1: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:36:55.78 ID:cZtLqeXQ.net

千歌「そういえば最近うどん食べてないな~。食べたくなっちゃったかも!」

梨子「こう暑い日が続くと、冷たいうどんを食べると美味しく感じちゃうのよね」



善子(リリー……? ズラ丸が作った……うどん……?)



千歌「あっ! 今度みんなでうどん食べに行こうよ! 練習終わった後とか!」

梨子「そうね。土日の練習でお昼ごはんにするのもいいかも」


善子(ズラ丸……うどんなんて作れたんだ。私、食べたことないけど……)

善子(リリー、美味しそうって言ってた……)



……
…………



2: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:37:30.53 ID:cZtLqeXQ.net

花丸「あっ、善子ちゃんいたずら」

善子「ん、あぁずら丸」

花丸「そうだ、オラ、今日は図書委員のお仕事で月末の棚卸があるから練習にこれないかも」

善子「……」

花丸「ルビィちゃんはダイヤさんと屋上に行くって言ってたから、善子ちゃんも――」

善子「ねえずら丸」

花丸「ずら?」

善子「私もズラ丸のうどん、食べてみたいわ」

花丸「は? うどんなんて作ったことないずらよ?」

善子「なっ……!?」

花丸「もー、善子ちゃんは突然何言い出すずら」

花丸(ていうか、マルは麺苦手ずら)

花丸「これならいつものヨハネのほうが、まだ面白いずら」

善子(嘘……)

花丸「よっと……この本も図書室に戻しておかないと。それじゃ善子ちゃん、ルビィちゃんのことよろしくね」

善子「あっ」



善子「そんな、どうして……ヨハネにうどんは、似合わないってこと……?」



……
…………



3: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:38:02.66 ID:cZtLqeXQ.net

果南「はい最後、ターン! よーしオッケー、最後まで通したし10分休憩しよっか」

千歌「はぁー疲れたー!」

梨子「最後、上手く決まったわね。もう1回通して確認していいかも」

ダイヤ「どうしますか? ここが終わったらパート毎に分かれて練習する予定ですけど」

果南「うーん……結構躓いてたところだからね。もう1回くらいやっておいていいかも……」



善子「……」

善子(リリーにずら丸が作ったうどんのこと、もう少し聞いてみようかしら。でも……)



梨子『えぇ? 善子ちゃん、花丸ちゃんのうどん食べたことないの? 2人とも仲良しだから食べたことあるのかと思ってたけど……』



善子(くっ……! 何か、負けた気がして悔しい……! ていうか、何だか無性にずら丸のうどんが気になってきたわね……)


梨子「そういえば今日、花丸ちゃん来ていないわね?」

ルビィ「あっ……花丸ちゃんね、今日は図書委員のお仕事があるからって……」

善子「……」


……
…………



4: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:38:34.31 ID:cZtLqeXQ.net

――夕方

善子「ねえルビィ」

ルビィ「なぁに善子ちゃん?」

善子「ルビィは、ずら丸のうどん、食べたことある?」

ルビィ「うぇっ? ううん、食べたことないよ……?」

ルビィ(花丸ちゃん、うどん作れたんだ?)

善子「そっか」

ルビィ「うどんかぁ……しばらく食べてないなぁ。今日の晩御飯、うどんにならないかなぁ」



善子(ルビィが食べたことあるなら、どんな味か聞こうと思ったけど……もしかして食べたことがあるのはリリーだけ……?)



……
…………



5: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:39:48.15 ID:cZtLqeXQ.net

――夜

善子「はぁ、うどんが気になって仕方ないわね」ガバッ!

善子「……フッ、それでは、暗黒の海を彷徨う亡者の魂に話を聞いてみようかしら……この堕天使ヨハネの声を聞きなさい!」カタカタカタッ!



『友達がうどんを作れるらしいんだけど、私には作ってくれない(1)』カタッ……


1:名無しで叶える物語(善):ID:Y0HaNe

他の友達は食べたことあるみたいなんだけど、どうすれば作ってもらえるんでしょうか?


2:名無しで叶える物語(旅館):ID:sEnuTA

>他の友達は食べたことある
それが答えだ


3:名無しで叶える物語(チーズケーキ):ID:chch8

友達だと思っていたのはお前だけなんだよ


4:名無しで叶える物語(SB-iPhone):ID:MArcRy

友達はテメーの料理人じゃねーんだぞ
うどんくらい自分で作れ


5:名無しで叶える物語(白米):ID:G0HaaAN

クソスレ




善子「何よ! ずら丸は私の友達よ! 5chのスクールアイドル板の住人もロクな奴がいないわね!!」バンッ!!

