1: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 07:32:19.96 ID:rwFaW2Sn.net

せつ菜「三船さん、今度私のライブを見に来てくれませんか!?」

栞子「……どういう意味です?」

せつ菜「そのままの意味です。私のライブを見に来て欲しいんです!」

栞子「はあ。同好会の件で相談があると来てみれば、自分のイベントの宣伝ですか」

せつ菜「ち、違います! 私は……」

栞子「大方、スクールアイドルに無理解だった両親も自分のライブを見て考えを改めてくれたのだから、私もそうなるはず。そう考えたんでしょう」

せつ菜「そ、それは……」

栞子「自分のパフォーマンスで人の考えを改めさせることができる。それは傲慢だとは思いませんか?」

せつ菜「でもっ……」

栞子「あなたのしていることは自分の大好きを他人に押しつけているだけです」

せつ菜「私はそんなつもりじゃ……」

栞子「あなたの来週の土曜のライブを見に行ったくらいで私の気持ちが変わるとは到底思えませんね」

せつ菜「そうですか。ではこの最前列のチケットは捨てて……」

栞子「別に行かないとは言ってませんが」



5: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 07:40:38.39 ID:rwFaW2Sn.net

せつ菜「えっ」

栞子「敵である私をライブに誘う、あなたも相応の覚悟があっての行動でしょう。生徒の覚悟に応えずに生徒会長は務まりませんから」

せつ菜「ということは……」

栞子「ライブは見に行かせて貰います。あくまで生徒会長として、ですが」

せつ菜「ありがとうございます!」

栞子「あなたの目論み通りにことが運ぶとは思いませんが」

せつ菜「全力のパフォーマンスをお見せします! ではチケットを……」

栞子「ああ、前売りは1500円ですね」ベリベリ

せつ菜「えっ、あ、いや、招待ですのでお代は……」

栞子「はあ。これだからあなたは甘いんです」

せつ菜「えっ」



6: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 07:42:36.88 ID:tkrU33zM.net

栞子「ライブパフォーマンスはあなたの力だけで成せるものではないでしょう。音響、照明、当日の受付、様々な人の力で成り立っている。
その人たちはもちろんボランティアではありません。ライブハウス運営の傍らあなたに協力しているのです。
そんな方々にあなた達演者ができる一番の貢献はチケット代を小屋に入れること。違いますか?」

せつ菜「そ、それは……確かにその通りです」

栞子「であれば、招待だからタダでいい。なんて発言はできないはずですが」

せつ菜「しかし、三船さんは私のワガママで……」

栞子「そうですか。ならば事前に購入してあるこのチケットと交換でいいですか? それなら集客分のチケット代は公平に小屋に入りますから」ピラッ

せつ菜「そうですね。ではチケットを」

栞子「確かに受け取りました」

せつ菜「あの、どうして……」

栞子「要件は以上ですか? それなら私は仕事に戻りたいのですが」

せつ菜「す、すいません! 失礼しました!」

ガチャッ バタン

栞子「……」



9: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 07:44:46.77 ID:tkrU33zM.net

~ライブ後~

せつ菜「はあ、はあ……」

コンコンッ

せつ菜「あ、どうぞ!」

ガチャッ

栞子「失礼します」

せつ菜「三船さん! 本当に来てくれたんですね!」

栞子「はあ。チケットをもらって行かないわけがないでしょう」

せつ菜「ありがとうございます!」

栞子「まず汗を拭いてください。みっともない」

せつ菜「すいません」フキフキ

栞子「まったく」

せつ菜「その……それで、どうでしたか?」

栞子「どう、とは?」

せつ菜「同好会廃部の件です」

栞子「……私の気持ちは変わりません。同好会は今後も問題を見つけ次第廃部させてもらいます」

せつ菜「そんな……!」



10: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 07:45:26.59 ID:tkrU33zM.net

せつ菜「私のパフォーマンスでは三船さんには届かない……」

栞子「聞きますが中川さん。あなたは本気でスクールアイドルに取り組めていますか?」

せつ菜「当たり前です!」

栞子「そうでしょうか。確かに歌やダンス、ビジュアルは有象無象の溢れるスクールアイドルの中では頭ひとつ抜けていると言っていい。しかしあなたにはそれしかありません」

せつ菜「えっ……!?」

栞子「アイドルにそれ以外なにが必要なんだ、といった顔ですね。
あなたはステージ上でのスクールアイドルに憧れたのかもしれませんが、実際のスクールアイドルはステージ以外での活動が非常に大切です」

