SS速報VIP:久美子「キレイさの秘訣……?」【モバマス】
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:39:09.44 ID:d0GXAcgDo
・モバマス、松山久美子のSSです
松山久美子(21)
http://i.imgur.com/udUK2dv.jpg
http://i.imgur.com/BY0yJv2.jpg
・以前VIPに投下したネタのリサイクルなので既視感があったらそれです
・オリキャラ…というか、久美子母が出てきます、苦手な方は注意
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369676349
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:40:49.55 ID:d0GXAcgDo
P「えーっと、松山久美子さん、ですね?」
久美子「はい」
P「(年齢は21歳……趣味はピアノか、なるほど)」チラッ
P「!?」
P「(ななな、なんちゅうべっぴんさんじゃあ!)」ヒャー
P「(この人のプロデューサーやるのかよ俺、うわー緊張してきた)」
久美子「?」
P「ん、ゴホン! 失礼……」
P「私があなたのプロデュースを担当させて頂くことになります、Pと申します」
P「以後、よろしくお願いします」
久美子「は、はあ……こちらこそ、よろしくお願いします」
久美子「(この人、なんかソワソワしてるけど、大丈夫かな……)」
P「とりあえず、今日のところは顔見せの挨拶という事で、本格的な活動開始は後日になりますが」
P「そうですね……今現在何か要望などありましたら、なんでも仰ってください」
久美子「じゃあ、その……敬語で喋るのをやめてもらいたいかなって」
久美子「これから一緒にやっていくことになるんでしょ? それで敬語だとお互い他人行儀になっちゃうから」
P「……わかった、敬語は使わないようにするよ……これでいいかな?」
久美子「うん、その方が良いね! あと、私の事は久美子って呼んでくれていいからね!」
P「それじゃ改めて、これからよろしくな、久美子!」
久美子「(どんな人が担当になるのか分からなくてちょっと緊張してたけど、悪い人じゃなさそうで良かった)」ホッ
──数日後──
P「それじゃ、これからミーティングを始めるぞ」
久美子「ミーティング……どんなことをするの?」
P「そうだなあ、とりあえずアイドル活動をしていくにあたっての、方針とかを決めようと思うんだけど……」
P「その前に、久美子はなんでアイドルを目指してるんだ? まずそれを聞いておきたい」
久美子「私ね、もっとキレイになりたいの」
P「!?」
P「(もっと綺麗に……だと!?)」
久美子「女をキレイにするのは、やっぱり見られてるって意識なんじゃないかなって思って」
P「(それ以上綺麗になってどうするってんだ……!?)」
久美子「だから、アイドルになれば、たくさんの人に見てもらえるよね?」
P「なるほどな……となると、ビジュアルを伸ばしていくことになるか」
P「モデルの仕事とかが向いてるかもなー」
久美子「あ、でも、私ピアノを弾くから、音感とリズム感も悪くないと思うよ?」
久美子「プロデューサーがお仕事取ってきてくれるなら、選り好みはしないから」
P「そうか……まあ最初のうちは、小さい仕事ばかりになると思うけど、一緒に頑張っていこう」
久美子「うん! 頼りにしてるからね? プロデューサーさん!」ニコッ
P「(ヤバい……超可愛い)」キュン
久美子「(それからしばらくは、営業とレッスン漬けの日々だったっけ)」
久美子「(でもあの頃から、ほとんど毎日Pさんと一緒に居たんだよね)」
久美子「プロデューサー、おはよっ! 今日はどうするの?」
P「今日は挨拶回りに行く予定だ、アイドルをやる上でお世話になる人は多いからな」
久美子「挨拶回りね、了解! 今日もがんばろっ!」
P「(ヤバい……美人過ぎ)」キュン
久美子「ねえプロデューサー、私とショッピング行こうよ!」
P「はぁ!? ショッピングぅ? なんで俺と……?」
久美子「プロデューサー的には、お仕事優先な感じ? たまにはいいでしょ?」
P「(いやいやいや、年頃の男女がショッピングって……それってデートってヤツじゃないの?)」
久美子「アイドルのモチベーション維持もプロデューサーの仕事でしょ! ねぇ行こうよぉ!」
P「あーもう、しょうがないな……それじゃ付き合うよ、事務所の備品の買い出しついでにな」
