1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:11:30.30 ID:rlu0JrI80

P「とは言ったものの…」

P「まったくまっさらな状態からのスタートだ」

P「事務員はなんとか確保したけど」

P「外注プロデューサーとしてだけじゃこれからはキツいわけで」

P「やっぱりプロダクションなんだしアイドルがいなきゃな」

P「と言うことでちょっとスカウトに言ってくるんで事務所任せますね」

ちひろ「わかりました」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:17:24.66 ID:rlu0JrI80

P「アイドル向きの子…」

P「そう簡単にみつかるわけないよなぁ」

P「オーディション告知も出したのに誰も来ないし」

P「やっぱり知名度の問題か…」

P「可愛い子がいいのか美人な子がいいのか、元気な子がいいのか」

P「うーん…ん!」

P「なんかティンとくる子が歩いてる」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:21:42.59 ID:rlu0JrI80

P「ちょっとそこの君いいかな?」

「…」

P「あぁ…あのちょっと…」

P「君、可愛いね」

「は?…なんですか、ナンパはお断りだけど」

P「あ、ごめん、ナンパじゃないんだ」

「そう、だったらこれで」

P「…」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:25:04.88 ID:rlu0JrI80

P「君、アイドルって興味ない?」

「もしかしてなんかの勧誘ですか?」

「…それもお断りなんですけど、それじゃ」

P(あぁ、なにしてんだ俺…こういうときは)

P「名乗り遅れちゃったけどこういうもの者なんだ、はい、名刺」

「○○プロプロデューサー?」

「…聞いたことない」

P「そりゃできたばかりの事務所だからね」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:30:02.35 ID:rlu0JrI80

「…ふーん」

P「えっと、話聞いてもらってもいいかな?」

「いいよ」

「でも、変なことしたら大声出すから」

P「大丈夫だ、俺がそんなことする奴に見えるか?」

「…」

P(この間はなんだ…)

P「じ、じゃあまず名前を聞いてもいいかな?」

凛「…凛」

凛「…渋谷凛」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:32:47.07 ID:rlu0JrI80

P「凛か、いい名前だ」

凛「どうも」

P「凛はアイドルって興味あるかな?」

凛「…」

凛「別に」

P「別にかぁ」

P「そうだ、可愛いものとか好き?」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:37:44.01 ID:rlu0JrI80

凛「…可愛いもの」

凛「き、嫌いじゃない」

P「ほほぅ」

凛「でも私、愛想ないし」

凛「だから…アイドルみたいに可愛く振舞ったりできない」

P「そうか」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:45:02.18 ID:rlu0JrI80

P「アイドルが全員可愛く振舞わなきゃいけないとおもってる?」

凛「…え?」

凛「普通はそうなんじゃ」

P「まぁ、確かに大半のアイドルは可愛いよな」

P「王道のアイドルだ」

P「名前くらいは聞いたことあると思うけど」

P「765プロの天海春香は正にそうだな」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:50:21.27 ID:rlu0JrI80

凛「天海春香…」

凛「聞いたことある」

P「よかった、一応名前知っててもらえたなら育て甲斐があったってことだな」

凛「育て甲斐?」

P「ん?あぁ、俺はもともと765プロでプロデューサーしてたんだよ」

凛「…そう」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 12:57:15.07 ID:rlu0JrI80

凛「…すごい人だったんだ」

P「そんなすごいってほどじゃ」

凛「…何かの雑誌で色もののアイドルばかりの事務所だって」

P「…」

凛「そんなところのプロデューサー」

凛「すごいね」

P「…褒めてるのか?」

凛「…」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:03:04.14 ID:rlu0JrI80

凛「いや、でも凄いよ」

凛「765プロのアイドルってなんだかんだテレビ出てるから全員知ってるし」

凛「…でもそれはあの人達が可愛くてみんな個性的だから」

凛「でも私は…」

P「…」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:08:05.34 ID:rlu0JrI80

P「凛は自分に個性がないと思ってる?」

凛「…うん」

P「そうか」

凛「プロデューサーは私の個性がわかるの?」

凛「わかるから声をかけたの?」

P「まったくわからない」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:16:27.01 ID:rlu0JrI80

凛「…そう」

P「でも今までアイドルを育てた経験かな、凛には才能があると思うんだよ」

P「アイドルの」

凛「無理だよ、さっきも言ったけど愛想がないってアイドルとして致命的でしょ」

P「そうか?」

P「俺は今日初めて凛と話したけど嫌いじゃないぞ」

凛「…」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:22:15.52 ID:rlu0JrI80

凛「社交辞令はいいですよ」

P「んー社交辞令じゃないんだけどなぁ」

凛「アイドルって私以外の方がいいですよ」

凛「可愛い子はいっぱいいますから」

P「…」

P「そうか」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:24:18.44 ID:rlu0JrI80

