美希(ていうかキスもしないで手もつながないで…あれで恋人なんてちゃんちゃらおかしいの!)
美希「…もうマスクもサングラスも外しちゃおっと」スッ
美希「明日は律子…さんに作戦を立ててもらって、もっと情報を…」ドンッ
美希「……なんなの、ちゃんと前見て歩いてほしいの」
男1「ああ?…ってこの子けっこうカワイイじゃん」
男2「なんだか嫌な予感しかしないけど、俺たちと遊ぼうぜ!ヒャッハー!」
美希「…え」
美希(あれ?これってもしかしてけっこうヤバいかも…?)
スタッフ「それじゃ再開しまーす!」
ファン達「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」
真「ボクだって負けないぞぉー!!!!うおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
P(ふわああああ!!!!ファンと張り合うまこりんかわいいいいいいいいいいいいい!!!!!!)
P(おっと、現場総括の身としては冷静を保たないとな…危ない危ない)
P(……ん?なんだか向こうの方が騒がしいな、この状況でまこりん成分一切無しとかおかしいな)
P「すみません、ちょっと向こうの方見てきます」
スタッフ「あ、分かりましたー」
スタッフ「……」
スタッフ(まこりんの後頭部!後頭部!なんという役得ゥゥゥゥ!!!!)
男1「おら!早く来いよ!」グイグイ
美希「ヤ!ヤなの!」
男2「腕を引っ張りつつも嫌な予感が拭えない俺!ヒャッハー!」グイグイ
美希「ミキを誰だと思ってるの!?ハニーが黙ってないんだから!」
男1「お前みてぇなやつ知らねえよ!それにハニーとかふざけてんのか!?ああん!?」
美希「…!」
美希(そっか…今日のミキはいつもと髪型も髪色も違うし…!)
美希(さっき真クンのうしろにいたハニーも多分気付いてなかった…!)
美希(やだ…!やだ、怖いよ…!)
美希「ハニィィーッッッ!!!!!!!」
P「呼んだか」
美希・男1・男2「!?」
美希「ハ、ハニー…」
P「なんだか変に騒がしいと思ったら…またお前らか」
男1「な、なんでお前がここに!?」
P「真、俺…あとは分かるな?」
男2「ここから逃げなきゃいけないっていうのだけは分かった」
P「まあいい、うちのアイドルに手を出した以上…それなりの罰は受けてもらうぞ」
男1「アイドルって…ああ!?よく見たら765プロの星井美希じゃねえか!!」
男2「前から思ってたけどお前ってアイドル詳しいよな」
男1「ちくしょおおおぅ!!!!!だらっしゃぁぁぁぁあぁ!!」ダッ
~17秒後~
男1・2「」
P「いい加減学習しろよ」
美希「」ガクガクガクガク
P「大丈夫か美希…って、なんだその髪?イメチェン?」
美希「な、なんで助けに来れたの!?真クンの会場だってこんなに騒がしいのに…!」
P「あ?ああ、それはアレだよ…真成分的な」
美希「まこ…え?」
P「ま、お前がなんでここにいるのかは知らないけど、今日は早く帰って…」
男3「あの、すみません」
P「はい?」
男3「そこに倒れてるの俺の友達なんですけど…あなたがやったんですか?」
P「…まあ、そういうことになるかな」
男3「……へぇ」
美希(え?なにこのふいんき)
P「くっ…!だからっ…そっちが先に手を…!」ザザッ
男3「ダチをやられて黙ってられるほど……大人じゃないんだよっ!!」シュッ ドカッ!
P「ぐわっ!!!」ドサッ
美希(軽い気持ちで尾行しに来たらハニーがボコボコにされてるでござるの巻なの)
美希(…はっ!そ、そんな場合じゃないの!)
美希(で、でも…!ミキじゃこの男の人に敵うわけないし…!)
美希(ど、どうすれば…)
真「プロデューサー!!!!」ザッ
美希「ま、真クン!握手会は!?」
真「頑張って早く終わらせた!」
美希「ハニーが大変なことになってるの!は、早く警察とか…!」
真「……」ザッ
美希「ま、真クン!?前に出たら危ないの!」
真「待てっ!そこまでだ!」
男3「…?」ピタッ
P「ま、まこと…」
真「…ごめんなさいプロデューサー、遅くなっちゃいました」
P「はは…カッコ悪いところ見せちゃったな…」
真「……いえ、美希のために頑張るプロデューサー、かっ、かこっかかっかっか、カッコ良かったですよ?」
美希(…!ミキの、ため…!)
真(大事なところで噛んだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ふわああああああん!!!!)
P(噛む真かわいいいいいい!!!!真に噛まれるガムになりてえええええええぇぇぇえ!!!!!)
P「…はは、そりゃそうだ……俺にとっちゃ真も美希も、他のみんなも…」
P「大事な…アイドルなんだからな……」
美希「…っ!!」
男3「…なあ、そろそろケリつけていいか?」
真「ごめんなさい、勝手に話進めちゃって…ただし」
男3「…?」
真「ここからはボクが相手だ!!!」バーン
美希「!!」
男3「へえ…面白い」
P(まこりんの男前っぷりに渡辺謙も裸足で逃げ出すレベル)
男3「…俺は相手が男だろうが女だろうが容赦しないぜ?いいのか?」
P「お、おい真……俺が敵わなかったんだ、お前じゃあ…」
真「…ねえ美希、ファンのみんなはこっち見てないよね?」
美希「え?あ、うん…なんか雪歩が頑張ってしゃべってるの」
真(雪歩…ファンの人を足止めしておいてなんて無理な注文、聞いてくれてありがとう…!)
「…で、これが真ちゃんが3歳のときの写真で…」
「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!!かわいいいいいいい!!!!!」」」」」
「真ちゃんのお父さんに秘密で貰ったんですぅ、えへへ」
「いいなー!!!」「俺も欲しいなー!!!!」「こらー!勝手に娘の過去を明かすなー!真かわいいー!」
真「…ね、プロデューサー?」
P「だ、だからお前一人じゃあいつには…」
真「だったら……だったら、プロデューサーの力も貸してください」
P「え」
真「…好きです」
美希「!!!!!!!」
チュッ
ふわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キュイィィィィィン チュドーン
男3「……へへ、やられちまったぜ」
真「これが愛の力だ!」
真(ボクとプロデューサーの愛の結晶、石破ラブラブ天驚拳!!!!!!!!ふわわ!!!)
P「」
P()
美希「」
美希()
タッタッタ ザッ!
真一「真!大丈夫…おっと、予想以上にすさまじい状況だった」
真「あ、お父さん!来てたんだ!」
真一(あったりまえだろうがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!真のいるところ我あり!!!)
真「あ、でも爆発も起こしちゃったし…このままじゃ…」
男3「いいから行けよ…あとはどうにかすっからよ…」
真「でも……」
男3「男にこれ以上言わせんな……アイドルがこの場にいたらまずいだろうが……」
真「…ごめんなさいっ!」
男3「…へっ、悪いのはこっちだろうが」
真一「…キミも、なかなかの男だな」
男3「……はは、どうも…」
真一「さ、向こうに車を停めてある!プロデューサーくんと星井くんを抱えて早く行こう!」
真「うん!」タッタッタ…
男3「……」
男3(あのプロデューサー…なかなかいい男だったな…)
-車内-
美希「…う、ううん…」
真「あ、美希気がついた?」
美希「ここは…」
真一「おや、星井くんの方が先に目を覚ましたか…まったく、ケガくらいでいつまで気絶しているんだ、この男は」
真「そ、それは…あはは……///」
真一「?」
美希「…真クン、ミキ……」
真一「おっと、二人ともノドは乾いてないかい?」
真「え?今は別に…」
真一「いーや、なにか飲み物を買ってこよう、10分くらいかかるからのんびりおしゃべりでもしておきなさい」
真「ノド乾いてないって言ったのに…お父さんったら」
美希「…真クン、ミキね」
真「うん?」
美希「真クンのことが、羨ましかったのかもしれない」
真「…プロデューサーのこと?」
美希「……もしかして握手会のとき、気付いてた?」
真「うーん、まあ声聞けば分かるよ…髪型が違うから最初は分からなかったけど」
美希「…うん、それでね?」
真「うん」
美希「真クンは、ミキの持ってないものぜーんぶ持ってるなって思ったの」
美希「ハニーだってゲットしちゃったし…歌も上手いしダンスだってミキより全然上手いの」
真「……」
美希「…だから、真クンはミキにとっての憧れで、それで…」
真「美希」
美希「……」
真「ボクだって、美希のこと憧れてるんだよ?」
美希「え……」
真「街を歩けばみんながふり返るくらいかわいくて、キラキラしてて…」
真「ボクには絶対真似できないなってくらい女の子らしくてさ!」
美希「真クン…」ドクン
マッコマッコリィーン…
美希(…え?)
