1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 01:33:21.52 ID:psuG+GDY0

P「プロデューサーとしての仕事を始めて数日……」

P「僅かそれだけだが、みんなの様々な魅力と可能性を目の当たりにしてきた」

P「もちろん良い面だけではなかったが、その多くは個性と紙一重であり、長い目で見ていく必要のあるものも多い……」

P「だがしかし!」

P「雪歩の男嫌いだけは一刻も早く何とかしなければならない!」

P「俺とすら面と向かって話せなくてはプロデュースもままならん!」

P「そこで、雪歩には少々酷かもしれないが荒療治をする事にした!」


P「と言う訳だからせめて普通の声が届く距離に来てくれ雪歩ー!」

P「脅かすみたいになったのは謝るから! いい加減疲れるんだこれ!」


雪歩「すいませんすいませんひんそーでちんちくりんでダメダメな私なんかが
    アイドルを目指すなんておこがましいですよね穴掘って埋まってますぅぅぅーー!!」

響「ほーら怖くないぞー、出ておいでー」

真「雪歩、大丈夫だから。ね?」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 01:37:37.40 ID:psuG+GDY0

真「でもプロデューサー、荒療治って言っても何をするんですか?」

響「自分たちが呼ばれた理由もわかんないし」

P「うん、まあそれは追々。端的に言えば雪歩には俺を倒してもらう」

真「は?」

響「へ?」

雪歩「ほ……えええぇぇぇぇぇ!? むむむ無理ですよそんなのぉぉぉぉ!」

雪歩「こうして近くに居るだけでも怖いのに……そんな……そんなの出来っこないです!」

P「落ち着け雪歩。別に俺と喧嘩しろと言ってるんじゃない」

P「俺は絶対に手を出さないから、それを何とかしてやっつければいいんだ」

響「うー……でも、それってプロデューサーが怪我するんじゃないか?」

真「そ、そうですよ。雪歩もそこまで出来るとは思えませんし……」

P「ふむ……お前らちょっと来い」




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 01:42:14.88 ID:psuG+GDY0

P「そもそもな、俺だって本気で殴られたい訳じゃない」ヒソヒソ

P「やられた振りをすればいいんだよ」

真「倒される演技って事ですか」

響「それって意味あるのか?」

P「雪歩の恐がりようを見る限り、あいつは世の男の事を猛獣か何かとでも思ってるみたいだからな」

P「逆に舐めて見られても困るが、今はそこまでの脅威だと思わせないようにするのが先だ」

P「ちなみに、物に対するトラウマの克服としてその物自体やそれを模した物をぶっ壊すってのは
  割と良くある手法だぞ」

響「そうなのかー」

真「あ、じゃあボクらを呼んだのは?」

P「一対一じゃあ近づいてもくれそうにないんでな、俺の事を押さえる(振りをする)役だ」

P「真は雪歩に信頼されてるし、響は他のメンバーの中だと一番力が強そうだからな」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 01:47:03.58 ID:psuG+GDY0

P「そういう訳で、二人とも頼むぞ」

響「おう、任せるさー!」ガシッ

真「雪歩、遠慮しないで思いっきりやっちゃえ!」ガシッ

雪歩「ひぇぇぇぇぇ……」プルプル

P「ふぅむ……」

P「まあいきなり素手でやれってのも酷だったかな」

P「よし、じゃあ何か武器を使っても良いぞ」

雪歩「武器……ですか……」ピクッ

P「おう、何でもいいぞ。但し包丁とかは勘弁な」

雪歩「武器……武器……」

真「あ、ちょっ……プロデューサー……」ヒソヒソ

P「ん?」




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 01:52:05.56 ID:psuG+GDY0

真「ちょっと拙いんじゃないですか?」

P「何がだ?」

真「雪歩が武器を持つって言ったら……」

雪歩「…………」カラン

P「」

響「スコップ……だぞ」

P「一体どこから……」

P「い、いや。別にスコップを持ち出したからって危ないと決まった訳じゃ……」

雪歩「……なきゃ」ボソッ

P「ん?」


雪歩「殺られる前に殺らなきゃ殺られる前に殺らなきゃ殺られる前に殺らなきゃ
    殺られる前に殺らなきゃ殺られる前に殺らなきゃ殺られる前に殺らなきゃ
    殺られる前に殺らなきゃ殺られる前に殺らなきゃ殺られる前に殺らなきゃ」

P「ぅぁ……」

真「目がマジだよ……」

響「プロデューサー、逃げた方がいいんじゃないか?」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 01:57:01.94 ID:psuG+GDY0

P「お、俺も男だ。言い出した以上は最後まで責任を持つ!」

P「それにほら、いざとなったら腰が引けたりなんて……」

真「……そんな風に見えました?」

響「殺気しか感じないさー……」

P「ですよねー……」

雪歩「……殺られる前に!」ダッ

P「! 来たっ! お前らは離れ……っ!」

雪歩「しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」バッ

P「大上段!? ってか氏ねって……」

ゴシャッ!!