せつ菜「あ……」



19: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 08:12:28.11 ID:tkrU33zM.net

栞子「あなたのライブはMCも少なく、終演後のカーテンコールも短ければ、その後に物販もない」

せつ菜「それはパフォーマンスを純粋に見てほしくて……」

栞子「それが大好きを押しつけていると言うんです」

せつ菜「私は……」

栞子「終演後、物販があると期待して、私を含め沢山のファンが客席に残っていました。その人たちがあなたに向ける大好きを、あなたは無視しています」

せつ菜「そんなつもりじゃ……」



27: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2020/01/20(月) 08:41:02 ID:tkrU33zM.net

栞子「昨今のスクールアイドル業界ではラブライブをはじめとしたコンクールが盛んに行われ、パフォーマンス重視の傾向にあるのは確かです」

栞子「その情勢を鑑みればパフォーマンスに自信を持つこと自体は悪いとは思いません」

せつ菜「それなら……」

栞子「しかし、スクールアイドルの本質は観客との近さにあります。地域と、学校と密着し、普通の生徒がアイドルとして舞台に立つ。その背景こそがスクールアイドルをスクールアイドルたらしめているのです」

栞子「もちろんあなたは正体を隠しており、それがアイデンティティのひとつとなっていますから、普通のスクールアイドルとは一線を画す存在でしょう」

栞子「しかし、アイドルはその名の通り偶像。ファンあっての存在であることを忘れてはいけません」

せつ菜「そんな……」

栞子「グッズを作ることでファンはライブ以外の時間もあなたを考えるようになり、ライブへの期待値も増す。その状態で期待を超えるパフォーマンスをしてこそ、あなたの理想のスクールアイドルになれるのではありませんか?」

せつ菜「……」



29: 名無しで叶える物語(茸) 2020/01/20(月) 08:49:22 ID:QDZskauk.net

栞子「当然、すぐさまグッズを作り、物販を行えとはいいません。粗製乱造されたグッズを買いたくはありませんから」

栞子「ライブ以外での活動が疎かでいてはいけないということです。あなたはその辺りの活動は皆無と言っていいでしょう」

せつ菜「そ、そんなことありません!」

栞子「では何を?」

せつ菜「え、SNSをやっています! ファンの方たちもフォローしてくれて、今日のライブの告知も……」

栞子「自撮りが少ないです」

せつ菜「えっ」

栞子「中川さん、あなたのSNSは明らかに自撮りが少ない。この1週間で2枚。せっかくの恵まれたビジュアルも宝の持ち腐れですね」

せつ菜「それは……」

栞子「『レッスンが終わりました』『今日もレッスンです』『レッスンは大変でした』『今日はライブです』こんなSNSを私以外に誰が見るというのですか」

せつ菜「あぅ……」



32: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 08:59:11.09 ID:QDZskauk.net

栞子「ファンはもっとあなたを近くに感じたいと思っています」

せつ菜「でも、部長は私がパフォーマンスに専念したい意向を汲んでくれて……」

栞子「それは本当に自分の意見ですか?」

せつ菜「えっ?」

栞子「レッスンだけに全力を注ぐことが、パフォーマンスに専念するということでしょうか」

せつ菜「ど、どういうことですか?」

栞子「あなたがA-RISEやSaintSnowといったパフォーマンス重視のグループに憧れているのは見ていれば分かります」

栞子「しかし、それとファンサービスを減らすことイコールではありません」

栞子「ファンを思って過ごす時間の長さ、思いの強さがあなたの力になる」

栞子「あなたは気持ちひとつでパフォーマンスを向上させる希有なスクールアイドルです」

せつ菜「それは、『魂ドライブ』3巻のセリフ……?」

栞子「そういえばこの漫画が好きと呟いていましたね」

栞子「つまり、奉公気質のあるあなたはファンを思う時間を増やしてこそパフォーマンスに専念できるのです」

せつ菜「……」



34: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 09:03:53.34 ID:QDZskauk.net

栞子「あなたの存在を近くに感じるほど、ファンはステージ上でのあなたを見るようになる」

栞子「現にあなたの正体を知っている私こそが、客席の誰よりもあなたのステージで満足感を得ていた」

栞子「もちろん正体を明かせとは言いませんが」

せつ菜「ファンサービス……」

栞子「そういうことです」

せつ菜「でも、いきなりファンサービスと言われてもどうすればいいのか……」

栞子「はあ。では練習をしましょう。私がファンをやりますから、対応してください」

せつ菜「えっ」

栞子「私がファンをやりますから、対応してください」

せつ菜「えっ?」



35: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 09:07:49.31 ID:QDZskauk.net