真「……だから、ボクがプロデューサーとつき、つ、つつつ付き合えたのはさ」
真「すっごくラッキーだなって思ってるんだよ?」
美希「ラッキーだなんてそんな…ハニーは真クンのこと…」
真「でも、これからはプロデューサーがボクのこともっともっと好きになってくれるように頑張らなきゃいけない」
真「人を好きになるって…そういうことじゃないかな?」
美希「……!」
美希(…ああ、そんなタンジュンなこと忘れてたの)
美希(ミキだって最初はハニーに喜んでほしくてレッスン頑張ってお仕事頑張って…)
美希(……それが今じゃミキを見て、ミキのこと大事にして…)
美希(これじゃ、好きになってくれるわけないよね…)
真「だからさ、美希にも負けないよ、ボクは!」
美希「え…?」
真「だって美希みたいなかわいい子に迫られたら、男の人はイチコロなんじゃないの?」
美希「かわっ…///」
マッコマッコリィーン…
真「絶対にプロデューサーを取られないよう、ボクだってもっと頑張るからね!」
美希「…ふふ、やっぱり真クンも女の子なの」
真「あ!ひどいなぁ美希!ボクは生まれたときから女の子だってば!」
美希「あはっ!そういう意味じゃないのー!」
真「んもー、なんだよ美希ったら」
マァッコマァッコリィーン…
美希「よーし!ミキだって真クンからハニーを奪ってみせるのー!」
真「……うん、いつもの美希だ」
美希「え?」
真「それくらい元気で自信満々な方が、美希らしいよ」
美希「あ……」
真「それに、そっちの方が…」
美希「…?」
真「かわいいよ、美希」ニコッ
美希(あ)ドクン
美希(…ま、まこ、まっこ……!)
美希(まぁっこまぁっこりぃぃぃぃぃぃーんっ!!!!なのぉぉぅあっ!!)
美希(なに!?なんなの!?なんで真クンは天使なの!?)
美希(さっきまでミキはハニーを奪うとか言ってたんだよ!?それでなんで応援できるの!?)
美希(天使すぎるよ真クゥゥゥゥゥゥンっ!!!!!)
真「み、美希?大丈夫?」
美希(奪えるわけない!!こんなステキな子からハニーを奪うなんてできないのぉぉぉぉ!!!アイキャントなのぉぉぉ!!!!!)
美希(だったらミキにできるのは、できるのはぁ……っ)
美希(……)
美希(真クンとハニーが笑顔になれるように頑張るだけなのぉぉぉぉぉ!!!!ふわあああああああああああああああ!!!!!!)
美希(あ……)
美希(雪歩も…こんな気持ちだったのかなぁ……あはっ…)ガクッ
真「み、美希!?美希ー!!!」
-そのあと-
真一「さ、事務所に着いたぞ」
P「すみません、今の今まで気絶しちゃってて…」
真一「キミはともかく、自販機から戻ってきたら星井くんまで再気絶してたから驚いたよ」
美希「ご迷惑おかけしましたなの」
真一「……ふむ」
美希「?」
真一「見違えたね」
美希「あはっ」
真「?」
真一「それじゃ俺はここで…真、気をつけて帰るんだぞ」
P「責任持ってご自宅まで帰らせます、それでは失礼します!」
ブロローン…
P「…真、お父さんと一緒に帰った方がよかったんじゃないか?」
真「うーん、事務所でちょっと調べ物もありましたし」
P「そっか…いてて…」
美希「ハニー!無理しちゃいけないの!」
P「でもこのあと美希のレッスンの予定だったしな…」
美希「み、ミキは別に一人でも…」
P「お前はどうしたいんだ?美希」
美希「あ……」
美希「美希は…」
美希「…ハニーにレッスン見てほしいの!ダメなとこいっぱい言ってほしいの!」
P「よーし、そんじゃ行くぞ」
美希「真クン」ボソッ
真「ん?」ボソッ
美希「ちょっとだけお借りしますなの」ボソボソ
真「ちゃんと返してね」ボソボソ
美希「…あはっ」
「おーい、早く来いよー」
美希「今行くのー!」
タッタッタ
真「……」
真(ちゃんと返してね…)
真(…プロデューサーの所有権はボクが握っててもいいんですかぁぁ!??!?そうなんですかぁっぁぁぁぁ!!!??)
真(その代わりにボクの所有権はプロデューサーだけのものですぅぅ!!!持・ち・つ・持・た・れ・つぅぅぅぅううう!!!!!ふわああああああああああああん!!!)
-レッスンルーム-
P「よーし、10分休憩」
美希「はぁ、はぁ…」
P「どうした?今日はいつもより気合い入ってるな」
美希「トーゼンなの!真くんには絶対負けないって決めたんだから!」
P「じゃあその髪は決意の表れか?」
美希「あ…これは…」
P「……俺好みかと思って髪を切ったぁ?」
美希「……」
P「はぁ…そんなことでお前は…」
美希「う…」
P「…なぁ美希、俺がショートカットで暗い髪色の方が好きだと思った、って言ったよな?」
美希「え、あ、うん」
P「だったら俺は春香も雪歩も好きなことになっちまうぞ?」
美希「あ…」
P「まあ二人ともかわいいとは思うけどさ…そういう気持ちは無いってのは分かるだろ?」
美希「…ハニーは真クン一筋だもんね」
P「ひひひひひとすじってお前///お、おおおお俺は大人なんだからもうちょっと言い方ってもんがぁぁ…//////」
美希「…ふふ」
美希(残念ながら…)
美希(今のミキにはこの状況をバカにできないの)キリッ
美希「…まあ、真クンはステキな子だもんね、仕方ないかぁ」
P「俺は、美希にもかわいいところはたくさんあると思うけどな」
美希「え」
P「マイペースなところ、おにぎりをおいしそうに食べるところ、どこでもすぐ寝られる度胸…」
美希「…むー!それってあんまり褒めてないの!」
P「はは、悪い悪い」
P「でも、俺は美希のそういう自然な部分…好きだぞ?」
美希「すっ…!」
P「だから、無理に髪を切ったりして人に合わせようとするな」
P「美希は、美希らしくしてるときが一番キラキラしてる…違うか?」ナデナデ
美希「あ……」
美希(……)
美希(…ハ、ハ、ハァァァァ……)
美希(………)
美希(ハァァァァァァァァァァニィィィィィィィィィ!!!!!!ふわあああああああああああああああああ!!!!!!)
美希(やっぱりカッコイイの!ハニーかっこいいのぉぉん!!!)
美希(頭ナデナデ?いーや、違う!これはそんじょそこらの頭ナデナデじゃないの!!!)
美希(これは…!ミキをおにぎりだとするなら……ッ!!)
美希(海苔!!!!!!そう!!!ハニーは海苔なのーーーー!!!!!)
美希(最高級有明産の海苔で包まれてる気分なのぉ!!)
美希(有明の広大さと優しさに包まれてるミキはこの春新発売の幸せおにぎりなのぉぉぉぉぉぉ!!!!)
美希(ふわおおおおおおおおおおおおうううっっ!!!!!)
ガチャ
真「二人とも差し入れですよー…って、あれ?」
P「お、おう真!お疲れ!」
美希「ま、まきょときゅん…」
真「あー、いいなー頭ナデナデなんてしてもらって!」
P「こ、これはその…」
真「ボクなんか美希に抱きついちゃおーっと!へへーっ!」ギュッ
美希「あ」
P「お、じゃあ俺はもっとナデナデしてやろう!」ナデナデナデナデ
美希(あ、あ、あぁ…)
あふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!