P「まぁ、そう無理強いもできないもんな」

P「俺には凛に魔法をかけてやりたかったけど」

凛「魔法…ふふっ」

P「くさかったな、自分で言っといて恥ずかしくなったよ」

P「今日は時間とらせて悪かったな」

P「もし、その気が少しでもでたらその名刺に連絡してくれ」

P「いつでも歓迎だからな」

凛「…うん」

P「じゃあ」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:35:10.21 ID:rlu0JrI80



凛「アイドルか…」

凛「もし、私がアイドルになったら」

凛「…」

凛「想像できない」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:37:02.17 ID:rlu0JrI80



凛「ただいま」

「お帰り」

凛「お店手伝おうか?」

「手伝いはいいよ、あ…帰ってきて早々で悪いけどちょっと犬の散歩に行ってきてくれない?」

凛「…わかった」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:40:19.97 ID:rlu0JrI80

凛(散歩ついでにいろいろ考えてみようかな…)

凛「…」

「あっ、凛ちゃん~」

凛「?」

凛「かな子…先輩」

かな子「もぉ、昔見たいに呼び捨てでいいのに」

かな子「それにしても久しぶりだねっ」

凛「…学校が違うから」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:44:15.62 ID:rlu0JrI80

かな子「そうだね」

かな子「凛ちゃんっていつもこの時間に散歩してるの?」

凛「今日は親に頼まれたから」

凛「いつもはもうちょっと遅いかな」

かな子「そうなんだぁ」

凛「…うん」

かな子「凛ちゃんって昔から犬の散歩好きだったよね」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:47:03.56 ID:rlu0JrI80

凛「趣味…だし」

かな子「そっかぁ」

かな子「ねぇ、凛ちゃん何か悩んでる?」

凛「え?」

かな子「んー、なんか楽しそうじゃないかなぁって」

かな子「趣味ってことは好きなことだから楽しくなるでしょ?」

かな子「私はお菓子作りが好きだけど」

かな子「やっぱり作ってるときは楽しくなるから」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:52:38.75 ID:rlu0JrI80

凛「かな子は…」

かな子「ん?」

凛「かな子は自分がアイドルになれたらどう思う?」

かな子「嬉かな?嬉しくてお菓子いっぱい作っちゃうかも」

凛「…食べ過ぎて太っちゃうよ?」

かな子「もぉ、冗談でもキツいよ」

かな子「でも、なんでアイドル?」

凛「…」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 13:56:24.31 ID:rlu0JrI80

凛「ちょっとね」

かな子「…」

かな子「凛ちゃんって昔アイドル目指してたよね」

凛「…そうだっけ?」

かな子「うん、今は?」

凛「別に」

かな子「そっかぁ、私は凛ちゃんがアイドルって似合うと思うんだよねっ」

かな子「凛ちゃん可愛いし」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:02:11.16 ID:rlu0JrI80

凛「…」

かな子「そういえば最近新しいアイドルの事務所がオーディションの参加者募集してたよ?」

かな子「まだ募集してるなら私、凛ちゃんを推薦しちゃおうかな~」

凛「いいよ」

凛「ていうか、多分だけどそこのプロダクションの人に誘われた」

かな子「誘われた?」

凛「アイドルにならないかってそこのプロデューサーについさっき」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:06:01.69 ID:rlu0JrI80

かな子「すごい!」

かな子「もちろんアイドルになるんだよね?」

凛「…」

かな子「凛ちゃん?」

凛「…わからないんだ」

凛「なんていうか急過ぎと言うか」

凛「自分なんかがアイドルなんてって」

凛「そりゃはじめは下積みばかりだろうけどいきなりこんなことって…」



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:09:59.64 ID:rlu0JrI80

かな子「暗い顔の原因はそれなんだね?」

凛「…うん」

かな子「私は凛ちゃんがアイドルって凄く似合ってると思うなぁ」

凛「でも私、口下手だし愛想ないし…」

凛「なんの魅力も」

かな子「ううん、そんなことないよ?」

かな子「それに自分を変えるためにアイドルになるってのもアリだよね」

かな子「きっと魔法がかかったように変わることができるかも」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:13:13.19 ID:rlu0JrI80

凛「…魔法」

凛(そういえばプロデューサーも言ってたっけ)

凛「ふふっ、相変わらずかな子は面白いね」

かな子「えへへ、って面白いって言わないでよ~」

かな子「結構真剣なんだからねっ」

凛「ありがとう」

かな子「どうかな?少しは考えの足しになったかな?」

凛「…」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:19:22.86 ID:rlu0JrI80

かな子「あ、私買い物の途中だった!」

かな子「私行くね?もし、凛ちゃんがアイドルになったらそのときはお菓子作ってあげるから」

凛(何事も挑戦だよね)