栞子「どうしたのですか」

せつ菜「そ、そんなコントみたいなこと……」

栞子「できないとは言わせません」

せつ菜「は、はい」

栞子「シチュエーションは終演後のチェキ撮影としましょうか。チェキを撮り、現像までの間のトーク、そしてサインとメッセージを書く。典型的なファンサービスと言えます」

せつ菜「でもインスタントカメラがここには……」

栞子「ありますが」ガサゴソ

せつ菜「……」



38: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 09:10:44.31 ID:QDZskauk.net

せつ菜「えっと、一緒に撮影して、お喋りして、それで……」

栞子「ではいきますよ。あなたの『次の人~?』で始めます」

せつ菜「は、はい」



40: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 09:15:28.65 ID:QDZskauk.net

せつ菜「え、えっと、次の人~?」

栞子「はーい!」キャピッ

せつ菜「えっ」

栞子「ヤバい。生せつ菜ヤバい! 肌白い。顔ちっちゃい!」

せつ菜「え、えっと……」

栞子「そっか、チェキですよね。ごめんなさい私テンパっちゃって!」

せつ菜「あの……三船さん?」

栞子「……」

せつ菜「えっと……」

栞子「チェキですよね!」

せつ菜「……は、はい! チェキ、撮りましょうか!」

栞子「やっばいチョー嬉しい! あの、ポーズのリクエストってしていいんですかぁ?」

せつ菜「も、もちろんですよ!」

栞子「やったっ!」ピョンッ



43: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 09:21:44.05 ID:QDZskauk.net

せつ菜「どんなポーズがいいですか?」

栞子「ん~と、一緒にスカーレットストームもしたいし、手を合わせてハートマークもいいし……」

せつ菜「……」

栞子「あっ、後ろからギュッとしてもらう、なーんて……」

せつ菜「こうですか?」ギュッ

栞子「ひゃぁ~~~っ!!!」

せつ菜「三船さん!?」

栞子「ダメダメ! これダメ~ッ!」

栞子「私、これ絶対ヤバい顔になっちゃう~!」

せつ菜「そ、そんなことないと思いますよ?」

栞子「やっぱり、一緒にスカーレットストームでいいですか?」

せつ菜「そうですね!」



45: 名無しで叶える物語(茸) 2020/01/20(月) 09:27:02 ID:QDZskauk.net

せつ菜「タイマーをセットして……と」

せつ菜「じゃあ、横並びで……」

栞子「だ、だめっ! せつ菜ちゃん前に出てください」

せつ菜「えっ、どうしてですか?」

栞子「だって、せつ菜ちゃんと同じ並びだと顔の大きさがバレちゃう……」

せつ菜「そんなことないですよ? 三船さんも……」

栞子「しおりんって呼んでください♪」

せつ菜「しおりん……?」

栞子「はい!」

せつ菜「えっと、しおりんさんも小さくて綺麗な顔ですから大丈夫ですよ?」

栞子「ヤバい。推しの性格が良すぎて死ねる」

せつ菜「死っ?」

栞子「じゃあじゃあ、せつ菜ちゃんが言うなら横一列でいーですか?」

せつ菜「もちろんです!」



46: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 09:32:19.97 ID:QDZskauk.net

せつ菜「じゃあ撮りますね。ボタン押して五秒後にシャッター下りますから」

栞子「どんとこいです!」

せつ菜「はい、押しました!」ポチッ

タタタタッ

ギュッ

栞子「あ、肩が触れて……」

せつ菜「いきますよー。せつ菜と?」

栞子「あ、しおりんの!」

しおせつ「スカーレットストーム!」

パシャッ ジジジジジッ……

せつ菜「なるほど、チェキってこう出てくるんですね」

栞子「もしかして、せつ菜ちゃんチェキ初めてですか?」

せつ菜「そうなんです」

栞子「え~!? せつ菜ちゃんの初チェキが私でいいんですか?」

せつ菜「もちろんです♪」

栞子「ヤバい。推しがマジ天使」



61: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 10:44:09.18 ID:QDZskauk.net