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:02:39.35 ID:psuG+GDY0

P「……」

真「……」

響「……」

雪歩「はぁ、はぁ……」

P「……」ブシッ

真「っ! プロデューサー!」

響「ひひ額に刺さって……血が……」

P「……真、響。よく、聞くんだ」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:06:52.60 ID:psuG+GDY0

P「第一次世界大戦中そこかしこで繰り広げられた塹壕戦において」

P「最も多くの命を奪ったのはスコップだったそうだ……」

真「……」

響「……」

雪歩「はぁ……ふぅ……」


真・響「「は?」」

P「後は頼んだ」ガクッ

真・響「「え!?」」

ドサッ……

真「ちょっちょっちょっ、プロデューサー!?」

響「大丈夫か!? しっかりするさー!」

P「」チーン




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:10:14.24 ID:psuG+GDY0


雪歩「…………やった」ボソッ

真・響「「っ!!」」ビクッ

雪歩「やった、やったよ真ちゃん!」キラキラ

真「そそそそうだね、良かったね雪歩!?」

真(スコップの先端に赤いのが付いてるぅぅぅぅ!?)

響「じ、自分も雪歩は頑張ったと思うぞ!?」

雪歩「え、えへへ……そうかな?」

響(うわああああ顔にちょっと返り血っぽいのがぁぁぁぁぁぁぁ!?)

響「そ、そういえば雪歩はプロデューサーの近くにいても平気なのか?」

雪歩「流石に死体相手ならそんなに怖くないかな……」

響(いや、確かにさっきからピクリとも動かないけど……)

真(死体扱いって……本当に全力で殴ったのか……)




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:14:48.91 ID:psuG+GDY0

響「ううっ、でもそう言われると顔中血まみれだし……」

真「まさか本当に死んだりなんて……」

ガバッ!

P「どっこい生きてる、プロデューサー」ダラダラ

真・響「「にゃああああああああ!?」」

雪歩「仕損じたか!」スチャッ

P「うおっ、怖ぇ! 先端を向けるな!」

真「雪歩落ち着いて、これ以上は多分まずい!」ガシッ

雪歩「真ちゃんどいてそいつ殺せない!」

P「こんな危険なとこに居られるか! 俺は逃げるぞ!」ダッ



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:18:06.23 ID:psuG+GDY0

響「余計な事言ってないでさっさと逃げるさー!」

真「それより響も手伝って! 雪歩もスコップ放して!」

雪歩「お願い殺らせて! そこのゾンビに止めをー!!」ジタバタ

響「刺しちゃダメだー!」


P「あ、音無さん。ここって救急箱ありましたっけ?」

小鳥「もう、そんな事になるんじゃないかと思いましたよ」

真「何でそんなに平気そうなんですか!?」




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:22:34.56 ID:psuG+GDY0

小鳥「えーっと、確かこの辺に……」ゴソゴソ

小鳥「あ、あったあった」

小鳥「はい。プロデューサーさん、これに懲りたら危ない真似は……」

小鳥「ま、ねは……」ガシャン

小鳥「」

P「?」ダラダラ

小鳥「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

小鳥「なん、えっ、すっごい血が出てるじゃないですか!!」

P「あーいや、そんな別に大した事は……」

小鳥「きゅ、救急車! 119って何番だっけ!!」オロオロ


真「まあそりゃそうだよね」

響「で、誰がどうやって収拾付けるんだろう……」ハァ

雪歩「離してー!!」ジタバタ



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:25:47.77 ID:psuG+GDY0

 翌日ー


P「さて、昨日は流血沙汰という思わぬ事態になってしまったが……」

真「いやもうそれ自体はどうでもいいですし……」

真「プロデューサーが絆創膏一つでピンピンしてるのも敢えて突っ込まないです」

響「それより雪歩とぴよ子を落ち着かせるのが大変だったぞ……」

雪歩「うぅ……すいませんでしたぁ……」

P「それについては感謝してるよ」

P「お陰で雪歩の症状もいくらかましになったみたいだしな」

真「そう言えば昨日より大分近くで話せてますね」

響「こんなにすぐ効果が出るもんなんだな」


小鳥「(昨日の今日でまたやるんだ)」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:29:52.24 ID:psuG+GDY0