P「(あくまで仕事だから! 仕事で買い物に行くだけだからコレ!)」
久美子「やったっ! ついでっていうのが気になるけど……それじゃ早速行きましょ!」
P「(ヤバい……結婚したい)」キュン
P「そういえば、どうして久美子は綺麗になりたいんだ?」
P「アイドルになりたいから綺麗になるっていうなら分かるけど……逆だよな?」
久美子「うーん、改めて聞かれると……なんでだろう?」
P「ありゃ? なんだ、明確な目的があるわけじゃないのか?」
久美子「でも、私がキレイになったら、プロデューサーも嬉しいでしょ?」
P「うん、それはもちろん(今でも十分すぎるだろうがよおお!)」
───────────────
────────
───
──数週間後──
久美子「ホントにアイドルになれちゃうんだもん、驚いたよ」
P「ふっ、俺の手にかかればたやすい事よ」
久美子「さすが、私のプロデューサーさん!」
P「なんてな、デビュー出来たのは久美子の努力の結果だよ、俺は少し手伝ったに過ぎない」
久美子「でも、プロデューサーはアタシの才能を見抜いたんでしょ?」
久美子「という事は、プロデューサーと私って、結構相性いいかも! そう思わない?」
P「えっ!?」ドキッ
久美子「?」
P「(いや待て、まあ落ち着け……変に深読みするんじゃあない)」
P「(今のはあくまでアイドルとその担当プロデューサーっていう関係の上での発言だろう)」
P「(全くこれだから童貞は……)そうだな、良いか悪いかで言えば、良い方だろうな」
久美子「私の魅力を引き出せるのはプロデューサーだけだからね! 私のことだけ、ちゃんと見ててよ!」
P「!!?」
P「(いちいちドキッとする発言をかましてくれるな!)」
P「デビューはしたけど、まだまだ始まったばっかりだからな、しばらくは久美子のことだけ見るよ」
久美子「(デビューしてからは、毎日が目まぐるしかったっけ)」
久美子「(それでしばらくして、そうだ……あのお仕事がきたんだ)」
──久美子実家──
久美子「ただいまー」
母「あら、おかえりなさい」
久美子「ごめんね? もっと顔を見せに帰ってきたいんだけど」
母「気にしないでいいわよ、忙しいんでしょう」
母「ところで、アイドルのお仕事はどうなの? 上手くいってる?」
久美子「うん、事務所の仲間もみんな良い人ばかりだし、楽しくやってるよ」
久美子「今度もね、モデルのお仕事がきてるの、ウェディングドレスを着るみたい」
母「あらあら、お仕事で着るんじゃ、婚期が遅れちゃうわね」ウフフ
久美子「えっ!? そうなの?」
母「まあ、迷信みたいなものだけどね」
母「そういえば久美子は、お母さんの結婚式の写真よく見てたわね」
久美子「そうだったっけ? お母さんの写真?」
母「えーっと……どこにしまったかしらね」ガサゴソ
母「あ、あったあった、この写真を気に入ってたみたいで」ペラッ
久美子「あ……この写真……」
母「あなたはまだ小さかったけど『大きくなったらお母さんみたいにキレイになりたい!』って」ウフフ
久美子「(そっか……私がキレイになりたかったのは、お母さんの写真が忘れられなかったからなんだ)」
久美子「(好きな人に、最高の自分を見てもらいたいって……私もいつかお母さんみたいにって)」
久美子「(あれ? でも、私がキレイになった姿を見せたい人って、誰だろう……)」
久美子「Pさん……」ボソッ
母「久美子? ボーっとして、大丈夫?」
久美子「えっ!? あ……ちょっと疲れてるのかなぁ? あはは……」
母「あら、そう……じゃあ、今日はもうそろそろ休んだら?」
久美子「うん……そうする」
久美子「(さっきはどうしてプロデューサーが浮かんだんだろう……)」
久美子「(でも、一番私のキレイな姿を見せたい人は、ファンでも、家族でもなくて……)」
久美子「(やっぱり、プロデューサーに見てもらいたい……)」
久美子「(プロデューサーに……キレイだって、言ってもらいたい)」
久美子「(好きな人に最高の自分を……)」
久美子「これってやっぱり……プロデューサーの事が好きだって……ことだよね?」
久美子「……///」カアアッ
久美子「も、もう寝よう! おやすみなさい!」ガバッ
──ブライダルショー当日──
響子「わぁ! 久美子さん、すっごくキレイですね!」
久美子「ありがと! 響子ちゃんのドレスもステキね」
久美子「ひらひらしたドレスも似合うって、いいなぁ」
響子「久美子さんこそ、なんでも着こなしちゃうじゃないですか、羨ましいなぁ」