せつ菜「た、大変です! フィルムが真っ白です!」

栞子「これは、時間が経ってきたら浮かび上がるんですよ」

せつ菜「なるほど! 凄い仕組みですね!」

栞子「せつ菜ちゃん純粋で可愛い~! なんだか、ステージでのせつ菜ちゃんとギャップあって……」

せつ菜「幻滅、ですか?」

栞子「最高です!」

せつ菜「えっ」

栞子「ステージでのカッコいいせつ菜ちゃんも、こういう可愛いせつ菜ちゃんも、両方知れて私とっても嬉しいです!」

せつ菜「そういうもの、ですか?」

栞子「はい! ファンレターにも書いたんですけど、普段のせつ菜ちゃんも私見てみたくて!」

せつ菜「ファンレター……しおりんさんってあのしおりんさんなんですか!?」

栞子「えっ!? 分かるんですか!?」



62: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 10:48:21.73 ID:QDZskauk.net

せつ菜「もちろんです! ライブの度にくれますから! 私、しおりんさんのファンレターにすっごい元気もらってます!」

栞子「本当ですか!? 嬉しいです!」

せつ菜「とっても情熱的で、いっぱい色んなことを書いてくれてますから、読んでて楽しいです!」

栞子「せつ菜ちゃん推しててよかった~!」

せつ菜「あ、そうだ。お姉さんのこと……」

栞子「あ、浮かんできましたよ!」

せつ菜「うわーすごい! 本当に写真になるんですね!」



65: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 10:59:47.21 ID:QDZskauk.net

せつ菜「えっと、メッセージを書くんですよね?」

栞子「お願いします! これ、カラーペン」ズイッ

せつ菜「えっと~、どの色にしましょうか……」

栞子「あっ、せつ菜ちゃんの赤色で!」

せつ菜「はい! ではまず、サインですよね」サラサラッ

栞子「はい!」

せつ菜「それで……し、お、り、ん、さ、んだ、い、す、き。うん!」

栞子「ふぇ~っ!?」

せつ菜「め、迷惑でしたか? 私、何を書いたらいいか分からなくて……」

栞子「すっごくすっごく嬉しいです! 家宝にします!」

せつ菜「そんな大げさな……」

栞子「大げさじゃないです! 私、せつ菜ちゃんが天下取るって信じてるんで!」

せつ菜「天下……」

栞子「はい! 一生応援してます!」

せつ菜「……しおりんさん!」

栞子「はい?」

ギューッ

栞子「ふぇ~っ!!!???」

せつ菜「ありがとうございます。私、あなたから勇気をもらいました!」

栞子「は、はひぃ……」プシューッ

せつ菜「では、次のライブで待ってますね!」

栞子「はひぃ……し、しつれいしましゅ……」

ガラガラッ

せつ菜「しおりんさん……」ボソッ

ガラガラッ

栞子「まあ、及第点といったところでしょうか」

せつ菜「……えぇ~!?」



71: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 11:03:22.11 ID:QDZskauk.net

せつ菜「え、えっと、しおりんさん?」

栞子「……」

せつ菜「しおりんさん?」

栞子「……」

せつ菜「三船さん」

栞子「ごく一般的なファンを演じましたが、対応としては上々でしょう」

せつ菜「は、はあ……」

栞子「大人数を相手にするわけですから、受け身対応で基本は問題ありません。振られた話題にそのまま反応していればあなた自身の魅力が出るはずです」

せつ菜「あ、ありがとうございます……」

栞子「ただし、最後のハグはいたたけませんね。ハグや握手などのボディタッチは別売りするべきかと」

せつ菜「そ、そうですか」



74: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 11:06:50.23 ID:QDZskauk.net

