1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:20:26.24 ID:P3otr9X/0

響「ち、千早、笑ってくれさあ!」ゼーゼー

千早「どうしたの我那覇さん?」

響「シーサーがいると楽しーさー!」

千早「プッ!……フフフ、あははははははは!!!」

響「はあ、はあ、なんとか収まった。千早がいて助かったぞ」ホッ

P「どうしたんだ響?」

響「自分、変な病気にかかっちゃってさー。人を笑わせないと呼吸ができなくなるんだ。ゾナハ病って言うらしいんだけど」

千早「ガナハ病?」

響「ゾナハ病だぞ!」

貴音「……」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:24:20.01 ID:P3otr9X/0

貴音「響、私の血をお飲みなさい」

響「き、急にどうした貴音!?」

貴音「良いからお飲みなさい!」ブチッ

P「ゾルディック家の血の出し方!」

響「い、いやだぞ!なんで血なんか飲まなきゃ……」

貴音「せいっ!」

響「ムグッ!!」

貴音「飲みなさい!早く!」

響「ん~!」ゴクッ

響「何するんだー!ばっちいでしょ!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:31:21.06 ID:P3otr9X/0

貴音「これでもうゾナハ病の発作が出ることはありません」

響「どういうこと?」

貴音「実は私は『しろがね』なのです」

P「しろがね?」

貴音「ええ。しろがねとは銀髪銀眼であらゆるケガ、病気もたちどころに治ってしまう超人のことを言います」

響「へー、貴音ってすごいんだな!」

貴音「私の血を飲んだ人間はゾナハ病に対する抵抗力が上がります。どこが感染源かわかりませんので、あなた様もお飲みください」

P「え、いいのか?」

貴音「もちろん」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:38:13.32 ID:P3otr9X/0

P「では失礼……」チウチウ

P「うまい!」

響「でも貴音の目の色は銀じゃないぞ?どうしてだ?」

貴音「からぁこんたくと、というものを仲間から授かりました」

響「なるほどなー」

コンコン

P「なんだ?来客があるなんて聞いてないが……」

ガチャ

パンタローネ「アイドル事務所というのはここか?」

P「はい、まさしくその通りですが……どういったご用件でしょうか?」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:45:31.96 ID:P3otr9X/0

パンタローネ「ファンを笑顔にできるそうだな。私は貴様らのファンだ。私を笑わせて見ろ」

P「(うわ、やばいタイプがきた。警備員くらい雇っとくんだっなあ)」

千早「おじいさん、すごく面白い話があるの!聞いてください!ほら、我那覇さん、さっきの……」

響「さっきのって……あんなの千早にしかウケないぞ」

パンタローネ「私を笑わせられればフランシーヌ様のもとへ連れて行ってやろう。光栄に思うがいい」

千早「ほら、はやく!」

響「もう、しょうがないなあ……。よーく聞いといてよね、ファンのおじいさん!」

パンタローネ「わかったから早くしろ」

響「シーサーが居ると楽しーさー!」

パンタローネ「……」




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:49:46.18 ID:P3otr9X/0

響「……えっと」

千早「くっはあー!面白すぎるわ!あはははは!」

パンタローネ「……今ので終わりか?」

響「うん……」

パンタローネ「深緑の手(レ・マン・ヴェール・フォンセ)!!」

千早「ぎゃあああああああああ!!!!!」

P「ひいいいい!!」

パンタローネ「ただの人間に期待したわしがバカだった。この場にいる全員ゾナハ病にしてくれるわ!」

ゾナハ虫「ブワアアアァァァ」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 14:59:07.73 ID:P3otr9X/0

