1: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)15:36:49 ID:3Kb
(EScape撮影)
パシャッ
真壁瑞希「……」
パシャッ
白石紬「……」
パシャッ
北沢志保「……」
ハイ、オツカレサマデシタ
瑞希紬志保「ありがとうございました」
2: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)15:41:50 ID:3Kb
紬「良い写真になりそうですね」
志保「そうですね」
瑞希「……随分早く終わりました」
志保「たしかに、あと2時間くらい押さえられてましたよね」
紬「思いの外、順調だったのでしょうか」
瑞希「むむ……何か気配を感じます」
ガチャ
秋月律子「まったく、瑞希には敵わないわね」
志保「律子さん?」
所恵美「やっほ♪ みんなカワイイねー」
紬「所さん?」
二階堂千鶴「さぁ、準備しますわよ」
永吉昴「ほら、水な」
瑞希「二階堂さんに永吉さんまで……?」
(数分後)
律子「それでは、秋月律子プロデュースの番組開始です!」
恵美千鶴昴「わー」パチパチパチ
志保「これ、撮ってるのですか?……そうですか」
紬「モニターもありますね」
瑞希「なるほど、このための2時間でしたか」
律子「さて、あなたたちはどんなユニットですか?」
志保「EScapeです」
律子「それはユニット名よね。どんな、よ」
紬「どんな?」
瑞希「わかりました」
律子「流石センターね、瑞希」
瑞希「クール系美少女ユニットです。キリッ」
志保「なるほど、そういうことですか」
律子「そう、ね」
紬「……どうなさいました?」
律子「ちょっとみんなでカメラに向かってやってくれる? ポーズ付きで」
瑞希「わかりました……私たち」
瑞希紬志保「クール系美少女です」
恵美千鶴昴「フゥー」パチパチパチ
律子「あなたたちは、そうやって言ってきていますね」
志保「そうですね」
律子「しかぁし!」
紬「」ビクッ
律子「本当にそうでしょうか?」
瑞希「……どういうことですか?」
律子「美少女という点は良いでしょう。みんな、カワイイし、キレイです」
志保「そんな……」
瑞希「改めて言われると照れますね」
律子「しかし、クール系……そちらは怪しいのでは?という疑惑が出ています」
紬「なんと……」
律子「ということで、3人にはドッキリを仕掛けました」
志保「えっ」
律子「それでは、始めます。秋月律子プロデュース、『フール系美少女!』」
紬「えっ、ど、どういう」
律子「foolには大きく2種類ありますが、ここでは『騙すこと、騙されること』の意味です」
瑞希「エイプリルフール、のフールですね」
律子「間違っても『バカ』とかいう意味ではありません。それはイメージに関わるからね」
志保「なるほど」
律子「約1名、ホッとした人がいますが、気にせず進めましょう」
紬「な、なんやいね! みんな、見んといて!」
千鶴「それに関しては私も強く言えませんわ……」
志保「ドッキリを仕掛けました……つまり、既に仕掛けられたということですか?」
律子「ええ、そうよ。思い当たる節はない?」
紬「……全く」
瑞希「ん……」
志保「……もしかして」
律子「志保、わかった?」
志保「でも……間違ってたら、言えない……」
律子「大丈夫よ。そんなシークレット的な仕事はないから」
志保「えっ……ど、どこからドッキリなんですか?」
律子「そうね……敢えて言うなら全部」
志保「嘘!?」
律子「はい、ということで説明します!」
律子「3人にはそれぞれ、深夜番組のアシスタントに決まったと伝えました」
紬「ええっ! あれ、嘘なんですか?」
律子「その顔合わせに、企画した向こうのディレクター、うちのプロデューサー、そしてあなた達の1人……計3人で創作料理系のお店に行きましたね」
瑞希「……はい」
