関連



1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:13:09.29 ID:6G11uELM0

アイドルマスターとザ・シェフのクロスです。少しですがレモンハートともクロスしてます。なおもう一つクロスしてますがすぐに分かりますよ。



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:15:32.57 ID:6G11uELM0


某ホテルの会場


P「……結構人が集まっているな」

伊織「そりゃあそうでしょうよ。アメリカの有名な監督が来て新作のアピールしに来たんだもの」

P「あと、噂では日本の映画会社と組んでメガホンを握ると聞くからな。うちらのアイドルも使ってくれると嬉しいのだけど……」

伊織「にひひ、このスーパーアイドル伊織ちゃんを起用しないなんて目が腐っているというレベルじゃないわよ」

P「それはそうと伊織。ちらっと聞いたんだが、このパーティー会場は水瀬グループの力を使って押さえたと聞いたんだが」

伊織「映画の制作会社のスポンサーは水瀬グループだからパパに少し頼んだの。話を聞いたらすぐに賛成してくれたわよ」

P「うん、だから何で……」

伊織「にひひ、それはこの料理を食べたら、すぐに分かるわよ」

P「うーん、こういうパーティー料理は見栄えだけで味はそっけ──」パクッ。





5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:17:56.03 ID:6G11uELM0

P「なっ、なんだこの料理は──美味いぞ、すごく美味い!! まっ、まさか?!」

伊織「そういうこと。ここの料理長が休暇を取っている代わりに味沢さんが入っているのよ」

P「なるほど、それで……」チラリ、

貴音「ヒョイぱくヒョイぱくヒョイぱく──」

P「止めたほうがいいかな……」

伊織「……放っておきなさい」

P「おっ、鬼ヶ島が貴音に声をかけてるぞ」

P「うん無視してる。うわ、貴音の取ろうした料理を先にとってドヤ顔をカマしてる」

P「あっ、殴られた──」

伊織「何してんだか……」

P「他のみんなは大人しくしてると良いんだけどな」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:20:04.04 ID:6G11uELM0

伊織「私たち全員が招待されたということは次の映画に何らかの関わりがあると見ていいのかしらね」

P「それは……水瀬グループの方でなにか掴んでいないのかい」

伊織「残念。パパはお金を出すだけで映画の企画には関わってないわ。知っていても何も言わないでしょうし」

P「そうか……」

黒井「なにがそうかなのかね、765プロの諸君。浅ましくもおこぼれを与ろうと這い回っているわけか」

伊織「なによ、こっちはきっちり招待されたのよ! あんたと違ってね!!」

黒井「ははっ、ゴージャスでセレブな私も当然招待されたのよ。おおかた次回作の映画にわが961プロのジュピターを主演として使いたいというオファーだろう」

味沢「お待たせしました本日のメインです」 コト、

P「あっ、味沢さん、先日はどうもありがとうございました」

味沢「──私は依頼を果たしただけです。では、ごゆっくり」

黒井「……何だあのスカした男は」

伊織「幻の料理人味沢匠よ。知らないの?」

黒井「何? あの暮流介と並ぶ請負専門流れの凄腕料理人か」パクリ。

黒井「うまい。さすがだな。味沢だったな。今度このリッチでセレブな私のためにディナーを作ってくれないか」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:24:05.87 ID:6G11uELM0