コンコン
響子「はーい、あいてますよー」
ガチャッ
P「お疲れ様ー、衣装の方はどうだ?」
P「おぉ! 二人とも、よく似合ってるな」
久美子「こんなに綺麗なウエディングドレスが着れるなんて最高の気分だよ!」
響子「ウェディングドレスって女の子の憧れですからね!」
P「うんうん、二人ともばっちりだ! これならイベントも成功間違いなしだな!」
久美子「こんな花嫁がいたらほっとけないよね、プロデューサー、どう?」
P「えぇっ!?」ドキッ
P「(またこの娘は何を言い出すんだ!)」
P「あ、あー、そうだな、今の久美子なら貰い手には困らないだろうな!」
久美子「(もう、そういう事が聞きたいんじゃないのに……)」
響子「私はどうですか? 良いお嫁さんになれるかな?」
P「響子は家事も得意だしな、良い嫁さんになれるよ、俺が保証する」
響子「えへへ、ありがとうございますっ!」
───────────────
────────
───
──ブライダルショーから数日後──
久美子「(そもそもプロデューサーは、私の事どう思ってるのかな)」
久美子「(……それとなく、アプローチをかけてみるしかないよね!)」
久美子「あのね、プロデューサーにはいつでも一番キレイな私を見て欲しいの!」
P「ん? ああ、今日も綺麗だよ(もういい加減慣れた!)」
久美子「(すっごい投げやり……)」
久美子「うーん、衣装が上手く着られない……」
久美子「ねぇプロデューサー? 背中のファスナー……上げて?」
P「いやいや、俺がやっちゃまずいだろ、ちひろさーん! ちょっといいですかー?」
久美子「(まあしょうがないかな……)」
久美子「私がキレイになるのは、誰のためかなっ?」
P「ん? 綺麗になりたい理由が見つかったのか?」
P「そうだな、誰かのためっていうなら、やっぱりファンのためじゃないか?」
久美子「……」
久美子「(ここ数日間、アピールしてみたものの……)」
久美子「(……やっぱり、プロデューサーは私には興味無いのかな)」
久美子「(そうだ……この際プロデューサーに、はっきり聞いてみよう)」
久美子「(それで興味無さそうだったら……諦めた方が良いよね……)」
久美子「あのね……プロデューサーに聞きたいんだけど」
P「ん?」
久美子「私、アイドル始めてから、今まで以上にキレイになれたかな?」
久美子「プロデューサーは、私の事一番近くで見てきたんだから、わかるよね?」
P「そうだなあ……この事務所登録時の写真と比べると、この前撮った花嫁衣装の写真の方が綺麗に見えるな」
久美子「……それはメイクとか撮影をプロにやってもらったんだから、当然でしょ」ムスッ
久美子「そうじゃなくて! プロデューサーから見た感想が聞きたいの!」
久美子「私が……キレイになれたかどうか……」
P「俺から見た感想って……どうして俺の意見が欲しいんだ?」
P「アイドルとしての評価なら、ファンの増え方を見れば分かるだろう」
久美子「それでも……プロデューサーの目から見た感想が聞きたいの……」
P「(なんだかいつもと様子が違うな……どういう事だろう)」
P「(ここは、変にはぐらかさないで答えた方が良いよな……?)」
P「わかったよ、正直に言わせてもらうとだな、俺が見た感じでは、初めて会った時から変わっていないな」
久美子「……ッ!」
久美子「(やっぱり、プロデューサーは私の事なんとも思ってない……?)」
久美子「そ、そっか……自分では、少しはキレイになれたかなーなんて思ってたんだけど」
久美子「プロデューサーが変わってないって言うなら……そうなんだろうね……」
P「(あ、あれっ!? 目に見えて落ち込んでない? バッドコミュニケーションか!)」
P「あ、いや……その、だな」
P「(どうしよう、俺の中では久美子はこれ以上綺麗になりようがないレベルなんだが……そんなこと言えないしなあ)」
久美子「もっとキレイになるには……まだ人に見られてるって意識が足りてないのかな……」
久美子「だから、もっとアイドル活動を頑張らないとってことだよね!」グスッ
P「!!?」
久美子「じゃあ! 私レッスン行ってくるから! 変な事聞いてゴメン!」クルッ
P「ちょっと待った!」ガシッ
久美子「!?」
P「(泣かせたとあっちゃあ、腹をくくるしかあるめえ)」
P「悪かったよ……言葉が足りなかったな」
P「俺から見て変わってないってのはさ、つまり、初めて久美子に会った時点で、既に俺の方の親愛度がMAX状態というか……」
久美子「……え? それって……」
