1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:30:57.80 ID:jXQDeBAO0

P「ふぅ、やっとできた」

春香「何ですか?この、電話ボックスみたいなの」

P「これはもしやボックスだ」

やよい「もやし?」

P「もしや」

千早(ここ数日事務所に籠もって何をしているのかと思えば……はぁー)



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:31:44.97 ID:jXQDeBAO0

春香「はぁ……それで、そのもしやボックスはどういった秘密道具なんですか?」

やよい「秘密道具?これって実はすごいんですか?」

千早(どう考えてもドラ○えもんのアレよね。もしやって何かしら)

P「うむ。このボックスは、中に入って考え事をした時に『もしや○○では?』と思ったことが現実になるんだ」

千早(望んだことが叶うんじゃないのね。正直微妙すぎるわ)

春香「な、なるほど~…… 本当ならスゴイどころの話じゃないですけど……」

春香(プロデューサーさん、疲れてるのかな……)

P「ものは試しだ。春香、入ってみろよ」ガチャ

春香「えぇっ、私ですか?構いませんけど……」イソイソ パタン



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:33:37.80 ID:jXQDeBAO0

千早「まぁ、春香が普段どんなことを考えてるのかは分かるわね」

千早(どうせ何も起こらないでしょうけど)

春香「う~ん。じゃあ……『もしやプロデューサーさんは、私のことが大好きなのでは!?』」

ミョインミョインミョイン
春香(!?)
千早(!?)

やよい「なっ、なんですかこの音!?」

P「おいそれはプロデューサーとしてまず
ボワン



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:35:22.45 ID:jXQDeBAO0

モワモワ…
やよい「ケホケホッ、煙が出るなんて本格的です……」

千早(これじゃただのびっくりどっきりメカじゃないの……)

やよい「あっ!そ、それで、プロデューサーはどうなんですか?春香さんと目が逢って、キュンとかしますか!?」

P「いや、好きになるも何も、俺はもとからI like Harukaだし」チラッ

春香「!」ガタッ

P「Loveになってる感じはしないし、何も変わってないかな」

春香「のワの」ストン



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:37:30.80 ID:jXQDeBAO0

千早「やっぱり失敗作じゃないですか」

P「いや、そんなはずは……ハッ」ティン

やよい「チィンと来ましたか?」

P「あぁ!ただ単に『もしや!』って言うんじゃなくて、考え事してて自然に『もしや?』って思わないとダメなんじゃないか?」

千早「じゃないか? なんて聞かれても知りませんとしか」

春香「それ検証するの、何時間かかるんですか……」

やよい「あっ、小鳥さんなら、一瞬で確かめられるかもです!」

P「今は出払ってるみたいだな。帰ってきたら協力してもらうとして……」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:39:26.10 ID:jXQDeBAO0

P「とりあえず次。千早」

千早「はい?」ジトッ

P「はいでもさいでもない。千早、GO!」ガチャ

千早「ハァ……時間の無駄だと思いますけど」テクテク パタン

やよい「うっうー!頑張ってください、千早さん!」キラキラ

千早「……ええ、頑張るわ」ニコ

千早(あぁ……高槻さんにあんな目で見られたら頑張るしかないでしょ!?)グッ!

千早(やっぱり女の私から見ても高槻さんはかわいい……)



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:45:22.25 ID:jXQDeBAO0

千早(あぁ……もしかすると、宇宙で一番かわいい生命体って高槻さんじゃないかしら?)

ミョインミョインミョイン
P「早っ!?」

千早「えっ?どうして――あぁっ!」ガビーン

春香「どうしたの千早ちゃん!?なんかすごい形相だよ!?」

やよい「わーい!千早さんすごいですー!」ピョンピョン

千早(もしかして、この高槻さんがホントに宇宙一かわいくなるの!?そうなの!?)
ミョインミョインミョイン

春香「えぇっ、二重起動!?千早ちゃん想像力たくましすぎるよ!」

ボワン



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:50:29.94 ID:jXQDeBAO0

ガチャッ!
千早「どうですか!?高槻さんはどうですか!?」ズズイッ

やよい「うっ!?」ビクッ

P「落ち着け、パニックを起こすな!」

春香「ち、千早ちゃん、やよいがどうしたの?」ユサユサ

春香「いやむしろ、やよいをどうしたの!?」ガビビーン

P「春香も落ち着け!」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 00:57:40.98 ID:jXQDeBAO0

千早「高槻さんはかわいいですかッ!?」

やよい「ううっ!?」ビクビクッ

P「あぁかわいい!宇宙一かわいいから、いったん落ち着け!」

千早「宇宙一!!宇宙一……」ヘナヘナ

春香「あ、あれ?おさまった?」


------------------------------------------------------------


やよい「うぅ~……千早さん、なんだかちょっと怖いです……」プルプル

千早「あっ、ごめんなさい!高槻さんがかわいかったから、つい……」

P「やよいがかわいかったからついムラッと来てやった。後悔はしていない」

春香「プロデューサーさんは少し黙ってて下さい」ホホツネリィィィ

P「うぐぉっ、は、はんへいはしていう!はんへいひまひた!」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:01:17.94 ID:jXQDeBAO0