律子「それではVTR、どうぞ」
(某日、Pの運転する車内)
P『もうすぐ着くぞ……あ、ここだ』
志保『ありがとうございます』
……
瑞希「ここから撮ってるのですか……」
律子「もちろん。まず、この店は普段は全然違う雰囲気の別の店です」
紬「凝ってますね……」
志保「私からですか……」
D『あ、765Pさん。それに北沢さん』
P『いつもお世話になってます』
志保『よろしくお願いします』
……
律子「当然、彼も仕掛人です」
志保「まぁ、そうでしょうね……」
(個室)
P『お洒落な店ですね』
D『そうでしょう? ここ、穴場なんですよ』
P『注文は?』
D『それは大丈夫です。こちらでコース3つ頼んでおきましたから』
P『……すみません、ありがとうございます』
志保『ありがとうございます』
……
律子「はい、ここで料理スタッフの紹介です。手を挙げて!」
紬「え?」
恵美千鶴昴「はい」
志保「え?え?」
瑞希「なんと皆様でしたか」
千鶴「ええ。というより、Fairyほぼ全員ですわ」
志保「ええっ!」
律子「さらに、ウェイトレスは」
恵美「アタシだよ!」
志保「あぁっ!」
紬「え?え?」
瑞希「ん……」
律子「さて、皆の様子を見てみましょう!」
(白石紬の場合)
恵美『失礼します』
……
律子「黒髪ウィッグに眼鏡、そしてエドガー声」
紬「かっこいい声の、中性的な方だと……所さんでしたか」
恵美『こちら、前菜のちくわさになります』
コトッ
D『ありがとうございます』
※莉緒&歩制作、盛付けロコ。
……
律子「今後の料理も盛付けは全てロコです」
瑞希「なるほど、たしかに前衛的でした」
D『それでですね、こういった方向で……』
紬『』パクッ
P『はい、なるほど……これはどういう?』
紬『』パクッ
D『これはですね……』
紬『』パクッ
……
昴「一心不乱に食ってるな」
紬「お、おいしかったんや……です」
P『紬、どう?』
紬『おいしいです』
P『違うって、番組の方の話!』
紬『あ、し、失礼しました』ペラッペラッ
D『ははは、気に入ってくれて良かったです』
……
律子「これは普通に説教案件ね」
紬「ひぃ」
(真壁瑞希の場合)
恵美『失礼します』
コトッ
恵美『キノコスープです』
D『ありがとうございます』
※ジュリア制作
瑞希『』ズズ
……
志保「ジュリアさんでしたか」
恵美「前は紫色だったのに、成長したよね」
P『瑞希、いいか?』
瑞希『大丈夫です。お任せします』
D『では、次なんですが……』
……
紬「なるほど。こうやって返事をすれば、聞いてなくても……」
瑞希「白石さん、私は聞いてましたよ」
紬「え?……あ」
律子「はぁ……」
(料理ダイジェスト)
恵美『3種の家庭料理です』
※コロッケ=千鶴、唐揚げ=昴、しょうが焼き=朋花
恵美『3色麺の盛り合わせです』
※饂飩=静香、ラーメン=貴音、焼きそば=伊織
恵美『デザートです』
※スペシャルドリンク=恵美、パンケーキ=桃子
恵美『こちらお土産です』
※のど飴=千早
志保「3色が白、黄色、茶色でしたね」
瑞希「野菜もほとんどなかったです」
律子「と、まぁツッコミどころも多いですが、ここからが本番です」
紬「え?」
律子「この後、帰りの車内でプロデューサーとの会話を全員分、流します」
志保「!ちょっとそれは」
律子「それでは、まずは志保!」
志保「や、やめてください!」
P『志保、どうだった?』
志保『そうですね……深夜番組は詳しくないのですが、あんな感じなんですか?』
P『まぁ、ワンクールで終わっても痛くないよう、制作費は抑えてあるしな』
志保『なるほど……盛り上がり次第で次も、ということですか』
P『そうだな……』
……
昴「すっげーマジメな話じゃん」
千鶴「どうして頭を抱えていますの?」
志保「……聞かないで」
P『ところで、店はどうだった?』
志保『そうですね……まずウェイトレスが』
※お!気付いたか?