P「そんな訳で今日も二人には協力してもらいたい」

P「(主に雪歩が暴走しそうな時のために)」

真「まあ乗りかかった船ですしね」

響「自分も構わないぞー!」

雪歩「よ、宜しくお願いします……」

P「とは言えやる事は昨日と大差ないんだけど……」

P「流石に二の舞はごめんだからな、スコップは禁止だ」

P「で、代わりになるものを用意してくれと言ったんだが」

響「雪歩、そのやけに長いのがそうなのか?」

雪歩「うん……しょっ、と」スルスル

スチャッ

P「竹刀……か」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:34:15.01 ID:psuG+GDY0

真「うーん……スコップよりはマシかとは思うけど」

響「かなり痛そうだぞ……」

P「って言うかよくそんなの持ってたな。もしかしてやってたのか?」

雪歩「家に置いてあったのを借りてきたんですけど、一応小さい時に触るくらいは」

P「それが今のスコップの扱いに活かされているのか……」

真「それはどうなんだろう……」

響「まあこれなら確かに昨日みたいな事にはならないと思うけど」

響「プロデューサーは防具とか付けなくて大丈夫なのか?」

P「それじゃあ大して意味がないだろう」

P「無くても何とかなるって。……多分」

真(あ、何か駄目な気がする)

響(すごく不安さー……)



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:39:32.76 ID:psuG+GDY0

P「二人には今回も見ててもらうけど、俺を押さえたりとかは無しなんだが大丈夫そうか?」

雪歩「えっと、多分大丈夫……です」

P「よしよし。んじゃあお前らはちょっと離れてろ」

真・響「「はーい」」トコトコ

P「さあ来い雪歩!」

雪歩「すぅ……はぁ……」

雪歩「行きますっ!!」バッ

P(おおっ、前は戦場で恐慌状態の新兵が襲ってくるみたいだったが)

P(今回はずいぶんとまともそうだな)



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:43:47.57 ID:psuG+GDY0

雪歩「やぁぁぁぁっ!」ザッ

P(また上段からの振り下ろし……素直に受けるか?)

P(だがしかし、また頭をしばかれたんじゃ傷口が開く)

P「ここは、真剣白刃どっ」

スカッ ズパーン!

P「セガサターン!?」

真(何今の悲鳴)

響(出来ないならやらなきゃいいのに……)




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:47:04.07 ID:psuG+GDY0

P「いってぇ……」

雪歩「はぁっ!!」サッ

P「え、ちょまっ」

バチン!

P「弁慶!?」

P「うおおおおお!? 痛ぇ! マジ痛い!」ゴロゴロ

雪歩「ていっ!」

ガスッ!

P「うひょあ!?」

雪歩「たあっ!」

ドスッ!

P「もぷっ!!」




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:52:05.75 ID:psuG+GDY0

雪歩「このっ! このっ!」

ガッ! ベチン! ゴスッ! 

P「痛っ、ちょっ、タンマ! 真面目に痛いって!」

真「ゆ、雪歩ストップ!」

雪歩「…………」ピタッ

P「と、止まってくれたか……」ホッ

バシーン!

P「あいたー!?」

真「雪歩!?」

響「流石にやり過ぎさー! プロデューサー、いじめられた犬みたいにうずくまって震えてるぞ!」

P(響よ、これはガードポジションと言ってだな。決してビビっちゃった訳ではなくてな……)

雪歩「…………」




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 02:56:02.55 ID:psuG+GDY0

雪歩「……はっ!?」

雪歩「す、すみません! わた、私ったらつい……」

雪歩「大丈夫ですかプロデューサー?」

P「っつつ……何とかな……」

真「……今日はこの辺にしておきますか」

響「プロデューサーもボロボロだしな」

P「何を言うか。さっきのはあくまで振りであって俺は全然……」ムクッ

雪歩「……」スチャッ

P「すいません嘘です強がりましただからそれは仕舞って下さい雪歩さん」ズザー



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:00:12.03 ID:psuG+GDY0

雪歩「……ふふっ、冗談です」スッ

真「全くもう、変なところで意地張るんですね」

P「そりゃお前、男としてのプライドがだな」

響「その割にびっくりするぐらい素早い変わり身だったぞ」

P「大人だからな」

真「はいはいそれはもういいですから。痛むところは冷やして、それから湿布でも貼っておきましょう」

真「……何となく、いらないような気もするけど」

雪歩「わっ、私も手伝います! 元はと言えば私のせいですから……」

響「おおっ、雪歩が自分から進んで男と接れるような事をするなんて!」

真「さっきの対応も結構余裕そうだったし、もしかして治っちゃったかな?」

P「はっはっはっ! 俺の見立てに間違いはなかっただろう!」ポンポン

雪歩「……」ササッ

スカッ

P「……あるぇ?」




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:04:12.14 ID:psuG+GDY0

真「そこまで簡単にはいかないか」

響「となるとまた明日かー?」

雪歩「が、頑張りますぅ……」

P「むぅ……」

真「という訳で小鳥さーん。湿布ありますかー」

小鳥「ちょっと待っててねー」


小鳥(何だかんだ上手く行ってそうだけど……)