美希「そ、それじゃお疲れ様でしたなの…」
P「だ、大丈夫か?一人で帰れるか?」
美希「大丈夫なの!一人で帰るの!」
美希(ハニーと真クンどっちかでもそばにいたらきっとまた気絶しちゃうの!)
真「それじゃ美希、気をつけてね」ニコッ
美希(あふぅん!!あふあふぅ~ん!!!!)
P「じゃあまた明日な」
美希(明日といわず夢の中で間違いなく出会うの!ミキがお姫様でハニーが王子様で真クンも王子様!!
美希(ふはは!なんというハーレム!)
美希「失礼しますなのー!」
タッタッタ…
-事務所内-
P「ふぅ…今日は疲れたなぁ…」
真「はいプロデューサー、お茶です」
P「おお、ありがとう…ん、うまい」
真「へへーっ、雪歩に教わりましたからね!」
P「……」ズズ
真「……」ストン
真「このやりとり…」
P「ん?」
真「な、なんだか…夫婦みたいですよね…///」
P「!!」ブバッシャァ
真「わ!わわ、プロデューサー!」
P「す、すまん…せっかく真が淹れてくれたお茶を……!なんなら這いつくばってでも舐めとって…!」
真「そ、そんなことしなくていいですよぉ!」
P「そうか…申し訳ない」
P(けっこう本気だった俺)
真(そんなこと言ったらボク、自分の全身をお茶まみれにしちゃいますよぅ!!!!玉露!!!)
P「そういえばさっき…真らしくなかったな」
真「さっき?」
P「レッスンルームで美希に抱きついたとき」
真「ああ、あれは…」
真「……ちょっと、悔しかったし…///」
P「え」
真「だ、だって!いくら知り合いって言ってもあれだけかわいい子と二人っきりだったら、心配にもなりますよ!」
真「……」
真「…彼女、なんだし///」
P「」
真「だから、プロデューサーが美希にしてること以上のことをしてやろうって…」
真「…ああもう!なに言ってんだボクは!」
P「」
P「」
P「はっ」
P「い、いや…それはすまん…でも別に美希のことを変なふうに思ってるとかは…」
真「わ、分かってますよ!…ただ、ちょっと…」
P「…?」
真「……ボクにも、してほしいなぁって…///」
P「あ、あた、頭ナデナデを…?」
真「……」
真「…ん///」
P(え、どうしたんすか真さん、黙って腕を広げて)
真「……///」
P(腕を広げたまま顔を赤らめて、しかもうつむいてどうしたんすか真さん!真さんらしくないっすよ!)
真「……プロデューサー」
P「どうしたんすか真さん!」
真「……」
真「………ギュッてして…」
P(そのとき俺は)
P(天国から天使が俺を迎えに来たのが見えたんだけど)
P(『目の前にお前より天使な天使がいるから帰れこの似非天使が!』と言って追い返しました)
P(この世に天国があるなんて……知らなかったです)ニコッ
P「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!まっことぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
真「プロデューサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ふわわあああああああああああ!!!!!!」
カッ
テレビ『昨日、夕方と夜の2件、爆発事故が起こりました』
テレビ『この事故は両方とも、アイドルの菊地真さんが関係しているということで話題になっています』
テレビ『夕方は菊地さんの写真集即売会、夜は菊地さんの事務所で事故が起こりました』
テレビ『ファンの方にお話をうかがったところ』
テレビ『きっと真ちゃんをうらやむ誰かの犯行だ』
テレビ『おっと勘違いするなよ、「恨んで」じゃない、「うらやんで」だ』
テレビ『真ちゃんに悲しい顔をさせるなんて、人間の風上にも置けないやつですぅ』
テレビ『とのことでした』
テレビ『なお、事故に関しては菊地真さんのファンの方々が迅速な対応をしてくださったため、目立った被害は出ていません』
テレビ『続いてのニュースです…』
律子「……」
P「……」
真「……」
律子「……」
P「……」プル
真「……」プル
律子「……」
P「……」プルプル
真「……」プルプル
律子「……」
P「せめて声に出して怒ってぇ…っ!!」ガタガタガタ
律子「アンタらねぇ…爆発て」
P「し、仕方なかったんです!爆発させようと思って爆発させたわけじゃないんです!」
真「そ、そうだよ律子!不可抗力っていうか…」
律子「……はぁ、もう怒る気にもならないわ」
P「…すまん」
律子「二人とも今日は収録でしょ?早く行ってください」
真「ごめん律子!それじゃ行きましょうプロデューサー!」
P「おう!俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!」
ガチャ バタン! タッタッタ…
小鳥「……あの2人、いつの間にか普通にしゃべってますね」
律子「知りませんよそんなの…はぁ…」
貴音「なんだか一線を乗り越えたような…そんな感じがいたしますね」
響「仲が良いのは良いことさー!」
美希「ねえねえ律子、さん」
律子「なによ…ガラスの修理代とかの計算で忙しいんだから」
美希「ミキね、ひらめいたの」
律子「なにが?」
美希「ハニーをミキのものにして、真クンもミキのものにして…」
美希「ミキだけのハーレムを作るの!そしたら誰も悲しまない優しい世界が作れるの!」
律子「そんなこと言ってるヒマがあったら掃除手伝いなさい」
美希「はーいなの」
美希「雪歩、お掃除手伝うの」
雪歩「ありがと美希ちゃん、それじゃそっちの方のゴミ集めてくれる?」
美希「了解なのー」
美希「……」
美希(…ま、あながち嘘でもないの)
美希(だって、欲しいものを全部欲しいって思うのは…)
美希(自然なことだよね、ハニー?)
真「はいプロデューサー!飲み物ですよ!」
P「おいおい俺はいいから真が飲めよ、ははは」
スタッフ(うっぜえ)
美希(今は真クンに夢中かもしれないけど…)
美希(いつかは2人ともミキに夢中にさせてあげるから!覚悟しておいてね、ハニー!)
雪歩(……)
雪歩(強引な美希ちゃんに迫られ、いつもより女の子らしくなって涙目になっちゃう真ちゃん……)
雪歩(…アリかもぉ…!)
小鳥(P→←真←雪歩)
小鳥(P→←美希→←真←雪歩)
小鳥「…アリねっ!」グッ!
律子「あなたはさっさと仕事してください」
-車内-
P「今日もお疲れさん、真」
真「ね、プロデューサー」
P「ん?」
真「ボク…昨日の夜、すっごくうれしかったですよ」
P「はは…ごめんな、抱きしめる以上のことする勇気が無くて」
真「…でも、プロデューサーの気持ちはしっかり伝わってきました」
P「…そっか、それならいいんだ」
真「ちょっと前までは目を合わせて話すのも恥ずかしかったけど、今は出来る」
真「これって成長ですよね、プロデューサー?」
P「はは、じゃあ俺も成長してるってことになるな」
P「…なあ、真」
真「はい?」
P「よかったら、これからも……」
P「…俺と一緒に成長してくれるか?」
真「…え、それって……」
P「……」
真「……はいっ!お願いします!」
P(……)
P(ああああああああああああああああああああ!!!!!緊張した!緊張したよおおおおおお!!!!)
P(でも今のはオッケーってことだよね?もうゴールしてもいいよね?)
P(ぃぃぃぃぃぃやったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!俺もう死んでもいい!!!いや、死んだらアカン!!!これから俺が真を養っていくんや!!!)
真(今のって…今のってぇ…)
真(プロポーズ)キリッ
真(ですよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!まさかのタイミングでぇぇぇぇぇぇ!!!!!)
真(でもいいんです!!!幸せだから!ボク幸せだからふわあああああああああああん!!!!!!!)
P「真ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
真「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!!」
P「好きだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!愛してるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
真「ボクもですプロデューサぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!大好きですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
真「これからも、これからもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
真「ずぅーっと、一緒ですからねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おっわおっわりーん!!!!
というわけでおわりです
真かわいいよ真
こんな話を4つも書かせてくれてありがとうございました
今度誰か春香さんでこういうの書いてくださいお願いします
あと美希にふわふわ言わせてるとエロゲみたいでなんか罪悪感が生まれた
あずささんに言わせると背徳感がやばい気がします
それでは読んでくださってありがとうございました
元スレ
美希「……」ストン
美希(これはやるしかないの)
美希(ハニー&真クン、尾行大作戦を!!!)