……
昴「お!」
恵美「おお!」
志保『恵美さんに似てましたね』
P『……そうだった?』
志保『仕事に集中するのは良いですが、ちゃんと周りも見ないといけませんよ』
P『っ……そ、そうだな』
※ちゃんと見た結果、「似てる」どまり。
……
志保「テロップ、悪意ありませんか?」
律子「プロデューサーも笑いそうになってるわね」
P『料理は?』
志保『料理ですか……かなり個性的でしたね。おいしかったですけど』
P『そうだな。どれが一番おいしかった?』
志保『……うどんですかね』
P『おっ、そうか』
……
恵美「おおっ!静香喜ぶよ~」
志保「ぅぅ……」
志保『麺のコシといい、スープとの相性といい、素晴らしい……って、なにニヤけてるんですか?』
P『い、いや……そんなに旨かったなら、今度静香に教えないとな、と思って』
志保『……その時は、私の感想は伝えないでくださいね』
P『なんで?』
志保『もし静香の中では普通レベルだったら、恥ずかしいじゃないですか』
P『な、なるほどな』
……
律子「以上、志保でした。何か一言」
志保「……絶対に静香には見せないでください」
恵美「いやぁ、むしろ静香は楽しみにしてたよ。志保のドッキリだ!って」
千鶴「この場にいないのが悔やまれますわ」
志保「……それなら、カットしてもらうよう頼みます」
律子「残念ながら絶対使うわよ」
志保「」ガクッ
律子「さて、次は……」
紬「」ビクッ
瑞希「ドキドキ」
律子「紬!」
紬「は、はい」
P『紬、どうだった?』
紬『おいしかったです』
P『そ、そうか。たしかに』
……
昴「そっちかよ!」
恵美「にゃははっ、志保の後だから余計に目立つね」
紬「なんなん……」
紬『特に唐揚げは絶品でした』
P『そ、そうか』
紬『材料にもこだわりがあるかと思いますが、やはり技術ですね。お洒落なお店ならではかと……』
※振ってないのにえんえん語って帰りました
……
紬「なんなん!」
みんな「(笑)」
昴「ほめてくれてありがとな、紬!」
紬「……はい」
昴「ただ」
紬「?」
昴「材料はスーパーで買った安物だけどな」
紬「もうやめて……うちを弄らんといて……」
恵美「そこはさ、ほら、技術を誉めてたから合ってたじゃん」
律子「紬、騙されるのは置いておくとして、仕事の内容の話はしないとね」
紬「はぃぃ……」
律子「さて、2人がフール系美少女になったところで、ラスト瑞希!」
瑞希「ドキドキ」
律子「瑞希は車に乗り込んだところからです。どうぞ」
瑞希『』ホッペタムニー
P『それでは、よろしくお願いします!』
D『こちらこそ!』
P『さぁ、帰るぞ瑞希……って何してるんだ?』
瑞希『顔の運動です。気にしないでください』
P『そ、そうか。じゃあ、出るぞ』
ブロロロ
瑞希『プロデューサー』
P『ん?どうした?』
瑞希『帰っても良かったのでしょうか?』
P『……どういうことだ?』
瑞希『これ……』
瑞希『ドッキリですよね?』
P『』
※気付かれた!
……
昴「おお!」
恵美「おおお!」
P『……どうしてそう思うんだ?』
瑞希『最初はわかりませんでしたが、ウェイトレスが来て、何かあるな、と』
P『ほう』
瑞希『所さんですよね? すぐにわかりました』
P『』
……
恵美「あちゃー、ばれちゃってたか」
紬志保「」
瑞希『確信を持ったのはコロッケです。二階堂さんのは、いつもおいしくいただいてるので』
P『』
……
千鶴「……嬉しいですわね」
瑞希「いつもありがとうございます」
千鶴「また持っていきますわ」
瑞希「やった……ブイ」
P『……なんで気付いた時に言わなかったんだ?』
瑞希『ドッキリだと、気付いても気付かないふりをするべき、と天海さんに教わりました』
P『そ、そうか、春香か』
瑞希『それで、精一杯のリアクションを取れるよう、顔の運動をしていたんですが』
P『……なるほどな』
瑞希『誰もプラカードを持ってきてくれませんでした。残念です。ショボン』
P『……なんかごめんな』
……
律子「ということで、完敗です。お見事!」パチパチパチ
みんな「わー」パチパチパチ
瑞希「照れますね。でも、Fairy全員が関わっていたなんて、びっくりです」
律子「……あまりびっくりしてるようには見えないわね」
瑞希「むー……顔の運動が足りません」ムニー
紬「しかし、このようなドッキリを見抜くとは……流石、私たちのセンターです」
志保「気付けなかったのは悔やまれますが……本当、その通りです」
瑞希「むふー。上機嫌です」
律子「それじゃあ……最後、瑞希にしめて貰おうかな」
瑞希「わかりました」
瑞希「白石さん、北沢さん」
紬志保「はい」
瑞希「今回はたまたま、私が見抜けましたが……次はどうなるかわかりません」
紬志保「……」
瑞希「これからどんなことがあっても、3人で乗り越えて行きましょう」
紬志保「はい!」
瑞希「私たちはフール系美少女ではありません……そう……」
瑞希紬志保「クール系美少女です」
恵美千鶴昴「フゥー」パチパチパチ
律子「……」
律子(片手を顎に添えるような、クール系美少女ポーズ……すごく気に入ってるみたいだけど……)
律子(このポーズがフールっぽいのは、伝えた方がいいような……)
おわり
途中で誤ってプロットを消失して、遅筆度が更に増してしまいましたが、完結して良かったです……報告してきます。
瑞希、誕生日おめでとう!