小鳥(途中の雪歩ちゃんの笑顔にとても不吉なものを感じるわ……)



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:08:11.99 ID:psuG+GDY0

また翌日ー


P「この二日間で雪歩の男性恐怖症は大幅に改善された」

P「しかしその事に満足せず、この機会に苦手意識を一気に払拭したいと思う」

真「もう既に前と比べると十分なくらいだと思いますけど……」

真「今のままでも仕事にはそう差し支えないでしょうし」

響「そこら辺は雪歩次第なんじゃないか?」

雪歩「わ、私は、プロデューサーが良いんだったらお願いしたいかな……」

P「その心意気や好し」

P「ま、相変わらずやる事に変わりはないんだが」

P「毎回アレでは俺の身がもたないんでな、今回は得物をこちらで用意させてもらった」

P「と言う訳で、」

『双海くん、例の物を持ってきて下さい!』

亜美・真美「「あいあいさ→!」」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:12:03.31 ID:psuG+GDY0

雪歩「これは……」

真「ハリセン?」

響「へー、テレビ以外で見るのは初めてさー」

P「派手に音が鳴るから痛そうだし、ある意味うってつけの武器だな」

真「(こんなのがあるなら始めから使えば良かったのに)」ヒソヒソ

P「(いや、いきなりこれじゃあわざとらし過ぎるからな。効果がなかった可能性もある)」コソコソ

響「プロデューサーもちゃんと考えてたんだな」

P「おいおい、それじゃあ俺が行き当たりばったりみたいじゃないか」

響「えっ、違ったのか?」

P「あのなぁ……」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:15:48.38 ID:psuG+GDY0

真「それはともかく、何で亜美と真美が?」

亜美「んっふっふ→、よくぞ気づいてくれたまこちん!」

真美「真美たちがただのお運びさんと思ったら大間違い!」

P「ああ、二人は今回のアシスタント役だ」

亜美「ちょっと兄ちゃん!」

真美「せっかくの台詞とらないでよ→。まだ続きがあったのに」

P「それはすまないが、こんなところで間を置いてもテンポが悪くなるだけだからな」

真「(何の話だろう……)」


雪歩「……」ヒュン! ヒュッ!



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:18:54.88 ID:psuG+GDY0

P「昨日と比べて武器が大幅にランクダウンしたのに合わせて」

P「俺を押さえる(振りをする)役も一応復活させておいたと言う訳だ」

亜美「話は全部兄ちゃんから聞いてるよ!」ガシッ

真美「そんな訳だから雪ぴょん」ガシッ

亜美・真美「「思いっきりやっちゃって→!」」

雪歩「わ、わかりました……」スッ

P「(今回の得物は俺が朝一で作った特別製)」※製作時間十分

P「(軽く扱いやすく、且つ音に比べてダメージが極端に低い自信作だからな)」

P「(いかな雪歩とて、恐るるに足らず!)」

雪歩「えいっ!」

ズパンッ!

P「痛ってぇっ!?」




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:23:02.07 ID:psuG+GDY0

亜美「おおっといきなり顔面にフルスイング!」

真美「これは兄ちゃん痛そうだ→!」

P(あれ!? ものっすごい痛い!! なんで!?)ヒリヒリ

P(朝試した時はこんなに重量感はなかったはず……まさか!)ハッ

P「(亜美、真美。あれは俺が渡したやつじゃないな?)」ヒソヒソ

亜美「(あったり→!)」

P「(おまっ、何でそんな余計な事を!)」

真美「(だって→、あんな弱っちいのじゃ雪ぴょん可哀想じゃんか→)」

P「(だからってコント用のガチなやつ渡すなよ! アレ本気で振ると※滅茶苦茶痛いんだぞ!)」


真(プロデューサーって演技出来たんだなぁ)

響(痛そうな振りするのすごく上手いな)


※本気で振るとハリセンの形状が意味を成さなくなるので
  朝刊を丸めたのと威力に大差がなくなる。
  反対側の持ち手の部分はテープで固めてるので普通に鈍器。



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:28:14.40 ID:psuG+GDY0

P「(分かったら手を離せ! ノーガードであれはマジに痛いって!)」

亜美「(そこまで言うならしょうがないな→)」スッ

真美「(ちゃんと感謝するのだよ?)」スッ

雪歩「ていっ!」バッ

P「危ねっ……」サッ

バチィ!

P「~~っ!!」

亜美「今度も顔面! 鼻の頭に直撃だぁ!」

真美「うあ→、兄ちゃんちょっと涙目じゃん……」

雪歩「やあっ!」

バシィ!