P「一目見てゾッコンのベタ惚れでしたってことだ」
久美子「え……ええ!?」
P「久美子は確かに綺麗になってるよ、そこは安心していい」
P「ただそれ以上魅力的になられると、俺の方が辛抱堪らなくなるので、それ位で満足してくれると助かるんだが……」
久美子「プロデューサー……そっか……ふふっ」
久美子「ありがとね! 私、もっともっとキレイなって、プロデューサーが私以外目に入らないようにしてあげるから!」
P「ああ……うん、頑張ってくれ」
P「(なんだろうなあ……久美子も俺の事好いてくれてたって事なのかなあ……)」
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───
久美子「(あの時、変わってないって言われたのはショックだったけど)」
久美子「(Pさんの気持ちが知られて良かったな)」
久美子「(そのおかげで今が……あるんだもんね!)」
響子「久美子さん、久美子さーん?」
久美子「えっ? あぁ、響子ちゃん」
響子「ボーっとしてましたけど、大丈夫ですか? もしかして、マリッジブルーっていうやつですか?」
久美子「大丈夫よ、ちょっと、昔の事を思い出していたの」
響子「そうですか、安心しました……それにしても、久美子さん、とっても似合ってますね!」
久美子「そう? ふふっ、ありがとう!」
響子「前に、撮影でウェディングドレスを着た時より、ずっとキレイです!」
響子「どうすれば、久美子さんみたいにキレイになれるんですか? なにか秘訣があったり?」
久美子「キレイさの秘訣……?」
久美子「そうね、やっぱり……」
久美子「恋をすることじゃないかな!」
響子「恋……ですか、いいなあ、私にも素敵な人が見つかるかなあ」
久美子「ふふっ、響子ちゃんなら大丈夫よ! きっといい人が見つかるわ」
響子「そうですか? えへへ、ありがとうございます!」
響子「って、時間時間! 久美子さん呼びに来たんでした!」
響子「プロデューサーさん待たせちゃっているので、控室に行きましょう!」
久美子「分かったわ、行きましょうか」
久美子「(今なら私、お母さんに負けないくらい綺麗な花嫁さんになれてるよね!)」
久美子「(今日は人生で一番綺麗になれる日だから、今の私の姿、Pさんの眼にずっと焼きつけておかないとね!)」
おわりです
松山さんが全然名前で呼んでくれないのでカッとなって書き殴りました
南国+で一度だけ呼んでくれたけど…
あと一か所訂正
>>6の
久美子「(でもあの頃から、ほとんど毎日プロデューサーと一緒に居たんだよね)」 プロデューサーをPさんって事で
それでは、お付き合いいただきありがとうございました
P「えーっと、松山久美子さん、ですね?」
久美子「はい」
P「(年齢は21歳……趣味はピアノか、なるほど)」チラッ
P「!?」
P「(ななな、なんちゅうべっぴんさんじゃあ!)」ヒャー
P「(この人のプロデューサーやるのかよ俺、うわー緊張してきた)」
久美子「?」
P「ん、ゴホン! 失礼……」
P「私があなたのプロデュースを担当させて頂くことになります、Pと申します」
P「以後、よろしくお願いします」
久美子「は、はあ……こちらこそ、よろしくお願いします」
久美子「(この人、なんかソワソワしてるけど、大丈夫かな……)」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:42:06.37 ID:d0GXAcgDo
P「とりあえず、今日のところは顔見せの挨拶という事で、本格的な活動開始は後日になりますが」
P「そうですね……今現在何か要望などありましたら、なんでも仰ってください」
久美子「じゃあ、その……敬語で喋るのをやめてもらいたいかなって」
久美子「これから一緒にやっていくことになるんでしょ? それで敬語だとお互い他人行儀になっちゃうから」
P「……わかった、敬語は使わないようにするよ……これでいいかな?」
久美子「うん、その方が良いね! あと、私の事は久美子って呼んでくれていいからね!」
P「それじゃ改めて、これからよろしくな、久美子!」
久美子「(どんな人が担当になるのか分からなくてちょっと緊張してたけど、悪い人じゃなさそうで良かった)」ホッ
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:43:06.12 ID:d0GXAcgDo
──数日後──
P「それじゃ、これからミーティングを始めるぞ」
