SS速報VIP:【モバマス】クリスマスとケーキとアイドルの話
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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/24(火) 12:08:41.36 ID:x2niqiOD0

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです

ほぼP視点一人称、。独自設定ありです

クリスマスなので投下。あんまり中身はないお話

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1577156921




2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/24(火) 12:09:42.72 ID:x2niqiOD0

コンコンと車の窓を叩く音でまどろみから覚める。

「お待たせプロデューサーさん、じゃよろしくね」

どうやら他のアイドル達とのプレクリスマスは終わったらしく見れば周囲もぞろぞろと歩いていくアイドルの姿が見える。

「周子は他の連中と一緒に帰らなくてよかったのか?」

他の子達は途中まで一緒に電車や誰かの運転する車で帰ったりしているのにこいつだけは自分に送るように依頼してきた。

勿論車を出して送ることは吝かでもないし、こっちも明日は忙しいがクリスマスイブの前日なら多少の余裕もあるので快諾したのだが。

「ん、まあ明日は仕事で忙しくなるしせっかくだからクリスマスイブぐらいはプロデューサーさんとも仲を深めようと言う訳で」

「本心は?」

「絶対物足りないと思ってたので何か奢ってください」

「ま、知ってた。ちょっと日が変わる前に帰りに寄りたいところがあるからスーパーでもいいか?」

「ほうほう、プロデューサーさんは未成年のアイドルを連れたまま午前様で帰そうと」

「ちげえよ、ちょうどここから寮への道にスーパーと俺の実家があるんだよ」

「まさかプロデューサーさん、いきなりアタシをご両親にご紹介しようと!?」

「お前会ったことあるだろ……そうじゃなくて俺の母親にクリスマスイブにケーキ届けるんだよ」

「ケーキ?」

「クリスマスケーキといえばケーキ屋さんで買ったりすることも多いが知人が働いてるスーパーで毎年1つだけケーキ頼んでるんだ」

「なんか意外だね。普通ならケーキ屋さんとかのケーキを届けてそうなもんだけど」

「バタークリームって一昔前のまだ生クリームが主流じゃなかった頃のケーキがあってな。今どき専門店でもないとなかなかな」

「ほうほう、それがスーパーでは売ってるから毎年買っていると。つまりプロデューサーさんのお母さんが好物だと」

「そういうこと。俺も昔実家に住んでた時は食ったりしたがどうしてもくどくてなあ……」

「そういうことなら仕方ない。シューコちゃんは一人寂しくプロデューサーさんを待ってるとしましょう」

ニヤニヤとしながら寂しがるような不思議な声色でそんなことを言いながら助手席で持ってきたプレゼントを開封し始める。

「そういやプレゼント交換みたいなのしたんだ?」

「そうそう、正確には事前に事務所で籤引きして誰が誰にプレゼントするみたいな感じになったけどね」

「あんだけ人がいっぱいいたら大変だろうしなあ。で、お前さんは誰から?」

「んー、志希ちゃんからだよ。ほら、香水だってさ」

そう言いながら何故か2つ、どこか青藍に近い色の液体が入った小さな小瓶と紅色を髣髴とさせる色の小瓶を見せつけてくる。

「片方は何々……しゅーこちゃんをイメージした香水だよ。もう1つはにゃははーしゅーこちゃんが喜ぶ香りをイメージしたにゃー」

「相変わらず自由奔放な娘なこって……車の中では使わんでくれよ。あんまり香水って好きじゃないんだ」

「そうだねー、とりあえず後で寮に帰ったら試してみることにするよ」

「そろそろ、到着するけどもうすぐ閉店だからあんまり残ってないかもな。金だけ渡すからなんか適当に食べたいもの買っておいてくれ。俺はケーキ貰ってくる」




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/24(火) 12:10:18.22 ID:x2niqiOD0

車を店の前の駐車場に停め、財布だけを周子に渡して二人で閉店間際のスーパーへと入っていく。

周子がお惣菜売場の方に行くのを見届けながら暇そうに片づけをしていた店員に声をかけ予約していたケーキを持ってきてもらう。

暇だから見える範囲で周子を目で追いかけているが何を買ってるのかまでは見えない。まあ時期的にチキンとかになりそうではあるが。

そうこうしていると店員さんがケーキの箱を持ってきてくれたのでお礼を告げ、受けとる。

見ると周子も既に会計を済ませたのか両手にビニール袋を抱えて早く行こうと言わんばかりに出口に向かっているのでそのあとを付いていく。

「で、何買ったんだ?」

「ふ、ふっふーん、後のお楽しみ」

「後のってお前寮で食うんじゃないのか?」

「せっかくだからプロデューサーさんも家で少し話してきなよ。その間待ちながらここで食べるからさ」

「お前なあ……まあいいか。お言葉に甘えて少しだけ顔見せてくるよ。悪いな」

礼を告げつつケーキや周子の買ってきた食べ物を後部座席に落ちないように置いて車を発進させる。

「そういえばアタシを待ってる間車で何をしてたの?」

「ん、まあせっかくクリスマス前だからちょっと車にあるテレビでビデオ観てた」

「ほうほう、クリスマスだから観るなんてお洒落なドラマでも観てたの?」

「いや……ビデオレターで泣けるやつ」

「……あー……プロデューサーさんというか男の人はロボット好きだもんね」

そんなたわいもない会話をしていたら数年前まで住んでいた実家へと到着する。家の前に車を停め、周子に待っててくれと告げケーキを片手に車から出る。

ふと振り返ると手を振りながらこっちを見ないで後部座席の袋へと手を伸ばす姿が見えて相変わらず食い気だなと笑みがこぼれる。




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/24(火) 12:10:55.59 ID:x2niqiOD0