P(くっ、流石に顔じゃなければ耐えられそうではあるが……)

P(これって多分だけど鞭で叩かれてるのと変わんないんじゃないのか)




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:31:48.21 ID:psuG+GDY0

スパーン!

P「ぐぅ……」

P(つーかもう十分だろう。これ以上無理して耐える必要もないんだしとっとと降参するか)

P「ま、待った! ちょっと待ってくれ雪歩!」

雪歩「(ピタッ)」

P「ここらで勘弁してくれ。これ以上やられたら俺でも泣いちゃいそうだ」


亜美「ありゃぁ→、兄ちゃんもう降参かぁ」

真美「まあでも仕方ないんじゃない? 最初に叩かれたところなんて真っ赤になってるよ」




45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:36:10.03 ID:psuG+GDY0

真「って事は演技じゃなかったのか……」

響「そんなに痛いならわざわざハリセン用意した意味なかったぞ」


P「頼むよ雪歩……」

雪歩「…………」

雪歩「(ニコッ)」

P「(ほっ……)」

バチン!

P「!?」




46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:39:13.91 ID:psuG+GDY0

亜美「あ、あれぇー……?」

真美「笑顔で叩いた……」

真「ゆ、雪歩……?」

響「ど、どうしたんだ……」

P「へ……?」ヒリヒリ

P「な、何で……」

雪歩「ダメですよプロデューサー」ニコニコ


雪歩「人に何かお願いする時はちゃんとした態度じゃないと」ニコッ

P(えっ、何これ)

P(もしかしなくても俺何かやらかしちゃった?)




47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:42:41.55 ID:psuG+GDY0

P(マズい……これは完全に想定外だ。ど、どうする……?)

P「(……って)」ハッ

バチン!

P「痛ぅ……っ!」

雪歩「プロデューサーは、私に同じ事を何度も言わせるつもりなんですかぁ?」

P「う……(とりあえずここは従うべき、か……?)」

P「えーっと、お、お願いします。今日のところはこれで勘弁して下さい雪歩、さん」

バチーン!

P「っ!?」

雪歩「『さん』?」

P「かっ、勘弁して下さい、雪歩……様」

雪歩「プ、プロデューサー! そんな、私なんかに犬みたいに這いつくばってまで頭を下げて……」ワタワタ



雪歩「大人として恥ずかしくないんですか?」ニコッ

P「…………」プルプル



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:45:56.54 ID:psuG+GDY0

P(……実際、俺って今何やってんだろう)

P(元は自分が言い出した事とは言え、会って半月もしないような女の子に土下座して……)ジワッ

P(あれっ、考え出したら急に涙が……)グスッ

雪歩「ほら、プロデューサーの情けない姿をみんなも見てますよ?」ニコニコ

P「!!」

P「(そうだ! こんな時のための真たちは一体何を……っ!?)」バッ



真「(そわそわ)」

響「(もぞもぞ)」

亜美「(ドキドキ)」

真美「(チラチラ)」

小鳥「(ハァハァ)」


P「お前らほんとに何やってんだよ!?」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:50:25.71 ID:psuG+GDY0

バチン!

P「うぐあっ!? ……っ、み、耳が……!」

雪歩「きゅ、急に大きな声を出すからびっくりしたじゃないですか……もう……」ドキドキ

P「……っつ、だからってここまでする事ないんじゃないか……?」

雪歩「嫌ですよ」

P「……理由は?」

雪歩「だって……」


雪歩「今の情けない顔したプロデューサー、とっても可愛いですよ?」ニコッ

P「…………は?」

雪歩「叩かれた時なんか普段聞けないような高い声で鳴くんですもん」

雪歩「それを見てるとこう……ゾクゾクしてきちゃってぇ」トロン

P「マジか」




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:53:47.36 ID:psuG+GDY0

P(いかん……これは確実にイケナイものに目覚めてしまっている……!)

雪歩「そう言えばプロデューサー、さっき泣きそうって言ってましたよね?」

P(しかもそうこうしてる内に何か不穏なこと言い出した!?)

雪歩「私、プロデューサーの泣いてる顔見たいなぁ」

P(真たちは相変わらず役に立ちそうにない……)チラッ


小鳥「だからね、SMと言うのは倒錯感や背徳感を味わうためだけの単純なものではないの。
    SとM双方の深い信頼関係に裏打ちされた互いの愛を確かめ合いながら高め合う、
    傍から見れば少し異様に見えると言うだけの愛の営みなの。だから……」ナンタラカンタラ

真「う、うん……」

響「ほぇー……」

亜美・真美「オトナってすごい……」



P「一人は後で説教だな」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 03:57:10.67 ID:psuG+GDY0

雪歩「いい顔で泣いて下さいね、プロデューサー」スッ

P(っと、よそ見してる間に……予定より早いが、致し方なし!)