栞子「ファンサービスの大切さ、分かってもらえたかと思いますが」

せつ菜「はい。よく分かりました。あの……」

栞子「何か?」

せつ菜「三船さんって、しおりんさんなんですか?」

栞子「私はこの後すぐに生徒会の仕事があります。前会長の残した仕事を片付けねばなりませんから」

せつ菜「三船さん?」

栞子「それではこれで失礼します。あ、あなたが汗を拭いたタオル、もらっていきますね」パッ

せつ菜「えっ」

栞子「では」

ガラガラッ

せつ菜「えぇ~っ!?」

ガラガラッ

あなた「せつ菜ちゃん、さっきタオルを顔に巻き付けた女の子がスキップして廊下通っていったんだけど、何アレ?」

せつ菜「なんだったんでしょう……」



75: 名無しで叶える物語 2020/01/20(月) 11:07:22.97 ID:QDZskauk.net

おしまい



124: 名無しで叶える物語 2020/01/21(火) 08:12:19.02 ID:avrSc2zW.net

おまけ

ガチャッ
あなた「せつ菜ちゃん、ファンレター来てたよ」

せつ菜「ありがとうございます」

あなた「ひぃふぅみぃ……うん。ライブ終わりでは今までで一番多いんじゃないかな」

せつ菜「本当ですか!」

あなた「ほら、いつものしおりんちゃんからも来てるよ」

せつ菜「しっ……」

あなた「せつ菜ちゃん、どうしたの?」

せつ菜「な、なんでもありません! では、これはあとでゆっくり読ませていただきますね!」
──────
────
──
~菜々の部屋~

せつ菜「しおりんさん……」ペラッ



125: 名無しで叶える物語 2020/01/21(火) 08:13:34.93 ID:avrSc2zW.net

『優木せつ菜ちゃんへ

この前のミニライブ、見に行きました!
せつ菜ちゃんのライブを見に行くのは私にとっては呼吸と一緒なので、今回は何気なく臨めるのかなーなんて思ってましたけど、そんなことなかったです!
なんとなんと、ライブの直前にたまたま最前列のチケットを入手できたんです!(爆)
私、それがすっごくすっごく嬉しくて、チケットゲットした後何回も飛び跳ねちゃったんです!』

せつ菜「たまたま入手……」



126: 名無しで叶える物語 2020/01/21(火) 08:14:38.80 ID:avrSc2zW.net

『嬉しくて飛び跳ねるなんてこと本当にあるんだなーなんて(笑)
実体験で証明できちゃいました(爆)
その日からライブの日までは楽しみすぎて全然眠れなくて、でもでも、寝不足のダメダメコンディションのお肌でせつ菜ちゃんライブに乗り込むなんて失礼にも程があるじゃないですか!
だから私必死にお布団の中でぎゅーって目をつぶって、「眠れ~眠れ~」って唸ってたんです!
でもでも、目をつぶったらせつ菜ちゃんの顔ばっかり浮かんできて、余計眠れない!なんて!!!(爆)』

せつ菜「ふふふっ。やっぱりしおりんさんのお手紙は読んでいて楽しいですね」



127: 名無しで叶える物語 2020/01/21(火) 08:16:00.28 ID:avrSc2zW.net

『 ~中略~

やっぱり最前列は迫力が違いました!
私がこの中で一番せつ菜ちゃんを感じられてる、みたいな気持ちになって!コールにもドンドン熱が入っちゃいましたー!
もしかしたら、隣のお客さんにうるさいって思われてたかも!!(焦)
もちろん、最前だからせつ菜ちゃんのライブを楽しめたってことじゃないですよ?せつ菜ちゃんのパワーはライブハウスのお客さんみーんなを幸せにして余りあるくらいなんですから!!!
現場のみんな、終演後もライブの熱気冷めやらぬ!って感じで客席に残っちゃって!
せつ菜ちゃんのパワーの凄さを改めて感じれちゃいました!』

せつ菜「はい。はい。しおりんさんのコール、しっかり届いてました!」



128: 名無しで叶える物語 2020/01/21(火) 08:18:34.45 ID:avrSc2zW.net

『 ~中略~
それとそれと、私、今回のチェキ撮影は一生の思い出です!
せつ菜ちゃんて、あんまりチェキとかお見送りとか、そーゆーのやってこなかったじゃないですか。
もちろん、それがストイックなせつ菜ちゃんのキャラにバッチリハマっててカッコよかったんですけど、なんとなんと、私がせつ菜ちゃんのチェキ第1号になれるなんて!!
嬉しすぎて心臓が止まるとこでした!!!
しかもしかも、せつ菜ちゃんが私のこと分かっててくれてて~!!!!!
ほんっと最高でした!!尊すぎて8回死ねる!!!!!!
せつ菜ちゃんが天下取るって思ってるの、本気ですからね!!!
熱いメッセージをくれたチェキも、今回のライブの半券も、せつ菜ちゃんにギュッとしてもらった温もりも、私の大切な大切な思い出です!!!!
これからも、永遠に応援し続けます!!!

しおりんより』

せつ菜「しおりんさん……」

せつ菜「あれ、裏に送り先が。今まで送り先は部長が消していたような……」

『東京都○○××-△△-□□ 三船栞子』

せつ菜「……」



129: 名無しで叶える物語 2020/01/21(火) 08:18:56.18 ID:avrSc2zW.net

おまけ終わり
>>123で思いついた


元スレ
せつ菜「三船さん、今度私のライブを見に来てくれませんか!?」