1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 19:46:30.01 ID:4t3D5y+D0
京子「よし、取った、攻めろ!攻めろ!」
京子「あぁぁ・・・・ 取られちゃった・・・・・・・」
京子「うわー、危ない、危ない、押さえて、押さえて」
京子「よっしゃー、押さえたーーー」
結衣「うるさい!」ピシッ
京子「いたっ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 19:49:23.02 ID:4t3D5y+D0
結衣「真夜中だというのにうるさいんだよ!」
京子「だって、結衣が「私の家で「なでしこJAPAN」の試合見よう」と言うから」
結衣「だからってここまでうるさく観戦するな!静かに観戦しろ!」
京子「えー、みんななでしこJAPANのユニフォームを着て大声を出しながら応援しているのに」
結衣「よそはよそ、うちはうち」
京子「そう言って結衣も本当は私と一緒に大声を出しながら応援したいんじゃないの?」
結衣「べ、別に私は静かに観戦したいんだよ!」
京子「そう言って私は知っているんだよ。結衣がいつも大声を出しながらサッカーの試合を見ている事を」
結衣「う、うるさい!///」
京子「しかも今日の私と同じなでしこJAPANやサッカー日本代表のユニフォームを着て応援するほどの徹底ぶり」
京子「だから、今日は私と一緒に楽しく観戦しよう」ニコッ
結衣「し、仕方ないな。き、今日だけだからね///」ヌギッ
京子「(人前でなでしこJAPANのユニフォームに着替えてるよ///)」
京子「うわー、危ない!」
結衣「押さえろ、押さえろ」
京子「よし、何とかボール奪った」
京子「また危ない」
結衣「誰か止めろ」
京子「ふぅ、何とか乗り越えた」
結衣「何か日本、攻められてばかりだな」
京子「まるでフランスが結衣みたいだね」
結衣「う、うるさい///」
結衣「むしろ京子の方がフランスじゃないのか。京子の方がいつも私を攻めているし」
京子「///」カアー
前半32分
京子「フリーキックか」
結衣「蹴ったぞ」
京子「おっ、ゴールに向かって行ったぞ」
結衣「キーパーがこぼした」
京子「入れろ!入れろ!」
結衣「ボールは入ったか、入ったか」
京子「入ったーーーーーー」
結衣「やったーーーーーー」
京子「やったよーーーーーー、日本、先制したよーーーーーー」
ハーフタイム
京子「ふう、攻められてばかりだけど何とか押さえているな」
結衣「何か前半だけでもう疲れたな」
京子「何だかんだ言って、結衣も結構大声を出してるんじゃん!」
結衣「う、うるさい////」
京子「さっきはあれだけ私に注意したのに」
結衣「も、もう止めろよ///」
結衣「はい、ラムレーズン」
京子「おお、サンキュー。これで後半も頑張れるよ」
結衣「後半も叫びまくるのか・・・・・・」
京子「結衣だって叫びまくっているのに」
結衣「だ、だからうるさい///」
後半4分
結衣「またフリーキックか」
京子「さっきはそこから先制点に繋がったからまた決めて欲しいね」
結衣「よし、上がった」
京子「そこだ、そこだ」
結衣「誰かヘッディングしろーーー」
結衣「よっしゃー、入ったーーーーーーーーーーーー!」
京子「よっしゃーーーーーーーーーーー!」
結衣「阪口、よくやった!」
京子「これは日本も勝ったも同然だね」
結衣「メダルまであと少し、頑張れ日本!」
京子「きゃーーー、危ない」
結衣「止めろ、止めろーーーーー」
京子「ふう、外したか」
結衣「また危ないぞ」
京子「誰か止めて」
結衣「よし、福元、よく押さえた」
京子「ナイスセーブ!」
京子「うわっ、またかよ」
結衣「何とか止めろ」
京子「はぁ、ボールが外れて助かった」
結衣「何か心臓に悪いな」
京子「」ピーーー
結衣「だからって心臓止まるなよ。って、お前生きてるだろ」
京子「てへっ、バレちゃった」テヘペロ
京子「でも、ここまで攻め込まれると本当に心臓が止まりそうだよ」
結衣「京子・・・・・・・ 何があっても心臓止まらないでくれ・・・・・・ 私が泣くから・・・・・」ボソッ
京子「えっ、今、何と言った」
結衣「べ、別に何も言ってないよ///」
後半31分