元スレ
紬「良い写真になりそうですね」
志保「そうですね」
瑞希「……随分早く終わりました」
志保「たしかに、あと2時間くらい押さえられてましたよね」
紬「思いの外、順調だったのでしょうか」
瑞希「むむ……何か気配を感じます」
3: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)15:50:35 ID:3Kb
ガチャ
秋月律子「まったく、瑞希には敵わないわね」
志保「律子さん?」
所恵美「やっほ♪ みんなカワイイねー」
紬「所さん?」
二階堂千鶴「さぁ、準備しますわよ」
永吉昴「ほら、水な」
瑞希「二階堂さんに永吉さんまで……?」
4: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)15:54:53 ID:3Kb
(数分後)
律子「それでは、秋月律子プロデュースの番組開始です!」
恵美千鶴昴「わー」パチパチパチ
志保「これ、撮ってるのですか?……そうですか」
紬「モニターもありますね」
瑞希「なるほど、このための2時間でしたか」
5: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)16:38:14 ID:3Kb
律子「さて、あなたたちはどんなユニットですか?」
志保「EScapeです」
律子「それはユニット名よね。どんな、よ」
紬「どんな?」
瑞希「わかりました」
律子「流石センターね、瑞希」
瑞希「クール系美少女ユニットです。キリッ」
7: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)16:44:40 ID:3Kb
志保「なるほど、そういうことですか」
律子「そう、ね」
紬「……どうなさいました?」
律子「ちょっとみんなでカメラに向かってやってくれる? ポーズ付きで」
瑞希「わかりました……私たち」
瑞希紬志保「クール系美少女です」
恵美千鶴昴「フゥー」パチパチパチ
8: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)16:47:33 ID:3Kb
律子「あなたたちは、そうやって言ってきていますね」
志保「そうですね」
律子「しかぁし!」
紬「」ビクッ
律子「本当にそうでしょうか?」
瑞希「……どういうことですか?」
9: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)16:52:34 ID:3Kb
律子「美少女という点は良いでしょう。みんな、カワイイし、キレイです」
志保「そんな……」
瑞希「改めて言われると照れますね」
律子「しかし、クール系……そちらは怪しいのでは?という疑惑が出ています」
紬「なんと……」
律子「ということで、3人にはドッキリを仕掛けました」
志保「えっ」
10: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)16:55:49 ID:3Kb
律子「それでは、始めます。秋月律子プロデュース、『フール系美少女!』」
紬「えっ、ど、どういう」
律子「foolには大きく2種類ありますが、ここでは『騙すこと、騙されること』の意味です」
瑞希「エイプリルフール、のフールですね」
11: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)17:00:12 ID:3Kb
律子「間違っても『バカ』とかいう意味ではありません。それはイメージに関わるからね」
志保「なるほど」
律子「約1名、ホッとした人がいますが、気にせず進めましょう」
紬「な、なんやいね! みんな、見んといて!」
千鶴「それに関しては私も強く言えませんわ……」
12: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)17:48:19 ID:3Kb
志保「ドッキリを仕掛けました……つまり、既に仕掛けられたということですか?」
律子「ええ、そうよ。思い当たる節はない?」
紬「……全く」
瑞希「ん……」
志保「……もしかして」
律子「志保、わかった?」
13: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)17:51:43 ID:3Kb
志保「でも……間違ってたら、言えない……」
律子「大丈夫よ。そんなシークレット的な仕事はないから」
志保「えっ……ど、どこからドッキリなんですか?」
律子「そうね……敢えて言うなら全部」
志保「嘘!?」
律子「はい、ということで説明します!」
14: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)17:58:08 ID:3Kb
律子「3人にはそれぞれ、深夜番組のアシスタントに決まったと伝えました」
紬「ええっ! あれ、嘘なんですか?」
律子「その顔合わせに、企画した向こうのディレクター、うちのプロデューサー、そしてあなた達の1人……計3人で創作料理系のお店に行きましたね」
瑞希「……はい」
律子「それではVTR、どうぞ」
15: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:03:55 ID:3Kb
(某日、Pの運転する車内)
P『もうすぐ着くぞ……あ、ここだ』
志保『ありがとうございます』