律子「美希、この資料全部ホッチキスでとめといて」
美希「そんな仕事は小鳥にでもやらせろなの!」
律子「あ?」
美希「ごめんなさいなの」
律子「よろしく」
美希「報酬はおにぎり4個がいいの」
律子「あ?」
美希「やっぱり1個で十分なの」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:13:02.01 ID:hddDZFaw0
-街中-
美希「新作のキムチおにぎりおいしいのー」
美希「もぐもぐ」
美希「…じゃなくて!今日はハニーの尾行大作戦をするの!」
美希(それに、今までの3つのスレで…)
美希「実はミキだけ一回もしゃべってないの!これは由々しき事態なの!」
美希「よーし!まずはハニーのところなの!今日はテレビ局に挨拶しに行くって言ってたの!」
美希「さっそく出発なのー!おー!」
美希「……」
美希「とりあえずこっちのこんにゃくおにぎりを食べながら行くの」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:16:59.20 ID:hddDZFaw0
-テレビ局-
P「はい!それでは今後もよろしくお願いします!失礼します!」
P「…ふぅ、これで今日の目的は達成、っと」
P「さて、今日は真がいないからどっかで適当に昼飯食うかな」
P(こんなときのためにカバンの中にはまこりん専用スクラップブックが!)
P(今日はこれをおかずにご飯3杯!いや10杯!)
P(えぇーい!30杯いっちゃうぞー!まっこまっこりーん!)
P「ふわふ!ふわっふぅおういえ!!きゃほう!!」
美希「……」
美希(傍から見てると予想以上に気持ち悪いの)
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:21:36.67 ID:hddDZFaw0
美希(でも今日はハニーの尾行をするって決めたの!)
美希(ハニーのことが気になりだしたのはミキの方が先なんだから!いくら真クンでも許さないの!)
美希(改めてハニーの好きなものを調べて、行動パターンをチェックして…)
美希(真クンからハニーをNTRしてやるの!)バーン!
美希(……)
美希(小鳥から教わったけど、結局NTRってどういう意味なんだろ?)
美希「まぁいいや、尾行なのー」テクテク
小鳥「えくしっ!…うぅ、風邪でも引いたかしら」
春香「小鳥さんが鼻水を垂らして情けない顔をしているね」
千早「いつものことよ」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:26:02.81 ID:hddDZFaw0
-食堂-
P「さーて、いただきまーす」
美希(…ハニーの注文はやっぱり生姜焼き定食、普段と変わらないの)
美希(最初にお味噌汁を飲んで、お漬物を食べて)
美希(そう、メインのおかずにいく前にまずお米を…)
美希(…!?)
美希(カバンの中に手を伸ばした…だと!?…なの!)
P(ああぁぁぁあぁあカバンの中でもまこりんの放つ輝きは0等星!!)
P(あれがデネブ・アルタイル・ベーガ♪)
P(そーの真ん中にまっこまっこりぃーん!!夏の大頂点まこりんふわああああおう!!!!!)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:31:02.76 ID:hddDZFaw0
美希(……)
美希(信じられないの、ハニーの食事パターンはカンペキに分かってるつもりだったのに)
美希(…これはきっと、真クンと付き合うことでなにかが変わってしまったの!)
美希(真クンのことだから、自分の好きなものをハニーにも強制してるに違いないの!)
美希(たとえばそう…)
美希(プロテインとか!!)
真「っくしゅん!…おっかしいなあ、風邪かなあ」
真(もしかしてプロデューサーがボクの噂とかしてたりして!なーんちて!)
真(……)
真(『プロデューサーのせいで風邪ひいちゃったんだから…今日は一日中、看病してくださいね?えへっ』)
真(っぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうっ!!!!)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:36:26.21 ID:hddDZFaw0
P(あ、気付いちゃった、気付いちゃったわ俺)
P(ご飯を口に入れて、『まっこまっこ』で30回噛んで、『りぃーん』で飲み込めば…)
P(いくらでも新鮮な気持ちでご飯が食える!不思議!)
P「あ、生姜焼き全然食ってねぇわ」
美希(す、すごいの…ハニーこれでおかわり24杯目なの…!)
美希(いくらミキでもおにぎりをあれだけ食べられるか……)
美希(いや、多分いけるの)
店員「お客様、そろそろご注文を」
美希「おにぎり定食で」
店員「ございません」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:41:52.58 ID:hddDZFaw0
-翌日-
美希(結局あのあと、普通に事務所に戻って午後のお仕事して)
美希(夕方からミキのレッスン見てくれたの)
美希(久々にハニーにコーチしてもらえてうれしかったの!)
美希(えへへ)
美希(……)
美希「えへへじゃないの!」
通行人「」ビクッ
やよい「あ!美希さんが道端で叫んでますー!」
伊織「そうね、うちの事務所はいよいよダメかもしれないわね」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:46:20.58 ID:hddDZFaw0
美希「や、でもミキのレッスン中もときどきケータイとかカバンの中とか覗いてたの」
美希「ミキはミキだけを見てほしいのー!もー!」
雪歩「み、美希ちゃん…?どうしたのこんなところで…」
美希「…なんだ雪歩か、なの」
美希「……!」
美希「雪歩、ちょっとこっち来るの!」グイグイッ
雪歩「え、あ、ちょ…美希ちゃぁん!!」
雪歩(今日は真ちゃんの写真集即売会&握手会があるのにぃー!)
雪歩(今日のために、今日のために…)
雪歩(お父さんの会社の人に頼んで整理券20枚準備したのにぃー!真ちゃぁーん!)
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:50:50.40 ID:hddDZFaw0
-路地裏-
雪歩「……真ちゃんを、尾行?」
美希「雪歩も真クンのこと好きでしょ!?ミキはハニーを自分のものにしたいからちょうどいいって思うな!」
雪歩「…ちょうどいいって?」
美希「へ?だから、雪歩が真クンをゲットして、ミキがハニーをゲットして」
美希「これでモウマンタイなの!!」
雪歩「お断りします」
美希「そうそう、やっぱり雪歩はミキの味方……って、ええええ!!?」
雪歩(違う、間違ってるよ美希ちゃん)
雪歩(私は真ちゃんを自分のものにしたいんじゃなくて…)
雪歩(かわいい真ちゃんを心のアルバムに保存しておきたいだけなんだよッッッ!!!!!)カッ!
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:54:13.46 ID:hddDZFaw0
雪歩「とにかく、私はその作戦には加わらないからね」
美希「うぅ…雪歩のいけず!穴掘り名人!白ワンピースが似合う乙女!」
雪歩「そ、それって別に悪口じゃないような…」
美希「もういいの…ミキは一人でハニーも真クンもゲットしてみせるの…」
雪歩「そ、それじゃあ私は真ちゃんの握手会に…」
美希「……今なんて言ったの?」
雪歩「え?真ちゃんの握手会にこれから行こうかなって…」
美希「…雪歩」
雪歩(あ)
美希「頼みがあるの」
雪歩(もう嫌な予感しかしないもんね、うん)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 16:58:26.55 ID:hddDZFaw0
-写真集即売会会場-
ファン1「いつも応援してます!」
真「ありがとうございまーす!へへっ!」
ファン2「ま、まっこまっこりーんって言ってください!」
真「いきますよー?せーの、まっこまっこりーん!!」
ファン達「「「「まぁっこまぁっこりぃーんっっ!!!!!!」」」」
ファン3「うおー!真ちゃーん!」
俺「俺だー!結婚してくれー!」
美希「……」コソコソ
美希(潜入成功、なの!)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:03:14.97 ID:hddDZFaw0
美希(雪歩を説得して、なんとか貰った整理券1枚)
美希(これを使って、いちファンとして真クンにきわどい質問をしてやるの!)