久美子「ミーティング……どんなことをするの?」
P「そうだなあ、とりあえずアイドル活動をしていくにあたっての、方針とかを決めようと思うんだけど……」
P「その前に、久美子はなんでアイドルを目指してるんだ? まずそれを聞いておきたい」
久美子「私ね、もっとキレイになりたいの」
P「!?」
P「(もっと綺麗に……だと!?)」
久美子「女をキレイにするのは、やっぱり見られてるって意識なんじゃないかなって思って」
P「(それ以上綺麗になってどうするってんだ……!?)」
久美子「だから、アイドルになれば、たくさんの人に見てもらえるよね?」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:44:14.52 ID:d0GXAcgDo
P「なるほどな……となると、ビジュアルを伸ばしていくことになるか」
P「モデルの仕事とかが向いてるかもなー」
久美子「あ、でも、私ピアノを弾くから、音感とリズム感も悪くないと思うよ?」
久美子「プロデューサーがお仕事取ってきてくれるなら、選り好みはしないから」
P「そうか……まあ最初のうちは、小さい仕事ばかりになると思うけど、一緒に頑張っていこう」
久美子「うん! 頼りにしてるからね? プロデューサーさん!」ニコッ
P「(ヤバい……超可愛い)」キュン
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:45:11.51 ID:d0GXAcgDo
久美子「(それからしばらくは、営業とレッスン漬けの日々だったっけ)」
久美子「(でもあの頃から、ほとんど毎日Pさんと一緒に居たんだよね)」
久美子「プロデューサー、おはよっ! 今日はどうするの?」
P「今日は挨拶回りに行く予定だ、アイドルをやる上でお世話になる人は多いからな」
久美子「挨拶回りね、了解! 今日もがんばろっ!」
P「(ヤバい……美人過ぎ)」キュン
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:46:05.63 ID:d0GXAcgDo
久美子「ねえプロデューサー、私とショッピング行こうよ!」
P「はぁ!? ショッピングぅ? なんで俺と……?」
久美子「プロデューサー的には、お仕事優先な感じ? たまにはいいでしょ?」
P「(いやいやいや、年頃の男女がショッピングって……それってデートってヤツじゃないの?)」
久美子「アイドルのモチベーション維持もプロデューサーの仕事でしょ! ねぇ行こうよぉ!」
P「あーもう、しょうがないな……それじゃ付き合うよ、事務所の備品の買い出しついでにな」
P「(あくまで仕事だから! 仕事で買い物に行くだけだからコレ!)」
久美子「やったっ! ついでっていうのが気になるけど……それじゃ早速行きましょ!」
P「(ヤバい……結婚したい)」キュン
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:47:08.31 ID:d0GXAcgDo
P「そういえば、どうして久美子は綺麗になりたいんだ?」
P「アイドルになりたいから綺麗になるっていうなら分かるけど……逆だよな?」
久美子「うーん、改めて聞かれると……なんでだろう?」
P「ありゃ? なんだ、明確な目的があるわけじゃないのか?」
久美子「でも、私がキレイになったら、プロデューサーも嬉しいでしょ?」
P「うん、それはもちろん(今でも十分すぎるだろうがよおお!)」
───────────────
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9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:48:13.57 ID:d0GXAcgDo
──数週間後──
久美子「ホントにアイドルになれちゃうんだもん、驚いたよ」
P「ふっ、俺の手にかかればたやすい事よ」
久美子「さすが、私のプロデューサーさん!」
P「なんてな、デビュー出来たのは久美子の努力の結果だよ、俺は少し手伝ったに過ぎない」
久美子「でも、プロデューサーはアタシの才能を見抜いたんでしょ?」
久美子「という事は、プロデューサーと私って、結構相性いいかも! そう思わない?」
P「えっ!?」ドキッ
久美子「?」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:49:26.33 ID:d0GXAcgDo