伊織「ちょっと! 幾らかかると思っているの! すっごく高いのよ!!」

黒井「ぬははははっ! 私はゴージャスでセレブと言っただろ。一回の食事に数十万ぐらい大したことない!」

味沢「相場は百万単位ですが」

黒井「……はい?」

味沢「私の相場は百万単位と申したのです」

黒井「」

伊織「ほら見なさい。断るなら今のうちよ」

黒井「ふっ、ふん。どうってことないやい」サラサラ。

黒井「小切手でいいか。二百万だ。これで私のためにデリシャスなディナーを作れ! 詳細は後で相談するとしよう」

味沢「分かりました」

伊織「うわー、信じられない……」

P「おっ、伊織、壇上に監督が出てきた。そろそろ始まるぞ」

監督「日本ノ皆サン、今晩ハデース。私ノ新作、見テクダサーイ」




8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:25:29.79 ID:6G11uELM0


監督「サテ、私ノ最高傑作ハ次回作デース。ト言ウ訳デ次回ハ日本ノスタッフト組ミタイト思イマース」

監督「次回作は「ドールマスター」引キコモリノ少年ト動キ出シタフィギュアトノ心温マルハートフルストーリー!」

監督「少年役ニハジュピターの天ヶ瀬冬馬クン。ドールタチハ765プロノ皆サンを起用シタイト思イマース」

春香「えっえー! 私たちがですか?!」

P「すげー。世界的名監督の映画にうちのアイドルたちが出れるのか!」

冬馬「やったぜ、おっさん! これで俺たちジュピターもさらに躍進間違い無しだ」

黒井「……ダメだ」

冬馬「えっ?」

黒井「ダメだダメだダメだ!! 765プロの連中と組めるか! 私は帰らせてもらうぞ!」

冬馬「おっさん、待てよ! 待ってくれよ!!」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:29:33.59 ID:6G11uELM0


961ビル


社長「こちらの企画書にサインを」

社長「○○局の局長から電話が!」

社長「今度の件でどうなっているかお問い合わせがありました!!」

黒井「ええい、書類はそこに置いておけ! 後で確認する」

味沢「お忙しいようで」

黒井「ふんっ! どいつもこいつも役立たずでな。私がいちいちチェックしないと回らんのだよ」

黒井「味沢さん、あなたなら分かるだろ。あなたもまた孤高のさすらいの料理人だ。常に一人。私もまた同じなんだよ」

黒井「とはいえ気疲れして仕方がない。こういう時はコイツに限る」

味沢「日本刀ですか?」

黒井「そうだ。日本の生み出した至宝の芸術品。それが日本刀だ。見よ、この美しさ。触れれば切れる妖しさ。完璧だろう。まさに孤高の王者が持つに相応しい一品よ」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:32:31.74 ID:6G11uELM0


味沢「………………」

黒井「この刀は無銘だが鑑賞品としての刀ではなくあくまで実用として作られたものだ。この重厚で肉厚な刃。太く長い刀身。完璧だな」

黒井「そうだ、私のコレクションを見ていくか? なかなか逸品が揃っておるぞ」

味沢「いい加減にしてもらえませんかな。私は料理の打ち合わせに来たのであって、あなたの自慢話に付き合いに来たのではない」

黒井「──そうか。すまないことをした。さて料理はコースで頼む。できれば創作系ではなく古典というか正統的なフランス料理をお願いするよ」

黒井「そう、この日本刀のような切れ味に優れた料理をね」

味沢「……分かりました」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:33:53.14 ID:6G11uELM0


バー「レモンハート」


P「という訳で、あの後の場は白けてしまったんです」

P「監督も『私ノ人選シタ人以外で撮リタクアリマセーン』と相当お冠で」

P「ジュピター側はやる気十分なんですけどね……」

高木「彼は頑固だからね。一度言ったらなかなか意見を変えないんだよ」

P「でも、どうしてあそこまで──」

高木「色々あったのだよ。色々とね……」

P「……はあ」

高木「彼は彼は頑固なまでの新年で自分を信じ突き進んできた。だからこそ業界トップに躍り出ることができたと言えよう」

高木「しかし、今は逆にそれが足かせとなっている。いくつかの重要な案件か滞っていると聞いている。ワンマンゆえの弊害か」

P「えっ、どういうことです? ワンマンは即断即決のスピードが一番の長所でしょう」

高木「961プロは大きくなりすぎた。あれだけの規模を一人で回すの無理なのだよ」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:37:17.82 ID:6G11uELM0