京子「また危ない」
結衣「ボールが上がった」
京子「フランスの選手に当たらないでくれ」
結衣「止めろーーーー」
結衣「あー、決められちゃった・・・・・・・・・」
京子「ついに取られちゃったか・・・・・・・・」
結衣「あれだけ攻められてまだ1点も取られてなかった事が奇跡だからな」
京子「まだ1点あるから何とか守って欲しいよ」
後半33分
京子「ああ、守って守って」
結衣「あっ、フランスの選手が」
ピーーーーー
京子「笛が鳴った・・・・・・・」
結衣「という事は・・・・・・・」
京子・結衣「PK!」
京子「うわーー、結衣、どうしよー、どうしよー」
結衣「落ち着け、京子、まだ点を入れられたわけじゃないんだ」
京子「だって、だって、PKじゃ点を入れられたも同然だよ」オロオロ
結衣「だから落ち着けって!なでしこだってPK合戦で勝った事があるだろ!福元ならきっと止めてくれるさ」
京子「う、うん・・・・・・」
結衣「いよいよ蹴るよ・・・・・・・」
京子「私、見てられないよ・・・・・・・」
結衣「行くぞ」ゴクッ
京子「・・・・・・・・」
結衣「よっしゃー、外したーーーーー」
京子「えっ」
結衣「京子、ボールが右に外れて行ったんだよ!これはまだ神が日本に味方している事だよ」
京子「よ、よし、あと10分だ!がんばれ、なでしこ!」
京子「大儀見、大チャンスだ」
結衣「誰もいないからここは決めろーーーーーーー!」
京子「あーーーーーーーー!」
結衣「ポスト・・・・・・・・」
京子「ここで入っていれば致命傷になったのに・・・・・・」
結衣「ロスタイムが4分だからね」
京子「さっきも危ない場面が何度もあったし、あと4分、何とか守ってくれーーー」
後半49分
結衣「ああ、危ない」
京子「あとわずかだし、同点はいやーー」
結衣「押さえろ」
京子「止めろ」
京子「よし、そのまま前にボールを流せ」
ピーーーー
結衣「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
京子「やったよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
京子「やったよ、結衣、やったよ、結衣、なでしこ、メダル獲得決定だよーーーー」ウルッ
結衣「おい、まだ1試合あるのに泣くの早いよ」
京子「だって、だって、あれだけ、あれだけ攻められたのに・・・・・・・」ウルッ
京子「選手も監督も色んな人から色んな事言われ続けたのに、それらに耐えてメダルを獲得するなんて・・・・・・」ウルッ
京子「私だったら耐えられないよ・・・・・・・・ だって私、すごい弱いから・・・・・・・・」ポロッ
京子「なでしこJAPANのメンバーのように全然強くないよ・・・・・・・」ポロポロ
京子「私・・・・・・・」
ダキッ
京子「結衣・・・・・・・・・」
結衣「大丈夫だよ」
結衣「京子は私が守るよ」
結衣「なでしこJAPANだって最初から強かったわけじゃないんだ」
結衣「国際大会で結果を残せずに女子サッカーそのものが衰亡の危機になった事があるんだ」
結衣「でも、それらを乗り越えて、そして強くなったからこそ今のなでしこJAPANがあるんだ」
結衣「京子だってなでしこJAPANのように強くなれるよ」
結衣「いや、強くなっているよ」
結衣「ひ弱で泣き虫だった子供の時と比べて十分強くなったよ」
結衣「だからもう「私は弱い」なんて言わないで」
京子「結衣・・・・・・・・・」ポロポロ
結衣「京子、声がガラガラだね」
京子「そういう結衣こそ声、ガラガラだぞ」
京子「最初、あれだけ注意したのに」
結衣「う、うるさいな。何度も言うなよ」
京子「でも、結衣って普段は落ち着いているのに意外と熱くなる所があるんだね」
結衣「//////」カアーー
京子「でも、そういう結衣も好きだよ」
結衣「お願い、これ以上私を熱くさせないでくれ・・・・・///」カアーーー
京子「結衣、顔が茹蛸みたいになっているぞ」
結衣「う、うるさい、誰のせいだよ」カアーー
京子「決勝戦も結衣の家に来てもいい?」
結衣「ああ、いいよ。みんなで応援したほうが楽しいし」
京子「今、メールを見たら綾乃も千歳もちなつちゃんもちっぱいちゃんもおっぱいちゃんも