響「こ、この銀色の煙、自分が昨日浴びた奴だ!」

P「なに!するとこれがゾナハ病の感染源か!」

パンタローネ「苦しむがいい愚かな人間どもよ!」

P「ぐあああああ!……って、あれ?あ、そっか。さっき貴音の血飲んだから……」

パンタローネ「さてはしろがねの血を飲んだな?良かろう、私を笑わせるかこの場で死ぬか選ばせてやる」

響「な、なんで笑わせる必要があるのさー!?」

P「(貴音、早く帰ってきてくれ……!)」

パンタローネ「私はあるお方を笑わせねばならんのだ」

響「人をすぐに殺せる奴が誰かを笑顔になんてできないぞ!」

パンタローネ「なに?」ピクッ



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:06:02.26 ID:P3otr9X/0

響「その笑わせたい人が誰かは知らないけど、その人だってこんなこと望んでないはずさー!」

パンタローネ「ほう……。面白い、ならばどうすればあの方に笑っていただけるのだ?」

響「え?それは……えーとえーと……」

パンタローネ「ふん、やはりただの小娘か……」スッ

響「そ、そうだ!お前、自分の家族になれ!」

パンタローネ「……今、なんといった?」

響「家族になるんだ!うちにはいっぱい動物がいてとーっても楽しいんだぞ!お前もうちにくれば笑うってことがわかるはずさー!」

P「お、おい響お前何を……」

響「名前はなんていうんだ?」

パンタローネ「……パンタローネだ」

響「じゃあパン太だな!」ニコッ

パンタローネ「!」

パンタローネ(なんだ、この気持ちは……?)



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:15:52.31 ID:P3otr9X/0

貴音「ただいま戻りまし……千早!?」

千早「ウギギ……」

響「あ、忘れてた!大丈夫か千早!」

パンタローネ「無駄だ。その人間はもう死ぬぞ」

貴音「仕方がありません……。最後の生命の水(アクアウィタエ)です。千早、飲みなさい」

千早「ごくん……オッ? オッ? オッ?」ミシミシミシ

響「粉々になった千早の体が再生していくぞー!」

千早「あれ?私は死んだはずじゃ……」

パンタローネ「人間よ、すまなかったな」

千早「あ、私を殺したおじいさん!た、たすけてー!」

パンタローネ「心配するな。人間を無闇に殺すとあの方が笑ってくださらないそうなのだ」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:25:08.45 ID:P3otr9X/0

響「めでたしめでたしだな!」

P「よかったな千早!それじゃあこれから病院でライブがあるから支度しろ!」

千早「はい!」


in


千早「♪蒼い~とり~」

患者a「ぜひ……ぜ……!! な、治った!」

患者b「わ、私も息が苦しくなくなったわ!」

鳴海「なんか知らんがやったぜ!」

患者c「やっと元気になれた……ありがとう千早ちゃん」

医者「信じられん……。あの歌にゾナハ病を治す効果があるとは!」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:31:42.06 ID:P3otr9X/0

P「すごいじゃないか千早!ゾナハ病患者のファン物凄い増えたぞ!」

千早「自分でも信じられません!これがしろがねの力……?」

貴音「いいえ、貴方の歌への想いが奇跡を生んだのですよ。如月千早」

千早「……私が苦しんでいる人を助けられるなんて……」

P「これからはもっと大規模なライブができるぞ千早!一緒に頑張ろう!」

千早「はい!」

響「今日の観客を見ただろパン太。人を笑わせるには千早みたいに元気をあげなきゃいけないんだ」

パンタローネ「ほう……」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:37:30.41 ID:P3otr9X/0

数ヶ月後

響「みんなー、ごはんだぞー!」

ハム蔵「ヂュイ!」

イヌ美「バウバウ!」

響「ハア……」

パンタローネ「どうした、響」

響「パン太……これは誰にも言わないでほしいんだけど、自分はプロデューサーのことが好きなんだ」

パンタローネ「それがどうした?」

響「千早にばっかりかまって、最近自分の相手してくれないから寂しいんだ……」

パンタローネ「ほう」

響「自分、みんなより後にあの事務所入ったんだ。その時から千早もプロデューサーのことが好きだったらしくて……」

パンタローネ「あの女から奪えばいいではないか」

響「でも、最初にプロデューサーを好きになったのは千早だから……」

パンタローネ「人間の考えることはよくわからんな」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:43:20.44 ID:P3otr9X/0