美希(…それにしても、ここまで誰にもバレずに来れたのは雪歩のおかげなの)
雪歩『チケットはあげるけど…そのままじゃ美希ちゃんもファンの人に見つかっちゃうよ?』
美希『あ…そこまでは考えてなかったの』
雪歩『一応持ってると思うけど、マスクとかサングラスで変装すれば…あ、でも美希ちゃんは金髪でバレちゃうかも…うーん』
美希『……金髪…』
美希(そこでミキはあのあと急いで美容室に行って…)
美希(覚醒)(美希、覚醒したの!!!!)バーン!!
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:07:56.27 ID:hddDZFaw0
美希(さすがに雪歩からはやりすぎだって言われたけど、別にいいの)
美希(だってハニーは真クンが好きなくらいだから、ショートカットで地味目な髪色の方が好きだと思うな!)
美希(ふふふ…真クンの天下もここまでなの!)
美希「待っておけなの真クーン!!!!!!」
ファン4「おっと、こちらのお嬢さんもなかなかのマコニストのようだ」
ファン72「ふふ、真ちゃんを好きな人に悪いやつはいないさ」
ファン204「だって俺たち…」
ファン達「「「「「「仲間だもんげっ!!!」」」」」」
アッハッハッハ ワーッショイワーッショイ マッコマッコワッショーイ!!
P(俺も向こう側混ざりてぇぇぇぇええぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!!)
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:12:55.44 ID:hddDZFaw0
P(いや、まこりんの後頭部を見るなんてのは普通のファンじゃできないからな…ここは我慢しよう)
P「真、ノド乾いてないか?休憩とかは?」
真「あ、プロデューサー!大丈夫ですよ!」
P「だけどこのあともけっこうお客さん待ってるし、5分くらいなら…」
真「プロデューサー」
P「?」
真「今日はファンの皆さんのためにここに来てるんです!ちょっとくらい平気ですよ!!」
P「……真…」
真「プロデューサー……」
P「……///」
真「…//////」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:18:26.28 ID:hddDZFaw0
P「じゃ、じゃあ残りも頑張れよ?」
P(うわああああああああっ!!!!まこりんマジ健気!!健気っぷりマジおしん!!!!)
真「は、はいっ!頑張ります!」
真(25分ぶりに目が合っちゃった!合っちゃったよおおぉうぅ!!!)
真(目と目が合うー♪瞬間好きだと気付いたー♪)
真(1万年と2千年前から愛してましたぁぁぁぁぁ!!!!ふわああああああん!!!!)
P「…あ、真」
真「はい?」
P「…………」
P「…無理、すんなよ?」
真(きゅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううん!!!!!)
P(づわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!)
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:23:28.79 ID:hddDZFaw0
スタッフ「それでは次の方どうぞー」
美希「……」コソコソ
真「こんにちは!あれ、マスクとサングラスなんて…風邪ですか?それとも花粉症?」
美希「…そ、そうなの…あ、そうです…げほげほ」
真「…?あ、風邪は大変ですよねー、ボクも昨日くしゃみしちゃって」
真「もしかしたらボクのことを噂してる人がいるのかなーなんて!へへっ!」
美希「……真クン」
美希(ふわああ!夢みがちな真クンかわいいのぉぉぉ!!)
美希「…!」
真「あれ?どうかしましたか?」
美希「べ、別に…」
美希(……なんなの、今の感覚…?)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:27:28.49 ID:hddDZFaw0
真「さ!それじゃ握手を…」
美希「…その前に、ひとつ質問いいですか?…なの」
真「へ?ああ、どうぞ!」
美希「……」
美希「真クンは、好きな人いるの?」
真「え」
美希「……」
真「え、あ…それはちょっと、プライベートな質問というか…」
真「ぷ、プロデューサー…」クルッ
P(あー向こうの方めちゃくちゃ盛り上がってんなー俺も行きてぇなー)
真(遠い目をしてるプロデューサーもスッテキィィィィィィィィィィ!!!!!!!)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:33:09.99 ID:hddDZFaw0
真(…はっ!そうじゃなくて!)
美希「……答えてほしいの」
真「……」
真「…いますよ、好きな人」
美希「…っ、それは、どんなところが好きなの…?」
真「…そうだなぁ、その前に」
真「すみませんスタッフさん、こちらの方で一旦休憩とるって伝えてもらってもいいですか?」
スタッフ「あ、はい!ファンの皆さんすみませーん!ここで5分ほど休憩とりまーす!」
「構わんぞー!!」「真ちゃんが倒れたら俺たちも悲しいからなー!」「むしろ同じ空気を長く吸えてラッキーですぅ!!」
真「ありがとうございます」
スタッフ「いえいえ、それじゃ列の誘導してきますんで」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:42:54.74 ID:hddDZFaw0
美希「……」
真「…さて、好きな人のことなんだけど」
真「全部、ってのじゃダメかな?」
美希「…それは、卑怯だと思うの」
真「あはは、参ったなぁ……そうだな、強いて言えば」
真「ボクのためになんでもしてくれるところ、かな?」
美希「なんでも…?」
真「あ、別にボクが女王様みたいにパシリさせてるわけじゃないからね!?」
真「ただ、なんというか…相手のために必死になれるというか…」
真「自分のことなんて考えてないっていうか…なかなか出来ないと思うんだ、そういうの」
美希「……」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:46:53.92 ID:hddDZFaw0
真「…だから、ボクもそうなりたいって思ってるんだ」
真「好きな人のためならなんでも出来る、そんな人間にね」
美希「……」
真「…なんて、ちょっとカッコつけすぎたかな?あはは…」
美希「…ううん、よく分かったの、ありがと」スタスタ
真「あ…握手は…」
真「……行っちゃった」
P「おい真、やっぱり疲れてたんじゃないか?ここは酸素カプセルを大急ぎで借りてきて…」
真「い、いやいや!ちょっと落ち着いて話したかっただけですから!それに…」
P「それに?」
真「……ライバルが多いってことに気付いて、ちょっと気持ちを落ち着かせなきゃって思っただけです」
P「…?
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:51:24.81 ID:hddDZFaw0
美希「……」スタスタ
美希(なんなの!?真クンもハニーも!)
美希(ていうかキスもしないで手もつながないで…あれで恋人なんてちゃんちゃらおかしいの!)
美希「…もうマスクもサングラスも外しちゃおっと」スッ
美希「明日は律子…さんに作戦を立ててもらって、もっと情報を…」ドンッ
美希「……なんなの、ちゃんと前見て歩いてほしいの」
男1「ああ?…ってこの子けっこうカワイイじゃん」
男2「なんだか嫌な予感しかしないけど、俺たちと遊ぼうぜ!ヒャッハー!」
美希「…え」
美希(あれ?これってもしかしてけっこうヤバいかも…?)
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 17:55:55.95 ID:hddDZFaw0
スタッフ「それじゃ再開しまーす!」
ファン達「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」
真「ボクだって負けないぞぉー!!!!うおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
P(ふわああああ!!!!ファンと張り合うまこりんかわいいいいいいいいいいいいい!!!!!!)
P(おっと、現場総括の身としては冷静を保たないとな…危ない危ない)
P(……ん?なんだか向こうの方が騒がしいな、この状況でまこりん成分一切無しとかおかしいな)
P「すみません、ちょっと向こうの方見てきます」
スタッフ「あ、分かりましたー」
スタッフ「……」
スタッフ(まこりんの後頭部!後頭部!なんという役得ゥゥゥゥ!!!!)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 18:00:19.10 ID:hddDZFaw0
男1「おら!早く来いよ!」グイグイ
美希「ヤ!ヤなの!」
男2「腕を引っ張りつつも嫌な予感が拭えない俺!ヒャッハー!」グイグイ
美希「ミキを誰だと思ってるの!?ハニーが黙ってないんだから!」
男1「お前みてぇなやつ知らねえよ!それにハニーとかふざけてんのか!?ああん!?」
美希「…!」
美希(そっか…今日のミキはいつもと髪型も髪色も違うし…!)
美希(さっき真クンのうしろにいたハニーも多分気付いてなかった…!)
美希(やだ…!やだ、怖いよ…!)