西垣ちゃんも会長も試合見ていたそうだし、みんな呼ぼうか」
結衣「いいけど、千歳の鼻血が心配だな」
京子「大丈夫、輸血パックを用意しておくし、千鶴と救急車も呼んでおくから」
結衣「うちの前に救急車をずっと待機させておくつもりか」
結衣「でも、みんなと歴史的瞬間を見るのもいいな。感動もみんなと分かち合えるし」
京子「結衣が熱くなる姿もみんなに見せられるしね」
結衣「きょーーーこーーーーー・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
京子「ガラガラ声のせいか、結衣がいつもより怖い・・・・・」
京子「みんなにメールを送ったよ」
結衣「この後、どうする?」
京子「興奮して眠れないし、外もまだ暗いからな」
結衣「この後、カナダーアメリカ戦があるけど見るか?」
京子「うん、外が明るくなるまで見よう、見よう」
結衣「外が明るくなったら一緒に朝の散歩をしようか」
京子「いいねぇ、どうせなら結衣とずっと手を繋いで散歩しようぜ」
結衣「そ、それ、恥ずかしいよ・・・・・・ 近所の人に見せられないよ///」
京子「(でも、嬉しそうな顔をしている。私と手を繋いで散歩したいんだな)」
京子「ねぇ、結衣、ずっと私を守ってね」
結衣「うん」
結衣「京子は私が守るよ」
結衣「生涯、ずっと・・・・」
おしまい
おまけ1
結衣「おい、京子、何だこれは?」
京子「何って、「サッカー観戦の誘い」のメールだよ」
結衣「何でうちの名前が「Sports Bar Yuinyan」なんだよ」
京子「だって、結衣の家、スポーツバーみたいに広いじゃん」
結衣「うちを勝手にスポーツバーにするな!あと、何だよ、この「結衣にゃん」というのは」
京子「だって、結衣はいつも「「結衣にゃん」と呼んで」と言ってるじゃん!」
結衣「/////」カアー
おまけ2
綾乃「歳納京子から「サッカー観戦の誘い」のメールが来たわ」
千歳「綾乃ちゃん、朗報やで」
綾乃「だ、だ、ダメよ、中学生が夜遅くに集団でサッカー観戦しちゃ」
千歳「そう言っている割には綾乃ちゃん、嬉しそうやで」
綾乃「べ、別に歳納京子と一緒にサッカー見れるのが嬉しいわけじゃないからね!みんなを注意するために行くんだからね!」
千歳「じゃあ、何で綾乃ちゃん、さっきからファッション誌読んでいるの?」
綾乃「そ、それは・・・・・・」
千歳「オシャレな姿を歳納さんに見せたいからちゃう?」
綾乃「/////」カアーー
綾乃「べ、別に歳納京子は関係ないわよ!いつもの私の姿としてオシャレな格好して行きたいのよ!」
千歳「うふふふ・・・・ そういう綾乃ちゃんが好きや」
おまけ3
京子「せっかくだから試合終了後はみんなで歌おうぜ」
結衣「スポーツバーからスナックになっているぞ。だいたい何を歌うんだ」
京子「よんでミラクるん!」
結衣「おい!」
京子「♪魔女っ娘 魔女っ娘 ミラクるん! どんな不幸も まるっと解決!」
結衣「サッカー試合終了後の雰囲気似合わないだろ、それ」
京子「ちえっ、ダメか。じゃあ「魔女っ娘ミラクるん♪」
結衣「ミラクるんから離れろ!もっと雰囲気に合った曲にしろ!」
京子「じゃあ、8月1日に発売されたばかり私のキャラソンを・・・・・」
ピシッ
京子「いたい・・・・・・・・・」
結衣「いい加減にしろ!こういう時は「We Are The Champions」とか、「Go!west」とか、
「vinci champione」とか、雰囲気に合った曲を歌うべきなんだよ」
京子「じゃあ、「千年メダル」を歌うよ。これならいいか?」
結衣「どういう曲か分からないけど、タイトルからしてまあ、いいけど」
京子「♪こーのー 恋がいつの日かー ひょーしょーだいにのぼるとき」
京子「♪結衣がメダルを受け取ってくれないか」
結衣「な、何歌っているんだよ////」
京子「みんなに結衣と結ばれた事を告げるためにこの歌を歌いたいんだけど、ダメかな?」
結衣「か、勘弁してくれ・・・・・ 恥ずかしいよ////」
京子「♪私が眠るのは 結衣の夢を見る時」
京子「♪私が歩くのは 結衣に会いに行くとき」
結衣「だから、もう止めてくれーーーー!聞いてて恥ずかしくなるよ・・・・///」カアーー
おまけ4
あかり「今日はなでしこさんの試合だから頑張って夜遅くまで起きるよぉ」