P「(いや待て、まあ落ち着け……変に深読みするんじゃあない)」
P「(今のはあくまでアイドルとその担当プロデューサーっていう関係の上での発言だろう)」
P「(全くこれだから童貞は……)そうだな、良いか悪いかで言えば、良い方だろうな」
久美子「私の魅力を引き出せるのはプロデューサーだけだからね! 私のことだけ、ちゃんと見ててよ!」
P「!!?」
P「(いちいちドキッとする発言をかましてくれるな!)」
P「デビューはしたけど、まだまだ始まったばっかりだからな、しばらくは久美子のことだけ見るよ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:52:41.31 ID:d0GXAcgDo
久美子「(デビューしてからは、毎日が目まぐるしかったっけ)」
久美子「(それでしばらくして、そうだ……あのお仕事がきたんだ)」
──久美子実家──
久美子「ただいまー」
母「あら、おかえりなさい」
久美子「ごめんね? もっと顔を見せに帰ってきたいんだけど」
母「気にしないでいいわよ、忙しいんでしょう」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:54:39.90 ID:d0GXAcgDo
母「ところで、アイドルのお仕事はどうなの? 上手くいってる?」
久美子「うん、事務所の仲間もみんな良い人ばかりだし、楽しくやってるよ」
久美子「今度もね、モデルのお仕事がきてるの、ウェディングドレスを着るみたい」
母「あらあら、お仕事で着るんじゃ、婚期が遅れちゃうわね」ウフフ
久美子「えっ!? そうなの?」
母「まあ、迷信みたいなものだけどね」
母「そういえば久美子は、お母さんの結婚式の写真よく見てたわね」
久美子「そうだったっけ? お母さんの写真?」
母「えーっと……どこにしまったかしらね」ガサゴソ
母「あ、あったあった、この写真を気に入ってたみたいで」ペラッ
久美子「あ……この写真……」
母「あなたはまだ小さかったけど『大きくなったらお母さんみたいにキレイになりたい!』って」ウフフ
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:55:33.45 ID:d0GXAcgDo
久美子「(そっか……私がキレイになりたかったのは、お母さんの写真が忘れられなかったからなんだ)」
久美子「(好きな人に、最高の自分を見てもらいたいって……私もいつかお母さんみたいにって)」
久美子「(あれ? でも、私がキレイになった姿を見せたい人って、誰だろう……)」
久美子「Pさん……」ボソッ
母「久美子? ボーっとして、大丈夫?」
久美子「えっ!? あ……ちょっと疲れてるのかなぁ? あはは……」
母「あら、そう……じゃあ、今日はもうそろそろ休んだら?」
久美子「うん……そうする」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:56:29.14 ID:d0GXAcgDo
久美子「(さっきはどうしてプロデューサーが浮かんだんだろう……)」
久美子「(でも、一番私のキレイな姿を見せたい人は、ファンでも、家族でもなくて……)」
久美子「(やっぱり、プロデューサーに見てもらいたい……)」
久美子「(プロデューサーに……キレイだって、言ってもらいたい)」
久美子「(好きな人に最高の自分を……)」
久美子「これってやっぱり……プロデューサーの事が好きだって……ことだよね?」
久美子「……///」カアアッ
久美子「も、もう寝よう! おやすみなさい!」ガバッ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:57:31.74 ID:d0GXAcgDo
──ブライダルショー当日──
響子「わぁ! 久美子さん、すっごくキレイですね!」
久美子「ありがと! 響子ちゃんのドレスもステキね」
久美子「ひらひらしたドレスも似合うって、いいなぁ」
響子「久美子さんこそ、なんでも着こなしちゃうじゃないですか、羨ましいなぁ」
コンコン
響子「はーい、あいてますよー」
ガチャッ
P「お疲れ様ー、衣装の方はどうだ?」
P「おぉ! 二人とも、よく似合ってるな」
久美子「こんなに綺麗なウエディングドレスが着れるなんて最高の気分だよ!」
響子「ウェディングドレスって女の子の憧れですからね!」