美希「ハニィィーッッッ!!!!!!!」
P「呼んだか」
美希・男1・男2「!?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 18:04:55.81 ID:hddDZFaw0
美希「ハ、ハニー…」
P「なんだか変に騒がしいと思ったら…またお前らか」
男1「な、なんでお前がここに!?」
P「真、俺…あとは分かるな?」
男2「ここから逃げなきゃいけないっていうのだけは分かった」
P「まあいい、うちのアイドルに手を出した以上…それなりの罰は受けてもらうぞ」
男1「アイドルって…ああ!?よく見たら765プロの星井美希じゃねえか!!」
男2「前から思ってたけどお前ってアイドル詳しいよな」
男1「ちくしょおおおぅ!!!!!だらっしゃぁぁぁぁあぁ!!」ダッ
~17秒後~
男1・2「」
P「いい加減学習しろよ」
美希「」ガクガクガクガク
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 18:20:23.33 ID:hddDZFaw0
P「大丈夫か美希…って、なんだその髪?イメチェン?」
美希「な、なんで助けに来れたの!?真クンの会場だってこんなに騒がしいのに…!」
P「あ?ああ、それはアレだよ…真成分的な」
美希「まこ…え?」
P「ま、お前がなんでここにいるのかは知らないけど、今日は早く帰って…」
男3「あの、すみません」
P「はい?」
男3「そこに倒れてるの俺の友達なんですけど…あなたがやったんですか?」
P「…まあ、そういうことになるかな」
男3「……へぇ」
美希(え?なにこのふいんき)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 18:25:06.07 ID:hddDZFaw0
P「くっ…!だからっ…そっちが先に手を…!」ザザッ
男3「ダチをやられて黙ってられるほど……大人じゃないんだよっ!!」シュッ ドカッ!
P「ぐわっ!!!」ドサッ
美希(軽い気持ちで尾行しに来たらハニーがボコボコにされてるでござるの巻なの)
美希(…はっ!そ、そんな場合じゃないの!)
美希(で、でも…!ミキじゃこの男の人に敵うわけないし…!)
美希(ど、どうすれば…)
真「プロデューサー!!!!」ザッ
美希「ま、真クン!握手会は!?」
真「頑張って早く終わらせた!」
美希「ハニーが大変なことになってるの!は、早く警察とか…!」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 18:29:51.51 ID:hddDZFaw0
真「……」ザッ
美希「ま、真クン!?前に出たら危ないの!」
真「待てっ!そこまでだ!」
男3「…?」ピタッ
P「ま、まこと…」
真「…ごめんなさいプロデューサー、遅くなっちゃいました」
P「はは…カッコ悪いところ見せちゃったな…」
真「……いえ、美希のために頑張るプロデューサー、かっ、かこっかかっかっか、カッコ良かったですよ?」
美希(…!ミキの、ため…!)
真(大事なところで噛んだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ふわああああああん!!!!)
P(噛む真かわいいいいいい!!!!真に噛まれるガムになりてえええええええぇぇぇえ!!!!!)
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 18:33:10.39 ID:hddDZFaw0
P「…はは、そりゃそうだ……俺にとっちゃ真も美希も、他のみんなも…」
P「大事な…アイドルなんだからな……」
美希「…っ!!」
男3「…なあ、そろそろケリつけていいか?」
真「ごめんなさい、勝手に話進めちゃって…ただし」
男3「…?」
真「ここからはボクが相手だ!!!」バーン
美希「!!」
男3「へえ…面白い」
P(まこりんの男前っぷりに渡辺謙も裸足で逃げ出すレベル)
69: ありがとうございます再開します >>64俺は俺だよ 2012/05/15(火) 19:26:41.97 ID:hddDZFaw0
男3「…俺は相手が男だろうが女だろうが容赦しないぜ?いいのか?」
P「お、おい真……俺が敵わなかったんだ、お前じゃあ…」
真「…ねえ美希、ファンのみんなはこっち見てないよね?」
美希「え?あ、うん…なんか雪歩が頑張ってしゃべってるの」
真(雪歩…ファンの人を足止めしておいてなんて無理な注文、聞いてくれてありがとう…!)
「…で、これが真ちゃんが3歳のときの写真で…」
「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!!かわいいいいいいい!!!!!」」」」」
「真ちゃんのお父さんに秘密で貰ったんですぅ、えへへ」
「いいなー!!!」「俺も欲しいなー!!!!」「こらー!勝手に娘の過去を明かすなー!真かわいいー!」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:31:22.59 ID:hddDZFaw0
真「…ね、プロデューサー?」
P「だ、だからお前一人じゃあいつには…」
真「だったら……だったら、プロデューサーの力も貸してください」
P「え」
真「…好きです」
美希「!!!!!!!」
チュッ
ふわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キュイィィィィィン チュドーン
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:36:59.46 ID:hddDZFaw0
男3「……へへ、やられちまったぜ」
真「これが愛の力だ!」
真(ボクとプロデューサーの愛の結晶、石破ラブラブ天驚拳!!!!!!!!ふわわ!!!)
P「」
P()
美希「」
美希()
タッタッタ ザッ!
真一「真!大丈夫…おっと、予想以上にすさまじい状況だった」
真「あ、お父さん!来てたんだ!」
真一(あったりまえだろうがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!真のいるところ我あり!!!)
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:41:54.15 ID:hddDZFaw0
真「あ、でも爆発も起こしちゃったし…このままじゃ…」
男3「いいから行けよ…あとはどうにかすっからよ…」
真「でも……」
男3「男にこれ以上言わせんな……アイドルがこの場にいたらまずいだろうが……」
真「…ごめんなさいっ!」
男3「…へっ、悪いのはこっちだろうが」
真一「…キミも、なかなかの男だな」
男3「……はは、どうも…」
真一「さ、向こうに車を停めてある!プロデューサーくんと星井くんを抱えて早く行こう!」
真「うん!」タッタッタ…
男3「……」
男3(あのプロデューサー…なかなかいい男だったな…)
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:45:24.89 ID:hddDZFaw0
-車内-
美希「…う、ううん…」
真「あ、美希気がついた?」
美希「ここは…」
真一「おや、星井くんの方が先に目を覚ましたか…まったく、ケガくらいでいつまで気絶しているんだ、この男は」
真「そ、それは…あはは……///」
真一「?」
美希「…真クン、ミキ……」
真一「おっと、二人ともノドは乾いてないかい?」
真「え?今は別に…」
真一「いーや、なにか飲み物を買ってこよう、10分くらいかかるからのんびりおしゃべりでもしておきなさい」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:50:12.71 ID:hddDZFaw0
真「ノド乾いてないって言ったのに…お父さんったら」
美希「…真クン、ミキね」
真「うん?」
美希「真クンのことが、羨ましかったのかもしれない」
真「…プロデューサーのこと?」
美希「……もしかして握手会のとき、気付いてた?」
真「うーん、まあ声聞けば分かるよ…髪型が違うから最初は分からなかったけど」
美希「…うん、それでね?」
真「うん」
美希「真クンは、ミキの持ってないものぜーんぶ持ってるなって思ったの」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:54:59.24 ID:hddDZFaw0
美希「ハニーだってゲットしちゃったし…歌も上手いしダンスだってミキより全然上手いの」
真「……」
美希「…だから、真クンはミキにとっての憧れで、それで…」
真「美希」
美希「……」
真「ボクだって、美希のこと憧れてるんだよ?」
美希「え……」
真「街を歩けばみんながふり返るくらいかわいくて、キラキラしてて…」
真「ボクには絶対真似できないなってくらい女の子らしくてさ!」
美希「真クン…」ドクン
マッコマッコリィーン…
美希(…え?)