「で、なんでお前は車の中でケーキ食ってんだよ……しかもホール」

実家で数分程会話した後周子を送るからと言うことで名残惜しみながらも戻ってきたら助手席でケーキをホールで食べる娘が座っていた。

「いやさー、バタークリームのケーキって珍しいし、聞いてみたら売ってたからついつい買っちゃった」

「それ6号しかないから結構な大きさだろうに……しかもバターだから太るぞ」

「大丈夫大丈夫、プロデューサーさんも食べるしおいしいから大丈夫だよ」

「あんまり好きじゃないんだけどなあ……まあいいか。少しくれ」

助手席で箸で器用に切り分けながら買ってきたであろう紙皿にケーキを載せてもらい箸で一口食べる。

「……昔に比べたらおいしくなった気がするな」

「言うほどくどくないし、普通に食べられるよ。ほら、もっと食べなって」

そう言いながら更にこちらへとケーキを押しつけようとして来る。というかよく見ると半分以上こっちにないか?

「いやー、思ったより食べられなかったわ。残すの勿体ないし頑張ってね」

「ふざけんな、お前!いや食うけど、食ってやるけどさ!」

そんな風にわいわいしながらなんとかケーキを食べきってから再び車を走らせることにする。

「せっかくだからプロデューサーさんが観てたアニメでも観ていい?」

「別にいいけどそれ途中からだからたぶん面白くないぞ?そりゃまあ短いからすぐ終わるけど」

「うーん、せっかくなら最初から観たいかも。でももう年末まで忙しいからなあ」

「……来年落ち着いたら貸してやるよ。それまでは寝てろ。明日から忙しいだろ」

こういう時の周子はだいたい決まって

「せっかくだし今からプロデューサーさんの家で鑑賞会しよ?」

「……言うと思ったよ。今から俺の家に帰ったら午前様だしだいたい売れっ子アイドルを家に連れ込めるか!」

「そんなことを言いつつもなんだかんだで優しいしオタク気質なプロデューサーさんは布教のために車を家へと走らせるのだった」

「……はぁ……ちゃんと観たらすぐちゃんと寮に一旦帰って寝たら仕事行けよ。送ってやるからさ」

「相変わらず流されるねえ、プロデューサーさんは」

「誰のせいだよ!誰の!」

説得して機嫌を損ねるのも嫌だし、3時間程度ならすぐ終わるだろう。仕方あるまい。




5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/12/24(火) 12:12:32.83 ID:x2niqiOD0

家へと2人で戻り早速1話から視聴を開始する。ところどころで周子が質問とかをしてくるので答えたりするとあっという間に件のシーンになる。

「……結局さ、どうして逃げなかったんだろうね」

「そうだな、ファンでも諸説あるけどやっぱり戦ってみたくなったんだと思う」

「プロデューサーさんはさ、もしアタシとかフレちゃんとかが死ぬかもしれないってなったら命を捨てても助けてくれるの?」

「そりゃまあプロデューサーだからな。まあそうじゃなくても同じ立場だったら何とかして助かるために手を尽くすと思う」

「ふーん……」

「まあでも俺だったらたぶん情けないから戦わずに警察に行っちゃうだろうけどな」

「ふふっ、その方がプロデューサーさんらしいかもね」

「さてと、そろそろ送るから帰る準備を……って」

送るために立ち上がろうとして横を見ると人の布団で包まってミノムシになっている奴が目に入る。

「何か今は一人で眠りたくないんだよねー、だから朝寮に送って?」

「あのなあ……この寒い中一人床で寝ろと?」

「だったらこっちに来ればいいじゃん」

「いやさすがにそれはどうなんだよ……って手を引っ張るな」

いきなり腕を掴まれて布団へと引きずり込まれる。自分の布団の中に女の子の発するいい匂いが混ざって同じ布団とは思えなかった。

「まあまあそう言わずに。たまにはいいじゃん、こういうのもさ」

「……朝になったら叩き起こすからな。ちゃんと起きろよ」


「おっはよー、しゅーこちゃん。何か眠たそうだね」

仕事の前に事務所に行くと志希ちゃんが珍しく朝早く居てさっそくアタシに抱き着いてハスハスしてくる。

「おっはよー、志希ちゃん。やー、ちょっと色々あってね」

「ハスハスー、んー早速あたしの作った香水使ってくれたんだ」

「ん、そうだよ。アタシのイメージってこんな香りなんだね」

「んー、でもしゅーこちゃん香水ってあんまり使ったことない感じ?」

「ありゃ、どっか変だった?」

「香水2つとも使っちゃったから混ざっちゃって変な感じーまあ気持ちはわかるけどにゃー」

「……今度から気を付けるわー」

「あら、珍しいわね。お寝坊さんと失踪癖のある2人が早いなんて」

「志希ちゃん、周子ちゃんおっはー。今日も頑張ろうね」

「ありゃ、アタシが最後なんて珍しい」

「さーて、クリスマスから年末までお仕事頑張ろうか。昨日で色々リフレッシュしたしね!」

終わりです。ケーキって今時生クリームとかが主流だけどバタークリームのケーキも意外と買われる方がいるんだよねということで浮かんだネタ。
クリスマスイブとかはアイドルなら仕事で忙しいだろうし、遊んだり集まるとしたら23日とかになるんじゃないかなと思います。

皆さんもよいクリスマスを


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