……
瑞希「ここから撮ってるのですか……」
律子「もちろん。まず、この店は普段は全然違う雰囲気の別の店です」
紬「凝ってますね……」
志保「私からですか……」
16: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:06:44 ID:3Kb
D『あ、765Pさん。それに北沢さん』
P『いつもお世話になってます』
志保『よろしくお願いします』
……
律子「当然、彼も仕掛人です」
志保「まぁ、そうでしょうね……」
17: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:12:31 ID:3Kb
(個室)
P『お洒落な店ですね』
D『そうでしょう? ここ、穴場なんですよ』
P『注文は?』
D『それは大丈夫です。こちらでコース3つ頼んでおきましたから』
P『……すみません、ありがとうございます』
志保『ありがとうございます』
……
律子「はい、ここで料理スタッフの紹介です。手を挙げて!」
紬「え?」
18: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:16:18 ID:3Kb
恵美千鶴昴「はい」
志保「え?え?」
瑞希「なんと皆様でしたか」
千鶴「ええ。というより、Fairyほぼ全員ですわ」
志保「ええっ!」
19: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:29:01 ID:3Kb
律子「さらに、ウェイトレスは」
恵美「アタシだよ!」
志保「あぁっ!」
紬「え?え?」
瑞希「ん……」
律子「さて、皆の様子を見てみましょう!」
20: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:31:34 ID:3Kb
(白石紬の場合)
恵美『失礼します』
……
律子「黒髪ウィッグに眼鏡、そしてエドガー声」
紬「かっこいい声の、中性的な方だと……所さんでしたか」
21: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:35:11 ID:3Kb
恵美『こちら、前菜のちくわさになります』
コトッ
D『ありがとうございます』
※莉緒&歩制作、盛付けロコ。
……
律子「今後の料理も盛付けは全てロコです」
瑞希「なるほど、たしかに前衛的でした」
22: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:42:56 ID:3Kb
D『それでですね、こういった方向で……』
紬『』パクッ
P『はい、なるほど……これはどういう?』
紬『』パクッ
D『これはですね……』
紬『』パクッ
……
昴「一心不乱に食ってるな」
紬「お、おいしかったんや……です」
23: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)18:49:42 ID:3Kb
P『紬、どう?』
紬『おいしいです』
P『違うって、番組の方の話!』
紬『あ、し、失礼しました』ペラッペラッ
D『ははは、気に入ってくれて良かったです』
……
律子「これは普通に説教案件ね」
紬「ひぃ」
24: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:20:32 ID:3Kb
(真壁瑞希の場合)
恵美『失礼します』
コトッ
恵美『キノコスープです』
D『ありがとうございます』
※ジュリア制作
瑞希『』ズズ
……
志保「ジュリアさんでしたか」
恵美「前は紫色だったのに、成長したよね」
25: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:24:40 ID:3Kb
P『瑞希、いいか?』
瑞希『大丈夫です。お任せします』
D『では、次なんですが……』
……
紬「なるほど。こうやって返事をすれば、聞いてなくても……」
瑞希「白石さん、私は聞いてましたよ」
紬「え?……あ」
律子「はぁ……」
26: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:31:00 ID:3Kb
(料理ダイジェスト)
恵美『3種の家庭料理です』
※コロッケ=千鶴、唐揚げ=昴、しょうが焼き=朋花
恵美『3色麺の盛り合わせです』
※饂飩=静香、ラーメン=貴音、焼きそば=伊織
恵美『デザートです』
※スペシャルドリンク=恵美、パンケーキ=桃子
恵美『こちらお土産です』
※のど飴=千早
27: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:38:47 ID:3Kb
志保「3色が白、黄色、茶色でしたね」
瑞希「野菜もほとんどなかったです」
律子「と、まぁツッコミどころも多いですが、ここからが本番です」
紬「え?」
律子「この後、帰りの車内でプロデューサーとの会話を全員分、流します」
志保「!ちょっとそれは」
律子「それでは、まずは志保!」
志保「や、やめてください!」
28: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:43:50 ID:3Kb
P『志保、どうだった?』
志保『そうですね……深夜番組は詳しくないのですが、あんな感じなんですか?』