P「うんうん、二人ともばっちりだ! これならイベントも成功間違いなしだな!」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 02:59:05.36 ID:d0GXAcgDo
久美子「こんな花嫁がいたらほっとけないよね、プロデューサー、どう?」
P「えぇっ!?」ドキッ
P「(またこの娘は何を言い出すんだ!)」
P「あ、あー、そうだな、今の久美子なら貰い手には困らないだろうな!」
久美子「(もう、そういう事が聞きたいんじゃないのに……)」
響子「私はどうですか? 良いお嫁さんになれるかな?」
P「響子は家事も得意だしな、良い嫁さんになれるよ、俺が保証する」
響子「えへへ、ありがとうございますっ!」
───────────────
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17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:00:35.84 ID:d0GXAcgDo
──ブライダルショーから数日後──
久美子「(そもそもプロデューサーは、私の事どう思ってるのかな)」
久美子「(……それとなく、アプローチをかけてみるしかないよね!)」
久美子「あのね、プロデューサーにはいつでも一番キレイな私を見て欲しいの!」
P「ん? ああ、今日も綺麗だよ(もういい加減慣れた!)」
久美子「(すっごい投げやり……)」
久美子「うーん、衣装が上手く着られない……」
久美子「ねぇプロデューサー? 背中のファスナー……上げて?」
P「いやいや、俺がやっちゃまずいだろ、ちひろさーん! ちょっといいですかー?」
久美子「(まあしょうがないかな……)」
久美子「私がキレイになるのは、誰のためかなっ?」
P「ん? 綺麗になりたい理由が見つかったのか?」
P「そうだな、誰かのためっていうなら、やっぱりファンのためじゃないか?」
久美子「……」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:02:06.21 ID:d0GXAcgDo
久美子「(ここ数日間、アピールしてみたものの……)」
久美子「(……やっぱり、プロデューサーは私には興味無いのかな)」
久美子「(そうだ……この際プロデューサーに、はっきり聞いてみよう)」
久美子「(それで興味無さそうだったら……諦めた方が良いよね……)」
久美子「あのね……プロデューサーに聞きたいんだけど」
P「ん?」
久美子「私、アイドル始めてから、今まで以上にキレイになれたかな?」
久美子「プロデューサーは、私の事一番近くで見てきたんだから、わかるよね?」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:04:31.24 ID:d0GXAcgDo
P「そうだなあ……この事務所登録時の写真と比べると、この前撮った花嫁衣装の写真の方が綺麗に見えるな」
久美子「……それはメイクとか撮影をプロにやってもらったんだから、当然でしょ」ムスッ
久美子「そうじゃなくて! プロデューサーから見た感想が聞きたいの!」
久美子「私が……キレイになれたかどうか……」
P「俺から見た感想って……どうして俺の意見が欲しいんだ?」
P「アイドルとしての評価なら、ファンの増え方を見れば分かるだろう」
久美子「それでも……プロデューサーの目から見た感想が聞きたいの……」
P「(なんだかいつもと様子が違うな……どういう事だろう)」
P「(ここは、変にはぐらかさないで答えた方が良いよな……?)」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:06:34.17 ID:d0GXAcgDo
P「わかったよ、正直に言わせてもらうとだな、俺が見た感じでは、初めて会った時から変わっていないな」
久美子「……ッ!」
久美子「(やっぱり、プロデューサーは私の事なんとも思ってない……?)」
久美子「そ、そっか……自分では、少しはキレイになれたかなーなんて思ってたんだけど」
久美子「プロデューサーが変わってないって言うなら……そうなんだろうね……」
P「(あ、あれっ!? 目に見えて落ち込んでない? バッドコミュニケーションか!)」
P「あ、いや……その、だな」