千早「それで、高槻さんに何か変化はありませんか?」

P「変化って……」チラッ

春香「やよい、どこか変わったところとかある?」

やよい「うーん、ちょっと自分ではわからないかなーって」

P「そもそも、千早はやよいがどうなると思ったんだ?」

千早「……それは、その」

P「いや、やよいの今後に関わることだったりしたらまずいし」

春香「そうだよ。やよいも不安を抱えたままになっちゃうし」


千早「……」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:07:24.93 ID:jXQDeBAO0

やよい「……」ビクビク



千早「その……」



千早「『もしかしたら、高槻さんは宇宙一かわいいんじゃないかしら?』って……」

P「………………えっ?」

春香「……えっ?」

やよい「えぇっ!!」ピョン



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:13:06.54 ID:jXQDeBAO0


千早「し、仕方ないでしょう!今もこうして高槻さんは宇宙一かわいいんだから!」

やよい「ちっ千早さん、そんなこと言われても、私なんて――

千早「自分を卑下しないで!高槻さんはもっと自信を持って――

P「ストップストップ!分かったから!」



一同「……」











のワの「あっ、そういえば二度目は何だったの?」

P「お前は傷をえぐるような真似をするな!」スパーンッ

千早「……ッ!『もしかして本当に高槻さんが宇宙一かわいくなっちゃうの!?』よ!!!」

千早「もういいでしょう!?」バンッ!



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:21:15.57 ID:jXQDeBAO0

【数分後】

P「まぁ、やよいは元から宇宙一かわいいってことで結論は出たけど」

やよい「あ、あはは…… 恥ずかしいからあんまり言わないでくださいぃ……///」

千早「結局もしやボックスが機能したのかどうかは分かりませんでしたね」

春香「今度こそ現実的なところで『もしや?』を出さなくちゃいけないのかぁ」

P「やよい、いっとくか?」ガチャ

やよい「えっ、いいんですかーっ?」

P「いいもなにもみんなやってきたことだしな」

春香「確かにやよいなら、いつも家族や765プロのこととかよく考えてくれてるし『もしや?』っていうのも思いつくかも!」

やよい「ありがとうございますッ!私、とっても幸せなこと考えて、皆さんが楽しくなれるようにガンバリます!」ガルーン

ピョン パタン



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:31:22.54 ID:jXQDeBAO0

やよい(むーっ…… 自分から何かを考えてはいけないんですよね……)

やよい(なかなか難しいです。ここは、一見関係なさそうなことを思いうかべるとかして……)ロダーン

P「なんか、真剣な顔してるぞ」

春香「『考えるやよい』ですね」

千早「高槻さんがうっかり考えちゃうこと、何かしら?」

やよい(昨日の特売での平均割引率は57.3%……)

やよい(スーパー三件を回る際の消費カロリーと摂取できるカロリー量との効率からすれば……)

P「案外、この前食べたチーズバーガーおいしかったなー、とかだったりして」

春香「『もしかしたら、ピクルス多めで!って言えば同じ値段でたくさん食べれるかも!』とかですか」

千早「ふふっ、そう考えると微笑ましいわね」

やよい(最大割引可能性96.1%!常連の割引シールおじさんのいる時間帯を狙えばこの数値を叩きだすことも可能……?)



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:46:14.29 ID:jXQDeBAO0

【十分後】

やよい(今日の買い物スケジュールは決まり。今日はスーパーA、Bの鮮魚の日を狙う……
    鮮魚主任のシフトの組み方と仕入れの時期からして、どちらかには確実に割引神が現れるはず!)ブツブツ

やよい(その後Cの野菜詰め放題は定番、うまいこと伸びるビニール袋さえ選べれば……)ブツブツ

P「それにしても、ずいぶん長いこと考えてるな」

春香「なんだか独り言を言ってるみたいですけど、聞こえませんね」

千早「あっ、なんだか指折りで何かを数え始めたわ」

P「うーん、やよいはかわいいなぁ」


やよい(売り場を回るにも時間が要るけど、今日は三件だから余裕がある――ハッ)ティン


P「おっ、急に顔を上げた」

千早「……? 何というか、鬼気迫る表情ですね」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 01:52:47.35 ID:jXQDeBAO0

やよい(そうだッ!逆転の発想ッ!
    タイムセール後の買い物タイムのみならずッ!
    セール前に四丁目の裏路地でおばさんと話し込んでいることが多いA鮮魚主任さんと偶然を装って合流すれば!
    一品程度のおまけをボーナスとして手にできる可能性がッ!)ブルブル



春香「そういえばもう三時かー、おやつの時間ですしクッキーでも――

やよい「三時!!!三時ですか!?」グリン

P「ひいっ!」

千早「きゃあああっ!!!」

やよい(今日がオフだから時間に余裕があると思い込んでいたッ!失態ッ!実に失態ッ!!!)