夜9時
あかり「あかり、何だか眠くなって来た・・・・・・」
あかり「でも、我慢、我慢、寝てしまうとなでしこさんの試合が見れなくなっちゃう」
夜10時
あかり「・・・・・zzz」
試合開始
あかり「・・・・・zzz」
試合終了
あかり「・・・・・zzz」
朝
あかり「うわーーーん、なでしこさんの歴史的な試合、見れなかったよぉ~~~」
今度こそおしまい
元スレ
結衣「真夜中だというのにうるさいんだよ!」
京子「だって、結衣が「私の家で「なでしこJAPAN」の試合見よう」と言うから」
結衣「だからってここまでうるさく観戦するな!静かに観戦しろ!」
京子「えー、みんななでしこJAPANのユニフォームを着て大声を出しながら応援しているのに」
結衣「よそはよそ、うちはうち」
京子「そう言って結衣も本当は私と一緒に大声を出しながら応援したいんじゃないの?」
結衣「べ、別に私は静かに観戦したいんだよ!」
京子「そう言って私は知っているんだよ。結衣がいつも大声を出しながらサッカーの試合を見ている事を」
結衣「う、うるさい!///」
京子「しかも今日の私と同じなでしこJAPANやサッカー日本代表のユニフォームを着て応援するほどの徹底ぶり」
京子「だから、今日は私と一緒に楽しく観戦しよう」ニコッ
結衣「し、仕方ないな。き、今日だけだからね///」ヌギッ
京子「(人前でなでしこJAPANのユニフォームに着替えてるよ///)」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 19:51:42.62 ID:4t3D5y+D0
京子「うわー、危ない!」
結衣「押さえろ、押さえろ」
京子「よし、何とかボール奪った」
京子「また危ない」
結衣「誰か止めろ」
京子「ふぅ、何とか乗り越えた」
結衣「何か日本、攻められてばかりだな」
京子「まるでフランスが結衣みたいだね」
結衣「う、うるさい///」
結衣「むしろ京子の方がフランスじゃないのか。京子の方がいつも私を攻めているし」
京子「///」カアー
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 19:52:43.63 ID:4t3D5y+D0
前半32分
京子「フリーキックか」
結衣「蹴ったぞ」
京子「おっ、ゴールに向かって行ったぞ」
結衣「キーパーがこぼした」
京子「入れろ!入れろ!」
結衣「ボールは入ったか、入ったか」
京子「入ったーーーーーー」
結衣「やったーーーーーー」
京子「やったよーーーーーー、日本、先制したよーーーーーー」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 19:54:32.23 ID:4t3D5y+D0
ハーフタイム
京子「ふう、攻められてばかりだけど何とか押さえているな」
結衣「何か前半だけでもう疲れたな」
京子「何だかんだ言って、結衣も結構大声を出してるんじゃん!」
結衣「う、うるさい////」
京子「さっきはあれだけ私に注意したのに」
結衣「も、もう止めろよ///」
結衣「はい、ラムレーズン」
京子「おお、サンキュー。これで後半も頑張れるよ」
結衣「後半も叫びまくるのか・・・・・・」
京子「結衣だって叫びまくっているのに」
結衣「だ、だからうるさい///」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 19:58:08.14 ID:4t3D5y+D0
後半4分
結衣「またフリーキックか」
京子「さっきはそこから先制点に繋がったからまた決めて欲しいね」
結衣「よし、上がった」
京子「そこだ、そこだ」
結衣「誰かヘッディングしろーーー」
結衣「よっしゃー、入ったーーーーーーーーーーーー!」
京子「よっしゃーーーーーーーーーーー!」
結衣「阪口、よくやった!」
京子「これは日本も勝ったも同然だね」
結衣「メダルまであと少し、頑張れ日本!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:00:18.06 ID:4t3D5y+D0
京子「きゃーーー、危ない」
結衣「止めろ、止めろーーーーー」