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 19:59:11.76 ID:hddDZFaw0
真「……だから、ボクがプロデューサーとつき、つ、つつつ付き合えたのはさ」
真「すっごくラッキーだなって思ってるんだよ?」
美希「ラッキーだなんてそんな…ハニーは真クンのこと…」
真「でも、これからはプロデューサーがボクのこともっともっと好きになってくれるように頑張らなきゃいけない」
真「人を好きになるって…そういうことじゃないかな?」
美希「……!」
美希(…ああ、そんなタンジュンなこと忘れてたの)
美希(ミキだって最初はハニーに喜んでほしくてレッスン頑張ってお仕事頑張って…)
美希(……それが今じゃミキを見て、ミキのこと大事にして…)
美希(これじゃ、好きになってくれるわけないよね…)
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:03:50.16 ID:hddDZFaw0
真「だからさ、美希にも負けないよ、ボクは!」
美希「え…?」
真「だって美希みたいなかわいい子に迫られたら、男の人はイチコロなんじゃないの?」
美希「かわっ…///」
マッコマッコリィーン…
真「絶対にプロデューサーを取られないよう、ボクだってもっと頑張るからね!」
美希「…ふふ、やっぱり真クンも女の子なの」
真「あ!ひどいなぁ美希!ボクは生まれたときから女の子だってば!」
美希「あはっ!そういう意味じゃないのー!」
真「んもー、なんだよ美希ったら」
マァッコマァッコリィーン…
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:08:57.50 ID:hddDZFaw0
美希「よーし!ミキだって真クンからハニーを奪ってみせるのー!」
真「……うん、いつもの美希だ」
美希「え?」
真「それくらい元気で自信満々な方が、美希らしいよ」
美希「あ……」
真「それに、そっちの方が…」
美希「…?」
真「かわいいよ、美希」ニコッ
美希(あ)ドクン
美希(…ま、まこ、まっこ……!)
美希(まぁっこまぁっこりぃぃぃぃぃぃーんっ!!!!なのぉぉぅあっ!!)
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:13:08.16 ID:hddDZFaw0
美希(なに!?なんなの!?なんで真クンは天使なの!?)
美希(さっきまでミキはハニーを奪うとか言ってたんだよ!?それでなんで応援できるの!?)
美希(天使すぎるよ真クゥゥゥゥゥゥンっ!!!!!)
真「み、美希?大丈夫?」
美希(奪えるわけない!!こんなステキな子からハニーを奪うなんてできないのぉぉぉぉ!!!アイキャントなのぉぉぉ!!!!!)
美希(だったらミキにできるのは、できるのはぁ……っ)
美希(……)
美希(真クンとハニーが笑顔になれるように頑張るだけなのぉぉぉぉぉ!!!!ふわあああああああああああああああ!!!!!!)
美希(あ……)
美希(雪歩も…こんな気持ちだったのかなぁ……あはっ…)ガクッ
真「み、美希!?美希ー!!!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:20:14.50 ID:hddDZFaw0
-そのあと-
真一「さ、事務所に着いたぞ」
P「すみません、今の今まで気絶しちゃってて…」
真一「キミはともかく、自販機から戻ってきたら星井くんまで再気絶してたから驚いたよ」
美希「ご迷惑おかけしましたなの」
真一「……ふむ」
美希「?」
真一「見違えたね」
美希「あはっ」
真「?」
真一「それじゃ俺はここで…真、気をつけて帰るんだぞ」
P「責任持ってご自宅まで帰らせます、それでは失礼します!」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:25:38.91 ID:hddDZFaw0
ブロローン…
P「…真、お父さんと一緒に帰った方がよかったんじゃないか?」
真「うーん、事務所でちょっと調べ物もありましたし」
P「そっか…いてて…」
美希「ハニー!無理しちゃいけないの!」
P「でもこのあと美希のレッスンの予定だったしな…」
美希「み、ミキは別に一人でも…」
P「お前はどうしたいんだ?美希」
美希「あ……」
美希「美希は…」
美希「…ハニーにレッスン見てほしいの!ダメなとこいっぱい言ってほしいの!」
P「よーし、そんじゃ行くぞ」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:31:46.06 ID:hddDZFaw0
美希「真クン」ボソッ
真「ん?」ボソッ
美希「ちょっとだけお借りしますなの」ボソボソ
真「ちゃんと返してね」ボソボソ
美希「…あはっ」
「おーい、早く来いよー」
美希「今行くのー!」
タッタッタ
真「……」
真(ちゃんと返してね…)
真(…プロデューサーの所有権はボクが握っててもいいんですかぁぁ!??!?そうなんですかぁっぁぁぁぁ!!!??)
真(その代わりにボクの所有権はプロデューサーだけのものですぅぅ!!!持・ち・つ・持・た・れ・つぅぅぅぅううう!!!!!ふわああああああああああああん!!!)
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:37:19.81 ID:hddDZFaw0
-レッスンルーム-
P「よーし、10分休憩」
美希「はぁ、はぁ…」
P「どうした?今日はいつもより気合い入ってるな」
美希「トーゼンなの!真くんには絶対負けないって決めたんだから!」
P「じゃあその髪は決意の表れか?」
美希「あ…これは…」
P「……俺好みかと思って髪を切ったぁ?」
美希「……」
P「はぁ…そんなことでお前は…」
美希「う…」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:42:35.66 ID:hddDZFaw0
P「…なぁ美希、俺がショートカットで暗い髪色の方が好きだと思った、って言ったよな?」
美希「え、あ、うん」
P「だったら俺は春香も雪歩も好きなことになっちまうぞ?」
美希「あ…」
P「まあ二人ともかわいいとは思うけどさ…そういう気持ちは無いってのは分かるだろ?」
美希「…ハニーは真クン一筋だもんね」
P「ひひひひひとすじってお前///お、おおおお俺は大人なんだからもうちょっと言い方ってもんがぁぁ…//////」
美希「…ふふ」
美希(残念ながら…)
美希(今のミキにはこの状況をバカにできないの)キリッ
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:46:58.07 ID:hddDZFaw0
美希「…まあ、真クンはステキな子だもんね、仕方ないかぁ」
P「俺は、美希にもかわいいところはたくさんあると思うけどな」
美希「え」
P「マイペースなところ、おにぎりをおいしそうに食べるところ、どこでもすぐ寝られる度胸…」
美希「…むー!それってあんまり褒めてないの!」
P「はは、悪い悪い」
P「でも、俺は美希のそういう自然な部分…好きだぞ?」
美希「すっ…!」
P「だから、無理に髪を切ったりして人に合わせようとするな」
P「美希は、美希らしくしてるときが一番キラキラしてる…違うか?」ナデナデ
美希「あ……」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:49:55.97 ID:hddDZFaw0
美希(……)
美希(…ハ、ハ、ハァァァァ……)
美希(………)
美希(ハァァァァァァァァァァニィィィィィィィィィ!!!!!!ふわあああああああああああああああああ!!!!!!)
美希(やっぱりカッコイイの!ハニーかっこいいのぉぉん!!!)
美希(頭ナデナデ?いーや、違う!これはそんじょそこらの頭ナデナデじゃないの!!!)
美希(これは…!ミキをおにぎりだとするなら……ッ!!)
美希(海苔!!!!!!そう!!!ハニーは海苔なのーーーー!!!!!)
美希(最高級有明産の海苔で包まれてる気分なのぉ!!)
美希(有明の広大さと優しさに包まれてるミキはこの春新発売の幸せおにぎりなのぉぉぉぉぉぉ!!!!)
美希(ふわおおおおおおおおおおおおうううっっ!!!!!)
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 20:56:19.05 ID:hddDZFaw0
ガチャ
真「二人とも差し入れですよー…って、あれ?」
P「お、おう真!お疲れ!」
美希「ま、まきょときゅん…」
真「あー、いいなー頭ナデナデなんてしてもらって!」
P「こ、これはその…」
真「ボクなんか美希に抱きついちゃおーっと!へへーっ!」ギュッ
美希「あ」
P「お、じゃあ俺はもっとナデナデしてやろう!」ナデナデナデナデ
美希(あ、あ、あぁ…)
あふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:03:00.46 ID:hddDZFaw0
美希「そ、それじゃお疲れ様でしたなの…」
P「だ、大丈夫か?一人で帰れるか?」
美希「大丈夫なの!一人で帰るの!」
美希(ハニーと真クンどっちかでもそばにいたらきっとまた気絶しちゃうの!)
真「それじゃ美希、気をつけてね」ニコッ
美希(あふぅん!!あふあふぅ~ん!!!!)
P「じゃあまた明日な」
美希(明日といわず夢の中で間違いなく出会うの!ミキがお姫様でハニーが王子様で真クンも王子様!!
美希(ふはは!なんというハーレム!)