P「(どうしよう、俺の中では久美子はこれ以上綺麗になりようがないレベルなんだが……そんなこと言えないしなあ)」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:08:13.42 ID:d0GXAcgDo
久美子「もっとキレイになるには……まだ人に見られてるって意識が足りてないのかな……」
久美子「だから、もっとアイドル活動を頑張らないとってことだよね!」グスッ
P「!!?」
久美子「じゃあ! 私レッスン行ってくるから! 変な事聞いてゴメン!」クルッ
P「ちょっと待った!」ガシッ
久美子「!?」
P「(泣かせたとあっちゃあ、腹をくくるしかあるめえ)」
P「悪かったよ……言葉が足りなかったな」
P「俺から見て変わってないってのはさ、つまり、初めて久美子に会った時点で、既に俺の方の親愛度がMAX状態というか……」
久美子「……え? それって……」
P「一目見てゾッコンのベタ惚れでしたってことだ」
久美子「え……ええ!?」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:09:07.36 ID:d0GXAcgDo
P「久美子は確かに綺麗になってるよ、そこは安心していい」
P「ただそれ以上魅力的になられると、俺の方が辛抱堪らなくなるので、それ位で満足してくれると助かるんだが……」
久美子「プロデューサー……そっか……ふふっ」
久美子「ありがとね! 私、もっともっとキレイなって、プロデューサーが私以外目に入らないようにしてあげるから!」
P「ああ……うん、頑張ってくれ」
P「(なんだろうなあ……久美子も俺の事好いてくれてたって事なのかなあ……)」
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23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:11:42.99 ID:d0GXAcgDo
久美子「(あの時、変わってないって言われたのはショックだったけど)」
久美子「(Pさんの気持ちが知られて良かったな)」
久美子「(そのおかげで今が……あるんだもんね!)」
響子「久美子さん、久美子さーん?」
久美子「えっ? あぁ、響子ちゃん」
響子「ボーっとしてましたけど、大丈夫ですか? もしかして、マリッジブルーっていうやつですか?」
久美子「大丈夫よ、ちょっと、昔の事を思い出していたの」
響子「そうですか、安心しました……それにしても、久美子さん、とっても似合ってますね!」
久美子「そう? ふふっ、ありがとう!」
響子「前に、撮影でウェディングドレスを着た時より、ずっとキレイです!」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:13:53.80 ID:d0GXAcgDo
響子「どうすれば、久美子さんみたいにキレイになれるんですか? なにか秘訣があったり?」
久美子「キレイさの秘訣……?」
久美子「そうね、やっぱり……」
久美子「恋をすることじゃないかな!」
響子「恋……ですか、いいなあ、私にも素敵な人が見つかるかなあ」
久美子「ふふっ、響子ちゃんなら大丈夫よ! きっといい人が見つかるわ」
響子「そうですか? えへへ、ありがとうございます!」
響子「って、時間時間! 久美子さん呼びに来たんでした!」
響子「プロデューサーさん待たせちゃっているので、控室に行きましょう!」
久美子「分かったわ、行きましょうか」
久美子「(今なら私、お母さんに負けないくらい綺麗な花嫁さんになれてるよね!)」
久美子「(今日は人生で一番綺麗になれる日だから、今の私の姿、Pさんの眼にずっと焼きつけておかないとね!)」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:18:13.28 ID:d0GXAcgDo
おわりです
松山さんが全然名前で呼んでくれないのでカッとなって書き殴りました
南国+で一度だけ呼んでくれたけど…
あと一か所訂正
>>6の
久美子「(でもあの頃から、ほとんど毎日プロデューサーと一緒に居たんだよね)」 プロデューサーをPさんって事で
それでは、お付き合いいただきありがとうございました
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/28(火) 03:21:28.02 ID:d0GXAcgDo
元スレSS速報VIP:久美子「キレイさの秘訣……?」【モバマス】