やよい(今から行けば間に合う?いや――)

やよい(『もしかしたら、間に合わないかもしれないッ!』)ガチャッ ズバァン!

P「!? おい、やよい!どうしたんだ!」

やよい「『もしかしたら、間に合わないかもしれない』です!」

やよい「お疲れ様でしたァーッ!!!」ガルゥゥゥン
ダダダダダダッ



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:12:55.53 ID:jXQDeBAO0

P「行っちゃったな……」キョトン

春香「なんだったんだろう…… なんだかやよいじゃないみたい」キョトン

千早「目も血走っていたし、私の『もしや?』は効果なかったのかしら」キョトン

P「ん?効果が無いといえば、やよいの『もしや?』はどうだったんだ」

春香「言ってたじゃないですか。『もしかしたら間に合わないかもしれない』って」

千早「でもあの音がしないわ。考えるまでもなく飛び出しちゃったとか――


ミョインミョインミョイン


P「来たぞ」

春香「やよいが速すぎて機械がついていかなかったんですかね」

千早「そろそろボワンが来るわね」

ヴヴヴヴヴ
ミョインミョインミョインミョインミョインミョイン

ヴヴヴヴヴヴヴ!



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:18:34.01 ID:jXQDeBAO0

千早「な、何!?」オロオロ
春香「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!これ大丈夫なんですか!?」ワタワタ

P「分からんが…… やよいの『もしや』が力強すぎてもしやボックスが耐えられてないのかも」

千早「それならさっさと逃げないと――

P「――いや、もう遅いようだ」

ミョインミョイン…

キュイイイイイ

カッ



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:20:47.77 ID:jXQDeBAO0

imas-007664-041
 




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:28:09.41 ID:jXQDeBAO0

死力を尽して、やよいは走った。
「もっと早く気付けば……!」

やよいの頭は、からっぽだ。何一つ余計なことは考えていない。
「間に合わないかもしれない……それでも!」

ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。
「やってみなくちゃ、わかりません!」

踏切は、ゆっくりと水平に没し、まさに最後の1ミリの隙間が閉ざされようとした時、やよいは疾風の如く踏切棒の下へと突入した。
踏切を越えたすぐ先、スーパーの裏手へと、やよいはまさに飛び込んで行った

「ぜぇぜぇ……主任さん!はぁはぁ……こんにちは!」
「おお、やよいちゃん。今日――うえぇ!?なんでそんなに汗だくなんだい!?」


間に合った。



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:35:13.54 ID:jXQDeBAO0

【事務所】

P「ゲホッゲフッ…… うぅ、ひどい目にあった」

春香「誰のせいですか誰の…… 机とか書類とかメチャクチャですよ」

P「それでももしやボックス自体は無事だな。我ながらびっくりしている」

春香「バカなこと言ってないで、片付けですよ!片付け!」

千早「……」

P「あぁ……ん? どうしたんだ、千早。ぼーっとして」

千早「あ、高槻さん、いったい何に間に合わないのかしら……」

春香「あ…… そういえば、あの『もしや』が現実になると、やよいは……」

千早「えぇ、何かに間に合わないことになるわね」

P「…………」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:44:13.89 ID:jXQDeBAO0

P「…………」

春香「今度はプロデューサーさんが遠い目ですか……
    よく分からない感傷に浸るのも良いですけど、ちゃんと掃除はしてくださいね?」

千早「はぁ…… まぁ、高槻さんも今頃苦労していることでしょうし、私たちも掃除を――」

P「いや、やよいはきっと、間に合ったさ」

千早「はい?」

P「『もしかしたら、俺はもしやボックスがどんなものなのか、分かったかも知れない』」

千早「……はぁ。もう一度起動なんてしたら目も当てられません。はい、ホウキ持って。片付けしましょう」

P「あぁ、悪かった。掃除しよう」



春香「はぁ……『もしかして、これは全部夢なんじゃないか?』なんてね」

END



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/24(月) 02:53:14.40 ID:jXQDeBAO0

【後日】
P「貴音。ちょっとこの箱の中に入って、十分ばかり考え事をしてくれ」ガチャ

貴音「構いませんが、これにはいったいどのような意味が?」

P「後で教えるから、今は入ってみてくれ」

貴音「分かりました」トコトコ パタン

貴音(このような箱に私を入れて、何がしたいのでしょう)

貴音(考え事、考え事…… そういえば先日ばらえてぃ番組を見ました。『ばか殿』といいましたか)

貴音(家臣役のものが個室に入れられたあと、殿にいたずらをされていましたね……上から墨汁や蛙を降らせて)

貴音「はっ……!」

P「ん?いきなり上を向いて、どうしたんだ」

貴音「『“もしや”私にも、上から墨汁を浴びせようと!』」
ダッパァァァァ!

P「何を考えてたのか知らんが、素で『もしや』って考えてないとダメみたいだな。謎が解けたよ、貴音」


貴音「…………………………………………」


だぱぁEND


元スレ
P「ついに完成、もしやボックス!」やよい「もやし?」