P『まぁ、ワンクールで終わっても痛くないよう、制作費は抑えてあるしな』
志保『なるほど……盛り上がり次第で次も、ということですか』
P『そうだな……』
……
昴「すっげーマジメな話じゃん」
千鶴「どうして頭を抱えていますの?」
志保「……聞かないで」
29: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:50:43 ID:3Kb
P『ところで、店はどうだった?』
志保『そうですね……まずウェイトレスが』
※お!気付いたか?
……
昴「お!」
恵美「おお!」
30: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)19:55:57 ID:3Kb
志保『恵美さんに似てましたね』
P『……そうだった?』
志保『仕事に集中するのは良いですが、ちゃんと周りも見ないといけませんよ』
P『っ……そ、そうだな』
※ちゃんと見た結果、「似てる」どまり。
……
志保「テロップ、悪意ありませんか?」
律子「プロデューサーも笑いそうになってるわね」
31: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)20:02:21 ID:3Kb
P『料理は?』
志保『料理ですか……かなり個性的でしたね。おいしかったですけど』
P『そうだな。どれが一番おいしかった?』
志保『……うどんですかね』
P『おっ、そうか』
……
恵美「おおっ!静香喜ぶよ~」
志保「ぅぅ……」
32: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)20:14:58 ID:3Kb
志保『麺のコシといい、スープとの相性といい、素晴らしい……って、なにニヤけてるんですか?』
P『い、いや……そんなに旨かったなら、今度静香に教えないとな、と思って』
志保『……その時は、私の感想は伝えないでくださいね』
P『なんで?』
志保『もし静香の中では普通レベルだったら、恥ずかしいじゃないですか』
P『な、なるほどな』
……
律子「以上、志保でした。何か一言」
志保「……絶対に静香には見せないでください」
33: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)20:18:13 ID:3Kb
恵美「いやぁ、むしろ静香は楽しみにしてたよ。志保のドッキリだ!って」
千鶴「この場にいないのが悔やまれますわ」
志保「……それなら、カットしてもらうよう頼みます」
律子「残念ながら絶対使うわよ」
志保「」ガクッ
34: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)20:21:25 ID:3Kb
律子「さて、次は……」
紬「」ビクッ
瑞希「ドキドキ」
律子「紬!」
紬「は、はい」
35: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)20:24:21 ID:3Kb
P『紬、どうだった?』
紬『おいしかったです』
P『そ、そうか。たしかに』
……
昴「そっちかよ!」
恵美「にゃははっ、志保の後だから余計に目立つね」
紬「なんなん……」
36: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)21:13:52 ID:3Kb
紬『特に唐揚げは絶品でした』
P『そ、そうか』
紬『材料にもこだわりがあるかと思いますが、やはり技術ですね。お洒落なお店ならではかと……』
※振ってないのにえんえん語って帰りました
……
紬「なんなん!」
みんな「(笑)」
37: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)21:41:51 ID:3Kb
昴「ほめてくれてありがとな、紬!」
紬「……はい」
昴「ただ」
紬「?」
昴「材料はスーパーで買った安物だけどな」
紬「もうやめて……うちを弄らんといて……」
恵美「そこはさ、ほら、技術を誉めてたから合ってたじゃん」
38: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:05:02 ID:3Kb
律子「紬、騙されるのは置いておくとして、仕事の内容の話はしないとね」
紬「はぃぃ……」
律子「さて、2人がフール系美少女になったところで、ラスト瑞希!」
瑞希「ドキドキ」
律子「瑞希は車に乗り込んだところからです。どうぞ」
39: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:09:32 ID:3Kb
瑞希『』ホッペタムニー
P『それでは、よろしくお願いします!』
D『こちらこそ!』
P『さぁ、帰るぞ瑞希……って何してるんだ?』
瑞希『顔の運動です。気にしないでください』
P『そ、そうか。じゃあ、出るぞ』
ブロロロ
40: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:12:35 ID:3Kb
瑞希『プロデューサー』
P『ん?どうした?』
瑞希『帰っても良かったのでしょうか?』
P『……どういうことだ?』
瑞希『これ……』
41: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:14:16 ID:3Kb
瑞希『ドッキリですよね?』
P『』
※気付かれた!