P「そうですか」

高木「全くどうしたものかな」

マスター「黒井さんはたまに来て飲んでいきますが、やっぱり変わってしまいましたね」

マスター「昔は安くてもいい酒をチョイスしていたのに、いつからか高い酒を常に選ぶようになってきました」

高木「それが彼にとって好きな酒なら良いのだが」

P「見栄──なんですかね」

マスター「他人のためというより自分のために感じますね、あれは」

味沢「……マスター、お代わり」

マスター「あっ、すみません、今お作りします」

P「味沢さん、今度、黒井社長のところへ料理を作りに行くんですよね。なんとか彼の目を覚ますような料理を作ってくれませんかね」

味沢「私はただ、依頼に応じて料理を作りに行くだけですよ。それ以上でもそれ以下でもありません」

味沢「それともこれは依頼ですか? それなら考えないでもないですが……」

P「いえそういうわけでは……」

味沢「なら、私には関係のない話です」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:40:23.80 ID:6G11uELM0


マスター「あっ、いらっしゃいませ」

?「俺として赤提灯で一杯の方がよっぽど良いんだが……」

食通の人「まあまあ、ここは別だよ別。お酒でここに勝てる店は無いからね」

?「本当かねー」

マスター「あれ、暮さんじゃないですか。お久しぶりです」

暮「あっ、あんたはあの時の……居酒屋をしていたんじゃなかったのか」

マスター「ははっ、あの時は事情がありましてね。まあ、とりあえずどうぞ。一杯おごりますよ」

暮「マスターなら安心できるな」スッ、

味沢「…………」

暮「んっ、あんたは──?」

食通の人「幻の料理人味沢匠ではないか。暮さん、知っているのかね?」

暮「一度仕事でね。彼と料理勝負する羽目になったんだ」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:43:54.07 ID:6G11uELM0


食通の人「なななななんと『桐の家』を引き継いだ暮流介VS味沢匠だと……? これは女房に質入れても食べてみたい!!」

P「全くだ。流れ板暮流介なら俺も噂で聞いたことあるぞ! このお二人の料理を食べながらマスターのお酒を飲む。これほどの贅沢はあるだろうか」

食通の人「あえて断言しよう、無いと!!」

暮「ハハッ、全く大げさだな……味沢さんはお変わりなく?」

味沢「こちらはね。ところで噂で聞いてるよ。『桐の家』を引き継いだとか」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:46:43.52 ID:6G11uELM0


暮「ずっと待ってくれている人もいましたし、ここらで落ち着くのも悪くないかと」

味沢「それもまたひとつの選択だろうな」

暮「まっ、とりあえず食べて行けてますよ」

食通の人「暮さんは先代と同じく商売が下手だからね。まあ、それが良いのだけど」

味沢「ふむ──なら今度の仕事、手伝ってくれないかな」

暮「俺が?!」




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:49:55.24 ID:6G11uELM0


961ビル


黒井「今日が待望の幻の料理人味沢匠のディナー。ふふっ、どんな料理が出るか楽しみだ」

味沢「お待たせしました。まずは前菜、白身魚のカルパッチョです」

黒井「むっ、これは……私は正統派のフランス料理を希望したはずだが?」

味沢「文句は食べてからおっしゃってください。気に入らなければ報酬は要りません」

黒井「むむ、大した自信だな。ぬっ、さすがだ。うまい」

味沢「エビのビスクです」

黒井「これも美味しい。だが……正統の作りではないな。この浮き実は豆腐で作ってある」

味沢「和風シーザーサラダです」

黒井「酢飯に春菊を使ったシーザーサラダか。味は文句のつけようがないが……」

味沢「魚は奉書焼です。バターにブレンドした柑橘類を絞りました」

黒井「奉書焼は日本料理の技法だぞ。いや、見事にフランス料理と融合してる。しかし──」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:52:24.79 ID:6G11uELM0