京子「ふう、外したか」
結衣「また危ないぞ」
京子「誰か止めて」
結衣「よし、福元、よく押さえた」
京子「ナイスセーブ!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:02:08.96 ID:4t3D5y+D0
京子「うわっ、またかよ」
結衣「何とか止めろ」
京子「はぁ、ボールが外れて助かった」
結衣「何か心臓に悪いな」
京子「」ピーーー
結衣「だからって心臓止まるなよ。って、お前生きてるだろ」
京子「てへっ、バレちゃった」テヘペロ
京子「でも、ここまで攻め込まれると本当に心臓が止まりそうだよ」
結衣「京子・・・・・・・ 何があっても心臓止まらないでくれ・・・・・・ 私が泣くから・・・・・」ボソッ
京子「えっ、今、何と言った」
結衣「べ、別に何も言ってないよ///」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:04:25.76 ID:4t3D5y+D0
後半31分
京子「また危ない」
結衣「ボールが上がった」
京子「フランスの選手に当たらないでくれ」
結衣「止めろーーーー」
結衣「あー、決められちゃった・・・・・・・・・」
京子「ついに取られちゃったか・・・・・・・・」
結衣「あれだけ攻められてまだ1点も取られてなかった事が奇跡だからな」
京子「まだ1点あるから何とか守って欲しいよ」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:06:03.09 ID:4t3D5y+D0
後半33分
京子「ああ、守って守って」
結衣「あっ、フランスの選手が」
ピーーーーー
京子「笛が鳴った・・・・・・・」
結衣「という事は・・・・・・・」
京子・結衣「PK!」
京子「うわーー、結衣、どうしよー、どうしよー」
結衣「落ち着け、京子、まだ点を入れられたわけじゃないんだ」
京子「だって、だって、PKじゃ点を入れられたも同然だよ」オロオロ
結衣「だから落ち着けって!なでしこだってPK合戦で勝った事があるだろ!福元ならきっと止めてくれるさ」
京子「う、うん・・・・・・」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:08:04.81 ID:4t3D5y+D0
結衣「いよいよ蹴るよ・・・・・・・」
京子「私、見てられないよ・・・・・・・」
結衣「行くぞ」ゴクッ
京子「・・・・・・・・」
結衣「よっしゃー、外したーーーーー」
京子「えっ」
結衣「京子、ボールが右に外れて行ったんだよ!これはまだ神が日本に味方している事だよ」
京子「よ、よし、あと10分だ!がんばれ、なでしこ!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:10:03.71 ID:4t3D5y+D0
京子「大儀見、大チャンスだ」
結衣「誰もいないからここは決めろーーーーーーー!」
京子「あーーーーーーーー!」
結衣「ポスト・・・・・・・・」
京子「ここで入っていれば致命傷になったのに・・・・・・」
結衣「ロスタイムが4分だからね」
京子「さっきも危ない場面が何度もあったし、あと4分、何とか守ってくれーーー」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:14:09.05 ID:4t3D5y+D0
後半49分
結衣「ああ、危ない」
京子「あとわずかだし、同点はいやーー」
結衣「押さえろ」
京子「止めろ」
京子「よし、そのまま前にボールを流せ」
ピーーーー
結衣「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
京子「やったよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
京子「やったよ、結衣、やったよ、結衣、なでしこ、メダル獲得決定だよーーーー」ウルッ
結衣「おい、まだ1試合あるのに泣くの早いよ」