ブンッ!

P「甘いっ!」サッ

雪歩「!?」

P「その思い上がり、教育してやる!」バッ

雪歩「きゃあっ!?」ブンッ

バチィ!

P「ぐおあぁっ!? 目が、目があああぁぁぁぁっっ!!」

雪歩「……いきなり飛び掛ってくるなんて、まだまだ躾が足りていないみたいですね」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:00:42.79 ID:psuG+GDY0

雪歩「このっ!」

バチン!

P「はうっ!」

雪歩「駄プロデューサー!」

ビシィ!

P「ひぎぃ!」



小鳥「忌避したり嫌悪したりすることがあっても仕方のないことだとは思うわ。でもね、
    それが二人の愛の形なのだから、無理に止めたりしないで温かく見守ってあげて欲しいの」

P「いやそこは止めろよ!!」

雪歩「ああ、まだそんなに余裕なんですね……」

P「っ!」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:04:37.86 ID:psuG+GDY0

雪歩「早く無様に泣いてるところ見せて下さいよ!」

ズバァッ!

P「ふぐぅ!」

P「ちょっ、ちょっと待っ」

雪歩「うふふ……」

バチーン!

P「痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」





55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:08:47.63 ID:psuG+GDY0

さらに翌日ー


P「…………」

真「……」

響「……」

雪歩「……」

亜美「……」

真美「……」

小鳥「……」

P「あー」

一同「(ビクッ!)」

P「そんなに怯える事ないだろ……別に昨日のをどうこう言う気は無いんだから」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:11:52.99 ID:psuG+GDY0

真「でも、あんな事になっちゃったのはボクたちがすぐに止めなかったからだし……」

雪歩「申し訳ありません……」

P「あのなぁ、前に言ったけど何かあっても責任は俺が負うべきなんだよ」

P「言い出しっぺってのもあるが、お前らはまだ子供なんだからさ」

響「ううっ、そう言われると余計に申し訳ないぞ……」

亜美「子供扱いされたのは悔しいけど……」

真美「ごめんね、兄ちゃん」

P「引きずるような怪我も無いんだし、んな深刻に捉えなくていいんだよ」

小鳥「でも本当、お仕事に差支えがなさそうで良かったですね」

P「音無さんは反省して下さい。あと仕事して下さい」

小鳥「ピヨヨ……」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:14:59.01 ID:psuG+GDY0

真「それで、今日は何をするんですか?」

真「また同じような事をすると今度こそ雪歩が取り返しのつかない事になる気がするんですが……」チラッ

雪歩「うぅ……」

P「今回はそこら辺のケアも含めて仕上げみたいなもんだ」

P「ただ、基本的にやることは変わらん。と言うか一番最初に言ってたことをやってもらう」

響「ってことは……」

P「ああ。武器はなし、雪歩一人で俺を倒してみろ!」

雪歩「で、でもっ」

P「俺の心配はいらん。遠慮なくかかって来い」

雪歩「……」

雪歩「はいっ!」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:18:01.68 ID:psuG+GDY0

真「な、なんだか緊張するな……」

響「色々心配だぞ……」

亜美「で、でもでも、兄ちゃんはやられる振りするだけなんでしょ?」

真美「またゆきぴょん暴走したりしないよね……」

小鳥(プロデューサーさんは何か考えがありそうだったけど、大丈夫かしら……)カタカタ

雪歩「…………」キッ

雪歩「えいっ!」

パチーン!

P「っ! ……ってぇな……」

雪歩「ひっ……!」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:21:45.97 ID:psuG+GDY0

真「あれ? 何だかプロデューサーの反応が……」

響「今度は怒ってる振り……なのか?」

雪歩「っ!」バッ

P「おっと」パシッ

亜美「えっ、ゆきぴょんの腕つかんじゃったよ?」

真美「兄ちゃんはやり返さないんじゃなかったの?」

P「それは昨日までの話だ」

P「別に今日はそんなこと言った覚えはないが」ニヤリ

雪歩「えっ、そ、そんな……っ!」ジタバタ

P「おいおい、単純な腕力で大の大人に敵うと思ってるのか?」グイッ

雪歩「……痛っ!」

P「流石にあんだけやられちゃなぁ、ちょっとくらい仕返しされてもしょうがないだろ?」

P「俺の落ち度もあるが、雪歩も少しばかり男の事を舐めてるみたいだし」ジロッ

雪歩「……ぅぅ」ガタガタ



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:25:17.96 ID:psuG+GDY0

P「ここは一つ、お灸を据えておかないと」

雪歩「ひぃぃ……」ブルブル

真「ぷ、プロデューサー!」

響「乱暴は駄目だぞ!」

P「……お前らは黙って見てろ」ギロリ

真・響「「(ビクッ)」」

P「目を瞑って、歯ぁ食いしばれ!」

雪歩「……っ!」ギュッ

亜美「うあうあー、ゆきぴょんがオシオキされちゃう!」

真美「かっ、顔は駄目だよ兄ちゃん!」


小鳥「(拘束してお仕置きって言うと、何となくイケナイ響きがするわね……)」ドキドキ



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:28:23.24 ID:psuG+GDY0

P「覚悟はいいか雪歩!」バッ

雪歩「っっ!!」










ぺちっ!