味沢「メインはステーキです。付け合せは蕎麦と温野菜。わさびソースでどうぞ」

黒井「見事だ。ぴりっとしたわさびソースがステーキもそばも美味しく食べさせる」

味沢「以上です。あとはデザートとコーヒーです。いかがでしたか」

黒井「味については文句の言いようがない。だが私は言ったはずだ。古典的かつ正統派のフランス料理が食べたいと」

黒井「今回のはいささか外れているのではないのかね?」

味沢「私はあなたの要望に答えただけですよ。日本刀のような切れ味のいい料理。そう言いましたよね」

黒井「だから日本料理と融合か。短絡的だな」

味沢「今回の料理は私一人ではなく、ある方に手伝ってもらいました。こちらです」

暮「……どうも、暮流介です」

黒井「」

味沢「彼とは一度会ったことがありまして。日本刀のような切れ味といえば日本の包丁ですから」

味沢「海外の人には誤解は多いのですが日本料理の包丁の使い方は多種多様です。例えば刺身一つとってもその切り方は千差万別です」

味沢「魚料理を中心に彼に腕を振るってもらいました」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:55:33.37 ID:6G11uELM0


黒井「幻の料理人と伝説の流れ板のスーパーコラボ。なるほど、確かにこれは納得するしかないな。うむ、ボーナスだ。受け取ってくれたまえ」サラサラ。

味沢「日本刀のような料理……それにはもう一つ意味があります」ボーナスヲウケトリツツ、

黒井「ほう、何かね」

味沢「日本刀は一人で作れないのですよ」

黒井「……ふむ?」

味沢「刀を打つ刀鍛冶の他に鍔を作る職人、鞘を作る職人と多くの人の手で作り上げられます」

味沢「先日、あなたは私は孤高の料理人と言いました。確かに一人で渡り歩いています。ですが料理は一人だけで作ったりはしません」

味沢「先日のホテルのパーティー料理も多くのスタッフの力を借りて行いました」

暮「俺もそうだ。料理勝負の時はともかく、普通の助っ人の時はそこの調理場のみんなの力がないと成り立たねえ」

黒井「……君は何が言いたいのかね」

味沢「別に。ただ、すべての物事は一人だけでは解決できない。好悪に関係なく──それだけのことです」

味沢「では、これで」

暮「失礼するぜ」

黒井「……………」ピッピ。



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 14:57:09.88 ID:6G11uELM0


黒井「高木か。久しぶりだな。例の件は聞いているか。そうだ、アメリカの監督がうちのジュピターとお前のところのアイドルたちで映画を撮りたいと行ってきた件だ

黒井「勘違いするなよ。別に私はお前たちと馴れ合う気はない。ただ、今度の件はこちらに大いにメリットがある。それだけ……それだけのことだ」

黒井「詳しいことは後でうちのものを寄越そう。そいつに全部任せる。うん、何そんなに驚いているんだ? まあ、そういう事だ。切るぞ」

黒井「さて、次は──主だったものを全員集めろ! 今すぐにだ。今ある案件を分担して責任者を決める。我が961プロは眠らないぞ!」

黒井「フンッ、今行うと思っていたところだ。別にあやつに言われたからではない」

黒井「……味沢め生意気なやつだ。今度は古典的かつ正統派料理を作らせるぞ。そうだ、高木のやつも招待しよう。こんな料理を食べたことない泣いて喜ぶはずだ」

黒井「フハハハハッ!! いい考えだと思わないかね」


961ビルを見上げる味沢と暮。その後何も言わずに分かれて歩き出す。

終わり



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/15(月) 15:00:40.79 ID:6G11uELM0

以上です。本当は別の作品とのクロスだったのですけどこっちにしました。よりらしいですし。
ちなみに一度だけザ・シェフと包丁無宿がクロスしたことありますよ。
単行本化されてなかったけど読んだことあります。ある金持ちがどちらの料理人が優れているかと
二人に料理勝負させました。オチはまあひと捻りしてあってよかったです。
また読みたいものですね。では、また。


元スレ
黒井「幻の料理人味沢匠だと……?」