善子「こんな奴らに頼ったのが間違いだったわ! もう寝てやるわよ!」ババッ!

善子(……友達だと思っていたのは私だけ、か)


……
…………



6: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:40:27.36 ID:cZtLqeXQ.net

――翌日

ルビィ「花丸ちゃん、今日はレッスン来れて良かったね!」

花丸「昨日は本棚の棚卸大変だったずらよ」

梨子「図書室の本棚全部なら一苦労よね」


善子(何よ何よ! ずら丸、リリーとルビィとは仲良さそうに話して!)

善子「……」シュン



鞠莉「……?」


……
…………



7: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:40:53.38 ID:cZtLqeXQ.net

――夕方


善子「……」トボトボ


鞠莉「ハァイ! 善子ちゃん」

善子「マリー……? 何よ、ダイヤたちと帰ったんじゃないの?」

鞠莉「ザーンネン! そうしたかったけど、ダイヤはルビィに取られちゃったし、果南は千歌っちの家に行っちゃったわ」

善子「そう」

鞠莉「……で? 何を悩んでいるのかしら?」

善子「別に」

鞠莉「あらー? おかしいわね、今日の練習、1人だけ身が入っていない子がいたからチェックしてたんだけど?」

善子「……」

善子(お見通しってわけ、か……まあ、ルビィには話しにくいし……それならいっそ……)

善子「……どん」

鞠莉「ん?」

善子「は……な、まる……の、うどん……」

鞠莉(はなまるうどん? どこかで聞いたことがあるような……)



9: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:41:12.75 ID:cZtLqeXQ.net

善子「美味しいって、気になって……でも、私は食べたことないし……」

鞠莉(ああ、そういえば前に東京に行ったときに、ささっと夕食を済ませたくて仕方が無いから寄ったことがあるわね)

鞠莉「別に美味しくないわよ?」

善子「なっ!? ま、マリーも食べたこと……あるの?」

鞠莉「んー、まあ偶然だけど……そんな美味しい味でもなかったし、食べなくていいんじゃないかしら?」

善子「……」イラッ

鞠莉「うどんが食べたいならウチのシェフを――」

善子「なによ!」ガンッ!

鞠莉「ヒッ!? ど、どうしたの善子ちゃ――」

善子「アンタ、食べさせてもらってその言い方は最低よ! 私なんて食べたことすらないのに!!」

鞠莉「え、ええええ……? いや、食べたのも偶然で……」

善子「偶然だからってそんなこと言っていいと思ってるの!? 作った側の気持ちも考えられないなんて信じられない!!」タタタタタッ!


鞠莉「よ、よし……こ……」


鞠莉「何よ……チェーン店の味を批判したくらいで、そんなに……怒らなくてもいいじゃない……っ!」グスッ!


……
…………



10: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:41:27.81 ID:cZtLqeXQ.net

善子(ずら丸は、友達……友達だから、私にも、うどんを……)



花丸「あれ、どうしたの善子ちゃん? なんか顔が堕天使どころかゾンビみたいになってるずらよ」

善子「……ずら丸が作ったうどんが食べたい」

花丸「何言ってるずら。うどんくらいおうちでお母さんに作ってもらえばいいずら」

善子「私は! ずら丸が作ったうどんが食べたいの!」バンッ!

花丸「わけわからないずら。マルはうどん作ったことないよ」

善子「どうして……どうして、そんなウソをつくの……?」

花丸「……嘘なんてついてないずら。善子ちゃん、夏の暑さで頭やられたんじゃないの?」イラッ

善子「私は、ずら丸のことを友達だと思っていたのに……」

花丸「友達だったらオラを嘘つき呼ばわりするはずないずら。善子ちゃんが変な妄想を拗らせているだけずら! 病院行けずら!」

善子「……もういい! ずら丸なんて!!」タタタタタッ!

花丸「ふんっ、善子ちゃんなんて頭の中まで堕天してアッパラパーになればいいずら」


……
…………



11: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:42:00.42 ID:cZtLqeXQ.net

――3日後

ルビィ「善子ちゃん……今日も学校来なかったね」

花丸「うん……」

梨子「携帯も、こっちから連絡しても返事は返ってこないし、何かあったのかしら……」ピッ!