雪歩「!?!?」

雪歩「ふぇっ、えっ、あれ?」キョトン

真「で、でこピン……?」

P「あのなぁ……」

P「いくらなんでもアイドルに手を上げる訳がないだろう?」ハァ



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:31:28.22 ID:psuG+GDY0

雪歩「えっ、あの、それじゃあ……」

P「だから言ったろ、別に怒ったりしてないって」

響「じゃあなんでそんな振りをして脅かしたりしたんだ?」

P「雪歩が男に対しての過剰な恐怖心を取り除けたらしいのはいいんだがな」

P「かと言って無警戒になられてもそれはそれで今後が心配だ」

P「だから少しばかり怖い面もあるって事を教えてやろうとね」

P「お前らの反応を見ると、俺の演技もまんざらじゃなかったみたいだな」

亜美「いや→、これは一本取られましたなぁ、真美隊員」

真美「ビンタの一つもするんじゃないかってヒヤヒヤしたよ→」

P「……そんなにだったか? ちょっと気合入れすぎたかな?」

雪歩「…………ぅ」ジワッ

P「えっ」



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:34:34.76 ID:psuG+GDY0

P「えっ、ちょっ、雪歩?」

雪歩「ぐすっ……ふぇ……」ペタン

雪歩「うえぇぇぇぇん……」ポロポロ

P「なっ、何で急に!? そこまで怖かったのか!?」アタフタ

亜美「泣→かした→泣→かした→」

真美「律っ→ちゃんに→、ゆ→た→ろ→」

P「おまっ、それはマジで勘弁してくれ」

雪歩「ちが……違うんです……ぐすっ」

雪歩「確かに怖かったん、ですけど……」

雪歩「安心したら力が抜けて……」

P「雪歩……」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:38:55.82 ID:psuG+GDY0

ポンッ

P「……よく頑張ったな」

ナデナデ

雪歩「あぅ……」

P「でもな、前ほど怯える必要はないけど危ない男も世の中にはやっぱり居るんだ」

P「特に雪歩はそこらの子なんかよりずっと可愛いし、大人しいから狙われやすそうだしな」

雪歩「ふぇっ!?」

雪歩「わっ、私なんかそんな、可愛いだなんて……」

P「……前から思ってたんだが、何でそこで卑屈になるんだ?」

P「少なくとも俺はアイドルとしてやっていくには十二分に可愛いと思ってるぞ?」

雪歩「えっ、えっと……その……」

雪歩「あ……ありがとうございまふぅ……」


P「おいおい……」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:42:15.85 ID:psuG+GDY0

P「全く、これからアイドルをやっていく中で可愛いなんていくらでも言われるだろうに」

P「先が思いやられるなぁ……」

真美「チョット兄ちゃ→ん」ニヤニヤ

亜美「事務所のアイドルをナンパしちゃだめっしょ→」ニヤニヤ

P「何言ってんだよ」ハァ

P「さっき雪歩に言ったのは他の皆も同じなんだから気を付けろよ?」

真「そ、それってボクたちの事も可愛いって……」

P「ん? まあ、お前たちは雪歩とはまたタイプが違」

真「もちろん女の子としてですよね!?」クワッ

P「おおっ!? そりゃまあ、うん……」

真「へへっ、やっりぃ~!」

真「…………」

真「えへへ……」

P「何なんだ一体……」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:45:37.76 ID:psuG+GDY0

響「じ、自分は完璧だからな! そのくらい言われて、とっ、当然だし!」

P「そうだなー響は可愛いなー」ポンポン

響「うへへ……」

響「なっ、なんくるないさー!」

P(アイドルランクが低いせいなのかもしれないけどちょっと心配になってきた)

亜美「んっふっふ→、つまり兄ちゃんも亜美たちの魅力にメロメロ→な訳ですな」

真美「真美たちがせくし→だからって惚れちゃダメだよキミィ」

P「そう言うのはあと五年はしてから言うんだな」

亜美・真美「「なにを→!」」



小鳥(一件落着ね……)

小鳥(と、言いたいんだけど)

小鳥(雪歩ちゃんのアレ、どうなるのかなぁ……?)