翌日

パンタローネ「おい、人間」

P「ん?ああ、パン太か。今日は響と一緒じゃないんだな」

パンタローネ「愛とは何かよくわからんが……響は貴様のことを愛しているそうだ」

P「ええ!!」

パンタローネ「貴様はあのしろがねのほうが大事なのか?」

P「千早のことか?いやいや、そうじゃない。いいかパン太、これは秘密だが実は俺も響が好きなんだ」

パンタローネ「ならば何も問題はないな。響に伝えてこよう」

P「ばっ、やめろ!……俺たちはアイドルとプロデューサーなんだ。そんな関係になってしまってはいけないんだ」

パンタローネ「……まったく、人間とは理解に苦しむ生き物だ」

P「そうだろうな。とにかく、響には絶対に言うなよ」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:49:57.11 ID:P3otr9X/0

数日後

P「今日はなんとドームでライブだぞ千早!」

千早「とうとうここまできましたね」

P「ああ、まったくすごいよお前は」

千早「そ、そんなこと///」

P「それじゃあドームに向かうぞ。今日もゾナハ病に苦しむ人を救うんだ!」

───────
────

響「こんなに広いところでライブだなんて千早はすごいな!なあパン太」

パンタローネ「そうだな」

??「……」

パンタローネ「(あそこにいるのは……!)」

パンタローネ「少し出てくるぞ、響」

響「席とられちゃうから早く戻ってきてね!」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 15:56:18.97 ID:P3otr9X/0

??「久しぶりだな、パンタローネ」

パンタローネ「何をしにきた。アルレッキーノ」

アルレッキーノ「ゾナハ病を治せるしろがねが居ると聞いたのでな。そのしろがねを殺しにきた」

パンタローネ「なに……?」

アルレッキーノ「その上、ここには何万人もの人間が集まるらしい。その人間どもも皆殺しだ。テレビの前のフランシーヌ様もきっと喜んでくださる」

パンタローネ「待て、アルレッキーノ」

アルレッキーノ「それとパンタローネ、どうやら人間に飼われているそうじゃないか。自動人形(オートマータ)の恥め。その人間も血に染めてやろう」

パンタローネ「……人間を殺すと、フランシーヌ様は笑ってくださらないそうなのだ」

アルレッキーノ「何?」

パンタローネ「深緑の手(レ・マン・ヴェール・フォンセ)!!!!」

バコーン!!



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:03:39.98 ID:P3otr9X/0

アルレッキーノ「血迷ったかパンタローネ!」

パンタローネ「あの娘は……響は殺させん!」

アルレッキーノ「愚かな。響というのはお前を飼っている人間の名か。人間に情をうつすとはな。失望したぞパンタローネ」

パンタローネ「パンタローネではない。私の名はパン太だ」

アルレッキーノ「フランシーヌ様にもらった名前を……!もういい!その人間と貴様は見逃してやる。どこかへ消えるのだ。貴様など私の手を汚す価値もない」

パンタローネ「……お前はこのドームの人間を全員殺すのか?」

アルレッキーノ「無論だ」

パンタローネ「深緑の手(レ・マン・ヴェール・フォンセ)!!!!」

ボッカーン

アルレッキーノ「ぐっ……!どういうつもりだ!」

パンタローネ「あの男が死んだら、響が悲しむ……」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:11:13.03 ID:P3otr9X/0

パンタローネ「私はな、アルレッキーノ。あの娘を愛しているんだ」

アルレッキーノ「ガラクタにでもされたようだな、パンタローネ。もういい、せめて美しく滅びるがいい」

アルレッキーノ「緋色の手(レ・マン・スカラティーヌ)!!!」

メコリッ

パンタローネ「うぐぁっ……!」

アルレッキーノ「弱くなったな。くだらん人間などと戯れているからだ」

アルレッキーノ「しかしわからんな。愛する人間がいるならその者と逃げるチャンスを与えてやったというのになぜ私に牙を剥いた?」

パンタローネ「お前にはわかるまい、アルレッキーノ……!」

アルレッキーノ「理解する気はない」

パンタローネ「響を先に愛したのは、私じゃないんだ……」

アルレッキーノ「もういい。喋るな。一秒で死ねパンタローネ」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:19:25.09 ID:P3otr9X/0