曜「善子ちゃんのお母さんに連絡してみたけど、本人は具合が悪いって言ってるだけみたいだし……」

鞠莉「……」


ダイヤ「ですが困りましたわね。次のライブも近い状況で、今練習しているダンス、まだパート毎の調整も終わっていないというのに……」

果南「そうだね……鞠莉、善子ちゃんに何かあったとか、心当たりとかない?」

鞠莉「……いえ」

鞠莉(もしかして善子ちゃんは、はなまるうどんの熱心なリピーターだった? もしそうなら、私があんなことを言ったせいで……)

千歌「あーもう! みんなで善子ちゃんのお見舞いでも行く!?」

果南「具合が悪いって話だし、この人数で行っても迷惑だよ」

千歌「だよねぇ……」

花丸(きっと、マルがあんなこと言ったから……善子ちゃん、それで……)

鞠莉「……ねえ、ルビィ、マル」コソッ

花丸「ずら?」



12: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:42:12.95 ID:cZtLqeXQ.net

ルビィ「うゅ……ど、どうしたの、鞠莉ちゃん?」

鞠莉「2人とも、善子ちゃんが学校を休む前に、クラスで何か言ってたりしなかったかしら?」

鞠莉「同じクラスだし、私たちよりは何か知っているんじゃないかと思うけれど……」

鞠莉(もし善子ちゃんが2人に私のことを話していたら、全部私が悪いことになってしまう……大丈夫かしら……)ドキドキ

花丸「そ、そんなこと言われても……」

花丸(オラと喧嘩したから……なんて、言えないずら……でも……)

ルビィ「……あ、そういえば、善子ちゃんこの前言ってたよ。うどんがどうとかって」

花丸「えっ?」

鞠莉「えっ?」ビクッ!

花丸「ルビィちゃんにも言ってたの? 善子ちゃん、オラにも言ってたよ。うどんが食べたいって……」

ルビィ「もしかして善子ちゃん、うどん大好きなのかな……意外だけど……」

花丸「……でも、善子ちゃんがマルにうどんの話をしてきたとき、ちょっと酷いこと言っちゃったずら。なんだかしつこかったし」

鞠莉(!? 何だか分からないけど、もしかしたらチャンスよ、マリー!!)

鞠莉「……それなら、私に考えがあるわ」

ルビィ「え?」

花丸「ずら?」


……
…………



13: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:42:28.16 ID:cZtLqeXQ.net

――翌日


花丸「小麦粉、お塩、それにうち粉用のも……」ゴトッ

花丸「……」


鞠莉『マル、明日の土曜日、善子ちゃんの家にお見舞いに行ってクダサーイ! これは理事長命令よ!』

鞠莉『お見舞いの品は……そうねぇ、うどんとかいいんじゃないかしら? 手打ちうどんだとなおいいわね!』


花丸「はぁ……どうしてオラがうどんコネなきゃならないずら……」パッ、パッ、パッ!

花丸「まあ、オラも善子ちゃんに酷いこと言っちゃったし、これで善子ちゃんが元気になるなら……えっと、塩水を作って……」

花丸「それにしても、ここ最近の善子ちゃんはうどんうどんって、食いしん坊にも程があるずら」コネコネ

花丸「ふんっ! ふんっ! なんだか、生地に弾力が出来てるような気がするずら……こねるのも大変ずら……」ハァ、ハァ……

花丸「……このっ、善子ちゃん!」パァーンッ!!

花丸「マルがっ! どうしてっ! こんな大変なことしてっ! うどんこねなきゃならないずら! 麺苦手なのに!!」パァーンッ! パァーンッ! パァーンッ! パァーンッ!

花丸「このうどんの生地は善子ちゃんずら! 聞き分けの悪い子は、こうして! こうして! こうずら!!」スパーンッ! スパパーンッ!!

花丸「反省していないみたいだから踏みつけてやるずら! このっ! このっ! いっつも堕天使とかヨハネとか! いい加減大人になるずら! ちゃんと学校来るずら!!」グニッ! グニッ! グニュッ!

花丸「はぁーっ! はぁーっ! 思い知ったかずら! ラップ巻いて1時間くらい寝てろずら!」ネカセーノ



14: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:43:10.87 ID:cZtLqeXQ.net

――1時間後

花丸「綿棒で伸ばした善子ちゃんを、畳んで細めに切り刻んで……ずらっ、ずらっ、ずら……」トンッ、トンッ、トンッ……

花丸「最後に1人前ずつ善子ちゃんを分けて、打ち粉を払うように軽く……」パッ! パッ!