京子「だって、だって、あれだけ、あれだけ攻められたのに・・・・・・・」ウルッ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:18:22.64 ID:4t3D5y+D0
京子「選手も監督も色んな人から色んな事言われ続けたのに、それらに耐えてメダルを獲得するなんて・・・・・・」ウルッ
京子「私だったら耐えられないよ・・・・・・・・ だって私、すごい弱いから・・・・・・・・」ポロッ
京子「なでしこJAPANのメンバーのように全然強くないよ・・・・・・・」ポロポロ
京子「私・・・・・・・」
ダキッ
京子「結衣・・・・・・・・・」
結衣「大丈夫だよ」
結衣「京子は私が守るよ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:22:25.32 ID:4t3D5y+D0
結衣「なでしこJAPANだって最初から強かったわけじゃないんだ」
結衣「国際大会で結果を残せずに女子サッカーそのものが衰亡の危機になった事があるんだ」
結衣「でも、それらを乗り越えて、そして強くなったからこそ今のなでしこJAPANがあるんだ」
結衣「京子だってなでしこJAPANのように強くなれるよ」
結衣「いや、強くなっているよ」
結衣「ひ弱で泣き虫だった子供の時と比べて十分強くなったよ」
結衣「だからもう「私は弱い」なんて言わないで」
京子「結衣・・・・・・・・・」ポロポロ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:25:08.69 ID:4t3D5y+D0
結衣「京子、声がガラガラだね」
京子「そういう結衣こそ声、ガラガラだぞ」
京子「最初、あれだけ注意したのに」
結衣「う、うるさいな。何度も言うなよ」
京子「でも、結衣って普段は落ち着いているのに意外と熱くなる所があるんだね」
結衣「//////」カアーー
京子「でも、そういう結衣も好きだよ」
結衣「お願い、これ以上私を熱くさせないでくれ・・・・・///」カアーーー
京子「結衣、顔が茹蛸みたいになっているぞ」
結衣「う、うるさい、誰のせいだよ」カアーー
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:32:06.06 ID:4t3D5y+D0
京子「決勝戦も結衣の家に来てもいい?」
結衣「ああ、いいよ。みんなで応援したほうが楽しいし」
京子「今、メールを見たら綾乃も千歳もちなつちゃんもちっぱいちゃんもおっぱいちゃんも
西垣ちゃんも会長も試合見ていたそうだし、みんな呼ぼうか」
結衣「いいけど、千歳の鼻血が心配だな」
京子「大丈夫、輸血パックを用意しておくし、千鶴と救急車も呼んでおくから」
結衣「うちの前に救急車をずっと待機させておくつもりか」
結衣「でも、みんなと歴史的瞬間を見るのもいいな。感動もみんなと分かち合えるし」
京子「結衣が熱くなる姿もみんなに見せられるしね」
結衣「きょーーーこーーーーー・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
京子「ガラガラ声のせいか、結衣がいつもより怖い・・・・・」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:40:15.54 ID:4t3D5y+D0
京子「みんなにメールを送ったよ」
結衣「この後、どうする?」
京子「興奮して眠れないし、外もまだ暗いからな」
結衣「この後、カナダーアメリカ戦があるけど見るか?」
京子「うん、外が明るくなるまで見よう、見よう」
結衣「外が明るくなったら一緒に朝の散歩をしようか」
京子「いいねぇ、どうせなら結衣とずっと手を繋いで散歩しようぜ」
結衣「そ、それ、恥ずかしいよ・・・・・・ 近所の人に見せられないよ///」
京子「(でも、嬉しそうな顔をしている。私と手を繋いで散歩したいんだな)」
京子「ねぇ、結衣、ずっと私を守ってね」
結衣「うん」
結衣「京子は私が守るよ」
結衣「生涯、ずっと・・・・」
おしまい
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:42:43.30 ID:4t3D5y+D0
おまけ1
結衣「おい、京子、何だこれは?」
