1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:11:49.99 ID:/2FsVpUZ0

P「今月も俺は、アイツらの良きプロデューサーでいられたのであろうか」

P「──否」

P「たりない、今の俺ではまだたりない」

P「もっと、プロデューサーとして彼女たち相応しい男にならねばいけない」

P「どうすればいいのか…」

美希「あ、ハニー!」

タッタッタッタ…

ギュッ

サッ

P「残像だ」

P「その程度のスピードで俺に抱きつこうとはまだまだ甘いな、美希」

美希「むぅ…、くやしいの…」

P(ふむ、移動速度が少し落ちてしまっているな)

P(それも含め、九月はどうするか考えないと)



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:17:54.35 ID:/2FsVpUZ0

P(九月だから、もしかしたら運動会的なコーナーがあるかもしれないな)

P(そういうのは十月に多い気もするけど、頭において置いて損はないはず)

P(あとは…、そろそろ改変期だからな)

P(もしかしたら、ゲストによんでもらえるような番組が始まるかもしれない)

P(そこらあたりも、ちゃんとチェックしておかないと)

P「っ!」

シュバッ

ガシッ

P「…なんだ、セミか。おどろかせやがって」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:21:36.71 ID:/2FsVpUZ0

P「まだセミも生き残ってたのか」

P(セミですら交尾しているのというのに)

P(とはいえ、一週間で死ぬのはやだな)

P(あれ、でも実際は一ヶ月くらい寿命あるんだっけか)

P(さて、そろそろ事務所に戻ろうか)

タッタッタ

タッタッタッタ…

バシュゥンッ!!



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:25:27.75 ID:/2FsVpUZ0

P「ただいまー」

小鳥「おかえりなさい、どこに行ってらっしゃったんですか?」

P「ちょっと黄昏てきました」

小鳥「あら、珍しいですね」

P「まあ、たまにはそういう事もしたくなるんですよ」

P「それはそうと、美希いますか?さっき怒らせちゃったんで」

小鳥「何かしたんですか?」

P「抱きついてきたんで、残像でよけました」

小鳥「あはは…、それは確かにショックでしょうね」

P「でも、甘やかすとクセになりますし」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:29:07.26 ID:/2FsVpUZ0

小鳥「でも、モチベーションとかにもかかわりますよ?」

P「確かに」

小鳥「そういうわけで、抱き疲れても避けたりしないようにしましょうね」

P「わ、わかりました」

小鳥「…では、えいっ♪」

ササッ

P「残像だ…」

トスッ

小鳥「きゃっ…」

バタッ

P「安心してください、すぐに目を覚ましますから」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:32:08.32 ID:/2FsVpUZ0

P「……」

P「……」

P「……」

P(起きない)

P(あれ、力加減まちがえたか?)

P(軽くクビに手刀あてたつもりだったが)

P(折れちまったか?)

P(…………しゃれにならん)



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:34:17.18 ID:/2FsVpUZ0

P(ふっ)

P(まさか、俺自身の膂力を制御できなくなっていたとは)

P(俺も落ちたもんだぜ)

P「…そんなこと言ってる場合じゃないな」

P「すいません、起きてますか?」

P「じゃなくて、生きてますか?」

小鳥「……」

P「……」

P「もうすぐ九月だなあ」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:38:20.89 ID:/2FsVpUZ0

P(……軽くやばいな)

P(このまま目を覚まさなかったら……)

P(俺は犯罪者になってしまう!!)

P(それはこまる…)

小鳥(ふふ、プロデューサーさん困ってる困ってる)

小鳥(私が気絶しているフリをしてるだなんて思っていないみたい)

小鳥(もうすこし、観察観察)

P(……ふむ)

P「人工呼吸……か?」

小鳥(なん……だと)



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:45:38.84 ID:/2FsVpUZ0

P「心臓マッサージもしないとな」

小鳥(ピピピピピ…)

小鳥(ピヨーーーーーッ!?)