花丸「……出来たずら! マル特製の花丸うどんずら!!」

花丸「作ってみれば、意外と何とかなるずら。これなら善子ちゃんも文句ないずら」



善子『私は! ずら丸が作ったうどんが食べたいの!』



花丸「……善子ちゃん、美味しいって……言ってくれるかな……?」

花丸「……」


……
…………



15: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:43:48.74 ID:cZtLqeXQ.net

善子「……」

善子「……なんで具合悪いって言っちゃったんだろ」

善子「素直に引き籠りたいって言ってれば、ベッドに潜らないでパソコン触れたのに……」モゾモゾ

善子(……今は家に誰もいないし、ベッドにいなくていいわよね。つまんないし)


花丸『友達だったらオラを嘘つき呼ばわりするはずないずら。善子ちゃんが変な妄想を拗らせているだけずら! 病院行けずら!』


善子「……フンッ、ずら丸が悪いんだから。リリーにはうどん作ってあげて、私にはなんにも――」

<ピンポーン!

善子「誰だろ……配達かな?」


善子「はい」ガチャッ

花丸「開けろずら!!」ガンッ!

善子「ずら丸!?」ビクゥッ!

花丸「花丸うどんの出前持ってきたずら! 台所借りるずら! さっさとどけずら!!」ドカドカドカ!!

善子「なっ、何よなによ! 休んでいる人の家に無理やり上がり込んで!!」

花丸「うるさい! どうせズル休みなんでしょ! マルとルビィちゃんにはお見通しなんだから!!」

善子「そうよ悪い!? それより不法侵入で警察呼ぶわよ!」

花丸「ズラァッ!!」スパーンッ!!

善子「へぶっ!!」

花丸「ちょっと大人しくしてるずら! 手間かけさせてばっかりで……10分経ったら起こすから寝てて!」

善子「」ピクッ、ピクッ……


……
…………



16: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:44:24.71 ID:cZtLqeXQ.net

――10分後

花丸「善子ちゃーん……起きるずら、ご飯ずら」ペシペシ

善子「う……ん……」ピクッ

善子「ハッ!? 天使……!!」ガバッ!

花丸「何言ってるずら。ご飯できたよ。こんな時間にぐっすり寝ちゃうなんて、不規則な生活送っているずら」

善子「ズラ丸? どうして……ってアンタ! よくも私を……!」

花丸「……ん」スッ

善子「何よ!」クルッ

善子「……あれって」

花丸「……ざるうどん。オラが作った特製花丸うどんずら」

善子「花丸……うどん……これが……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


善子(な、なんだかうどんから物凄い威圧感……いや、怨念みたいなものが感じられる……どうして……?)



17: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:44:36.03 ID:cZtLqeXQ.net

花丸「食べていいよ」

善子「えっ、いや、なんかこれ……禍々しい何かを感じるというか……」

花丸「善子ちゃんのことを考えながら打ったうどんずら」

善子(ずら丸……じゃあ、感じているこの感覚は、うどんから発するずら丸の私への思い……?)

善子「……じ、じゃあ、頂きます」

花丸「マルはワサビ派ずら。ワサビしか認めないずら」

善子「食べ方に一々口出しするのね……まあ、いいけど」チュルッ……

善子「……!」

善子(この味……!)


花丸『善子ちゃん、マルのうどんを食べて元気出してほしいずら……』

花丸『ゴメンね善子ちゃん。オラ、本当は善子ちゃんにもうどん食べて欲しかった……梨子ちゃんにだって、何度も味見してもらって……』

花丸『一緒にうどんを食べて仲直りして、また一緒に学校行って……Aqoursも頑張りたいずら』


善子(ずら丸の気持ちが、伝わってくる……)

花丸「……どうずら? 善子ちゃん?」

善子「……うっ、うう……何よ、コシが強すぎる……でも、私好みのコシになってるじゃない……!」ズズーッ! ズッ! ズズズッ!

花丸「善子ちゃん……」

花丸(あれだけ理不尽からの怒りと恨みを生地にぶつけたから、やっぱりコシが強すぎたずらね……でも、善子ちゃんの好みだったならセーフずら)

花丸「……善子ちゃん、うどん食べたら、明日は一緒に学校に行こ?」

善子「ぅぅわかってるわよ! あと善子じゃなくてヨハネ!!」ズズーッ!!


……
…………



18: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:44:48.62 ID:cZtLqeXQ.net

鞠莉「うーん……私の失態ごとマルに押し付けちゃったけど、やっぱりそれはダメよねぇ……」

鞠莉「私のほうでも、何かしてあげないと……」カタカタカタッ!

鞠莉「むっ……これよ!」ッターン!


……
…………



20: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:45:55.39 ID:cZtLqeXQ.net

――数日後

花丸「今日のみんなのお昼ご飯は、屋上で特製花丸うどんずら~」

千歌「わぁ~美味しい! 花丸ちゃん、このうどんすっごく美味しいよ!」ズルルルルッ!