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:50:47.53 ID:psuG+GDY0

 その後ー


P「ただいま帰りましたー」

雪歩「ただいま……です。うぅ……」

小鳥「はい、お帰りなさい……何かあったんですか?」

P「ええまあ、ちょっと……」

小鳥「今日は確か、テレビ番組の撮影でロケに行ってたんでしたっけ」

P「はい……その最中に犬とばったり会っちゃってですね」

P「撮影中に全力で逃げちゃったんですよ……」ハハ…

小鳥「それは……大変でしたね」

雪歩「はぅぅ……」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:53:54.50 ID:psuG+GDY0

P「まあ幸い生放送でもなかったし、ちょっと中断しただけで済んだので大きな問題にはならなかったです」

雪歩「本当にすみませんでした……」

P「そんなに気にするなって。犬が苦手なのは前みたいな手が使えないんだし、ゆっくり慣れるしかないさ」

小鳥「そうね、雪歩ちゃんは頑張り屋さんだからきっとすぐに犬も克服できるわ」

雪歩「そう……だといいんですけど……」

雪歩「はぁ……」

P「……」

P「あー、何だか喉が渇いたなぁ」

P「事務仕事の前にちょっと一息入れたいなぁ」

P「美味しいお茶でもあれば疲れも吹っ飛ぶんだけどなぁ」チラッ

雪歩「! じゃ、じゃあとびっきりのを淹れてきますねっ!」

タタタ……



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 04:57:58.96 ID:psuG+GDY0

小鳥「雪歩ちゃんの性格、よく分かってますね」

P「それでもアイドルにお茶汲みさせるのはまだ少し気が引けるんですけどね」

P「まあ実際、雪歩のお茶が一番美味いってのもあるんですが」

小鳥「そう言われるとちょっと悔しいですけど、本当に上手ですもんね」


P「ファンには申し訳ないけど、俺たちの役得ですね」



雪歩「お待たせしましたー」コトッ

P「お、有難う」ズズー

P「うん、やっぱり美味いな」

雪歩「えへへ……」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 05:02:11.74 ID:psuG+GDY0

P「んーっと……」パラパラ

P「雪歩はこの後レッスンが入ってるけど、他の皆と合流するまでは休憩だな」パタン

雪歩「分かりました……」

雪歩「……」

雪歩「あの、プロデューサー……」

P「ん、何だ?」カチカチ

雪歩「私、ちゃんと頑張れてるでしょうか?」

P「ああ、そりゃあもちろん」カタカタ

P「今日も逃げ出した後はすぐに戻って来れたしな」ウーム

P「苦手なものが多いのによく頑張ってると思うよ」ズズー

雪歩「だったらその……」

雪歩「ご褒美とか、欲しいなぁって……」スッ

P「んー?」カチカチッ



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 05:07:15.71 ID:psuG+GDY0

P「そうだなぁ……」カタカタ

P「まあ俺に出来ることなら何かしてやってもいいかな」カタカタ

P「それで雪歩は何をして欲し」

バチーン!

P「あ痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」ガタタッ!

P「ぐおぁぁぁ……なんっ、ちょ、何事!?」

雪歩「うふふ……すっごく良い音しましたぁ……」

雪歩「やっぱりちゃんとした物だと違うんですね」

P「ぅ……ちゃんとした物って……鞭!?」

P「何でそんな物を……まさかっ!」バッ

小鳥「(ササッ)」



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 05:11:41.47 ID:psuG+GDY0

P「くっ……余計な真似を……」

雪歩「ねぇ、プロデューサー。いいですよね?」ジリ

P「よ、良くないっ!」ズリ

雪歩「大丈夫ですよ。すぐ済ませますし、じっとしてるだけいいんですから」ジリジリ

P「大丈夫な訳あるか!」ズリズリ

P「あのなぁ、鞭打ちの刑ってのはある程度の回数から極刑と同じなんだぞ!?」

P「痛みでショック死とかするんだぞ!?」

雪歩「ちょっとだけ! ちょっとだけですから!」ジリジリ

P「無理だって! 勘弁してくれ!」ズリ…トン

P「っ!! か、壁……」

P「待っ、助け……っ!」

P「アーーーーーーーーーーーッ!!!」



Good communication ?



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/07(土) 05:18:18.69 ID:psuG+GDY0

終わりです
アニマスを初めて見た時に宣材を撮り直すより先にやることあんだろって思ってたので
しかし想像以上に長くなってたのでちょっと疲れた
ネタに捻りがないので後日談までくっつけてお茶を濁しました
台詞回し難しい
台本形式も難しかった


元スレ
P「この俺を倒してみろ!」雪歩「無理ですぅ!」