凛(トップになる、なんてのは無理な話だって最初からわかってること)

凛「…」

凛「…わかった」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:26:50.44 ID:rlu0JrI80



P「ふぅ、やっぱりそう簡単にアイドルになってくれる子なんていないよなぁ」

P「でもさっき話しかけた渋谷凛…」

P「あの子がアイドルになったら絶対に売れる!」

P「そんな気がするんだよな」

P「でもあの子だけのことを考えててもしょうがない」

P「もうちょっと他も探すか」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:29:46.36 ID:rlu0JrI80

P「ん?」

P「またティンとくる子が歩いてるな」

P「なんだこの街は宝の山か」

「お買い物もすんだし、凛ちゃん…大丈夫かな」

P「そこの君」

「は、はい!」

P「ちょっとお時間大丈夫でしょうか?」

「え、えっと…どなたでしょうか」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:37:22.09 ID:rlu0JrI80

P「これは失礼、俺は○○プロのプロデューサーです」

「あっ、さっき凛ちゃんが言ってた…」

P「凛ちゃん?」

P「もしかして渋谷凛ちゃんの知り合い?」

「えぇ…」

P「すみませんが名前を聞いても?」

かな子「あ、はい」

かな子「三村かな子です」



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 14:57:50.07 ID:rlu0JrI80

P「なんだか凄い奇跡だ」

P「なんていうか、俺は君を一目見てティンときたんだよ」

かな子「ティン?」

P「あぁ、君もアイドルにならないか?」

かな子「あの、もしかしてそれいろんな人に言ってませんか?」

かな子「それなら私にはアイドルなんてとてもじゃないけど無理です…」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:06:36.84 ID:rlu0JrI80

P「いや、俺は自分が気に入った子にしか声をかけてないよ」

P「ちなみに今日は君を入れて2人目だ」

P「つまり、君と凛ちゃんしか声をかけていない」

かな子「はぁ…」

P「信じてないな?」

かな子「それは…」

P「そうだよなぁ、こんな方法でスカウトしてたらそう思うよな」

かな子「それに声かけなれてる感じっぽいので…」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:16:53.74 ID:rlu0JrI80

P「そうみえたか?」

かな子「はい」

P「自分でもびっくりだ…」

P「だけどそれは君をアイドルにしたい一心で」

かな子「どうして私なんですか?」

P「…」

P「君ならアイドルとして成功しそうだって俺のプロデューサーとしての勘が」

かな子「…」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:24:29.42 ID:rlu0JrI80

かな子「私がアイドルとして成功…?」

P「あぁ」

かな子「取り柄がない私でもですか?」

P「取り柄がない、そんなことない」

P「君はアイドルになって変わってみたいと思わないか?」

P「アイドルになればお姫様にだってなれる」

P「まぁ、プロデューサーである俺が魔法をかければだけど」

かな子「ふふっ」

P「ごめん、くさかったな」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:28:20.01 ID:rlu0JrI80

かな子「いえ、私もさっき凛ちゃんに似たようなことを言ったなぁって」

P「似たような?」

かな子「魔法がかかったように変わるって」

P「へー」

かな子「変わりたかったのは私だったのかもしれませんね」

P「?」

かな子「あ、名刺もらってもいいですか?」

P「渡してなかったな」

かな子「もし、心が決まれば電話しますので」

P「わかった」



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:37:40.62 ID:rlu0JrI80



……

プルルル…

ちひろ「はい、○○プロです」

ちひろ「はい…はい…」

ちひろ「わかりました」

ちひろ「ではそのようにプロデューサーには伝えておきますので」

ガチャ

ちひろ「…」

ちひろ「早くプロデューサーさん帰ってこないかな」



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:40:51.40 ID:rlu0JrI80

P「ただ今戻りました」

ちひろ「おかえりなさい」

P「俺が出てる間に何か異常はありましたか?」

ちひろ「異常は無しですよ」

ちひろ「でも」

P「?」

ちひろ「伝えることはあります」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:47:28.94 ID:rlu0JrI80



……


凛「おはようございます」

P「おう、きたか」

P「ウチに入ってくれてありがとな」

凛「プロデューサー、その代わりに…」

凛「私に魔法かけてね…期待に応えるように頑張るから」

P「まかせろ!」

P「それと…今日はお前が驚くことが一つある」

凛「驚くこと?」



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 15:49:18.79 ID:rlu0JrI80

P「おーい、入ってこい」

凛「?」

かな子「凛ちゃん、今日から私もここのアイドルだよ」

凛「かな子!」

かな子「まだ二人しかいないみたいだけど頑張って行こうね」



おわれ


元スレ
P「765プロの子会社として独立した」