─────
───

響『パン太、いつまでそんなボロの服着てるんだ?』

パンタローネ『いくら家族でも私の服を侮辱することは許さんぞ、響』

響『じゃあせめて破けたとこ縫ってあげる!自分結構針仕事も得意……あいたっ』チクッ

ハム蔵『ヂュイッ』

響『あ、こらーハム蔵!パン太の帽子持ってくなー!!』

パンタローネ『……(こんな針ひとつで傷を負うのか。脆い生き物だな)』

響『パ、パン太!すぐ直してやるからな!待てハム蔵ー!』

パンタローネ『……』





31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:28:05.27 ID:P3otr9X/0

─────
───

アルレッキーノ「レ・マン……!」

パンタローネ「(せめてこいつに響と同じ傷を……!)くらえアルレッキーノ!」

チクリ

アルレッキーノ「……。ふん、何をするかと思えば、くだらん攻撃……うっ!!」ガクッ

アルレッキーノ「き、貴様……!その針、まさかしろがねの血が……か、体が、動かん……!」ギシギシ

パンタローネ「(……知らなかった)」

アルレッキーノ「クソ……!もういい、殺せ……」

パンタローネ「……」

アルレッキーノ「早くしろ……動けるようになったら貴様も困るんだろう……!」

パンタローネ「元気、というものを与えれば、笑ってもらえるらしいぞ。アルレッキーノ」

アルレッキーノ「何を言ってる……」

パンタローネ「私の家族にならないか」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:33:28.00 ID:P3otr9X/0

響「あ、パン太!遅かったじゃないかー、って……うぎゃー!?なんでそんなボロボロになってるんだー!」

パンタローネ「響、家族は大勢いると楽しいんだそうだな?」

響「な、何言って……」

パンタローネ「出てこい、アルレッキーノ」

アルレッキーノ「……」

響「誰だ……?」

パンタローネ「今日から家族が一人増えたぞ。喜べ響」

響「うが?」

アルレッキーノ「……アルレッキーノだ」

響「うーん……なんかよくわかんないけど、まあいっか!よろしくな、アル夫!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:40:15.74 ID:P3otr9X/0


こうして、人間を愛する自動人形の話が知れ渡っていった。

自動人形たちはこの現象を「ガナハ病」と呼び恐れた。

千早はゾナハ病に苦しむ人々を救うため、独立し奇跡の歌手として活躍。

おかげでプロデューサーは響のプロデュースに専念できるようになったとか……。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:48:49.23 ID:P3otr9X/0

響「みんなー、元気かー!じゃあ一曲目いくぞー!」

ファン1「響ちゃんこっち向いてー!」

ファン2「うおー!ひびきーん!」

ファン3「お前の望む地球にはない最高のミュージックだー!!」

パンタローネ「やはり人間には響のスタイルの良さなどわからんようだな」

アルレッキーノ「目の付け所が甘いなパン太。響の最大の魅力はダンスのキレだ」

パンタローネ「うるさいぞアル夫!そんなことはわかっておる!わしが言ってるのは最初に目が行く場所としてだな……」

響「みんなありがとー!」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:54:43.21 ID:P3otr9X/0

勝「響ちゃんのライブ最高だったなあ。僕もアイドルになろうかな」

エレオノール「坊ちゃんにそんな仕事はさせられません!しろがねにお任せください」

──────
────

エレオノール「面接に伺いました。よろしくお願いします」

社長「ティンときた!」

────
──

社長「諸君、我が765プロに新人アイドルがやってきた。自己紹介したまえ」

エレオノール「才賀しろがねです。よろしくお願いいたします」

アルレパンタ「フランシーヌ様!!??」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/17(水) 16:59:29.55 ID:P3otr9X/0



こうして響はなんやかやあって勝としろがねと一緒に暮らすようになり、アルレッキーノとパンタローネはエレオノールの笑顔も見れて終生幸せに過ごしましたとさ。

めでたしめでたし





おわり


元スレ
響「ぜひ……ぜひ……」P「響がゾナハ病に!?」