ルビィ「美味しい……おねえちゃ、花丸ちゃんのうどん、美味しいね」

ダイヤ「ええ、とっても美味しいですわ!」チュルッ! ズズッ! ズズズズッチュッ!

善子「当然よ! ずら丸のうどんは傷付いた堕天使が再び天へと昇り立つ美味……!」

善子(なんか、この前食べたときよりもコシの強さが……まあ、手作りだからかしら……?)

花丸「みんな喜んでくれてよかったずら」

果南「いやでも、ホントに美味しいよ。お店で食べてるみたいだよ」

梨子「そうよね。花丸ちゃん、こんな特技があったなんて知らなかったわ」

善子「へっ?」

花丸「照れるずらぁ~」

善子「何言ってるのよリリー。リリーはずら丸のうどん、食べてるんでしょ?」

梨子「え? そんなことないわよ。私、花丸ちゃんのうどん食べたのは初めてよ?」

善子「はあああああっ!? 何言ってんのよ! アンタ、この前『はなまるうどんが美味しかった~』なんて千歌に話してたじゃない!!」

梨子「え……この前って……」ピーンッ!

梨子「あ、分かった! ふふふっ、善子ちゃん、アレはね――」


バババババババババッ!!!!


善子「うひゃあああああああ!?」ビュオオオオオオ!!

千歌「な、なになに!?」

花丸「風が凄いずらー……」

ルビィ「か、風でうどんのおつゅ……ぜ、ぜんぶ飛んじゃった……」ビチャビチャビチャ!!

果南「あれは……小原のヘリ!?」

鞠莉「ハロー!」



21: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:46:29.63 ID:cZtLqeXQ.net

ダイヤ「鞠莉さん!? 突然どうしたのですか! ヘリで学校の屋上に直接来るなんて……!」

鞠莉「よっと!」スタッ!

果南「ていうか、昼休みになっても見かけないと思ったら、ドコに行ってたのさ?」

鞠莉「それはー……ジャジャーン!!」ペラッ!

梨子「……何、その紙?」

ルビィ「『はなまるうどん、沼津市店舗新規オープン』……お店のチラシ?」

果南「はなまるうどん? 何これ?」

鞠莉「そうよ! 善子ちゃんが熱心なはなまるうどんのリピーターだっていうから、パパに頼んで沼津にもはなまるうどんの店舗を新しくオープンさせてもらったの! 沼津市1号店よ!」

千歌「花丸うどん? 花丸ちゃんのうどんじゃなくて?」

鞠莉「千歌っち、花丸のうどんじゃなくて、はーなーまーるーうーどーん、全国チェーンのうどん屋さんよ?」チッチッチ

鞠莉「さーてみんな! お昼休みも短いし、さっそく行くわよ! そーんな安っぽいうどんなんてボッシュートして、オープン記念にうどんを食べにいきましょ!」

花丸(オラせっかくなら麺より他の物が食べたいずら……)

善子「……」

鞠莉「ほら、善子ちゃんも、これで好きな時にはなまるうどんを食べられるわよー! ジャンジャン食べて――」



善子「マリイイイイイイイイイ!!!!」

鞠莉「ホワッ!?」



22: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:46:49.90 ID:cZtLqeXQ.net

善子「アンタ、ずら丸の作ったうどんになんてことを……最低!!!!」バンッ!!

鞠莉「へぶっ!?」ビターンッ!!

梨子「ちょっ、よっちゃん!?」

善子「行くわよずら丸、ルビィ。ここじゃ煩いから教室でご飯にしましょ!」ズンッ! ズンッ!

花丸「ふぇっ? よ、善子ちゃん……?」トテトテ

ルビィ「ま、待って善子ちゃん……花丸ちゃん……」タタタタッ!



鞠莉「……oh? 一体どうして……?」

梨子「……えっと、多分だけど……善子ちゃん、はなまるうどんじゃなくて、花丸ちゃんが作ったうどんが食べたかったんじゃないかなって」

梨子「私が前に、はなまるうどんを食べたときの話を聞いて、勘違いしちゃったみたいで……だから~、その……」

果南「今みんなで食べてたのも、マルちゃんの手打ちうどんだったんだけどね」

鞠莉「……N――」

ダイヤ「……まあ、鞠莉さんの早とちりということで、ご愁傷様ですわね」


鞠莉「Noooooooooooooo!!!!」



23: 名無しで叶える物語 2020/01/09(木) 00:47:00.02 ID:cZtLqeXQ.net

おわり


元スレ
梨子「そうそう、その時食べたはなまるうどんが美味しかったんだけど……」善子「……!」