……
昴「おお!」
恵美「おおお!」
42: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:17:52 ID:3Kb
P『……どうしてそう思うんだ?』
瑞希『最初はわかりませんでしたが、ウェイトレスが来て、何かあるな、と』
P『ほう』
瑞希『所さんですよね? すぐにわかりました』
P『』
……
恵美「あちゃー、ばれちゃってたか」
紬志保「」
43: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:20:17 ID:3Kb
瑞希『確信を持ったのはコロッケです。二階堂さんのは、いつもおいしくいただいてるので』
P『』
……
千鶴「……嬉しいですわね」
瑞希「いつもありがとうございます」
千鶴「また持っていきますわ」
瑞希「やった……ブイ」
44: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:27:49 ID:3Kb
P『……なんで気付いた時に言わなかったんだ?』
瑞希『ドッキリだと、気付いても気付かないふりをするべき、と天海さんに教わりました』
P『そ、そうか、春香か』
瑞希『それで、精一杯のリアクションを取れるよう、顔の運動をしていたんですが』
P『……なるほどな』
瑞希『誰もプラカードを持ってきてくれませんでした。残念です。ショボン』
P『……なんかごめんな』
……
45: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)22:37:14 ID:3Kb
律子「ということで、完敗です。お見事!」パチパチパチ
みんな「わー」パチパチパチ
瑞希「照れますね。でも、Fairy全員が関わっていたなんて、びっくりです」
律子「……あまりびっくりしてるようには見えないわね」
瑞希「むー……顔の運動が足りません」ムニー
46: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)23:35:38 ID:3Kb
紬「しかし、このようなドッキリを見抜くとは……流石、私たちのセンターです」
志保「気付けなかったのは悔やまれますが……本当、その通りです」
瑞希「むふー。上機嫌です」
律子「それじゃあ……最後、瑞希にしめて貰おうかな」
瑞希「わかりました」
47: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)23:42:00 ID:3Kb
瑞希「白石さん、北沢さん」
紬志保「はい」
瑞希「今回はたまたま、私が見抜けましたが……次はどうなるかわかりません」
紬志保「……」
瑞希「これからどんなことがあっても、3人で乗り越えて行きましょう」
紬志保「はい!」
瑞希「私たちはフール系美少女ではありません……そう……」
48: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)23:50:48 ID:3Kb
瑞希紬志保「クール系美少女です」
恵美千鶴昴「フゥー」パチパチパチ
律子「……」
49: 名無しさん@おーぷん 20/01/26(日)23:59:49 ID:3Kb
律子(片手を顎に添えるような、クール系美少女ポーズ……すごく気に入ってるみたいだけど……)
律子(このポーズがフールっぽいのは、伝えた方がいいような……)
おわり
50: 名無しさん@おーぷん 20/01/27(月)00:06:10 ID:Udh
途中で誤ってプロットを消失して、遅筆度が更に増してしまいましたが、完結して良かったです……報告してきます。
瑞希、誕生日おめでとう!
真壁瑞希「クール系美少女です」