京子「何って、「サッカー観戦の誘い」のメールだよ」
結衣「何でうちの名前が「Sports Bar Yuinyan」なんだよ」
京子「だって、結衣の家、スポーツバーみたいに広いじゃん」
結衣「うちを勝手にスポーツバーにするな!あと、何だよ、この「結衣にゃん」というのは」
京子「だって、結衣はいつも「「結衣にゃん」と呼んで」と言ってるじゃん!」
結衣「/////」カアー
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:44:17.83 ID:4t3D5y+D0
おまけ2
綾乃「歳納京子から「サッカー観戦の誘い」のメールが来たわ」
千歳「綾乃ちゃん、朗報やで」
綾乃「だ、だ、ダメよ、中学生が夜遅くに集団でサッカー観戦しちゃ」
千歳「そう言っている割には綾乃ちゃん、嬉しそうやで」
綾乃「べ、別に歳納京子と一緒にサッカー見れるのが嬉しいわけじゃないからね!みんなを注意するために行くんだからね!」
千歳「じゃあ、何で綾乃ちゃん、さっきからファッション誌読んでいるの?」
綾乃「そ、それは・・・・・・」
千歳「オシャレな姿を歳納さんに見せたいからちゃう?」
綾乃「/////」カアーー
綾乃「べ、別に歳納京子は関係ないわよ!いつもの私の姿としてオシャレな格好して行きたいのよ!」
千歳「うふふふ・・・・ そういう綾乃ちゃんが好きや」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:49:59.18 ID:4t3D5y+D0
おまけ3
京子「せっかくだから試合終了後はみんなで歌おうぜ」
結衣「スポーツバーからスナックになっているぞ。だいたい何を歌うんだ」
京子「よんでミラクるん!」
結衣「おい!」
京子「♪魔女っ娘 魔女っ娘 ミラクるん! どんな不幸も まるっと解決!」
結衣「サッカー試合終了後の雰囲気似合わないだろ、それ」
京子「ちえっ、ダメか。じゃあ「魔女っ娘ミラクるん♪」
結衣「ミラクるんから離れろ!もっと雰囲気に合った曲にしろ!」
京子「じゃあ、8月1日に発売されたばかり私のキャラソンを・・・・・」
ピシッ
京子「いたい・・・・・・・・・」
結衣「いい加減にしろ!こういう時は「We Are The Champions」とか、「Go!west」とか、
「vinci champione」とか、雰囲気に合った曲を歌うべきなんだよ」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:51:15.72 ID:4t3D5y+D0
京子「じゃあ、「千年メダル」を歌うよ。これならいいか?」
結衣「どういう曲か分からないけど、タイトルからしてまあ、いいけど」
京子「♪こーのー 恋がいつの日かー ひょーしょーだいにのぼるとき」
京子「♪結衣がメダルを受け取ってくれないか」
結衣「な、何歌っているんだよ////」
京子「みんなに結衣と結ばれた事を告げるためにこの歌を歌いたいんだけど、ダメかな?」
結衣「か、勘弁してくれ・・・・・ 恥ずかしいよ////」
京子「♪私が眠るのは 結衣の夢を見る時」
京子「♪私が歩くのは 結衣に会いに行くとき」
結衣「だから、もう止めてくれーーーー!聞いてて恥ずかしくなるよ・・・・///」カアーー
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:53:32.18 ID:4t3D5y+D0
おまけ4
あかり「今日はなでしこさんの試合だから頑張って夜遅くまで起きるよぉ」
夜9時
あかり「あかり、何だか眠くなって来た・・・・・・」
あかり「でも、我慢、我慢、寝てしまうとなでしこさんの試合が見れなくなっちゃう」
夜10時
あかり「・・・・・zzz」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/07(火) 20:54:27.16 ID:4t3D5y+D0
試合開始
あかり「・・・・・zzz」
試合終了
あかり「・・・・・zzz」
朝
あかり「うわーーーん、なでしこさんの歴史的な試合、見れなかったよぉ~~~」
今度こそおしまい
結衣「京子となでしこJAPAN」