P「女性の胸をさわったり、唇に触れるのは気がすすまないが」

P「仕方ない、俺のせいなんだし」

P「…えっと、じゃあまず人工呼吸から」

はむっ

P(よし、では呼気を…)

レロ…

P「……ん?」

レロ、チュ

P「……ぷはっ」

P「起きてますね」

小鳥「………」

P「舌絡めてきましたよね…」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:48:26.02 ID:/2FsVpUZ0

P「あ、あの」

P「こういう事されると困るというか」

P「その、みんなの教育上よくないですし…」

小鳥「プ、プロデューサーがキスしてくるから…」

P「あれは人工呼吸ですよ…、まったく」

P「無事でよかったですけど、こういう事は控えてくださいよ」

P「救急車とか呼んでからじゃ遅いんですから」

小鳥「ピ、ピヨ…」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:51:38.72 ID:/2FsVpUZ0

P「まあ、気絶させたのは俺ですしね」

P「申し訳ございませんでした」

小鳥「い、いえ…、そんな」

小鳥「私の方こそ…」

P「素人にあのようなこと、してはいけないんですが」

小鳥「そういえば、プロデューサーさんはどこかの道場にでも?」

P「いえ、独学です」

小鳥「ピヨッ!?」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:53:06.20 ID:/2FsVpUZ0

P「小学生のころ、俺は虐められてました」

P「そして俺はおもったんです」

P「復讐したいと、殴り返してやりたいと」

P「でも、近所の空手道場なんかはいじめっこが通ってましたし」

P「通ってるのがバレたりしたら、エスカレートしそうでしたので」

P「一人で修行することにしました。誰に師事するでもなく」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:55:18.55 ID:/2FsVpUZ0

P「そして、2年後」

P「卒業式の日には…」

P「このように、残像を残すほどのスピードで動けるようになったのです」

小鳥「そうだったんですか…。それで、復讐はなさったんですか?」

P「いえ、そうなった俺を露骨におびえるようになったので」

P「……ああ、これでいいや、と」

小鳥「は、はあ…」

P「そして俺は、進学し」

P「学業に勤しみながら、さらに修行に励みました」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 22:59:41.41 ID:/2FsVpUZ0

P「そして俺は、この765プロに入社したんです」

P「ボディガードもできますしね」

小鳥「なるほど、たしかに頼もしいですもんね」

P「ですが、…あまりこの力は好きじゃないんです」

P「だって、お菓子の袋を開けるとき、勢いあまって弾け飛んでしまったり」

P「はあ、普通の男の子に戻りたい」

小鳥「だ、大丈夫ですよ!」

小鳥「プロデューサーさんは、力が強くても、ただの普通の男性です!」

P「お、音無さん…」

小鳥「私にとっては、少し特別ですけどね」

P「お、おぅっふ…、お、音無さ、ん……」





25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:04:25.22 ID:/2FsVpUZ0

P「い、い、い、いや…、そ、そのお…」

P「そ、そういう事を、いって、くださ、るのは、至極光栄なの、ですぅが…」

P「いきなり、言われると。えっと、その、あの、えっと」

P「びっくりするといいますか…」

小鳥「あら、プロデューサーさんでも動揺なさるんです…ね♪」

ギュッ

P「……っ!?」

小鳥「捕まえました」

P(…………)

P(コイツ…、出来る!)

小鳥「もう、離しませんよ?」

P(どこの流派だ……)



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:10:08.78 ID:/2FsVpUZ0

P(この俺を捕まえるとは、ただものではないな)

P(音無小鳥…)

P(侮れん)

小鳥「プロデューサーさん…?」

ギュウ

P(…この俺を巧みな話術で動きを封じた上で)

P(この様にして密着することで、さらに動きを封じるか…)

P(さすがにこの距離だと、うまく殴れないからな)

P(なんと考え抜かれた攻撃なんだ)

小鳥(プロデューサーさん、緊張して喋れないのかしら…?)

小鳥(ふふ、可愛い♪)



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:12:06.97 ID:/2FsVpUZ0

P(一介の事務員がこれほどの使い手ということは)

P(もしや、アイドルの皆も…?)