美希「失礼しますなのー!」
タッタッタ…
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:08:18.35 ID:hddDZFaw0
-事務所内-
P「ふぅ…今日は疲れたなぁ…」
真「はいプロデューサー、お茶です」
P「おお、ありがとう…ん、うまい」
真「へへーっ、雪歩に教わりましたからね!」
P「……」ズズ
真「……」ストン
真「このやりとり…」
P「ん?」
真「な、なんだか…夫婦みたいですよね…///」
P「!!」ブバッシャァ
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:14:01.53 ID:hddDZFaw0
真「わ!わわ、プロデューサー!」
P「す、すまん…せっかく真が淹れてくれたお茶を……!なんなら這いつくばってでも舐めとって…!」
真「そ、そんなことしなくていいですよぉ!」
P「そうか…申し訳ない」
P(けっこう本気だった俺)
真(そんなこと言ったらボク、自分の全身をお茶まみれにしちゃいますよぅ!!!!玉露!!!)
P「そういえばさっき…真らしくなかったな」
真「さっき?」
P「レッスンルームで美希に抱きついたとき」
真「ああ、あれは…」
真「……ちょっと、悔しかったし…///」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:18:43.41 ID:hddDZFaw0
P「え」
真「だ、だって!いくら知り合いって言ってもあれだけかわいい子と二人っきりだったら、心配にもなりますよ!」
真「……」
真「…彼女、なんだし///」
P「」
真「だから、プロデューサーが美希にしてること以上のことをしてやろうって…」
真「…ああもう!なに言ってんだボクは!」
P「」
P「」
P「はっ」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:24:39.75 ID:hddDZFaw0
P「い、いや…それはすまん…でも別に美希のことを変なふうに思ってるとかは…」
真「わ、分かってますよ!…ただ、ちょっと…」
P「…?」
真「……ボクにも、してほしいなぁって…///」
P「あ、あた、頭ナデナデを…?」
真「……」
真「…ん///」
P(え、どうしたんすか真さん、黙って腕を広げて)
真「……///」
P(腕を広げたまま顔を赤らめて、しかもうつむいてどうしたんすか真さん!真さんらしくないっすよ!)
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:28:56.19 ID:hddDZFaw0
真「……プロデューサー」
P「どうしたんすか真さん!」
真「……」
真「………ギュッてして…」
P(そのとき俺は)
P(天国から天使が俺を迎えに来たのが見えたんだけど)
P(『目の前にお前より天使な天使がいるから帰れこの似非天使が!』と言って追い返しました)
P(この世に天国があるなんて……知らなかったです)ニコッ
P「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!まっことぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
真「プロデューサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ふわわあああああああああああ!!!!!!」
カッ
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:34:19.68 ID:hddDZFaw0
テレビ『昨日、夕方と夜の2件、爆発事故が起こりました』
テレビ『この事故は両方とも、アイドルの菊地真さんが関係しているということで話題になっています』
テレビ『夕方は菊地さんの写真集即売会、夜は菊地さんの事務所で事故が起こりました』
テレビ『ファンの方にお話をうかがったところ』
テレビ『きっと真ちゃんをうらやむ誰かの犯行だ』
テレビ『おっと勘違いするなよ、「恨んで」じゃない、「うらやんで」だ』
テレビ『真ちゃんに悲しい顔をさせるなんて、人間の風上にも置けないやつですぅ』
テレビ『とのことでした』
テレビ『なお、事故に関しては菊地真さんのファンの方々が迅速な対応をしてくださったため、目立った被害は出ていません』
テレビ『続いてのニュースです…』
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:39:27.97 ID:hddDZFaw0
律子「……」
P「……」
真「……」
律子「……」
P「……」プル
真「……」プル
律子「……」
P「……」プルプル
真「……」プルプル
律子「……」
P「せめて声に出して怒ってぇ…っ!!」ガタガタガタ
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:44:10.88 ID:hddDZFaw0
律子「アンタらねぇ…爆発て」
P「し、仕方なかったんです!爆発させようと思って爆発させたわけじゃないんです!」
真「そ、そうだよ律子!不可抗力っていうか…」
律子「……はぁ、もう怒る気にもならないわ」
P「…すまん」
律子「二人とも今日は収録でしょ?早く行ってください」
真「ごめん律子!それじゃ行きましょうプロデューサー!」
P「おう!俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!」
ガチャ バタン! タッタッタ…
小鳥「……あの2人、いつの間にか普通にしゃべってますね」
律子「知りませんよそんなの…はぁ…」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:48:51.77 ID:hddDZFaw0
貴音「なんだか一線を乗り越えたような…そんな感じがいたしますね」
響「仲が良いのは良いことさー!」
美希「ねえねえ律子、さん」
律子「なによ…ガラスの修理代とかの計算で忙しいんだから」
美希「ミキね、ひらめいたの」
律子「なにが?」
美希「ハニーをミキのものにして、真クンもミキのものにして…」
美希「ミキだけのハーレムを作るの!そしたら誰も悲しまない優しい世界が作れるの!」
律子「そんなこと言ってるヒマがあったら掃除手伝いなさい」
美希「はーいなの」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:54:26.56 ID:hddDZFaw0
美希「雪歩、お掃除手伝うの」
雪歩「ありがと美希ちゃん、それじゃそっちの方のゴミ集めてくれる?」
美希「了解なのー」
美希「……」
美希(…ま、あながち嘘でもないの)
美希(だって、欲しいものを全部欲しいって思うのは…)
美希(自然なことだよね、ハニー?)
真「はいプロデューサー!飲み物ですよ!」
P「おいおい俺はいいから真が飲めよ、ははは」
スタッフ(うっぜえ)
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 21:59:18.44 ID:hddDZFaw0
美希(今は真クンに夢中かもしれないけど…)
美希(いつかは2人ともミキに夢中にさせてあげるから!覚悟しておいてね、ハニー!)
雪歩(……)
雪歩(強引な美希ちゃんに迫られ、いつもより女の子らしくなって涙目になっちゃう真ちゃん……)
雪歩(…アリかもぉ…!)
小鳥(P→←真←雪歩)
小鳥(P→←美希→←真←雪歩)
小鳥「…アリねっ!」グッ!
律子「あなたはさっさと仕事してください」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:04:50.22 ID:hddDZFaw0
-車内-
P「今日もお疲れさん、真」
真「ね、プロデューサー」
P「ん?」
真「ボク…昨日の夜、すっごくうれしかったですよ」
P「はは…ごめんな、抱きしめる以上のことする勇気が無くて」
真「…でも、プロデューサーの気持ちはしっかり伝わってきました」
P「…そっか、それならいいんだ」
真「ちょっと前までは目を合わせて話すのも恥ずかしかったけど、今は出来る」
真「これって成長ですよね、プロデューサー?」
P「はは、じゃあ俺も成長してるってことになるな」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:12:04.48 ID:hddDZFaw0
P「…なあ、真」
真「はい?」
P「よかったら、これからも……」
P「…俺と一緒に成長してくれるか?」
真「…え、それって……」
P「……」
真「……はいっ!お願いします!」
P(……)
P(ああああああああああああああああああああ!!!!!緊張した!緊張したよおおおおおお!!!!)
P(でも今のはオッケーってことだよね?もうゴールしてもいいよね?)
P(ぃぃぃぃぃぃやったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!俺もう死んでもいい!!!いや、死んだらアカン!!!これから俺が真を養っていくんや!!!)
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:17:35.73 ID:hddDZFaw0
真(今のって…今のってぇ…)
真(プロポーズ)キリッ
真(ですよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!まさかのタイミングでぇぇぇぇぇぇ!!!!!)
真(でもいいんです!!!幸せだから!ボク幸せだからふわあああああああああああん!!!!!!!)
P「真ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
真「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!!」
P「好きだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!愛してるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
真「ボクもですプロデューサぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!大好きですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
真「これからも、これからもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
真「ずぅーっと、一緒ですからねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おっわおっわりーん!!!!
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:21:23.60 ID:hddDZFaw0
というわけでおわりです
真かわいいよ真
こんな話を4つも書かせてくれてありがとうございました
今度誰か春香さんでこういうの書いてくださいお願いします
あと美希にふわふわ言わせてるとエロゲみたいでなんか罪悪感が生まれた
あずささんに言わせると背徳感がやばい気がします
それでは読んでくださってありがとうございました
美希「は、ハニィィ!!、まこ、真クぅぅン!!ふわああああ!!」