P(ありえるな、真には感じるものがあった)

P(…なるほど、四面楚歌というわけか)

P(面白い、実に面白い)

P(胸を打つ)



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:14:50.91 ID:/2FsVpUZ0

P「お、音無さん…、あの、そろそろ…」

P(そろそろはなさないと、俺の奥義を出してしまうことになる)

小鳥「あ、ごめんなさい、プロデューサーさん」

ササッ

P「ふう…」

P(命拾いしたな、音無小鳥)

小鳥(プロデューサーさん……いい匂いだった……。)



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:18:06.09 ID:/2FsVpUZ0

P(……む)

小鳥「プロデューサーさん、どうかなさったんですか?」

P「い、いえ。ちょっと、外にでてきますね」

P「音無さん、何か欲しいものあったら買ってきますよ」

小鳥「そうですね…、いまは特には」

P「そうですか…、じゃあ。ケーキでも人数分かってきますね」

小鳥「はい♪」

P(危ない危ない、これ以上ここにいては無意識のうちに殺気を放ってしまう)



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:23:37.04 ID:/2FsVpUZ0



P「まさか、あそこがあれほどの強者の巣窟だったとはな」

P(だかしかし、おそらく音無小鳥は末端)

P(高木順二郎ともなると、おそらくは軍クラスの力を持つはず)

P(……あなどれん)

P「…おや、あそこにいるのは」

冬馬「…あれ、アンタ」

P「お前は…はらませジョーカー」

冬馬「ちげぇよ!無理やり間違おうとしなくていいって!」

P「悪い、天ヶ崎竜馬」

冬馬「ちょっとずつ間違ってんじゃねえ!…おい、本気で名前分からないとかいわないよな」

P「……霧が峰」

冬馬「天ヶ瀬冬馬だ」

P「そう、それだ。」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:26:43.74 ID:/2FsVpUZ0

冬馬「で、アンタがここで何してんだよ」

P「プロデュースには何も関係ないことだよ」

P「お前こそ、何してんだ?こんなフィギュア売り場の前で」

冬馬「た、たまたま通りかかったんだよ」

P「見た感じ、ずっといるようだけど」

冬馬「そ、そんなわけねえだろ!」

P(ふ、甘いな。お前のオーラの残滓がすでに漂っている)

P(少なくとも、お前はこの場に2時間はいる)

P「そうか、冬馬はこういうの興味ないのか?」

冬馬「あ、あるわけ、…ないだろ」

P「残念だ、あるんだったらプレゼントしてやったが」

冬馬「!?」

P「まあ、それはおいといて。…お前」

P「さっきから誰と話してるんだ?」

冬馬「な…っ!?」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:29:32.55 ID:/2FsVpUZ0

冬馬「き、きえた…?」

P「それは、俺の残像だ」

P「お前はずっと、俺の残像と対話していたのさ」

冬馬「バカな…、ありえねえ!」

P「それそうと、冬馬」

ガシッ

P「このアホ毛、もういらないだろ…?」

ブチッ、 ブチブチブチ

冬馬「ぐああああああああっ!」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:33:10.72 ID:/2FsVpUZ0

P「さて、俺はそろそろ事務所にもどるか。ケーキ買わないとな」

冬馬「ま、まて…、おまえ…」

P「大丈夫、毛なんだ。すぐ生えてくるさ」

冬馬「……」

P「天ヶ瀬冬馬」

P「お前ならば、きっと我が765プロの猛者と対等に渡り合える」

P「お前が、真の益荒男になるのを待っているぞ」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:36:34.47 ID:/2FsVpUZ0

P(ケーキは色々な種類を買ってきた)

P(さあ、これできっとヤツらは奪い合う)

P(さあ、キバをむけ!)

P(野生に帰れ、己を捨てろ)

P(…そして、おれがその頂点に立つ)

P(クビをあらってまっていろ、765プロ!)

P「……ただいまー」

美希「あ、ハニー、おかえりなさいなの~」

タッタッタ

シュババッ

ササッ

P「残像だ…」

美希「見切ってるの、ハニーの動き」

ギュッ

P「…!」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/30(木) 23:39:58.31 ID:/2FsVpUZ0

P(面白い)

P(この女、さすがにやるな)

P(だが)

P(…俺が頂点に立つ!)

美希(ミキ以外は皆素人だから、ミキがプロデューサーから皆を守らなきゃなの!)

P(さあ…)

P(
   た た か い
 プ ロ デ ュ ー スをはじめよう)






元スレ
P「今月もあと少しか」